JP2011032823A - ロック装置 - Google Patents

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Shingo Kuroishi
真悟 黒石
Yoshihisa Fukuda
義久 福田
Taiyo Otsuka
太陽 大塚
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Abstract

【課題】シートバック等の構成部を車両内の所定位置に固定するようにロックするロック装置において、組み付ける部材点数を減らして、組付け作業を簡単にし、製造コストも安価にする。
【解決手段】回動することによって、係合状態にフック本体31を保持する保持位置と、係合解除状態にフック本体31を位置させる解除位置とに位置が切り替わるポール40と、収容凹部25とともに挟持しているストライカSを収容凹部25の内周端26に押圧するようにフック本体31を係合方向に押圧する追込みプレート50ととは、互いに同じ回動軸となる軸支部材23pでベースプレート21に回動可能に軸支されている。第1コイルバネ61と、第1コイルバネ61に比して弱いバネ力の第2コイルバネ62と、ループ形状の中間掛部63とを一体的に形成したバネ部材60にて、キャンセルプレート35、ポール40、追込みプレート50を付勢している。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートバック等の構成部を車両内の所定位置に固定するようにロックするロック装置に関する。
自動車等の車両には、乗員が着座する車両用シートが設置されている。この車両用シートは、車両用シートを構成する構成部として、乗員が着座するシートクッションと、着座した乗員の背凭れとなるシートバックとを備える。
このような車両用シートにあっては、車両内に適宜設定される固定位置にて、例えばシートバック等のシート構成部をロックするロック装置が配設されるものが知られている。このロック装置は、車両内固定位置に配設されたストライカを係合することによって、車両内の適宜設定される固定位置にて、このシート構成部をロックする。
上記したロック装置は、ストライカを嵌め受けるフックと、このフックにより嵌め受けられたストライカを収容するベースプレートと、この収容されたストライカの収容状態を解除するためにフックを連動させるポールとを備える。このように構成されるロック装置は、ベースプレートに対してストライカをフックに嵌め受けた状態で収容し、ストライカを係合状態とする。なお、ストライカがベースプレートに収容されるにあたっては、ベースプレートに設けられた収容凹部に収容されるようになっている。
ところで、ベースプレートの収容凹部は、上記したようにストライカを収容するものであるため、その収容凹部の内周径は、ストライカの外周径より僅かながらも大きく設計されている。このため、この収容凹部にストライカを収容している場合には、この収容されたストライカは収容凹部内でガタついてしまい易い。このように収容凹部内のストライカがガタつきは、異音の原因ともなる。
そこで、このようなガタつきを解消しようと、上記したベースプレートの収容凹部に収容されたストライカを、この収容凹部の内周端に向けて押圧する追込みプレートが設けられたロック装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようにロック装置が構成されていると、追込みプレートが、収容凹部とストライカとに生じる隙間幅を狭めるように、収容凹部に収容されたストライカを収容凹部の内周端に向けて押圧することができる。もって、収容凹部内のストライカのガタつきを解消することができる。
特開2005−263109
しかしながら、上記したロック装置にあっては、ストライカのガタつきを解消する追込みプレートを追加した構成であるため、この追込みプレート自体も回動可能に軸支するように構成しなければならない。その上、このように追込みプレートを追加した構成では、追込みプレートを所定位置に位置させるように付勢する付勢バネも追加する必要となってくる。そうすると、組み付ける部材点数が多くなってしまって、組付け作業が煩雑なる上、製造コストも高価なものとなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバック等の構成部を車両内の所定位置に固定するようにロックするロック装置において、組み付ける部材点数を減らして、組付け作業を簡単にし、製造コストも安価にすることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係るロック装置は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係るロック装置は、車両内に配設される二部材の一方に設けられ、該二部材の他方に設けられたストライカと係合して該二部材同士をロックするロック装置であって、前記ストライカを受け入れる収容凹部を有するベースプレートと、前記ベースプレートに回動可能に軸支され且つ回動することにより該ベースプレートの前記収容凹部とともに挟持して前記ストライカを係合する係合状態と該ストライカの係合を解除して該ストライカをフリーにする係合解除状態とに状態が切り替わるフックと、前記ベースプレートに回動可能に軸支され且つ回動することにより前記フックを前記係合状態に保持する保持位置と前記フックを前記係合解除状態とする解除位置とに位置が切り替わるポールと、前記ポールと同じ回動軸で回動可能に軸支され且つ前記収容凹部とともに挟持している前記ストライカを該収容凹部の内周端に押圧するように前記フックを係合方向に押圧する追込みプレートとを備え、前記フックと前記ポールと前記追込みプレートとには、前記フックを前記係合状態または前記係合解除状態の何れかの状態で安定するように付勢し且つ該フックと該ポールと該追込みプレートとの何れにも掛けられるバネ部材が設けられており、前記バネ部材は、前記フックと前記ポールと前記追込みプレートとのうち何れか2つの間に掛け渡される第1弾性部と、前記第1弾性部と異なる前記フックと前記ポールと前記追込みプレートとのうち何れか2つの間に掛け渡され且つ前記第1弾性部に比して弱いバネ力となる第2弾性部とを有していることを特徴とする。
