JP2011036973A - 研磨加工方法および研磨加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物の形状精度を向上させることが可能な研磨加工技術を提供する。
【解決手段】自転する回転軸対称形状のワーク18の子午線18b上を、加工作用部5aが球状のポリッシャ5を自転させながら相対的に走査させて行う研磨加工方法であって、ポリッシャ5の走査方向と直交する面内での、ワーク18の加工点18cにおける法線18dと、ポリッシャ5の回転軸5bとのなす角度θを、ワーク18の外周部から中心に向かうにつれて漸減させながら研磨加工を行うことで、子午線18b上の相対走査速度を変化させることなく、ワーク18の中心と周辺部とで均一な除去量による研磨加工を実現する。
【選択図】図4B

Description

本発明は、研磨加工方法および研磨加工装置に関する。
光学素子や光学素子成形用金型等、良好な面粗度を要求される被加工物に対しては、一般的に研磨加工方法が適用されている。
また、被加工物の形状を修正しながら研磨加工を行う場合には、被加工物よりも十分小さいスモールツールと呼ばれる加工作用部が球状の研磨工具を用いることが多い。
このような研磨加工を行う研磨装置が、特許文献1に開示されている。この特許文献1の研磨装置を、図8を用いて説明する。
図8に示されるように、特許文献1の研磨装置は、研磨ベース101上に配設され、加工物駆動部103と、回転軸対称形状のワーク102の加工面を研磨するための研磨工具ユニット135と、研磨ベース101に配設され、研磨工具ユニット135を支持するとともに研磨工具ユニット135を3軸(X,Y,Z)方向に移動させるためのポリッシャ駆動部104とを有している。
加工物駆動部103は、ワーク102をその回転軸(C軸)141方向(矢印A軸方向)に往復運動させるためのZ軸機構部108と、C軸141に対して直交する方向(矢印B方向)に往復運動させるためのX軸機構部107と、ワーク102をA軸とB軸に直交するY軸105を中心として旋回(揺動)させるためのθ軸機構部106とを有している。
以上のような構成により、研磨工具ユニット135の先端に設けられたポリッシャ139をワーク102に当接させ、ポリッシャ139による加工作用点が、ワーク102の子午線上を相対的に移動走査するように、また、ポリッシャ139の研磨荷重が常にワーク102の法線方向から作用するように、ワーク102の姿勢を制御しながら加工を行う。
しかしながら、上述の従来技術においては以下のような技術的課題がある。
すなわち、研磨加工において、加工圧をP,被加工物と研磨工具の相対速度をV,研磨時間、すなわち研磨工具の滞留時間をtとすると、除去量dは一般に次の式(1)で表される。
d=kPVt ・・・ (1)
ここで、kは研磨条件により決定される比例定数である。
いま、加工中の加工圧,ワークの回転数,ポリッシャの回転数が一定で、ポリッシャがワークの子午線上を走査する速度も一定である場合を考える。
ワークの回転速度はワークの半径に比例し、滞留時間tはワークの半径に反比例する。しかし、ポリッシャの回転速度は加工中一定であるので、ワークの回転速度とポリッシャの回転速度の合成速度となる相対速度Vの変化量は、滞留時間tの変化量に比べて小さくなる。
これにより除去量dはワークの中心に向かうほど漸増し、ワークの形状精度は劣化することになる。
また、除去量dを一定にして加工しようとするならば、ポリッシャの位置がワークの中心に向かうほど滞留時間tを小さく、つまり走査速度を大きくする必要がある。
図9は、球状のポリッシャを用いて回転軸対称形状の被加工物を均一な除去量で研磨するためのポリッシャの走査速度プロファイルである。
このように、ポリッシャの走査速度をワークの回転中心に向かって漸増するように制御した場合、加工装置の移動軸が指令通りに追従しない、走査速度の変化にともなう加減速の誤差がある、などの要因により、除去量のコントロールが困難になる。
これはすなわち、加工対象物の形状精度を悪化させ、品質の低下につながるものである。
特開2002−46055号公報
本発明の目的は、被加工物の形状精度を向上させることが可能な研磨加工技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、自転する回転軸対称形状の被加工物の子午線上を、加工作用部が球状の研磨工具を自転させながら相対的に走査させて行う研磨加工方法であって、
