JP2011040186A - 成膜用基板、成膜方法及び発光素子の作製方法 - Google Patents

成膜用基板、成膜方法及び発光素子の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ドナー基板上に成膜した有機材料の利用効率を上げることを課題とする。
【解決手段】第1の面に、第1の凹部と、前記第1の凹部の中心に位置する第2の凹部とを有する第1の基板上に、光吸収層、第1の有機材料層を形成し、加熱することにより、前記題1の有機材料層を液化し、前記液化した第1の有機材料層を、前記第2の凹部に集め、前記第1の基板の第1の面に、第2の基板を対向させ、前記第1の面と反対側の第2の面から、光を照射し、前記光を照射することにより、前記第2の凹部に集められた前記第1の有機材料層を飛ばして、前記第2の基板上に第2の有機物層を成膜する成膜方法及びこれを用いた発光素子の作製方法に関する。
【選択図】図1

Description

本明細書に開示される発明は、成膜用基板、成膜方法及び発光装置の作製方法に関する。
薄型軽量、高速応答性、直流低電圧駆動などの特徴を有する有機化合物を発光体として用いた発光素子は、次世代のフラットパネルディスプレイへ応用されている。特に、発光素子をマトリクス状に配置した表示装置は、従来の液晶表示装置と比較して、視野角が広く視認性が優れる点に優位性があると考えられている。
発光素子の発光機構は、一対の電極間にEL層を挟んで電圧を印加することにより、陰極から注入された電子および陽極から注入された正孔がEL層の発光中心で再結合して分子励起子を形成し、その分子励起子が基底状態に緩和する際にエネルギーを放出して発光するといわれている。励起状態には一重項励起と三重項励起が知られ、発光はどちらの励起状態を経ても可能であると考えられている。
発光素子を構成するEL層は、少なくとも発光層を有する。また、EL層は、発光層の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層などを有する積層構造とすることもできる。
また、基板上に光吸収層などを形成し、その上に有機材料を蒸着法などで一様に成膜したものをドナー基板と呼ぶ。ドナー基板と転写対象基板を重ね合わせて、ドナー基板に光を照射する。光が光吸収層で熱に変換されることにより、光が照射された領域の有機薄膜(発光素子のEL層)を転写対象基板に転写される。この技術は、パターン転写が可能なため、有機ELディスプレイのRGB塗り分けに適用されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
光としてレーザを用いた場合、このようなレーザ転写の技術として、LIPS(Laser−Induced Pattern−wise Sublimation)、LITI(Laser−Induced Thermal Imaging)(特許文献3参照)、RIST(Radiation Induced Sublimation Transfer)が提案されている。
特開2009−120946号公報 特開2009−123692号公報 特開2006−5328号公報
上述の転写技術を使って、転写対象の基板に有機材料を転写するには、全面に有機材料を蒸着したドナー基板の転写される領域を選択的に、レーザ等の光を照射すればよい。
しかしながら、転写される領域以外の有機材料、すなわち光照射されない領域の有機材料は使用されず、また光照射される領域のみに有機材料を設けることは難しいので、有機材料の利用効率が低くなる恐れがある。
そこで、本発明の1つの様態は、ドナー基板上に成膜した有機材料の利用効率を上げることを課題とする。
一方の面に複数の凹部を有する透光性基板をドナー基板として用い、凹部上に光吸収層及び有機材料を形成する。ドナー基板の凹部のそれぞれの中心はさらに凹んでおり、さらに凹んでいる領域の底部は平面になっている。
すなわち、ドナー基板には複数の第1の凹部が形成されており、第1の凹部のそれぞれの中心には、第1の凹部より小さい第2の凹部が形成されている。第2の凹部の底部は平面であることが好ましいが、平面だけではなく、曲面やその他の形状であってもよい。
ドナー基板上に、光吸収層及び有機材料を形成した後、有機材料を形成した面を上にして炉などに入れ、有機材料が液化するように数百℃に加熱する。これにより、液化した有機材料は第2の凹部に集まる。
ドナー基板と転写対象基板を対向させ、ドナー基板の有機材料が成膜されていない面からレーザビームまたはランプ光等の光を照射する。
光が光吸収層で熱に変換されることにより、第2の凹部に集まっていた有機材料が飛び出し、転写対象基板上に有機材料が成膜される。