このロック装置によれば、回動することにより係合状態にフックを保持する保持位置と係合解除状態にフックを位置させる解除位置とに位置が切り替わるポールと、収容凹部とともに挟持しているストライカを収容凹部の内周端に押圧するようにフックを係合方向に押圧する追込みプレートととは、互いに同じ回動軸でベースプレートに回動可能に軸支されているので、2つの回動する部材を1つの共通化した回動軸で軸支することができる。
これによって、ポールと追込みプレートとの回動軸の数量を最小とすることができ、組み付ける部材の点数を減らすことができるとともに、組付け作業も簡単にすることができる。
また、バネ部材は、フックとポールと追込みプレートとのうち何れか2つの間に掛け渡される第1弾性部と、第1弾性部と異なるフックとポールと追込みプレートとのうち何れか2つの間に掛け渡され且つ第1弾性部に比して弱いバネ力となる第2弾性部とを有しているので、これらフックとポールと追込みプレートとの相対的な付勢力は、第1弾性部と第2弾性部とのバネ力との相対的な付勢力の差で調節することができる。
これによって、従前のように、フック、ポール、追込みプレートとベースプレートとの間で相対的な付勢力が異なるように設定されるバネ部材を、複数取り付ける必要も無くなる。したがって、バネ部材の部材点数を減らすことができて、ベースプレートに対してバネ部材を組み付ける作業も簡単にすることができる。
もって、このロック装置によれば、組み付ける部材の点数を減らすことができるとともに、組付け作業も簡単にすることができ、製造コストも安価にすることができる。
第2の発明に係るロック装置は、前記第1の発明に係るロック装置において、前記フックは、前記ストライカの係合のために前記ベースプレートの前記収容凹部とともに該ストライカを挟持する挟持凹部を有するフック本体と、前記バネ部材が掛けられる掛留部を有し該フックを前記係合状態から前記係合解除状態に状態を切り替えるキャンセルプレートとを備え、前記第1弾性部は前記キャンセルプレートと前記ポールとの間を掛け渡す個所に設定されており、前記第2弾性部は前記ポールと前記追込みプレートとの間を掛け渡す個所に設定されており、前記第1弾性部と前記第2弾性部とは前記第1弾性部と前記第2弾性部との間にループ形状の掛部が設けられた状態で一体的に形成されており、前記掛部は前記ポールに対して掛けられていることを特徴とする。
このロック装置によれば、第1弾性部はキャンセルプレートとポールとの間を掛け渡す個所に設定されており、第2弾性部はポールと追込みプレートとの間を掛け渡す個所に設定されており、第1弾性部と第2弾性部とは第1弾性部と第2弾性部との間にループ形状の掛部が設けられた状態で一体的に形成されており、この掛部はポールに対して掛けられているので、フック、ポール、追込みプレートのそれぞれに対して設けられていたバネ部材を、相対的な付勢力が異なる1つのバネ部材で代替することができる。したがって、バネ部材の部材点数を減らすことができて、ベースプレートに対してバネ部材を組み付ける作業も簡単にすることができる。
第3の発明に係るロック装置は、前記第1の発明に係るロック装置において、前記フックは、前記ストライカの係合のために前記ベースプレートの前記収容凹部とともに該ストライカを挟持する挟持凹部と前記バネ部材が掛けられる掛留部とが一体化されて形成されており、前記第1弾性部は前記フックと前記追込みプレートとの間を掛け渡す個所に設定されており、前記第2弾性部は前記追込みプレートと前記ポールとの間を掛け渡す個所に設定されており、前記第1弾性部と前記第2弾性部とは前記第1弾性部と前記第2弾性部との間にループ形状の掛部が設けられた状態で一体的に形成されており、前記掛部は前記追込みプレートに対して掛けられていることを特徴とする。
このロック装置によれば、第1弾性部はフックと追込みプレートとの間を掛け渡す個所に設定されており、第2弾性部は、追込みプレートとポールとの間を掛け渡す個所に設定されており、第1弾性部と第2弾性部とは第1弾性部と第2弾性部との間にループ形状の掛部が設けられた状態で一体的に形成されており、この掛部は追込みプレートに対して掛けられているので、フック、ポール、追込みプレートのそれぞれに対して設けられていたバネ部材を、相対的な付勢力が異なる1つのバネ部材で代替することができる。したがって、バネ部材の部材点数を減らすことができて、ベースプレートに対してバネ部材を組み付ける作業も簡単にすることができる。
第1の発明に係るロック装置によれば、組み付ける部材の点数を減らすことができるとともに、組付け作業も簡単にすることができ、製造コストも安価にすることができる。
第2の発明に係るロック装置によれば、第1弾性部と第2弾性部との間に設けられたループ形状の掛部をポールに対して掛けることにより、バネ部材の部材点数を減らすことができて、ベースプレートに対してバネ部材を組み付ける作業も簡単にすることができる。
第3の発明に係るロック装置によれば、第1弾性部と第2弾性部との間に設けられたループ形状の掛部を追込みプレートに対して掛けることにより、バネ部材の部材点数を減らすことができて、ベースプレートに対してバネ部材を組み付ける作業も簡単にすることができる。
