JP2011038960A - 光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置および光学式位置検出方法 - Google Patents

光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置および光学式位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価な回路構成で高い検出精度を得ることのできる光学式位置検出装置、位置検出機能付き表示装置、および光学式位置検出方法を提供すること。
【解決手段】光学式位置検出装置10では、位置検出用光源12A、12Bに駆動パルスVpを供給して検出領域10R内に位置検出光L2a、L2bの強度分布を形成するとともに、対象物体Obで反射した位置検出光L2a、L2bを光検出器15で受光する。そして、受光量監視工程では、駆動パルスVpのパルス幅を時系列的に変化させるとともに、光検出器15の受光量が閾値を越えたか否かを監視する、そして、位置検出工程では、受光量が閾値を越えたときのパルス幅に基づいて対象物体Obの位置を検出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学式位置検出装置、該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置、および光学式位置検出方法に関するものである。
携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末などの電子機器では、近年、液晶装置などの画像生成装置の前面にタッチパネルが配置された位置検出機能付き表示装置が用いられ、かかる位置検出機能付き表示装置では、画像生成装置に表示された画像を参照しながら、情報の入力を行なう。このようなタッチパネルは、検出領域内において対象物体の位置を検出するための位置検出装置として構成されている。
かかる位置検出装置での検出方式としては、抵抗膜方式、超音波方式、静電容量方式、光学式などが知られている。抵抗膜方式は低コストであるが静電容量方式とともに透過率が低く、超音波方式や静電容量方式は高い応答速度を有するが、耐環境性が低い。これに対して、光学式は耐環境性、透過率、応答速度をそれぞれ高くすることができるという特徴がある。
光学式位置検出装置を構成するには、例えば、光検出器の検出結果をオペアンプで増幅した後、A/D変換し、しかる後に信号処理を行なう光検出回路を利用することができる(特許文献1、2参照)。
特開2004−117250号公報 特開2008−66986号公報
しかしながら、光学式位置検出装置を構成するにあたって、特許文献1、2に記載の構成を採用する場合には、分解能の高いA/Dコンバーターが必要であるが、かかるA/Dコンバーターは極めて高価であるという問題点がある。すなわち、光検出器からの出力を電流−電圧変換して3V程度まで増幅した後、10bitの安価なA/Dコンバーターでデジタル信号に変換すると、1LSBは約3mV(=3V/1024)になってしまい、出力電圧の微小変動に起因する検出誤差が大きくなってしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、安価な回路構成で高い検出精度を得ることのできる光学式位置検出装置、かかる光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置、および光学式位置検出方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出装置であって、前記対象物体に照射される位置検出光を放出して前記検出領域内に前記位置検出光の強度分布を形成する位置検出用光源装置と、前記対象物体で反射した前記位置検出光を受けるように前記検出領域に向けて配置された光検出器と、前記光検出器での検出結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する信号処理部と、を有し、前記位置検出用光源装置は、位置検出光を放出する位置検出用光源と、該位置検出用光源に駆動パルスを供給するとともに、当該駆動パルスのパルス幅を時系列的に変化させる光源駆動部と、を備え、前記信号処理部は、前記光検出器の受光量が閾値を越えたか否かを監視する受光量監視部と、該受光量監視部での監視結果において前記受光量が前記閾値を越えたときの前記パルス幅に基づいて前記対象物体の位置を検出するする位置検出部と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明は、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出方法であって、位置検出用光源に駆動パルスを供給して前記検出領域内に前記位置検出光の強度分布を形成するとともに、前記対象物体で反射した前記位置検出光を受光するように光検出器を設ける。そして、前記駆動パルスのパルス幅を時系列的に変化させるとともに、前記光検出器の受光量が閾値を越えたか否かを監視する受光量監視工程と、該受光量監視工程での監視結果において前記受光量が閾値を越えたときの前記パルス幅に基づいて前記対象物体の位置を検出する位置検出工程と、を行うことを特徴とする。
本発明では、位置検出用光源から位置検出光を放出すると、検出領域内には位置検出光の強度分布が形成される。すなわち、検出領域では、位置検出用光源に近い位置では位置検出光の強度が高く、位置検出用光源から遠い位置では位置検出光の強度が低い。従って、検出領域において対象物体で反射した位置検出光を光検出器によって検出した際、光検出器の受光量は、対象物体が位置検出用光源に近いときは受光量が大で、対象物体が位置検出用光源から遠いときは受光量が小となる。また、本発明では、駆動パルスのパルス幅を時系列的に変化させており、駆動パルスのパルス幅が狭いときでも光検出器の受光量が閾値を越えた場合には、対象物体が位置検出用光源に近いことを検出することができる。また、駆動パルスのパルス幅が狭いときには光検出器の受光量が閾値を越えず、駆動パルスのパルス幅が広くなったときに受光量が閾値を越えた場合には、対象物体が位置検出用光源に遠いことを検出することができる。従って、光検出器からのアナログ出力をA/Dコンバーターによってデジタル信号に変換しなくても、受光量が閾値を越えたときのパルス幅を検出すれば、対象物体の位置を検出することができる。それ故、高い検出精度を確保する場合でも、高価なA/Dコンバーターを必要としないので、安価な回路構成で済む。
