JP2011038733A - 空気調和装置 - Google Patents

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修治 服部
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竜弘 徳山
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Abstract

【課題】環境負荷を低減しながら、コストの大幅な上昇を招くことなく、高い効率での熱交換が可能な空気調和装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置1は、冷媒の循環経路中に、コンプレッサ21と、冷房時に凝縮器として機能するコンデンサ22と、冷房時に蒸発器として機能する室内機10とが、この順に挿設されてなるものであって、冷房時における冷媒の循環経路において、コンデンサ22に対し下流側であって、且つ、室内機10に対し上流側となる部分(配管33と配管34との間)に、当該部分より上流側の冷媒を圧縮する冷媒圧縮部40が介挿されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置に関し、特に、熱交換効率の向上を図るための技術に関する。
現在、空気調和装置は、家庭やオフィースあるいは店舗などの室内の空気調和を行うために、広く普及している。空気調和装置は、室内機と室外に置かれたコンデンサとの間を、冷媒を循環させて、吸熱と放熱とを繰り返すことで熱交換がなされる。
ところで、近年では、オゾン層の破壊に起因するR12やR502などの冷媒は全面的に使用ができなくなり、その代替となるオゾン破壊係数の低い冷媒が用いられている。このように代替の冷媒を用いる場合には、従来用いられてきたR12やR502などの冷媒を用いる場合に比べて、熱交換効率が劣ることがある。そして、熱交換効率が劣る冷媒を用いて空気調和を行う場合には、室外機におけるコンプレッサが過負荷の状態となり、結局のところ環境負荷を低減するという目的に反することになる。
上記のような問題に対して、室外機におけるコンデンサの入口部分、あるいはコンデンサの内部に冷媒の凝縮を促進する部分を設ける、という技術が開発されている(特許文献1を参照)。この文献で提案されている技術では、コンデンサの入口部分などで冷媒の凝縮を促進することにより、冷媒の状態を液相としてその容積を減少させることができる。そして、提案の技術では、凝縮促進部により冷媒の容積を減少させることができるので、コンプレッサの負荷を低減することができ、これにより高い効率での熱交換が可能となる、としている。
特許第3218289号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案されている技術では、冷媒の凝縮を室外機におけるコンデンサの上流等で行っているが、凝縮された冷媒の流速が増速してしまい、コンデンサでの熱交換に係る時間が短いものとならざるを得ない。即ち、上記特許文献1で提案の技術では、冷媒の流路の一部を縮径し、これにより冷媒の凝縮を促進しており、このために凝縮促進部を通過した冷媒の流速は、凝縮促進部の上流側に比べて増速されることになり、冷媒がコンデンサ内を短時間に通過してしまうことになる。
よって、特許文献1で提案されている技術では、コンデンサでの熱交換が不十分となり、高い効率を得ることが困難である。
本発明は、上位問題の解決を図るべくなされたものであって、環境負荷を低減しながら、コストの大幅な上昇を招くことなく、高い効率での熱交換が可能な空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る空気調和装置は、冷媒の循環経路中に、圧縮機と、冷房時に凝縮器として機能する第1の熱交換器と、冷房時に蒸発器として機能する第2の熱交換器とが、この順に挿設されてなるものであって、冷房時における冷媒の循環経路において、第1の熱交換器に対し下流側であって、且つ、第2の熱交換器に対し上流側となる部分に、当該部分より上流側の冷媒を圧縮する冷媒圧縮部が介挿されていることを特徴とする。
上記のように、本発明に係る空気調和装置では、冷房時における冷媒の循環経路において、第1の熱交換器に対し下流側に冷媒圧縮部が介挿されており、冷媒圧縮部は、当該冷媒圧縮部が介挿された部分よりも上流側の冷媒を圧縮する。このため、冷媒圧縮部による冷媒の圧縮は、冷媒の流れの上流に配された第1の熱交換器内にも作用する。よって、第1の熱交換器内における冷媒も、液相がほとんどを占める状態となり、コンプレッサの負荷を低減することができ、また、第1の熱交換器内での冷媒の状態を液相とすることにより、環境負荷の低減をしながら、高い熱交換効率を実現することが可能となる。