前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と、前記研磨工具の回転軸とのなす角度を変化させながら加工する研磨加工方法を提供する。
本発明の第2の観点は、自転する回転軸対称形状の被加工物の子午線上を、加工作用部が球状の研磨工具を自転させながら相対的に走査させて研磨加工を行う研磨加工装置であって、
前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と、前記研磨工具の回転軸とのなす角度を変化させる動作を行う工具角度制御手段と、
前記工具角度制御手段を制御し、前記加工点と前記被加工物の回転中心との距離に応じて前記角度を変化させる加工制御手段と、
を含む研磨加工装置を提供する。
本発明によれば、被加工物の形状精度を向上させることが可能な研磨加工技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の構成の一例を示す略斜視図である。 本発明の一実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の一部を拡大して示す略斜視図である。 本発明の一実施の形態である研磨装置における被加工物と研磨工具の当接状態を異なる方向から見た斜視図である。 本発明の一実施の形態である研磨装置における被加工物と研磨工具の当接状態を異なる方向から見た斜視図である。 図2Aおよび図2Bに例示された当接状態で研磨工具のみを回転させて得られる加工痕を示す平面図である。 本発明の一実施の形態である研磨装置における被加工物と研磨工具の当接状態を異なる方向から見た斜視図である。 本発明の一実施の形態である研磨装置における被加工物と研磨工具の当接状態を異なる方向から見た斜視図である。 図4Aおよび図4Bに例示された当接状態で研磨工具のみを回転させて得られる加工痕を示す平面図である。 本発明の一実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の作用の一例を示す線図である。 本発明の他の実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の作用の一例を示す線図である。 従来技術の研磨装置を示す斜視図である。 従来技術の研磨装置の作用を示す線図である。
本実施の形態の第1態様では、自転する回転軸対称形状の被加工物の子午線上を、先端が球状又は球の一部からなる研磨工具を自転させながら走査させて行う研磨方法において、前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と、前記研磨工具の回転軸とのなす角度を可変制御しながら加工する技術を例示する。
また、本実施の形態の第2態様では、第1態様に記載の研磨加工方法において、前記研磨工具が前記被加工物の回転中心に向かうにつれて、前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と、前記研磨工具の回転軸とのなす角度を漸減させて加工する技術を例示する。
また、本実施の形態の第3態様では、第1態様に記載の研磨加工方法において、前記研磨工具が前記被加工物の回転中心に向かうにつれて、前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と前記研磨工具の回転軸とのなす角度を、前記研磨工具の加工中の走査速度が略一定となるように、可変制御させて加工する技術を例示する。
また、本実施の形態の第4態様では、第1態様に記載の研磨加工方法において、前記被加工物の径方向位置によって、前記研磨工具により単位時間加工した際に得られる除去量分布形状として表される研磨加工痕の面積を変化させて加工する技術を例示する。
上述の各態様によれば、自転する回転軸対称形状の被加工物の子午線上を、先端が球状又は球の一部からなる研磨工具を自転させながら走査させて行う研磨方法において、研磨工具と被加工物との接触角度を可変制御することによって、従来技術より高精度で効率的な研磨加工を行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1Aは、本発明の一実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の構成の一例を示す略斜視図である。