本発明において、前記受光量監視部は、前記光検出器に電気的接続に接続されたキャパシタと、前記閾値を規定する判定電圧と前記キャパシタの電圧とを比較して前記キャパシタの電圧が前記判定電圧を越えた場合に出力が2値化信号の一方から他方に変化する比較回路と、を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、簡素な回路構成で、受光量が閾値を越えたか否かを検出することができる。本発明において、「キャパシタの電圧が判定電圧を越える」とは、判定電圧より低かったキャパシタの電圧が判定電圧より高くなる場合、および判定電圧より高かったキャパシタの電圧が判定電圧より低くなる場合の双方を含む意味である。この場合、前記光源駆動部は、1回の位置検出動作において、前記駆動パルスの前記パルス幅を短い方から長い方に時系列的に変化させることが好ましい。このように構成すると、駆動パルスのパルス幅が変わるたびにキャパシタの電圧をリセットしなくても、キャパシタの電圧と判定電圧とを比較するだけで、受光量が閾値を越えたか否かを監視することができる。
本発明において、前記光源駆動部は、1回の位置検出動作において、前記駆動パルスの前記パルス幅を短い方から長い方に時系列的に変化させるとともに、前記光検出器の受光量が前記閾値を越えた時点で前記駆動パルスの出力を停止することが好ましい。このように構成すると、光検出器の受光量が閾値を越えた後は、駆動パルスの出力を停止するため、消費電力を削減することができる。また、光検出器の受光量が閾値を越えた後、すぐに次の位置検出動作を行なえば、検出に要する時間を短縮することができる。
本発明において、前記位置検出用光源装置は、前記位置検出用光源として、少なくとも、前記検出領域の平面視において出射光軸を互い交差する方向に向けた2つの位置検出用光源を備えていることが好ましい。このように構成すると、対象物体の平面座標を検出することができる。
本発明において、前記検出領域は、平面視において複数の検出領域に分割され、当該複数の検出領域の各々に、前記2つの位置検出用光源が設けられていることが好ましい。このように構成すると、検出領域が広い場合でも、対象物体の位置を高い精度で検出することができる。
本発明において、前記位置検出用光源は、前記検出領域の角部分に平面視で重なる位置に設けられていることが好ましい。このように構成すると、対象物体の位置を一義的に検出することができる。
本発明において、前記位置検出用光源装置は、前記位置検出用光源から出射された前記位置検出光を内部に採り込んだ後、当該位置検出光を前記検出領域に向けて出射して前記位置検出光の強度分布を形成する導光板を備えていることが好ましい。このように構成すると、位置検出用光源装置は面状光源として形成することができるとともに、複数の位置検出光のいずれに関しても強度分布を好適に形成することができる。
本発明を適用した光学式位置検出装置は位置検出機能付き表示装置を構成するのに用いることができる。この場合、位置検出機能付き表示装置は、前記導光板に対して平面視で重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有している。前記画像生成装置としては、投射型表示装置や、液晶装置や有機エレクトロルミネッセンス装置などといった直視型表示装置を用いることができる。
本発明に係る位置検出機能付き表示装置は、各種表示装置の他、携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末などの電子機器に用いられる。
本発明を適用した光学式位置検出装置および光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置の詳細構成を示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置において採用した信号処理部等の説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置の位置検出方法の具体的内容を示す説明図である。 本発明を適用した別の光学式位置検出装置の説明図である。 本発明の変形例1に係る光学式位置検出装置の分解斜視図である。 本発明の変形例1に係る光学式位置検出装置の断面構成を示す説明図である。 本発明の変形例2に係る光学式位置検出装置の分解斜視図である。 本発明の変形例2に係る光学式位置検出装置の断面構成を示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、検出領域内における面内方向をXYZ直交座標におけるXY面とし、検出領域内における面内方向に直交する方向をZ軸方向として説明する。
[光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置の構成]
(位置検出機能付き表示装置の全体構成)
図1は、本発明を適用した光学式位置検出装置および光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図1(a)、(b)は、画像投射面に対して前方(入力操作側)から画像を投射する投射型表示装置を用いた場合の構成例を示す説明図、および画像投射面に対して後方(入力操作側とは反対側)から画像を投射する投射型表示装置を用いた場合の構成例を示す説明図である。
図1(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100は、光学式位置検出装置10と画像生成装置200とを備えており、光学式位置検出装置10は、画像生成装置200によって表示された画像に基づいて指などの対象物体を検出領域10Rに接近させた際、対象物体Obの平面的な位置(X座標位置およびY座標位置)を検出する。
詳しくは後述するように、光学式位置検出装置10は、位置検出光を放出する位置検出用光源12を備えた位置検出用光源装置11と、検出領域10Rに受光部15aを向けた光検出器15とを有している。また、本形態において、位置検出用光源装置11は、XY平面に平行に配置された導光板13も備えている。
本形態において、画像生成装置200は投射型であり、導光板13の前面側(入力操作側)に重ねて配置されたスクリーン状の被投射面201を有している。このため、画像生成装置200は、導光板13に対して平面視で重なる領域に画像を形成する。本形態において、画像形成領域20Rは、光学式位置検出装置10の検出領域10Rと略重なる領域である。ここで、被投射面201は、白色等、赤外光を通過可能な材質からなる。
