JP2009134198A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング手段による像担持体上のクリーニング性を確保し、良好なプリント画像を得ることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写手段のクリーニング時には、転写手段にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加することで転写手段に付着したトナーを像担持体上に移動させ、像担持体の後続する周回では、第一のバイアスを印加した像担持体上の領域に対して、絶対値にて第一のバイアスより小さい第二のバイアスを転写手段に印加する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置として、トナー像を静電的に担持する回転体である像担持体と、像担持体の表面に当接してバイアスを印加する転写手段と、像担持体上の不要なトナーを除去するクリーニング手段とを備えたものが知られている。斯かる構成の画像形成装置では、像担持体と転写手段との間に転写材を通過させたときに像担持体上のトナー像を転写材に転写する。
このような電子写真方式の画像形成装置の第一の従来例では、帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセスの各画像形成プロセスを経て、像担持体としての感光体の表面にトナー像を形成する。このトナー像を転写手段としての転写ローラによって感光体上から転写材(例えば紙)上に転写プロセスを行う。この転写プロセスにおいて、感光体上のトナーはそのすべてが転写されるわけではなく、少量のトナーが感光体表面に残る。そこで、この感光体上に残ったトナーは、クリーニング手段により除去される。
この画像形成装置において、一般的に、転写材が感光体と転写ローラとの間にないときは、転写ローラは感光体と常に接触している。このような状態で感光体上にトナーがあると、そのトナーが転写ローラに付着する可能性がある。あるいは、万一、ジャムなどが発生して感光体にトナー像を形成し始めたあとに画像形成動作が中断された場合も、転写ローラにトナーが付着する可能性がある。このような場合、次の転写材の転写プロセス時に、その転写材の裏面にトナーが付着して汚してしまう恐れがある。
そこで、転写ローラに付着したトナーを除去する手法として、転写ローラにトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加して、転写ローラに付着したトナーを感光体に逆転写させて、クリーニング手段で回収する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電子写真方式の画像形成装置としての第二の実施例としては、複数の感光体を中間転写体に並列配置した、タンデム方式で、かつ、中間転写方式のカラー画像形成装置がある。中間転写方式のカラー画像形成装置は、複数の感光体表面に異なる色のトナー像を形成し、一次転写ローラによって像担持体としての中間転写体上に順次転写(以下、「一次転写」という。)して中間転写体上にカラートナー像を形成する。このカラートナー像を二次転写手段としての二次転写ローラによって転写材表面に転写(以下、「二次転写」という。)して目的のカラートナー像を得るものである。この二次転写において、中間転写体上のトナーはそのすべてが転写されるわけではなく、少量のトナーが中間転写体表面に残る。そこで、この中間転写体上に残ったトナーは、クリーニング手段により除去される。
この二次転写ローラにおいても、上記第一の従来例における転写ローラと同様の問題、すなわち、二次転写ローラにトナーが付着する可能性がある。二次転写ローラに付着したトナーを除去する手法として、例えば、先述の特許文献1と同様な手法が用いられる。
さらには、上記第二の従来例のカラー画像形成装置においては、良好な色安定性を得るための濃度調整動作や、色ずれを防止するための位置調整動作が一般的に行われている。
(濃度調整動作)
濃度調整動作とは、カラー画像形成装置において、色の異なるトナー像の濃度を調整して画像品質を維持するための調整動作である。より詳しくは、使用環境や現像器、感光体の印字枚数による特性変動、感光体の製造時における感度ばらつき、トナーの製造時における摩擦帯電特性のばらつきなどによって生じるトナー像の濃度特性に変動に対して、各色のトナーの濃度を調整する。即ち、濃度調整動作は、良好な色安定性を得るための調整動作である。このような濃度調整動作に関する発明は、数多く公表されている(例えば、特許文献2参照)。
濃度調整動作の一般的な方法を次に述べる。
通紙ジョブ中の所定のタイミングで、紙間を延長し、濃度調整動作のためのトナー像を中間転写体上に形成する。トナー像は、予め決められた画像形成条件で形成する。トナー像は、その濃度を、発光素子及び受光素子からなる反射光量検知手段としての濃度センサによって検知される。検知された濃度は、それ以降のジョブの帯電電位、露光量、現像バイアス等の画像形成条件に反映され、自動調整される。なお、中間転写体に形成された濃度調整用の上記トナー像は、転写されることなく、クリーニング手段によって除去し、回収トナー収容ボックスに収容される。
(位置調整動作)
位置調整動作とは、カラー画像形成装置において、色の異なるトナー像のレジ位置を調整して画像品質を維持するための調整動作である。より詳しくは、各色における、感光体やレーザー光源、ミラーなどの位置や傾きのばらつき、あるいは機内昇温によるそれらの位置ずれによって、各色のトナー像の位置ずれや画像倍率の差が生じる。位置調整動作とは、このような各色のトナー像の位置ずれや画像倍率の差に対して各色のトナー像の書き出し位置や画像倍率を調整するための調整動作である。このような位置調整動作に関する発明は、数多く公表されている(例えば、特許文献3参照)。
位置調整動作の一般的な方法を次に述べる。