図1Bは、本発明の一実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の一部を拡大して示す略斜視図である。
図2Aおよび図2Bは、本発明の一実施の形態である研磨装置における被加工物と研磨工具の当接状態を異なる方向から見た斜視図である。
図3は、図2Aおよび図2Bに例示された当接状態で研磨工具のみを回転させて得られる加工痕を示す平面図である。
図4Aおよび図4Bは、本発明の一実施の形態である研磨装置における被加工物と研磨工具の当接状態を異なる方向から見た斜視図である。
図5は、図4Aおよび図4Bに例示された当接状態で研磨工具のみを回転させて得られる加工痕を示す平面図である。
図6は、本発明の一実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の作用の一例を示す線図である。
[構成]
本実施の形態では、研磨加工装置の一例として、回転軸対称形状の被加工物を研磨するための研磨装置について説明する。
本実施の形態の研磨装置Mは、ベース1の上に直立して支持された工具ユニット部ベース2およびワーク駆動部ベース3と、工具ユニット部ベース2に立設された工具ユニットベース13に支持された工具ユニット4、およびワーク駆動部ベース3に支持されたワークユニット14を備えている。
工具ユニット4は工具ユニットベース13に固定されており、以下の構成からなる。
加工作用部5aが球形状を有するポリッシャ5は、ポリッシャ回転機構6により自転可能であり、ポリッシャ回転機構6はポリッシャ固定板7(工具角度制御手段)を介してポリッシャ旋回テーブル8(工具角度制御手段)に固定されている。
ここでポリッシャ旋回テーブル8の旋回中心軸はポリッシャ5の先端の加工作用部5aの球心を通過するように組み立てられている。
ポリッシャ旋回テーブル8は鉛直下向きに荷重を与えることができる荷重発生装置9に固定されている。荷重発生装置9としては、たとえば、エアシリンダ、ばね等を用いることができる。
また、荷重発生装置9に取り付けられるポリッシャ旋回テーブル8などの部材重量が加工する際に必要な荷重を上回る場合には、部材重量を相殺するように鉛直上向きの荷重を付与して、ポリッシャ5に目的の研磨荷重を与えるようにすれば良い。
工具ユニットベース13には、上から順に、X軸移動機構10、Y軸移動機構11、Z軸移動機構12が固定され、Z軸移動機構12には荷重発生装置9が固定されているため、工具ユニット4は図1A中のX,Y及びZ方向に移動調整可能となっている。
ワークユニット14は、ワークベース15と、ワークモータ16により、Z軸方向に平行な回転軸の回りに回転可能に取り付けられたワーク台17と、ワーク台17に固定されたワーク18からなる。
ワークユニット14は、X軸駆動機構19、Z軸駆動機構20、B方向駆動機構21からなるワーク駆動部22により図1A中のX,Z,B方向に駆動可能となっており、B方向駆動機構21は、ワーク駆動部ベース3に固定されている。
すなわち、ワークベース15は、昇降テーブル15aを介して、Z軸駆動機構20に固定され、このZ軸駆動機構20は、X軸駆動機構19に搭載されている。
さらに、X軸駆動機構19は、ワーク駆動部ベース3に固定されたB方向駆動機構21に搭載されている。
これにより、X軸駆動機構19、Z軸駆動機構20、昇降テーブル15a、ワークベース15、ワーク台17を介して支持されたワーク18がZ−X平面内でB方向に回転される構成となっている。
さらに、本実施の形態の研磨装置Mは、工具ユニット4およびワークユニット14の動作を制御する制御装置30(加工制御手段)を備えている。
この制御装置30は、たとえば、同時多軸制御のNC(数値制御)装置等のコンピュータで構成され、制御プログラム31(加工制御手段)を実行することによって後述のような研磨装置Mの制御動作を実現する。
この制御プログラム31は、たとえば、NCプログラム等で構成される加工プログラムからなり、この制御プログラム31は、図示しないコンピュータによって作成されて制御装置30に実装される。あるいは、制御装置30自体が制御プログラム31の作成機能を兼備していてもよい。
[作用]
次に、本実施の形態の作用について説明する。
まず、加工前に、ワーク18をワーク台17に載置、固定してワーク18の中心軸とワーク回転軸との偏心を調整する。
