JP2011034639A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上位システムに負担をかけず、半導体記憶装置がメモリセルの劣化を自ら検知できる半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】半導体記憶装置は、メモリセルアレイ110と、第1の選択部140と、第2の選択部150と、FIFOメモリ160と、劣化セル検査部170を備えている。FIFOメモリ160から排出されたアドレス情報に対応する検査対象メモリセル111tから、第1の記憶情報を読み出す。S個のメモリセル111r1、111r2、・・・から記憶情報を読み出す。そして、劣化セル検査部170が、それらの読み出された記憶情報に統計処理を施して第2の記憶情報(基準値)Irefを得る。劣化セル検査部170は、第1の記憶情報と基準値Irefとを比較して差分を算出する。この差分が予め定められたしきい値の範囲外であれば、検査対象メモリセル111tは「劣化セル」と判定する。
【選択図】図9

Description

この発明は半導体記憶装置に関し、より詳しくは、複数のメモリセルを有し、それらのメモリセルの劣化を検知する半導体記憶装置に関する。
従来、この種の半導体記憶装置としては、メモリセルの書き込み特性または消去特性の劣化を検知するために、メモリセルに対するデータの書き込み後あるいは消去後のベリファイ読み出しを行うことにより、上記書き込みあるいは消去が正しく行われているか否かを検証するものがある(特許文献1(特開平8−7597号公報))。
しかしながら、上記半導体記憶装置では、この半導体記憶装置を動作させる上位システムがベリファイ基準値を供給したり、余分なプログラムを使用したりしなければならず、上位システムに負担がかかる。特にメモリセルが多値化した場合には、上記ベリファイ基準値が多数必要となり上位システムへの負担が増大するという問題がある。
特開平8−7597号公報
そこで、この発明の課題は、上位システムに負担をかけず、半導体記憶装置がメモリセルの劣化を自ら検知できる半導体記憶装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の半導体記憶装置は、
複数のメモリセルが配列されたメモリセルアレイと、
入力データとしての記憶情報を入力するための記憶情報入力部と、
上記記憶情報に対応するアドレス情報を入力するためのアドレス情報入力部と、
上記アドレス情報に基づいて上記メモリセルアレイのメモリロー(列)を選択する第1の選択部と、
上記第1の選択部によって選択されたメモリローの中で、上記記憶情報を書き込みまたは読み出すためのセルを選択する第2の選択部と、
それぞれ上記アドレス情報を格納すべきビット長の単位メモリを所定段数有し、上記メモリセルに上記記憶情報のうち特定の値が書き込まれる度に上記アドレス情報を上記単位メモリ群に順次格納し、上記所定段数の単位メモリ群が満杯になったとき、上記所定段数の単位メモリ群に格納された上記アドレス情報のうち最も古いアドレス情報を排出するFIFOメモリと、
上記メモリセルのうち上記排出された上記アドレス情報に対応する検査対象メモリセルから読み出された第1の記憶情報と、上記FIFOメモリが記憶している複数のアドレス情報に対応する上記メモリセルから読み出した複数の記憶情報に統計処理を施して得られた第2の記憶情報とを比較する劣化セル検査を行って、上記検査対象メモリセルが劣化セルであるか否かを判定する劣化セル検査部と
を備えたことを特徴としている。
この発明の半導体記憶装置によれば、劣化セル検査を行う際には、上記FIFOメモリが記憶している複数のアドレス情報に対応する上記メモリセルから読み出した複数の記憶情報に統計処理を施して得られた第2の記憶情報を劣化セルであるか否かを判定するための基準値とする。そして、上記メモリセルのうち上記排出された上記アドレス情報に対応する検査対象メモリセルから読み出された第1の記憶情報を上記基準値と比較することによって、上記検査対象メモリセルが劣化セルであるか否かを判定する。したがって、上記メモリセルから読み出された記憶情報のみに基づいて、上記劣化セル検査を実行するので、この半導体記憶装置を使用する上位システムの動作に負担をかけず、半導体記憶装置がメモリセルの劣化を自ら検知できる。さらに既存システムの変更や余計な定電圧回路が不要となる。
一実施形態では、上記劣化セル検査部は、上記メモリセルへの書き込み要求信号に応じて、新規の上記記憶情報を上記メモリセルに書き込んだ直後、又は書き込んだ後の空き時間に、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする。
この実施形態によれば、上記劣化セル検査部は、上記メモリセルへの書き込み要求信号に応じて、新規の上記記憶情報を上記メモリセルに書き込んだ直後、又は書き込んだ後の空き時間に、上記劣化セル検査を実行する。したがって、劣化セル検査は半導体記憶装置を使用する上位システムの動作に負担をかけることなく実行される。
一実施形態では、上記劣化セル検査部は、外部からの検査要求信号に応じたタイミングで、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする。
この実施形態によれば、上記劣化セル検査部は、外部からの検査要求信号に応じたタイミングで、上記劣化セル検査を実行する。したがって、劣化セル検査は半導体記憶装置を使用する上位システムなどが所望するタイミングで実行される。
一実施形態では、上記劣化セル検査部は、時間を計数するクロックを有し、上記クロックに基づいて一定時間毎に上記劣化セル検査を実行することを特徴とする。
この実施形態によれば、上記劣化セル検査部は、時間を計数するクロックを有し、上記クロックに基づいて一定時間毎に上記劣化セル検査を実行する。したがって、劣化セル検査は定期的に実行される。なお、この場合、上記排出された上記アドレス情報に対応するセルを検査対象セルとする方式だけではなく、クロックによって計数された経過時間に相当するセルの記憶情報を検査する方法をとることも出来る。
一実施形態では、上記メモリセルは、複数ビットのデータを記憶する多値メモリセルからなることを特徴とする。
この実施形態によれば、上記メモリセルは、多値メモリセルからなるので、ビット数に応じて1ビットセルの割り当てられたビット数倍の記憶情報を記憶できる。また、一定の記憶容量を実現するためのメモリセル数が、1ビットセルの場合よりも少なくて済む。
一実施形態では、上記劣化セル検査部は、上記多値メモリセルが記憶する複数ビットのうち、高電位ビットの記憶情報が書き込まれたメモリセルについてのみ、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする。
この実施形態によれば、上記劣化セル検査部は、上記多値メモリセルが記憶する複数ビットのうち、高電位ビットの記憶情報が書き込まれたメモリセルについてのみ、上記劣化セル検査を実行する。したがって、検査の回数が減ることにより、劣化セル検査は半導体記憶装置に負担をかけることなく、また、検査に要する総時間を短縮して実行される。
一実施形態では、上記メモリセルは、アナログデータを記憶するアナログメモリセルからなることを特徴とする。
この実施形態によれば、上記メモリセルは、アナログメモリセルからなるので、連続的であって大幅な多値に相当する情報を保存することができる。つまり、一定の記憶容量を実現するためのメモリセル数が、デジタルメモリセルの場合よりも大幅に少なくて済む。
