JP2011035132A - 光電変換装置の製造方法、透明導電膜付き基板を備えた光電変換装置、透明導電膜付き基板、光電変換装置、及び、光電変換装置の製造装置 - Google Patents

光電変換装置の製造方法、透明導電膜付き基板を備えた光電変換装置、透明導電膜付き基板、光電変換装置、及び、光電変換装置の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い発電効率を有する光電変換装置を低コストで製造する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、基板1上に、透明電極層2と、光電変換層3とを備える光電変換装置100の製造方法であって、前記透明電極層2を形成する工程が、前記基板1上又は光電変換層3上の少なくとも一方に透明電極層材料を塗布する塗布工程と、前記塗布工程で塗布された透明電極層材料を半乾燥する半乾燥工程と、所定の凹凸形状を外周面に有する1つ以上のロールを用いて、前記半乾燥工程で半乾燥した透明電極層2を加圧加工し、表面に所定の凹凸形状を付与する凹凸形成工程と、前記凹凸形成工程にて凹凸形状を形成した透明電極層2を乾燥する乾燥工程とを備える光電変換装置100の製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に透明導電膜を備えた光電変換装置の製造方法に関し、特に透明導電膜を印刷法で作製する薄膜系光電変換装置の製造方法に関するものである。
光を受光して電力に変換する光電変換装置として、発電層(光電変換層)に薄膜シリコン系の層を積層させた薄膜系太陽電池が知られている。薄膜系太陽電池は、一般に、基板上に、透明電極層、シリコン系半導体層(光電変換層)、及び裏面電極層を順次積層して構成される。光電変換層はp型、i型及びn型の半導体材料によって形成されるpin接合を有しており、これがエネルギー変換部となって、太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する。光電変換層が1層の光電変換装置の構造は、シングル構造と呼ばれている。光電変換層が2層の光電変換装置の構造は、タンデム構造と呼ばれ、光電変換層には、非晶質シリコン及び微結晶シリコン等の結晶質シリコンが用いられる。光電変換層を複数重ねて用いる場合、光電変換層間に中間コンタクト層として透明電極層を設けることもある。
透明電極層は、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化インジウム錫(ITO)等の金属酸化物が主成分とされる透明導電膜からなる。薄膜シリコン系太陽電池の光電変換効率を向上させるために、透明電極層は、高い光散乱能を要求される。
透明電極層の光散乱能を高めるためには、透明電極層の形状が重要となる。特に、微結晶太陽電池に用いる透明電極層では、光電変換層内に入った光を効率良く発電に利用するため、光電変換層と対面する透明電極層の表面を凹凸として光を散乱させることが光閉じ込め効果に有効である。特許文献1及び特許文献2は、熱CVD法によって形成し、表面を凹凸とした透明電極層を備えた太陽電池について開示している。また、スパッタ法で形成した透明電極層をウェットエッチングして、表面を凹凸とする方法等も知られている。
特開2006−120745号公報 特開2005−347490号公報
熱CVD法では、形成される透明電極層表面の形状制御が難しいため、透明電極層の面積が大きくなるほど表面に均一な凹凸形状を付与することが困難となる。例えば、凹凸形状の一部に急峻な谷形状が形成されると、その上に製膜する光電変換層等の被覆性が損なわれ、太陽電池の発電性能が低下するという問題が生じる。
ウェットエッチングする方法では、薄膜除去時の制御や寸法加工に高い技術を要し、製造コストも高くなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、透明電極層の表面に精度よく凹凸形状を付与することにより、高い発電効率を有する光電変換装置を低コストで製造する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板上に、透明電極層と、光電変換層とを備える光電変換装置の製造方法であって、前記透明電極層を形成する工程が、前記基板上又は光電変換層上の少なくとも一方に透明電極層材料を塗布する塗布工程と、前記塗布工程で塗布された透明電極層材料を半乾燥する半乾燥工程と、所定の凹凸形状を外周面に有する1つ以上のロールを用いて、前記半乾燥工程で半乾燥した透明電極層を加圧加工し、表面に所定の凹凸形状を付与する凹凸形成工程と、前記凹凸形成工程にて凹凸形状を形成した透明電極層を乾燥する乾燥工程とを備える光電変換装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、半乾燥工程により、基板上に塗布された透明電極層材料が、後述の凹凸形成工程において、ロールに付着することなく凹凸形状を付与され得る程度の柔軟性を有する状態となる。このため、凹凸形成工程で、大面積の透明電極層表面に容易に、且つ、精度良く微小な凹凸を形成することができる。これによって透明電極層での光閉じ込め効果が向上する。また、透明電極層の表面に急峻な谷形状が生成されないため、透明電極層上に積層される光電変換層等の被覆性が良好となり、太陽電池モジュールとしたときの発電性能が向上する。本発明の製造方法は、透明電極層の製造プロセスが簡単であるため、製造コスト削減効果もある。
