JP2011035955A - モールドモータ及びこれを搭載した電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現でき、信頼性の高いモールドモータを提供する。
【解決手段】モールドモータ20は、ステータコア24を絶縁性のモールド樹脂21によって被覆した電動車両1用のモータであって、モールド樹脂21を内包して保持するモータケース50を備えるとともに、モータケース50がモールド樹脂21を局部的に露出させる開口部54〜57を有する。これにより、モールド樹脂21が直接外気に触れる箇所を設けることができ、開口部54〜57にて直接モールドモータ20の熱を放熱することが可能である。
【選択図】図5

Description

本発明は、コイル部を有するステータコアの外周全体を、絶縁モールド樹脂の一体成型によって被覆したモールドモータに関するものであって、特に電動車両用のモールドモータに関する。また、このモールドモータを搭載した電動車両に関する。
従来、自動車や自動二輪車は、ガソリンや軽油を燃料として駆動力を得るエンジンを駆動源とするのが一般的であった。しかしながら昨今、環境保護の対策として、電力をエネルギーとして駆動力を得るモータを駆動源とする車両の開発に注目が集まっている。
モータを駆動源とした電動車両である電動二輪車の一例を、特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された電動二輪車は、モータとその減速機とを含む形で構成された電動パワーユニットが、後輪を支持するリアアーム内に組み込まれている。
特許第4244127号公報(第5頁、図4−図6)
ここで、モータを利用する場合、そのコイル部などにおける発熱の問題がある。これに対して、特許文献1に記載された電動二輪車では、モータ全体がリアアーム後端部にすっぽりと覆われた状態になっている。これにより、モータが効率よく放熱することができない虞がある。その結果、熱によりグリスが劣化し、モータ軸のベアリング破損の虞があるなど、モータに悪影響が生じ、モータの寿命が短くなる可能性がある。さらに、寿命低下の防止のためモータの出力を制限する必要があり、最大出力による駆動を継続したい場合であっても、例えば最大出力駆動と50%出力駆動とを交互に行う制御などをする必要があるといった問題が発生する。電動車両を開発するにあたっては、モータから発生する熱を効率よく放熱することを考慮に入れ、設計に工夫を凝らす必要がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現させることができ、信頼性の高いモールドモータを提供することを目的とする。また、このようなモールドモータを備えた信頼性の高い電動車両を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、ステータコアをモールド樹脂によって被覆したモールドモータであって、前記モールド樹脂を内包して保持するモータケースを備えるとともに、モータケースがモールド樹脂を局部的に露出させる開口部を有することこととした。
この構成によれば、モールド樹脂が直接外気に触れる箇所を設けることができる。したがって、モータケースの開口部にて外部に露出したモールド樹脂から、直接モータの熱を放熱することが可能である。
また、上記構成のモールドモータにおいて、前記開口部は、モールドモータの周囲に、独立した少なくとも2個が配置されていることとした。
電動車両用のモールドモータの場合、上下方向の略中央部でスイングアーム等に支持されることが多いので、この構成によれば、モータケースの上側及び下側で比較的広い領域の開口部を設けることが可能である。
また、上記構成のモールドモータにおいて、前記モータケースは、前記モールド樹脂を内側に挟む形で配置された、2個の板状のケース部材で構成され、これら2個のケース部材の、互いの端部を連結する連結片を備えることとした。
この構成によれば、モールド樹脂を内包して保持するモータケースの強度を確保しながら、2個のケース部材に対する2つの連結箇所の間に、広範囲にわたる前記開口部を設けることが可能である。
また、上記構成のモールドモータにおいて、制御信号を授受するための信号線と、電力を供給する動力線と、前記モータケースに設けられた、モールドモータ全体を支持する支持部材と結合するための結合部とを備え、前記信号線及び前記動力線が、前記結合部の箇所からモールドモータの径方向外側に向かって延びていることとした。
この構成によれば、モールドモータの放熱作用の向上に加えて、信号線及び動力線の制御回路への接続が容易になる。