また、本発明に係る空気調和装置では、上記特許文献1で提案されている技術とは異なり、冷媒圧縮部を第1の熱交換器と第2の熱交換器との間に介挿している。このため、第1の熱交換器内での冷媒の流速を、循環経路における他の場所よりも低速とすることができ、第1の熱交換器内における熱交換のための時間を長くすることが可能となる。よって、本発明に係る空気調和装置では、この面からも高い熱交換効率を実現することができる。
また、本発明に係る空気調和装置では、冷媒の循環経路中に、冷媒を圧縮する冷媒圧縮部を介挿させるだけであるので、この部分を除く装置構成について、既存のものを用いることもでき、コスト面で優位である。
従って、本発明に係る空気調和装置は、環境負荷を低減しながら、コストの大幅な上昇を招くことなく、高い効率での熱交換が可能である。
実施の形態1に係る空気調和装置1の概略構成を示すブロック図である。 (a)は、冷媒圧縮部40の外観構成を示す斜視図であり、(b)は、冷媒圧縮部40の断面図である。 冷媒圧縮部40を通過する際の冷媒の状態を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る空気調和装置2の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る空気調和装置3の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る空気調和装置4の概略構成を示すブロック図である。 水冷ユニット60の要部構成を示す断面図である。 (a)は、変形例1に係る冷媒圧縮部42の外観構成を示す斜視図であり、(b)は、冷媒圧縮部42の断面図である。 (a)は、変形例2に係る冷媒圧縮部43の外観構成を示す斜視図であり、(b)は、冷媒圧縮部43の断面図である。 (a)は、変形例3に係る冷媒圧縮部44の外観構成を示す斜視図であり、(b)は、冷媒圧縮部44の断面図である。 (a)は、変形例4に係る冷媒圧縮部45の外観構成を示す斜視図であり、(b)は、冷媒圧縮部45の断面図である。
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、図面に沿って説明する。なお、以下で説明する実施の形態については、本発明の構成上の特徴および当該構成から奏される作用効果を分かりやすく説明するために一例として用いるものであって、本発明は、その本質的な技術的特徴部分を除き、以下の内容に何ら限定を受けるものではない。
[実施の形態1]
1.空気調和装置1の概略構成
実施の形態1に係る空気調和装置1の概略構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、空気調和装置1は、室内機10と室外機20とが、冷媒の経路である配管31〜34により接続された構成を有する。室内機10は、冷房時において蒸発器として機能する熱交換器である。
室外機20は、冷媒を圧縮するコンプレッサ21と、冷房時において凝縮器として機能する熱交換器としてのコンデンサ22とが配管32により直列接続され構成されている。
なお、暖房時においては、冷媒の流通方向が、図1の矢印で示す方向とは逆転し、また、室内機10が凝縮器として機能し、コンデンサ22が蒸発器として機能することになる。
空気調和装置1では、冷房時における冷媒の流れ方向において、コンデンサ22の下流側であって、且つ、室内機10の上流側となる部分(配管33と配管34との間)に、冷媒を圧縮する冷媒圧縮部40が介挿されている。なお、図1では、コンデンサ22に対し、配管33を挟んで距離をあけた状態で冷媒圧縮部40を配置しているように図示しているが、この配置関係については、模式的なものであり、現実には、コンデンサ22に対して、その冷媒出口の近傍付近に冷媒圧縮部40が配置されている。
2.冷媒圧縮部40の構成
空気調和装置1の構成中に含まれる冷媒圧縮部40の構成について、図2(a)、(b)を用い説明する。
図2(a)に示すように、実施の形態1に係る冷媒圧縮部40は、X軸方向に軸芯を有する円筒状をしている。そして、冷媒圧縮部40は、X軸方向に沿って、3つの部分40a,40b,40cからなる。冷媒は、X軸方向の左側の開口40dから侵入し、反対側から出て行く。
図2(b)に示すように、冷媒圧縮部40におけるX軸方向の左側に位置する部分(縮径部分)40aは、内径Dに形成されており、これに対して、部分(拡径部分)40bは、内径Dに形成されている。また、冷媒が侵入してくる開口40dの縁部分40fは、冷媒の流れに対して障壁となる。また、縮径部分40aは、X軸方向に長さLを以って形成されている。長さLについては、最低2[mm](より望ましくは、最低5[mm])あればよい。
なお、図2(b)では詳しくは示していないが、終端側の開口40eは、冷媒の侵入側の開口40dよりも大径に形成されている。
