JP2011035205A - 電気化学キャパシタ - Google Patents

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Abstract

【課題】放電特性を向上させることが可能な電気化学キャパシタを提供する。
【解決手段】正極11および負極12は、セパレータ13を介して積層されている。正極11は、正極集電体11Aの一面に正極活物質層11Bを有していると共に、負極12は、負極集電体12Aの一面に負極活物質層12Bを有している。正極活物質層11Bおよび負極活物質層12Bは、いずれも活物質と共にイオン液体および高分子化合物を含んでいる。正極11および負極12中においてイオン液体が高分子化合物により保持されるため、放電容量が低下しにくくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の電極の間に電解質を有する電気化学キャパシタに関する。
近年、電子機器のメモリバックアップ用電源として、電気化学キャパシタ(電気二重層キャパシタ)が広く開発されている。この電気化学キャパシタは、一対の電極がセパレータを介して積層されたものであり、そのセパレータには、電解液が含浸されている。なお、電解液は、必要に応じて、セパレータだけでなく電極にまで含浸される場合もある。
最近では、電気化学キャパシタの各種性能を向上させるために、電解液の代わりにイオン液体を用いることが検討されている。この場合には、イオン液体の吸収性を向上させるために、電極中にイオン液体が含フッ素重合体樹脂と一緒に含有されている(例えば、特許文献1参照。)。また、電極とイオン伝導性シートとの密着性を向上させるために、そのイオン伝導性シート中にイオン液体が高分子化合物と一緒に含有されている(特許文献2参照。)。
特開2006−344918号公報 特開2002−251917号公報
電気化学キャパシタの性能向上、特に放電容量の増加についてさまざまな検討がなされているにもかかわらず、その成果は未だ十分であるとは言えない。その一方で、最近では、メモリバックアップ用電源などの小容量用途の他、自動車用電源などの大容量用途へ電気化学キャパシタを応用することが検討されている。このため、電気化学キャパシタの放電特性について大幅な改善が望まれている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、放電特性を向上させることが可能な電気化学キャパシタを提供することにある。
本発明の電気化学キャパシタは、一対の電極の間に電解質を有し、その電極が活物質、イオン液体および高分子化合物を含むものである。この電気化学キャパシタでは、電極中においてイオン液体が高分子化合物により保持される。
本発明の電気化学キャパシタによれば、電極がイオン液体および高分子化合物を含んでいる。この場合には、電極がイオン液体を根本的に含んでいない場合や、イオン液体を含んでいても高分子化合物を含んでいない場合と比較して、放電容量が高くなる。よって、放電特性を向上させることができる。
本発明の一実施形態における電気化学キャパシタの構成を表す断面図である。 本発明の一実施形態における電気化学キャパシタの他の構成を表す断面図である。 比較例の電気化学キャパシタの構成を表す断面図である。 比較例の電気化学キャパシタの他の構成を表す断面図である。 定電流充放電試験の結果を表す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.電気化学キャパシタ(セパレータあり)
2.電気化学キャパシタ(セパレータなし)
<1.電気化学キャパシタ(セパレータあり)>
[電気化学キャパシタの構成]
まず、本発明の一実施形態における電気化学キャパシタの構成について説明する。図1は電気化学キャパシタの断面構成を表している。
ここで説明する電気化学キャパシタは、例えば、メモリバックアップ用電源などとして、携帯電話あるいはパソコンなどの電子機器に代表される小容量用途に用いられる。また、例えば、電気自動車あるいはハイブリッド電気自動車などの車両(バッテリあるいはモータなど)に代表される大容量用途に用いられる。この他の用途としては、例えば、家庭用電源(蓄電装置あるいはバッテリサーバ)なども挙げられる。
この電気化学キャパシタは、一対の電極である正極11および負極12がセパレータ13を介して積層されたものである。
正極11は、例えば、正極集電体11Aの一面に正極活物質層11Bを有している。正極集電体11Aは、例えば、アルミニウム(Al)などの金属材料により構成されている。正極活物質層11Bは、活物質、イオン液体および高分子化合物を含んでおり、必要に応じて導電剤などの他の材料を含んでいてもよい。なお、上記した活物質、イオン液体および高分子化合物などは、それぞれ1種でも2種以上でもよい。