通紙ジョブ中の所定のタイミングで、紙間を延長し、位置調整動作のためのトナー像を、中間転写体上に形成する。トナー像は、その位置を、発光素子及び受光素子からなる反射光量検知手段としての濃度センサによって検知される。検知された各トナー像の位置から、各色の位置ずれ量を算出し、走査線の走査タイミング、ミラーの位置や角度を自動調整し、各色の位置や画像倍率を調整する。なお、中間転写体に形成された位置調整動作のための上記トナー像は、転写されることなく、クリーニング手段によって除去し、回収トナー収容ボックスに収容される。
以上のような調整動作のためのトナー像は転写材に転写しない。そこで、この調整動作のためのトナー像が二次転写ローラに付着することを防止する手法として、トナー像が二次転写ローラ位置を通過するときは、二次転写ローラにトナーの帯電と同極性のバイアスを印加する手法が広く用いられている。
特開2001−117382公報 特開平6−66721公報 特開平6−17796公報
しかしながら、上述の転写手段に付着したトナーを除去する制御、及び、像担持体上のトナーを転写手段に付着させずに前記クリーニング手段によって回収する制御において、次のような問題があった。
つまり、上記制御において、像担持体との間に転写材がない状態で転写手段にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加すると、転写手段からトナーへの放電や電荷注入などによって、トナーの帯電量が増加する可能性がある。または、像担持体からトナーへの放電などによって、トナーの帯電極性が反転し、かつ、帯電量が増加する可能性がある。その結果、トナーの像担持体に対する静電付着力が増加し、像担持体上からトナーをクリーニング手段によって回収することが困難になる恐れがある。
そこで、本発明の目的は、上記のような状態であっても、クリーニング手段による像担持体上のクリーニング性を確保し、良好なプリント画像を得ることのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の一態様によると、トナー像を静電的に担持する回転体である像担持体と、前記像担持体の表面に当接してバイアスを印加する転写手段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去するクリーニング手段とを備え、前記像担持体と前記転写手段との間に転写材を通過させたときに前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する画像形成装置において、
前記転写手段のクリーニング時には、前記転写手段にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加することで前記転写手段に付着したトナーを前記像担持体上に移動させ、前記像担持体の後続する周回では、前記第一のバイアスを印加した前記像担持体上の領域に対して、絶対値にて前記第一のバイアスより小さい第二のバイアスを前記転写手段に印加することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第二の態様によると、トナー像を静電的に担持する回転体である像担持体と、前記像担持体の表面に当接してバイアスを印加する転写手段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去するクリーニング手段とを備え、前記像担持体と前記転写手段との間に転写材を通過させたときに前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する画像形成装置において、
前記像担持体上のトナーを前記転写手段に付着させずに前記クリーニング手段によって回収する制御を行うときは、前記転写手段にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加することで前記転写手段にトナーが付着することを防止し、前記像担持体の後続する周回では、前記第一のバイアスを印加した前記像担持体上の領域に対して、絶対値にて前記第一のバイアスより小さい第二のバイアスを前記転写手段に印加することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、転写手段に付着したトナーを除去する制御、及び、像担持体上のトナーを転写手段に付着させずにクリーニング手段によって回収する制御において、像担持体の後続する周回で、転写手段に印加するバイアスによってトナーの帯電量を小さくする。これによって、次のような効果を奏し得る。
(1)転写手段と像担持体との間に転写材がない状態で転写手段にトナーの帯電と同極性のバイアスを印加したときに、トナーの帯電量が増加した場合であっても、クリーニング手段による像担持体上のクリーニング性を確保することができる。
(2)トナーの帯電極性が反転し、かつ、帯電量が増加した場合であっても、クリーニング手段による像担持体上のクリーニング性を確保することができる。
(3)従って、良好なプリント画像を得ることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置は、タンデム方式で、かつ、中間転写方式のカラー画像形成装置である。
図1に示すように、画像形成装置100は、ドラム状の電子写真感光体(以下、単に「感光体」という。)11(11a〜11d)を有している。感光体11a〜11dはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーにそれぞれ対応している。各感光体11a〜11dの周囲には、回転周面を取り巻くように、一次帯電手段としての帯電ローラ12a〜12d、露光手段としてのスキャナ13a〜13d、そして、現像手段としての現像ローラ14a〜14dが配置されている。更に、感光体11a〜11dの周囲には、感光体クリーニング手段としての感光体クリーニングブレード15a〜15dが設けられている。
感光体11a〜11dは、本実施例では、像担持体としてのベルト状の中間転写体1を介して、それぞれ対をなす一次転写手段としての一次転写ローラ17a〜17dと圧接され、それぞれ一次転写ニップN1(N1a〜N1d)を形成する。