冷媒圧縮部40では、縮径部分40aは、冷媒を圧縮する圧縮部として機能し、また、拡径部分40bは、減圧部として機能する。
3.冷媒圧縮部40を通過する際の冷媒
冷媒圧縮部40を通過する際の冷媒の状態変化について、図3を用い説明する。
図3に示すように、冷媒圧縮部40における開口40dの側には、縮径部分40aの外径と同等の内径を有する配管33が接続される。他方、冷媒圧縮部40における終端側の開口40e(図2(b)を参照)には、外径の小さな配管34が接続される。
冷房時において、冷媒は、配管33の内側33aを通り、冷媒圧縮部40へと侵入して行く。このとき、冷媒圧縮部40における縁部分40fが障壁となり、冷媒は、反射波による断熱圧縮を受ける。そして、配管33よりも内径の小さな圧縮部分40aにおいて、冷媒は圧縮される。
冷媒圧縮部40の圧縮部分40aにおいて圧縮を受けた冷媒は、流れの上流側にもその影響を受ける。具体的には、冷媒圧縮部40の圧縮部分40aで圧縮を受けた冷媒は、それよりも流れの上流での流速が減速されることになる。
従って、本実施の形態に係る空気調和装置1では、冷媒圧縮部40を、冷房時におけるコンデンサ22の下流側に設けることにより、コンデンサ22での冷媒の滞留時間を長くすることができ、熱交換に係る高い効率が実現される。このため、オゾン破壊係数の低い代替冷媒を用いる場合においても、高い効率での空気調和が可能となる。
また、実施の形態1に係る空気調和装置1では、配管33と配管34との間にパイプ状の冷媒圧縮部40を介挿させるだけなので、大がかりな装置の改造などを必要とせず、設備コストという観点からも優れている。
なお、冷媒圧縮部40における圧縮部分40aの内径Dについては(図2(b)を参照)、少なくとも冷媒の入口側に接続される配管33(図3を参照)の内径よりも縮径されていればよい。特に、配管33の内径に対する圧縮部分40aの内径40aの断面積比率が、5[%]〜50[%]の範囲となるように設定しておくことが望ましい。
また、図2(b)に示す冷媒圧縮部40では、拡径部分40bの内径Dが圧縮部分40aの内径Dよりも拡径されていればよく、例えば、5[mm]〜15[mm]とすることができる。また、長さLについては、例えば、2[mm]〜15[mm]の範囲とすることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る空気調和装置2の構成について、図4を用い説明する。なお、図4において、上記実施の形態1に係る空気調和装置1の構成と同一の部分については、同一の符号を付し、以下での説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置2は、室外機20と冷媒圧縮部40との間、即ち、配管35と配管33との間に、冷房時において凝縮器となる追設コンデンサ50を追加設置する。図4では、コンデンサ22と追設コンデンサ50との具体的な配置関係についての図示を省略しているが、実際には、追設コンデンサ50からの吹き出し大気がコンデンサ22に吸気されるようにしている。
以上のような構成を有する空気調和装置2では、上記実施の形態1に係る空気調和装置1が奏する効果については、そのまま奏することができ、さらに、コンデンサ22と追設コンデンサ50とに冷媒の凝縮に係る機能分担をさせることができ、さらに高効率な空気調和を行うことができる。
なお、本実施の形態に係る空気調和装置2では、暖房時においては、外気温度よりも高い温度の追設コンデンサ50からの排出風がコンデンサ22に供給されるので、大気温度の低い状況下においても、霜の付着という現象が発生するのを防止することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3に係る空気調和装置3の構成について、図5を用い説明する。なお、図5において、上記実施の形態1に係る空気調和装置1の構成と同一の部分については、同一の符号を付し、以下での説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置3では、冷媒の循環経路中において、コンデンサ22と室内機10との間、即ち、配管36と配管33との間に冷媒圧縮部41がさらに増設されている。冷媒圧縮部41の構成については、図2(a)、(b)に示す冷媒圧縮部40と同一の構成を採用する。
本実施の形態に係る空気調和装置3が採用するように、2つの冷媒圧縮部40,41を直列接続することにより、コンデンサ22内における冷媒の滞留時間は、より確実に長時間化されることになり、さらに高い熱変換効率を実現することができる。
[実施の形態4]
実施の形態4に係る空気調和装置4の構成について、図6および図7を用い説明する。なお、図6において、上記実施の形態1に係る空気調和装置1の構成と同一の部分については、同一の符号を付し、以下での説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置4では、冷媒の循環経路中において、冷媒圧縮部40と室内機10との間、即ち、配管34に対して水冷ユニット60が並設されている。