また本発明では、上記モールドモータを電動車両に搭載することとした。
この構成によれば、モータケースの開口部にて外部に露出したモールド樹脂から、直接モータの熱を放熱することが可能な電動車両を得ることができる。
また、本発明は、車輪と、前記車輪を駆動するためのモータと、前記車輪を制動するための制動機構とを、互いに同軸上となるように配置した電動車両において、前記モータは、環状をなしたステータコアをモールド樹脂によって被覆した状態でモータケース内に収容してなるものであって、前記モータケースに、前記モールド樹脂を局部的に露出させる開口部を備えることとした。なお、モールド樹脂としては、絶縁性のものが好ましい。
特に、自動二輪のような小型の電動車両の場合、車輪、モータ、及び制動機構を同軸上に配置することによりそれらが近接し、モータの放熱効果が低くなる傾向にあるが、この構成によれば、開口部を利用して放熱効果を高めることが可能である。
本発明の構成によれば、駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現させることができ、信頼性の高いモールドモータを提供することができる。
また、このようなモールドモータを電動車両に搭載することにより、車両寿命及び走行距離が延び、信頼性の高い電動車両を提供することができる。
本発明の実施形態に係るモールドモータを搭載した電動車両の一例を示す右側面図である。 図1に示す電動車両の後輪部の垂直断面正面図である。 図2に示すモールドモータ及び制動機構の斜視図である。 図3のモールドモータ及び制動機構の一部を分解した状態を示す斜視図である。 図2に示すモールドモータ部の右側面図である。 図5に示すモールドモータのモールド樹脂の垂直断面正面図である。 図5に示すモールドモータの外側ケースの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係るモールドモータを搭載した電動車両について、図1を用いてその構造を説明する。図1は、モールドモータを搭載した電動車両の一例を示す右側面図である。
電動車両1は、図1に示すように、前輪2、及び後輪3を備えた自動二輪車である。電動車両1は、メインフレーム4、及びスイングアーム5が主たる骨組みとして構成されている。
メインフレーム4は、前端部が上方に向かって屈曲しており、その前端部で前輪2及びハンドル6を操舵可能に支持している。メインフレーム4の後端側であって、電動車両1の前後方向の略中央部には、使用者が腰を掛けるシート7と、バッテリ収容部8とが備えられている。バッテリ収容部8は、シート7の下方に設けられ、内部にバッテリ(図示せず)を収容することができる。シート7は、バッテリ収容部8の蓋の役目も果たし、バッテリ収容部8に対して開閉可能にして取り付けられている。メインフレーム4のシート7の後方であって、後輪3の上方の箇所には、荷物台9が備えられている。
スイングアーム5は、メインフレーム4後部の、シート7及びバッテリ収容部8の箇所の下方から後方に向かって延びている。後輪3は、スイングアーム5の後端に支持されている。なお、スイングアーム5は、後輪3の左側のみに設けられ、片持ち状態で後輪3を支持している。また、後輪3は、駆動輪であり、スイングアーム5との間にモールドモータ20を備えている。スイングアーム5は、その後端がモールドモータ20の前端部に設けられた結合部58(後述、図3及び図4参照)に結合され、モールドモータ20を介して後輪3を支持する支持部材である。モールドモータ20の左側には、サスペンションケース10が備えられている。サスペンションケース10から上方の荷物台9に向かって、後輪3のサスペンションユニット11が延びている。
続いて、電動車両1の後輪3の箇所について、図1に加えて、図2〜図4を用いてその構造を説明する。図2は電動車両の後輪部の垂直断面正面図、図3は図2に示すモールドモータ及び制動機構の斜視図、図4はモールドモータ及び制動機構の一部を分解した状態を示す斜視図である。なお、図4では、モールドモータ内部のロータや減速機構の描画を省略している。
図2に示すように、電動車両1の後輪3の箇所には、後輪3の左側、すなわち図2において右側から順に、サスペンションケース10、モールドモータ20、減速機構30、制動機構40、及び後輪3が備えられている。なお、モールドモータ20、制動機構40、及び後輪3は、互いに同軸上となるように配置されている。
