JP2011033129A - 流体軸受装置、モータ、情報機器 - Google Patents

流体軸受装置、モータ、情報機器 Download PDF

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Takahiko Shiraishi
貴彦 白石
Yoshito Watabe
嘉人 渡部
Keigo Kusaka
圭吾 日下
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Abstract

【課題】2部品間を接着固定している部分から軸受隙間に接着剤が流れ込むことを防止し、流体軸受部から軸受外部への潤滑流体の漏洩を防止することができる流体軸受装置および、それを備えたスピンドルモータを提供する。
【解決手段】潤滑流体溜まり部31を形成しているカバー19とスリーブ14の固定部に、接着剤23を保持する封止部32と、カバー19をスリーブ14に位置決めするため部分で、接着剤23が介在していない遮断部33(34)を形成することで、接着剤23が、潤滑流体溜まり部31へ流れ込むことを防止できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気ディスク、光ディスクなどの情報機器を回転駆動するモータおよび、このモータに使用される流体軸受装置に関するものである。
磁気ディスクや光ディスクなどの記録ディスクを回転駆動するためのモータ、特に、ハードディスク装置に用いられているモータは、回転体と固定体が非接触である流体軸受装置を用いたモータが主流となっている。
流体軸受装置は、回転体と固定体の間に充填されている潤滑剤に動圧を発生させることで、非接触回転を実現している。したがって、潤滑剤が不足すれば、動圧を発生させることが出来なくなる。つまり、流体軸受装置にとって、潤滑剤を軸受隙間に保持することは極めて重要である。
流体軸受装置の軸受隙間に充填されている潤滑剤は、時間が経過すると共に蒸発することが知られている。そのため、流体軸受装置には、寿命を確保するために潤滑剤溜まり部を設けている。
例えば、特許文献1に開示されている流体軸受装置1は、図7(a)に図示されているように、ラジアル動圧発生部2を構成しているスリーブ3の端面3aと、この端面3aを覆うように配置されているカバー4との間に、潤滑剤溜まり部5を形成している。この潤滑剤溜まり部5は、周方向でその断面積が変化するように形成されていることで、潤滑流体6の蒸発にともない、潤滑流体6と大気が接している境界面が周方向に移動することで、軸受の寿命を確保するようになっている。
そして、その潤滑流体6を保持している部材であるカバー4は、接着部7にてスリーブ3に接着剤にて固定されている。このカバー4とスリーブ3のように潤滑流体6を保持している部材どうしの接着部7から軸受外部へ潤滑流体6が漏洩すれば、潤滑剤不足を生じることになる。そのような潤滑流体6の漏洩を防止するために、例えば、特許文献2には、2つの部材(例えば、図7(b)におけるスリーブ3とカバー4)が対向している部分であり且つ、位置決めする部分に接着剤を充填させている技術が開示されている。
特開2004−225740号公報 特開2006−161967号公報
図7(a)の接着部7の部分拡大図である図7(b)に図示しているように、従来の構造では、潤滑流体6を保持している部材どうしの接着部7から軸受外部へ潤滑流体6が漏洩することを防止するために、2つの部材であるスリーブ3とカバー4の固定部に接着剤を充填させていた。具体的には、スリーブ3の外周環状部3bの上面とスリーブ3の側面3cにより形成されている段部3dに接着剤8を所定の量だけ塗布し、カバー4を段部3dに取付けていた。そして、カバー4とスリーブ3の間にテーパ部(9,10)を2箇所形成し、接着剤8の表面張力バランス特性を用いて、潤滑剤溜まり部5に接着剤8が流れ込むことを防止していた。
