JP2011034015A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルト体に形成される調整動作のためのトナー像のクリーニング手段によるクリーニング性を維持又は向上することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】検知手段900の出力に基づいてベルト体1の搬送方向と交差する方向への寄りを調整する寄り調整機構901と、ベルト体の表面のトナーを除去するクリーニング手段19と、を有する画像形成装置であって、画像形成動作とは別に当該画像形成装置の動作条件を調整するための調整用トナー像Tをベルト体に形成する調整動作を実施する画像形成装置100において、寄り調整機構は、画像形成動作時にベルト体の上記交差する方向への寄りを少なくするように作用する第1の動作と、調整動作時にベルト体を積極的に上記交差する方向に往復運動させるように作用する第2の動作と、を行う構成とする。
【選択図】図8
【解決手段】検知手段900の出力に基づいてベルト体1の搬送方向と交差する方向への寄りを調整する寄り調整機構901と、ベルト体の表面のトナーを除去するクリーニング手段19と、を有する画像形成装置であって、画像形成動作とは別に当該画像形成装置の動作条件を調整するための調整用トナー像Tをベルト体に形成する調整動作を実施する画像形成装置100において、寄り調整機構は、画像形成動作時にベルト体の上記交差する方向への寄りを少なくするように作用する第1の動作と、調整動作時にベルト体を積極的に上記交差する方向に往復運動させるように作用する第2の動作と、を行う構成とする。
【選択図】図8
Description
本発明は、複写機、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に関し、より詳細には、トナー像を担持して搬送するベルト体を有する画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置として、トナー像を静電的に担持するベルト体と、このベルト体の表面に当接してバイアスを印加する転写手段と、ベルト体上の不要なトナーを除去するクリーニング部材と、を備えたものが知られている。このような画像形成装置では、ベルト体と転写手段との間に転写材を通過させたときに、ベルト体上のトナー像を転写材に転写することができる。
又、このような画像形成装置として、複数の電子写真感光体(感光体)を、ベルト体である中間転写体に対して並列に配置した、タンデム方式を採用する中間転写方式の画像形成装置がある。中間転写方式の画像形成装置は、複数の感光体の表面に異なる色のトナー像を形成し、このトナー像を一次転写手段としての一次転写ローラなどによって中間転写体上に順次に転写(一次転写)して、中間転写体上に複数色のトナーから成るトナー像を形成する。そして、この中間転写体上のトナー像を二次転写手段としての二次転写ローラなどによって転写材の表面に転写(二次転写)して、目的のカラー画像を得る。この二次転写において、中間転写体上のトナーはその全てが転写材に転写されるわけではなく、少量のトナーが中間転写体の表面に残る。そこで、この中間転写体上に残ったトナーは、クリーニング手段により除去される。又、二次転写において、二次転写ローラにトナーが付着する可能性がある。この二次転写ローラに付着したトナーを除去する手法として、二次転写ローラにトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加し、二次転写ローラに付着したトナーを中間転写体に逆転写させて、クリーニング手段によって回収する手法が提案されている(特許文献1)。
カラー画像形成装置においては、良好な色安定性を得るための濃度調整動作や、色ずれを防止するための位置調整動作が一般的に行われている。
濃度調整動作とは、カラー画像形成装置において、色の異なるトナー像の濃度を調整して画像品質を維持するための調整動作である。より詳しくは、使用環境や現像器、感光体の印字枚数による特性変動、感光体の製造時における感度ばらつき、トナーの製造時における摩擦帯電特性のばらつきなどによって、トナー像の濃度特性の変動が生じる。濃度調整動作は、この変動に対して、各色のトナーの濃度を調整し、良好な色安定性を得るための調整動作である(特許文献2)。
