JP2011039928A - 文書レビュー作業支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、文書レビュー作業において、文書作成者およびレビュワーの双方が、特別な操作を行うことなく、互いの作業状況を自動的に把握することを可能とする文書レビュー作業支援システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の文書レビュー作業支援システムは、クライアントである複数のパーソナル・コンピュータと該複数のパーソナル・コンピュータにネットワーク接続されたファイルサーバとを備える。本発明の文書レビュー作業支援システムにおいては、各クライアントのローカル・ストレージ上のレビュー対象文書に係るファイルを一意識別子と関連付けて管理した上で、クライアント側でレビュー対象文書ファイルについて発生したイベントを、逐次、ファイルサーバに通知する。ファイルサーバは、クライアント側からのイベント通知に基づいて適宜メッセージを生成し、必要な通知先に送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、文書レビュー作業支援システムに関し、より詳細には、文書レビュー作業において、文書作成者およびレビュワーの双方が、特別な操作を行うことなく、互いの作業状況を自動的に把握することを可能とする文書レビュー作業支援システムに関する。
一般に、文書レビュー作業においては、まず、レビュー対象となる文書が各レビュワーに配布され、各レビュワーは、配付された対象文書に対してのコメントをあらかじめ準備した上で、文書レビュー会議に臨む。そこで各レビュワーは、各自のコメントを発表し、発表されたコメントを集約して最終的なレビュー結果報告書が作成される。
この点につき、近年、レビュー対象となる電子文書をドキュメント共有システムなどを通してレビュワーのパーソナル・コンピュータに配布し、各レビュワーがパーソナル・コンピュータのローカル・ハードディスクに保存された電子文書に対してコメントを追記する文書レビュー方法が知られている。
ここで問題となるのが、文書作成者によるレビュー対象となる電子文書の内容の改変である。文書レビュー作業においては、レビュワーにレビュー作業のための十分な時間を割いてもらうために、文書レビュー会議の開催日に応じて、それよりも前にレビュー文書の原稿が締め切られる。本来であれば、文書作成者は、当該締め切り日までに対象文書の内容を確定した上で、レビュワーにこれを配付するべきであるが、実際には、締め切り日に原稿の十分な推敲が間に合わず、不十分な内容のドラフト版をレビュワーに配付せざるを得ない場合がある。
このような場合、レビュー原稿を配布してから文書レビュー会議までの間に、文書作成者がさらに推敲を重ねた結果、自身のローカル・ハードディスク上で当該レビュー原稿(電子文書)の内容を勝手に改変してしまうことが起こり得る。このような事態が発生すると、先にネットワークを介して配布されたドラフト版を最終稿と信じて添付したレビュワーのコメントが事後的に無効になってしまうことが生じる。
また、対象文書のページ数が膨大な場合、レビュワーによっては、より簡便にレビュー作業を行う目的で、対象文書を印刷し、印刷した紙文書上にコメントを手書きする方法を採る者もいるが、この場合、結果的に、修正前の原稿を大量に印刷することになるため、紙資源の無駄となることに加え、上述したのと同様に紙文書に記載されたレビュワーのコメントが事後的に無効になってしまうという問題があった。
この点につき、特開2008−234071号公報(特許文献1)は、ユーザが閲覧している文書に関して他のユーザとメッセージ交換を行うためのメッセージ交換装置を開示する。しかしながら、特許文献1は、上述した問題に対して有効な解決方法を提供するものではない。
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、文書レビュー作業において、文書作成者およびレビュワーの双方が、特別な操作を行うことなく、互いの作業状況を自動的に把握することを可能とする文書レビュー作業支援システムを提供することを目的とする。
本発明者は、文書レビュー作業において、文書作成者およびレビュワーの双方が、特別な操作を行うことなく、互いの作業状況を自動的に把握することを可能とする文書レビュー作業支援システムにつき鋭意検討した結果、クライアントである複数のパーソナル・コンピュータと該複数のパーソナル・コンピュータにネットワーク接続されたファイルサーバとを含む文書レビュー作業支援システムにおいて、各クライアントのローカル・ストレージ上のレビュー対象文書に係るファイルを一意識別子と関連付けて管理した上で、クライアント側でレビュー対象文書ファイルについて発生したイベントを、逐次、ファイルサーバに通知し、ファイルサーバがこのイベント通知に基づいて適宜メッセージを生成して必要な通知先に送信する構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、複数のパーソナル・コンピュータと該複数のパーソナル・コンピュータにネットワーク接続されたファイルサーバとを含む文書レビュー作業支援システムであって、前記パーソナル・コンピュータは、ローカル・ストレージに記録されたレビュー対象の文書ファイルに関するイベントを監視するイベント監視部と、前記イベント監視部のイベントの検出に応答してイベント情報を生成するイベント情報生成部と、前記イベント情報を前記ファイルサーバに送信するイベント情報送信部と、前記ファイルサーバから送信されるメッセージを受信するメッセージ受信部と、受信した前記メッセージを表示するメッセージ表示部とを含み、前記ファイルサーバは、前記パーソナル・コンピュータから送信されるイベント情報を受信するイベント情報受信部と、受信した前記イベント情報を管理するイベント情報管理部と、前記イベント情報管理部が管理する前記イベント情報に基づいて、メッセージを生成するメッセージ生成部であって、受信した前記イベント情報の発信元ユーザの前記文書ファイルに対する役割を判断し、該ユーザの役割が文書作成者である場合には、該文書ファイルのレビュワー用のメッセージを生成し、該ユーザの役割がレビュワーである場合には、該文書ファイルの文書作成者用のメッセージを生成するメッセージ生成部と、前記レビュワー用のメッセージを前記文書ファイルの前記レビュワーのパーソナル・コンピュータに送信し、前記文書作成者用のメッセージを前記文書ファイルの文書作成者のパーソナル・コンピュータに送信するメッセージ送信部とを含む文書レビュー作業支援システムが提供される。