しかしながら、近年の記録ディスクを回転駆動するためのモータ、特に、ハードディスク装置に用いられているモータでは、低発ガス性であるエポキシ系接着剤を用いる傾向となってきている。エポキシ系接着剤は、完全硬化させるために高温環境下に所定の時間放置する必要があり、完全硬化する前に粘度や表面張力が低下するという特徴がある。その結果、2箇所のテーパ部(9,10)に介在している表面張力のバランスが崩れて、粘度及び表面張力が低下した接着剤8がスリーブ3の表面(3c、3a)または、カバー4の表面(4a)を伝わり、潤滑剤溜まり部5に流れ込む可能性がある。
つまり、2つの部材を固定している固定部全体にエポキシ系などの接着剤を充填させている場合には、接着剤をその固定部内に留めることができない。そして、接着剤が固定部から流れ出し、潤滑剤溜まり部などが形成されている軸受隙間に流れ込むことで、軸受の循環を妨げる原因となり、潤滑流体が外部に漏洩するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、2つの部材を接着固定する際の接着剤の軸受隙間への流れ込みによる潤滑流体の外部への漏洩を防止することを特徴とした流体軸受装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の流体軸受装置は、一端側が開口され、他端側が閉鎖された軸受穴を有するスリーブと、前記軸受穴に挿入され相対回転自在に支持されるシャフトと、前記スリーブの前記一端側の端面を、軸方向隙間部を介して覆うように前記スリーブに固定されたカバーと、前記カバーと前記スリーブとの間を含むスリーブ内空間に保持される潤滑流体と、前記シャフトの外周面もしくは対向する前記スリーブの内周面に動圧溝を有する動圧軸受部と、前記カバーと前記スリーブの外周部に隙間を設けた封止部と、前記動圧軸受部を形成している軸方向高さと異なる軸方向高さ位置で、かつ前記封止部の半径方向の内側に前記カバーと前記スリーブを勘合させた遮断部を有することを特徴としたものである。
本発明の流体軸受装置は、一端側が開口され、他端側が閉鎖された軸受穴を有するスリーブと、前記軸受穴に挿入され相対回転自在に支持されるシャフトと、前記スリーブの前記一端側の端面を、前記スリーブに半径方向隙間部を介して覆うように前記シャフトに固定されたハブと、前記スリーブの一端側の端面及び外周部を他端側に隙間を介して半径方向に重なった状態で配し、前記ハブに固定した環状部材と、前記スリーブと前記環状部材の間でテーパシール部が形成され、前記ハブと前記環状部材と前記スリーブとの間を含むスリーブ内空間に保持される潤滑流体と、前記ハブと前記環状部材の外周部に隙間を設けた封止部と、前記封止部の半径方向の内側に前記環状部材と前記ハブを勘合させた遮断部を有することを特徴としたものである。
本発明の流体軸受装置によれば、2つの部材を固定している箇所に接着部である封止部と位置決め部である遮断部が形成されているために、潤滑流体が充填されている隙間に接着剤が流れ込むことを防止することが可能となり、接着剤に起因する軸受外部への潤滑流体の漏洩を防止することができる。
本発明の実施の形態1における流体軸受装置11を備えたスピンドルモータ12の断面図 本発明の実施の形態1における流体軸受装置11の断面図 流体軸受装置11におけるカバー19とスリーブ14の固定部の説明図 流体軸受装置11におけるカバー19とスリーブ14の固定部の変形例 本発明の実施の形態2における流体軸受装置38を備えたスピンドルモータ37の断面図 流体軸受装置38におけるハブ43と環状部材44の固定部の説明図 (a)は、従来の流体軸受装置1を備えたスピンドルモータの断面図、(b)は、接着部7の構造を説明する部分拡大図
以下に、本発明のスピンドルモータ及び、流体軸受装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態に係る流体軸受装置11を備えたスピンドルモータ12の断面図、図2は同流体軸受装置11の断面図、図3は図2における接着部13の構造を説明する部分拡大図である。なお、以下の説明は、理解し易いように、図1および図2に示すように、スリーブ14の軸受孔14aにおける開口端14bが上方に、閉鎖端14cが下方に配置された場合を説明するが、実際に使用する場合はこの配置に限るものではないことはもちろんである。