自動車に設置される車両用シートを示す側面図である。 第1の実施の形態のロック装置のロック状態の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。 図2に示すロック装置を上方から視た場合を示す上面模式図である。 図2に示すロック装置がロック解除状態となった場合の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。 図2に示すロック装置の追込み前状態となる場合の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。 第2の実施の形態のロック装置のロック状態の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。 図6に示すロック装置を上方から視た場合を示す上面模式図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明を実施するための第1の実施の形態のロック装置20について、図面を参照しながら説明する。図1は、自動車に設置される車両用シート10を示す側面図である。
図1に示す車両用シート10は、車両としての自動車の内部に設置されるものであり、自動車の乗員が着座するものである。この車両用シート10は、図1に示すように、乗員が着座するシートクッション11と、連結装置12を介してシートクッション11と連結され着座した乗員の背凭れとなるシートバック13と、着座した乗員の頭凭れとなるヘッドレスト14とを備える。また、このシートクッション11は、骨組みをなすクッションフレーム11aを備える。
ところで、この車両用シート10は、シートクッション11の前後(着座姿勢に対しての前後)個所を車体フロアFと結合させることにより、車体フロアFに対して固定して設置される。具体的には、クッションフレーム11aの前方下部は、車体フロアFに固定して設置されるブラケット部材16に対して回動可能に軸支されるように結合されている。また、クッションフレーム11aの後方下部には、車体フロアFに固定して設置されるストライカSと係合するロック装置20が設けられている。つまり、本発明に係る二部材の一方に相当するクッションフレーム11aの後方下部には、ロック装置20が設けられている。またこれに対し、本発明に係る二部材の他方に相当する車体フロアFにはストライカSが設けられるものとなっている。
このロック装置20は、車体フロアFに設けられたストライカSと係合することによって、車体フロアFに対してクッションフレーム11aを固定して結合すものである。このようにクッションフレーム11aの前後が車体フロアFに対して結合されていると、車両用シート10と車体フロアFとは、互いに固定されたロックされた状態となる。なお、ストライカSは、車体フロアFから上方から下りてくるロック装置20に対して係合するように、車体フロアFから上方に突出するように設けられており、円柱状の部材を適宜に折曲加工することにより形成されている。このため、ストライカSの断面は、図示するように、円形状をなしている。
次に、上記したように設けられるロック装置20について説明する。
図2は、第1の実施の形態のロック装置20のロック状態の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。図3は、図2に示すロック装置20を上方から視た場合を示す上面模式図である。また、図4および図5は、図2に示すロック装置20が動作変化した場合の図である。すなわち、図4は、図2に示すロック装置20がロック解除状態となった場合の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。図5は、図2に示すロック装置20の追込み前状態となる場合の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。
図2に示すように、ロック装置20は、概略、ベースプレート21と、フック30と、ポール40と、追込みプレート50と、バネ部材60とを備えて構成される。なお、図2におけるベースプレート21は、内部構造を分かり易いものとするため、片側1枚しか図示していないが、本来は図3に示すように、ロック装置20の厚み方向に2枚に並べられるようにして配設されるものである。この2枚のベースプレート21,21の間には、フック30、ポール40、追込みプレート50、バネ部材60が内蔵されるように配設される。また、この第1の実施の形態におけるフック30は、フックとしての機能を発揮するフック本体31と、フックとしての機能を解除するために主体的に回動するキャンセルプレート35との、2つの部材を備えて構成されている。
なお、フック本体31、キャンセルプレート35、ポール40、追込みプレート50は、図2、図4、図5のような側面視状態では互いに重なり合うために識別し難いので、このような部材同士を識別し易くするために、図示手前側位置に配設されるフック本体31およびポール40については太線(隠れ線も含める)で示すようにし、図示奥側位置に配設されるキャンセルプレート35および追込みプレート50については細線(隠れ線も含める)で示すようにした。また、ストライカSについては太線で示し、ベースプレート21については細線で示している。また、図3についても、これに揃えて図示するようにした。
ベースプレート21は、図1に示すように、クッションフレーム11aにロック装置20を取り付けるにあたって、上記した部材30,40,50を内蔵支持しつつ、クッションフレーム11aに対して螺子止めされる部材である。このため、このベースプレート21には、クッションフレーム11aに螺子止めするための螺子孔29,29が設けられている。また、図1に示すように、ベースプレート21には、上記したフック本体31、キャンセルプレート35、ポール40、追込みプレート50を回動可能に軸支して配設するための軸支部材22p,23pを挿通する軸支孔22,23が設けられている。
ここで、上記した4つの部材31,35,40,50にあっては、フック本体31およびキャンセルプレート35については同じ回動軸となる軸支部材22pにて回動可能に軸支されるものとなっており、ポール40および追込みプレート50については同じ回動軸となる軸支部材23pにて回動可能に軸支されるものとなっている。つまり、上記した4つの部材31,35,40,50は、同じ回動軸となるように回動軸が共通化された2つの軸支部材22p,23pにて、回動可能に軸支されている。