正極活物質層11Bが電解液(電解質塩および有機溶媒を含み、高分子化合物を含んでいない)ではなくイオン液体を含んでいるのは、イオン液体は不揮発性であるため、揮発性の有機溶媒を含んでいる電解液に特有の問題が生じないからである。この電解液に特有の問題とは、有機溶媒の揮発に起因する圧力増加や、電解液の分解に起因するガス発生などである。これらの問題は、いずれも電気化学キャパシタの安全性および性能を低下させる原因になる。
また、正極活物質層11Bがイオン液体と一緒に高分子化合物を含んでいるのは、その正極活物質層11B中においてイオン液体が高分子化合物により保持されるからである。すなわち、イオン液体および高分子化合物は、いわゆるゲル状になっている。これにより、正極11中のイオン液体に起因する放電容量の低下(イオン液体が高分子化合物により保持されていない場合に生じる放電容量の低下)が抑制される。
活物質は、例えば、活性炭などの炭素材料を含んでいる。この活性炭の種類としては、特に限定されず、例えば、フェノール系、レーヨン系、アクリル系、ピッチ系あるいはヤシガラ系などが挙げられる。なお、比表面積および粒子径などの条件は、任意である。
イオン液体は、イオン性液体、常温(型)溶融塩あるいは室温(型)溶融塩などのようにさまざまな名称で呼ばれている。なお、欧米では、融点が100℃以下である塩がionic liquidと呼ばれている。
イオン液体の構成イオンの多くは有機物であることから、そのイオン液体としては多種多様な誘導体を用いることができる。このイオン液体の個々の一般的な性質および機能は、カチオンとアニオンとの組み合わせにより決定されるが、ここで用いられるイオン液体の種類(カチオンおよびアニオンの種類)は、特に限定されない。
カチオンは、脂肪族アミン系および芳香族アミン系に大別される。脂肪族アミン系としては、例えば、下記の式(1A)で表されるイオン(DEME)などが挙げられる。芳香族アミン系としては、例えば、下記の式(1B)で表されるイオン(EMI)などが挙げられる。なお、式(1B)中のR1,R2はアルキル基であり、それらは同じでも違ってもよい。
アニオンは、クロロアルミネート系および非クロロアルミネート系に大別される。クロロアルミネート系としては、例えば、テトラクロロアルミニウムイオン(AlCl4 -)などが挙げられる。非クロロアルミネート系としては、例えば、テトラフルオロボレートイオン(BF4 -)、トリフルオロメタンスルホン酸イオン((CF3 SO2 2 - )あるいは硝酸イオン(NO3 -)などが挙げられる。
Figure 2011035205
中でも、高分子化合物に対して相溶性を有するものが好ましい。高分子化合物によりイオン液体が安定に保持されやすくなるからである。より具体的には、下記の式(1)で表されるように、カチオンとしてDEMEおよびアニオンとしてBF4 -を含む化合物(DEME−BF4 )が好ましい。十分な導電性が得られると共に、耐熱性が著しく高いからである。詳細には、カチオンがEMIである場合には、高温になると還元分解反応が激しくなるため、充放電の限界は60℃程度である。これに対して、カチオンがDEMEである場合には、高温下においても還元分解反応が抑えられるため、150℃程度でも充放電可能である。
Figure 2011035205
高分子化合物の種類は、特に限定されないが、中でも、熱可塑性を有するものが好ましい。正極活物質層11Bを所望の形状となるように容易に成型加工できるからである。一例を挙げると、高分子化合物としては、フッ化ビニリデンを含む共重合体、より具体的にはフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(PVDF−HFP)が好ましい。この他、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)あるいは芳香族ポリアミドなどでもよい。イオン液体を十分に保持できるからである。なお、共重合量および分子量などの条件は、任意である。
導電剤は、例えば、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケチェンブラックあるいは気相法炭素繊維(VGCF:vapor growth carbon fiber )などの炭素材料である。なお、粒子径などの条件は、任意である。
負極12は、例えば、負極集電体12Aの一面に負極活物質層12Bを有している。負極集電体12Aおよび負極活物質層12Bの構成は、例えば、それぞれ正極集電体11Aおよび正極活物質層11Bの構成と同様である。ただし、負極活物質層12Bに含まれるイオン液体の種類は、正極活物質層11Bに含まれるイオン液体の種類と同じでも違ってもよい。負極活物質層12Bに含まれる高分子化合物の種類についても、同様である。