本実施形態の文書レビュー作業支援システムを示す図。 本実施形態の文書レビュー作業支援システムの機能ブロック図。 本実施形態の文書レビュー作業支援システムの処理を示すシーケンス図。 本実施形態の文書レビュー作業支援システムの処理を示すシーケンス図。 本実施形態の文書レビュー作業支援システムの処理を示すシーケンス図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
図1は、本実施形態の文書レビュー作業支援システム10(以下、レビュー支援システム10として参照する)を示す。レビュー支援システム10は、ファイル共有サーバの機能を備えるレビュー支援サーバ20と、そのクライアントである複数のパーソナル・コンピュータ30(以下、クライアントPC30として参照する)を含んで構成されており、これらは、いずれも、ローカルエリア・ネットワーク(LAN)、ワイドエリア・ネットワーク(WAN)、またはインターネットといったネットワーク基盤として構成されるネットワーク40に接続されている。
本実施形態におけるレビュー支援サーバ20は、ワークステーションなどによって構成されており、システム・コントローラとして機能するMPU、アプリケーション・ソフトウェアの実行空間を与えるためのRAMなどのメモリ、ならびに処理を行うためのデータまたはプログラムなどを格納したROM等のメモリ、ハードディスク装置や光ディスク装置などの外部記憶装置、およびNICを含むネットワーク・インターフェースなどの各種インタフェースを含んで構成されており、ネットワーク40を介して、複数のクライアントPC30と通信可能に構成されている。なお、図1はあくまで例示であり、本実施形態においてネットワーク40に接続されるクライアントPCの台数に制限を設けるものではない。
また、レビュー支援サーバ20は、WINDOWS(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、その他の適切なオペレーティング・システム(OS)の管理下で、C、C++、VisualC++、VisualBasic、Java(登録商標)などのオブジェクト指向のプログラミング言語により記述された各種アプリケーション・プログラムを実行することによって、後述する各機能手段を実現している。なお、本実施形態におけるクライアントPC30についても、同様のハードウェア構成を備えるものとして参照する。
図1に示す実施形態において、例えば、クライアントPC30のユーザがある文書を作成し、当該文書のレビューを希望する場合、本実施形態のレビュー作業支援システム10においては、文書作成者のクライアントPC30のローカル・ハードディスクに保存された文書ファイルをネットワーク40を介してレビュー支援サーバ20にアップロードして、レビューを依頼する。
レビュー支援サーバ20上で管理された文書ファイルについて、ネットワーク40上に存在する他のクライアントPC30のユーザは、そのレビューに参加することができる。この場合、ユーザは、レビュー支援サーバ20にアクセスして、レビュワーとしての参加を申請し、所望の文書ファイルを指定してダウンロードする。レビュワーは、ダウンロードした文書ファイルについて、ディスプレイ上で閲覧しながらファイルに直接コメントを添付したり、印刷出力した紙文書上にコメントを手書きしたりするなどして、レビュー作業を行なう。
図2は、本実施形態のレビュー支援システム10を構成するクライアントPC30およびレビュー支援サーバ20の機能ブロック図を併せて示す。
クライアントPC30は、文書レビュー依頼部101、レビュワーエントリー申請部102、イベント監視部103、イベント情報生成部104、イベント情報送信部105、メッセージ受信部106、メッセージ表示部107を含んで構成されており、クライアントPC30のユーザは、レビュー支援システム10に対して、文書作成者の立場で参加することもでき、レビュワーの立場で参加することもできる。
一方、レビュー支援サーバは、文書レビュー依頼受付部201、レビュワーエントリー受付部202、レビュー文書送信部203、イベント情報受信部204、イベント情報管理部205、メッセージ生成部206、メッセージ送信部207を含んで構成されている。
図2を参照しながら、最初に、クライアントPC30のユーザがレビュー支援システム10に対して、文書作成者の立場で参加する際の処理について以下説明する。
クライアントPC30のユーザは、文書のレビューを依頼するに際して、まず、レビュー支援サーバ20にログインする。すなわち、所定のログイン画面に従って、登録されたユーザIDとパスワードを入力してレビュー支援サーバ20に送信し、ユーザ認証を要求する。レビュー支援サーバ20は、クライアントPC30側から送信されるユーザIDとパスワードをユーザ情報管理テーブル208内の認証情報と照合して、ユーザ認証を実行し、その結果をクライアントPC30に返す。
下記表1は、ユーザ情報管理テーブル208を例示する。表1に示すように、ユーザ情報管理テーブル208には、「ユーザID」および「ログイン・パスワード」の他、「IPアドレス」、「メールアドレス」等、ユーザに対してデータを送信するために必要な送信先情報が格納されている。
クライアントPC30の文書レビュー依頼部101は、レビュー支援サーバ20へのログインに成功すると、所定のユーザ・インターフェースを使用してユーザに対してローカル・ハードディスク110に保存される文書ファイルの一覧を提示し、ユーザが選択した文書ファイルをユーザIDと共にレビュー支援サーバ20に送信してレビューを依頼する。ここでは、クライアントPC30のユーザAのユーザIDを「user−A」とし、当該ユーザAが「提案書.doc」というファイル名の文書ファイルのレビューを依頼したものとして以下の説明を行なう。
クライアントPC30から送信された文書ファイル「提案書.doc」を、レビュー支援サーバ20の文書レビュー依頼受付部201が受信すると、文書ID発行部209が、受信した文書ファイル「提案書.doc」に対して一意の識別子(以下、文書IDとして参照する)を発行して割り当てるとともに、文書レビュー依頼受付部201は、受信した文書ファイル「提案書.doc」をレビュー文書保管部210に保管する。その際、文書レビュー依頼受付部201は、保管した文書ファイルについて、レビュー文書管理テーブル211を更新する。下記表2は、レビュー文書管理テーブル211を例示する。
レビュー文書管理テーブル211は、「文書ID」フィールド、「ファイル名」フィールド、「ユーザ名」フィールド、「ユーザID」フィールド、および「ユーザ・ロール」フィールドを備えている。本実施形態における文書IDは、汎用一意識別子(UUID)を使用する。レビュー支援システム10を利用する複数のクライアントPC30のユーザは、自身のローカル・ハードディスク110に保存する文書ファイルのファイル名を自由に決定することができるため、同一のファイル名を有する文書ファイルがレビュー文書保管部210に保管されることが想定される。そのような場合であっても、各文書ファイルに対して一意な識別子である文書IDが割り当てられるため、当該文書IDによって、各文書ファイルの実体データは適切に区別される。なお、実際のUUIDは、16バイトの2進数値であるが、表2においては、説明の便宜上、「UUID−*」として表すものとする。なお、表2は、文書ファイル「提案書.doc」に対し文書ID「UUID-2」が付与されたことを示している。