濃度調整動作の一般的な方法は、次のようなものである。通紙ジョブ中の所定のタイミングで、紙間を延長し、濃度調整動作のためのトナー像を中間転写体上に形成する。このトナー像は、予め決められた画像形成条件で形成する。このトナー像は、その濃度が、発光素子及び受光素子からなる反射光量検知手段としての濃度センサによって検知される。検知された濃度は、それ以降のジョブの帯電電位、露光量、現像バイアスなどの画像形成条件に反映され、自動調整される。尚、中間転写体に形成された濃度調整用の上記トナー像は、転写されることなく、クリーニング手段によって除去され、回収トナー収容ボックスに収容される。
位置調整動作とは、カラー画像形成装置において、色の異なるトナー像のレジ位置を調整して画像品質を維持するための調整動作である。より詳しくは、各色における、感光体やレーザー光源、ミラーなどの位置や傾きのばらつき、或いは機内昇温によるそれらの位置ずれによって、各色のトナー像の位置ずれや画像倍率の差が生じる。位置調整動作は、このずれや差に対して、各色のトナー像の書き出し位置や画像倍率を調整するための調整動作である(特許文献3)。
位置調整動作の一般的な方法は、次のようなものである。通紙ジョブ中の所定のタイミングで、紙間を延長し、位置調整動作のためのトナー像を、中間転写体上に形成する。このトナー像は、その位置が、発光素子及び受光素子からなる反射光量検知手段としての濃度センサによって検知される。検知された各トナー像の位置から、各色の位置ずれ量が算出される。そして、走査線の走査タイミング、ミラーの位置や角度が自動調整され、各色の位置や画像倍率が調整される。尚、中間転写体に形成された位置調整動作のための上記トナー像は、転写されることなく、クリーニング手段によって除去され、回収トナー収容ボックスに収容される。
以上のような調整動作のためのトナー像は転写材に転写しない。そこで、この調整動作のためのトナー像が二次転写ローラに付着することを防止する手法として、トナー像が二次転写ローラの位置を通過するときは、二次転写ローラにトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加する手法がある。
しかしながら、上述のような調整動作のためのトナー像は中間転写体上の所定の位置に形成されるため、クリーニング手段のそのトナー像の所定位置に対応した位置で回収が行われる。そして、特定の位置にて集中してトナー像を回収することとなるため、クリーニング不良が発生することがある。
従って、本発明の目的は、ベルト体に形成される調整動作のためのトナー像のクリーニング手段によるクリーニング性を維持又は向上することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、複数のローラに張設されて周回移動可能なベルト体と、前記ベルト体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記ベルト体による前記トナー像の搬送方向と交差する方向への前記ベルト体の寄りを検知する検知手段と、前記検知手段の出力に基づいて前記ベルト体の前記交差する方向への寄りを調整する寄り調整機構と、前記ベルト体の表面のトナーを除去するクリーニング手段と、を有する画像形成装置であって、画像形成動作とは別に当該画像形成装置の動作条件を調整するための調整用トナー像を前記ベルト体に形成する調整動作を実施する画像形成装置において、前記寄り調整機構は、前記画像形成動作時に前記ベルト体の前記交差する方向への寄りを少なくするように作用する第1の動作と、前記調整動作時に前記ベルト体を積極的に前記交差する方向に往復運動させるように作用する第2の動作と、を行うことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、ベルト体に形成される調整動作のためのトナー像のクリーニング手段によるクリーニング性を維持又は向上することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体的構成
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、タンデム方式を採用する中間転写方式の画像形成装置である。本実施例の画像形成装置100は、フルカラー画像の形成が可能である。
1.画像形成装置の全体的構成
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、タンデム方式を採用する中間転写方式の画像形成装置である。本実施例の画像形成装置100は、フルカラー画像の形成が可能である。