図1(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100のうち、図1(a)に示す位置検出機能付き表示装置100の画像生成装置200は、前方(入力操作側)から画像を投射する投射型表示装置203を備えている。図1(b)に示す位置検出機能付き表示装置100の画像生成装置200は、導光板13および被投射面201の後方(入力操作側とは反対側)に配置されたミラー206と、ミラー206に向けて画像を投射する投射型表示装置207とを備えている。
(光学式位置検出装置10の詳細構成)
図2は、本発明を適用した光学式位置検出装置の詳細構成を示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、光学式位置検出装置の断面構成を模式的に示す説明図、光学式位置検出装置に用いた導光板などの構成を示す説明図、および導光板内での位置検出用赤外光の減衰状態を示す説明図である。
図2(a)、(b)に示すように、本形態の光学式位置検出装置10において、位置検出用光源装置11は、略長方形の平面形状を有する導光板13を備えており、導光板13の側端面13mでは、長辺に相当する辺部分13k、13l同士がY軸方向で対向し、短辺に相当する辺部分13i、13j同士がX軸方向で対向している。また、光学式位置検出装置10は、位置検出光L2a、L2bを放出する2つの位置検出用光源12A、12B(図1に示す位置検出用光源12)を有しており、導光板13は、側端面13mに、位置検出光L2a、L2bが入射する2つの光入射部13a、13bを備えている。導光板13は、内部を伝播した位置検出光L2a、L2bを出射する光出射面13sを一方の表面(図示上面)に備えており、かかる光出射面13sと側端面13mとは直交している。光学式位置検出装置10は、検出領域10Rに受光部15aを向けた光検出器15を備えている。
本形態において、2つの位置検出用光源12A、12Bおよび2つの光入射部13a、13bはいずれも、導光板13の角部分13e、13f、13g、13hのうち、周方向で隣り合う2つの角部分13f、13gに設けられている。位置検出用光源12A、12Bは各々、光入射部13a、13bと対向するように配置され、好ましくは光入射部13a、13bと密接するように配置されている。このため、位置検出用光源12A、12Bは、検出領域10Rの平面視において互いに交差する方向に位置検出光L2a、L2bを出射する。
導光板13は、ポリカーボネートやアクリル樹脂などの透明な樹脂板で構成されている。導光板13において、光出射面13s、または光出射面13sの反対側の背面13tには、表面凹凸構造、プリズム構造、散乱層(図示せず)などが設けられており、このような光散乱構造によって、光入射部13a、13bから入射して内部を伝播する光は、その伝播方向に進むに従って徐々に偏向されて光出射面13sより出射される。なお、導光板13の光出射側には、必要に応じて、位置検出光L2a、L2bの均―化を図るために、プリズムシートや光散乱板などの光学シートが配置される場合もある。
位置検出用光源12A、12Bは、例えばLED(発光ダイオード)などの発光素子で構成され、駆動回路(図示せず)から出力される駆動信号に応じて、赤外光からなる位置検出光L2a、L2bを発散光として放出する。位置検出光L2a、L2bの種類は、特に限定されないが、可視光とは波長分布が異なることが好ましい。また、位置検出光L2a、L2bは、指やタッチペンなどの対象物体Obにより効率的に反射される波長域を有することが好ましい。従って、対象物体Obが指などの人体であれば、人体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線、例えば波長で850nm付近)、あるいは950nmであることが望ましい。
検出領域10Rは、位置検出光L2a〜L2dが視認側(操作側)に出射される平面的な領域であり、対象物体Obによる反射光が生じうる領域である。本形態において、検出領域10Rの平面形状は、矩形状であり、四つの辺部分のうちの1つの辺部分13kの長さ方向の略中央部分に光検出器15が配置されている。検出領域10Rにおいて、隣接する各辺の角部分の内角は90度となっており、かかる内角は、導光板13の角部分13e〜13hの内角と同一の角度とされている。
本形態では、光検出器15に加えて、補償用光検出器15xも用いられている。かかる補償用光検出器15xは、光検出器15を介して得られる検出結果に対する温度などの影響を補償するためのものであり、位置検出光L2a、L2bを検出するものではない。
(XY座標を検出するための基本原理)
本形態の位置検出機能付き表示装置100において、位置検出光L2a、L2bは、導光板13の内部では互いに交差する方向に伝播しながら、光出射面13sから出射される。その際、導光板13から検出領域10Rに出射される位置検出光L2a、L2bの光量は、図2(c)に実線L10で示すように、位置検出用光源12A、12Bからの距離に伴って直線的に減衰する強度分布を有することになる。その結果、光検出領域10R内の対象物体Obで反射した光を光検出器15で受光した際、対象物体Obの位置と光検出器15での受光量との関係も、図2(c)に実線L10で示す関係となる。
また、本形態では、図3および図4を参照して後述するように、位置検出用光源12A、12Bに駆動パルス(電流パルス)を印加して位置検出光L2a、L2bを放出させるとともに、駆動パルスのパルス幅を時系列に変化させる。その結果、パルス幅の変化に伴って、位置検出用光源12A、12Bから1周期内で出射される位置検出光L2a、L2bの光量と位置検出用光源12A、12Bからの距離との関係は、点線L11および一点鎖線L12で示す関係にシフトし、対象物体Obの位置と光検出器15の1周期内での受光量も、図2(c)に点線L11および一点鎖線L12で示す関係にシフトする。より具体的には、パルス幅が狭いときには、位置検出用光源12A、12Bから1周期内で出射される位置検出光L2a、L2bの光量と位置検出用光源12A、12Bからの距離との関係は、点線L11で示す関係にシフトし、対象物体Obの位置と光検出器15の1周期内での受光量も、図2(c)に点線L11で示す関係にシフトする。これに対して、パルス幅が広いときには、位置検出用光源12A、12Bから1周期内で出射される位置検出光L2a、L2bの光量と位置検出用光源12A、12Bからの距離との関係は、一点鎖線L12で示す関係にシフトし、対象物体Obの位置と光検出器15の1周期内での受光量も、図2(c)に一点鎖線L12で示す関係にシフトする。従って、光検出器15でも受光量に閾値電圧を設定し、かかる閾値電圧を光検出器15での受光量が越えたときのパルス幅が分れば、平面視における対象物体Obの位置検出用光源12A、12Bからの位置を検出することができることになる。