一方、レビュー文書管理テーブル211における「ユーザ・ロール」とは、文書ファイルに対するユーザの役割を表す情報として定義されるものであり、端的に言えば、そのユーザが当該文書ファイルの「文書作成者」であるのか、「レビュワー」であるのかを示す情報をいう。したがって、この場合、文書レビュー依頼受付部201は、「ユーザ・ロール」フィールドに、「文書作成者」を格納する。なお、上記表2は、文書ファイル「提案書.doc」がアップロードされる前に、ユーザBを文書作成者とするファイル「貸借参照表.xls」に対し文書ID「UUID-1」が付与されてレビュー文書保管部210に既に保管されていることを示している。
さらに、文書レビュー依頼受付部201は、文書ファイル「提案書.doc」に対して割り当てた文書ID「UUID−2」をクライアントPC30の文書レビュー依頼部101に返す。レビュー支援サーバ20から文書ID「UUID−2」を受信したクライアントPC30の文書レビュー依頼部101は、自身がレビューを依頼した文書ファイル「提案書.doc」について、監視ファイル管理テーブル108を更新する。下記表3は、更新された監視ファイル管理テーブル108を示す。
監視ファイル管理テーブル108は、「ファイル名」フィールド、「文書ID」フィールド、および「ユーザ・ロール」フィールドを備えている。この場合、クライアントPC30の文書レビュー依頼部101は、監視ファイル管理テーブル108の「文書ID」フィールドには受信した「UUID−2」を、「ユーザ・ロール」フィールドには「文書作成者」をそれぞれ格納する。以上、クライアントPC30のユーザAがレビュー支援システム10に対して、文書作成者の立場で参加する際の処理について説明してきたが、次に、再び図2を参照して、クライアントPC30のユーザAがレビュー支援システム10に対して、レビュワーの立場で参加する際の処理について以下説明する。
ユーザAは、レビュワーとしてレビュー支援システム10に参加するに際して、まず、レビュー支援サーバ20に対して、上述したのと同様の手順を経てログインする。レビュー支援サーバ20のレビュワーエントリー受付部202は、クライアントPC30のログインが成功すると、レビュー文書保管部210に保管されているレビュー文書ファイルの一覧を所定のユーザ・インターフェースを使用してクライアントPC30のユーザに提示する。クライアントPC30のユーザは、提示されたレビュー文書ファイルの一覧の中から、レビュー参加を申請したい文書ファイルを選択する。ここでは、ユーザAが提示された一覧の中から「貸借参照表.xls」というファイル名の文書ファイルを選択したものとして以下の説明を行なう。
ユーザAによって文書ファイル「貸借参照表.xls」が選択されると、レビュワーエントリー受付部202は、レビュー文書送信部203に対して、選択された文書ファイル「貸借参照表.xls」の送信を指示する。指示を受けたレビュー文書送信部203は、レビュー文書保管部210から指定された文書ファイル「貸借参照表.xls」を取得する。さらに、レビュー文書管理テーブル211を参照して「貸借参照表.xls」の文書ID「UUID-2」を取得して、これを文書ファイル「貸借参照表.xls」とともにクライアントPC30のレビュワーエントリー申請部102に送信する。
加えて、レビュワーエントリー受付部202は、レビュー文書管理テーブル211を更新する。下記表4は、更新されたレビュー文書管理テーブル211を示す。下記表4に示すレビュー文書管理テーブル211は、ユーザBを文書作成者とする文書ファイル「貸借参照表.xls」に対して、ユーザAがレビュワーとして参加していることを示している。
一方、クライアントPC30のレビュワーエントリー申請部102は、レビュー支援サーバ20から送信された文書ファイル「貸借参照表.xls」を受信すると、これをローカル・ハードディスク110に保存すると共に、監視ファイル管理テーブル108を更新する。下記表5は更新された監視ファイル管理テーブル108を例示する。具体的には、レビュワーエントリー申請部102は、下記表5に示されるように、「文書ID」フィールドに「UUID−1」を、「ファイル名」フィールドに「貸借参照表.xls」を、「ユーザ・ロール」フィールドに「レビュワー」を、それぞれ格納する。下記表5に示す監視ファイル管理テーブル108は、クライアントPC30のローカル・ハードディスク110に、自身が作成し、レビューを依頼した文書ファイル「提案書.doc」と、レビュワーとして参加申請している文書ファイル「貸借参照表.xls」が保存されており、これらの文書ファイルを監視対象とすることを示している。
以上説明したように、本実施形態のレビュー支援システム10によれば、ユーザは、自身の作成した文書ファイルをレビュー支援サーバ20にアップロードしてレビューを依頼したり、他人の作成した文書ファイルをレビュー支援サーバ20からダウンロードしてレビューしたりすることができる。しかしながら、レビュー依頼者は、レビュー文書をアップロードした後、文書レビュー会議の開催前に、その内容について修正したい場合がある。このような修正は認められることが好ましいが、当該修正について、レビュワー側に何も知らせないとすれば、レビュワーは、既に削除された内容について、そうとは知らずにコメントするなど、自身のレビュー作業が無駄になる虞がある。
この点について、本実施形態のレビュー支援システム10によれば、レビュー依頼者のクライアントPCでレビュー対象文書ファイルについて各種操作がなされたことを、その都度、当該文書ファイルのレビュワーのクライアントPCに対して通知し、レビュワーに注意を喚起することができる。以下、クライアントPC30のユーザがローカル・ハードディスク110に保存される文書ファイルについて各種操作を行なった場合に実行される処理について再び図2を参照して説明する。
クライアントPCは、前提として、ローカル・ハードディスク110に保存された文書ファイルに対応する各種アプリケーションを実行するためのアプリケーション部109を備えている。通常、ユーザは、文書ファイルを指定した上で、アプリケーション部109に対して所望のプロセスの実行を命令する。アプリケーション部109は、当該命令に応答してローカル・ハードディスク110にアクセスし、指定された文書ファイルについて、閲覧、修正、編集、メール添付、印刷などの各種プロセスを実行する。