図1、図2に示すように、このスピンドルモータ12の流体軸受装置11は、シャフト15と、スピンドルモータ12のベース16に固定され、開口する上側の開口端14bと閉鎖された下側の閉鎖端14cとを有する軸受孔14aを有し、シャフト15を間隙(空間)を介して回転自在な姿勢で挿入させたスリーブ14と、シャフト15の下端部に外嵌結合やねじにより固定されているとともに、軸受孔14aにおける閉鎖端側である太径孔部14dに、この太径孔部14dの上面に対して間隙を有する姿勢で配置された太径のスラストフランジ17と、スラストフランジ17の下面と間隙を有する姿勢で対向するようにスリーブ14の底部に固定されたスラストプレート18とを備え、さらにこれらの構成に加えて、スリーブ14の上端面(開口端側端面)を空間を有した姿勢で覆うカバー19を設けている。
そして、この流体軸受装置11において、スリーブ14における外周面寄りの箇所に、軸心(図示しない)と平行に延びる1つの循環用連通路20(例えば、この直径は0.2mm〜0.6mm程度)が穿孔されており、この循環用連通路20により、軸受孔14aの閉鎖端14c側に設けられた太径孔部14d(閉鎖端面側の空間領域)と、カバー19とスリーブ14の開口端側端面である上端面との間の空間領域(開口端側空間領域)とが連通されている。
また、カバー19とスリーブ14との間を含むスリーブ14の内部の空間(すなわち、シャフト15の外周面とスリーブ14の内周面との間の空間、軸受孔14aの太径孔部14d内の空間、軸受孔14aの太径孔部14dと循環用連通路20との間の連通箇所の空間、循環用連通路20内の空間、スリーブ14の上端面とカバー19との間の開口端側空間領域)に潤滑油などの潤滑流体21が充填されている。
なお、図2に拡大して示すように、カバー19のシャフト15に臨む内周面には開口側ほど広がるように形成されて、外気に連通して潤滑流体21を溜める潤滑流体溜め部22が形成されている。また、スリーブ14とカバー19とは接着剤23で固定されている。
また、スリーブ14の内周面(またはシャフト15の外周面、若しくは、スリーブ14の内周面とシャフト15の外周面との両方に設けてもよい)には上下に魚骨状パターンなどの2つの動圧溝24、25が形成され、後述する回転駆動力によりシャフト15とスリーブ14とが相対的に回転された際に、この動圧溝24、25により掻き出される潤滑流体21の力により、シャフト15とスリーブ14とがラジアル方向(半径方向)に所定間隙を介して回転自在に支持されるラジアル流体軸受が構成されている。
また、スラストフランジ17の上面と下面(または、これに対向するスリーブ14の下面やスラストプレート18の上面、またはスラストフランジ17の上下面とスリーブ14の下面やスラストプレート18の上面との全てに設けてもよい)とには、螺旋状パターンなどの動圧溝(図示しない)が形成され、前記回転駆動力などによりシャフト15に取り付けられたスラストフランジ17とスリーブ14とが相対的に回転された際に、この動圧溝により掻き出される潤滑流体21の力により、シャフト15とスリーブ14とがスラスト方向(軸心方向)に所定間隙を介して回転自在に支持されるスラスト流体軸受が構成されている。
ここで、ラジアル流体軸受を構成する動圧溝24、25は、周知のヘリングボーン形状とされ、シャフト15の外周面における上側と下側の合わせて2箇所に形成されているが、下側の動圧溝25は、その頂部から斜めに上がる溝と斜めに下がる溝とが同じ長さとされている一方、上側の動圧溝24は、図2に示すように、その頂部から斜めに上がる溝24aが、頂部から斜めに下がる溝24bよりも長めに形成され、回転駆動時にはこの上側の動圧溝24によって、この隙間の潤滑流体21が積極的に下方に送り出されるように構成されている。また、ラジアル流体軸受を構成する動圧溝は、潤滑流体21が下方に送り出されるように構成されている動圧溝24だけでも良い。