図1に示すように、画像形成装置100は、第1の像担持体としてドラム状の4個の電子写真感光体(感光体)11(11a、11b、11c、11d)を有している。各感光体11a〜11dは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応して設けられている。各感光体11a〜11dの周囲には、その回転周面を取り巻くように、次の各手段が設けられている。先ず、帯電手段としての帯電ローラ12(12a、12b、12c、12d)である。次に、露光手段(画像書き込み手段)としてのスキャナ13(13a、13b、13c、13d)である。次に、現像手段としての現像ローラ14(14a、14b、14c、14d)である。次に、感光体クリーニング手段としてのクリーニング部材である感光体クリーニングブレード15(15a、15b、15c、15d)である。
又、各感光ドラム11a〜11dに対向するように、支持部材としての複数のローラに張設されて周回移動可能な第2の像担持体としての無端状のベルト体(回転体)である中間転写体(中間転写ベルト)1が配置されている。各感光体11a〜11dは、中間転写体1を介して、それぞれ一次転写手段としての一次転写ローラ17(17a、17b、17c、17d)と圧接され、それぞれ一次転写ニップを形成する。
中間転写体1の電気抵抗としては、体積抵抗率で106〜1012Ω・cmが好ましい。又、中間転写体1の材料としては、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリイミド樹脂など、或いはシリコーンゴムやヒドリンゴムなどの弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させて電気抵抗を調整したものなどを用いることができる。本実施例では、中間転写体1の材料としては、ポリイミド樹脂にカーボンを分散させて体積抵抗率を108Ω・cmに調整したものを用いた。又、本実施例では、中間転写体1の厚みは0.5mmとした。中間転写体1は、その内周面側に内包される、駆動ローラ1a、支持ローラ1b、1c、1dの4本のローラに巻架されている。
一次転写ローラ17a〜17dとしては、芯金に中抵抗(1kV印加時のニップ形成での実抵抗が106〜1012Ω)の弾性材を被覆したものが好ましい。弾性材には、シリコーンゴム、NBR、ヒドリンゴムなどの弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させ電気抵抗を調整したものなどを用いることができる。本実施例では、一次転写ローラ17a〜17dは、シリコーンゴムにカーボンを分散させて、1kV印加時のニップ形成での実抵抗を108Ω・cmとした。
二次転写手段としての二次転写ローラ18は、中間転写体1を介して、駆動ローラ1aに圧接されて、二次転写ニップを形成する。二次転写ローラ18としては、芯金に中抵抗(1kV印加時のニップ形成での実抵抗が106〜1012Ω)の弾性材を被覆したものが好ましい。弾性材には、シリコーンゴム、NBR、ヒドリンゴムなどの弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させ電気抵抗を調整したものなどを用いることができる。本実施例では、二次転写ローラ18は、シリコーンゴムにカーボンを分散させて、1kV印加時のニップ形成での実抵抗を107Ω・cmとした。
本実施例では、感光体11、帯電ローラ12、スキャナ13、現像ローラ14、一次転写ローラ17などにより、ベルト体である中間転写体1にトナー像を形成するトナー像形成手段が構成される。
2.画像形成動作
次に、画像形成装置100の画像形成動作について説明する。
次に、画像形成装置100の画像形成動作について説明する。
感光体11a〜11dは、先ず、帯電ローラ12a〜12dにより一様に帯電される。次に、感光体11a〜11dの表面には、ホストコンピュータ(図示せず)から送られた画像情報信号によって変調されたレーザー光が、スキャナ13a〜13dから照射される。このレーザー光の照射によって、感光体11a〜11dの表面に静電潜像(静電像)が形成される。レーザー光の強度及び照射スポット径は、画像形成装置100の解像度及び所望の画像濃度によって適正に設定されている。感光体11a〜11d上の静電潜像は、レーザー光が照射された部分は明部電位VL(約−100V)に、そうでない部分は帯電ローラ12a〜12dで帯電された暗部電位VD(約−700V)に保持されることによって形成される。静電潜像は、感光体11a〜11dの回転により、現像ローラ14a〜14dとの対向部に達する。そして、静電潜像は、現像ローラ14a〜14dにより、感光体11a〜11dの帯電極性と同一極性(本実施例ではマイナス極性)に帯電されたトナーが供給されて顕像化(現像)される。