中間転写体1の抵抗としては、体積抵抗率で106〜1012Ω・cmのものが好ましい。従って、ウレタン系樹脂、フツ素系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリイミド樹脂のものや、シリコーンゴムやヒドリンゴム等の弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させ抵抗調整を行ったもの等を用いることができる。本実施例ではポリイミド樹脂にカーボンを分散させて体積抵抗率を108Ω・cmに調整し、厚み0.5mmとした。本実施例にてベルト状とされる中間転写体1は、内包される駆動ローラ1a、支持ローラ1b、1c、1dの4本のローラに懸架されている。
一次転写ローラ17(17a〜17d)としては、芯金に中抵抗(1kV印加時のニップ形成での実抵抗が106〜1012Ω)の弾性材を被覆したものが好ましい。弾性材にはシリコーンゴムやNBR、ヒドリンゴム等の弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させ抵抗調整を行ったもの等を用いることができる。本実施例では、シリコーンゴムにカーボンを分散させて、1kV印加時のニップ形成での実抵抗を108Ωとした。
二次転写手段としての二次転写ローラ18は、中間転写体1を介して駆動ローラ1aと圧接されて二次転写ニップN2を形成する。二次転写ローラ18としては、芯金に中抵抗(1kV印加時のニップ形成での実抵抗が106〜1012Ω)の弾性材を被覆したものが好ましい。弾性材にはシリコーンゴムやNBR、ヒドリンゴム等の弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させ抵抗調整を行ったもの等を用いることができる。本実施例では、シリコーンゴムにカーボンを分散させて、1kV印加時のニップ形成での実抵抗を107Ωとした。
以下に、画像形成装置100の画像形成について説明する。
感光体11a〜11dは、まず、一次帯電手段12a〜12dにより一様に帯電され、次に、不図示のホストコンピュータから送られた画像情報信号によって変調されたレーザー光をスキャナ13a〜13dから照射される。この照射によって、感光体11a〜11dの表面に画像情報信号に応じた静電潜像が形成される。レーザー光の強度及び照射スポット径は、画像形成装置の解像度及び所望の画像濃度によって適正に設定されている。感光体11a〜11d上の静電潜像は、レーザー光が照射された部分は明部電位VL(約−100V)に、そうでない部分は帯電手段12a〜12dで帯電された暗部電位VD(約−700V)に保持されることによって形成する。静電潜像は、感光体11a〜11dの回転により、現像ローラ14a〜14dとの対向部に達し、同一極性(本実施例では負極性)に帯電された現像剤(トナー)が供給されて顕像化される。
一次転写ニップN1(N1a〜N1d)において、中間転写体1の裏面に配置された一次転写ローラ17a〜17dにはトナーと逆極性のバイアスが印加され、感光体11a〜11dとの間に電界を形成する。感光体11a〜11d上の各トナー像は、感光体11a〜11dの回転によって一次転写ニップN1a〜N1dに到達する。これにより、トナー像は、一次転写ニップN1a〜N1dに形成された電界とトナーの帯電とによって、感光体11a〜11dから中間転写体1へと順次転写される(一次転写)。
フルカラー画像形成装置においては、色の異なるトナー像が、各一次転写ニップN1a〜N1dで中間転写体1上に順次転写され、複数の色の異なるトナー像を重ね合わせることで、カラー画像を形成する。
一方、転写材Pは、給紙カセット23より画像形成装置内に給紙、搬送される。転写材Pは中間転写体の回転移動に合わせて二次転写ニップN2に導入される。
このとき二次転写ニップN2では、二次転写ローラ18にトナーと逆極性のバイアスを印加して、中間転写体1と二次転写ローラ18との間に電界を形成する。中間転写体1上のカラートナー像は、中間転写体1の回転によって、転写材Pの移動と同期して、二次転写ニップN2に到達する。二次転写ニップN2において、中間転写体1上のカラートナー像は、二次転写ニップN2に形成された電界とトナーの帯電とによって、中間転写体1から転写材Pへと転写される(二次転写)。
未定着カラー像を載せた転写材Pは、定着手段16に到達し、加熱・加圧されて永久定着像を得る。
一方、トナー像の一次転写を終えた感光体11a〜11dの表面は、感光体クリーニング手段を構成する感光体クリーニングブレード15a〜15dによりそれぞれ表面を清掃された後、次の画像形成工程に備える。また、二次転写されずに中間転写体1上に残留したトナーは、中間転写体クリーニング手段としての中間転写体クリーニングブレード19によって回収される。そして、不図示の搬送手段によって、回収トナー収容手段としての回収トナー収容ボックス(不図示)に搬送、収容される。
ここで、本実施例の特徴である、中間転写体のクリーニング性を確保するための制御を説明する。
なお、本制御は、二次転写ローラ18に付着したトナーを除去するシーケンス動作と合わせて実行されるものであり、図1で説明した本実施例の画像形成装置100において、プリント信号を受信したときに、プリント動作に先立って行うものである。
この本実施例の制御は、中間転写体上のトナーの帯電量が大きいために良好なクリーニング性が確保できないときに有効な制御である。
具体的には、例えば、二次転写ローラ18に付着したトナーを除去するクリーニング時の制御などにおいて、中間転写体1と二次転写ローラ18との間に転写材Pがない状態で、二次転写ローラ18から中間転写体1へとトナーを移動させる。そのために、二次転写ローラにトナーの帯電極性と同極性(本実施例では負極性)の第一のバイアスを印加しときに、そのバイアスによって二次転写ローラ18からトナーへの放電や電荷注入などが起こる。その結果、トナーの帯電量(本実施例では負極性)が増加し、中間転写体からトナーを除去することが困難となる。本実施例の制御は、このような場合に有効な制御である。