上記発明において、前記凹凸形成工程で前記透明電極層の表面に形成された凹凸形状が、複数の第1凹凸部と、前記複数の第1凹凸部の各々の凹凸表面に形成され、第1凹凸部よりも小さい高低差及びピッチを有する複数の第2凹凸部とを有することが好ましい。
第1凹凸部は、高低差が0.2μm以上1μm以下、ピッチが1μm以上10μm以下であることが好ましく、高低差が0.3μm以上0.6μm以下、ピッチが1μm以上3μm以下であることがより好ましい。これによって、長波長の光散乱能を向上させることができる。
第2凹凸部は、高低差及びピッチが50nm以上780nm以下であることが好ましく、高低差及びピッチが100nm以上300nm以下であることがより好ましい。これによって、短波長の光が反射されるのを防止し、短波長が効率良く光電変換層に吸収されるようなる。
上記発明において、前記ロールは、硬化膜作製処理又は離型膜作製処理を施されることが好ましい。これによって、透明電極層の表面をロールで加圧加工した際に、透明電極層がロールに付着することを防止できる。従って、透明電極層全面に所定の凹凸形状を確実に付与することがでる。また、ロールも繰り返し使用することができるため、製造コストの削減に効果がある。
本発明によれば、基板上に、少なくとも一層以上の透明導電膜を含む透明電極層を備え、前記透明電極層が、表面に複数の第1凹凸部と、前記複数の第1凹凸部の各々の凹凸表面に形成され、第1凹凸部よりも小さい高低差及びピッチを有する複数の第2凹凸部とを有し、前記第1凹凸部が、0.2μm以上1μm以下の高低差を有し、且つ、1μm以上10μm以下のピッチで配置され、前記第2凹凸部が、50nm以上780nm以下の高低差を有し、且つ、50nm以上780nm以下のピッチで配置される透明導電膜付き基板を提供する。
第1凹凸部は、高低差が0.2μm以上1μm以下、ピッチが1μm以上10μm以下であることが好ましく、高低差が0.3μm以上0.6μm以下、ピッチが1μm以上3μm以下であることがより好ましい。第2凹凸部は、高低差及びピッチが50nm以上780nm以下であることが好ましく、高低差及びピッチが100nm以上300nm以下であることがより好ましい。このような透明導電膜付き基板は、光電変換装置に適用することで、長波長の光散乱能が高く、且つ、短波長の光が反射されるのを防止し、短波長の光が効率良く光電変換層に吸収される光電変換装置とすることができる。このような光電変換装置は、高い発電性能を有するものとなる。
本発明によれば、基板上に、透明電極層と、2つ以上の光電変換層と、互いに隣接する2つの光電変換層の間の中間コンタクト層とを備え、前記透明電極層が、表面に複数の第2凹凸部を有し、前記中間コンタクト層が、表面に複数の第1凹凸部を有し、前記第1凹凸部が、0.2μm以上1μm以下の高低差を有し、且つ、1μm以上10μm以下のピッチで配置され、前記第2凹凸部が、50nm以上780nm以下の高低差を有し、且つ、50nm以上780nm以下のピッチで配置される光電変換装置を提供する。
第1凹凸部は、高低差が0.2μm以上1μm以下、ピッチが1μm以上10μm以下であることが好ましく、高低差が0.3μm以上0.6μm以下、ピッチが1μm以上3μm以下であることがより好ましい。これによって、長波長の光散乱能を向上させることができる。
第2凹凸部は、高低差及びピッチが50nm以上780nm以下であることが好ましく、高低差及びピッチが100nm以上300nm以下であることがより好ましい。これによって、短波長の光が反射されるのを防止し、短波長の光が効率良く光電変換層に吸収されるようなる。
2つ以上の光電変換層を有する光電変換装置、例えば、基板上に、透明電極層、第1光電変換層、中間コンタクト層、第2光電変換層を備えたタンデム型光電変換装置では、第1光電変換層(トップセル)で主に短波長の太陽光を吸収し、第2光電変換層(ボトムセル)で主に長波長の太陽光を吸収して、発電に利用する。従って、透明電極層の表面に複数の第2凹凸部を有することで、太陽光が効率良く第1光電変換層に吸収されるため、第1光電変換層の発電性能が向上する。また、中間コンタクト層の表面に複数の第1凹凸部を有することで、太陽光が効率良く第2光電変換層内で散乱されるため、第2光電変換層の発電性能が向上する。
上記発明において、前記中間コンタクト層が、基板面内方向に電気的に不連続な箇所を複数有することが好ましい。モジュール化した光電変換装置では、裏面電極層と中間コンタクト層とが接触する。このため、基板面内方向への電力リークが生じる。本発明のように、中間コンタクト層製膜時に電気的に不連続な箇所を複数有するようにすることで、上記電力リークを抑制することができる。これによって、光電変換装置としたときの発電性能が向上する。