一実施形態では、上記劣化セル検査部は、上記アナログメモリセルのうち、一または複数の所定範囲の値が書き込まれたメモリセルについてのみ、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする。
この実施形態によれば、上記劣化セル検査部は、上記アナログメモリセルのうち、一または複数の所定範囲の値が書き込まれたメモリセルについてのみ、上記劣化セル検査を実行する。したがって、検査の回数が減ることにより劣化セル検査は半導体記憶装置に負担をかけることなく、また、検査に要する総時間を短縮して実行される。
一実施形態では、上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルへのアクセスを回避するようになっていることを特徴とする。
この実施形態によれば、劣化セルへのアクセスを回避するようになっているので、半導体記憶装置のメモリの性能の悪化、つまり記憶データに誤りが発生するのを防止できる。
一実施形態では、複数の冗長用メモリセルが配列された冗長用メモリセルアレイを備え、上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルを上記冗長用メモリセルに切換えるためのスイッチ回路を備えたことを特徴とする。
この実施形態によれば、劣化セルを冗長用メモリセルに切換えるので、半導体記憶装置のメモリ容量を維持しつつ、メモリの性能が悪化するのを防止できる。
一実施形態では、上記多値メモリセルを用いたセルで複数の上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、それらの劣化セルのうちの正常に記憶できるビット同士を組み合わせて、一つのメモリセルとして使用するようになっていることを特徴とする。なお、劣化セルのうちの正常に記憶できるビットとは、例えば、劣化セルのうちの低電位のビットなどである。
この実施形態によれば、劣化セルのうちの正常に記憶できるビット同士を組み合わせて、一つのメモリセルとして使用するようになっているので、劣化セルのうちの正常に記憶できるビットを有効活用しつつ、半導体記憶装置のメモリの性能が悪化するのを防止できる。
一実施形態では、上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルについては、しきい値電圧の設定数を減らすと共に、上記しきい値電圧の幅を広げて、1メモリセル当たり元のビット数よりも1ビット分少ないビット数で使用するようになっていることを特徴とする。
この実施形態によれば、劣化セルについて、しきい値電圧の設定数を減らすと共に、上記しきい値電圧の幅を広げて、1メモリセル当たり元のビット数よりも1ビット分少ないビット数で使用するようになっているので、劣化セルを活用しつつ、半導体記憶装置のメモリの性能が悪化するのを防止できる。
一実施形態では、上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルについては、しきい値電圧の設定数を減らすと共に、上記しきい値電圧の幅を広げて、1メモリセル当たり元のビット数よりも少なく、かつ2以上のビット数で使用するようになっていることを特徴とする。
この実施形態によれば、劣化セルについて、しきい値電圧の設定数を減らすと共に、上記しきい値電圧の幅を広げて、1メモリセル当たり元のビット数よりも少なく、かつ2以上のビット数で使用するようになっているので、劣化セルを最大限活用しつつ、半導体記憶装置のメモリの性能が悪化するのを防止できる。
例えば1メモリセル当たりnビット(nは整数:n≧3)の場合は、1メモリセル当たり2以上(n−1)以下のビット数で使用する。
一実施形態では、上記メモリセルと上記FIFOメモリとは、互いに異なるプロセスルールで構成されていることを特徴とする。
この実施形態によれば、上記メモリセルと上記FIFOメモリとは、互いに異なるプロセスルールで構成されている。したがって、上記メモリセルのプロセスルールに対して上記FIFOメモリのプロセスルールを大きくすることで、上記FIFOメモリの信頼性を向上させることができる。
一実施形態では、上記FIFOメモリの単位メモリは、1ビットセルの集合からなることを特徴とする。
この実施形態によれば、上記FIFOメモリの単位メモリは、1ビットセルの集合からなるので、多値メモリセルを用いる場合に比べて上記FIFOメモリの信頼性を向上させることができる。
一実施形態では、上記FIFOメモリの記憶方式は、上記メモリセルの記憶方式とは異なっていることを特徴とする。
ここで、記憶方式とは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などのことである。
この実施形態によれば、上記FIFOメモリの記憶方式は、上記メモリセルの記憶方式とは異なっているので、上記FIFOメモリの記憶方式を上記メモリセルの記憶方式より信頼性の高い方式とすることで、上記FIFOメモリの信頼性を向上させることができる。
一実施形態では、上記FIFOメモリは、バックアップ電源を備えたSRAMであることを特徴とする。
この実施形態によれば、上記FIFOメモリは、バックアップ電源を備えたSRAMであるので、上記FIFOメモリの信頼性を向上させ、かつシステム全体への電源供給が断たれた状態でも検査対象のセルのアドレス情報を保持することができる。
一実施形態では、上記FIFOメモリは、主電源が一定時間遮断されたときに対応するための予備の蓄電装置を備えたことを特徴とする。
この実施形態によれば、上記FIFOメモリは、主電源が一定時間遮断されたときに対応するための予備の蓄電装置を備えているので、上記FIFOメモリの信頼性を向上させることができる。
一実施形態では、上記半導体記憶装置の使用開始前に、初期値として、上記FIFOメモリには或るアドレス情報が入力され、上記アドレス情報に対応する上記メモリセルには或る記憶情報が入力されていることを特徴とする。
この実施形態によれば、最初のアクセス時から劣化セル検査を行えるので、常に半導体記憶装置がメモリセルの劣化の検知を工場出荷時直後から行うことができる。
一実施形態では、上記メモリセル全体の劣化が進捗した場合に、上記劣化の進捗度に応じて、上記第2の記憶情報を補正するようになっていることを特徴とする。
この実施形態によれば、劣化の進捗度に応じて、上記第2の記憶情報を補正するようになっているので、劣化セル検査の基準値となる上記第2の記憶情報について劣化による全般的な経時電位低下が発生しても、これを補正することができる。したがって、メモリセル全体の劣化が進捗しても、半導体記憶装置がメモリセルの劣化を自ら検知できる。
一実施形態では、この半導体記憶装置が適用されるべきシステムの特性に応じて、上記FIFOメモリの段数を記憶した記憶部を備えたことを特徴とする。
この実施形態によれば、この半導体記憶装置が適用されるべきシステムの特性に応じて、上記FIFOメモリの段数を記憶した記憶部を備えているので、適用されるシステムに応じて適切なタイミングで劣化セル検査を実行することができる。
一実施形態では、上記FIFOメモリの段数は、上記メモリセルへのアクセス頻度に応じて設定されるようになっていることを特徴とする。
この実施形態によれば、上記FIFOメモリの段数は、上記メモリセルへのアクセス頻度に応じて設定されるようになっているので、メモリセルへのアクセスに応じて適切なタイミングで劣化セル検査を実行することができる。
一実施形態では、上記メモリセルのプロセスルールに応じて、上記FIFOメモリの段数を記憶した記憶部を備えたことを特徴とする。
この実施形態によれば、上記メモリセルのプロセスルールに応じて、上記FIFOメモリの段数を記憶した記憶部を備えているので、メモリセルのプロセスルールに応じて適切なタイミングで劣化セル検査を実行することができる。