(位置検出処理部等の構成)
図3は、本発明を適用した光学式位置検出装置10において採用した信号処理部等の説明図である。なお、対象物体Obの検出領域10R内の平面位置情報を取得するための信号処理部を構成するにあたっては、例えば、マイクロプロセッサーユニット(MPU)を用い、これにより所定のソフトウェア(動作プログラム)を実行することに従って処理を行う構成を採用することができる。また、図3を参照して以下に説明するように、論理回路などのハードウェアを用いた信号処理部で処理を行う構成を採用することもできる。かかる信号処理部は、位置検出機能付き表示装置100の一部として組み込まれていても良く、位置検出機能付き表示装置100が搭載された電子機器の内部において構成されていてもよい。
図3(a)に示すように、本形態の光学式位置検出装置10は、位置検出用光源装置11と、光検出器15と、光検出器15での検出結果に基づいて対象物体Obの位置を検出する信号処理部80とを有している。位置検出用光源装置11は、位置検出光L2a、L2bを放出する位置検出用光源12A、12Bと、導光板15と、位置検出用光源12A、12Bに駆動パルスVpを供給する光源駆動部50とを備えており、光源駆動部50は、図4(a)を参照して後述するように、スキャン動作を1回行なう度に駆動パルスVpのパルス幅を時系列的に変化させるように構成されている。信号処理部80は、光検出器15の受光量が閾値を越えたか否かを監視する受光量監視部70と、受光量監視部70での監視結果において受光量が閾値を越えたときのパルス幅に基づいて対象物体Obの位置を検出するする位置検出部60とを備えている。
信号処理部80において、受光量監視部70は、光検出器15に電気的接続に接続されたキャパシタ710と、閾値を規定する判定電圧Vthとキャパシタ710の電圧とを比較するコンパレーター720(比較回路)とを備えており、コンパレーター720は、キャパシタ710の電圧が判定電圧Vthを越えたときに出力が2値化信号の一方から他方に変化する。キャパシタ710は、光検出器15に並列に電気的に接続されており、光検出器15の検出電流を積分して受光量とする。また、受光量監視部70は、所定のタイミングでキャパシタ710に放電および充電を行うリセット回路730を備えており、かかるリセット回路730は、キャパシタ710の電圧を初期値に戻す機能を担っている。このようにした受光量監視部70において、例えば、検出を開始する際にリセット回路730がキャパシタ710を放電させた場合、光検出器15が位置検出光L2a、L2bを検出すると、キャパシタ710が充電され、キャパシタ710の電圧が上昇する。ここで、光検出器15での受光量は、キャパシタ710への充電量と比例関係にあるので、キャパシタ710の電圧を監視すれば、光検出器15での受光量を監視することができる。また、受光量監視部70において、検出を開始する際にリセット回路730がキャパシタ710を初期電圧に充電した場合、光検出器15が位置検出光L2a、L2bを検出すると、キャパシタ710が放電され、キャパシタ710の電圧が下降する。この場合、光検出器15での受光量は、キャパシタ710への放電量と比例関係にあるので、キャパシタ710の電圧を監視すれば、光検出器15での受光量を監視することができる。いずれも場合も、キャパシタ710の電圧が判定電圧Vthを越えた場合、光検出器15での受光量が閾値を越えたとして、コンパレーター720の出力信号は、2値化信号の一方(例えば、ロー「L」レベル)から他方(例えば、ハイ「H」レベル)に変化する。
信号処理部80において、位置検出部60は、XY座標検出部650と、記憶部690とを備えており、記憶部690は、コンパレーター720の出力信号が、ハイ「H」レベルに変化した際の駆動パルスVpと、対象物体Obの位置との関係を示すデータを記憶するルックアップテーブルなどとして構成されている。ここで、XY座標検出部650は、X座標検出部660およびY座標検出部670を備えている。
(位置検出動作)
図4は、本発明を適用した光学式位置検出装置10の位置検出方法の具体的内容を示す説明図であり、図4(a)、(b)は、本形態の光学式位置検出装置10において駆動パルスのパルス幅を変化させたときの説明図、およびXY座標検出方法を示す説明図である。
本形態では、まず、受光量監視工程では、図3に示すリセット回路730は、キャパシタ710の電圧を初期値にリセットする。次に、図3に示す光源駆動部50は、位置検出用光源12Aに対して駆動パネルVpを供給する。その際、光源駆動部50は、図4(a)に示すように、スキャン1、スキャン2・・・スキャンnの順に行い、計n回のスキャン動作を行なう。ここで、光源駆動部50は、スキャン動作を1回行なうたびに、駆動パルスVpのディーティ比を小から大に変化させ、駆動パルスVpのパルス幅を狭い方から広い方に時系列的を変化させる。図4(a)には、1つの駆動パルスVpに計4つのパルスが含まれているように示してあるが、1つの駆動パルスVpに含まれるパルス数には限定がなく、1つのパルスあるいは複数のパルスであってもよい。
このように位置検出用光源12Aを駆動すると、図4(b)に示すように、位置検出用光源12Aから導光板13に位置検出光L2aが出力され、導光板13から検出領域10Rに位置検出光L2aが出力される。その際、導光板13から検出領域10Rに出射される位置検出光L2aの光量は、図2(c)に実線L10で示したように、位置検出用光源12Aからの距離に伴って直線的に減衰する強度分布を有することになる。また、パルス幅が狭いときには、検出領域10Rに対して1スキャン内(1周期内)で出射される位置検出光L2aの光量と位置検出用光源12Aからの距離との関係は、図2(c)に点線L11で示した関係にある。また、パルス幅が狭いときには、光検出器15の1スキャン内(1周期内)での受光量(キャパシタ710の電圧に相当)と位置検出用光源12Aからの距離との関係は、図2(c)に点線L11で示した関係にある。これに対して、パルス幅が広いときには、検出領域10Rに対して1スキャン内(1周期内)で出射される位置検出光L2aの光量と位置検出用光源12Aからの距離との関係は、図2(c)に一点鎖線L12で示した関係にある。また、パルス幅が広いときには、光検出器15の1スキャン内(1周期内)での受光量(キャパシタ710の電圧に相当)と位置検出用光源12Aからの距離との関係は、図2(c)に一点鎖線L12で示した関係にある。