本発明によれば、基板上に、透明電極層と、光電変換層とを備える光電変換装置の製造装置であって、前記基板上又は光電変換層上の少なくとも一方に透明電極層材料を塗布する塗布手段と、前記塗布工程で塗布された透明電極層材料を半乾燥する第1乾燥手段と、所定の凹凸形状を外周面に有する1つ以上のロールを用いて、前記半乾燥した透明電極層を加圧加工し、表面に所定の凹凸形状を付与する凹凸形成手段と、前記凹凸形状を形成した透明電極層を乾燥する第2乾燥手段とを備える光電変換装置の製造装置を提供する。
塗布手段よって、透明電極層材料の塗布が容易に行える。第1乾燥手段によって、基板上に塗布された透明電極層材料を、ロールに付着することなく凹凸形状を付与され得る程度の柔軟性を有する状態とすることができる。凹凸形成手段が所定の凹凸形状を外周面に有するロールを備えることによって、大面積の透明電極層表面に容易に、且つ、精度良く微小な凹凸を形成することができる。
本発明によれば、高い発電性能を有する光電変換装置を低コストで製造することができる。
本発明の一実施形態に係る光電変換装置の製造方法により製造される光電変換装置の構成を表す概略図である。 第1実施形態に係る光電変換装置の製造方法を用いて太陽電池パネルを製造する一実施形態を説明する概略図である。 第1実施形態に係る光電変換装置の製造方法を用いて太陽電池パネルを製造する一実施形態を説明する概略図である。 第1実施形態に係る光電変換装置の製造方法を用いて太陽電池パネルを製造する一実施形態を説明する概略図である。 第1実施形態に係る光電変換装置の製造方法を用いて太陽電池パネルを製造する一実施形態を説明する概略図である。 第1実施形態に係る透明電極層形成工程で用いるロールを示す模式的な斜視図である。 第1実施形態に係る透明電極層表面の凹凸形状を示す要部断面図である。 第1実施形態に係る透明電極層表面の凹凸形状を示す要部正面図である。 第2実施形態に係る透明電極層形成工程で用いるロールを示す模式的な斜視図である。(a)は第1ロールを示し、(b)は第2ロールを示す。
以下に、本発明に係る光電変換装置の製造方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の光電変換装置の構成を示す概略図である。光電変換装置100は、タンデム型シリコン系太陽電池であり、基板1、透明電極層2、太陽電池光電変換層3としての第1セル層101(非晶質シリコン系)及び第2セル層102(結晶質シリコン系)、中間コンタクト層5、及び裏面電極層4を備える。なお、ここで、シリコン系とはシリコン(Si)やシリコンカーバイト(SiC)やシリコンゲルマニウム(SiGe)を含む総称である。また、結晶質シリコン系とは、非晶質シリコン系以外のシリコン系を意味するものであり、微結晶シリコンや多結晶シリコンも含まれる。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る光電変換装置の製造方法を、太陽電池パネルを製造する工程を例に挙げて説明する。図2から図5は、本実施形態の太陽電池パネルの製造方法を示す概略図である。
(1)図2(a)
基板1として面積が1m以上の大面積ガラス基板(例えば1.4m×1.1m×板厚:3.5mm〜4.5mmのソーダフロートガラス基板)を使用する。基板端面は熱応力や衝撃等による破損防止にコーナー面取りやR面取り加工されていることが望ましい。なお、本実施形態において基板はソーダフロートガラスを用いたが、これに限定されず、プラスチックフィルム等の可視光を透過する材質のものであればよい。基板上に反射防止膜等を形成してもよい。
(2)図2(b)
基板1上に透明電極層2を形成する。透明電極層2と基板1との間にアルカリバリア膜(図示されず)を形成しても良い。アルカリバリア膜は、酸化シリコン膜(SiO)を50nm〜150nm、熱CVD装置にて約500℃で製膜処理する。
本実施形態において、透明電極層2の形成工程は、塗布工程と、半乾燥工程と、凹凸形成工程と、乾燥工程とを備える。
塗布工程では、透明電極層材料を基板1上に塗布する。透明電極層材料として、例えば、ITO(In−SnO)系ゾルを使用する。In−SnO系ゾルは、Inアルコキシド及びSnアルコキシドを出発原料とし、上記アルコキシド、水、触媒を溶剤に加え、アルコキシドを加水分解及び縮重合させて調製される。ゾルは、塗布のし易さや乾燥後の膜厚等を考慮して、粘度、重合度などの物性が適宜調整される。溶剤としては、上記アルコキシド及び縮重合生成物が可溶であれば特に限定されない。水は、例えば、アルコキシドの0.05モル倍〜1.5モル倍の量で添加される。触媒としては、酸触媒及び/又は塩基触媒を用いることができ、塩酸等の鉱酸や酢酸等の有機酸が用いられる。
なお、透明電極層材料は、F等の微量元素が添加されたSnO、GaやAlがドープされたZnOとすることができる。この場合、透明電極層材料は、各金属のアルコキシドを含むゾルとされる。