図1に示すように、シャフト15におけるスリーブ14の軸受孔14aから突出している突出軸部15aには、その外周に例えば磁気記録ディスクが固定される回転部材としてのハブ26が圧入状態で外嵌されている。この実施の形態では、ハブ26のベース寄り部分外周にロータマグネット27が取り付けられている。また、ベース16には、ロータマグネット27に対向するように、ステータコイル28が巻かれたステータコア29が取り付けられている。そして、このロータマグネット27とステータコア29とにより、シャフト15とスリーブ14との間に回転駆動力を与えるスピンドルモータの回転駆動部が構成されている。
また、図2に示すように、スリーブ14におけるカバー19に対向する上端面はほぼ平面形状とされている。これに対して、カバー19は、その裏面部が、スリーブ14の上端面に開口する循環用連通路20の開口部近傍領域と、スリーブ14の軸受孔14a開口端の近傍外周部とは、これに対応するカバー19の裏面部分とこれに対向するスリーブ14の上端面との離間距離が毛管現象を生じる寸法であり、スリーブ14内周面の軸受孔14aに毛管現象により流入する隙間を形成するように配設されている。
また、カバー19の裏面部分には、循環用連通路20の開口部近傍領域から周方向に傾斜し、スリーブ14の上端面からの離間距離が大きくなる形状の凹部30が形成されており、流体溜まり空間部31を形成している。
したがって、潤滑流体21の蒸発などにより軸受隙間に充填されている潤滑流体21の量が減少したとしても、毛管力により流体溜まり空間部31から供給されるようになっており、軸受隙間における潤滑流体21不足が生じないよう図られている。
また、図2に拡大して示すように、カバー19のシャフト15に臨む内周面において開口側ほど広がるように形成された潤滑流体溜め部22は、下方ほど狭くなるように傾斜する傾斜面により形成され、潤滑流体21が蒸発するなどして減少して流体溜まり空間部31の箇所での界面の位置が変化した場合でも、この潤滑流体溜め部22において、界面が傾斜面内で移動する範囲で釣り合うような形状に設定されている。
上記構成に加えて、本発明は特に、図3に示すように、カバーとスリーブの固定部に封止部32と遮断部33(34)を設けた構造となっている。以下に詳細な構造について説明する。
まず、封止部32と遮断部33(34)を形成しているカバー19は、スリーブ14の上端面14eに軸方向で空間を介して対向し、潤滑流体溜まり部31を形成している。また、スリーブ14の上端面14eに対向しているカバー19の裏面には、軸方向下側に突出した凸部で、カバー19をスリーブ14に位置規制するための位置規制部19aが形成されている。また、位置規制部19aの半径方向外側には、位置規制部19aよりも薄い部分であり、封止部32を形成している環状部19bが形成されている。
一方、封止部32と遮断部33(34)を形成しているスリーブ14の上端面14eには、上端面14eの外周部に環状凸部14fが形成されている。そして、環状凸部14fの半径方向内側の側面と上端面14eにて形成されている部分(段部)に、カバー19に形成されている位置規制部19aが嵌合するようになっている。
以上のような構造であるカバー19とスリーブ14の固定部において、封止部32は、カバー19の環状部19bと軸方向に空間を介して対向しているスリーブ14の環状凸部14fとの間に形成されており、接着剤23が充填されている。
一方、遮断部33(34)は、カバー19の位置規制部19aとスリーブ14の側面、上端面14eが対向している部分に形成されており、カバー19をスリーブ14に正確に位置決めする役割を果たしている。また、遮断部33(34)には、接着剤23は、介在していない構造となっている。
このように、カバー19とスリーブ14の固定部は、接着剤23が充填されている封止部32と、接着剤が介在しておらずカバー19をスリーブ14に正確に位置決めするための遮断部33(34)を別々に設けているので、接着剤23が潤滑流体溜まり部31に流れ込むことを確実に防止できる構造となっている。
また、スリーブ14とカバー19の材質に指定はないが、スリーブ14とカバー19の熱膨張率が略等しい材質にすると、温度変化が生じた場合でも遮断部33(34)におけるスリーブ14とカバー19間に隙間が生じるのを防止でき、かつカバー19の環状部19bと軸方向に空間を介して対向しているスリーブ14の環状凸部14fとの間の距離変化も防止でき、より好ましい。