次に、ワーク駆動部22が原点にあるとき、すなわちX,Z座標およびB方向角度が0のときに、ポリッシャ5の加工作用部5aの球心がワーク18の中心軸を通過するように、工具ユニット4のX軸移動機構10、Y軸移動機構11によって水平面内の位置調整を行う。
また、加工時にポリッシャ5の加工作用部5aがワーク18の加工面18aに当接するようにZ軸移動機構12によって鉛直方向の位置を調整する。
加工する際は、制御装置30は、ワーク18の加工面18aに研磨材を適宜供給した後、ポリッシャ5(加工作用部5a)及びワーク18を自転させながら、ポリッシャ5がX軸方向にワーク18の子午線18bの上を相対的に走査し、なおかつポリッシャ5の荷重がワーク18の加工点18c(加工面18aに対する加工作用部5aの接触部)における法線方向から作用するように、ワーク駆動部22によりワーク18の姿勢を制御して加工を行う。
また、制御装置30は、たとえば、加工中のポリッシャ5の回転数、ワーク18の回転数、及び研磨荷重を一定となるように制御する。
さらに、本実施の形態の作用について、図2A、図2B、図4A、図4Bを参照して説明する。
制御装置30は、加工中において、ポリッシャ5(加工作用部5a)がワーク18の子午線18bの上を走査する際、ポリッシャ5の位置がワーク18の中心に近いほど、ポリッシャ5の走査方向と直交する面内での、ワーク18の加工点における法線18dとポリッシャ5の回転軸5bとのなす角度θが漸減するようにポリッシャ旋回テーブル8を制御する。
図2Aおよび図2Bは、ポリッシャ5がワーク18の外周部を加工しているときの状態を示しており、図2AはY軸の正方向から見た状態、図2BはX軸の正方向から見た状態である。
図4Aおよび図4Bは、ポリッシャ5がワーク18の中心18eの近傍を加工しているときの状態を示しており、図4AはY軸の正方向から見た状態、図4BはX軸の正方向から見た状態である。
これにより、加工点18cがワーク18の加工面18aの中心18e(加工面18aとワーク18の回転軸との交点)に近いほど(すなわち、加工点18cと中心18eの距離Rが小さいほど)ポリッシャ5の周速度は小さくなり、ポリッシャ5とワーク18の相対速度も、θが一定のときに比べて小さくなる。
θが一定のとき、前述の技術的課題の項で説明した通り、加工による除去量は中心18eに近いほど漸増するが、θをワーク中心に向かって漸減させることで、ワーク18の全面における除去量はより一定に近づくことになる。
また、除去量を一定に保つためにポリッシャ5の走査速度を制御する際も、θが一定の場合に比べて、本実施の形態のように、θを、ワーク18の中心18eに加工点18cが接近するにつれて漸減させることで、走査速度を一定に保つことができるようになる。
図6は、このときの角度θとポリッシャ5の走査速度Vsを合わせて表示したグラフである。
本実施の形態のように、加工点18cがワーク18の中心18eに接近するにつれて角度θを漸減させることで、従来例に比べ、ワーク18の外周部と中心部における走査速度Vsの変化量は小さくなっている。
すなわち、本実施の形態では、制御装置30(制御プログラム31)は、ワーク18の加工面18aにおける中心18eと加工点18cの距離Rの減少に応じて角度θを漸減させる関数f(R)により、角度θ(=f(R))を決定して角度θを制御することにより、ワーク18の外周部から中心部までの全加工(走査)範囲で除去量dをほぼ一定に保つ制御を実現する。
[効果]
本実施の形態1では、ポリッシャ5の走査方向と直交する面内での、ワーク18の加工点18cにおける法線18dとポリッシャ5の回転軸5bとのなす角度θを、ワーク18の中心18eに向かって(すなわち、距離Rの減少に従って)漸減するように制御して加工を行うことによって、ワーク18の加工面18aの全域の除去量dを安定して均一に保つことができるため、たとえば、ワーク18の中心18eの近傍で除去量dが、周辺部に比較して過大となる等の形状精度の劣化が防止され、ワーク18の加工面18aの加工精度が向上する。
また、ワーク18の加工面18aの全面を均一に加工するために、さらには、積極的に除去量をコントロールしてワーク18の形状修正をするために、加工中のポリッシャ5の走査速度を制御する場合でも、従来と比較して走査速度の変化量は小さくて済むので、工具ユニット4やワークユニット14等の位置制御機構の追従性は良くなり、ワーク18に対するポリッシャ5の相対走査における加減速による速度誤差も小さくなるのでより高精度に加工量をコントロールすることができる。
[実施の形態2]