本実施形態では、調製されたIn−SnO系ゾルを、スクリーン印刷法で基板上に塗布する。1回に塗布するゾルの量を多くすると、乾燥時に亀裂が発生する。また、膜厚が薄すぎると透明電極層2のシート抵抗を確保できなくなる。このため、1層の厚さを平均0.3μmとなる量を基板上に塗布して乾燥させ、所望の膜厚となるまで、前述の操作を繰り返し行うことが好ましい。
なお、本実施形態において、塗布方法はスクリーン印刷法を用いたが、これに限定されず、公知の他の湿式成膜法、例えば、オフセット印刷法、反転印刷法(例えば、特開2005−31191号公報参照)、インクジェット印刷法、ロールコート法、ドクターブレード法、スピンコート法、スプレー塗布法等であってもよい。
半乾燥工程では、塗布工程で基板上に塗布したIn−SnO系ゾルをレーザー照射によって半乾燥させて、In−SnO系ゲル前駆体を形成する。ここでいう「半乾燥」とは、後の凹凸形成工程において、ロールでIn−SnO系ゲル前駆体表面を加圧加工する際に、ロールの外周面の凹凸にIn−SnO系ゲル前駆体が付着せず、且つ、加圧することで変形可能な柔軟性を有するとともに、加圧後の形状が保たれる状態まで硬化させることを意味する。半乾燥工程を備えることで、温度制御されたロールに接触している短時間に、版の凹凸形状が維持できるほどにIn−SnO系ゲル前駆体の表面の乾燥を進展することができるため、透明電極層表面に精度の良い凹凸形状を容易に付与することが可能となる。
凹凸形成工程では、複数の第1凹凸部と、複数の第1凹凸部の各々の凹凸表面に形成され第1凹凸部よりも小さい高低差及びピッチを有する複数の第2凹凸部とを外周面に有するロールを用いて、半乾燥工程で半乾燥させたIn−SnO系ゲル前駆体表面を加圧加工し、所定の凹凸形状を付与する。
凹凸形成工程で用いるロールの作製方法を説明する。図6に、透明電極層形成工程で用いるロールを示す模式的な斜視図を示す。ロール41の外周面の凹凸は、透明電極層2に付与したい凹凸形状に応じて形成される。本実施形態では、アルミもしくは鉄などの金属のシリンダに対して、まず、第1凹凸部(凹凸模様33/太線)に応じた金型をシリンダ表面に打ち付ける。次に、凹凸模様33に応じた加工を施されたシリンダ表面に、ルーリングエンジンを用いて、塑性変形により凹凸万線32に応じたスリットを刻むことにより形成している。なお、凹凸万線32を形成した後に、凹凸模様33を形成しても良い。
ロール41の表面41aに凹凸形状を形成する方法には、レーザーによる直接加工や、フォトレジスト、露光、現像、エッチングをこの順に行なう方法などを適用しても良い。また、例えばレーザーを用いた場合などは、凹凸万線32付きの凹凸模様33を直接(一工程で)形成することも可能である。
ロール41の表面に所定の凹凸形状を形成させた後、表面41aを処理する表面処理工程を行なうことが好ましい。表面処理には、硬化膜を形成する硬化膜形成処理と、In−SnO系ゲル前駆体の離型性を高める離型膜を形成する離型膜形成処理とがある。本実施形態では、両処理を行う。
硬化処理としては、例えば、表面窒化処理やクロムメッキ処理を適用することができる。離型膜形成処理としては、例えば、シリコーン樹脂による薄膜コーティングやフッ素樹脂による薄膜コーティングを適用することができる。上記表面処理を施すことによって、凹凸形成工程において、ロール41をIn−SnO系ゲル前駆体表面に圧接した際に、In−SnO系ゲル前駆体がロールに付着することを防止する。この結果、精度良くIn−SnO系ゲル前駆体表面に所定の凹凸形状を付与することができるとともに、ロールを繰り返し使用することが可能となる。
乾燥工程では、凹凸形成工程で表面に所定の凹凸形状を付与したIn−SnO系ゲル前駆体をレーザー照射によって乾燥させ、In−SnO系ゲルとする。
なお、本実施形態において半乾燥及び乾燥工程にはレーザー照射を用いたが、これに限定されず、UV乾燥、熱風(又は温風)乾燥等であっても良い。
上記工程で形成された透明電極層2は、膜厚が約500nm以上800nm以下、シート抵抗が40Ω/□以下、好ましくは20Ω/□以下である。
上記工程で透明電極層2の表面に付与された凹凸形状は、第1凹凸部と第2凹凸部とを複数有する。図7は、本実施形態に係る透明電極層表面の凹凸形状を示す要部断面図(図8のA−A矢視断面図)である。第1凹凸部33は、高低差33hが0.2μm以上1μm以下であり、1μm以上10μmのピッチ33dで配置される。第2凹凸部32は、複数の第1凹凸部の各々の凹凸表面に形成され、第1凹凸部33よりも小さい高低差32h及びピッチ32dを有する。具体的には、高低差が50nm以上780nm(可視光波長)以下であり、50nm以上780nm以下のピッチで配置される。ここでいう「高低差」とは、凸部頂点から隣接する2つの凹部底点を結んだ線に垂線を引いたときの交点と、凸部頂点との距離の平均を意味する(図7の32h、33h)。ここでいう「ピッチ」とは、隣接する2つの凸部頂点間の距離(図7の32d、33d)の平均を意味する。凹部或いは凸部の形状は、線状、突起状、又は、ディンプル状のいずれかとする。
