JP2011040685A - 光パルス発生器およびこれを用いた光パルス試験器 - Google Patents

光パルス発生器およびこれを用いた光パルス試験器 Download PDF

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Abstract

【課題】立ち上がりエッジが急峻なパルス光を出力する光パルス発生器およびこの光パルス発生器を用いた光パルス試験器に関するものである。
を目的にする。
【解決手段】レーザダイオードにバイアス電圧を印加する電圧源とレーザダイオードを直接変調してパルス光を出射させるためのスイッチング素子とを有する光パルス発生器に改良を加えたものである。本装置は、スイッチング素子のオン後のレーザダイオードの発光時の順方向電圧の過渡特性により充電を開始しレーザダイオードに順方向電流が流れ始めると放電を開始して順方向電流と同じ方向でレーザダイオードに電流を流す補助電流回路を設けたことを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザダイオードにバイアス電圧を印加する電圧源とレーザダイオードを直接変調してパルス光を出射させるためのスイッチング素子とを有する光パルス発生器およびこの光パルス発生器を用いた光パルス試験器に関し、詳しくは、立ち上がりエッジが急峻なパルス光を出力する光パルス発生器およびこの光パルス発生器を用いた光パルス試験器に関するものである。
光信号によってデータ通信等を行なう光通信システムでは、光信号を伝送する光ファイバを監視することが重要になっている。そして、光ファイバの敷設、保守等において光パルス試験器(以下、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)と略す)が用いられる。
OTDRは、OTDRの入出射端の測定コネクタから被測定光ファイバに対して繰り返しパルス光を入射し、被測定光ファイバからの戻り光(反射光や後方散乱光等)のレベルおよび受光時間を測定することで、被測定光ファイバの断線、損失等の状態を測定する。
そして、光パルス発生器は、被測定光ファイバにパルス光を出射するための光源としてOTDRに用いられる(例えば、特許文献1、2参照)。
図9は、従来の光パルス発生器の構成を示した図である。
図9において、光パルス発生器は、レーザダイオード11、トランジスタ12、定電流源13、定電圧源14、変調制御信号源15を有し、パルス光を出射する。光パルス発生器のレーザダイオード11、トランジスタ12、定電流源13、定電圧源14で閉ループを構成している。
レーザダイオード(以下、LD(Laser Diode)と略す)11は、被測定光ファイバの測定用のパルス光を出射する。
トランジスタ12は、スイッチング素子であり、ベース端子に印加される変調制御信号15の制御信号に従って、コレクタ端子−エミッタ端子間をオン、オフする。また、トランジスタ12は、コレクタ端子がLD11のカソード端子に接続される。
定電流源13は、一端がトランジスタ12のエミッタ端子に接続され、トランジスタ12のオン時に一定の電流量のエミッタ電流(なお、エミッタ電流の電流量≒コレクタ電流の電流量)を流す。
定電圧源14は、正極側がレーザダイオード11のアノード端子に接続され、レーザダイオード11を順バイアスする。
変調制御信号源15は、トランジスタ11をオン、オフするための変調制御信号をトランジスタ11のベース端子に出力する。
ここで、各部品(LD11、トランジスタ12、定電流源13、定電圧源14)で形成される閉ループを以下、「順方向電流ループ」と呼ぶ。また、順方向電流ループ上において、LD11の順方向で流れる電流を「LD順方向電流」Idと呼ぶ。
そして、これらの各部品11〜14は、プリント基板等に実装され、基板上のプリント配線、基板間のケーブル配線等によって電気的に接続される。そのため、LD11、トランジスタ12、定電流源13、定電圧源14それぞれの部品間の配線上にインダクタンスL1〜L4が生じる。言い換えると、順方向電流ループに対し、直列に配線インダクタンスL1〜L4が存在する。
このような装置の動作を説明する。
変調制御信号源12が、トランジスタ12をオン/オフするための変調制御信号をトランジスタ12に出力する。そして、変調制御信号がローレベルからハイレベルに変化し、変調制御信号がハイレベルの間、トランジスタ12がオンされる。