以上のように、表面に第1の凹部を有し、第1の凹部の中心に第2の凹部を有するドナー基板上に、光吸収層及び有機材料を形成する。ドナー基板を加熱すると、有機材料が液化して第2の凹部に集まる。第2の凹部に集まった有機材料を、光照射により転写対象の基板に転写することにより、100%に近い高い材料効率で転写対象の基板に有機材料膜を成膜することが可能である。
第1の面に、第1の凹部と、前記第1の凹部の中心に位置する第2の凹部と、
前記第1の面を覆って、光吸収層と、前記光吸収層上に、有機材料層とを有することを特徴とする成膜用基板に関する。
第1の面に、第1の凹部と、前記第1の凹部の中心に第2の凹部とを有する第1の基板上に、光吸収層、第1の有機材料層を形成し、加熱することにより、前記第1の有機材料層を液化し、前記液化した第1の有機材料層を、前記第2の凹部に集める。前記第1の基板の第1の面に、第2の基板を対向させ、前記第1の面と反対側の第2の面から、光を照射する。前記光を照射することにより、前記第2の凹部に集められた前記第1の有機材料層を飛ばして、前記第2の基板上に第2の有機物層を成膜することを特徴とする成膜方法に関する。
第1の面に、第1の凹部と、前記第1の凹部の中心に第2の凹部とを有する第1の基板上に、光吸収層、第1の有機材料層を形成し、第2の基板の第1の面に、陽極または陰極の一方である第1の電極及び絶縁物を形成し、加熱することにより、前記第1の有機材料層を液化し、前記液化した第1の有機材料層を、前記第2の凹部に集める。前記第1の基板の第1の面に、前記第2の基板の第1の面を対向させ、前記第1の基板の第1の面と反対側の第2の面から、光を照射する。前記光を照射することにより、前記第2の凹部に集められた前記第1の有機材料層を飛ばして、前記第1の電極及び絶縁物上に、第2の有機材料層を成膜する。前記第2の有機物層上に、陽極または陰極の他方である第2の電極を形成することを特徴とする発光素子の作製方法に関する。
前記有機材料層は、発光層、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれか1つ、あるいは2つ以上である。
ドナー基板上に形成した有機材料を無駄なく転写することができ、有機材料の利用効率を大幅に上げることができる。これにより、使用する有機材料の量を抑えることができ、低コスト化を実現することが可能である。
成膜用基板の断面図。 成膜用基板の上面図。 成膜方法を示す断面図。 発光素子の作製方法を示す断面図。 成膜方法を示す断面図。 成膜方法を示す斜視図。
以下、本明細書に開示された発明の実施の態様について、図面を参照して説明する。但し、本明細書に開示された発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本明細書に開示された発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に示す図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
本実施の形態を、図1(A)〜図1(C)及び図2(A)〜図2(B)を用いて説明する。
第1の凹部111の中心に第2の凹部112を有するドナー基板101を用意する(図1(A)参照)。ドナー基板101の第1の凹部111の中心に第2の凹部112が形成されている面を第1の面、第1の面と反対側の面を第2の面とする。
図2(A)及び図2(B)に、図1(A)に示すドナー基板101の上面図を示す。図2(A)に示されるように、第2の凹部112は第1の凹部111で囲まれて互いに接しない配置してもよい。また必要に応じて、図2(B)に示すように、第1の凹部111を溝状(長方形)に配置し、第2の凹部112を第1の凹部111の中央に、かつ、第1の凹部111と同様に溝状(長方形)に配置してもよい。
第2の凹部112の大きさは、後述する実施の形態3で述べられる、画素と同じ大きさにすればよい。また、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の塗り分けを考えた場合、赤(R)に発光する有機材料層103を有するドナー基板101、緑(G)に発光する有機材料層103を有するドナー基板101、青(B)に発光する有機材料層103を有するドナー基板101のそれぞれは、画素3つ分に対して第2の凹部112凹部が1つあるという形態になる。
さらに、RGB3色以上の色数、例えば、RGBW(白)やそれ以上の数の色を備えたパネルを形成するのであれば、色の総数に応じて第2の凹部112の面積は減少する。
ドナー基板101の材料としては、第2の面から光106を照射するため、透光性を有する基板であればよく、透光性を有する基板として、例えば、ガラス基板、石英基板、無機材料を含むプラスチック基板などを用いることができる。本実施の形態では、透光性を有する基板としてガラス基板を用いる。