本実施形態においては、クライアントPC30のイベント監視部103は、レビュー作業に関係するファイルについて実行される各プロセスを監視し、指定されたイベントの発生を検出する。ここで、レビュー作業に関係するファイルとは、ローカル・ハードディスク110に記録された各種ファイルのうち、ユーザがレビュー支援サーバ20に対してレビューを依頼した文書ファイル、ならびに、レビュワーとして参加を申請した文書ファイルである。また、本実施形態は、文書ファイルがハードディスクに記録される態様をもって説明するが、これに限定するものではなく、大容量ストレージであればよい。
本実施形態においては、クライアントPC30は、先に説明した監視ファイル管理テーブル108を参照することによって、監視対象となるファイルを特定するように構成されている。具体的には、イベント監視部103は、常に監視ファイル管理テーブル108を参照しており、監視ファイル管理テーブル108に格納されている「ファイル名」に基づいて、アプリケーション部109で実行される各プロセスを監視し、イベントの発生を検出するように構成されている。イベント監視部103に監視させるイベントについては、予め指定することができ、例えば、閲覧、修正、編集、印刷、メール添付などの処理に関連する各種イベントを監視対象として設定することができる。
イベント監視部103は、イベントの発生を検出すると、当該イベントの発生をレビュー支援サーバ20に通知するようイベント情報送信部105に依頼する。依頼を受けたイベント情報送信部105は、発生したイベントに係る文書ファイルの「文書ID」、クライアントPC30の「ユーザID」、「ユーザ・ロール」、「イベントの内容」、およびイベントの「発生時刻」を含んで構成されるイベント情報を生成する。イベント情報送信部105は、生成した上記イベント情報をレビュー支援サーバ20に対して速やかに送信する。
クライアントPC30から送信されたイベント情報は、レビュー支援サーバ20のイベント情報受信部204によって受信される。イベント情報受信部204は、イベント情報を受信すると、当該イベント情報をイベント情報管理部205に送り、イベント情報管理テーブル212の更新を指示する。表6は、本実施形態におけるイベント情報管理テーブル212を例示する。イベント管理テーブル212は、「文書ID」フィールド、「ユーザID」フィールド、「ユーザ・ロール」フィールド、「イベントの内容」フィールド、および「発生時刻」フィールドを備えている。イベント情報管理部205は、クライアントPC30からイベント情報が送信される度に、当該イベント情報に含まれる「文書ID」、「ユーザID」、「ユーザ・ロール」、「イベントの内容」、「発生時刻」のデータをイベント情報管理テーブル212の各フィールドに格納して更新する。その結果、レビュー支援サーバ20は、レビュー支援システム10にログインしているクライアントPCのうち、どのクライアントPCにおいて、いつ、どのようなイベントが発生しているかについてリアルタイムで把握することができる。
加えて、イベント情報受信部204は、クライアントPC30からイベント情報を受信すると、メッセージ生成部206に対してこれを送り、メッセージの生成を指示する。メッセージ生成部206は、イベント情報の「ユーザ・ロール」フィールドを参照し、イベント情報の送信元ユーザの当該文書に対する役割が「文書作成者」であるか「レビュワー」であるかを判断する。
イベント情報の送信元ユーザの当該文書に対する役割が「文書作成者」である場合には、メッセージ生成部206は、イベント情報に含まれる「文書ID」に基づいて、レビュー文書管理テーブル211を検索し、当該「文書ID」に関連付けられている「レビュワー」の「ユーザID」を特定するとともに、イベント情報に含まれる「イベントの内容」に基づいて当該レビュワー用のメッセージを作成する。メッセージの作成が完了すると、メッセージ生成部206は、特定したレビュワーの「ユーザID」と作成したレビュワー用のメッセージをメッセージ送信部207に送り、クライアントPCに対するメッセージの送付を指示する。
一方、イベント情報の送信元が「レビュワー」である場合には、メッセージ生成部206は、イベント情報に含まれる「文書ID」に基づいて、レビュー文書管理テーブル211を検索し、当該「文書ID」に関連付けられている「文書作成者」の「ユーザID」を特定するとともに、イベント情報に含まれる「イベントの内容」に基づいて当該文書作成者用のメッセージを作成する。メッセージの作成が完了すると、メッセージ生成部206は、特定した文書作成者の「ユーザID」と作成した文書作成者用のメッセージをメッセージ送信部207に送り、クライアントPCに対するメッセージの送付を指示する。なお、上述した各メッセージ(レビュワー用/文書作成者用)の詳しい内容、および、その生成・送信のタイミング等については、後に詳細に説明する。
メッセージ生成部206からメッセージの送付依頼を受けたメッセージ送信部207は、送られてきた「ユーザID」に基づいてユーザ情報管理テーブル208を検索してメッセージの送付先情報を取得し、当該情報に基づいて所定のクライアントPCに対して作成したメッセージを送信する。
レビュー支援サーバ20から送信されたメッセージは、クライアントPC30のメッセージ受信部106によって受信される。メッセージを受信したメッセージ受信部106は、メッセージ表示部107に対してメッセージの表示を指示し、メッセージ表示部107はこれを所定のユーザ・インタフェースを使用して表示する。
以上、本実施形態のレビュー支援システム10が実行する処理について、クライアントPC30およびレビュー支援サーバ20の機能ブロック図に基づいて説明してきたが、次に、図3〜図5に示すシーケンス図を参照しながら、本実施形態のレビュー支援システム10が実行する処理を更に詳細に説明する。
まず、本実施形態のレビュー支援システム10において、ユーザAが文書レビュワーを公募し、これに対してユーザBがレビュワーとして参加するまでに実行される処理について、図3に示すシーケンス図を参照しながら以下説明する。
ステップ101で、文書作成者であるユーザA(ユーザID「user-A」)は、クライアントPC30aからレビュー支援サーバ20にログインしたのち、ステップ102で、クライアントPC30aは、ユーザAが作成した文書ファイル(ファイル名「提案書.doc」)をレビュー支援サーバ20にアップロードする。アップロードされた「提案書.doc」は、レビュー文書保管部210に保管される。
ステップ103で、レビュー支援サーバ20は、クライアントPC30aから送信された「提案書.doc」に対して文書ID「UUID−2」を発行し、ステップ104で、発行した「UUID−2」をクライアントPC30aに送信する。
ステップ105で、レビュー支援サーバ20から「UUID−2」を受信したクライアントPC30aは、監視ファイル管理テーブル108aを更新する。下記表7は、更新後の監視ファイル管理テーブル108aを示す。