トランジスタ12がオン状態では、定電圧源14によってLD11が順バイアスされ、定電流源13の一定電流量のLD順方向電流IdがLD11に流れる。そして、LD11の閾値電流以上でLD11からレーザ光が出射される。
一方、制御信号源12からの信号がローレベルに変化し、ローレベルの間、トランジスタ12がオフされ、順方向電流ループがオープンとなる。これにより、LD順方向電流Idが遮断され、LD11のレーザ光の出射も遮断される。
特開2008−089336号公報 特開2008−107319号公報
このようにトランジスタ12のオン/オフによって、LD11に流すLD順方向電流Idの通電/遮断を行なっており、LD11を直接強度変調してパルス光を出射させている。
ここで、図10は、LD11のレーザ発光特性であり、横軸はLD順方向電流Id、縦軸はレーザ出力(光パワー)である。閾値電流を境にしてレーザ発光後は、LD順方向電流Idの増加に伴ってレーザ出力も大きくなっていく。
LD11にパルス光を出射させるには、レーザ光の光パワーに比例したパルス状のLD順方向電流をLD11に流さなければならない。変調制御信号源12が、数[ns]のパルス幅の制御信号を生成してトランジスタ12に出力することや、トランジスタ12が数[ns]のパルス幅の変調制御信号に追従してオン/オフすることは、市販の電子部品で容易に実現できる。
一方、各部品11〜14が実装されるプリント基板や各部品11〜14そのものには、図9に示すようなインダクタンスL1〜L4が存在する。
順方向電流ループ上に存在するインダクタンスL1〜L4は下記の式(1)、順方向電流ループに流れるトランジスタをオンした時のLD順方向電流Idは式(2)で表される。
L’=L1+L2+L3+L4+L5 式(1)
Id=Ton・(E1−Vf)/L’ 式(2)
ここで、L’は、インダクタンスL1〜L4を合成した配線インダクタンスである。また、Tonは、トランジスタ12をオンしてからの時間であり、E1は、定電圧源14の電圧レベル、Vfは、LD11の両端間の電圧(いわゆる、レーザダイオードの順方向電圧)である。
従って、トランジスタ12をオンしてからLD11がレーザ発光するまでは、順方向電流ループによってΔ(Id)/Δ(Ton)が制限される。すなわち、大電流で急峻な立ち上がりエッジをもったレーザパルス光を生成することが難しい。
また、各部品11〜15のインダクタンスやこれらが実装されるプリント基板のインダクタンスを無くすことは困難であり、LD順方向電流Idが増加(LD11に出射させる光パワーを増加)するほど、短パルス化も困難になる。
そこで本発明の目的は、立ち上がりエッジが急峻なパルス光を出力する光パルス発生器およびこの光パルス発生器を用いた光パルス試験器を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
レーザダイオードにバイアス電圧を印加する電圧源と前記レーザダイオードを直接変調してパルス光を出射させるためのスイッチング素子とを有する光パルス発生器において、
前記スイッチング素子のオン後のレーザダイオードの発光時の順方向電圧の過渡特性により充電を開始し前記レーザダイオードに順方向電流が流れ始めると放電を開始して順方向電流と同じ方向で前記レーザダイオードに電流を流す補助電流回路を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
補助電流回路は、前記レーザダイオードに並列に設けられたコンデンサであることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、
パルス光を被測定光ファイバに出射し、前記パルス光に対する前記被測定光ファイバからの戻り光に基づいて前記被測定光ファイバの特性を測定する光パルス試験器において、