図8は、本実施形態に係る透明電極層表面の凹凸形状を示す要部正面図である。図では、凹凸万線(第2凹凸部)32と凹凸模様(第1凹凸部)33の凸部或いは凹部がそれぞれ直線(凹凸万線は細線、凹凸模様は太線)で表される。透明電極層の表面には、大きな凸条(凸部)或いは凹溝(凹部)が周期的に連続して平行に並んだ凹凸模様33の表面に、更に微小な凸条(凸部)或いは凹溝(凹部)が周期的に連続して平行に並んでなる凹凸万線32が形成されている。なお、凹凸万線は、通常は滑らかな凹凸曲面で形成されるが、必ずしも滑らかな曲面でなくてもよい。
なお、凹凸万線32や凹凸模様33は、凸条で形成されるとも、凹溝で形成されるとも表現できるが、以下、凸条で形成されるものとして説明する。
また、ここでは、凹凸模様33は、矩形等の多角形の領域に分割され、夫々の領域で凸条の方向が個別に設定されているが、各領域は、少なくとも0.3mm以上の大きさに設定されている。一方、凹凸万線32は、全面的に各凸条の方向が一定方向に設定されている。
ただし、凹凸模様33の領域分割は、このように多角形状に限るものではなく、円形や楕円形などを組み合わせてもよい。また、凹凸万線32についても、全面的に各凸条の方向を一定とするのでなく、凹凸模様33の領域分割に応じて、或いは、凹凸模様33の領域分割とは関係ない領域単位で、各凸条の方向を個々に別設定してもよい。
また、ここでは、凹凸模様33を構成する各凸条も凹凸万線32を構成する各凸条も正面視で直線状に形成されているが、これらについても何れか或いは両方を、正面視で曲線状(例えば波線状)に形成してもよく、或いは、凹凸模様33についても凹凸万線32についても、各凸条を直線状のものと曲線状のものとを組み合わせて構成してもよい。
また、凹凸模様33については、異なる領域で、凸条の方向に変化を与えるだけでなく、各領域で、高さ変化を与えたり、凸条の周期や振幅に変化を与えたりすることも好ましい。
本実施形態によれば、上記のような凹凸形状を単一工程で透明電極層表面に付与することができるため、製造コストを削減することができる。
(3)図2(c)
その後、基板1をX−Yテーブルに設置して、YAGレーザーの第1高調波(1064nm)を、図の矢印に示すように、透明電極膜の膜面側から照射する。加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透明電極膜を発電セルの直列接続方向に対して垂直な方向へ、基板1とレーザー光を相対移動して、溝10を形成するように幅約6mmから15mmの所定幅の短冊状にレーザーエッチングする。
(4)図2(d)
第1セル層101として、非晶質シリコン薄膜からなるp層、i層及びn層を、プラズマCVD装置により製膜する。SiHガス及びHガスを主原料にして、減圧雰囲気:30Pa以上1000Pa以下、基板温度:約200℃にて、透明電極層2上に太陽光の入射する側から非晶質シリコンp層、非晶質シリコンi層、非晶質シリコンn層の順で製膜する。非晶質シリコンp層は非晶質のBドープシリコンを主とし、膜厚10nm以上30nm以下である。非晶質シリコンi層は、膜厚200nm以上350nm以下である。非晶質シリコンn層は、非晶質シリコンに微結晶シリコンを含有するPドープシリコンを主とし、膜厚30nm以上50nm以下である。非晶質シリコンp層と非晶質シリコンi層の間には、界面特性の向上のためにバッファー層を設けても良い。
次に、第1セル層101の上に、プラズマCVD装置により、減圧雰囲気:3000Pa以下、基板温度:約200℃、プラズマ発生周波数:40MHz以上100MHz以下にて、第2セル層102としての結晶質シリコンp層、結晶質シリコンi層、及び、結晶質シリコンn層を順次製膜する。結晶質シリコンp層はBドープした微結晶シリコンを主とし、膜厚10nm以上50nm以下である。結晶質シリコンi層は微結晶シリコンを主とし、膜厚は1.2μm以上3.0μm以下である。結晶質シリコンn層はPドープした微結晶シリコンを主とし、膜厚20nm以上50nm以下である。
微結晶シリコンを主とするi層膜をプラズマCVD法で形成するにあたり、プラズマ放電電極と基板1の表面との距離は、3mm以上10mm以下にすることが好ましい。3mmより小さい場合、大型基板に対応する製膜室内の各構成機器精度から距離を一定に保つことが難しくなるとともに、近過ぎて放電が不安定になる恐れがある。10mmより大きい場合、十分な製膜速度(1nm/s以上)を得難くなるとともに、プラズマの均一性が低下しイオン衝撃により膜質が低下する。
第1セル層101と第2セル層102の間に、接触性を改善するとともに電流整合性を取るために半反射膜となる中間コンタクト層5を設ける。中間コンタクト層5として、膜厚:20nm以上100nm以下のGZO(GaドープZnO)膜を、ターゲット:GaドープZnO焼結体を用いてスパッタリング装置により製膜する。また、中間コンタクト層5を設けない場合もある。
(5)図2(e)