モールドモータ20は、図1、図3及び図4に示すように、環状をなす、後述するステータコア24(図6参照)を絶縁性のモールド樹脂21によって被覆した電動車両用のモータである。モールドモータ20は、ステータコア24の軸線が後輪3の車軸3aに一致し、後輪3に近接して配置されている。
図2に示すように、モールド樹脂21の内側には、モータの回転子であるロータ22が備えられている。ロータ22は、その軸線をステータコア24の軸線に合わせて配置され、回転可能に設けられたモータシャフト23に固定されている。したがって、モールドモータ20の駆動によりロータ22が回転し、その動力がモータシャフト23に伝達される。
減速機構30は、モータシャフト23と車軸3aとの間の箇所に配置されている。減速機構30は、例えば遊星歯車機構などで構成されている。
制動機構40は、後輪3のホイール3b近傍に配置された、所謂ドラム型ブレーキであり、図3及び図4に示すように、ブレーキシュー41、バネ42、ブレーキアーム43、及びブレーキカバー44を備えている。ブレーキシュー41は、ホイール3bの内側に配置されている。制動機構40を使用していないとき、ブレーキシュー41は、バネ42の作用により、ホイール3bに対して径方向内側に離間している。ブレーキシュー41は、ブレーキアーム43の回転により、バネ42の弾性力に抗して車軸3aに対して径方向外側に押し広げられる。そして、ブレーキシュー41は、ホイール3aと一体的に回転する図示しないドラムとの間に摩擦抵抗を発生させ、ホイール3a、すなわち後輪3の回転を制動する。
なお、ブレーキシュー41が配置されたホイール3bの箇所は、蓋としてブレーキカバー44が取り付けられ、塵埃などが内部に入らないようカバーされている(図2参照)。ブレーキカバー44は、制動機構40内に対する防塵機能のほか、ブレーキシュー41、バネ42、及びブレーキアーム43といったブレーキ部材を保持する機能も有する。
続いて、モールドモータ20の詳細な構成について、図2〜図4に加えて、図5〜図7を用いて説明する。図5はモールドモータ部の右側面図、図6はモールドモータのモールド樹脂の垂直断面正面図、図7はモールドモータの外側ケースの斜視図である。
モールドモータ20は、先に説明したモールド樹脂21、ロータ22、及びモータシャフト23に加えて、ステータコア24、モータケース50、基板25、信号線26、及び動力線27を備えている。
ステータコア24は、環状をなし、図6に示すように、その径方向内側にコイル部24aが配置されている。ステータコア24は、そのコイル部24aの箇所を含めた周囲が、絶縁性のモールド樹脂21によって被覆されている。なお、モールド樹脂21は、例えばガラス繊維などを含有する熱硬化性樹脂で構成されている。ステータコア24のコイル部24aより径方向内側の箇所には、モールド樹脂21に、後輪3側から窪んだ凹部21aが形成されている。凹部21aは円柱形状をなし、ここにロータ22が配置されている(図2参照)。
モータケース50は、アルミ合金などの金属で構成され、モールド樹脂21を内包して保持する形で設けられている。モータケース50は、モールド樹脂21を内側に挟む形で配置された2個の板状のケース部材、すなわち図4に示す内側ケース51と、図7に示す外側ケース52とで構成されている。図2に示すように、内側ケース51は後輪3側に、外側ケース52は後輪3側と反対側のサスペンションケース10側に各々配置されている。
図3及び図4に示すように、内側ケース51は、その端部に舌片状の前側連結片51a及び後側連結片51bを、外側ケース52は、その端部に舌片状の前側連結片52a及び後側連結片52bを、各々備えている。前側連結片51aと後側連結片51b、そして前側連結片52aと後側連結片52bとは、図5に示すように、互いにモールドモータ20の軸中心を通り径方向に延びる直線L1を挟んで略対向する箇所、すなわちモールドモータ20の前側及び後側に各々に配置されている。内側ケース51と外側ケース52とは、図3及び図4に示すように、各々の対応し合う連結片どうし、すなわち前側連結片51aと前側連結片52aとで、そして後側連結片51bと後側連結片52bとで互いの端部を連結し、モールド樹脂21を間に挟んで、3箇所のボルト53によって結合されている。
また、モータケース50は、図2及び図5〜図7に示すように、互いに独立した4箇所の開口部である、第1開口部54、第2開口部55、第3開口部56、及び第4開口部57を備えている(以下の説明で、まとめて「開口部54〜57」と称することがある)。第1開口部54と第2開口部55、そして第3開口部56と第4開口部57とは、図5に示すように、互いにモールドモータ20の軸中心を通り径方向に延びる直線L2を挟んで略対向する箇所、すなわちモールドモータ20の上側及び下側に各々に配置されている。これら4箇所の開口部54〜57はそれぞれ、モータケース50外部に対して、モールド樹脂21を局部的に露出している。