前記パルス光を発生させる請求項1または2記載の光パルス発生器を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1、2によれば、スイッチング素子がオンされレーザダイオードに電圧源の順バイアス電圧が印加されると、レーザダイオードの発光時の順方向電圧の過渡特性により、レーザダイオードに並列に設けられたコンデンサが充電を開始する。そして、レーザダイオードに順方向電流が流れ始めると、コンデンサが放電を開始して順方向電流と同じ方向でレーザダイオードに電流を流す。これにより、レーザダイオードに並列するコンデンサからの電流経路は、レーザダイオード、スイッチング素子、電圧源それぞれの間に存在するインダクタンスの影響をうけない。従って、立ち上がりエッジが急峻な電流をレーザダイオードに流すことができ、その結果、立ち上がりエッジが急峻なパルス光を出力できる。
また、請求項3によれば、請求項1または2に記載した光パルス発生器を用いてパルス光を生成して試験を行なうので、ダイナミックレンジ、距離分解能等が向上し、精度よく被測定光ファイバを試験できる。
本発明の一実施例を示した構成図である。 図1に示す装置におけるレーザダイオードの順方向電圧の特性およびレーザダイオードから出射されるパルス光を示した図である。 図1に示す装置におけるコンデンサ(補助電流回路)の充放電を模式的に示した図である。 図1に示す回路と図9に示す回路におけるレーザパルス光の出力波形である。 図1に示す装置における低電圧によるLD駆動を説明する図である。 図1に示す装置における低電圧による電圧、電流の関係を模式的に示した図である。 図1に示す回路と図9に示す回路におけるレーザパルス光の出力波形(低電圧駆動時)である。 図1に示す光パルス発生器を用いた光パルス試験器の一実施例を示した構成図である。 従来の光パルス試験器の構成を示した図である。 レーザダイオードのレーザ発光特性を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例を示した構成図である。ここで、図9と同一のものに同一符号を付し、説明を省略する。
図1において、光パルス発生器のLD11に並列にコンデンサC1〜C4が設けられる。図1では、4個のコンデンサC1〜C4をLD11に並列に設けているが、並列に設けるコンデンサの個数は何個でもよく、1個でも複数でもよい。
ここで、LD11に並列に設けられるコンデンサC1〜C4は、特許請求の範囲の補助電流回路に相当する。
このような装置の動作を説明する。ここで、図2は、LD11に印加される順方向電圧の特性およびLD11から出射されるパルス光を示した図である。横軸が時間であり、縦軸がLD11に印加される順方向電圧(バイアス電圧)の電圧レベル(図1中の電圧Vf)、光パワーである。
まず、レーザダイオードの発光時の順方向電圧の過渡特性(図2の過渡領域の期間)の動作から説明する。
変調制御信号源15が、トランジスタ12をオン/オフするための変調制御信号をトランジスタ12に出力する。変調制御信号がローレベルでは、トランジスタ12がオフされているので、LD11は無バイアス状態(定電圧源14からバイアス電圧が印加されていない状態)である。そして、変調制御信号がローレベルからハイレベルに変化し、変調制御信号がハイレベルの間、トランジスタ12がオンされる。
トランジスタ12がオンされた直後(図2の時刻t0)は、LD11が無バイアス状態から駆動されたこととなり、バイアス電圧印加直後のLD11の初期の微分抵抗は非常に大きい。そのため、LD11には、LD順方向電流Idがほとんど流れない。これにより、トランジスタ12をオンした直後(微分抵抗が大きい間)は、LD11の両端に大きな電圧降下が生ずる。ここで、大きなとは、LD11が定常状態(図2の定常領域の期間)で発光している場合のLD11の両端の電圧降下に対してである。
そして、トランジスタ12のオン後の所定時間経過後にLD11に電流が流れ始めると、LD11の抵抗値が急激に減少してLD順方向電流Idも急激に大きくなり、閾値電流を超えてLD11がレーザ光を出力する。そして、定常時の発光状態では、LD11両端間の電圧(順方向電圧)Vfは、一定値に収束する。また、定電圧源14によってLD11が順バイアスされ、定電流源13の一定電流量のLD順方向電流IdがLD11に流れる。そして、LD11の閾値電流以上でLD11からレーザ光が出射される。
続いて、補助電流回路のコンデンサC1〜C4の動作について説明する。ここで、図3は、コンデンサC1〜C4の充放電を模式的に示した図である。なお、図3では、コンデンサC1〜C4をまとめてコンデンサC’と示している。