一実施形態では、上記検査対象セルが劣化セルであると判定され、その劣化セルに再び上記記憶情報が書き込まれるとき、その劣化セルに対応する劣化セルアドレス情報は、上記FIFOの上記所定段数の単位メモリ群に順次格納される上記アドレス情報から除外されるようになっていることを特徴とする。なお、劣化セルに再び上記記憶情報が書き込まれるときとは、具体的には、その劣化セルが継続使用されているような状況や、ビット数低減などにより継続利用されているような状況などである。
この実施形態によれば、劣化セルに対応する劣化セルアドレス情報は、上記FIFOメモリに格納されないので、劣化セル以外のメモリセルの記憶情報に基づいて、劣化セル検査をすることができる。したがって、メモリセルに劣化セルが含まれていてもその影響を受けることなく劣化セル検査を実行することができる。
一実施形態では、上記メモリセルに書き込まれた上記記憶情報と、そのメモリセルに書き込まれた直後にそのメモリセルから読み出された記憶情報との関係により、そのメモリセルが劣化セルであるか否かを判定するようになっていることを特徴とする。
この実施形態によれば、上記メモリセルに書き込まれた上記記憶情報と、そのメモリセルに書き込まれた直後にそのメモリセルから読み出された記憶情報との関係により、そのメモリセルが劣化セルであるか否かを判定するようになっているので、劣化検査にアドレスがFIFOを通過し排出される期間を要しない。劣化検査は第2の記憶情報の補正に統計的な処理だけでなく、プロセスルールの定性調査の結果等、予め得ていた知見に基づいて得られた劣化の時係数を加味することによって行われ、短時間で劣化セルかどうかを推定することができる。したがって、半導体記憶装置がメモリセルの劣化を早期に自ら検知できる。
この発明の半導体記憶装置によれば、上記劣化セル検査部が上記FIFOメモリのアドレス情報に対応する上記メモリセルから読み出された記憶情報のみに基づいて、上記劣化セル検査を実行するので、この半導体記憶装置を使用する上位システムの動作に負担をかけず、半導体記憶装置がメモリセルの劣化を自ら検知できる。さらに既存システムの変更や余計な定電圧回路が不要となる。
この発明の半導体記憶装置の一実施形態を示す概略構成図である。 1ビットメモリセルにおける記憶情報としきい値の範囲との関係を示す模式図である。 2ビットメモリセルにおける記憶情報としきい値の範囲との関係を示す模式図である。 メモリセルアレイにおけるメモリセルを示すとともに、記憶情報の書き込みおよび読み出しを説明する図である。 FIFOメモリにおけるメモリセルを示す図である。 メモリセルへの記憶情報の書き込みおよびFIFOメモリへのアドレス情報の格納を説明する図である。 記憶情報とアドレス情報の関係をアクセス時刻順に一例として示す図である。 リング形態のFIFOメモリの概念図である。 劣化セルを検査する際のアドレス情報および記憶情報の流れを示す図である。 メモリセルが2ビットの場合に、FIFOメモリにおける記憶情報別の複数の検査対象メモリセルのアドレス情報を示す図である。 図10において、高電位ビットの記憶情報について検査対象メモリセルとする場合に、FIFOメモリにおける複数の検査対象メモリセルのアドレス情報を示す図である。 劣化セルへのアクセスを回避する場合の概念図である。 劣化セルを組み合わせて使用する場合の組合せ方を示す図である。 劣化セルを組み合わせて使用する場合の組合せ方を示す図である。 メモリセルおよびFIFOメモリに初期値として情報が書き込まれ、格納されていることを示す図である。 メモリセル全体の劣化が進捗した場合に第2の記憶情報を補正する方法を示す図である。 メモリセル全体の劣化が進捗した場合に第2の記憶情報を補正する場合の劣化処理次数について説明する図である。 FIFOメモリの概要図である。 FIFOメモリの一部を使用する場合のFIFOメモリを示す図である。 FIFOメモリの全段を使用する場合のFIFOメモリを示す図である。 メモリセルに1回書き込んだ後のメモリセルの記憶保持レベルと、時間との関係を示す図である。 メモリセルの想定最大記憶時間が経過した後のメモリセルの記憶保持レベルと、書き込み回数との関係を示す図である。 この発明の第2実施形態の半導体記憶装置の要部を示す図である。 上記第2実施形態の半導体記憶装置に設けられたコンパレータを示す図である。 上記第2実施形態のアナログメモリセルにおける検査対象範囲を例示する図である。 上記第2実施形態のアナログメモリセルにおける検査対象範囲を例示する図である。 この発明の第3実施形態の半導体記憶装置の要部を示す図である。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、一実施形態の半導体記憶装置100は、メモリセルアレイ110と、記憶情報入力部120と、アドレス情報入力部130と、第1の選択部としてのロー(入出力位置)選択部140と、第2の選択部としてのカラム(書き込み)選択部150と、FIFOメモリ160と、劣化セル検査部170および記憶部としての段数メモリ180を備えている。
メモリセルアレイ110はロー選択部140とカラム選択部150に接続され、ロー選択部140にはアドレス情報入力部130およびFIFOメモリ160が、カラム選択部150にはアドレス情報入力部130の一部(下位ビット部など)、記憶情報入力部120および劣化セル検査部170がそれぞれ接続されている。
また、アドレス情報入力部130はFIFOメモリ160にも接続され、FIFOメモリ160は段数メモリ180にも接続されている。
図4に示すように、メモリセルアレイ110は行列状に2次元配列された複数のメモリセル111を有する。メモリセル111はアドレス情報Iaによってメモリセルアレイ110内の位置が特定される。本実施例は2次元配列を例示して説明に用いるが、セルを3次元状に備え、選択部が3部に分離される形態でも構わない。
メモリセルアレイ110を構成する複数のメモリセル111は、それぞれ2ビットメモリセル111b2からなっている。図3に示すように、2ビットメモリセル111b2は、記憶情報’00’を表す範囲R00、記憶情報’01’を表す範囲R01、記憶情報’10’を表す範囲R10、記憶情報’11’を表す範囲R11が低電位から順番に設定されている。また、互いに隣り合う範囲同士(R00とR01、R01とR10、R10とR11)の間には、曖昧を防ぐためのマージンRmが設けられている。なお、図3で縦軸方向は電荷保持によって現れる電位を表す(後述の図2、図13A、図13B、図16、図22A、図22Bでも同様)。
したがって、2ビットメモリセル111b2は1ビットメモリセルに比べて、曖昧を防ぐためのマージンRmや記憶情報を特定する幅Rxx(添字xxは、00、01、10、11を意味する。)に利用できる幅が狭くなるため、電荷保持性能の劣化などによって記録したはずの値に誤りが発生し易くなる。具体的には主として電荷を保持する電極を絶縁している層が劣化し、蓄えられた電荷が時間と共にどんどん漏れていき、短い時間で記録内容が不確かになってしまう。また、限界時間がどんどん短くなる。ここで限界時間とは、構造的に完全に電荷を封じ込めることが困難であるため、長時間放置すると記憶内容が不確かになる時間をいう。なお、劣化の原因は、メモリセルへの書き込み時に印加される高電圧で絶縁層が徐々に物理的に破壊されていくことなどがある。
上述したように2ビットメモリセル111b2は劣化への耐性が劣るが、1つのメモリセルに一度に2ビットの記録ができる。このため、同じ記憶容量のデータを同じ構造のセルに記録するなら、単純に半分の時間でデータの記録を終えることができる。また、一定の記憶容量を実現するためのメモリセル数が、1ビットセルの場合の半分で済む。さらにまた、1ビットセルの2倍の記憶情報を記憶できる。