このため、駆動パルスVpのパルス幅が狭いときでも、光検出器15の受光量が閾値を越えた場合には、対象物体Obが位置検出用光源12Aに近いことになる。これに対して、駆動パルスVpのパルス幅が狭いときには光検出器15の受光量が閾値を越えず、駆動パルスVpのパルス幅が広くなってときに受光量が閾値を越えた場合には、対象物体Obが位置検出用光源12Aから遠くになる。従って、受光量が閾値を越えたときのパルス幅が分れば、位置検出用光源12Aからの距離が分ることになる。例えば、図4(a)に示す例では、スキャン4でコンパレーター720の出力信号がロー「L」からハイ「H」レベルに変化しており、かかる結果は、図4(b)に円弧形の領域C11上に対象物体Obが位置することを示す。
このようにして、対象物体Obの位置を限定した後は、スキャン5以降の動作を停止し、もう1つの位置検出用光源12Bを用いての位置検出を行なう。具体的には、受光量監視工程において、図3に示すリセット回路730は、再びキャパシタ710の電圧を初期値にリセットする。次に、図3に示す光源駆動部50は、位置検出用光源12Bに対して駆動パネルVpを供給する。その際、光源駆動部50は、図4(a)に示すように、計n回のスキャン動作を行ない、スキャン動作を1回行なうたびに、駆動パルスVpのディーティ比を小から大に変化させ、駆動パルスVpのパルス幅を狭い方から広い方に時系列的を変化させる。その際も、1つの駆動パルスVpに含まれるパルスの数は、1つあるいは複数であってもよい。
このように位置検出用光源12Bを駆動すると、位置検出用光源12Aを駆動したときと同様、駆動パルスVpのパルス幅が狭いときでも、光検出器15の受光量が閾値を越えた場合には、対象物体Obが位置検出用光源12Aに近いことになる。これに対して、駆動パルスVpのパルス幅が狭いときには光検出器15の受光量が閾値を越えず、駆動パルスVpのパルス幅が広くなってときに受光量が閾値を越えた場合には、対象物体Obが位置検出用光源12Aから遠くになる。従って、受光量が閾値を越えたときのパルス幅が分れば、位置検出用光源12Aからの距離が分ることになる。例えば、図4(a)に示す例では、スキャン4でコンパレーター720の出力信号がロー「L」からハイ「H」レベルに変化しており、かかる結果は、図4(b)に円弧状の領域C12上に対象物体Obが位置することを示す。
このようにして、位置検出用光源12A、12Bを駆動して、対象物体Obの位置検出用光源12A、12Bからの距離を検出した後、位置検出部60のXY座標検出部650において、円弧状の領域C11、C12の交点から、X座標検出部660が対象物体ObのX座標x1を検出し、Y座標検出部670が対象物体ObのY座標y1を検出する(位置検出工程)。
(パルス幅制御の分解能と位置検出時の分解能との関係)
本形態の光学式位置検出装置10では、パルス幅制御の分解能(パルス幅の種類/スキャン回数)によって位置検出時の分解能が規定されるが、パルス幅制御の分解能は8bit(256ステップ)でも十分である。すなわち、パルス幅制御の分解能を8bitとした場合、投射型表示装置の各種仕様(画面サイズ/スクリーンサイズ)において、位置検出光のL2a、L2bの照射距離および位置検出時の分解能用を算出すると、表1に示す結果となる。表1から分るように、画面サイズが14、50、120インチである場合における位置検出時の分解能は各々、1.4mm、4.9mm、11.7mmとなる。
すなわち、投射型表示装置の画面サイズが120インチである場合でも、位置検出時の分解能は11.7mmであるので、指先での入力でも十分検出可能である。
また、本形態の光学式位置検出装置10では、パルス幅制御の分解能(パルス幅の種類/スキャン回数)によって位置検出に要する時間が規定されるが、以下に説明するように、1つの駆動パルスVpにおけるパルスの数を1つとすれば、位置検出用光源12Aを用いての検出と、位置検出用光源12Bを用いての検出とを行なってXY座標を検出しても、1秒以下の検出で済むため、ストレスなく位置検出が可能である。
すなわち、パルスの数を1つとし、8bitのパルス幅制御の最小パルス幅を10μs(マイクロ秒)とし、フォトダイオードからなる検出器15とコンパレーター720での反応動作遅延を25μsとした場合、位置検出用光源12Aを用いての検出に要する時間taは、図4(a)に示す各スキャンに要する総和に相当し、以下の式
ta=t1+t2+t3+t4+・・・tn
t1=10μs+25μs
t2=10μs×2+25μs
t3=10μs×3+25μs
t4=10μs×4+25μs
・・・・・・・
t256=0μs×256+25μs
から、335360μs(335ms)であることが分る。従って、位置検出用光源12Aを用いての検出と、位置検出用光源12Bを用いての検出とを行なってXY座標を検出しても、370msの検出時間で済む。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100では、位置検出用光源12A、12Bから位置検出光L2a、L2bを放出すると、検出領域10R内には位置検出光L2a、L2bの強度分布が形成される。すなわち、検出領域10Rでは、位置検出用光源12A、12Bに近い位置では位置検出光L2a、L2bの強度が高く、位置検出用光源12A、12Bから遠い位置では位置検出光L2a、L2bの強度が低い。従って、検出領域10Rにおいて対象物体Obで反射した位置検出光L2a、L2bを光検出器15によって検出した際、光検出器15の受光量は、対象物体Obが位置検出用光源12A、12Bに近いときは受光量が大で、対象物体Obが位置検出用光源12A、12Bから遠いときは受光量が小となる。また、本形態では、駆動パルスVpのパルス幅を時系列的に変化させており、駆動パルスVpのパルス幅が狭いときでも、光検出器15の受光量が閾値を越えた場合には、対象物体Obが位置検出用光源12A、12Bに近いことを検出することができる。また、駆動パルスVpのパルス幅が狭いときには光検出器15の受光量が閾値を越えず、駆動パルスVpのパルス幅が広くなってときに受光量が閾値を越えた場合には、対象物体Obが位置検出用光源12A、12Bに遠いことを検出することができる。従って、光検出器15からのアナログ出力をA/Dコンバーターによってデジタル信号に変換しなくても、受光量が閾値を越えたときのパルス幅を用いれば、対象物体Obの位置を検出することができる。それ故、高い検出精度を確保する場合でも、高価なA/Dコンバーターを必要としないので、安価な回路構成で済む。