上述のようにLD11の起動過渡期には、発光時の順方向電圧に過渡特性を持つ。従って、LD11に直列に接続されたトランジスタ12がオンされ、LD11の初期の微分抵抗が大きい期間(図2の期間T1)では、LD11に並列に設けられたコンデンサC’が定電圧源14からの順方向電圧Vfに充電される。この期間ではLD11からレーザ光は出力されない。
そして、LD11側にLD順方向電流Idが流れ始めると、LD11の発光時の順方向電圧の過渡特性(LD11の抵抗値が急激に減少する順方向電圧減衰特性,図2の期間T2)によって、期間T2における順方向電圧Vfの電圧レベルが、期間T1よりも低くなる。これにより、コンデンサC’が放電を開始し、LD11の順方向側に電流Iaを流す。つまり、LD11には、LD順方向電流IdにコンデンサC’からの補助電流Iaが合わさって流れる。
また、LD11とコンデンサC’とからなる電流経路(補助電流経路と呼ぶ)は、順方向電流ループの直列インダクタンスL’よりも小さなインダクタンスとなっている。すなわち、順方向電流ループを流れるLD順方向電流Idは、図9に示す装置と同様に、直列インダクタンスL’の影響を受けるので起動時のΔ(Id)/Δ(Ton)に影響をうける。一方、コンデンサC’とLD11からなる補助電流経路のインダクタンスは、直列インダクタンスL’よりも小さいため、起動時のΔ(Ia)/Δ(Ton)がΔ(Id)/Δ(Ton)よりも改善される。
また、コンデンサC’からの補助電流IaがLD11の閾値電流をこえると、LD11からレーザ光が出射される。厳密には、補助電流IaとLD順方向電流Idを足したものが閾値電流をこえるとレーザ発光するが、上述のように、起動時のΔ(Ia)/Δ(Ton)が改善されているので、ほぼ補助電流Iaのみでレーザ発光する。
さらに、LD11のレーザ発光特性は、図10に示すようにLD11に流れる順方向電流に比例して増加する。従って、補助電流経路に補助電流Iaが流れている過渡期間(図2の期間T2)は、急峻な立ち上がりエッジをもったレーザ光が出力される。
そして、コンデンサC’からの放電が終了すると定常状態となり、図9に示す装置と同様に順方向電流ループに一定の電流量のLD順方向電流Idのみが流れる(図2の期間T3)。
そして、制御信号源12からの信号がローレベルに変化しローレベルの間、トランジスタ12がオフされ、順方向電流ループがオープンとなる。これにより、LD順方向電流Idが遮断され、LD11のレーザ光の出射も遮断される。
ここで、図4は、コンデンサC’が有る場合(図1に示す回路)、無い場合(図9に示す回路)におけるレーザパルス光の出力波形である。図4から明らかなように、C’有りのほうが、パルス光の立ち上がりエッジが急峻である。また、コンデンサC’からの補助電流Iaがある分、光パワーレベルも高い。なお、図4は、短パルス光としているので、定常状態の期間T3がないものである。
このように、LD11と並列にコンデンサを並列接続し、インダクタンスの小さな(順方向電流ループの直列インダクタンスと比較して)補助電流経路を形成するので、大きな光パワーを得るために電流量を大きくしていっても立ち上がりエッジが急峻なパルス光を出力することができる。
また、トランジスタ12がオンされ、LD11に定電圧源14の順バイアス電圧が印加されると、レーザダイオードの発光時の順方向電圧の過渡特性により、LD11に並列に設けられたコンデンサC’が充電を開始する(期間T1)。そして、LD11に順方向電流が流れ始めると、コンデンサC’が放電を開始して順方向電流と同じ方向でLD11に電流を流す(期間T2)。これにより、LD11に並列するコンデンサC’からの補助電流経路は、LD11,トランジスタ12、定電流源14、定電圧源14それぞれの間に存在するインダクタンスの影響をうけない。従って、立ち上がりエッジが急峻な電流をLD11に流すことができ、その結果、立ち上がりエッジが急峻なパルス光を出力できる。
続いて、光パルス発生器に用いられる定電圧源14の電圧レベルの違いについて述べる。上述のように、順方向電流ループを流れるLD順方向電流Idは、直列インダクタンスL’の影響を受けるので起動時のΔ(Id)/Δ(Ton)に影響をうける。