図5に示すように、FIFOメモリ160はS段(Sは整数:S≧1)に分けられた単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−Sを有する。各段の単位メモリはそれぞれ複数のメモリセル162からなる。なお、簡単のため、図5では単位メモリ161−1についてのみ、メモリセル162を図示している。
また、FIFOメモリ160のプロセスルールはメモリセル111のプロセスルールより大きい。したがって、FIFOメモリ160の信頼性を向上させることができる。
各単位メモリを構成する複数のメモリセル162は、それぞれ1ビットメモリセル111b1からなっている。したがって、FIFOメモリ160の信頼性を向上させることができる。図2に示すように、1ビットメモリセル111b1は、記憶情報’0’を表す範囲R0が低電位に、記憶情報’1’を表す範囲R1が高電位に設定されている。範囲R0と範囲R1との間には、曖昧を防ぐためのマージンRmが設定されている。
上記構成の半導体記憶装置100は、次のように動作する。
記憶させたい記憶情報に対応するアドレス情報が図1中に示すアドレス情報入力部130に入力される。すると、図4に示すように、ロー選択部140はアドレス情報Iaに基づいてロー(入出力列)選択を行い、同時にアドレス情報Iaの一部の情報を用いて、カラム選択部150は選択された入出力列のうち入力データを書き込みたいカラム選択を行って、メモリセル111を選択する。上記メモリセルの選択動作に合わせ上記記憶情報が図1中に示す記憶情報入力部120に入力される。上記カラム選択部150にて選択されたカラムラインに上記記憶情報に相当する電位が与えられ、上記メモリセル111に記憶情報Iwを書き込む。
一方、記憶情報Irを読み出す場合には、ロー選択部140はアドレス情報Iaに基づいてロー(入出力列)選択を行い、同時にカラム選択部150はアドレス情報Iaの一部の情報を用いてカラム選択を行ってメモリセル111を選択する。カラム選択部150によって選択されたカラムラインを通じて、上記メモリセル111から記憶情報Irを読み出す。
半導体記憶装置100へ記憶情報を書き込むときは、メモリセル111に記憶情報Iwを書き込む度にそのメモリセル111のアドレス情報IaをFIFOメモリ160の単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−Sに順次格納する。
具体的に、図6を参照して、記憶情報’11’Iw1を半導体記憶装置100に書き込むときを例に説明する。図6に示すように、アドレス情報Ia1によって選択されたメモリセル111w1に、書き込むべき記憶情報’11’Iw1を書き込む。それとともに、アドレス情報Ia1、つまりメモリセル111w1のアドレス[A(t11(n))]をFIFOメモリ160の単位メモリ161−1に格納する。
ここでアドレス[A(t11(n))]は、記憶情報’11’がメモリセルにn番目(nは整数:n≧1)に書き込まれた時刻t11(n)におけるメモリセル111w1のアドレスを表す。
FIFOメモリ160において、新たに格納された単位メモリ161−1以外の他の単位メモリ群161−2、161−3、・・・、161−Sには、それぞれ今回の書き込み以前に記憶情報’11’の書き込みがあった際のメモリセル111w1のアドレス[A(t11(n−1))]、アドレス[A(t11(n−2))]、・・・、アドレス[A(t11(n−S+1))]が記憶されている。
ただし、劣化セル(後述)に対応するアドレス情報Ia1はFIFOメモリ160には格納されないようになっているので、劣化セル以外のメモリセル111の記憶情報に基づいて、劣化セル検査をすることができる。したがって、メモリセル111に劣化セルが含まれていてもその影響を受けることなく劣化セル検査を実行することができる。
図7は、アクセス時刻を縦軸にとり、記憶情報’01’、’11’、’11’、’10’、’00’、’10’を順番にメモリセルに書き込む場合に、そのアクセス時刻を順番にt、t+1、t+2、t+3、t+4、t+5とし、メモリセルに書き込む各アクセス時刻におけるアドレス情報をIa(t)、Ia(t+1)、Ia(t+2)、Ia(t+3)、Ia(t+4)、Ia(t+5)として、アドレス情報に対応するアドレスを具体的に示したものである。
図7に示すように、例えば記憶情報’01’をアクセス時刻tにメモリセルに書き込む場合のアドレス情報Ia(t)に対応するアドレスは、アドレス[A(t01(m))]と表される。ここで、m、p、qはそれぞれ整数である。
図8に示すように、FIFOメモリ160は、S段の単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−Sの全てにアドレス情報が格納されている(満杯になっている)とき、新規入力データであるアドレス情報Ianを新たに格納すると、S段の単位メモリ群(161−1、161−2、・・・、161−S)に格納されたアドレス情報のうち最も古い保存データであるアドレス情報Iaoを排出する。
ここでFIFOメモリ160は、図8の右半分に示すように、書き込み段をリング形態160aで順次回転させてずらしてゆく方式(書き込み段回転方式)で使用される。
具体的には、アドレス情報Ianが単位メモリ161−1に格納されたとき、次に来るアドレス情報Ianを格納する単位メモリ161−1はリング上に割り当てられたメモリアドレスを1つ古いアドレス方向に回して、つまり単位メモリ161−1だったメモリ位置には新たに単位メモリ161−2のアドレスを割り当て、単位メモリ161−2だったメモリ位置には新たに単位メモリ161−3のアドレスを割り当て、一周して単位メモリ161−Sだったメモリ位置には新たに単位メモリ161−1のアドレスを割り当て、こうして得られた新しい単位メモリ161−1に相当する単位メモリ、つまり直前のアドレス記憶では単位メモリ161−Sだった単位メモリに格納される。この格納を行う前に、S段の単位メモリ群のうち最も古い保存データである単位メモリ161−Sだった単位メモリに格納されていたアドレス情報が、アドレス情報Iaoとして排出される。実際のメモリはリング状に配置されている必要はない。上記のような仮想的にリング状に配置された概念を導入してFIFOメモリ位置情報の間接マッピングを行うことによって、格納されていたアドレス情報を新たな格納の度に1段ずつ送り書き換えする手間、つまり毎回単位メモリ161−S+1の内容を単位メモリ161−Sに、単位メモリ161−S+2の内容を単位メモリ161−S+1に、順次送られ、単位メモリ161−1の内容を単位メモリ161−2に移し、新たなアドレス情報Ianを格納する単位メモリ161−1を開けるという順送りの手間が省ける。
このようにアドレス情報をFIFOメモリ160に書き込み段回転方式で格納することで、図8の左半分に示すような書き込み段固定方式(書き込み段を初段161−1に固定し、格納の度にアドレス情報を後段へ順送りする方式)に比べて、アドレス情報を格納する回数を減らすことができる。
劣化セル検査を以下のように行う。
図9に示すように、検査対象メモリセル111tには、予め記憶情報’11’が書き込まれたとする。また、S個のメモリセル111r1、111r2、・・・、111rSには、予めFIFOメモリ160が記憶しているS個のアドレス[A(t11(n))]、アドレス[A(t11(n−1))]、・・・、アドレス[A(t11(n−S+1))]に対応する、記憶情報’11’が書き込まれたものとする。