本制御では、上記第一のバイアスによってトナー帯電量が増加したために中間転写体から除去することができなかったトナーに対して、このトナーが次に二次転写位置N2を通過するタイミングで、第二のバイアスを二次転写ローラ18に印加する。第二のバイアスは、第一のバイアスと同極性(本実施例では負極性)で、値の異なる(即ち、絶対値の小さい)バイアスとされる。
本制御の特徴は、上記二次転写ローラ18への前記第二のバイアスの印加によって、トナーの電荷移動を促し、トナーの帯電量を小さくすることにある。
本制御を、図2のタイミングチャートを用いて詳細に説明する。
まず、中間転写体1と二次転写ローラ18を回転させ、中間転写体1と二次転写ローラ18との間に転写材Pを通過させない状態で、二次転写ローラ18にバイアス20a(第一のバイアス)を印加する。
このバイアス20aは、二次転写ローラ18に付着したトナーを中間転写体1に移動させるためのバイアスである。バイアス20aは、トナーと同極性のバイアスであって、かつ、二次転写ローラ18に付着したトナーを中間転写体1に移動するのに十分なバイアスである。本実施例では、負に帯電したトナーを使用し、バイアス20aを−1kVとした。
さらに、中間転写体1を周回させ、バイアス20aを印加した中間転写体1の領域が次に二次転写位置N2を通過するタイミングで、二次転写ローラ18にバイアス20b(第二のバイアス)を印加する。本制御の特徴は、このバイアス20bを印加することにある。
バイアス20bは、最初に印加したバイアス20aによって帯電量が増加したために、中間転写体クリーニングブレード19によって中間転写体1から除去することができなかったトナーに対して、トナーの電荷移動を促し、トナーの帯電量を小さくするものである。即ち、中間転写体1から除去することができなかったトナーに対して、このトナーが次の周回にて二次転写位置を通過するタイミングで、二次転写ローラ18から、トナーの帯電極性と同極性で、且つ、バイアス20aより絶対値の小さいバイアス20bを印加する。これによって、先行する周回にては中間転写体1から除去することができなかったトナーに対して、トナーの電荷移動を促し、トナーの帯電量を小さくすることができる。
バイアス20bは、トナーが二次転写ローラ18に再付着しないように、バイアス20aと同極性である必要がある。また、効果的にトナーの帯電量を小さくするために、バイアス20aよりも小さいバイアス値(絶対値)であることが好ましい。本実施例では、バイアス20bを−500Vとした。
なお、本実施例において、バイアス20bを印加するタイミングは、先行する周回にてバイアス20aを印加した中間転写体1の領域が、後続するその次の周回にて二次転写位置N2を通過するときとした。これは、図1の画像形成装置100が有する制御装置200などによって、時間をカウントし、中間転写体1の回転状態とバイアス20aを印加したタイミングを把握してバイアス20bを印加するタイミングを決定するなどの方法で行えばよい。
さらに、中間転写体1を周回させ、バイアス20bを印加した領域が中間転写体クリーニングブレード19を通過し終えたタイミングで、中間転写体1、及び、二次転写ローラ18の駆動を停止し、全動作を停止する。
ここで、本実施例の効果を説明する。
表1は、バイアス20aを印加した直後の中間転写体1上のトナー帯電量とそのクリーニング性、バイアス20bを印加した直後の中間転写体1上のトナー帯電量とそのクリーニング性を比較する。
なお、本比較を行うにあたり、予め二次転写ローラ18にトナーを付着させている。さらに、バイアス20aによってトナーの帯電量が大きくなりやすいように、低温低湿(5℃10%)に制御された室内で行っている。
Figure 2009134198
表1のように、バイアス20aを印加したトナーの帯電量は高い状態にあり、中間転写体1とトナーとの間の静電吸着力が高まったため、中間転写体クリーニングブレード19によってクリーニングできなかった。一方、中間転写体1を周回させてバイアス20aを印加された中間転写体1の領域が次に二次転写位置N2に達したときに、二次転写ローラ18にバイアス20bを印加すると、トナーの帯電量が低下した。その結果、中間転写体1とトナーとの間の静電吸着力が低下し、中間転写体クリーニングブレード19によってクリーニングすることが可能となった。
(実施例1の変更態様1)
上記実施例1では、二次転写ローラ18に付着したトナーを除去する制御に関するものであった。
しかし、例えば、中間転写体1上のトナーを二次転写ローラ18に付着することを防止する制御においても、同様の効果が得られる。
つまり、像担持体である中間転写体1上のトナーを二次転写ローラ18に付着させずに中間転写体クリーニングブレード19によって回収する制御を行うときに上記実施例1と同様の制御を行うことができる。即ち、二次転写ローラ18にトナーの帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加することで二次転写ローラ18にトナーが付着することを防止する。そして、更に、中間転写体1の後続する周回では、バイアスを印加した中間転写体上の領域に対して、二次転写ローラ18に異なるバイアス、即ち、第一のバイアスとは絶対値において小さい第二のバイアスを印加する。
この場合、二次転写ローラ18にバイアス20aを印加するタイミングは、少なくとも中間転写体上にトナーが存在する領域が、二次転写位置N2を通過するタイミングを含めるものとする。
(実施例1の変更態様2)
さらに、これまで記載した実施例は、タンデム方式で、かつ中間転写方式のカラー画像形成装置における制御とした。ただし、例えば、図3に示す主要断面図を有する画像形成装置100において適用しても同様な効果が得られる。