ところで、このベースプレート21には、ストライカSを受け入れるための収容凹部25が設けられている。この収容凹部25は、図1等に示すように、上記したストライカSを受け入れるために、ベースプレート21の一部を適宜に切り欠かれるようにして設けられている。具体的には、収容凹部25は、内が円弧状に形成されているとともに、開口側が拡大した切り欠き形状を有して形成されている。ここで、収容凹部25の内に配置され円弧形状個所で設定される内周端26は、上記したストライカSの係合方向に沿って向かう方向に配置されたものとなっている。このため、収容凹部25の内周端26に押圧されるようにストライカSが収容されると、この収容凹部25内でストライカSの移動は規制されることとなる。
フック30は、上記したように、フック本体31と、キャンセルプレート35との2つの部材によって構成されている。これらフック本体31とキャンセルプレート35とは、上記したように、同じ回動軸となる軸支部材22pにて回動可能に軸支されている。なお、キャンセルプレート35に設けられた嵌合孔35aには、フック本体31に設けられた嵌合凸部31aが遊びを有した状態で嵌められたものとなっており、これによりフック本体31とキャンセルプレート35との互いの回動は、略連動したものとなっている。
フック30は、回動することによりベースプレート21の収容凹部25とともにストライカSを挟持してストライカSを係合する係合状態と、回動することによりストライカSの係合を解除してストライカSをフリーにする係合解除状態とに状態が切り替わるものである。具体的には、フック30を構成するフック本体31が、回動することによりベースプレート21の収容凹部25とともにストライカSを挟持するようになっている。また、フック30を構成するキャンセルプレート35が、主体的に回動することによりフック30を係合解除状態に切り替えるようになっている。
次に、フック30を構成するフック本体31について説明する。
フック本体31は、フックとしての機能を発揮するものであり、ベースプレート21の軸支孔22に挿通された軸支部材22pにてベースプレート21に対して回動可能に軸支される。具体的には、フック本体31の略中央に設けられた軸支孔31bに軸支部材22pが挿通されており、フック本体31を回動可能に軸支している。このフック本体31には、ベースプレート21の収容凹部25とともにストライカSを挟持するための挟持凹部32が設けられている。この挟持凹部32は、図示上方に位置する内顎部32bと、図示下方に位置する外顎部32aとに挟まれるようにして形成されるものであり、ストライカSを受け入れるための凹形状を有して形成される。この挟持凹部32は、ストライカSが係合する係合状態時にベースプレート21の収容凹部25とともにストライカSを挟持する。なお、図4はストライカSの挟持前の状態を示す図であり、図5はストライカSの挟持過程の状態を示す図である。つまり、ストライカSを受け入れた状態で回動(図2における右回り回動)し、フック本体31の挟持凹部32の開口方向が、ベースプレート21の収容凹部25の開口方向と交差する方向に向けられた場合(図5や図2に示す状態)には、ストライカSは、挟持凹部32と収容凹部25とにより閉塞された挟持状態となる。これに対して、回動(図2における左回り回動)することにより、フック本体31の挟持凹部32の開口方向が、ベースプレート21の収容凹部25の開口方向と同じ方向に向けられた場合には、ストライカSは互いに重ねられた開口方向から逃げることができるようになり、ストライカSはロック装置20に対して係合が解除された係合解除状態(図4に示す状態)となる。この係合解除状態では、図4に示すように、ストライカSをフリーとする。
また、このフック本体31には、軸支されて回動するポール40および追込みプレート50の回動位置に応じて、これらポール40および追込みプレート50と当接する当接受け部33,34が設けられている。なお、これら当接受け部33,34のうち、追込みプレート当接受け部34は、フック本体31の図示奥側の側面に設けられるものであるため、隠れ線(破線)にて図示されている。
ポール当接受け部33は、ポール40がフック本体31を係合状態に保持する保持位置(図2、図5に示すポール40の位置)に位置している場合に、ポール40の当接端部42が当接する部分である。このポール当接受け部33は、フック本体31が瞬間的に係合解除状態に切り替わろうとする場合にポール40の当接端部42に当接するようになっており、この当接によって、回動する回動方向の力(図2における左回りに回動する力)をポール40にて支持させるようになっている。このため、ポール40の当接端部42がポール当接受け部33に当接している場合は、この当接個所は、ポール40を回動させることのない回動径の延長上に位置するようになっているとともに、ポール40の回動接線方向に延びる略面状で接するようにもなっている。なお、ポール40が回動することにより、フック30を係合解除状態とする解除位置(図4に示すポール40の位置)に位置している場合には、ポール当接受け部33は、ポール40の当接端部42とは当接しないものとなって、フック30(フック本体31およびキャンセルプレート35)を図4に示すように係合解除状態とする。