一方、LD11を駆動する電源に電池を用いた場合、トランジスタ12の飽和の影響も受けやすくなる。すなわち、トランジスタ12をオンした直後(微分抵抗が大きい間)は、LD11の両端に大きな電圧降下が生ずる。例えば、商用電源(100[V])を用いた場合は数十[V](例えば、30〜50[V])の電圧を印加することも容易だが、バッテリ駆動(数[V]〜十数[V]の電源電圧)の場合はたかだが数[V](例えば、5[V])になる。
そのため、LD11両端に大きな電圧降下が生じた場合には、トランジスタ12のエミッタ−コレクタ間に印加される電圧は、商用電源と比較してバッテリ駆動の方が小さくなり、トランジスタが飽和する時間も長くなる。つまり、定電圧源14の電圧が小さくなるほど、急峻な立ち上がりエッジをもったレーザパルス光を生成することが難しい。
コンデンサC’による補助電流回路を備えていない図9に示すような光パルス発生器の場合、電池駆動のような低電圧(商用電源と比較して低電圧)では、トランジスタ12のオン直後には、LD11の順方向電圧Vfの過渡特性によりトランジスタ12が飽和し、LD11に矩形波状のパルス電流が流せなくなる。
一方、電池駆動のような場合においても、コンデンサC’による補助電流回路をLD11に並列に設けることによって、LD11の発光過渡領域(図2の領域T1)の期間にLD11の順方向に流れる電流をコンデンサC’経路でバイパスさせる。これによりトランジスタが飽和する時間を減少させることができ、パルス光の波形品位(立ち上がりエッジが急峻なパルス光)を改善することができる。
図5〜図7を用いて説明する。
図5は、光パルス発生器の低電圧によるLD駆動を説明する図である。ここで、説明を簡単にするため、インダクタンスL1〜L4、定電流源13、変調制御信号源15の図示は省略している。また、定電圧源14の電圧をEとし、定電圧源14のマイナス側の電位を0[V]とする。そして、定電圧源14のマイナス側とトランジスタ12のエミッタ端子間の電圧をVrとし、エミッタ電流(トランジスタ12から定電圧源14への方向)をIrとしている。順方向電圧Vf、電流Ia、電流Idは、図3と同様である。
図6は、順方向電圧Vf、電圧Vr、補助電流Ia、LD11を流れる電流(Id+Ia)、エミッタ電流Irの関係を模式的に示した図である。横軸は時間である。
図7は、実測の光パルス波形であり、図7(a)は補助電流回路なし(図9に示す装置)、図7(b)は補助電流回路あり(図1に示す装置)である。
このように、コンデンサC’が、トランジスタ12のオンからLD11の発光までの過渡領域T1の期間、電流Iaをバイパス(図3(a)に示す経路)し、さらにコンデンサC’の放電(過渡領域T2)によって順方向電流と同じ方向でLD11に電流Iaを流すので、トランジスタ12の飽和の影響も改善する事ができ、立ち上がりエッジが急峻なパルス光を出力できる。
[第2の実施例]
図8は、図1に示す光パルス発生器を用いたOTDRの構成を示した図である。図8において、被測定線路の被測定光ファイバF1は、光信号を伝送する線路であり、被測定対象の光ファイバである。
OTDR100は、被測定光ファイバF1に接続される入出射端の測定コネクタCNを有し、この測定コネクタCNからパルス光を被測定光ファイバF1に出射する。また、OTDR100は、被測定光ファイバF1に出射したパルス光の戻り光(反射光または後方散乱光)が測定コネクタCNを介して入射される。
OTDR100は、図1に示す光パルス発生器10、方向性結合器20、受光部30、サンプリング部40、信号処理部50、表示部60を有する。光パルス発生器10は、信号処理部50からの指示に基づいて、方向性結合器20、測定コネクタCNを介して、被測定光ファイバF1にパルス光を出力する。
方向性結合器20は、光パルス発生器10からの光を測定コネクタCNを介して被測定光ファイバF1に出力し、測定コネクタCNを介しての被測定光ファイバF1からの戻り光を受光部30に出力する。
受光部30は、例えばアバランシェフォトダイオードであり、戻り光の光パワーに応じた光電流を出力する。
サンプリング部40は、受光部30からの電気信号(光電流)を電圧に変換し、サンプリングする。信号処理部50は、光パルス発生器10にパルス光を出力させ、サンプリング部40にサンプリングを行なわせ、サンプリング結果の電気信号を演算処理する。表示部60は、信号処理部50の処理結果を表示する。
このような装置の動作を説明する。