つまり、図3の画像形成装置は、像担持体としての感光体211の周りに、帯電手段としての帯電ローラ212、露光手段としてのスキャナ213、が配置されている。更に、本実施例では、現像手段として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の現像器214(214a〜214a)が設けられている。更に、感光体211の周囲には、感光体と当接する転写手段としての転写ローラ218と、感光体クリーニング手段としての感光体クリーニングブレード219が設けられている。
上記構成にて、本実施例によれば、像担持体としての感光体211の表面を帯電ローラ212で一様に帯電し、次いで、スキャナ213により色分解された画像データに基づいて各色毎にレーザ光を走査露光し、これにより感光体211上に静電潜像を形成する。
その後、各色毎に、感光体211に近接して配置された各色の現像器214(214a〜214a)を切り換えることにより、感光体211上に、トナー像を形成する。
上記工程を各色について実行し、感光体211上には、フルカラートナー像(或いは、単色トナー像でもよい)を形成する。
この感光体211上のトナー像を、感光体211と当接する転写手段としての転写ローラ218との間に転写材が通過したときに、転写ローラ218に印加するバイアスによって、転写材上に転写する。なお、転写後の感光体211上の不要な転写残トナーは、感光体211に当接する感光体クリーニングブレード219によってクリーニングする。斯かる構成の画像形成装置は、当業者には周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。
このような構成の画像形成装置に、上記の実施例1にて説明した制御を適用することができる。
ただ、実施例1では像担持体は中間転写体1とされたが、本変更実施例では、像担持体は感光体211とされる。
つまり、図4に示すように、本変更実施例では、上記実施例1に示した二次転写ローラ18、中間転写体1、中間転写体クリーニングブレード19に代わって、転写ローラ218、感光体211、感光体クリーニングブレード219をそれぞれ置き換えた制御を行えばよい。この場合、実施例1のバイアス20a、20bは、本変更実施例では転写ローラ218に印加されるバイアスである。制御態様は、実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
実施例2
実施例1にて説明した図1に示される画像形成装置にて、更に、中間転写体のクリーニング性を確保するための他の制御について説明する。
本実施例の制御は、実施例1の制御と同様に、二次転写ローラ18に付着したトナーを除去するシーケンス動作と合わせて実行されるものであり、実施例1の画像形成装置において、プリント信号を受信したときに、プリント動作に先立って行われる。
本実施例の制御は、次のような場合に有効な制御である。
つまり、例えば、二次転写ローラ18に付着したトナーを中間転写体1に移動するために二次転写ローラ18にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加したときに、中間転写体1からトナーへの放電などによって、帯電極性の反転したトナーが生じる。
本実施例の制御は、このように反転したトナーが支配的となり、かつ、このトナーの帯電量が増加して中間転写体からトナーを除去することが困難となった場合に有効な制御である。
本制御では、前記の中間転写体1から除去することが困難なトナーに対して、このトナーが次に二次転写位置N2を通過するタイミングで、第二のバイアスを二次転写ローラ18に印加する。第二のバイアスは、前記第一のバイアスと逆極性で、且つ、値の異なる(即ち、第一のバイアスより絶対値の小さい)バイアスとされる。本制御の特徴は、これによって、トナーの電荷移動を促し、トナーの帯電量を小さくすることにある。
本制御を、図5のタイミングチャートを用いて詳細に説明する。
まず、中間転写体1と二次転写ローラ18を回転させ、中間転写体1と二次転写ローラ18との間に転写材Pを通過させない状態で、二次転写ローラ18にバイアス20c(第一のバイアス)を印加する。バイアス20cは、実施例1のバイアス20aと同じ目的で印加するものである。本実施例では、負に帯電したトナーを使用し、バイアス20cは−1kVとした。なお、バイアス20cによってトナーの帯電極性は正に反転した。
さらに、中間転写体1を周回させ、バイアス20c(第一のバイアス)を印加した中間転写体1の領域が次に二次転写位置N2を通過するタイミングで、二次転写ローラ18にバイアス20cと逆極性(本実施例では正極性)のバイアス20d(第二のバイアス)を印加する。本制御の特徴は、このバイアス20dを印加することにある。
バイアス20dは、バイアス20cによって帯電極性が正に反転し、かつ、帯電量が増加したために中間転写体クリーニングブレード19によって中間転写体1から除去することができなかったトナーに対して、トナーの帯電量を小さくするものである。
つまり、中間転写体1から除去することができなかったトナーが次に二次転写位置N2を通過するタイミングで、二次転写ローラ18から、バイアス20cと逆極性(帯電極性が反転したトナーと同極性)のバイアス20dを印加する。また、バイアス20dは、バイアス20cよりも絶対値の小さいバイアスとされる。このようなバイアス20dを、中間転写体1から除去することができなかったトナーに対して印加することによって、トナーの電荷移動を促し、トナーの帯電量を小さくすることができる。
また、バイアス20dは、帯電極性が正に反転したトナーが二次転写ローラ18に再付着しないように、正のバイアスを印加する必要がある。すなわち、バイアス20cと逆極性である必要がある。また、効果的にトナーの帯電量を小さくするために、バイアス20cよりも絶対値の小さいバイアスであることが好ましい。本実施例では、バイアス20dを+500Vとした。
さらに、中間転写体1を周回させ、バイアス20dを印加した領域が中間転写体クリーニングブレード19を通過し終えたタイミングで、中間転写体1、及び、二次転写ローラ18の駆動を停止し、全動作を停止した。
ここで、本実施例の効果を説明する。