さらに、封止部32と遮断部33(34)は、ラジアル軸受隙間35よりも軸方向上側に配置しているので、カバー19とスリーブ14の嵌合時に生じる応力及び、接着剤が硬化する際に生じる応力の影響によるラジアル軸受隙間の変化を抑制することが可能となる。
また、封止部32のみに接着剤23を充填しているので、接着剤23が硬化する際に生じる半径方向の応力の影響が殆どないので、潤滑流体21の漏洩防止機能を有している潤滑流体溜め部22を構成しているカバー19の内周面22aの変形を防止できる。
(実施の形態1の変形例)
図4には、実施の形態1の変形例を図示している。図4に図示しているように、封止部32を構成しているカバー19の環状部19bに軸方向上側に向かって凹んでいる凹部36を設けることで、接着剤23がより確実に封止部32のみに介在させることができる。
つまり、カバー19をスリーブ14に固定した後、エポキシ系接着剤23を封止部32の半径方向外側から塗布する。塗布された接着剤を高温環境下(80℃〜120℃)にて1〜3時間程度放置することで、完全硬化させるのであるが、完全硬化するまでに、エポキシ系接着剤23は、低粘度となり毛管力により隙間が狭い方向へと流れ込もうとする(潤滑流体溜まり部31に向かって流れ込もうとする)。
しかし、凹部36を設けているので、低粘度となった接着剤は、凹部36へと流れ込むこととなり、封止部32の半径方向外側に形成されている接着剤保持部32aと凹部36にて接着剤23の表面張力のバランスを保つことになり、遮断部33(34)には、流れ込まない。ここで、凹部36の形状は、特に限定されるものではなく、様々な形状であってもよい。
また、スリーブ14の環状凸部14fの半径方向内側の側面に空間14gを設け、空間14gに撥油剤を塗布することで、接着剤23の遮断部33(34)への流れ込みを防止することも可能である。
加えて、遮断部33(34)を形成している部材の表面粗さよりも封止部32を形成している部材の表面粗さを大きくなるように設定することで、潤滑剤23が、遮断部33(34)および、潤滑流体溜まり部31へ流れ込み難くなる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2の流体軸受装置38を備えたスピンドルモータ37の断面図を示す。図5において、実施の形態1と異なるところは、スラスト流体軸受39と抜止部40と軸受開口部41の構成である。その他は、実施の形態1と同様の機能を有するものとする。
図5において、スラスト流体軸受39は、スリーブ42の軸受孔42aにおける開口端42b側の端面42cとハブ43の裏側面43aとが対向する空間に形成されている。また、スラスト流体軸受39の半径方向外側には、ハブ43から軸方向下側に向かって突出している凸部43bが配置されており、凸部43bに抜止部40を構成している環状部材44が固定されている。そして、環状部材44の半径方向内周面とスリーブ42の外周面との間にて軸受開口部41を構成している。
上記構成に加えて、本発明は、図6に示すように、ハブ43と環状部材44の固定部に封止部45と遮断部46(47)を設けた構造となっている。
このように、ハブ43と環状部材44の固定部には、接着剤48が充填されている封止部45と、接着剤48が介在しておらず環状部材44をハブ43に正確に位置決めするための遮断部46(47)を別々に設けているので、接着剤48が軸受開口部41に保持されている潤滑流体49に流れ込むことを確実に防止できる構造となっている。
さらに、封止部45のみに接着剤48を充填しているので、接着剤48が硬化する際に生じる半径方向の応力の影響が殆どないので、潤滑流体49の漏洩防止機能を有している軸受開口部41を構成している環状部材44の内周面の変形を防止できる。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または、修正が可能である。
本発明の流体軸受装置は、ディスク駆動装置、リール駆動装置、キャプスタン駆動装置、ドラム駆動装置などのスピンドルモータとして特に好適であるが、これに限るものではない。