さらに、ステップ106で、レビュー支援サーバ20は、レビュー文書管理テーブル211を更新する。下記表8は、更新後のレビュー文書管理テーブル211を示す。上述した一連の処理が終了すると、本実施形態のレビュー支援システム10は、ユーザAの「提案書.doc」に対するレビューの公募がスタンバイされた状態になる。
レビュー支援サーバ20上でユーザAの「提案書.doc」に対するレビューの公募がスタンバイされた状態において、ステップ107で、レビュー支援システム10にユーザ登録しているユーザB(ユーザID「user-B」)が、クライアントPC30bからレビュー支援サーバ20にログインした後、レビュー文書保管部210に保管されている「提案書.doc」を指定し、レビュワーとしての参加を申請すると、ステップ108で、レビュー支援サーバ20から文書ファイル「提案書.doc」と文書ID「UUID−2」がクライアントPC30bダウンロードされる。
ステップ109で、クライアントPC30bは、レビュー支援サーバ20から受信したファイル名「提案書.doc」および文書ID「UUID−2」に基づいて監視ファイル管理テーブル108bを更新する。下記表9は、更新後の監視ファイル管理テーブル108bを示す。
一方、レビュー支援サーバ20は、ステップ110で、レビュー文書管理テーブル211を更新する。下記表10は、更新後のレビュー文書管理テーブル211を示す。表10に示すレビュー文書管理テーブル211は、ユーザAがレビュー公募した文書ファイル「提案書.doc」に対して、ユーザBがレビュワーとして参加している状態を示している。
次に、本実施形態のレビュー支援システム10において、文書作成者あるいはレビュワーが、それぞれのローカル・ハードディスクに保存されるレビュー文書に対して所定の操作を行なった場合に実行される処理について、図4に示すシーケンス図を参照しながら以下説明する。
最初に、文書作成者であるユーザAがローカル・ハードディスク110aに保存されるレビュー文書に対して所定の操作を行なった場合に実行される処理について説明する。ステップ200で、ユーザAの操作により、クライアントPC30aのローカル・ハードディスクに保存された文書ファイル「提案書.doc」を修正する処理が実行される。
ステップ201で、「提案書.doc」に対する修正処理に関連するイベントを検出したことを受けて下記表11に例示するイベント情報を生成し、ステップ202で、レビュー支援サーバ20に対して生成したイベント情報を送信する。
ステップ203で、イベント情報を受信したレビュー支援サーバ20は、イベント情報管理テーブル212を下記表12に示すように更新する。
ステップ204で、レビュー支援サーバ20は、受信したイベント情報の内容に基づいて、その発信元が「文書作成者」であることを判定し、この判定結果を受けて「レビュワー」向けのメッセージを生成する。生成するメッセージの具体的構成については、イベント情報内のテキストデータをそのまま提示する態様の他、種々の態様を想定することができる。例えば、イベント情報内のデータに基づいて、予め用意されたレビュワー用テンプレートを使用し、
{ CAUTION!! Aさんの「提案書.doc」は修正されました! }
というような、ユーザが直感的に理解できるメッセージを生成することもできる。
ステップ205で、レビュー支援サーバ20は、「提案書.doc」の文書ID「UUID-2」に基づいて上記表10に示したレビュー文書管理テーブル211を参照し、文書ID「UUID-2」に対応付けられた「レビュワー」であるユーザBを生成したメッセージの送信先として特定し、ユーザBのユーザID「user-B」に基づいてユーザ情報管理テーブル208を検索してクライアントPC30bのIPアドレスやメールアドレス等の送付先情報を所得する。
ステップ206で、レビュー支援サーバ20は、取得した送信先情報を使用して、生成したメッセージをクライアントPC30bに送信する。クライアントPC30bは、レビュー支援サーバ20からメッセージを受信すると、ステップ207で、受信したメッセージの内容を所定のユーザ・インターフェースを使用して表示し、ユーザBに注意喚起する。
レビュー支援サーバ20からクライアントPC30bへのメッセージの送付は、メールによって行なうこともできる、この場合、メールを受信したクライアントPC30bは、メールチェック・モジュールが備えるポップアップウィンドウ等のユーザ・インターフェースを使用して、メッセージ・メールを受信した旨をユーザBに表示したり、その内容(メッセージ)を表示したりすることができる。以上、文書作成者がレビュー文書に対して所定の操作を行なった場合に実行される処理について説明してきたが、次に、レビュワーがローカル・ハードディスクに保存されるレビュー文書に対して所定の操作を行なった場合に実行される処理について図4を再び参照して説明する。
ステップ208で、レビュワーであるユーザBの操作により、クライアントPC30bのローカル・ハードディスクに保存された文書ファイル「提案書.doc」にコメントを添付する処理が実行されると、これに関連するイベントが検出される。イベントの検出を受けて、ステップ209で、下記表13に示す内容のイベント情報を生成し、ステップ210で、レビュー支援サーバ20に対して生成したイベント情報を送信する。
ステップ211で、イベント情報を受信したレビュー支援サーバ20は、イベント情報管理テーブル212を下記表14に示すように更新する。
ステップ212で、レビュー支援サーバ20は、受信したイベント情報の内容に基づいて、その発信元が「レビュワー」であることを判定し、この判定結果を受けて「文書作成者」向けのメッセージを生成する。生成するメッセージの態様については、上述した「レビュワー」向けのメッセージと同様に、種々の態様を想定することができ、例えば、予め用意された文書作成者用テンプレートを使用して
{ CAUTION!! 「提案書.doc」にBさんがコメントしました! }
というようなメッセージを生成したりすることもできる。
ステップ213で、レビュー支援サーバ20は、「提案書.doc」の文書ID「UUID-2」に基づいて上記表10に示したレビュー文書管理テーブル211を参照し、文書ID「UUID-2」に対応付けられた「文書作成者」であるユーザAを生成したメッセージの送信先し、ユーザAのユーザID「user-A」に基づいてユーザ情報管理テーブル208を検索してクライアントPC30aのIPアドレスやメールアドレス等の送付先情報を所得した後、ステップ214で、当該送信先情報を使用して、生成したメッセージをクライアントPC30aに送信する。