また、本形態において、受光量監視部70は、光検出器15に電気的接続に接続されたキャパシタ710と、閾値を規定する判定電圧Vthとキャパシタ710の電圧とを比較するコンパレーター720(比較回路)とを備えているため、簡素な回路構成で、受光量が閾値を越えたか否かを検出することができる。
また、本形態において、光源駆動部50は、1回の位置検出動作において、駆動パルスVpのパルス幅を短い方から長い方に時系列的に変化させている。このため、駆動パルスVpのパルス幅が変わるたびにキャパシタ710の電圧をリセットしなくても、キャパシタ710の電圧と判定電圧Vthを比較するだけで、受光量が閾値を越えたか否かを監視することができる。しかも、光源駆動部50は、1回の位置検出動作において、光検出器15の受光量が閾値を越えた時点で駆動パルスVpの出力を停止する。このため、消費電力を削減することができる。また、光検出器15の受光量が閾値を越えた後、すぐに次の位置検出動作を行なえば、検出に要する時間を短縮することができる。
また、位置検出用光源装置11は、位置検出用光源として、少なくとも、検出領域10Rの平面視において出射光軸を互い交差する方向に向けた2つの位置検出用光源12A、12Bを備えているため、対象物体の平面座標を検出することができる。しかも、位置検出用光源12A、12Bは、検出領域10Rの角部分に平面視で重なる位置に設けられているため、2回の検出動作で求めた円弧状の領域C11、C12は1箇所のみで重なることから、対象物体Obの位置を一義的に検出することができる。
また、位置検出用光源装置11は、位置検出用光源12A、12Bから出射された位置検出光L2a、L2bを内部に採り込んだ後、検出領域10Rに向けて出射する導光板13を備えているため、位置検出用光源装置11を面状光源として形成することができるとともに、2つの位置検出光L2a、L2bのいずれに関しても強度分布を好適に形成することができる。
(他の実施の形態)
図5は、本発明を適用した別の光学式位置検出装置の説明図である。上記実施の形態では、1つの導光板13に2つの位置検出用光源12A、12Bを設けたが、図5に示すように、導光板13の角部分13e、13hにも、光入射部13c、13dおよび位置検出用光源12C、12Dを設けてもよい。かかる構成によれば、検出領域10Rを2つの検出領域10R1、10R2に分割し、検出領域10R1、10R2の各々の角部分に2つの位置検出用光源を設けた構成となる。従って、位置検出用光源12A、12Bから出射された位置検出光L2a、L2bによって検出領域10R1での位置検出を行ない、位置検出用光源12C、12Dから出射された位置検出光L2c、L2dを用いて検出領域10R2での位置検出を行なうことができる。それ故、位置検出精度を高めることができる。なお、図5に示す例では、検出領域10Rを2つの検出領域10R1、10R2に分割したが、検出領域10を格子状の4つの検出領域に分割し、4つの検出領域の各々の角部分に2つの位置検出用光源を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、2つの位置検出用光源を交互に点灯させてXY座標を検出したが、全ての位置検出用光源を同時に点灯させ、この状態での光検出器15の受光量を用いてZ軸方向の位置を検出してもよい。この場合も、2つの位置検出用光源を同時にパルス駆動し、そのパルス幅を時系列的に変化させ、光検出器15の受光量が閾値を越えた時点でのパルス幅を用いてZ軸方向の位置を検出することが好ましい。
[位置検出機能付き表示装置100の変形例]
上記実施の形態では、画像生成装置200として投射型表示装置203、207を備えている構成であったが、図6〜図9に示すように、直視型の表示装置を画像生成装置200として採用すれば、図10を参照して後述する電子機器に用いることができる。
(位置検出機能付き表示装置100の変形例1)
図6および図7は、本発明の変形例1に係る位置検出機能付き表示装置100の分解斜視図、および断面構成を示す説明図である。なお、本形態の位置検出機能付き表示装置100において、光学式位置検出装置10の構成は、上記実施の形態と同様であるため、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6および図7に示す位置検出機能付き表示装置100は、光学式位置検出装置10と画像生成装置200とを備えており、光学式位置検出装置10は、位置検出光を放出する位置検出用光源12と、導光板13と、検出領域10Rに受光部15aを向けた光検出器15とを備えている。画像生成装置200は、有機エレクトロルミネッセンス装置やプラズマ表示装置などといった直視型表示装置208であり、光学式位置検出装置10に対して入力操作側とは反対に設けられている。直視型表示装置208は、導光板13に対して平面視で重なる領域に画像表示領域20Rを備えており、かかる画像表示領域20Rは検出領域10Rと平面視で重なっている。
(位置検出機能付き表示装置100の変形例2)
図8および図9は、本発明の変形例2に係る位置検出機能付き表示装置100の説明図であり、図8および図9は各々、光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100の分解斜視図、および断面構成を示す説明図である。なお、本形態の位置検出機能付き表示装置100において、光学式位置検出装置10の構成は、上記実施の形態と同様であるため、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図8および図9に示す位置検出機能付き表示装置100は、光学式位置検出装置10と画像生成装置200とを備えており、光学式位置検出装置10は、位置検出光を放出する位置検出用光源12と、導光板13と、検出領域10Rに受光部15aを向けた光検出器15とを備えている。画像生成装置200は、直視型表示装置である液晶装置209と、透光性カバー30とからなる。液晶装置209は、導光板13に対して平面視で重なる領域に画像表示領域20Rを備えており、かかる画像表示領域20Rは検出領域10Rと平面視で重なっている。