1、11、38 流体軸受装置
2、35 ラジアル動圧発生部
3、14、42 スリーブ
3a、42c 端面
3b 外周環状部
3c 側面
3d 段部
4、19 カバー
4a 表面
5、22、31 潤滑剤溜まり部
6、21、23、49 潤滑流体
7、13 接着部
8、23、48 接着剤
9、10 テーパ部
12、37 スピンドルモータ
14a、42a 軸受孔
14b、42b 開口端
14c 閉鎖端
14d 太径孔部
14f 環状凸部
14g 空間
15 シャフト
16 ベース
17 スラストフランジ
18 スラストプレート
20 循環用連通路
24,25 動圧溝
24a、24b 溝
26、43 ハブ
27 ロータマグネット
28 ステータコイル
29 ステータコア
30、36 凹部
32、45 封止部
33、34、46、47 遮断部
39 スラスト流体軸受
40 抜止部
41 軸受開口部
43 裏側面a
43b 凸部
44 環状部材

Claims (8)

  1. 一端側が開口され、他端側が閉鎖された軸受穴を有するスリーブと、
    前記軸受穴に挿入され相対回転自在に支持されるシャフトと、
    前記スリーブの前記一端側の端面を、軸方向隙間部を介して覆うように前記スリーブに固定されたカバーと、
    前記カバーと前記スリーブとの間を含むスリーブ内空間に保持される潤滑流体と、
    前記シャフトの外周面もしくは対向する前記スリーブの内周面に動圧溝を有する動圧軸受部と、
    前記カバーと前記スリーブの外周部に隙間を設けた封止部と、
    前記動圧軸受部を形成している軸方向高さと異なる軸方向高さ位置で、かつ前記封止部の半径方向の内側に前記カバーと前記スリーブを勘合させた遮断部を有する流体軸受装置。
  2. 一端側が開口され、他端側が閉鎖された軸受穴を有するスリーブと、
    前記軸受穴に挿入され相対回転自在に支持されるシャフトと、
    前記スリーブの前記一端側の端面を、前記スリーブに半径方向隙間部を介して覆うように前記シャフトに固定されたハブと、
    前記スリーブの一端側の端面及び外周部を他端側に隙間を介して半径方向に重なった状態で配し、前記ハブに固定した環状部材と、
    前記スリーブと前記環状部材の間でテーパシール部が形成され、前記ハブと前記環状部材と前記スリーブとの間を含むスリーブ内空間に保持される潤滑流体と、
    前記ハブと前記環状部材の外周部に隙間を設けた封止部と、
    前記封止部の半径方向の内側に前記環状部材と前記ハブを勘合させた遮断部を有する流体軸受装置。
  3. 前記封止部に、接着剤が充填された請求項1または請求項2に記載の流体軸受装置。
  4. 前記封止部が、軸方向に対して半径方向が長く、かつ半径方向円盤状に形成された構造である請求項1から請求項3に記載の流体軸受装置。
  5. 前記スリーブと前記カバーの線膨張係数が異なる場合、前記カバーが前記遮断部において圧入によって固定された請求項1から請求項3に記載の流体軸受装置。
  6. 前記スリーブと前記カバーの線膨張係数がほぼ等しい場合、前記カバーが前記遮断部において挿入によって固定された請求項1から請求項3に記載の流体軸受装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の流体軸受を備えたスピンドルモータ。
  8. 請求項7に記載のスピンドルモータを備えた、情報装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013256987A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Ntn Corp 流体動圧軸受装置

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JP2013256987A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Ntn Corp 流体動圧軸受装置

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