クライアントPC30aは、レビュー支援サーバ20からメッセージを受信すると、ステップ207について上述したのと同様に、ステップ215で、受信したメッセージの内容をクライアントPC30aの所定のユーザ・インターフェースを使用して表示し、ユーザAに注意喚起する。メッセージの送信・表示については、上述したのと同様にメールを使用して実行することもできる。
以上、本実施形態のレビュー支援システム10において、文書作成者あるいはレビュワーが、それぞれのローカル・ハードディスクに保存されるレビュー文書に対して所定の操作を行なった場合に実行される処理について説明してきたが、上述した説明においては、理解の用意のため、レビュー支援サーバ20があるクライアントPC30からイベント情報の受信したことをトリガーとして、これに即時応答する形で、しかるべき送信先である他のクライアントPC30にメッセージを送信する態様について示したが、メッセージを送信するためのトリガーについては、適宜、設定することができる。
例えば、他の実施形態によれば、レビュー支援サーバ20が所定の単位時間毎にメッセージを生成し、これを送信するように構成することもできる。その場合、メッセージ生成部206が所定の単位時間毎にイベント情報管理テーブル212を参照するように構成する。本実施形態におけるメッセージ生成部206は、イベント情報管理テーブル212の「発生時刻」フィールドに格納されている時刻情報を参照し、単位時間内に受信した複数のイベント情報を抽出した後、送信先毎(文書作成者/レビュワー)にこれら複数のイベント情報を整理する。すなわち、文書作成者が送信元のイベント情報については、これを対応するレビュワー毎に仕分けしたのち、仕分けされた情報に基づいて各レビュワー向けのメッセージを作成する。また、レビュワーが送信元のイベント情報については、これを対応する文書作成者毎に仕分けしたのち、仕分けされた情報に基づいて各文書作成者向けのメッセージを作成する。
さらに、他の実施形態によれば、レビュー支援サーバ20が、レビュワー側で実行される所定のイベントをトリガーとして、メッセージを生成し、これをレビュワー側に返信するように構成することもできる。この場合の処理について、図5に示すシーケンス図を参照して以下説明する。
最初に、ステップ300で、文書作成者であるユーザAの操作により、クライアントPC30aのローカル・ハードディスクに保存された文書ファイル「提案書.doc」の(0010)段落を修正する処理が実行される。
ステップ301で、「提案書.doc」に対する修正処理に関連するイベントを検出したことを受けて下記表15に示す内容のイベント情報を生成し、ステップ302で、レビュー支援サーバ20に対して生成したイベント情報を送信する。
ステップ303で、イベント情報を受信したレビュー支援サーバ20は、イベント情報管理テーブル212を下記表16に示すように更新する。
上記更新と同時に、レビュー支援サーバ20は、メッセージの送信先として想定される文書ファイル「提案書.doc」のレビュワーを送信元とするイベント情報の待機を開始する。具体的には、文書ID「UUID-2」、ユーザ・ロール「レビュワー」を含むイベント情報を待機する。待機開始後、さらに、ステップ304で、ユーザAの操作により、文書ファイル「提案書.doc」の(0052)段落を修正する処理が実行されると、ステップ305で、下記表17に示す内容のイベント情報を生成し、ステップ306で、レビュー支援サーバ20に対して生成したイベント情報を送信する。
ステップ307で、イベント情報を受信したレビュー支援サーバ20は、イベント情報管理テーブル212を下記表18に示すように更新した後、引き続き、ユーザBを送信元とするイベント情報の待機を継続する。
ステップ308で、レビュワーであるユーザBの操作により、クライアントPC30bのローカル・ハードディスクに保存された文書ファイル「提案書.doc」の印刷命令が発行されると、これを受けてステップ309で、下記表19に示す内容のイベント情報を生成し、ステップ310で、レビュー支援サーバ20に対して生成したイベント情報を送信する。なお、本実施形態におけるクライアントPC30bは、印刷処理の実行ではなく、印刷命令の発行をその監視対象イベントとしていることに留意されたい。
上記イベント情報の送信と同時に、クライアントPC30bは、レビュー支援サーバ20から返信されるメッセージを所定時間待機するように構成されており、タイムアウトするまでの間、アプリケーション部109bに対して印刷処理をペンディング状態にするよう指示する。
一方、クライアントPC30bからイベント情報を受信したレビュー支援サーバ20は、ステップ311で、イベント情報管理テーブル212を更新する。下記表20は、更新後のイベント情報管理テーブル212を示す。
レビュー支援サーバ20は、文書ID「UUID-2」、ユーザ・ロール「レビュワー」、イベント内容「印刷命令」を含むイベント情報を受信したことに応答して、ステップ312で、メッセージ生成部がレビュワー向けのメッセージを生成する。すなわち、本実施形態におけるレビュー支援サーバ20は、クライアントPC30b側の「印刷命令」イベントをトリガーとして、メッセージを生成・送信するように構成されている。具体的には、本実施形態におけるメッセージ生成部206は、イベント情報管理テーブル212の「発生時刻」フィールドに格納されている時刻情報を参照し、印刷命令の発生時刻(07/01/14:00)以前の発生時刻が記録された2つのイベント情報を抽出する。この場合、「(0010)段落を修正」「(0052)段落を修正」という2つのイベント内容が抽出される。メッセージ生成部は、当該イベント情報に基づいてイベント情報の送信元であるユーザB(ユーザID「user-B」/レビュワー)に向けて、例えば、
{ CAUTION!! この文書は(0010)段落および(0052)段落が修正されています。このまま印刷しますか? }
といったメッセージを生成し、ステップ313で、クライアントPC30bに送信する。
クライアントPC30bは、レビュー支援サーバ20から上記メッセージを受信すると、ステップ207について上述したのと同様の方法で、ステップ314で、上記メッセージの内容をクライアントPC30bの所定のユーザ・インターフェースを使用して表示し、ユーザBに注意喚起する。
なお、万が一、イベント情報管理テーブル212内に印刷命令の発生時刻以前の発生時刻に対応するイベント情報がない場合には、メッセージ生成部206は、メッセージを生成しない。その結果、クライアントPC30b側では、タイムアウト期間が経過し、アプリケーション部109bのペンディング状態が解消されて印刷が実行される。
なお、イベント情報管理テーブル212に記録された各イベント情報のうち、メッセージの生成に使用したものについては、当該メッセージ送信完了と同時にこれを削除したり、あるいは、送信済みのフラグを立てたりすることによって、繰り返し同じ内容のメッセージが生成・送信されないようにする。