まず、FIFOメモリ160から排出されたアドレス情報であるアドレス[A(t11(n−S))]に対応する検査対象メモリセル111tから、第1の記憶情報としての記憶情報[D(t11(n−S))]を読み出す。同様にS個のメモリセル111r1、111r2、・・・、111rSから記憶情報[D(t11(n))]、[D(t11(n−1))]、・・・、[D(t11(n−S+1))]を読み出す。そして、劣化セル検査部170において、それらの読み出された記憶情報[D(t11(n))]、[D(t11(n−1))]、・・・、[D(t11(n−S+1))]を統計処理として平均して、第2の記憶情報としての基準値(これを符号Irefと表す。)を得る。
さらに、劣化セル検査部170は、検査対象メモリセル111tから読み出された記憶情報[D(t11(n−S))]とこの基準値Irefとを比較して差分を算出する。その結果、両者の差分が予め定められたしきい値の範囲内であれば、検査対象メモリセル111tは「正常」と判定する。一方、上記差分が予め定められたしきい値の範囲外であれば、検査対象メモリセル111tは「劣化セル」と判定する。差分の算出は、保持されていた電荷量、つまり読み出されたアナログ値の電位を用いて比較が行われる。
このように、上記メモリセル111t、111r1、111r2、・・・、111rSから読み出された記憶情報[D(t11(n))]、[D(t11(n−1))]、・・・、[D(t11(n−S))]のみに基づいて、検査対象メモリセル111tは「正常」または「劣化セル」と判定する。したがって、この半導体記憶装置100を使用する上位システムの動作に負担をかけず、半導体記憶装置100がメモリセル111の劣化を自ら検知できる。さらに既存システムの変更や余計な定電圧回路が不要となる。
劣化セル検査部170は、メモリセルへの書き込み要求信号に応じて、新規の記憶情報をメモリセルに書き込んだ直後、又は書き込んだ後の空き時間に、上記劣化セル検査を実行する。したがって、劣化セル検査は半導体記憶装置100を使用する上位システムの動作に負担をかけることなく実行される。
図10に示すように、FIFOメモリ160には、記憶情報’00’、’01’、’10’、’11’について、記憶情報毎にS段の単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−Sにそれぞれアドレス情報が格納される。例えば、記憶情報’00’について、FIFOメモリ160のS段の単位メモリ群にそれぞれアドレス情報であるアドレス[A(t00(q))]、アドレス[A(t00(q−1))]、・・・、アドレス[A(t00(q−S+1))]が、格納される。しかしながら、図11に示すように、劣化セル検査の対象を、劣化を検知し易い高電位ビットの記憶情報’10’および’11’とする。これにより、劣化セル検査の回数が減り、劣化セル検査を半導体記憶装置100に負担をかけることなく実行される。
次に、劣化セル検査により劣化と判断されたメモリセルへの対応を以下のように行う。
図12に示すように、劣化セル検査により劣化と判断したメモリセル111’へのアクセスを、ロー(入出力位置)選択部140、カラム(書き込み)選択部150によって回避するのが望ましい。したがって、半導体記憶装置100のメモリの性能が悪化するのを防止できる。
しかし、図13Aに示すように、劣化セル111’aと111’bのしきい値電圧の設定数を4つから2つに減らすと共に、しきい値電圧の幅を広げて、1メモリセル当たり1ビットで使用することができる場合には、この劣化セル111’aと111’bとを組み合わせて一つのメモリセルとして使用する。
具体的には、劣化セル111’aについては、’11’、’10’の場合の上位ビット’1’を表す範囲Rup1および’01’、’00’の場合の上位ビット’0’を表す範囲Rup0を割り当て、劣化セル111’bについては、’11’、’01’の場合の下位ビット’1’を表す範囲Rlw1および’01’、’00’の場合の下位ビット’0’を表す範囲Rlw0を割り当てる。
これにより、例えば記憶情報’11’の場合、正常なセルは、’11’を表す範囲R11の電位を有するが、劣化セル111’aと111’bとを組み合わせるときは、劣化セル111’aは範囲Rup1、劣化セル111’bは範囲Rlw1の電位をそれぞれ有することにより’11’を表す。なお、劣化セル111’の数が奇数の場合は、端数となったメモリセルのアドレスを一旦記憶しておき、さらに別の劣化セル111’が現れた場合に、それらを組み合わせて使用する。したがって、劣化セルを最大限活用しつつ、半導体記憶装置100のメモリの性能が悪化するのを防止できる。
または、劣化セル111’aについては、’11’、’10’のように上位ビット’1’が立っている場合に下位ビット’1’を表す範囲Rup1および下位ビット’0’を表す範囲Rup0を割り当て、劣化セル111’bについては、’01’、’00’のように上位ビットが’0’である場合の下位ビット’1’を表す範囲Rlw1および下位ビット’0’を表す範囲Rlw0を割り当てることもできる。
更に、図13Bに示すように、しきい値電圧の幅はそのままで、高電位ビットを使用しないで、1メモリセル当たり1ビットで使用し、この劣化セル111’aと111’bとを組み合わせて一つのメモリセルとして使用してもよい。これにより、劣化セルのうちの正常に記憶できるビットを有効活用しつつ、半導体記憶装置100のメモリの性能が悪化するのを防止できる。
図14に示すように、例えばこの半導体記憶装置100の工場出荷時に設定する等の方法により、システムとして使用が開始される前に、初期値として、FIFOメモリ160の各段の単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−(S−1)、161−Sにそれぞれ或るアドレス情報を入力し、このアドレス情報に対応するメモリセル111−1、111−2、・・・、111−(S−1)、111−Sに或る記憶情報を入力しておくのが望ましい。これにより、最初のアクセス時から劣化セル検査を行える。したがって、常に半導体記憶装置100がメモリセルの劣化の検知を工場出荷時直後から行うことができる。
図15に示すように、メモリセル全体の経時電位低下に対して、劣化セル数をその指標として用いることで、基準値Irefを補正するのが望ましい。具体的には、記憶情報’11’の場合、まず基準値Irefは、S段の単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−Sに格納されたアドレス情報であるアドレス[A(t11(n))]、アドレス[A(t11(n−1))]、・・・、アドレス[A(t11(n−S+1))]に対応する各メモリセルから、記憶情報[D(t11(n))]、記憶情報[D(t11(n−1))]、・・・、記憶情報[D(t11(n−S+1))]を読み出し、劣化セル検査部170においてこれらの記憶情報の平均値を算出する。この平均値を符号
Figure 2011034639
と表す。そして、補正後の基準値Dstd11を、
Figure 2011034639
の式により算出する。ここで、dは劣化処理次数、C11(d)は劣化セルの数、Callはメモリセルの総数とする。この補正により、劣化による全般的な経時電位低下が発生しても、劣化セル検査の基準値Irefを補正することができる。したがって、メモリセル全体の劣化が進捗しても、半導体記憶装置がメモリセルの劣化を自ら検知できる。