一次転写ニップにおいて、中間転写体1の裏面に配置された一次転写ローラ17a〜17dには、トナーの帯電極性とは逆極性のバイアスが印加され、感光体11a〜11dとの間に電界が形成される。各感光体11a〜11d上のトナー像は、感光体11a〜11dの回転によって一次転写ニップに到達すると、一次転写ニップに形成されたこの電界とトナーの帯電電荷とによって、感光体11a〜11dから中間転写体1へと順次に転写(一次転写)される。
フルカラー画像形成装置においては、色の異なるトナー像が、各一次転写ニップで中間転写体1上に順次に転写され、複数の色の異なるトナー像が重ね合わされる。
一方、転写材Pは、給紙カセット23より画像形成装置100の本体(装置本体)内に供給され、搬送される。転写材Pは、中間転写体1の回転移動に合わせて二次転写ニップに導入される。
このとき二次転写ニップでは、二次転写ローラ18に、トナーの帯電極性とは逆極性のバイアスが印加され、中間転写体1と二次転写ローラ18との間に電界が形成される。中間転写体1上のトナー像は、中間転写体1の回転によって、転写材Pの移動と同期して、二次転写ニップに到達する。二次転写ニップにおいて、中間転写体1上のトナー像は、二次転写ニップに形成された電界とトナーの帯電電荷とによって、中間転写体1から転写材Pへと転写(二次転写)される。
その後、未定着のトナー像を載せた転写材Pは定着手段16に到達し、ここで加熱・加圧されることで、その上のトナー像が溶融されると共に固着される。これによって、転写材P上にカラー画像(定着像)が得られる。
一方、トナー像の一次転写を終えた感光体11a〜11dは、その表面が感光体クリーニングブレード15a〜15dによりそれぞれ清掃された後、次の画像形成工程に備える。又、転写材Pに二次転写されずに中間転写体1上に残留したトナーは、中間転写体クリーニング手段としてのクリーニング部材である中間転写体クリーニングブレード19によって、中間転写体1から除去される。中間転写体1から除去されたトナーは、搬送手段(図示せず)によって、回収トナー収容手段としての回収トナー収容ボックス(図示せず)に搬送され、これに収容される。
3.濃度調整動作
本実施例の画像形成装置100は、画像形成動作とは別に、調整動作(キャリブレーション動作)として、良好な色安定性を得るための濃度調整動作を行う。本発明においては、調整動作自体は利用可能なものを適宜用い得るものであるが、本実施例では、濃度調整動作は、概略、次のようなものである。通紙ジョブ中の所定のタイミングで、紙間を延長し、濃度調整動作のためのトナー像(トナーパッチ)を中間転写体1上に形成する。このトナーパッチは、予め決められた画像形成条件(動作条件)で形成する。そして、このトナーパッチの濃度を、調整用トナー像検知手段である、発光素子及び受光素子からなる反射光量検知手段としての濃度センサ9によって検知する。この検知したトナーパッチの濃度は、それ以降のジョブの帯電電位、露光量、現像バイアスなどの画像形成条件(動作条件)に反映され、自動調整される。
本実施例の画像形成装置100は、画像形成動作とは別に、調整動作(キャリブレーション動作)として、良好な色安定性を得るための濃度調整動作を行う。本発明においては、調整動作自体は利用可能なものを適宜用い得るものであるが、本実施例では、濃度調整動作は、概略、次のようなものである。通紙ジョブ中の所定のタイミングで、紙間を延長し、濃度調整動作のためのトナー像(トナーパッチ)を中間転写体1上に形成する。このトナーパッチは、予め決められた画像形成条件(動作条件)で形成する。そして、このトナーパッチの濃度を、調整用トナー像検知手段である、発光素子及び受光素子からなる反射光量検知手段としての濃度センサ9によって検知する。この検知したトナーパッチの濃度は、それ以降のジョブの帯電電位、露光量、現像バイアスなどの画像形成条件(動作条件)に反映され、自動調整される。
中間転写体1に形成された調整動作用トナー像(トナーパッチ)は、転写材Pに転写されることなく、二次転写ニップを通過させた後に、中間転写体クリーニングブレード19によって除去、回収される。
ここで、濃度センサ9の構成及び濃度制御について説明する。濃度センサ9は、図2に示すように、LEDなどの発光素子91、フォトダイオードなどの受光素子92、93を有している。そして、発光素子91からの赤外光を中間転写体1上のトナー像Tに照射し、そこからの正反射光を受光素子(正反射検知素子)92で、乱反射光を受光素子(乱反射検知素子)93で検出する。正反射検知素子92及び乱反射検知素子93での検知出力に基づいて、各色のトナーの濃度を調整することができる。
4.中間転写体の寄り検知及び調整方法
次に、中間転写体1の寄り検知及び調整方法について説明する。
次に、中間転写体1の寄り検知及び調整方法について説明する。