追込みプレート当接受け部34は、フック本体31の挟持凹部32が収容凹部25とともにストライカSを挟持している場合に、追込みプレート50の回動を受けてフック本体31を回動させるために設けられるものであり、追込みプレート50のフック押圧用傾斜部51が当接する部分である。この追込みプレート当接受け部34は、図3にも示すように、フック本体31から追込みプレート50配設側に突出して設けられている。この追込みプレート当接受け部34は、フック押圧用傾斜部51が当接している状態で追込みプレート50が図2における右回りに僅かに回動する場合に、フック本体31も図2における右回りに僅かに回動するように、フック押圧用傾斜部51の傾斜面52に沿って押圧されるような当接形状を有して形成されている。このため、フック押圧用傾斜部51が当接している状態で追込みプレート50が図2における右回りに僅かに回動すると、図5に示す追込み前状態から、図2に示す追込み後状態となる。この際、図5と図2とを対比して分かるように、フック本体31の右回りの僅かな回動により、ストライカSが挟持される収容凹部25との間にに生じる隙間幅を狭めるように、フック本体31の外顎部32aは、収容凹部25の内周端26に向けてストライカSを押圧する。このようにして、フック本体31は、収容凹部25の内周端26に、ストライカSを押圧状態で当接させる。なお、この追込みプレート当接受け部34は、フック押圧用傾斜部51の当接面とは反対側の面で、キャンセルプレート35に当接して、このキャンセルプレート35も連動させている。
次に、フック30を構成するキャンセルプレート35について説明する。
キャンセルプレート35は、フックとしての機能を解除するために主体的に回動するものであり、上記したフック本体31と同様、ベースプレート21の軸支孔22に挿通された軸支部材22pにてベースプレート21に対して回動可能に軸支される。具体的には、キャンセルプレート35の略中央に設けられた軸支孔35bに軸支部材22pが挿通されており、キャンセルプレート35を回動可能に軸支している。このキャンセルプレート35は、後に説明する操作により、バネ部材60を介して強制的に回動させられるものであり、このキャンセルプレート35の主体的な回動によりフック本体31も連動して回動させ、図2に示す状態から図4に示す状態へと切り替わって、フックとしての機能は解除されるものとなっている。
具体的には、キャンセルプレート35は、軸支部材22pにて回動軸支される点から、この回動の略径方向に延びるように、ストライカ押出腕部36および掛留側腕部38が設けられている。ストライカ押出腕部36は、このキャンセルプレート35の回動にしたがって、収容凹部25の開口方向に向かってストライカSを押し出すように円弧状押出面37を有して形成されている。これに対して掛留側腕部38は、ストライカ押出腕部36とは直交する方向に延びるように設けられており、その先端にはバネ部材60が掛けられる掛留部39が設けられている。また、このキャンセルプレート35には、上記もしたが、軸支部材22pにて回動軸支される点からズレた位置に嵌合孔35aが設けられている。この嵌合孔35aには、フック本体31に設けられた嵌合凸部31aが、遊びを有した状態で嵌められるようになっており、フック本体31は、キャンセルプレート35の主体的な回動に略連動して、回動するものとなっている。ただ、上記したように追込みプレート50にてストライカSを追い込む場合には、嵌合孔35aに対する嵌合凸部31aの遊び幅にて、キャンセルプレート35はフック本体31に連動しないものとなっている。
次に、ポール40について説明する。
ポール40は、操作ケーブル19の一端側が連結される部材であり、この操作ケーブル19の他端側が連結される図示省略された操作装置の操作によって、操作されるものである。ポール40は、ベースプレート21の軸支孔23に挿通された軸支部材23pにてベースプレート21に対して回動可能に軸支される。具体的には、ポール40に設けられた軸支孔40aに軸支部材23pが挿通されており、ポール40を回動可能に軸支している。このポール40は、回動することにより2つの位置に位置を切り替えることができるようになっている。すなわち、ポール40は、回動することにより、フック30を係合状態に保持する保持位置(図2、図5に示すポール40の位置)と、フック30を係合解除状態とする解除位置(図4に示すポール40の位置)に位置とに切り替えれるようになっている。なお、ポール40が保持位置に位置している場合には、図2および図5に示すように、フック30(フック本体31およびキャンセルプレート35)を係合状態に保持し、ポール40が解除位置に位置している場合には、図4に示すように、フック30(フック本体31およびキャンセルプレート35)を係合解除状態とする。
ポール40は、軸支部材23pにて回動軸支される点から、この回動の略径方向に延びるように、フック当接腕部41および掛留側腕部43が設けられている。このフック当接腕部41はフック30と当接する部分であり、このフック当接腕部41の先端部はフック本体31のポール当接受け部33に当接する当接端部42に設定されてある。この当接端部42は、上記したように、ポール40がフック本体31を係合状態に保持する保持位置(図2、図5に示すポール40の位置)に位置している場合に、フック本体31のポール当接受け部33に当接するようになっている。これに対して掛留側腕部43は、収容凹部25の開口方向とは逆側に延びるように設けられており、後に説明するバネ部材60が掛けられる掛留部44が設けられている。また、この掛留側腕部43の先端には、操作ケーブル19の一端側が連結される連結部45が設けられている。この連結部45に操作ケーブル19の一端側が連結され、操作ケーブル19の動きに応じてポール40は回動するようになっている。なお、掛留側腕部43の略中間個所には、ポール40が上記した解除位置(図4に示すポール40の位置)に位置しようと回動している場合に、このポール40の回動に応じて、追込みプレート50に強制的に当たって連動解除する連動用凸部46が設けられている。この連動用凸部46は、ポール40が上記した解除位置(図4に示すポール40の位置)に位置しようと所定量回動した場合に、強制的に追込みプレート50に当たって、追込みプレート50も連動解除させる。