図7は、本発明の他の実施の形態である研磨加工方法を実施する研磨加工装置の作用の一例を示す線図である。
[構成]
この実施の形態2の研磨装置Mの構成は、上述の実施の形態1と同様であり、制御装置30(制御プログラム31)による制御機能が異なっている。
この実施の形態2では、ワーク18の加工面18aにおけるうねり等の形状誤差に応じて、上述の角度θを変化させる例を説明する。
[作用]
上述の図2Aおよび図2Bのように角度θが大きい場合、ポリッシャ5の加工点18cにおける径(距離R)は大きく、周速度も大きくなる。
このとき、仮にワーク18を回転させずにポリッシャ5のみによって加工した場合、ワーク18の上面から見た除去領域の形状は、図3に示す研磨加工痕23aのようになる。
反対に、上述の図4Aおよび図4Bのように角度θが小さい場合は、ポリッシャ5の加工点18cにおける径(距離R)は小さく、周速度も小さくなるため、研磨加工痕の面積は、図5に例示される研磨加工痕23bのように小さくなる。
今、加工するワーク18の形状が図7に示されるような形状データ(関数h(R))であったとし、研磨加工によって、ワーク18の形状を目標形状に修正する場合を考える。
なお、この形状データ(h(R))は、目標形状との差を示すものである。
この形状データでは、いくつかの凸凹からなるうねりが存在しているが、うねりの幅は一定ではない。
このようなとき、本実施の形態2の制御装置30は、例えばうねりの幅(偏差量e)が大きいところでは角度θを大きくして(除去量dを大きくして)効率的にうねりの修正を行い、うねりの幅(偏差量e)が小さいところでは角度θを小さくして(除去量dを小さくして)精密にうねりの修正をするといったように、ワーク18の形状パターンによって、角度θを適宜制御しながら研磨加工痕の面積をコントロールして形状の修正を行う。
すなわち、本実施の形態2の場合、制御装置30(制御プログラム31)は、たとえば、角度θ=g(R,h(R))のように、距離Rと、形状データ(h(R))を引数とする関数gによって角度θを決定して制御する。
本実施の形態2の制御装置30(制御プログラム31)に実装された、上述の関数gは、基本的には、上述のf(R)のように、距離Rの減少とともに角度θを漸減させるが、h(R)で示されるうねりの幅(偏差量e)の大小に応じて、局所的に角度θを増減させる制御を実現する。
[効果]
本実施の形態2では、ワーク18の加工面18aにおけるうねり等の形状パターン(h(R))によって、角度θを適宜制御しながら研磨加工痕の面積をコントロールして形状の修正を行うことで、効率良く、さらには精密にワーク18の形状修正のための研磨加工を実施することができる。
以上説明したように、本発明の上述の各実施の形態によれば、回転軸対称形状の被加工物であるワーク18の研磨加工を行う場合に、被加工物の形状を劣化させることなく安定して研磨加工を行うことができるだけでなく、被加工物の形状修正を行う場合でも、効率的に高い形状精度を得ることができるため、製品のコストダウン及び品質向上を達成することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(付記1)
自転する回転軸対称形状の被加工物の子午線上を、先端が球状又は球の一部からなる研磨工具を自転させながら走査させて行う研磨方法において、前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と、前記研磨工具の回転軸とのなす角度を可変制御しながら加工することを特徴とする研磨加工方法。
(付記2)
付記1に記載の研磨加工方法において、前記研磨工具が前記被加工物の回転中心に向かうにつれて、前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と前記研磨工具の回転軸とのなす角度を漸減させて加工することを特徴とする研磨加工方法。
(付記3)
付記1に記載の研磨加工方法において、前記研磨工具が前記被加工物の回転中心に向かうにつれて、前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と前記研磨工具の回転軸とのなす角度を、前記研磨工具の加工中の走査速度が略一定となるように、可変制御させて加工することを特徴とする研磨加工方法。
(付記4)
付記1に記載の研磨加工方法において、前記被加工物の径方向位置によって、前記研磨工具による加工痕の面積が変化するように前記角度を変化させて加工することを特徴とする研磨加工方法。