本形態の位置検出機能付き表示装置100において、導光板13の光出射側には、必要に応じて、位置検出光L2a〜L2dの均―化を図るための光学シート16が配置されている。本形態においては、光学シート16として、導光板13の光出射面13sに対向する第1プリズムシート161と、第1プリズムシート161に対して導光板13が位置する側とは反対側で対向する第2プリズムシート162と、第2プリズムシート162に対して導光板13が位置する側とは反対側で対向する光散乱板163とが用いられている。なお、光学シート16に対して導光板13が位置する側とは反対側には矩形枠状の遮光シート17が光学シート16の周囲に配置されている。かかる遮光シート17は、位置検出用光源12A〜12Dから出射された位置検出光L2a〜L2dが漏れるのを防止する。
液晶装置209(画像生成装置200)は、光学シート16(第1プリズムシート161、第2プリズムシート162および光散乱板163)に対して導光板13が位置する側とは反対側に液晶パネル209aを備えている。本形態において、液晶パネル209aは、透過型の液晶パネルであり、2枚の透光性基板21、22をシール材23で貼り合わせ、基板間に液晶24を充填した構造を有している。本形態において、液晶パネル209aは、アクティブマトリクス型液晶パネルであり、2枚の透光性基板21、22の一方側には透光性の画素電極、データ線、走査線、画素スイッチング素子(図示せず)が形成され、他方側には透光性の共通電極(図示せず)が形成されている。なお、画素電極および共通電極が同一の基板に形成されることもある。かかる液晶パネル209aでは、各画素に対して走査線を介して走査信号が出力され、データ線を介して画像信号が出力されると、複数の画素の各々で液晶24の配向が制御される結果、画像表示領域20Rに画像が形成される。
液晶パネル209aにおいて、一方の透光性基板21には、他方の透光性基板22の外形より周囲に張り出した基板張出部21tが設けられている。この基板張出部21tの表面)上には駆動回路などを構成する電子部品25が実装されている。また、基板張出部21tには、フレキシブル配線基板(FPC)などの配線部材26が接続されている。なお、基板張出部21t上には配線部材26のみが実装されていてもよい。なお、必要に応じて透光性基板21、22の外面側には偏光板(図示せず)が配置される。
ここで、対象物体Obの平面位置を検出するためには、位置検出光L2a〜L2dを対象物体Obによる操作が行われる視認側へ出射させる必要があり、液晶パネル209aは、導光板13および光学シート16よりも視認側(操作側)に配置されている。従って、液晶パネル209aにおいて、画像表示領域20Rは、位置検出光L2a〜L2dを透過可能に構成される。なお、液晶パネル209aが導光板13の視認側とは反対側に配置される場合には、画像表示領域20Rが位置検出光L2a〜L2dを透過するように構成されている必要はないが、その代りに、画像表示領域20Rが導光板13を通して視認側より透視可能に構成される必要がある。
液晶装置209は、液晶パネル209aを照明するための照明装置40を備えている。本形態において、照明装置40は、導光板13に対して液晶パネル209aが位置する側とは反対側において導光板13と反射板14との間に配置されている。照明装置40は、照明用光源41と、この照明用光源41から放出される照明光を伝播させながら出射する照明用導光板43とを備えており、照明用導光板43は、矩形の平面形状を備えている。照明用光源41は、例えばLED(発光ダイオード)などの発光素子で構成され、駆動回路(図示せず)から出力される駆動信号に応じて、例えば白色の照明光L4を放出する。本形態において、照明用光源41は、照明用導光板43の辺部分43aに沿って複数、配列されている。
照明用導光板43は、辺部分43aに隣接する光出射側の表面部分(光出射面43sの辺部分43a側の外周部)に傾斜面43gが設けられ、照明用導光板43は、辺部分43aに向けて厚みが徐々に増加している。かかる傾斜面43gを有する入光構造によって、光出射面43sが設けられる部分の厚みの増加を抑制しつつ、辺部分43aの高さを照明用光源41の光放出面の高さに対応させてある。
かかる照明装置40において、照明用光源41から出射された照明光は、照明用導光板43の辺部分43aから照明用導光板43の内部に入射した後、照明用導光板43の内部を反対側の外縁部43bに向けて伝播し、一方の表面である光出射面43sから出射される。ここで、照明用導光板43は、辺部分43a側から反対側の外縁部43bに向けて内部伝播光に対する光出射面43sからの出射光の光量比率が単調に増加する導光構造を有している。かかる導光構造は、例えば、照明用導光板43の光出射面43s、または背面43tに形成された光偏向用あるいは光散乱用の微細な凹凸形状の屈折面の面積、印刷された散乱層の形成密度などを上記内部伝播方向に向けて徐々に高めることで実現される。このような導光構造を設けることで、辺部分43aから入射した照明光L4は光出射面43sからほぼ均一に出射される。
本形態において、照明用導光板43は、液晶パネル209aの視認側とは反対側で液晶パネル209aの画像表示領域20Rと平面的に重なるように配置され、いわゆるバックライトとして機能する。但し、照明用導光板43を液晶パネル209aの視認側に配置して、いわゆるフロントライトとして機能するように構成してもよい。また、本形態において、照明用導光板43は導光板13と反射板14との間に配置されているが、照明用導光板43を光学シート16と導光板13との間に配置してもよい。また、照明用導光板43と導光板13とは共通の導光板として構成してもよい。また、本形態では、光学シート16を位置検出光L2a〜L2dと照明光L4との間で共用としている。但し、照明用導光板43の光出射側に、上記の光学シート16とは別の専用の光学シートを配置してもよい。これは、照明用導光板43においては光出射面43sから出射される照明光L4の平面輝度を均―化することを目的に、十分な光散乱作用を呈する光散乱板を用いることが多いが、位置検出用の導光板13においては光出射面13sから出射される位置検出光L2a〜L2dを大きく散乱させてしまうと位置検出の妨げとなる。このため、光散乱板を設けないか、あるいは比較的軽度の光散乱作用を呈する光散乱板を用いる必要があることから、光散乱板については照明用導光板43の専用品とすることが好ましい。但し、プリズムシート(第1プリズムシート161や第2プリズムシート162)などの集光作用のある光学シートについては共用としても構わない。
(電子機器への搭載例)