基板1をX−Yテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、図の矢印に示すように、光電変換層3の膜面側から照射する。パルス発振:10kHzから20kHzとして、加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透明電極層2のレーザーエッチングラインの約100μmから150μmの横側を、溝11を形成するようにレーザーエッチングする。またこのレーザーは基板1側から照射しても良く、この場合は光電変換層3の非晶質シリコン系の第1セル層で吸収されたエネルギーで発生する高い蒸気圧を利用して光電変換層3をエッチングできるので、更に安定したレーザーエッチング加工を行うことが可能となる。レーザーエッチングラインの位置は前工程でのエッチングラインと交差しないように位置決め公差を考慮して選定する。
(6)図3(a)
裏面電極層4としてAg膜/Ti膜を、スパッタリング装置により、減圧雰囲気、製膜温度:150℃から200℃にて製膜する。本実施形態では、Ag膜:150nm以上500nm以下、これを保護するものとして防食効果の高いTi膜:10nm以上20nm以下を、この順に積層する。あるいは、裏面電極層4を、25nmから100nmの膜厚を有するAg膜と、15nmから500nmの膜厚を有するAl膜との積層構造としても良い。結晶質シリコンn層と裏面電極層4との接触抵抗低減と光反射向上を目的に、光電変換層3と裏面電極層4との間に、スパッタリング装置により、膜厚:50nm以上100nm以下のGZO(GaドープZnO)膜を製膜して設けても良い。
(7)図3(b)
基板1をX−Yテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、図の矢印に示すように、基板1側から照射する。レーザー光が光電変換層3で吸収され、このとき発生する高いガス蒸気圧を利用して裏面電極層4が爆裂して除去される。パルス発振:1kHz以上10kHz以下として加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透明電極層2のレーザーエッチングラインの250μmから400μm離間して、レーザーエッチングすることにより溝12を形成する。
(8)図3(c)と図4(a)
発電領域を区分して、基板端周辺の膜端部をレーザーエッチングし、直列接続部分で短絡し易い影響を除去する。基板1をX−Yテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、基板1側から照射する。レーザー光が透明電極層2と光電変換層3で吸収され、このとき発生する高いガス蒸気圧を利用して裏面電極層4が爆裂して、裏面電極層4/光電変換層3/透明電極層2が除去される。パルス発振:1kHz以上10kHz以下として加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、基板1の端部から5mmから20mmの位置を、図3(c)に示すように、X方向絶縁溝15を形成するようにレーザーエッチングする。なお、図3(c)では、光電変換層3が直列に接続された方向に切断したX方向断面図となっているため、本来であれば絶縁溝15位置には裏面電極層4/光電変換層3/透明電極層2の膜研磨除去をした周囲膜除去領域14がある状態(図4(a)参照)が表れるべきであるが、基板1の端部への加工の説明の便宜上、この位置にY方向断面を表して形成された絶縁溝をX方向絶縁溝15として説明する。このとき、Y方向絶縁溝は後工程で基板1周囲膜除去領域の膜面研磨除去処理を行うので、設ける必要がない。
絶縁溝15は基板1の端より5mmから15mmの位置にてエッチングを終了させることにより、太陽電池パネル端部からの太陽電池モジュール6内部への外部湿分浸入の抑制に、有効な効果を呈するので好ましい。
尚、以上までの工程におけるレーザー光はYAGレーザーとしているが、YVO4レーザーやファイバーレーザー等が同様に使用できるものがある。
(9)図4(a:太陽電池膜面側から見た図、b:受光面の基板側から見た図)
後工程のEVA等を介したバックシート24との健全な接着・シール面を確保するために、基板1周辺(周囲膜除去領域14)の積層膜は、段差があるとともに剥離し易いため、この膜を除去して周囲膜除去領域14を形成する。基板1の端から5〜20mmで基板1の全周囲にわたり膜を除去するにあたり、X方向は前述の図3(c)工程で設けた絶縁溝15よりも基板端側において、Y方向は基板端側部付近の溝10よりも基板端側において、裏面電極層4/光電変換層3/透明電極層2を、砥石研磨やブラスト研磨等を用いて除去を行う。
研磨屑や砥粒は基板1を洗浄処理して除去した。
(10)図5(a)(b)
端子箱23の取付け部分はバックシート24に開口貫通窓を設けて集電板を取出す。この開口貫通窓部分には絶縁材を複数層で設置して外部からの湿分等の浸入を抑制する。
直列に並んだ一方端の太陽電池発電セルと、他方端部の太陽電池発電セルとから銅箔を用いて集電して太陽電池パネル裏側の端子箱23の部分から電力が取出せるように処理する。銅箔は各部との短絡を防止するために銅箔幅より広い絶縁シートを配置する。