第1開口部54は外側ケース52の上側に、第2開口部55は外側ケース52の下側に各々配置され、それら開口部が外側ケース52自体の内側と外側との間を貫通させた窓の形で形成されている。外側ケース52の、第1開口部54の径方向外側には枠部52cが、第2開口部55の径方向外側には枠部52dが、各々設けられている。
第3開口部56は、モータケース50の上側に配置され、内側ケース51の上側外縁部に設けた切り欠きと、外側ケース52の枠部52cより内側ケース51側の上側外縁部に設けた切り欠きとを合わせ、モータケース50の内側と外側との間を貫通させた窓の形で形成されている。同様に、第4開口部57は、モータケース50の下側に配置され、内側ケース51の下側外縁部に設けた切り欠きと、外側ケース52の枠部52dより内側ケース51側の下側外縁部に設けた切り欠きとを合わせ、モータケース50の内側と外側との間を貫通させた窓の形で形成されている。
このようにモータケース50は、4箇所の開口部54〜57を有することにより、モールド樹脂21が直接外気に触れる箇所を設けることができる。したがって、開口部54〜57にて外部に露出したモールド樹脂21から、直接モールドモータ20の熱を放熱することが可能である。
また、モータケース50には、図3〜図5に示すように、その前端部に結合部58が設けられている。結合部58は、ボルト・ナットを用いてネジ止めするための2つのネジ止め孔58a(図3及び図4参照)が設けられ、図5に示すように、スイングアーム5の後端がネジ止めによって接続され、モールドモータ20全体を支持している。これにより、モータケース50は、前側連結片51a及び前側連結片52aが、後側連結片51b及び後側連結片52bより、周方向に関して長くなっている。なお、先に説明した、内側ケース51と外側ケース52とを結合する3本のボルト53に関して、周方向に長い方の前側連結片51a及び前側連結片52aの箇所では、その周方向両端に2本が、周方向に短い方の後側連結片51b及び後側連結片52bの箇所では、後端部に1本が備えられている(図3及び図4参照)。
このようにして、開口部54〜57は、モールドモータ20が結合部58で支持されている場合であっても、モータケース50の上側及び下側の比較的広い領域で設けることができる。さらに、開口部54〜57は、前半分と後半分とで開口領域の大きさが異なり、進行方向前側で狭く、後側で広くなっている。したがって、電動車両1の走行とともに前方から後方に向かって生じる空気流を利用して、モールドモータ20の熱を、後方から放熱し易くすることが可能である。
また、3箇所に設けられたボルト53により内側ケース51と外側ケース52とを結合しているので、環状、特に円環状をなすモールドモータ20に対して、モールド樹脂21を内包して保持するモータケース50の機械的な強度を確保することが可能である。さらに、3箇所のボルト53は、円環状のモールドモータ20の中心に対して120度の角度間隔で均等に配置されているわけではなく、後側1箇所に対して前側2箇所を、120度以上の広い角度間隔を設けて配置している。この広い角度間隔の、2つの円弧状の領域を利用することで、広範囲にわたる開口部54〜57を設けることが可能になり、放熱効果をより一層向上させることができる。そして、開口部54〜57がない、残りの狭い角度間隔の円弧状の領域には、後述する基板収容部59が設けられる。
そして、モールドモータ20の後輪3側、すなわち内側には、モールド樹脂21に凹部21aが形成され、モータシャフト23や車軸3aが備えられているので、モータケース50の後輪3側の軸線部周辺は、比較的広い領域でモールド樹脂21を覆っている。すなわち、開口部54〜57は、その後輪3側半分と後輪3の反対側半分とで開口領域の大きさが異なり、後輪3の反対側が広くなっている。電動車両1のモールドモータ20の場合、その後輪3側と後輪3の反対側とで、走行とともに生じる空気流の当たり方が異なるので、この構成によれば、放熱に対して効果的な構成の開口部54〜57をモータケース50に設けることが可能である。
また、モールドモータ20の、後輪3側には制動機構40が配置されているので、後輪3の反対側には構造物が少なくなり、後輪3の反対側の領域で放熱効果を高めることが可能である。