図3は、本実施例における、中間転写体1の寄り検知手段900、中間転写体1の寄り調整機構901、及び中間転写体1の位置関係を示す模式図である。
中間転写体1は、寄り検知手段900により、中間転写体1によるトナー像の搬送方向(プロセス方向)と交差する方向(本実施例では略垂直方向)(以下、「スキャン方向」という。)への寄りが検知される。そして、寄り検知手段900が検知した結果に基づいて、寄り調整機構901によって中間転写体1の張架ローラの一つである支持ローラ1cを中間転写体1の搬送方向に沿って移動させ、中間転写体1のスキャン方向の寄りを制御する。
ここで、本実施例における寄り検知手段900について説明する。寄り検知手段900は、中間転写体1のスキャン方向の両方の縁部のスキャン方向への移動を検出するように、装置本体の手前側の第1の寄りセンサ900aと、装置本体の奥側の第2の寄りセンサ900bと、を有する。より具体的には、寄り検知手段900は、第1、第2の寄りセンサ900a、900bによって、次のようにして中間転写体1のスキャン方向の寄りを検知する。寄りセンサ900a、900bは、ファオトインタラプタと、中間転写体1の端面に隣接した位置へと延存し、中間転写体1の端面にて作動される作動片と、作動片がベルト端面にて作動されることにより、作動片と一体に運動する遮光板とを有する。中間転写体1が、例えば、センサ900a側に寄ってくると、中間転写体1の端面により900aの作動片が押される。作動片が押されることにより遮光版がフォトインタラプタへ侵入し、中間転写体1の寄りを検知する。
又、本実施例における寄り調整機構901は、より具体的には、次のようにして中間転写体1をスキャン方向に移動させる。寄り調整機構901は、パルスモータを有し、パルスモータは、中間転写体1を張架しているローラ1cのパルスモータ側の軸受けを水平方向、すなわち、中間転写体のプロセス方向に揺動することが可能である。パルスモータを駆動しローラ1cの軸受けを揺動することで、中間転写体1を張架しているローラ1cの傾きが変化する。ローラ1cの傾きが変化することで、中間転写体1の搬送性が変化させ、スキャン方向の寄りを調整することが可能である。
図4は、寄り検知手段900で寄りを検知した際の出力と寄り調整機構901の動作タイミングと(後述の制御A)を示している。出力Aが装置本体の手前側の第1の寄りセンサ900aの出力を示し、出力Bが装置本体の奥側の第2の寄り検知手段900bの出力を示している。出力A及び出力BがHighの時、中間転写体1がそれぞれ第1の寄りセンサ900a、第2の寄りセンサ900b側に寄ってきている。例えば、出力AがHighとなった時、中間転写体1は装置本体の手前側に寄っているため、寄り調整機構901は、中間転写体1を装置本体の奥側に戻すように+動作を実施する。具体的には、+動作では、寄り調整機構901側のローラ1cの軸受けを、ローラ1bに近づける方向に揺動する動作を実施する。一方、出力BがHighとなった時、寄り調整機構901は、中間転写体1を装置本体の手前側に戻すように−動作を実施する。具体的には、−動作では、寄り調整機構901側のローラ1cの軸受けを、ローラ1bから遠ざける方向に揺動する動作を実施する。
画像形成動作時においては、中間転写体1の寄り調整機構901の動作の応答性を早くする。つまり、出力A又は出力BがHighとなった場合に、すぐに寄り調整機構901の動作を実施し、出力A又は出力BがLowとなったら、すぐに寄り調整機構901の動作を停止する。これにより、中間転写体1の搬送位置を安定させ、スキャン方向での画像形成部(一次転写ニップ)との中間転写体1の相対的なずれ量を少なくする。上記ずれ量を少なくする制御(以下、「制御A」という。)を実施することで、プリント画像(出力画像)のスキャン方向の振れが少なくなり、高画質なカラー画像を得ることができる。
5.濃度調整動作時の中間転写体のクリーニング
次に、濃度調整動作時における中間転写体1のクリーニング性を確保するための制御を説明する。
次に、濃度調整動作時における中間転写体1のクリーニング性を確保するための制御を説明する。
図5は、濃度調整の際に中間転写体1上に形成されるトナーパッチTの位置及び中間転写体1に対する中間転写体クリーニングブレード19の相対位置を示した模式図である。スキャン方向におけるトナーパッチTの形成位置は、濃度センサ9のスキャン方向における装置本体内の位置に対応しているため、濃度調整の実施時には、トナーパッチTは、スキャン方向において常に中間転写体1上の所定の位置に形成される。そのため、中間転写体クリーニングブレード19でトナーパッチTを回収する際に、中間転写体クリーニングブレード19の特定の位置(スキャン方向における濃度センサ9の中心位置近傍)にてトナーパッチTを集中して回収することになる。尚、トナーパッチTが中間転写体クリーニングブレード19によって中間転写体1から除去される工程までを含めて濃度調整動作時であるとする。