表2は、バイアス20cを印加した直後の中間転写体1上のトナー帯電極性と帯電量及びそのクリーニング性、並びに、バイアス20dを印加した直後の中間転写体1上のトナー帯電極性と帯電量及びそのクリーニング性を比較する。
Figure 2009134198
バイアス20cを印加する前のトナーの帯電極性は、負であったが、表2のように、バイアス20cを印加したトナーの帯電極性は、正に反転し、かつ帯電量は高い状態にあった。帯電量が高いため、中間転写体1とトナーとの間の静電吸着力が高まり、中間転写体クリーニングブレード19によってクリーニングできなかった。一方、バイアス20dを印加すると、トナーの帯電量が低下した。その結果、中間転写体1とトナーとの間の静電吸着力が低下し、中間転写体クリーニングブレード19によってクリーニングすることが可能となった。
(実施例2の変更態様1)
上記実施例2では、二次転写ローラ18に付着したトナーを除去する制御に関するものであった。
しかし、例えば、中間転写体1上のトナーを二次転写ローラ18に付着することを防止する制御においても、同様の効果が得られる。
つまり、像担持体である中間転写体1上のトナーを二次転写ローラ18に付着させずに中間転写体クリーニングブレード19によって回収する制御を行うときに上記実施例2と同様の制御を行うことができる。即ち、二次転写ローラ18にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアス20cを印加することで二次転写ローラ18にトナーが付着することを防止する。更に、中間転写体1の後続する周回では、第一のバイアスを印加した中間転写体上の領域に対して、二次転写ローラ18に異なるバイアス、即ち、第一のバイアス20cとは逆極性で、且つ、第一のバイアス20cより絶対値の小さい第二のバイアス20dを印加する。
この場合、二次転写ローラ18にバイアス20cを印加するタイミングは、少なくとも中間転写体1上にトナーが存在する領域が、二次転写位置N2を通過するタイミングを含めるものとする。
(実施例2の変更態様2)
さらに、上記実施例2は、タンデム方式で、かつ中間転写方式のカラー画像形成装置における制御とした。ただし、例えば、図3を参照して上記「実施例1の変更態様2」で説明した画像形成装置100に適用しても同様な効果が得られる。
このような構成の画像形成装置に、上記の実施例2にて説明した制御を適用することができる。
ただ、上記実施例2では像担持体は中間転写体1とされたが、本変更実施例では、像担持体は感光体211とされる。
つまり、本変更実施例では、図6に示すように、上記実施例2に示した二次転写ローラ18、中間転写体1、中間転写体クリーニングブレード19に代わって、図3に示す画像形成装置における転写ローラ218、感光体211、感光体クリーニングブレード219をそれぞれ置き換えた制御を行えばよい。この場合、実施例2のバイアス20c、20dは、転写ローラ218に印加されるバイアスである。制御態様は、実施例2と同様であるので、詳しい説明は省略する。
実施例3
実施例1にて説明した図1に示される画像形成装置にて、更に、中間転写体のクリーニング性を確保するための他の制御について説明する。
本実施例の制御は、実施例1、2の制御と同様に、二次転写ローラ18に付着したトナーを除去するシーケンス動作と合わせて実行されるものであり、実施例1の画像形成装置において、プリント信号を受信したときに、プリント動作に先立って行われる。
ここで、実施例1は、トナーの帯電量が高まったために、中間転写体1から除去することが困難となった場合に有効な制御であった。さらに、実施例2は、帯電極性が反転したトナーが支配的となり、かつ、このトナーの帯電量が高まったために中間転写体1から除去することが困難となった場合に有効であった。
しかし、条件によっては、正負それぞれに帯電したトナーが混在する可能性がある。
そこで、実施例3では、正負それぞれに帯電したトナーが混在する状態であって、かつ、トナーの帯電量が増加したために中間転写体1からトナーを除去することが困難となった場合に有効な制御を提案する。
本実施例では、二次転写ローラに付着したトナーを除去するために、二次転写ローラ18にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加する。すると、このバイアスによって正負それぞれに帯電したトナーが混在することとなり、さらに帯電量が増加したために中間転写体1から除去することができない場合が生じる。本制御は、この場合に適用する。
本制御の特徴は、このような中間転写体1から除去できなかったトナーに対して、このトナーが二次転写位置を通過する度に、前の周回で印加したバイアスとは逆極性で、かつ、異なるバイアスを、周回ごとに二次転写ローラ18に印加する。即ち、本制御によると、後続する周回に印加するバイアスの絶対値は、先行する周回に印加したバイアスの絶対値より小さくなるようにされる。
これによって、トナーの電荷移動を促し、トナーの帯電量を小さくすることにある。
本制御を、図7のタイミングチャートを用いて詳細に説明する。
まず、中間転写体1と二次転写ローラ18を回転させ、中間転写体1と二次転写ローラ18との間に転写材Pを通過させない状態で、二次転写ローラ18にトナーの帯電極性と同極性のバイアス20e(第一のバイアス)を印加する。バイアス20eは実施例1のバイアス20aと同じ目的で印加するものである。本実施例3では、負に帯電したトナーを使用し、バイアス20eは−1kVとした。
さらに、中間転写体1を周回させ、バイアス20eを印加した中間転写体の領域が次に二次転写位置N2を通過するタイミングで、二次転写ローラ18に第一のバイアスとは逆極性で、且つ絶対値の小さいバイアス20f(第二のバイアス)を印加する。
本実施例において、バイアス20fは+500Vとする。バイアス20fを正のバイアスとすることで、負に帯電したトナーの電荷量を効果的に小さくする一方、正に帯電したトナーに対しても、トナーの電荷移動を促すことで電荷量を小さくすることができる。ここで、バイアス20fは、正に帯電したトナーに対して効果的に電荷量を小さくするために、バイアス20eよりも絶対値の小さいバイアスが好ましい。