図7に示すように、水冷ユニット60の構成中に含まれる水冷用配管61は、冷媒が循環する配管34の一部を取り囲むように配されており、冷却水が入口61aから導入され、冷媒の流れ方向とは逆方向(向流)に、流路61b,61cを流れた後に、出口61dから排出される。なお、図示を省略しているが、水冷ユニット60には、ウォーターポンプやラジエータも備えられている。
以上のように、冷媒の循環経路中における配管34に対し、水冷ユニット60が並設されてなる本実施の形態に係る空気調和装置4では、室内機10へ戻る冷媒の更なる凝縮が可能であり、高い熱交換効率を実現することができる。
なお、図6及び図7では、図示を省略しているが、水冷ユニット60については、冷媒の圧力や温度などを検出し、これをフィードバックすることにより、選択的に機能させる構成としている。
[変形例1]
変形例1に係る冷媒圧縮部42の構成について、図8を用い説明する。
図8(a)に示すように、本変形例に係る冷媒圧縮部42は、X軸方向に同じ内径および外径を有する円筒状をしている。冷媒は、X軸方法左側の開口42dから侵入し、反対側へと通過する。
図8(b)に示すように、冷媒圧縮部42の内径D4は、X軸方向の左右両側に接続される配管33,34の内径D3に比べて、縮径されている。このため、配管33から侵入する冷媒は、縮径により圧縮を受ける。
また、上記実施の形態1に係る冷媒圧縮部40と同様に、冷媒圧縮部42に侵入する際の冷媒は、その縁部分42fに衝突することで、反射波による断熱圧縮を受ける。
本変形例に係る冷媒圧縮部42は、そのX軸方向における長さLが、2[mm]以上確保されている。なお、長さLについては、5[mm]以上確保しておくことが、より望ましい。
以上より、冷媒圧縮部42によっても、コンデンサ22中における冷媒の滞留時間を長時間化することができ、高い熱交換効率を確保し、コンプレッサ21の負荷の低減を図ることができる。これより、環境負荷の低いものとなっている。
[変形例2]
変形例2に係る冷媒圧縮部43の構成について、図9を用い説明する。
図9(a)に示すように、本変形例に係る冷媒圧縮部43は、上記変形例1に係る冷媒圧縮部42と同様に、X軸方向に長い円筒状の外観形状を有している。本変形例に係る冷媒圧縮部43が最も特徴とするのは、X軸方向の左側端に4つの開口43g〜43jが設けられており、冷媒が流通する流路が4つに独立している点である。
図9(b)に示すように、冷媒圧縮部43は、X軸方向の左側から右側に軸方向に沿って、開口43g,43i,・・から開口43k,43l,・・に向けて冷媒流路が形成され、互いの流路が分けられている。開口43iの開口高さHと開口43gの開口高さHとは、略同一である。また、冷媒圧縮部43におけるX軸方向の長さLは、上記同様に、2[mm]以上確保されている。なお、長さLについても、5[mm]以上確保しておくことが、より望ましい。
さらに、冷媒圧縮部43における開口43g〜43jの周りの縁部分43fは、冷媒の流れに対して障壁となり、冷媒に対して、反射波による断熱圧縮を加える。
以上のような構成を有する冷媒圧縮部43を備える空気調和装置においても、上記同様の効果を奏することができる。
なお、冷媒圧縮部43の外径Dについては、少なくともX軸方向の左側、即ち、冷媒の侵入側に接続される配管の内径と同一である。
[変形例3]
変形例3に係る冷媒圧縮部44の構成について、図10を用い説明する。
図10(a)に示すように、本変形例に係る冷媒圧縮部44についても、円筒状の外観形状を有している。本変形例に係る冷媒圧縮部44が構成上で特徴とするのは、冷媒流路が、Z軸方向に4段に分けられている点にある。即ち、冷媒圧縮部44では、X軸方向の左側の端部において、Z軸方向に互いに分離された4つの開口44g〜44jが設けられている。
図10(b)に示すように、冷媒圧縮部44は、X軸方向の左側から右側に軸方向に沿って、開口44g〜44jから開口44k〜44nに向けて冷媒流路が形成され、互いの流路が分けられている。開口44j,44i,44h,44gの各開口高さH,H,H,Hは、略同一である。また、冷媒圧縮部44におけるX軸方向の長さLも、上記同様に、2[mm]以上確保されている。なお、長さLについては、5[mm]以上確保しておくことが、より望ましい。
さらに、冷媒圧縮部44における開口44g〜44jの周りの縁部分44fは、冷媒の流れに対して障壁となり、冷媒に対して、反射波による断熱圧縮を加える。
以上のような構成を有する冷媒圧縮部44を備える空気調和装置においても、上記同様の効果を奏することができる。
なお、冷媒圧縮部44の外径Dについても、少なくともX軸方向の左側、即ち、冷媒の侵入側に接続される配管の内径と同一である。