集電用銅箔等が所定位置に配置された後に、太陽電池モジュール6の全体を覆い、基板1からはみ出さないようにEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等による接着充填材シートを配置する。
EVAの上に、防水効果の高いバックシート24を設置する。バックシート24は本実施形態では防水防湿効果が高いようにPETシート/Al箔/PETシートの3層構造よりなる。
バックシート24までを所定位置に配置したものを、ラミネータにより減圧雰囲気で内部の脱気を行い約150〜160℃でプレスしながら、EVAを架橋させて密着させる。
(11)図5(a)
太陽電池モジュール6の裏側に端子箱23を接着剤で取付ける。
(12)図5(b)
銅箔と端子箱23の出力ケーブルとをハンダ等で接続し、端子箱23の内部を封止剤(ポッティング剤)で充填して密閉する。これで太陽電池パネル50が完成する。
(13)図5(c)
図5(b)までの工程で形成された太陽電池パネル50について発電検査ならびに、所定の性能試験を行う。発電検査は、AM1.5、全天日射基準太陽光(1000W/m)のソーラシミュレータを用いて行う。
(14)図5(d)
発電検査(図5(c))に前後して、外観検査をはじめ所定の性能検査を行う。
<第2実施形態>
第2実施形態では、2つのロールを用いて、透明電極層2及び中間コンタクト層5にそれぞれ別の凹凸形状を付与する。図9に、第2実施形態に係る透明電極層2及び中間コンタクト層5の形成工程で用いるロールを示す模式的な斜視図を示す。凹凸形成工程で使用するロールは2つあり、(a)は第1ロール141、(b)は第2ロール142である。第1ロール141は外周面141a(第2凹凸部、凹凸万線32に対応)を有し、第2ロール142は外周面142a(第1凹凸部、凹凸模様33に対応)を有する。
透明電極層表面には、第1ロール141を用いて、第1実施形態と同様に凹凸万線32を付与する。
中間コンタクト層5は、透明電極層2の形成工程と同様の工程にて、第1セル層101上に塗布されたIn−SnO系ゾル膜の表面に、第2ロール142を用いて凹凸模様33を付与する。塗布量は、膜厚が20nm以上100nm以下となるように適宜調整する。
第2実施形態によれば、透明電極層表面が凹凸万線(第2凹凸部)32を有することによって、短波長の光が反射されるのを防止し、短波長の光が効率良く第1セル層101に吸収されるようにすることができる。また、中間コンタクト層表面が凹凸模様(第1凹凸部)33を有することによって、長波長の光に対する光散乱能が向上する。これによって、長波長の光が第2セル層102内で十分に散乱されるようなる。従って、このような透明電極層及び中間コンタクト層を備えた太陽電池は、各光電変換層での光の散乱反射を促進でき吸収光量が増大する。すなわち、発電電流が増大し、電池性能が向上する。
中間コンタクト層5は、基板面内方向に電気的に不連続な層とされても良い。このような中間コンタクト層5は、第1セル層101上に透明電極層2が塗布される部分と塗布されない部分とを形成することにより、物理的に不連続な膜とする方法や、中間コンタクト層表面の凹部での膜厚を十分な導電性が確保されない程度に薄くする方法などにより実現できる。
凹部での膜厚が薄い中間コンタクト層5は、第1セル層101上に塗布された半乾燥のゲル前駆体に第2ロール142を圧接するときの圧力を調整することで得られる。凹部での膜厚が10nm程度以下となれば、抵抗率が大きくなり基板面内方向への導電性を低くすることができる。ロールに形成された凸部が第1セル層101と接触する圧力で第2ロール142をゲル前駆体に圧接すると、ロールの凸部に相当する部分でゲル前駆体が排除されて、第1セル層101上にゲル前駆体が無い部分が形成される。この状態で乾燥させることにより、物理的に不連続な中間コンタクト層5が得られる。第1セル層101上に塗布されるゾルの量を調整してゲル前駆体の膜厚を薄くしたり、第2ロール142の溝の深さを設計したりすれば、凹部の膜厚の調整や物理的に不連続な膜の形成が可能である。
また、物理的に不連続な膜を形成するために、オフセット印刷法などを用いても良い。
なお、電気的に不連続な膜を形成する場合の第2ロールの凹凸形状は、ディンプル状であっても良い。
製膜時に中間コンタクト層が電気的に不連続な膜であれば、モジュール化した光電変換装置において、中間コンタクト層を介しての基板面内方向への電力リークが抑制できるため、中間コンタクト層のレーザー加工工程を省略することができる。
なお、上記実施形態では太陽電池として、タンデム型太陽電池について説明したが、本発明は、この例に限定されるものではない。例えば、アモルファスシリコン太陽電池、微結晶シリコンをはじめとする結晶質シリコン太陽電池、シリコンゲルマニウム太陽電池、また、トリプル型太陽電池等の他の種類の薄膜太陽電池にも同様に適用可能である。
1 基板
2 透明電極層
3 光電変換層
4 裏面電極層
5 中間コンタクト層
6 太陽電池モジュール
10、12 溝