1 ベース
2 工具ユニット部ベース
3 ワーク駆動部ベース
4 工具ユニット
5 ポリッシャ
5a 加工作用部
5b 回転軸
6 ポリッシャ回転機構
7 ポリッシャ固定板
8 ポリッシャ旋回テーブル
9 荷重発生装置
10 X軸移動機構
11 Y軸移動機構
12 Z軸移動機構
13 工具ユニットベース
14 ワークユニット
15 ワークベース
15a 昇降テーブル
16 ワークモータ
17 ワーク台
18 ワーク
18a 加工面
18b 子午線
18c 加工点
18d 法線
18e 中心
19 X軸駆動機構
20 Z軸駆動機構
21 B方向駆動機構
22 ワーク駆動部
23a 研磨加工痕
23b 研磨加工痕
30 制御装置
31 制御プログラム
M 研磨装置
θ 角度

Claims (8)

  1. 自転する回転軸対称形状の被加工物の子午線上を、加工作用部が球状の研磨工具を自転させながら相対的に走査させて行う研磨加工方法であって、
    前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と、前記研磨工具の回転軸とのなす角度を変化させながら加工することを特徴とする研磨加工方法。
  2. 請求項1記載の研磨加工方法において、
    前記加工点が前記被加工物の回転中心に接近するにつれて前記角度を漸減させて加工することを特徴とする研磨加工方法。
  3. 請求項1記載の研磨加工方法において、
    加工中における前記研磨工具の前記被加工物に対する相対走査速度が略一定となるように前記角度を変化させて加工することを特徴とする研磨加工方法。
  4. 請求項1記載の研磨加工方法において、
    前記被加工物の径方向における前記加工点の位置によって、前記研磨工具による加工痕の面積が変化するように前記角度を変化させて加工することを特徴とする研磨加工方法。
  5. 自転する回転軸対称形状の被加工物の子午線上を、加工作用部が球状の研磨工具を自転させながら相対的に走査させて研磨加工を行う研磨加工装置であって、
    前記研磨工具の走査方向と直交する面内での、前記被加工物の加工点における法線と、前記研磨工具の回転軸とのなす角度を変化させる動作を行う工具角度制御手段と、
    前記工具角度制御手段を制御し、前記加工点と前記被加工物の回転中心との距離に応じて前記角度を変化させる加工制御手段と、
    を含むことを特徴とする研磨加工装置。
  6. 請求項5記載の研磨加工装置において、
    前記加工制御手段は、前記加工点が前記被加工物の回転中心に接近するにつれて前記角度を漸減させることを特徴とする研磨加工装置。
  7. 請求項5記載の研磨加工装置において、
    前記加工制御手段は、加工中における前記研磨工具の前記被加工物に対する相対走査速度が略一定となるように前記角度を変化させることを特徴とする研磨加工装置。
  8. 請求項5記載の研磨加工装置において、
    前記加工制御手段は、前記被加工物の径方向における前記加工点の位置に応じて、前記研磨工具による加工痕の面積が変化するように前記角度を変化させることを特徴とする研磨加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016120985A1 (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 日立マクセル株式会社 回転非軸対称なレンズの製造方法、回転非軸対称なレンズ成形型の製造方法、回転非軸対称面ミラーの製造方法、及び回転非軸対称面ミラー成形型の製造方法

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US10265831B2 (en) 2015-01-27 2019-04-23 Maxell, Ltd. Method for manufacturing lens, method for manufacturing molding die for lens, method for manufacturing mirror, method for manufacturing molding die for mirror, lens and molding die for lens

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