[変形例4]
変形例4に係る冷媒圧縮部45の構成について、図11を用い説明する。
図11(a)に示すように、本変形例に係る冷媒圧縮部45については、その外観形状を除き、上記変形例3に係る冷媒圧縮部44と同一構成を有する。即ち、冷媒圧縮部45においても、冷媒流路が、Z軸方向に4段に分けられており、X軸方向の左側の端部において、Z軸方向に互いに分離された4つの開口45g〜45jが設けられている。冷媒圧縮部45における外観形状は、概略において角柱状をしている。
図11(b)に示すように、冷媒圧縮部45は、X軸方向の左側から右側に軸方向に沿って、開口45g〜45jから開口45k〜45nに向けて冷媒流路が形成され、互いの流路が分けられている。開口45j,45i,45h,45gの各開口高さH,H,H,H10は、略同一である。また、冷媒圧縮部45におけるX軸方向の長さL45も、上記同様に、2[mm]以上確保されている。長さL45については、5[mm]以上確保しておくことが、より望ましい。
さらに、冷媒圧縮部45における開口45g〜45jの周りの縁部分45fは、冷媒の流れに対して障壁となり、冷媒に対して、反射波による断熱圧縮を加える。
以上のような構成を有する冷媒圧縮部45を備える空気調和装置においても、上記同様の効果を奏することができる。
なお、冷媒圧縮部45は、図11(a),(b)に示すように、幅Wと高さH11を有する角柱型の外観形状を有するので、これと接続される配管についても形状を合わせておく必要がある。
[効果の考察]
(考察1)
本実施の形態1〜4および各変形例1〜4でその外縁を示す本発明の奏する効果の考察を以下で行う。
1)比較例1
比較例に係る空気調和装置では、冷媒の循環経路中に冷媒圧縮部を備えない、即ち、図1における実施の形態1に係る空気調和装置1から冷媒圧縮部40を取り除いた状態の装置とした。
2)比較例2
比較例2に係る空気調和装置では、コンデンサに対して追設コンデンサを直列的に追加し、冷媒圧縮部を設けない構成とした。即ち、上記実施の形態2に係る空気調和装置2から冷媒圧縮部40を取り除いた状態の装置とした。
3)実施例1
実施例1に係る空気調和装置では、図4に示す上記実施の形態2に係る空気調和装置2と同一構成の装置とした。
4)実施例2
実施例2に係る空気調和装置では、上記実施の形態2に係る空気調和装置2に対し、冷媒圧縮部を直列的に2個接続した形態の装置とした。
(確認条件)
上記比較例1,2および実施例1,2の各装置を用い、次の3条件の下で効果の確認を行った。なお、特に示していない構成及び条件については、各装置で同一である。
a)条件a
・外気温;46[℃]
・室内設定温度;29[℃]
b)条件b
・外気温;35[℃]
・室内設定温度;27[℃]
c)条件c
・外気温;27[℃]
・室内設定温度;21[℃]
各条件での測定結果を、(表1)〜(表3)に示す。
Figure 2011038733
Figure 2011038733
Figure 2011038733
(表1)に示すように、条件aにおいては、比較例1及び比較例2に係る空気調和装置に対し、実施例1及び実施例2に係る空気調和装置では、吸出温度差が1.7[deg.]から4.1[deg.]大きくなっており、また、コンデンサ出入温度差は、比較例2に対して実施例1及ぶ実施例2では、2倍以上大きくなっていた。
同様に、(表2)及び(表3)を参照しても、冷媒圧縮部を介挿させている実施例1及び実施例2に係る空気調和装置では、高い熱交換効率が実現できていることが分かる。
(考察2)
次に、上記実施の形態1で採用した冷媒圧縮部40のサイズについて、考察する。
1)実施例11
図2(b)における長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=2.0[mm]
=10.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、7.92[mm]とした。
2)実施例12
図2(b)における長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=5.0[mm]
=10.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、上記実施例11と同様に7.92[mm]とした。
3)実施例13
図2(b)における長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=10.0[mm]
=10.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、上記実施例11と同様に7.92[mm]とした。
4)実施例14
図2(b)における長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=2.0[mm]