負極活物質層12Bがイオン液体および高分子化合物を含んでいるのは、上記した正極活物質層11Bと同様の理由による。すなわち、イオン液体および高分子化合物がゲル状になり、負極活物質層12Bにおいてイオン液体が高分子化合物により保持される。これにより、負極12中のイオン液体に起因する放電容量の低下(イオン液体が高分子化合物により保持されていない場合に生じる放電容量の低下)が抑制される。
セパレータ13は、例えば、ポリエチレンなどの高分子フィルムであり、そのセパレータ13には、電解質であるイオン液体が含浸されている。イオン液体に関する詳細は、例えば、正極11および負極12に含まれるイオン液体ついて説明した場合と同様である。セパレータ13に含浸されているイオン液体の種類は、正極11および負極12に含まれるイオン液体の種類と同じでも違ってもよい。
なお、図1では、電気化学キャパシタの構成要素のうち、イオン液体および高分子化合物を含む構成要素(ここでは正極活物質層11Bおよび負極活物質層12B)に、網掛けしている。イオン液体および高分子化合物を含んでいる構成要素を明確にするためである。この網掛けの意味は、後述する図2および図4においても同様である。
[電気化学キャパシタの製造方法]
この電気化学キャパシタは、例えば、以下の手順により製造される。
まず、正極11を作製する。最初に、活物質と、イオン液体と、高分子化合物と、必要に応じて導電剤および粘度調整用の溶剤などとを混合したのち、攪拌してスラリーにする。続いて、コータなどを用いて正極集電体11Aにスラリーを塗布したのち、乾燥させて(溶剤を揮発させて)正極活物質層11Bを形成する。続いて、ロールプレス機などを用いて正極活物質層11Bを圧縮成型する。最後に、正極活物質層11Bが形成された正極集電体11Aをペレット状に打ち抜く。
続いて、正極11と同様の手順により、負極集電体12Aに負極活物質層12Bを形成してペレット状の負極12を作製する。
最後に、セパレータ13にイオン液体を含浸させる。この場合には、イオン液体を含浸させやすくするために、必要に応じて粘度調整用の溶剤などを用いてイオン液体を希釈してもよい。こののち、セパレータ13を介して正極活物質層11Bと負極活物質層12Bとが対向するように正極11および負極12を積層する。これにより、図1に示した電気化学キャパシタが完成する。
この電気化学キャパシタによれば、正極11および負極12がイオン液体および高分子化合物を一緒に含んでいるので、いずれにおいてもイオン液体が高分子化合物により保持される。このため、イオン液体を根本的に含んでいない場合や、イオン液体を含んでいても高分子化合物により保持されていない場合と比較して、放電容量が低下しにくくなる。よって、放電特性を向上させることができる。
特に、イオン液体がDEME−BF4 であると共に高分子化合物がPVDF−HFPであれば、両者の組み合わせ(相性)が適正化されるため、より高い効果を得ることができる。
また、イオン液体が高耐熱性のDEME−BF4 であれば、高温下においてもイオン液体が分解しにくくなるため、放電特性を安定かつ安全に向上させることができる。
<2.電気化学キャパシタ(セパレータなし)>
[電気化学キャパシタの構成]
なお、図1では、正極11と負極12との間にイオン液体が含浸されたセパレータ13を有するようにした。しかしながら、図2に示したように、セパレータ13の代わりに電解質層14を有してもよい。図2に示した電気化学キャパシタの構成は、以下で説明することを除き、図1に示した電気化学キャパシタの構成と同様である。
電解質層14は、イオン液体および高分子化合物を含んでいる。その理由は、上記した正極活物質層11Bおよび負極活物質層12Bと同様である。すなわち、ゲル状の電解質層14中においてイオン液体が高分子化合物により保持されるため、電解質層14中のイオン液体に起因する放電容量の低下が抑制される。
電解質層14に含まれるイオン液体および高分子化合物に関する詳細は、例えば、正極活物質層11Bおよび負極活物質層12Bに含まれるイオン液体および高分子化合物と同様である。電解質層14に含まれるイオン液体および高分子化合物の種類は、正極11および負極12に含まれるイオン液体および高分子化合物の種類と同じでも違ってもよい。ただし、正極11、負極12および電解質層14の間において、イオン液体および高分子化合物の種類が一致していることが好ましい。材料間の相性が良くなるため、優れた密着性などが得られるからである。
この電解質層14は、あらかじめシート状に成型されたものであることが好ましい。電解質層14の取り扱いが容易になるからである。なお、電解質層14は、イオン液体を含んでいるため、別途溶媒(有機溶媒など)を含んでいなくてもよい。