以上、レビュー支援サーバ20が、レビュワー側で実行される印刷命令イベントをトリガーとして、レビュワー側にメッセージを返信して注意喚起する実施形態について説明したが、本実施形態におけるトリガー・イベントはこれに限定されるものではなく、メール添付等に関連するイベントをトリガー・イベントとして適宜設定することができる。
また、他の実施形態においては、図5について上述したのと同様の構成をもって、レビュー支援サーバ20が、文書作成者側で実行される所定のイベントをトリガーとして、所定のメッセージを生成して文書作成者側に返信するように構成することもできる。この場合、例えば、文書作成者のクライアントPCの「文書を開く」というイベントをトリガーとして、その時点で当該文書に対して添付された全てのレビュワーからの全てのコメントを内容とするメッセージを生成し、当該クライアントPCに対してこのメッセージを返信するような実施形態を想定することができるであろう。
以上、本発明を上述した実施形態をもって説明してきたが、上述した実施形態の各機能は、アセンブリ言語、C、Visual C、C++、Visual C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Beans、Java(登録商標)Applet、Java(登録商標)Script、Perl、Rubyなど、レガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現することができ、装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…文書レビュー作業支援システム、20…レビュー支援サーバ、30…パーソナル・コンピュータ、40…ネットワーク、101…文書レビュー依頼部、102…レビュワーエントリー申請部、103…イベント監視部、104…イベント情報生成部、105…イベント情報送信部、106…メッセージ受信部、107…メッセージ表示部、108…監視ファイル管理テーブル、109…アプリケーション部、110…ローカル・ハードディスク、201…文書レビュー依頼受付部、202…レビュワーエントリー受付部、203…レビュー文書送信部、204…イベント情報受信部、205…イベント情報管理部、206…メッセージ生成部、207…メッセージ送信部、208…ユーザ情報管理テーブル、209…文書ID発行部、210…レビュー文書保管部、211…レビュー文書管理テーブル
特開2008−234071号公報

Claims (10)

  1. 複数のパーソナル・コンピュータと該複数のパーソナル・コンピュータにネットワーク接続されたファイルサーバとを含む文書レビュー作業支援システムであって、
    前記パーソナル・コンピュータは、
    ローカル・ストレージに記録されたレビュー対象の文書ファイルに関するイベントを監視するイベント監視部と、
    前記イベント監視部のイベントの検出に応答してイベント情報を生成するイベント情報生成部と、
    前記イベント情報を前記ファイルサーバに送信するイベント情報送信部と、
    前記ファイルサーバから送信されるメッセージを受信するメッセージ受信部と、
    受信した前記メッセージを表示するメッセージ表示部と
    を含み、
    前記ファイルサーバは、
    前記パーソナル・コンピュータから送信されるイベント情報を受信するイベント情報受信部と、
    受信した前記イベント情報を管理するイベント情報管理部と、
    前記イベント情報管理部が管理する前記イベント情報に基づいて、メッセージを生成するメッセージ生成部であって、受信した前記イベント情報の発信元ユーザの前記文書ファイルに対する役割を判断し、該ユーザの役割が文書作成者である場合には、該文書ファイルのレビュワー用のメッセージを生成し、該ユーザの役割がレビュワーである場合には、該文書ファイルの文書作成者用のメッセージを生成するメッセージ生成部と、
    前記レビュワー用のメッセージを前記文書ファイルの前記レビュワーのパーソナル・コンピュータに送信し、前記文書作成者用のメッセージを前記文書ファイルの文書作成者のパーソナル・コンピュータに送信するメッセージ送信部と
    を含む文書レビュー作業支援システム。
  2. 前記ファイルサーバは、
    前記パーソナル・コンピュータからアップロードされた文書ファイルに対して一意識別子を割り当て、該一意識別子に関連付けて該文書ファイルを保管するとともに、該一意識別子を前記パーソナル・コンピュータに送信する、文書レビュー依頼受付部と、
    前記パーソナル・コンピュータからのレビュワーエントリー申請を受けて、文書ファイルを該文書ファイルの一意識別子とともに前記パーソナル・コンピュータに送信する、レビュワーエントリー受付部とを含み、
    前記パーソナル・コンピュータは、
    ローカル・ストレージに記録された文書ファイルを前記ファイルサーバにアップロードするとともに、前記ファイルサーバから送信される該文書ファイルの一意識別子を受信する、文書レビュー依頼部と、
    前記ファイルサーバから文書ファイルを該文書ファイルの一意識別子とともにダウンロードして、該文書ファイルに対するレビュワーエントリーを申請する、レビュワーエントリー申請部とを含む、
    請求項1に記載の文書レビュー作業支援システム。
  3. 前記イベント監視部は、前記文書レビュー依頼部がアップロードした文書ファイル、ならびに、前記レビュワーエントリー申請部がダウンロードした文書ファイルに関するイベントを監視し、
    前記イベント情報は、少なくとも、発生したイベントに係る文書ファイルの前記一意識別子、送信元ユーザのユーザ識別子、送信元ユーザの該文書ファイルに対する役割、イベントの内容、および該イベントの発生時刻を含み、
    前記メッセージ生成部は、前記イベント情報に含まれるユーザの前記役割が文書作成者である場合には、前記イベント情報管理部が管理するイベント情報の中から、該イベント情報に含まれる前記一意識別子に関連付けられた文書作成者から送信されたイベント情報を抽出して該文書ファイルのレビュワー用のメッセージを生成し、ユーザの前記役割がレビュワーである場合には、前記イベント情報管理部が管理するイベント情報の中から、該イベント情報に含まれる前記一意識別子に関連付けられたレビュワーから送信されたイベント情報を抽出して該文書ファイルの文書作成者用のメッセージを生成する、
    請求項2に記載の文書レビュー作業支援システム。
  4. 前記メッセージ生成部は、メッセージの送信先として想定されるパーソナル・コンピュータから受信した所定のイベント情報をトリガーとして、該パーソナル・コンピュータを送信先とするメッセージを生成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の文書レビュー作業支援システム。