図10を参照しながら、図6〜図9を参照して説明した位置検出機能付き表示装置100を適用した電子機器について説明する。図10は、本発明に係る位置検出機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。図10(a)に、位置検出機能付き表示装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す。パーソナルコンピューター2000は、表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001、およびキーボード2002が設けられている。図10(b)に、位置検出機能付き表示装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001、およびスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、位置検出機能付き表示装置100に表示される画面がスクロールされる。図10(c)に、位置検出機能付き表示装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001、および電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が位置検出機能付き表示装置100に表示される。
なお、位置検出機能付き表示装置100が適用される電子機器としては、図10に示すものの他、デジタルスチールカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、銀行端末などの電子機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した位置検出機能付き表示装置100が適用可能である。
10・・光学式位置検出装置、10R・・検出領域、11・・位置検出用光源装置、12A、12B、12C、12D・・位置検出用光源、13・・導光板、15・・光検出器、50・・光源駆動部、60・・位置検出部、70・・受光量監視部、80・・信号処理部、100・・位置検出機能付き表示装置、200・・画像生成装置、660・・X座標検出部、670・・Y座標検出部、710・・キャパシタ、720・・コンパレーター(比較回路)、730・・リセット回路、L2a、L2b、L2c、L2d・・位置検出光、R1、R2・・抵抗、Vth・・判定電圧

Claims (10)

  1. 検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出装置であって、
    前記対象物体に照射される位置検出光を放出して前記検出領域内に前記位置検出光の強度分布を形成する位置検出用光源装置と、
    前記対象物体で反射した前記位置検出光を受けるように前記検出領域に向けて配置された光検出器と、
    前記光検出器での検出結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する信号処理部と、
    を有し、
    前記位置検出用光源装置は、位置検出光を放出する位置検出用光源と、該位置検出用光源に駆動パルスを供給するとともに、当該駆動パルスのパルス幅を時系列的に変化させる光源駆動部と、を備え、
    前記信号処理部は、前記光検出器の受光量が閾値を越えたか否かを監視する受光量監視部と、該受光量監視部での監視結果において前記受光量が前記閾値を越えたときの前記パルス幅に基づいて前記対象物体の位置を検出するする位置検出部と、を備えていることを特徴とする光学式位置検出装置。
  2. 前記受光量監視部は、前記光検出器に電気的接続に接続されたキャパシタと、前記閾値を規定する判定電圧と前記キャパシタの電圧とを比較して前記キャパシタの電圧が前記判定電圧を越えた場合に出力が2値化信号の一方から他方に変化する比較回路と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置。
  3. 前記光源駆動部は、1回の位置検出動作において、前記駆動パルスの前記パルス幅を短い方から長い方に時系列的に変化させることを特徴とする請求項2に記載の光学式位置検出装置。
  4. 前記光源駆動部は、1回の位置検出動作において、前記駆動パルスの前記パルス幅を短い方から長い方に時系列的に変化させるとともに、前記光検出器の受光量が前記閾値を越えた時点で前記駆動パルスの出力を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の光学式位置検出装置。
  5. 前記位置検出用光源装置は、前記位置検出用光源として、少なくとも、前記検出領域の平面視において出射光軸を互い交差する方向に向けた2つの位置検出用光源を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  6. 前記検出領域は、平面視において複数の検出領域に分割され、
    当該複数の検出領域の各々に、前記2つの位置検出用光源が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の光学式位置検出装置。
  7. 前記位置検出用光源は、前記検出領域の角部分に平面視で重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の光学式位置検出装置。
  8. 前記位置検出用光源装置は、前記位置検出用光源から出射された前記位置検出光を内部に採り込んだ後、当該位置検出光を前記検出領域に向けて出射して前記位置検出光の強度分布を形成する導光板を備えていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置であって、
    前記導光板に対して平面視で重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有していることを特徴とする位置検出機能付き表示装置。
  10. 検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出するための光学式位置検出方法であって、
    位置検出用光源に駆動パルスを供給して前記検出領域内に前記位置検出光の強度分布を形成するとともに、前記対象物体で反射した前記位置検出光を受光するように光検出器を設け、
    前記駆動パルスのパルス幅を時系列的に変化させるとともに、前記光検出器の受光量が閾値を越えたか否かを監視する受光量監視工程と、
    該受光量監視工程での監視結果において前記受光量が閾値を越えたときの前記パルス幅に基づいて前記対象物体の位置を検出する位置検出工程と、
    を有していることを特徴とする光学式位置検出方法。
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