第1の凹部111及び第2の凹部112は、透光性を有する基板に研磨やエッチング等を用いて形成すればよい。
第2の凹部112の底面は、図1(A)においては平面であるが、平面だけではなく、曲面やその他の形状であってもよい。液化した有機材料層103が溜まりやすい形状にすることが好ましい。
また第2の凹部112の底面を平坦にすると、後述される実施の形態2で述べられる転写された有機材料層108の膜厚が、一様になる。液化した際に表面張力など起きる可能性がある有機材料104については、液状になったときの表面の盛り上がり曲率を予測し、その形状に第2の凹部112の底面も揃えておくと、有機材料104の真ん中の材料が多くなり、転写された有機材料層108の膜厚の一様性が損なわれることがなくる。
次いでドナー基板101上に、光吸収層102と有機材料層103を形成する(図1(B)参照)。
光吸収層102は、照射された光を熱に変換する機能を有し、変換された熱によって有機材料層103を転写させる。そのため、光吸収層102は、照射する光に対して低い反射率を有し、高い吸収率を有する材料で形成されていることが好ましい。また、耐熱性に優れた材料であることが好ましい。例えば、モリブデン、窒化タンタル、チタン、タングステン、カーボンなどを用いることができる。本実施の形態では、光吸収層102として、チタン膜を用いる。
有機材料層103として、発光層を用いればよい。さらに本実施の形態を用いて、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれかを成膜することも可能であり、その場合は有機材料層103として、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれかを用いればよい。
次いで、光吸収層102及び有機材料層103を形成したドナー基板101を、炉等を用いて加熱する。これにより、有機材料層103が液化し、第1の凹部111の中心の第2の凹部112に集まる。第2の凹部112に集まった有機材料を、有機材料104とする(図1(C)参照)。
有機材料層103として用いることの可能な材料は以下の通りである。すなわち、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(略称:TPD)(正孔輸送層)、4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(略称:TCTA)(発光層あるいは正孔輸送層)、N−(9,10−ジフェニル−2−アントリル)−N,N’,N’−トリフェニル−1,4−フェニレンジアミン(略称:2DPAPA)(発光層)、9−〔4−(3−フェニル−9H−カルバゾール−9−イル)フェニル〕−10−フェニルアントラセン(略称:CzPAP)(発光層)、9−[4−(9―フェニルカルバゾール−3−イル)]フェニル−10−フェニルアントラセン(略称:PCzPA)(発光層)、4−(10−フェニル−9−アントリル)−4’−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)トリフェニルアミン(略称:PCBAPA)(発光層)、9−[4−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−9H−カルバゾール(略称:CO11)(発光層)、4,4’−ビス(9−カルバゾール)−2,2’−ジメチル−ビフェニル(略称:dmCBP)(発光層)等が上げられる。
第2の凹部112内のみに直接有機材料104を形成することは、有機材料層103をドナー基板101全面に成膜することより難しい。また、第2の凹部112内に直接固体状の有機材料104を形成することができたとしても、光106を照射すると固体状の有機材料104は液化せずに、固体状のまま転写対象の基板105上に飛んでいってしまい、均一な膜にはならない。しかしながら、液化した有機材料104を光106で照射すると、転写対象の基板105に転写されたときに膜状に形成される。
以上のようにして、成膜用基板を作製することが可能である。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図3(A)〜図3(B)、図5(A)〜図5(D)を用いて、成膜方法について説明する。
まず実施の形態1の記載に基づいて、ドナー基板101上の、第1の凹部111の中心の第2の凹部112に有機材料104が集まった成膜用基板を用意する。
次いで、ドナー基板101と転写対象の基板105を対向させる(図2(A)参照)。ドナー基板101と転写対象の基板105との間は、真空治具などを用いて真空度10−3Pa以下に保つ。その状態で、ドナー基板101の第1の面と反対側である第2の面から光106を照射する。