ただし、バイアス20fが正のバイアスであるために、負に帯電するトナーは二次転写ローラに再転写する可能性が高い。
そこで、さらに中間転写体1を少なくとも1回以上周回させ、バイアス20fを印加した中間転写体の領域が次に二次転写位置を通過するタイミングで、二次転写ローラ18に少なくとも一つの第三のバイアスを印加する。
本実施例では、第三のバイアスは、二つのバイアス、即ち、1番目の第三のバイアス20gと、2番目の第三のバイアス20hとにて構成される。これに限定されるものではなく、必要に応じて、更に第三のバイアスを増やすことができる。
本実施例において、1番目の第三のバイアス20gは−400Vとする。バイアス20gを負のバイアスとすることで、正に帯電したトナーの電荷量を効果的に小さくすることができる。さらに、負に帯電したトナーは、二次転写ローラ18から中間転写体1へ移動し、かつ、トナーの電荷移動を促すことで電荷量を小さくすることができる。ここで、バイアス20gは、負に帯電したトナーに対して効果的に電荷量を小さくするために、バイアス20fよりも絶対値の小さいバイアスが好ましい。
ただし、バイアス20gが負のバイアスであるために、正に帯電するトナーは二次転写ローラに再転写する可能性が高い。
そこで、本実施例では、さらに中間転写体1を周回させ、バイアス20gを印加した中間転写体の領域が次に二次転写位置を通過するタイミングで、二次転写ローラ18に2番目の第三のバイアス20hを印加する。
本実施例において、バイアス20hは+300Vとする。バイアス20hを正のバイアスとすることで、負に帯電したトナーの電荷量を効果的に小さくすることができる。さらに、正に帯電したトナーは、二次転写ローラ18から中間転写体1へ移動し、かつ、トナーの電荷移動を促すことで電荷量を小さくすることができる。ここで、バイアス20hは、正に帯電したトナーに対して効果的に電荷量を小さくするために、バイアス20gよりも絶対値の小さいバイアスが好ましい。
さらに、中間転写体1を周回させ、バイアス20hを印加した領域が中間転写体クリーニングブレード19を通過し終えたタイミングで、中間転写体1及び二次転写ローラ18の駆動を停止し、全動作を停止する。
本実施例では、バイアス20f〜20hのように、バイアス20eを印加したトナーが二次転写位置N2を通過する度に、前周回とは極性が異なり絶対値の小さなバイアスを、印加しつづける。即ち、二次転写ローラ18に対するバイアスは、中間転写体1と二次転写ローラ18との電位差が周回毎に小さくなるように印加する。
これによって、正負それぞれに帯電したトナーが混在する状態であっても、トナーの帯電量を小さくすることができ、中間転写体クリーニングブレード19によるクリーニング性を確保することができる。
(実施例3の変更態様1)
上記実施例3では、二次転写ローラ18に付着したトナーを除去する制御に関するものであった。
しかし、例えば、中間転写体1上のトナーを二次転写ローラ18に付着することを防止する制御においても、同様の効果が得られる。
つまり、像担持体である中間転写体1上のトナーを二次転写ローラ18に付着させずに中間転写体クリーニングブレード19によって回収する制御をおこなうときに上記実施例3と同様の制御を行うことができる。即ち、二次転写ローラ18にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加することで二次転写ローラ18にトナーが付着することを防止する。そして、さらに、中間転写体1の後続する周回では、バイアスを印加した中間転写体上の領域に対して、二次転写ローラ18に異なるバイアス、即ち、第一のバイアスとは逆極性で、かつ、第一のバイアスより絶対値の小さい第二のバイアスを印加する。
更に、実施例3と同様に、第二のバイアス20f印加後に、少なくとも一つの第三のバイアス、本実施例では、1番目及び2番目の第三のバイアス20g、20hを印加する。このとき、実施例3と同様に、後続する周回に印加するバイアスの絶対値は、先行する周回に印加したバイアスの絶対値より小さくなるようにされる。
この場合、二次転写ローラ18にバイアス20eを印加するタイミングは、少なくとも中間転写体上にトナーが存在する領域が、二次転写位置N2を通過するタイミングを含めるものとする。
(実施例3の変更態様2)
さらに、上記実施例3は、タンデム方式で、かつ中間転写方式のカラー画像形成装置における制御とした。ただし、例えば、図3を参照して上記「実施例1の変更態様2」で説明した画像形成装置100に適用しても同様な効果が得られる。
このような構成の画像形成装置に、上記の実施例3にて説明した制御を適用することができる。
ただ、この場合には、図8に示すように、上記実施例3に示した二次転写ローラ18、中間転写体1、中間転写体クリーニングブレード19に代わって、図3に示す画像形成装置における転写ローラ218、感光体211、感光体クリーニングブレード219をそれぞれ置き換えた制御を行えばよい。この場合、第一、第二、及び第三のバイアス20e、20f、20g、20hは、転写ローラ218に印加されるバイアスである。制御態様は、実施例3と同様であるので、詳しい説明は省略する。
上記各実施例は、中間転写方式或いは直接転写方式のカラー画像形成装置について説明したが、もちろん、本発明の画像形成装置は、カラー画像形成装置に限定されるものではなく、白黒用の画像形成装置であっても良い。
このような画像形成装置は、当業者には周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。斯かる構成の画像形成装置にも、上記実施例1、2、3にて説明したような本発明の原理を同様に適用し、同様の作用効果を奏することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施例に従った制御を説明するタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例に従った制御を説明するタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例に従った制御を説明するタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例に従った制御を説明するタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例に従った制御を説明するタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例に従った制御を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 中間転写体(像担持体)