濃度調整時に中間転写体1に形成されるトナーパッチTは、転写媒体に転写されないため、濃度調整時に中間転写体クリーニングブレード19がクリーニングするトナー量は、画像形成動作時にクリーニングするトナー量に対して、例えば、約5倍のトナー量となる。そのため、中間転写体クリーニングブレード19の特定個所に大量のトナーが集中すると、クリーニング性能が追いつかずに、クリーニング不良となることがある。
そこで、本実施例では、濃度調整時の中間転写体1のクリーング時においては、寄り調整機構901によって積極的に中間転写体1をスキャン方向に往復運動させる。つまり、寄り調整機構901は、画像形成動作時に中間転写体1のスキャン方向への寄りを少なくするように作用する第1の動作と、調整動作時に中間転写体1を積極的にスキャン方向に往復運動させるように作用する第2の動作と、を行う。これにより、中間転写体クリーニングブレード19の特定位置にトナーパッチTのトナーが集中することを防止することが可能となる。
図6に、本実施例における寄り調整機構901の動作のフローチャートを示す。本実施例では、寄り調整機構901の動作は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御部のコントローラ50(図1)によって制御される。コントローラ50は、内蔵された又は接続された記憶媒体に記憶されたプログラム、データに従って、当該制御を実行する。
コントローラ50は、画像形成装置100の動作状況を確認し(STEP1)、濃度調整時であると確認した場合、寄り調整機構901によって中間転写体1をスキャン方向に往復運動させる制御Bを実施する(STEP2)。コントローラ50は、それ以外の場合(濃度調整時ではないことを確認した場合)、寄り調整機構901によって中間転写体1のスキャン方向の寄りを少なくさせる制御Aを実施する(STEP2)。
ここで、図7のフローチャートを参照して、STEP2における制御Bの動作について説明する。
コントローラ50は、時間t=0において、制御Bを開始すると、寄り検知手段900の出力A及びBを確認し、どちらかの出力がHighの場合、中間転写体1のスキャン方向の寄りを戻す方向に寄り調整機構901を動作させる制御を開始する(STEP3)。
以下、制御Bの開始時に、出力A及び出力BがLowの場合を例に動作を説明する。
コントローラ50は、制御Bの開始とともに、寄り調整機構901の+動作を開始させ、出力BがHighとなってからΔT(s)経過するまで+動作を継続させる(STEP4)。その後、−動作を開始させ、出力AがHighとなってからΔT(s)経過するまで−動作を継続させる(STEP5)。本実施例では、ΔT=0.2(s)とする。このΔTは、所望の寄り調整幅に応じて適宜選択することができる。コントローラ50は、STEP4とSTEP5を交互に繰り返す。そして、コントローラ50は、制御Bの実施中も、STEP1において画像形成装置100の動作状況を確認し、動作状況が変化した場合、状況に応じて寄り調整機構901の制御を切り替える(STEP2、STEP6)。
上述のように、制御Bにおいては、制御Aであれば+動作又は−動作を開始するタイミングですぐにはその動作を開始せずに、その時に行っている動作(−動作又は+動作)を継続する期間ΔTを設ける。これにより、制御Bでは、濃度調整時以外に実施される制御Aと比較して、寄り調整幅を大きくすることが可能である(図3中、制御Aでの寄り調整幅W1、制御Bでの寄り調整幅W2)。
図8は、制御Bの実施中の出力A及び出力Bと寄り調整機構の動作状況とを示している。
図8に示すように、制御Bにおいては、寄り調整機構901が+動作と−動作を交互に繰り返すことで、中間転写体1をスキャン方向に往復運動させることが可能である。
図6に戻って、コントローラ50は、画像形成装置100の動作状況を確認し、装置本体が停止状態の場合、寄り調整機構901の制御を停止する(STEP6)。
以上説明したように、本実施例では、濃度調整時に、寄り調整機構901により中間転写体1をスキャン方向に往復運動させ、中間転写体クリーニングブレード19の特定の個所にトナーパッチTのトナーが集中することを防止することができる。これにより、中間転写体1のクリーニング性を良好に維持することが可能となる。
尚、本実施例では、制御Bにおいて、寄り調整機構901の動作を、時間をパラメータとして制御した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、寄り量を直接検知し、寄り量をパラメータとして制御することも可能であり、これによっても同様の効果を得ることができる。