なお、図5に示す追込み前状態から図2に示す追込み後状態となると、追込みプレート50によってフック本体31は僅かに右回りに回動するので、ポール40の当接端部42は、フック本体31のポール当接受け部33に対して僅かに離間した状態となる。なお、この追込み後状態のポール40は、バネ部材60(第1コイルバネ61)の付勢力によって、右回りに回動しきった状態に位置する。この際、ポール40のフック本体31近接側部分(当接端部42の下側部分)は、フック本体31に当接するようになる。これによって、ポール40は、右回りの付勢を受けつつ回動規制されるフック当接位置状態となって、ポール40の安定位置は維持されたものとなる。
次に、追込みプレート50について説明する。
追込みプレート50は、図5に示す追込み前状態から、図2に示す追込み後状態となるように、収容凹部25とともに挟持しているストライカSを収容凹部25の内周端26に向けて押圧するように、フック本体31を僅かに係合方向(図2における右回り回動方向)に回動させるものである。追込みプレート50は、ベースプレート21の軸支孔23に挿通された軸支部材23pにてベースプレート21に対して回動可能に軸支される。具体的には、追込みプレート50に設けられた軸支孔50aに軸支部材23pが挿通されており、追込みプレート50を回動可能に軸支している。この追込みプレート50は、回動することにより2つの位置に位置を切り替えることができるようになっている。すなわち、追込みプレート50は、図5に示す追込み前状態から、図2に示す追込み後状態に位置を切り替えることができるように回動する。なお、この追込みプレート50の追込み方向への回動は、次に説明するバネ部材60の第2コイルバネ62の付勢力によりなされるものである。
具体的には、追込みプレート50は、軸支部材23pにて回動軸支される点から、この回動の略径方向に延びるように、フック押圧用傾斜部51および掛留側腕部53が設けられている。フック押圧用傾斜部51は、上記したように、フック本体31の追込みプレート当接受け部34に対して当接する部分であり、追込みプレート50の僅かな回動を受けてフック本体31も僅かに回動させるように形成された傾斜面52が設けられている。この傾斜面52は、追込みプレート50の追込み回動にしたがって、フック本体31が追い込まれるように回動させれる形状にて形成される。具体的には図示するように、傾斜面52は、追込みプレート50の追込み回動にしたがって、フック本体31に接する部分と軸支部材23pとの距離が、次第に長くなっていくように設定される略円弧状にて形成されている。これにより、フック押圧用傾斜部51が当接している状態で追込みプレート50を図2における右回りに僅かに回動すると、図5に示す追込み前状態から、図2に示す追込み後状態となる。これに対して掛留側腕部53は、収容凹部25の開口方向とは逆側に延びるように設けられており、その先端には後に説明するバネ部材60が掛けられる掛留部54が設けられている。
次に、バネ部材60について説明する。
バネ部材60は、図2、図4、図5に示すように、フック30を構成するキャンセルプレート35と、ポール40と、追込みプレート50との何れにも掛けられ、2種類の弾性部としてのコイルバネ61,62を有する1本で構成されるものである。すなわち、バネ部材60は、一端としての第1掛止部60aがキャンセルプレート35の第1掛留部39に掛けられており、他端としての第2掛止部60bが追込みプレート50の掛留部54に掛けられており、この中間部として中間掛部63がポール40の掛留部44に掛けられている。ここで、バネ部材60は、第1掛止部60aと中間掛部63との間が第1弾性部としての第1コイルバネ61で形成されており、中間掛部63と第2掛止部60bとの間が第2弾性部としての第2コイルバネ62で形成されており、中間掛部63が図示するように輪を形成するようなループ形状にて形成されている。これにより、バネ部材60は、中間掛部63が設けられた状態の一体的な部材として構成されるものとなっており、この1本で構成されるバネ部材60は、キャンセルプレート35とポール40と追込みプレート50とに対して掛けらている。
ところで、上記した第1コイルバネ61のバネ力と第2コイルバネ62のバネ力とは、互いに異なるバネ力に設定されるものとなっている。すなわち、第2コイルバネ62のバネ力は、第1コイルバネ61のバネ力に比して弱いバネ力に設定されている。
ここで、バネ力‘F’は、次の[式1]にて導かれる。
Figure 2011032823

また、このバネ定数‘k’は、次の[式2]にて導かれる。
Figure 2011032823

つまり、上記[式1]および[式2]からも分かるように、コイルバネのバネ力‘F’は、バネ定数‘k’に依存するものである。ここで、このバネ定数‘k’は、コイルバネの巻き数‘n’が多くなればなるほど小さくなるものであり、さらに、このバネ定数‘k’は、コイルバネの中心径‘D’が大きくなればなるほど小さくなるものである。
したがって、第1コイルバネ61のバネ力に比して弱いバネ力に設定される第2コイルバネ62は、第1コイルバネ61の巻き数よりも多い巻き数に設定され、第1コイルバネ61の中心径よりも大きい中心径に設定されて形成されるものとなっている。なお、第1コイルバネ61と第2コイルバネ62とは、同一の線径の線状金属にて形成されている。
このようにバネ部材60が構成されて、上記したようにキャンセルプレート35とポール40と追込みプレート50とに対して掛けらていると、操作装置の操作によって操作ケーブル19が引っ張られたりしてポール40が回動すると、第2コイルバネ62に比して伸縮し難い第1コイルバネ61が掛け渡されるキャンセルプレート35が、第2コイルバネ62が掛け渡される追込みプレート50に比して、優先的にポール40の回動に応じて連動することとなる。つまり、ポール40と、フック30を構成するキャンセルプレート35とは連動し易いものとなっているので、ポール40が操作ケーブル19にて引っ張られると、フック30は係合解除状態となって安定することとなる。逆に、ポール40が戻されると、フック30は係合状態となって安定することとなる。