劣化処理次数dについて、図16において説明する。メモリセルが3ビットメモリセルの場合、このメモリセル(正常セル)111b3は、記憶情報’000’を表す範囲R000、記憶情報’001’を表す範囲R001、記憶情報’010’を表す範囲R010、記憶情報’011’を表す範囲R011、記憶情報’100’を表す範囲R100、記憶情報’110’を表す範囲R110、記憶情報’110’を表す範囲R110、記憶情報’111’を表す範囲R110が低電位から順番に設定されている。また、互いに隣り合う範囲同士(例えば範囲R000と範囲R001)の間には、曖昧を防ぐためのマージンRmが設けられている(なお、簡単のため、図16では、範囲R000と範囲R001との間にのみ符号Rmを付している。)。
正常セル111b3が劣化した場合、この正常セル111b3を1メモリセル当たり2ビットで使用することができる。この場合、劣化処理次数dは1となる。そして、この2ビットのメモリセル111’b3−1は、図13Aに示したのと同様に、2つのメモリセル111’b3−1を組み合わせて1つの正常セル111b3相当として使用することができる。
具体的には、図16において示すように、正常セル111b3において記憶情報’000’を表していた範囲R000を範囲R00として使用し、同様に、記憶情報’001’を表していた範囲R001を範囲R01として、記憶情報’010’を表していた範囲R010を範囲R10として、記憶情報’011’を表していた範囲R011を範囲R11として使用する。
次に、2つのメモリセル111’b3−1のうち、一方のメモリセル111’b3−1の範囲R00は、記憶情報’100’を表す範囲として使用し、同様に、範囲R01は記憶情報’101’を表す範囲として、範囲R10は記憶情報’110’を表す範囲として、範囲R11は記憶情報’111’を表す範囲として使用する。また、他方のメモリセル111’b3−1の範囲R00は、記憶情報’000’を表す範囲として使用し、同様に、範囲R01は記憶情報’001’を表す範囲として、範囲R10は記憶情報’010’を表す範囲として、範囲R11は記憶情報’011’を表す範囲として使用する。
また、2ビットのメモリセル111’b3−1がさらに劣化した場合、この2ビットのメモリセル111’b3−1を1メモリセル当たり1ビットで使用することができる。この場合、劣化処理次数dは2となる。そして、この1ビットのメモリセル111’b3−2は、2ビットのメモリセル111’b3−1の場合と同様に、4つの1ビットのメモリセル111’b3−2を組み合わせて、1つの正常セル111b3相当として使用することができる。
具体的には、図16において示すように、2ビットのメモリセル111’b3−1の範囲R00を範囲R0として、範囲R01を範囲R1として使用する。次に、4つのメモリセル111’b3−2のうち、1つメモリセル111’b3−2の範囲R0は、記憶情報’000’を表す範囲とし、範囲R1は、記憶情報’001’を表す範囲として使用する。そして他の3つのメモリセル111’b3−2についても同様に、それぞれ、記憶情報’010’、記憶情報’011’、記憶情報’100’、記憶情報’101’、記憶情報’110’、記憶情報’111’を割り当てることにより、4つの1ビットのメモリセル111’b3−2を組み合わせて、1つの正常セル111b3相当として使用することができる。
上記以外にも、既に述べたように、3ビットをそれぞれ3つの劣化セルに割り当てて1つの正常セル相当と見做して使用することもできる。
図17Aに示すように、FIFOメモリ160の単位メモリ161の最大段数をSとし、使用される単位メモリ161の段数をU(S、Uは整数:S、U≧1)とする。この半導体記憶装置では、適用されるシステムの特性に応じて、あるいはメモリセル111のプロセスルールに応じて、使用される段数Uが予め設定されている。設定されたUの値は、段数メモリ180に記憶されている。したがって、適用されるシステムに応じて適切なタイミングで劣化セル検査を実行することができる。
例えば、図17Bに示すように、アクセス頻度が少なく劣化の進捗が遅いシステムに適用する場合や、アクセス頻度が多いが高速動作を求める場合には、UをSより少ないM(Mは整数:M≧1)とする。そしてM段の単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−Mを使用して、(S−M)段の単位メモリ群161−(M+1)、161−(M+2)、・・・、161−Sを未使用とする。
一方、図17Cに示すように、アクセス頻度が多く、劣化の進みが速いことが期待される場合や、アクセス頻度があまりに少なく、メモリセル111の経時電位低下が大きくなることが期待される場合には、UをSに設定する。つまりS段の単位メモリ群161−1、161−2、・・・、161−Sを使用する。
このように、この半導体記憶装置では、適用されるシステムの特性に応じて、あるいはメモリセル111のプロセスルールに応じて、使用される段数Uが予め設定されているのが望ましい。
図18に示すように、メモリセル111への1回の記憶情報の書き込み後における記憶情報の保持レベルは、時間がたつにつれて低下する。また、上記書き込みの回数の増加によっても低下する。さらに図19に示すように、メモリセル111について、想定する最大の記憶時間が経過した後の記憶情報の保持レベルは、メモリセル111への記憶情報の書き込み回数の増加によって低下する。ここで、記憶情報の保持レベルは、メモリセル111の電荷漏洩つまり電位低下に関係する。
そこで、劣化の進行を次のようにして推定するのが望ましい。まず、プロセスルールに依存する電荷の漏洩特性を測定し、そこから得られた劣化関数に基づき、短時間の電位低下の値から長時間の電位低下の値を、劣化セル検査部170において、例えば単純乗算回路による1次近似や、ルックアップテーブルなどによって推定する。さらに、或るメモリセル111に書き込まれた記憶情報と、そのメモリセルに書き込まれた直後にそのメモリセル111から読み出された記憶情報との関係から上記短時間の電位低下の値に基づいて上記長時間の電位低下の値を期待値として推定する。そして、劣化セル検査部170は、その期待値が予め定められた「正常」の範囲のしきい値内であれば、そのメモリセル111は「正常」と判定する。一方、しきい値外であれば、そのメモリセル111は「劣化セル」と判定する。したがって、半導体記憶装置100がメモリセル111の劣化を早期に自ら検知できる。
(第2実施形態)
図20は第2実施形態の半導体記憶装置100Aの要部を示している。この図20において、第1実施形態の図6中の構成要素と同一の構成要素については、図6中の参照番号と同一の参照番号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成要素と異なる構成要素についてのみ以下に説明する。
この第2実施形態では、メモリセルアレイ110Aを構成する複数のメモリセルは、第1実施形態におけるデジタルメモリセルとは異なり、それぞれアナログメモリセル111aからなっている。アナログメモリセル111aによれば、連続的であって大幅な多値に相当する情報を保存することができる。つまり、一定の記憶容量を実現するためのメモリセルの数が、デジタルメモリセルの場合よりも大幅に少なくて済む。
アナログメモリセル111aは、例えば図3中に示した2ビットメモリセル111b2における曖昧を防ぐためのマージンを持たない。また、検査対象範囲を規定するための、図21に示すようなコンパレータ210を要する。上記構成の半導体記憶装置100Aにおいて、劣化セル検査における検査対象範囲Rcは、例えばアナログメモリセル111aの最大信号振幅(必要分解能、もしくは最低信号雑音比)が6ビット相当(36dB)で5Vの場合、78mVになる。そこで、コンパレータ210の比較入力には4.92Vを与え、図20中に示すように、記憶情報Iw1が4.92V以上5V以下の場合に、そのアナログメモリセル111aを検査対象メモリセルとする。より好ましくは、図22Aに示すように、アナログメモリセル111aについて、信号の種別に応じてもっと、或いは最も頻繁に書き込まれる値の範囲に、検査対象範囲Rcを設ける。所定範囲の値が書き込まれたメモリセルについてのみ、劣化セル検査を実行するので、検査の回数が減る。これにより、劣化セル検査は半導体記憶装置100Aに負担をかけることなく、また、検査に要する総時間を短縮して実行される。