信号処理部50が、あらかじめ光パルス発生器10の変調制御信号源15にパルス光のパルス幅(つまり、トランジスタ12をオンする時間幅)を設定しておく。そして、信号処理部50内のタイミング発生手段(図示せず)が、所定の間隔でタイミング信号を変調御信号源15に送出する。そして、変調制御信号源15が、タイミング信号に同期させてトランジスタ12をオンさせLD11にパルス光を出力させる。そして、LD11からのパルス光が、方向性結合器20、測定コネクタCNを介して被測定光ファイバに入射する。
被測定光ファイバF1内部では、レイリー散乱が発生し、その一部はパルス光の進行方向とは逆方向に進み後方散乱光としてOTDR100に戻ってくる。また、被測定光ファイバF1の接続点や破断点で発生するフレネル反射光もOTDR100に戻ってくる。
そして、被測定光ファイバF1からの戻り光が、測定コネクタCN、方向性結合器20を介して受光部30に入射する。さらに、受光部30が、入射した戻り光を、この戻り光の光パワーに応じた電気信号(光電流)に変換し、サンプリング部40に出力する。
そして、サンプリング部40内のIV変換回路(図示せず)が、受光部30からの光電流を電圧に変換し、サンプリング部40内の多段のアンプ(図示せず)が、電気信号を増幅し、さらにサンプリング部40内のAD変換回路(図示せず)が、信号処理部50のタイミング信号を時間的な基準にして、アナログ信号の電気信号をデジタル信号にAD変換して、信号処理部50に出力する。
さらに、信号処理部50が、タイミング信号を出力したタイミングおよびサンプリング部40からのデジタル信号によって、LD11にパルス光を出射させてから戻り光を受光部30で受光するまでの時間を求め、被測定光ファイバF1の距離測定、戻り光の光信号レベル測定を行ない、測定結果を横軸を距離、縦軸を戻り光の光信号レベルとして表示部60に表示する。
また、戻り光の信号レベルは非常に微弱なため、パルス光を繰り返し被測定光ファイバF1に出力し、信号処理部50が、複数回の測定値を平均化することでノイズ低減を図っている。
このように、図1に示す光パルス発生器10を用いてパルス光を生成して被測定光ファイバF1の試験を行なうので、ダイナミックレンジ、距離分解能等が向上し、精度よく被測定光ファイバF1の試験・測定を行なえる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
図1に示す光パルス発生器をOTDR100に用いる構成を示したが、パルス光を出射するどのような測定器に用いてもよい。
コンデンサを並列に4個設ける構成を示したが、1個のコンデンサが放電時に流せる電流量には上限があるので、コンデンサの個数を多くした方がパルス光の出射をより高速化(急峻な立ち上がりエッジ)を図れる。しかしながら、回路規模の大きさ、コスト、LD11に出力させる光パワーの大きさ、LD11の性能・特性等を考慮して、コンデンサの個数を選択するとよい。
C1〜C4 コンデンサ(補助電流回路)
10 光パルス発生器
11 レーザダイオード
12 トランジスタ(スイッチング素子)
14 電圧源
20 方向性結合器
30 受光部
40 サンプリング部
50 信号処理部
60 表示部
100 光パルス試験器

Claims (3)

  1. レーザダイオードにバイアス電圧を印加する電圧源と前記レーザダイオードを直接変調してパルス光を出射させるためのスイッチング素子とを有する光パルス発生器において、
    前記スイッチング素子のオン後のレーザダイオードの発光時の順方向電圧の過渡特性により充電を開始し前記レーザダイオードに順方向電流が流れ始めると放電を開始して順方向電流と同じ方向で前記レーザダイオードに電流を流す補助電流回路を設けたことを特徴とする光パルス発生器。
  2. 補助電流回路は、前記レーザダイオードに並列に設けられたコンデンサであることを特徴とする請求項1記載の光パルス発生器。
  3. パルス光を被測定光ファイバに出射し、前記パルス光に対する前記被測定光ファイバからの戻り光に基づいて前記被測定光ファイバの特性を測定する光パルス試験器において、
    前記パルス光を発生させる請求項1または2記載の光パルス発生器を有することを特徴とする光パルス試験器。
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