一方、モールドモータ20の後輪3側の反対側、すなわち外側には、図5に示すように、外側ケース52表面に、基板収容部59が備えられている。基板収容部59は、開口部54〜57を設けて残った、外側ケース52の前部の領域に配置されている。そして、基板収容部59には、基板25が収容されている。
基板25には、制御信号を授受するための信号線26が接続されている。また、モータケース50の結合部58の2箇所のネジ止め孔58aの間の箇所には、モールドモータ20に電力を供給する動力線27が接続されている。信号線26及び動力線27は、結合部58の箇所から、モールドモータ20の径方向外側、すなわちスイングアーム5に沿って前方に向かって延びている。このような構成により、モールドモータ20の放熱作用の向上に加えて、信号線26及び動力線27の制御回路(図示せず)への接続が容易になる。
上記構成によれば、駆動時に発生する熱を効率よく放熱することにより、長寿命化、長時間駆動を実現させることができ、信頼性の高いモールドモータ20を提供することができる。
また、後輪、モータ、及び制動機構を同軸上に配置することによりそれらが近接し、モータの放熱効果が低くなる傾向にあるが、上記のようなモールドモータ20を電動車両1に搭載することにより、開口部54〜57を利用して放熱効果を高めることが可能である。その結果、車両寿命及び走行距離が延び、信頼性の高い電動車両1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本発明の実施形態では、モールドモータを搭載した電動車両1に、図1に示す自動二輪車を一例として掲げて説明したが、搭載対象となる電動車両は自動二輪車に限定されるわけではなく、自動三輪車や自動四輪車であっても構わない。
また、減速機構30及び制動機構40は、上記実施形態で説明した機構に限定されるわけではなく、例えば制動機構40をディスク型ブレーキとしても構わない。
本発明は、モールドモータ全般において利用可能である。
1 電動車両
2 前輪
3 後輪
3a 車軸
5 スイングアーム
20 モールドモータ
21 モールド樹脂
24 ステータコア
25 基板
26 信号線
27 動力線
40 制動機構
50 モータケース
51 内側ケース(ケース部材)
51a 前側連結片
51b 後側連結片
52 外側ケース(ケース部材)
52a 前側連結片
52b 後側連結片
54 第1開口部
55 第2開口部
56 第3開口部
57 第4開口部
58 結合部
58a ネジ止め孔
59 基板収容部

Claims (6)

  1. ステータコアをモールド樹脂によって被覆したモールドモータであって、
    前記モールド樹脂を内包して保持するモータケースを備えるとともに、モータケースがモールド樹脂を局部的に露出させる開口部を有することを特徴とするモールドモータ。
  2. 前記開口部は、モールドモータの周囲に、独立した少なくとも2個が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のモールドモータ。
  3. 前記モータケースは、前記モールド樹脂を内側に挟む形で配置された、2個の板状のケース部材で構成され、これら2個のケース部材の、互いの端部を連結する連結片を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモールドモータ。
  4. 制御信号を授受するための信号線と、電力を供給する動力線と、前記モータケースに設けられた、モールドモータを支持する支持部材と結合するための結合部とを備え、前記信号線及び前記動力線が、前記結合部の箇所からモールドモータの径方向外側に向かって延びていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモールドモータ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモールドモータを搭載したことを特徴とする電動車両。
  6. 車輪と、前記車輪を駆動するためのモータと、前記車輪を制動するための制動機構とを、互いに同軸上となるように配置した電動車両において、
    前記モータは、環状をなしたステータコアをモールド樹脂によって被覆した状態でモータケース内に収容してなるものであって、
    前記モータケースに、前記モールド樹脂を局部的に露出させる開口部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の電動車両。
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