11 接続溝
14 周囲膜除去領域
15 絶縁溝
23 端子箱
24 バックシート
32 凹凸万線(第2凹凸部)
33 凹凸模様(第1凹凸部)
41 ロール
41a ロールの表面
50 太陽電池パネル
100 光電変換装置(タンデム型シリコン系太陽電池)
101 第1セル層
102 第2セル層
141 第1ロール
141a 第1ロールの表面
142 第2ロール
142a 第2ロールの表面

Claims (10)

  1. 基板上に、透明電極層と、光電変換層とを備える光電変換装置の製造方法であって、
    前記透明電極層を形成する工程が、
    前記基板上又は光電変換層上の少なくとも一方に透明電極層材料を塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程で塗布された透明電極層材料を半乾燥する半乾燥工程と、
    所定の凹凸形状を外周面に有する1つ以上のロールを用いて、前記半乾燥工程で半乾燥した透明電極層を加圧加工し、表面に所定の凹凸形状を付与する凹凸形成工程と、
    前記凹凸形成工程にて凹凸形状を形成した透明電極層を乾燥する乾燥工程と、
    を備える光電変換装置の製造方法。
  2. 前記凹凸形成工程で前記透明電極層の表面に形成された凹凸形状が、
    複数の第1凹凸部と、
    前記複数の第1凹凸部の各々の凹凸表面に形成され、第1凹凸部よりも小さい高低差及びピッチを有する複数の第2凹凸部と、
    を有する請求項1に記載の光電変換装置の製造方法。
  3. 前記第1凹凸部の高低差が、0.2μm以上1μm以下であって、
    前記第1凹凸部のピッチが、1μm以上10μm以下である請求項2に記載の光電変換装置の製造方法。
  4. 前記第2凹凸部の高低差が、50nm以上780nm以下であって、
    前記第2凹凸部のピッチが、50nm以上780nm以下である請求項2に記載の光電変換装置の製造方法。
  5. 前記ロールが、硬化膜作製処理又は離型膜作製処理を施される請求項1から4のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
  6. 基板上に、透明導電膜を含む透明電極層と、光電変換層とを備え、
    前記透明電極層が、表面に複数の第1凹凸部と、前記複数の第1凹凸部の各々の凹凸表面に形成され、第1凹凸部よりも小さい高低差及びピッチを有する複数の第2凹凸部とを有し、
    前記第1凹凸部が、0.2μm以上1μm以下の高低差を有し、且つ、1μm以上10μm以下のピッチで配置され、
    前記第2凹凸部が、50nm以上780nm以下の高低差を有し、且つ、50nm以上780nm以下のピッチで配置される透明導電膜付き基板を備えた光電変換装置。
  7. 基板上に、透明導電膜を含む透明電極層を備え、
    前記透明導電膜が、表面に複数の第1凹凸部と、前記複数の第1凹凸部の各々の凹凸表面に形成され、第1凹凸部よりも小さい高低差及びピッチを有する複数の第2凹凸部とを有し、
    前記第1凹凸部が、0.2μm以上1μm以下の高低差を有し、且つ、1μm以上10μm以下のピッチで配置され、
    前記第2凹凸部が、50nm以上780nm以下の高低差を有し、且つ、50nm以上780nm以下のピッチで配置される透明導電膜付き基板。
  8. 基板上に、透明電極層と、2つ以上の光電変換層と、互いに隣接する2つの光電変換層の間の中間コンタクト層とを備え、
    前記透明電極層が、表面に複数の第2凹凸部を有し、
    前記中間コンタクト層が、表面に複数の第1凹凸部を有し、
    前記第1凹凸部が、0.2μm以上1μm以下の高低差を有し、且つ、1μm以上10μm以下のピッチで配置され、
    前記第2凹凸部が、50nm以上780nm以下の高低差を有し、且つ、50nm以上780nm以下のピッチで配置される光電変換装置。
  9. 前記中間コンタクト層が、基板面内方向に電気的に不連続な箇所を複数有する請求項8に記載の光電変換装置。
  10. 基板上に、透明電極層と、光電変換層とを備える光電変換装置の製造装置であって、
    前記基板上又は光電変換層上の少なくとも一方に透明電極層材料を塗布する塗布手段と、
    前記塗布工程で塗布された透明電極層材料を半乾燥する第1乾燥手段と、
    所定の凹凸形状を外周面に有する1つ以上のロールを用いて、前記半乾燥した透明電極層を加圧加工し、表面に所定の凹凸形状を付与する凹凸形成手段と、
    前記凹凸形状を形成した透明電極層を乾燥する第2乾燥手段と、
    を備える光電変換装置の製造装置。
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JP2016127179A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 三菱電機株式会社 薄膜太陽電池およびその製造方法

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