なお、図22Bに示すように、信号の種別に応じて最も頻繁に書き込まれる範囲が2以上ある場合には、それに応じて、検査対象範囲Rcが2つ以上設けられていてもよい。また、ここではアナログメモリセル111aは、あまりに高精度のs/nを保証することは想定していない。
(第3実施形態)
図23は第3実施形態の半導体記憶装置100Bの要部を示している。この図23において、第1実施形態の図6中の構成要素と同一の構成要素については、図6中の参照番号と同一の参照番号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成要素と異なる構成要素についてのみ以下に説明する。
この第3実施形態では、第1実施形態における構成要素に加えて、複数の冗長用メモリセル111nが配列された冗長用メモリセルアレイ210と、スイッチ回路としての代替ロー選択部220とを備える。
検査対象セルが劣化セル111’であると判定されたときには、スイッチング制御情報Isが代替ロー選択部220に入力される。そして、スイッチング制御情報Isに基づいて代替のローを選択し、劣化セル111’を冗長用メモリセル111nに切換える。したがって、半導体記憶装置100Bのメモリ容量を維持しつつ、メモリの性能が悪化するのを防止できる。
上記第1〜第3実施形態では、劣化セル検査部170は、メモリセル111への書き込み要求信号に応じて、新規の記憶情報Iwをメモリセル111に書き込んだ直後、又は書き込んだ後の空き時間に、上記劣化セル検査を実行するものとした。しかしながら、これに限らず、この半導体記憶装置の外部からの検査要求信号に応じたタイミングで、上記劣化セル検査を実行してもよい。また、上記劣化セル検査部は、時間を計数するクロックを有し、上記クロックに基づいて一定時間毎に上記劣化セル検査を実行してもよい。さらにまた、上記劣化セル検査部は、上記クロックによって計数された経過時間に相当するセルの記憶情報を検査する方法をとってもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、FIFOメモリ160のメモリセル162は1ビットメモリセル111b1であるが、これに限らず、FIFOメモリ160の記憶方式は、メモリセル111の記憶方式と同一でもよいし、更に異なる別の方式でもよい。また、FIFOメモリ160はバックアップ電源を備えたSRAMであってもよい。さらにまた、FIFOメモリ160は、主電源が一定時間遮断されたときに対応するための予備の蓄電装置を備えていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、単位メモリ161の使用される段数Uは、この半導体記憶装置が適用されるシステムの特性に応じて予め設定されているものとした。しかしながら、これに限られるものではなく、使用される段数Uは、メモリセルへのアクセス頻度に応じて可変して設定されるようになっていてもよい。この場合、Uが可変して設定される度に、段数メモリ180が記憶するUの値が更新される。
また、使用される段数Uは、メモリセルのプロセスルールに応じて、予め設定され、段数メモリ180に記憶されていてもよい。具体的には図18に示すように、劣化セル検査は、できるだけ許容変動幅いっぱいになるまで時間が経過した状況で行った方が、検査の精度が上がるが、時間が長くかかる場合がある。そこで、単位メモリ161の使用される段数Uは、検査のための経過時間を単位時間の平均アクセス回数の逆数(平均インターバル)で除した段数とする。特に、単位時間当たりのアクセス回数のばらつきが大きくない、または常にメモリアクセスが発生しているような、例えば、常時録画メモリのようなシステムの用途では、上記経過時間はメモリセルへのアクセス回数で近似できる。
100、100A、100B 半導体記憶装置
110、110A メモリセルアレイ
111、111r、162 メモリセル
111’、111’a、111’b 劣化セル
111a アナログメモリセル
111b1 1ビットメモリセル
111b2 2ビットメモリセル
111n 冗長用メモリセル
111t 検査対象メモリセル
120 記憶情報入力部
130 アドレス情報入力部
140 ロー(入出力位置)選択部
150 カラム(書き込み)選択部
160 FIFOメモリ
161−1、161−2、・・・、161−S 単位メモリ群
170 劣化セル検査部
180 段数メモリ
210 冗長用メモリセルアレイ
220 代替ロー選択部
Ia アドレス情報
Ir、Iw 記憶情報
R0、R1、R00、R01、R10、R11 記憶情報を表す範囲(しきい値電圧の幅)
Rc 検査対象範囲

Claims (25)

  1. 複数のメモリセルが配列されたメモリセルアレイと、
    入力データとしての記憶情報を入力するための記憶情報入力部と、
    上記記憶情報に対応するアドレス情報を入力するためのアドレス情報入力部と、
    上記アドレス情報に基づいて上記メモリセルアレイのメモリローを選択する第1の選択部と、
    上記第1の選択部によって選択されたメモリローの中で、上記記憶情報を書き込みまたは読み出すためのセルを選択する第2の選択部と、
    それぞれ上記アドレス情報を格納すべきビット長の単位メモリを所定段数有し、上記メモリセルに上記記憶情報のうち特定の値が書き込まれる度に上記アドレス情報を上記単位メモリ群に順次格納し、上記所定段数の単位メモリ群が満杯になったとき、上記所定段数の単位メモリ群に格納された上記アドレス情報のうち最も古いアドレス情報を排出するFIFOメモリと、
    上記メモリセルのうち上記排出された上記アドレス情報に対応する検査対象メモリセルから読み出された第1の記憶情報と、上記FIFOメモリが記憶している複数のアドレス情報に対応する上記メモリセルから読み出した複数の記憶情報に統計処理を施して得られた第2の記憶情報とを比較する劣化セル検査を行って、上記検査対象メモリセルが劣化セルであるか否かを判定する劣化セル検査部と
    を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    上記劣化セル検査部は、上記メモリセルへの書き込み要求信号に応じて、新規の上記記憶情報を上記メモリセルに書き込んだ直後、又は書き込んだ後の空き時間に、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体記憶装置において、
    上記劣化セル検査部は、外部からの検査要求信号に応じたタイミングで、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    上記劣化セル検査部は、時間を計数するクロックを有し、上記クロックに基づいて一定時間毎に上記劣化セル検査を実行することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルは、複数ビットのデータを記憶する多値メモリセルからなることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項5に記載の半導体記憶装置において、