=10.0[mm]
=4.6[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、上記実施例11と同様に7.92[mm]とした。
5)実施例15
図2(b)における長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=5.0[mm]
=10.0[mm]
=4.6[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、上記実施例11と同様に7.92[mm]とした。
以上の各実施例11〜15と比較例1について、上記(考察1)と同様の確認を行った。その結果を、(表4)に示す。なお、比較例1については、上記(考察1)で用いたものと同様である。
Figure 2011038733
(表4)に示すように、実施例11および実施例12では、吸出温度差が比較例1に対して大きくなっている。そして、実施例15では、吸出温度差が比較例1に対して僅かに大きくなっているものの、実施例14では、殆ど同じであった。
以上より、冷媒圧縮部40における圧縮部分40aの内径Dについては、入口側に接続される配管33の内径に対してできるだけ小さな断面積となるようにすることが、冷却効率という観点から望ましいことが分かる。また、圧縮部分40aの長さLについては、少なくとも2[mm]以上であればよく、内径Dとの関係を考慮するときには、5[mm]以上とすることが、より望ましいことが分かる。
(考察3)
次に、冷媒圧縮部の形状およびサイズについて、確認を行った。
1)実施例21
図8(b)に示す冷媒圧縮部42の形状を採用し、長さLおよび内径Dを次のように設定した。
=2.0[mm]
=1.8[mm]
なお、冷媒圧縮部42の入口側および出口側の双方に接続される配管の内径は、7.92[mm]とした。
2)実施例22
図2(b)に示す冷媒圧縮部40の形状を採用し、長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=2.0[mm]
=10.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、7.92[mm]とした。
3)実施例23
図8(b)に示す冷媒圧縮部42の形状を採用し、長さLおよび内径Dを次のように設定した。
=5.0[mm]
=1.8[mm]
なお、冷媒圧縮部42の入口側および出口側の双方に接続される配管の内径は、7.92[mm]とした。
4)実施例24
図2(b)に示す冷媒圧縮部40の形状を採用し、長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=5.0[mm]
=10.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、7.92[mm]とした。
5)実施例25
図2(b)に示す冷媒圧縮部40の形状を採用し、長さL,Lおよび内径D,Dを次のように設定した。
=5.0[mm]
=20.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
なお、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、7.92[mm]とした。
6)実施例26
図2(b)に示す冷媒圧縮部40を2つ用い、図5に示すシステム構成を採用した。2つの冷媒圧縮部40のサイズは次のように設定した。
(i)上流側に配置の冷媒圧縮部
=5.0[mm]
=10.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
(ii)下流側に配置の冷媒圧縮部
=2.0[mm]
=10.0[mm]
=1.8[mm]
=12.4[mm]
なお、2つの冷媒圧縮部については、互いの間に配管などを介挿させることなく、直結とした。また、冷媒圧縮部40の入口側に接続される配管33の内径は、7.92[mm]とした。
ここで、比較例3については、上記(考察1)で採用した比較例1と実質的に同一構成のものとした。以下の(表5)におけるデータの相違は、測定誤差である。
Figure 2011038733
(表5)に示すように、実施例21〜実施例26の全てにおいて、吸出温度差が比較例3に対して大きくなった。特に、実施例23〜実施例26では、差異が大きくなった。これより、冷媒圧縮部における圧縮部分の長さについては、5[mm]以上あることが、より望ましいということが分かる。
また、実施例26のように、2つの冷媒圧縮部を連結した形態では、高い効率を達成することができる。
以上より、上記効果が確認された。
[その他の事項]