又、本実施例では、制御Bにおける+動作と−動作の切り替えまでの時間ΔTを、+動作時と−動作時とで同じ時間とした。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれ任意の時間に設定することも可能であり、これによっても同様の効果を得ることができる。
又、本実施例では、制御Bは、濃度調整時に実施するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前述の位置調整動作など、ベルト体に特別のトナー像を形成して、これをクリーニング手段で除去することが行われる調整動作であれば、本発明を同様に適用することで、そのベルト体のクリーニング性の向上又は維持を図ることができる。
1 中間転写体
9 濃度センサ
19 中間転写ベルトクリーニングブレード
100 画像形成装置
900 寄り検知手段
901 寄り調整機構
9 濃度センサ
19 中間転写ベルトクリーニングブレード
100 画像形成装置
900 寄り検知手段
901 寄り調整機構
Claims (2)
- 複数のローラに張設されて周回移動可能なベルト体と、前記ベルト体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記ベルト体による前記トナー像の搬送方向と交差する方向への前記ベルト体の寄りを検知する検知手段と、前記検知手段の出力に基づいて前記ベルト体の前記交差する方向への寄りを調整する寄り調整機構と、前記ベルト体の表面のトナーを除去するクリーニング手段と、を有する画像形成装置であって、画像形成動作とは別に当該画像形成装置の動作条件を調整するための調整用トナー像を前記ベルト体に形成する調整動作を実施する画像形成装置において、
前記寄り調整機構は、前記画像形成動作時に前記ベルト体の前記交差する方向への寄りを少なくするように作用する第1の動作と、前記調整動作時に前記ベルト体を積極的に前記交差する方向に往復運動させるように作用する第2の動作と、を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成動作時の前記交差する方向における前記ベルト体の寄り調整の幅は、前記調整動作時の前記交差する方向における前記ベルト体の寄り調整の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009182917A JP2011034015A (ja) | 2009-08-05 | 2009-08-05 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009182917A JP2011034015A (ja) | 2009-08-05 | 2009-08-05 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011034015A true JP2011034015A (ja) | 2011-02-17 |
Family
ID=43763122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009182917A Pending JP2011034015A (ja) | 2009-08-05 | 2009-08-05 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011034015A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012198496A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-10-18 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2009
- 2009-08-05 JP JP2009182917A patent/JP2011034015A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012198496A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-10-18 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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