この電気化学キャパシタでは、正極活物質層11Bと負極活物質層12Bとが電解質層14を介して対向しており、その電解質層14は、正極11および負極12に隣接している。この場合には、電解質層14が正極11と負極12とを物理的に離間させる役割も果たすため、別途セパレータを必要としない。
[電気化学キャパシタの製造方法]
図2に示した電気化学キャパシタは、以下で説明することを除き、図1に示した電気化学キャパシタと同様の手順により製造される。
まず、電解質層14を形成する。最初に、イオン液体と、高分子化合物と、必要に応じて粘度調整用の溶剤などとを混合したのち、攪拌してスラリーにする。続いて、ガラス板などの基板にスラリーを塗布したのち、乾燥させて膜化(シート状に成型)する。最後に、正極11および負極12の形状に合わせて円形状に膜を打ち抜く。
こののち、電解質層14を介して正極活物質層11Bと負極活物質層12Bとが対向するように正極11および負極12を積層する。これにより、図2に示した電気化学キャパシタが完成する。なお、あらかじめシート状の電解質層14を形成しておく代わりに、正極活物質層11Bおよび負極活物質相12Bにスラリーを直接塗布して電解質層14を形成してもよい。
この電気化学キャパシタによれば、正極11および負極12がイオン液体および高分子化合物を一緒に含んでいるので、上記したように、いずれにおいてもイオン液体が高分子化合物により保持される。しかも、電解質層14がイオン液体および高分子化合物を一緒に含んでいるので、それにおいてもイオン液体が高分子化合物により保持される。よって、図1に示した場合と比較して放電容量がより低下しにくくなるため、放電特性をより向上させることができる。
特に、電解質層14があらかじめシート状に成型されたものであれば、その取り扱いが容易になるため、電気化学キャパシタの製造工程を簡略化することができる。
これ以外の効果は、図1に示した場合と同様である。
ここで、図1および図2に示した電気化学キャパシタに対する比較例の構成は、以下の通りである。
正極11および負極12がイオン液体を根本的に含んでいない場合とは、例えば、図1に対応する図3に示したように、電解液を用いた場合である。この場合において、正極11および負極12は、それぞれ正極活物質層11Cおよび負極活物質層12Cを有している。正極活物質層11Cおよび負極活物質層12Cには、イオン液体の代わりに、電解質塩および有機溶媒を含む電解液が含浸されており、セパレータ13にも、電解液が含浸されている。これ以外の構成は、図1に示した場合と同様である。
また、イオン液体を含んでいても高分子化合物により保持されていない場合とは、例えば、図2に対応する図4に示したように、イオン液体が含浸されている場合である。この場合において、正極11および負極12は、それぞれ正極活物質層11Dおよび負極活物質層12Dを有している。正極活物質層11Dおよび負極活物質層12Dには、イオン液体が含浸されている。これ以外の構成は、図2に示した場合と同様である。
次に、本発明の実施例について詳細に説明する。
(実験例1)
以下の手順により、図1に示した電気化学キャパシタを作製した。
まず、正極11を作製した。最初に、活物質(活性炭)0.24gと、イオン液体(DEME−BF4 )0.24gと、導電剤(ケチェンブラック)0.03gと、粘度調整用の溶剤(炭酸プロピレン)2gとを混合したのち、真空環境中で60分間攪拌した。続いて、混合物に高分子化合物(PVDF−HFP)0.03gを加えて30分間攪拌し、スラリーとした。続いて、アルミニウム箔(厚さ30μm)からなる正極集電体11Aの一面に導電性接着剤を塗布したのち、コータを用いてスラリーを400μmの厚さとなるように塗布した。続いて、オーブン中で塗膜を100℃×30分間大気乾燥したのち、さらに同条件で真空乾燥した。続いて、ロールプレス機を用いて塗膜を圧縮成型して正極活物質層11Bを形成した。この場合には、正極集電体11Aおよび正極活物質層11Bの総厚を140μmとした。最後に、正極活物質層11Bが形成された正極集電体11Aをペレット状(外径8mm)に打ち抜いた。
次に、正極11と同様の手順により、負極集電体12Aの一面に負極活物質層12Bを形成してペレット状の負極12を作製した。
最後に、円形状のポリエチレンフィルム(厚さ25μm,外径15mm)からなるセパレータ13にイオン液体(DEME−BF4 )を含浸させた。こののち、正極活物質層11Bと負極活物質層12Bとがセパレータ13を介して対向するように正極11および負極12を積層した。これにより、電気化学キャパシタ(有限会社タクミ技研製の密閉型二極式セル)が完成した。
(実験例2)
イオン液体が含浸されたセパレータ13の代わりに電解質層14を用いたことを除き、実験例1と同様の手順により、図2に示した電気化学キャパシタを作製した。