11(11a〜11d) 感光体
12(12a〜12d) 帯電ローラ(帯電手段)
13(13a〜13d) スキャナ(露光手段)
14(14a〜14d) 現像器(現像手段)
15(15a〜15d) 感光体クリーニングブレード(感光体クリーニング手段)
17(17a〜17d) 一次転写ローラ(転写手段)
18 二次転写ローラ(転写手段)
19 中間転写ベルトクリーニングブレード(中間転写体クリーニング手段)
20a〜20 二次転写ローラに印加するバイアス
100 画像形成装置
200 制御手段
211 感光体(像担持体)
212 帯電ローラ(帯電手段)
213 スキャナ(露光手段)
214 現像器(現像手段)
218 転写ローラ(転写手段)
219 感光体クリーニングブレード(感光体クリーニング手段)
P 転写材

Claims (9)

  1. トナー像を静電的に担持する回転体である像担持体と、前記像担持体の表面に当接してバイアスを印加する転写手段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去するクリーニング手段とを備え、前記像担持体と前記転写手段との間に転写材を通過させたときに前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する画像形成装置において、
    前記転写手段のクリーニング時には、前記転写手段にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加することで前記転写手段に付着したトナーを前記像担持体上に移動させ、前記像担持体の後続する周回では、前記第一のバイアスを印加した前記像担持体上の領域に対して、絶対値にて前記第一のバイアスより小さい第二のバイアスを前記転写手段に印加することを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を静電的に担持する回転体である像担持体と、前記像担持体の表面に当接してバイアスを印加する転写手段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去するクリーニング手段とを備え、前記像担持体と前記転写手段との間に転写材を通過させたときに前記像担持体上のトナー像を転写材に転写する画像形成装置において、
    前記像担持体上のトナーを前記転写手段に付着させずに前記クリーニング手段によって回収する制御を行うときは、前記転写手段にトナー帯電極性と同極性の第一のバイアスを印加することで前記転写手段にトナーが付着することを防止し、前記像担持体の後続する周回では、前記第一のバイアスを印加した前記像担持体上の領域に対して、絶対値にて前記第一のバイアスより小さい第二のバイアスを前記転写手段に印加することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記第一のバイアスと前記第二のバイアスとは、同極性とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一のバイアスと前記第二のバイアスとは、逆極性とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第二のバイアスを前記転写手段に印加した後、更に、前記第二のバイアスを印加した前記像担持体上の領域に対して、少なくとも一つの第三のバイアスを前記転写手段に印加するために、更に、前記像担持体を少なくとも1回以上周回させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第二のバイアス、及び、前記少なくとも一つの第三のバイアスは、前記像担持体の先行する周回に印加したバイアスの絶対値よりも、後続する周回に印加したバイアスの絶対値を小さくすることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第二のバイアス、及び、前記少なくとも一つの第三のバイアスは、周回ごとに逆極性とすることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体は、トナー像を静電的に担持する回転体である中間転写体であり、前記中間転写体には、トナー像が形成された感光体から一次帯電手段によりトナー像が転写されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 前記像担持体は、トナー像を静電的に担持する回転体である感光体であり、前記感光体には、画像情報信号に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像が現像手段により現像剤にて現像してトナー像とされることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20120076522A1 (en) * 2010-09-28 2012-03-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2016194593A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 キヤノン株式会社 画像形成装置

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