光106はランプからの光、あるいは、レーザ光であればよい。ランプ、例えば、フラッシュランプやハロゲンランプを使用することで、大面積を一気に照射することができる。ランプの強度や照射時間は有機材料の温度が数百℃になるように設定する。具体的にはパワー1W/cm〜1GW/cm、照射時間1nsec〜20secがよい。材料などによって実施者が適宜調整すればよい。例えば、ランプにハロゲンランプを使用する場合、パワー8W/cmで8秒程度照射するとよい。
図5(A)〜図5(D)を用いて、光106を照射する際に用いる真空治具及び光106の照射方法について説明する。
図5(A)に示される真空治具は、下部131、上部132、上部133、ドナー基板101を押さえる治具137及び治具138、上部132と下部131を固定するネジ135a、上部133と下部131を固定するネジ135b、上部132と治具137を固定するネジ136a、上部133と治具138を固定するネジ136b、ドナー基板101と上部132の間の真空漏れを防ぐOリング134a、上部132と下部131の間の真空漏れを防ぐOリング134b、ドナー基板101と治具137の間の真空漏れを防ぐOリング134c、ドナー基板101と上部133の間の真空漏れを防ぐOリング134d、上部133と下部131の間の真空漏れを防ぐOリング134e、ドナー基板101と治具138の間の真空漏れを防ぐOリング134f、真空治具の内部空間と真空ポンプをつなぐパイプ139、パイプに設けられたバルブ149、光106を透過させる透光性の窓142を有している。
真空治具の内部空間は、真空ポンプにより真空状態とみなせる減圧状態、あるいはそれに近い低圧力、例えば、10−3Paとする。
そして転写対象の基板105が設置されている、真空治具の内部空間を、真空ポンプにより真空状態とみなせる減圧状態、あるいはそれに近い低圧力、例えば、圧力が10−3Paとなるようにする。これによりドナー基板101と転写対象の基板105との間の空間も減圧される。
ドナー基板101と転写対象の基板105の間には、支持材147(支持材147a及び支持材147b)が設置されており、ドナー基板101と転写対象の基板105との間隔を維持している。
ドナー基板101と転写対象の基板105は真空治具中に設置されるが、真空治具の内部が減圧されると、ドナー基板101と転写対象の基板105の間の空間も減圧される。減圧されるとドナー基板101と転写対象の基板105が密着するので、支持材147は設けなくてもよい。また支持材147を設ける場合でも、支持材147を設けない場合でも、後述するバネ152及び保護材151を有する支持材150を用いて、転写対象の基板105を支えてもよい。
図5(B)に、光106としてランプ141からの光を用いた場合を示す。ランプ141としては、例えば、フラッシュランプやハロゲンランプを使用すればよい。
図5(C)に、光106としてレーザ光を用いた場合を示す。光106としてレーザ光を用いる場合、レーザ光としてはさまざまなものを適用できるが、ドナー基板101にガラス基板やプラスチック基板を用いる場合には、透光性のよい近赤外から近紫外までのレーザ光を使うと好ましい。ドナー基板101をX方向及びY方向に走査するステージに載せることで、ドナー基板101の全面にレーザ光を照射することができる。
ここでレーザ照射装置及びレーザ光の照射方法について、図6を用いて説明する。
射出されるレーザ光はレーザ発振装置163から出力され、ビーム形状を矩形状とするための第1の光学系164と、整形するための第2の光学系165と、平行光線にするための第3の光学系166とを通過し、反射ミラー167で光路がドナー基板101に対して垂直となる方向に曲げられる。その後、光透過する窓168及びドナー基板101にレーザビームを通過させて、レーザビームを有機材料104に照射する。窓168をレーザビーム幅と同じまたはそれより小さいサイズとしてスリットとして機能させることもできる。
レーザ発振装置163は、周波数10MHz以上、かつ、パルス幅100fs以上10ns以下のレーザ光を射出する。レーザ光の波長は特に限定されず、様々な波長のレーザ光を用いることができる。例えば、355nm、515nm、532nm、1030nm、1064nmなどの波長のレーザ光を用いることができる。
ステージ169はX方向及びY方向に走査することができ、ドナー基板101は転写対象の基板105を挟んでステージ169上に配置される。これによりドナー基板101の全面にレーザ光を照射することができる。
光106の照射により、第2の凹部112に集められた有機材料104が転写対象の基板105に転写され、有機材料層108が基板105上に成膜される(図2(B)参照)。
ドナー基板101に設けられる第2の凹部112と、転写対象の基板105の有機材料層108を成膜したい領域の位置を合わせることにより、転写対象の基板105上の所望の領域に、有機材料層108を成膜することができる。