以上のように構成された第1の実施の形態のロック装置20によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、上記したロック装置20によれば、回動することによって、係合状態にフック本体31(フック30)を保持する保持位置と係合解除状態にフック本体31(フック30)を位置させる解除位置とに位置が切り替わるポール40と、収容凹部25とともに挟持しているストライカSを収容凹部25の内周端26に押圧するようにフック本体31を係合方向に押圧する追込みプレート50ととは、互いに同じ回動軸となる軸支部材23pでベースプレート21に回動可能に軸支されているので、2つの回動する部材を1つの共通化した回動軸で軸支することができる。これによって、ポール40と追込みプレート50との回動軸の数量を最小とすることができ、組み付ける部材の点数を減らすことができるとともに、組付け作業も簡単にすることができる。
また、このロック装置20によれば、第1コイルバネ61はキャンセルプレート35とポール40との間を掛け渡す個所に設定されており、第2コイルバネ62はポール40と追込みプレート50との間を掛け渡す個所に設定されており、第1コイルバネ61と第2コイルバネ62とは第1コイルバネ61と第2コイルバネ62との間にループ形状の中間掛部63が設けられた状態で一体的に形成されており、この中間掛部63はポール40に対して掛けられているので、フック30を構成するキャンセルプレート35、ポール40、追込みプレート50のそれぞれに対して設けられていたバネ部材を、相対的な付勢力が異なる1つのバネ部材60で代替することができる。したがって、バネ部材の部材点数を減らすことができて、ベースプレート21に対してバネ部材60を組み付ける作業も簡単にすることができる。
もって、このロック装置20によれば、組み付ける部材の点数を減らすことができるとともに、組付け作業も簡単にすることができ、製造コストも安価にすることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、上記の第1の実施の形態のロック装置20とは異なる、第2の実施の形態のロック装置20Aについて説明する。
図6は、第2の実施の形態のロック装置20Aのロック状態の内部構造を模式的に示す側面視模式図である。図7は、図6に示すロック装置20Aを上方から視た場合を示す上面模式図である。
この第2の実施の形態のロック装置20Aは、上記した第1の実施の形態のロック装置20と比較して、フック30Aに関する構成と、ポール40Aの掛留側腕部43Aの配設構成と、追込みプレート50Aの掛留側腕部53Aの配設構成とが相違するものとなっている。このため、以下においては、これらの相違する構成に関して重点的に説明し、上記した第1の実施の形態のロック装置20の構成と同一に構成される個所については、同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、図6および図7に示すように、第2の実施の形態のロック装置20Aにおけるフック30Aは、これらフック本体31とキャンセルプレート35とを一体化させた機能を有する1つの部材で構成されている。このため、フック30Aは、あたかも、上記したフック本体31に対してキャンセルプレート35の留側腕部38Aが設けられたように構成されている。具体的には、フック30Aには、留側腕部38Aが設けられており、この先端にはバネ部材60が掛けられる掛留部39Aが設けられている。
また、図6および図7に示すように、この第2の実施の形態のロック装置20Aにおけるポール40Aの掛留側腕部43Aおよび追込みプレート50Aの掛留側腕部53Aの配設構成は、上記した第1の実施の並びとは逆の並びとなっている。具体的には、ポール40の掛留側腕部43Aの位置が、追込みプレート50の掛留側腕部53Aの位置に比して図示左側位置となる外側位置に位置するように構成されている。このため、ポール40Aの掛留側腕部43Aの先端には、バネ部材60の第2掛止部60bが掛けられる掛留部44Aが設けられている。またこれに対し、追込みプレート50の掛留側腕部53Aには、バネ部材60の中間掛部63が掛けられる掛留部54Aが設けられている。なお、これらポール40Aの掛留側腕部43Aと追込みプレート50Aの掛留側腕部53Aとには、ポール40Aが上記した解除位置に位置しようと回動している場合に、このポール40Aの回動に応じて、追込みプレート50Aを強制的に連動解除する連動用拘束輪46Aが設けられている。この連動用拘束輪46Aは、ポール40Aの掛留側腕部43Aと追込みプレート50Aの掛留側腕部53Aとを拘束するように架けられており、ポール40Aが解除位置に位置しようと所定量回動した場合に、強制的に追込みプレート50Aも連動解除させる。なお、この追込みプレート50Aの追込み方向への回動は、上記したバネ部材60の第1コイルバネ61の付勢力によりなされるものである。
このように構成された第2の実施の形態のロック装置20Aによれば、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、このロック装置20Aによれば、第1コイルバネ61はフック30Aと追込みプレート50Aとの間を掛け渡す個所に設定されており、第2コイルバネ62は追込みプレート50Aとポール40Aとの間を掛け渡す個所に設定されており、第1コイルバネ61と第2コイルバネ62とは第1コイルバネ61と第2コイルバネ62との間にループ形状の中間掛部63が設けられた状態で一体的に形成されており、この中間掛部63は追込みプレート50Aに対して掛けられているので、フック30A、ポール40A、追込みプレート50Aのそれぞれに対して設けられていたバネ部材を、相対的な付勢力が異なる1つのバネ部材60で代替することができる。したがって、バネ部材の部材点数を減らすことができて、ベースプレート21に対してバネ部材60を組み付ける作業も簡単にすることができる。もって、このロック装置20によれば、組み付ける部材の点数を減らすことができるとともに、組付け作業も簡単にすることができ、製造コストも安価にすることができる。