  5. ネットワークを介してファイルサーバに接続されるパーソナル・コンピュータであって、
    ローカル・ストレージに記録された文書ファイルを前記ファイルサーバにアップロードするとともに、前記ファイルサーバから該文書ファイルの一意識別子を受信する、文書レビュー依頼部と、
    前記ファイルサーバから文書ファイルを該文書ファイルの一意識別子とともにダウンロードして、該文書ファイルに対するレビュワーエントリーを申請する、レビュワーエントリー申請部と、
    ローカル・ストレージに記録された文書ファイルであって、前記文書レビュー依頼部がアップロードした文書ファイル、ならびに、前記レビュワーエントリー申請部がダウンロードした文書ファイルに関するイベントを監視するイベント監視部と、
    前記イベント監視部のイベントの検出に応答して、少なくとも、文書ファイルの前記一意識別子、送信元ユーザのユーザ識別子、送信元ユーザの該文書ファイルに対する役割、イベントの内容、および該イベントの発生時刻を含むイベント情報を生成するイベント情報生成部と、
    前記イベント情報を前記ファイルサーバに送信するイベント情報送信部と、
    前記ファイルサーバから送信されるメッセージを受信するメッセージ受信部と、
    受信した前記メッセージを表示するメッセージ表示部と
    を含む、
    パーソナル・コンピュータ。
  6. ネットワークを介してファイルサーバに接続されるパーソナル・コンピュータのユーザの文書レビュー作業を支援する方法であって、該パーソナル・コンピュータが、
    ローカル・ストレージに記録された文書ファイルを前記ファイルサーバにアップロードするとともに、前記ファイルサーバから該文書ファイルの一意識別子を受信するステップと、
    前記ファイルサーバから文書ファイルを該文書ファイルの一意識別子とともにダウンロードして、該文書ファイルに対するレビュワーエントリーを申請するステップと、
    ローカル・ストレージに記録された文書ファイルであって、前記ファイルサーバにアップロードした前記文書ファイル、ならびに、前記ファイルサーバからダウンロードした前記文書ファイルに関するイベントを監視するステップと、
    前記イベントの検出に応答して、少なくとも、文書ファイルの前記一意識別子、送信元ユーザのユーザ識別子、送信元ユーザの該文書ファイルに対する役割、イベントの内容、および該イベントの発生時刻を含むイベント情報を生成するステップと、
    前記イベント情報を前記ファイルサーバに送信するステップと、
    前記ファイルサーバから送信されるメッセージを受信するステップと、
    受信した前記メッセージを表示するステップと、
    を実行する方法。
  7. 請求項6に記載の方法の各ステップを前記パーソナル・コンピュータに実行させるための、コンピュータ実行可能なプログラム。
  8. 複数のパーソナル・コンピュータにネットワーク接続されたファイルサーバであって、
    前記パーソナル・コンピュータからアップロードされた文書ファイルに対して一意識別子を割り当て、該一意識別子に関連付けて該文書ファイルを保管するとともに、該一意識別子を前記パーソナル・コンピュータに送信する、文書レビュー依頼受付部と、
    前記パーソナル・コンピュータからのレビュワーエントリー申請を受けて、文書ファイルを該文書ファイルの一意識別子とともに前記パーソナル・コンピュータに送信する、レビュワーエントリー受付部と、
    前記パーソナル・コンピュータからのイベント情報を受信するイベント情報受信部と、
    受信した前記イベント情報を管理するイベント情報管理部と、
    前記イベント情報管理部が管理する前記イベント情報に基づいて、メッセージを生成するメッセージ生成部であって、受信した前記イベント情報の発信元ユーザの前記文書ファイルに対する役割を判断し、該ユーザの役割が文書作成者である場合には、該文書ファイルのレビュワー用のメッセージを生成し、該ユーザの役割がレビュワーである場合には、該文書ファイルの文書作成者用のメッセージを生成するメッセージ生成部と、
    前記レビュワー用のメッセージを前記文書ファイルの前記レビュワーのパーソナル・コンピュータに送信し、前記文書作成者用のメッセージを前記文書ファイルの文書作成者のパーソナル・コンピュータに送信するメッセージ送信部とを含む、
    ファイルサーバ。
  9. 複数のパーソナル・コンピュータにネットワーク接続されたファイルサーバが該パーソナル・コンピュータのユーザの文書レビュー作業を支援する方法であって、該ファイルサーバが、
    前記パーソナル・コンピュータからアップロードされた文書ファイルに対して一意識別子を割り当て、該一意識別子に関連付けて該文書ファイルを保管するとともに、該一意識別子を前記パーソナル・コンピュータに送信するステップと、
    前記パーソナル・コンピュータからのレビュワーエントリー申請を受けて、文書ファイルを該文書ファイルの一意識別子とともに前記パーソナル・コンピュータに送信するステップと、
    前記パーソナル・コンピュータからのイベント情報を受信するステップと、
    受信した前記イベント情報を管理するステップと、
    管理された前記イベント情報に基づいて、メッセージを生成するステップであって、受信した前記イベント情報の発信元ユーザの前記文書ファイルに対する役割を判断し、該ユーザの役割が文書作成者である場合には、該文書ファイルのレビュワー用のメッセージを生成し、該ユーザの役割がレビュワーである場合には、該文書ファイルの文書作成者用のメッセージを生成するステップと、
    前記レビュワー用のメッセージを前記文書ファイルの前記レビュワーのパーソナル・コンピュータに送信し、前記文書作成者用のメッセージを前記文書ファイルの文書作成者のパーソナル・コンピュータに送信するステップと、
    を実行する方法。
  10. 請求項9に記載の方法の各ステップを前記ファイルサーバに実行させるための、コンピュータ実行可能なプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013222445A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Nec Corp 文書レビュー支援装置、文書レビュー支援システム、文書レビュー支援方法、及び、文書レビュー支援プログラム
JP2020149687A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社リコー レビューされた1つ以上の文書へのリンクを含む会議レビュー文書の生成

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