[実施の形態3]
本実施の形態では、図4(A)〜図1(D)を用いて、発光素子を作製する方法について説明する。
まず転写対象の基板105上に、絶縁物121及び第1の電極122を形成する(図4(A)参照)。第1の電極122及び第2の電極123は、それぞれ画素1つにつき1つずつ作製される。
次いで、実施の形態1及び実施の形態2の記載に基づいて、有機材料104を第2の凹部112に集め、ドナー基板101と転写対象の基板105を対向させる(図4(B)参照)。
次いで、ドナー基板101の第1の面と反対側である第2の面から、光106を照射することにより、第1の電極122上に、有機材料層108を形成する(図4(C)参照)。
次いで、有機材料層108及び絶縁物121上に、第2の電極123を形成する(図4(D)参照)。第1の電極122及び第2の電極123のいずれか一方は陽極であり、いずれか他方は陰極であればよい。以上により発光素子が作製される。
また、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)によって、有機材料層108の材料及び成膜される領域を変えたい場合は、RGBのそれぞれに対応するドナー基板101を用意し、それぞれのドナー基板101に対応する有機材料層103を形成すればよい。
101 ドナー基板
102 光吸収層
103 有機材料層
104 有機材料
105 基板
106 光
108 有機材料層
111 凹部
112 凹部
121 絶縁物
122 電極
123 電極
131 下部
132 上部
133 上部
134a Oリング
134b Oリング
134c Oリング
134d Oリング
134e Oリング
134f Oリング
135a ネジ
135b ネジ
136a ネジ
136b ネジ
137 治具
138 治具
139 パイプ
141 ランプ
142 窓
147 支持材
147a 支持材
147b 支持材
149 バルブ
150 支持材
151 保護材
152 バネ
163 レーザ発振装置
164 光学系
165 光学系
166 光学系
167 反射ミラー
168 窓
169 ステージ

Claims (6)

  1. 第1の面に、第1の凹部と、前記第1の凹部の中心に位置する第2の凹部と、
    前記第1の面を覆って、光吸収層と、
    前記光吸収層上に、有機材料層と、
    を有することを特徴とする成膜用基板。
  2. 請求項1において、
    前記有機材料層は、発光層、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれか1つであることを特徴とする成膜用基板。
  3. 第1の面に、第1の凹部と、前記第1の凹部の中心に位置する第2の凹部とを有する第1の基板上に、光吸収層、第1の有機材料層を形成し、
    加熱することにより、前記第1の有機材料層を液化し、前記液化した第1の有機材料層を、前記第2の凹部に集め、
    前記第1の基板の第1の面に、第2の基板を対向させ、
    前記第1の面と反対側の第2の面から、光を照射し、
    前記光を照射することにより、前記第2の凹部に集められた前記第1の有機材料層を飛ばして、前記第2の基板上に第2の有機物層を成膜することを特徴とする成膜方法。
  4. 請求項3において、
    前記有機材料層は、発光層、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれか1つであることを特徴とする成膜方法。
  5. 第1の面に、第1の凹部と、前記第1の凹部の中心に位置する第2の凹部とを有する第1の基板上に、光吸収層、第1の有機材料層を形成し、
    第2の基板の第1の面に、陽極または陰極の一方である第1の電極及び絶縁物を形成し、
    加熱することにより、前記第1の有機材料層を液化し、前記液化した第1の有機材料層を、前記第2の凹部に集め、
    前記第1の基板の第1の面に、前記第2の基板の第1の面を対向させ、
    前記第1の基板の第1の面と反対側の第2の面から、光を照射し、
    前記光を照射することにより、前記第2の凹部に集められた前記第1の有機材料層を飛ばして、前記第1の電極及び絶縁物上に、第2の有機材料層を成膜し、
    前記第2の有機物層上に、陽極または陰極の他方である第2の電極を形成することを特徴とする発光素子の作製方法。
  6. 請求項5において、
    前記有機材料層は、発光層、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のいずれか1つであることを特徴とする発光素子の作製方法。
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