なお、本発明に係るロック装置にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
すなわち、上記した実施の形態における車両用シート10のロック装置20,20Aにあっては、シートバック12に対してロック装置20が設けられるものについて説明するものであった。しかしながら、本発明に係るロック装置は、これに限定されることなく、ロック装置は車両用シートを構成する構成部に対して設けられるものであればよく、例えばシートクッション11に対して、上記したように構成されるロック装置が設けられるものであってもよいものである。
また、上記した実施の形態における車両用シート10のロック装置20,20Aにあっては、ポール40が解除位置に位置しようと所定量回動した場合に、追込みプレート50Aも強制的に連動解除させるために連動用凸部46や連動用拘束輪46Aが配設されるものであった。しかしながら、このように追込みプレートを強制的に連動解除される構成としては、これに限定されることなく適宜の構成を採用することができる。
10 車両用シート
11 シートクッション
11a クッションフレーム
12 連結装置
13 シートバック
14 ヘッドレスト
16 ブラケット部材
19 操作ケーブル
20,20A ロック装置
21 ベースプレート
22,23 軸支孔
22p,23p 軸支部材
25 収容凹部
26 内周端
29 螺子孔
30,30A フック
31 フック本体
31a 嵌合凸部
31b 軸支孔
32 挟持凹部
32a 外顎部
32b 内顎部
33 ポール当接受け部
34 追込みプレート当接受け部
35 キャンセルプレート
35a 嵌合孔
35b 軸支孔
36 ストライカ押出腕部
37 円弧状押出面
38,38A 掛留側腕部
39,39A 掛留部
40,40A ポール
40a 軸支孔
41 フック当接腕部
42 当接端部
43,43A 掛留側腕部
44,44A 掛留部
45 連結部
46 連動用凸部
46A 連動用拘束輪
50,50A 追込みプレート
50a 軸支孔
51 フック押圧用傾斜部
52 傾斜面
53,53A 掛留側腕部
54,54A 掛留部
60 バネ部材
60a 第1掛止部
60b 第2掛止部
61 第1コイルバネ
62 第2コイルバネ
63 中間掛部
F 車体フロア
S ストライカ


Claims (3)

  1. 車両内に配設される二部材の一方に設けられ、該二部材の他方に設けられたストライカと係合して該二部材同士をロックするロック装置であって、
    前記ストライカを受け入れる収容凹部を有するベースプレートと、前記ベースプレートに回動可能に軸支され且つ回動することにより該ベースプレートの前記収容凹部とともに挟持して前記ストライカを係合する係合状態と該ストライカの係合を解除して該ストライカをフリーにする係合解除状態とに状態が切り替わるフックと、前記ベースプレートに回動可能に軸支され且つ回動することにより前記フックを前記係合状態に保持する保持位置と前記フックを前記係合解除状態とする解除位置とに位置が切り替わるポールと、前記ポールと同じ回動軸で回動可能に軸支され且つ前記収容凹部とともに挟持している前記ストライカを該収容凹部の内周端に押圧するように前記フックを係合方向に押圧する追込みプレートとを備え、
    前記フックと前記ポールと前記追込みプレートとには、前記フックを前記係合状態または前記係合解除状態の何れかの状態で安定するように付勢し且つ該フックと該ポールと該追込みプレートとの何れにも掛けられるバネ部材が設けられており、
    前記バネ部材は、前記フックと前記ポールと前記追込みプレートとのうち何れか2つの間に掛け渡される第1弾性部と、前記第1弾性部と異なる前記フックと前記ポールと前記追込みプレートとのうち何れか2つの間に掛け渡され且つ前記第1弾性部に比して弱いバネ力となる第2弾性部とを有していることを特徴とするロック装置。
  2. 請求項1に記載のロック装置において、
    前記フックは、前記ストライカの係合のために前記ベースプレートの前記収容凹部とともに該ストライカを挟持する挟持凹部を有するフック本体と、前記バネ部材が掛けられる掛留部を有し該フックを前記係合状態から前記係合解除状態に状態を切り替えるキャンセルプレートとを備え、
    前記第1弾性部は、前記キャンセルプレートと前記ポールとの間を掛け渡す個所に設定されており、
    前記第2弾性部は、前記ポールと前記追込みプレートとの間を掛け渡す個所に設定されており、
    前記第1弾性部と前記第2弾性部とは、前記第1弾性部と前記第2弾性部との間にループ形状の掛部が設けられた状態で一体的に形成されており、
    前記掛部は、前記ポールに対して掛けられていることを特徴とするロック装置。
  3. 請求項1に記載のロック装置において、
    前記フックは、前記ストライカの係合のために前記ベースプレートの前記収容凹部とともに該ストライカを挟持する挟持凹部と前記バネ部材が掛けられる掛留部とが一体化されて形成されており、
    前記第1弾性部は、前記フックと前記追込みプレートとの間を掛け渡す個所に設定されており、
    前記第2弾性部は、前記追込みプレートと前記ポールとの間を掛け渡す個所に設定されており、
    前記第1弾性部と前記第2弾性部とは、前記第1弾性部と前記第2弾性部との間にループ形状の掛部が設けられた状態で一体的に形成されており、
    前記掛部は、前記追込みプレートに対して掛けられていることを特徴とするロック装置。

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