電解質層14を形成する場合には、最初に、イオン液体(DEME−BF4 )0.5gと、高分子化合物(PVDF−HFP)0.25gと、粘度調整用の溶剤(炭酸プロピレン)1gとを混合したのち、攪拌してスラリーにした。続いて、ガラス板の一面にスラリーを塗布したのち、ヒータを用いて100℃で乾燥してシート状の電解質層14(厚さ60μm)を得た。最後に、電解質層14をペレット状(外径13mm)に打ち抜いた。
(実験例3)
以下で説明するように正極11および負極12を形成したことを除き、実験例1と同様の手順により、図3に示した電気化学キャパシタを作製した。
正極11を形成する場合には、最初に、活物質(活性炭)をペレット状(外径8mm)に打ち抜いて正極活物質層11Cとした。続いて、電解液としてテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEABF4 )の炭酸プロピレン溶液(0.5mol/kg)を調製した。続いて、電解液中に正極活物質層11Cを浸漬させた状態で24時間減圧脱気し、その正極活物質層11C中に電解液を含浸させた。最後に、アルミニウム箔(厚さ30μm)からなる正極集電体11Aをペレット状(外径8mm)に打ち抜いたのち、その一面に導電性接着剤を用いて正極活物質層11Cを貼り付けた。
負極12を形成する場合には、正極11と同様の手順により、負極集電体12Aの一面に負極活物質層12Cを形成してペレット状に打ち抜いた。
(実験例4)
実験例3と同様の手順により正極11および負極12を形成すると共に、実験例2と同様の手順により電解質層14を形成したことを除き、実験例1と同様の手順により、図4に示した電気化学キャパシタを作製した。
これらの実験例1〜4の電気化学キャパシタについて定電流充放電試験(電流=2mA,電圧=0V〜2V)を行ったところ、図5に示した結果が得られた。図5では、横軸が単位重量当たりの電流I(A/g)、縦軸が単位重量当たりの放電容量C(F/g)をそれぞれ表している。この「単位重量」とは、電極中の主成分(活物質、高分子化合物および導電剤)の総重量を基準としている。図5中の実1〜4は、それぞれ実験例1〜4を意味している。参考までに、表1には、実験例1〜4の電気化学キャパシタの構成を比較しながら示している。
Figure 2011035205
電極がイオン液体および高分子化合物を一緒に含む場合(実験例1,2)には、それらを一緒に含まない場合(実験例3,4)よりも放電容量が大幅に高くなった。また、電極がイオン液体および高分子化合物を一緒に含む場合(実験例1,2)には、電解質層もイオン液体および高分子化合物を一緒に含む場合において放電容量がより高くなった。なお、電解質層がイオン液体および高分子化合物を一緒に含む場合(実験例2,4)には、電極がイオン液体および高分子化合物を一緒に含んでいなければ十分な放電容量が得られなかった。これらのことから、電極がイオン液体および高分子化合物を一緒に含んでいると放電特性が向上すると共に、電解質層もイオン液体および高分子化合物を一緒に含んでいると放電特性がより向上する。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はそれらで説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、イオン液体および高分子化合物の種類は、上記したものに限られず、他のものでもよい。また、活物質、イオン液体および高分子化合物のそれぞれの種類は、電極間で同じでも違ってもよい。この他、イオン液体および高分子化合物を含む電極は、双方でもよいし片方だけでもよい。これらの場合においても、いずれの電極もイオン液体および高分子化合物を一緒に含んでいない場合よりも放電特性を向上させることができる。
11…正極、11A…正極集電体、11B…正極活物質層、12…負極、12A…負極集電体、12B…負極活物質層、13…セパレータ、14…電解質層。

Claims (7)

  1. 一対の電極の間に電解質を有し、その電極は活物質、イオン液体および高分子化合物を含む、電気化学キャパシタ。
  2. 前記電解質はイオン液体を含むと共にセパレータに含浸されている、請求項1記載の電気化学キャパシタ。
  3. 前記電解質はイオン液体および高分子化合物を含む、請求項1記載の電気化学キャパシタ。
  4. 前記電解質はシート状であると共に前記一対の電極に隣接している、請求項3記載の電気化学キャパシタ。
  5. 前記イオン液体は前記高分子化合物に対して相溶性を有する、請求項1記載の電気化学キャパシタ。
  6. 前記高分子化合物は熱可塑性を有する、請求項1記載の電気化学キャパシタ。
  7. 前記高分子化合物はフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体である、請求項1記載の電気化学キャパシタ。
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