上記実施の形態1〜4及び変形例1〜4は、本発明に係る空気調和装置及び冷媒圧縮部の各構成を説明するために用いた一例であって、本発明は、何らこれらの形態に限定を受けるものではない。例えば、変形例1〜4に冷媒圧縮部について採用し得る例を示したが、外観形状及び冷媒の流路形状などについては、種々の形状を採用し得る。例えば、冷媒流路については、円形断面や楕円形断面、さらには多角形断面とすることもできる。
また、上記実施の形態1〜4では、冷媒圧縮部40が常に介挿されている構成としたが、これに限らず、冷媒圧縮部に対してバイパス路を形成しておき、冷媒の圧力や温度に基づいて、選択的に冷媒が冷媒圧縮部を通過する構成とすることもできる。
また、上記(考察3)の実施例26のように、複数の冷媒圧縮部を直列に接続することで高い効率を得るために効果的であることが分かったが、直列に接続する冷媒圧縮部の個数については、2つの限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。
さらに、変形例1〜4の各冷媒圧縮部の下流側に、冷媒圧縮部40と同様に拡径部分を設ける構成を採用することも勿論できる。
本発明は、環境負荷の低減を図りながら、高効率の空気調和を実行することができる空気調和装置を実現するのに有用である。
1.空気調和装置
10.室内機
20.室外機
21.コンプレッサ
22.コンデンサ
31〜35.配管
40〜45.冷媒圧縮部
50.追設コンデンサ
60.水冷ユニット
61.水冷用配管

Claims (9)

  1. 冷媒の循環経路中に、圧縮機と、冷房時に凝縮器として機能する第1の熱交換器と、冷房時に蒸発器として機能する第2の熱交換器とが、この順に挿設されてなる空気調和装置において、
    冷房時における前記冷媒の循環経路において、前記第1の熱交換器に対し下流側であって、且つ、前記第2の熱交換器に対し上流側となる部分に、当該部分より上流側の前記冷媒を圧縮する冷媒圧縮部が介挿されている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記冷媒圧縮部は、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器との間における前記循環経路の他の部分よりも、前記冷媒の流路が縮径されており、
    前記流路の縮径により、前記上流側の前記冷媒が圧縮される
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記冷媒圧縮部における前記流路が縮径された部分は、前記冷媒の流れ方向に2mm以上の長さで設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記冷媒圧縮部における前記流路の縮径された部分は、当該部分の冷媒入口側に接続される配管の内径に対し、断面積比率で5%以上40%以下の範囲である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の空気調和装置。
  5. 前記冷媒圧縮部における前記流路が縮径された部分は、前記冷媒の流れ方向に沿って設けられた1または複数の整流板により、複数の細管部に分割されている
    ことを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の空気調和装置。
  6. 前記冷媒圧縮部は、前記第1の熱交換器側に、前記冷媒の流れ方向に対して交差し、前記冷媒の流れに対する障壁となる壁面を有する
    ことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の空気調和装置。
  7. 前記冷媒の循環経路において、前記第1の熱交換器と前記冷媒圧縮部との間に、冷房時に凝縮器として機能する第3の熱交換器が介挿されており、
    前記第1の熱交換器と前記第3の熱交換器とは、前記第3の熱交換器を通過した熱交換流体が、前記第1の熱交換器を通過するように、互いに配置されている
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の空気調和装置。
  8. 冷房時における前記冷媒の循環経路において、前記第1の熱交換器と前記冷媒圧縮部との間に、当該部分より上流側の前記冷媒を圧縮する第2の冷媒圧縮部が介挿されている
    ことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の空気調和装置。
  9. 冷房時において、前記冷媒圧縮部に対し、前記冷媒の下流側となる部分に対し、前記冷媒に対して熱交換可能な状態で、前記冷媒の循環経路に対して並設された液冷部を備える
    ことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の空気調和装置。
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