    上記劣化セル検査部は、上記多値メモリセルが記憶する複数ビットのうち、高電位ビットの記憶情報が書き込まれたメモリセルについてのみ、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項1から4までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルは、アナログデータを記憶するアナログメモリセルからなることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項7に記載の半導体記憶装置において、
    上記劣化セル検査部は、上記アナログメモリセルのうち、一または複数の所定範囲の値が書き込まれたメモリセルについてのみ、上記劣化セル検査を実行することを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルへのアクセスを回避するようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 請求項1から8までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    複数の冗長用メモリセルが配列された冗長用メモリセルアレイを備え、
    上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルを上記冗長用メモリセルに切換えるためのスイッチ回路を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 請求項5に記載の半導体記憶装置において、
    上記多値メモリセルを用いたセルで複数の上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、それらの劣化セルのうちの正常に記憶できるビット同士を組み合わせて、一つのメモリセルとして使用するようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 請求項5に記載の半導体記憶装置において、
    上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルについては、しきい値電圧の設定数を減らすと共に、上記しきい値電圧の幅を広げて、1メモリセル当たり元のビット数よりも1ビット分少ないビット数で使用するようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 請求項5に記載の半導体記憶装置において、
    上記検査対象セルが劣化セルであると判定されたとき、その劣化セルについては、しきい値電圧の設定数を減らすと共に、上記しきい値電圧の幅を広げて、1メモリセル当たり元のビット数よりも少なく、かつ2以上のビット数で使用するようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 請求項1から13までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルと上記FIFOメモリとは、互いに異なるプロセスルールで構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 請求項1から14までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記FIFOメモリの単位メモリは、1ビットセルの集合からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 請求項1から15までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記FIFOメモリの記憶方式は、上記メモリセルの記憶方式とは異なっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  17. 請求項1から16までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記FIFOメモリは、バックアップ電源を備えたSRAMであることを特徴とする半導体記憶装置。
  18. 請求項1から16までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記FIFOメモリは、主電源が一定時間遮断されたときに対応するための予備の蓄電装置を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  19. 請求項1から18までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記半導体記憶装置の使用開始前に、初期値として、上記FIFOメモリには或るアドレス情報が入力され、上記アドレス情報に対応する上記メモリセルには或る記憶情報が入力されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  20. 請求項1から19までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセル全体の劣化が進捗した場合に、上記劣化の進捗度に応じて、上記第2の記憶情報を補正するようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  21. 請求項1から20までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    この半導体記憶装置が適用されるべきシステムの特性に応じて、上記FIFOメモリの段数を記憶した記憶部を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  22. 請求項1から20までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記FIFOメモリの段数は、上記メモリセルへのアクセス頻度に応じて設定されるようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  23. 請求項1から20までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルのプロセスルールに応じて、上記FIFOメモリの段数を記憶した記憶部を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  24. 請求項1から23までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記検査対象セルが劣化セルであると判定され、その劣化セルに再び上記記憶情報が書き込まれるとき、その劣化セルに対応する劣化セルアドレス情報は、上記FIFOの上記所定段数の単位メモリ群に順次格納される上記アドレス情報から除外されるようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  25. 請求項1から24までのいずれか一つに記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルに書き込まれた上記記憶情報と、そのメモリセルに書き込まれた直後にそのメモリセルから読み出された記憶情報との関係により、そのメモリセルが劣化セルであるか否かを判定するようになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
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