JP2011031968A - 発光体付き飲料用透明ボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明な飲料用のボトル2の底部に発光体6を装着させる。この発光体6は、第1の液体が充填された発光体6の内部に、第2の液体が入った破壊しやすい密閉ケースが封入され、発光体6の外側部分を押すと密閉ケースが壊れて第2の液体が流れ出し、第1の液体と第2の液体とが混合することによる化学反応で発光する。ボトル2の外周にはラベル5が巻かれ、ラベル5には種々の透過率や色彩を有する文字や図柄が描かれ、発光体6による発光を利用することによって視覚効果を得る。
【選択図】図1
Description
たとえば、特許文献1には、ペットボトルの凹陥状の底部に取り付けられる発光ユニットからなる「ペットボトル発光体」が開示されている。
また、特許文献2には、透明な容器に入ったミネラルウォーター・ジュースなどのラベルに、商品に沿った形の切抜き窓を作り、ラベル表面は従来の意匠をもち、同ラベル裏面の窓に対面する位置に、別段の意匠で絵画や文字を表示している「窓のあるラベル」が開示されている。
底部に発光体を装着させた飲料用の透明なボトルであって、
前記発光体は、第1の液体が充填された前記発光体内部に、第2の液体が入った破壊しやすい密閉ケースが封入され、
前記発光体の外側部分を押すと前記密閉ケースが壊れて第2の液体が流れ出し、
第1の液体と第2の液体とが混合することによる化学反応で発光するとともに、
前記ボトルの外周にラベルが形成され、
このラベルの表面には種々の透過率や色彩を有する文字や図柄が描かれ、前記発光体による発光を利用することによって視覚効果を得ることを特徴とする。
図柄には、模様や図形のほかに絵や写真なども含まれる。
前記ボトルは、ガラス製或いはプラスチック製などのボトルでもよいが、ペットボトルであることが好ましい。
以下、本発明の第1の実施形態のペットボトルについて図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は請求項1に係る発明に対応するものである。
ペットボトル1は、発光体6を底部に取り付けた点を除き、市販の飲料入りペットボトルと異なるところは無い。
ボトル本体2と飲料4は、透明であれば、無色でも有色でもどちらでもよい。また、内部の光が視認できるならば半透明でもよい。
ラベル5は、図1ではボトル本体2の外側中央部分に帯状に巻かれているが、ボトル本体2の外側のほぼ全体を覆うようなものであってもよい(図5参照)。ラベル5には、本例では「緑茶」の文字が描かれているが、文字に限らず絵や写真等の図柄を含んでいてもよい。
取付板8は、液体容器本体7の開口部よりも大きく、ペットボトル本体2への接着機能をあわせ持つ。具体的には、取付板8表面の液体容器本体7の開口部を取り巻く部分には粘着剤12が塗布され、その上に剥離紙13が貼付されている。発光体6をボトル本体2に取り付け固着するためには、取付板8に貼付されている剥離紙13をはがし、露出した粘着剤12の部分をボトル本体2の底部に貼り付けるだけでよい。
取付板8は、液体容器本体7に使用する樹脂よりも柔軟な樹脂であることが望ましい。図3に示すように矢印Rの向きから発光体6の取付板8に外力を加え、発光体6内部の密閉ケース10を壊すためには、柔軟な樹脂でなければならないからである。また、取付板8の内部面はアルミ蒸着など光を反射する加工がなされていることが望ましい。これは、光を反射することによりペットボトル側の光量が増すからである。
密閉ケース10は、取付板8が押されたりした時に簡単に割れたり破れたりするガラスや樹脂などが望ましい。
第1の液体9と第2の液体11は、混合すると発光し、かつ安全性が確認された物質であればどのようなものでもよい。密閉ケース10が破壊されると第2の液体11が流れ出て、第1の液体9と混合して化学反応を起こし発光する。化学反応が終わるまで発光し続ける。
2種類の液体を化学反応により発光させることは周知なので詳細は省略する。また、液体の組み合わせによって、種々の発色が可能なので、ボトル本体2や飲料4の着色あるいは透過率などを考慮して多様な光輝色を楽しめるように液体の組み合わせを選択すればよい。
密閉ケース10の個数は、1個以上であれば何個でもよく、1個のケース10内に入る液体11の分量も勘案のうえ、個数を決めればよい。
ここで、透過率は矩形部分A→背景部分B→文字(「緑茶」)部分Cの順に低くなっているとする。背景部分Bとは、ラベル5から文字「緑茶」を含む矩形部分Aを除いた部分をいう。このとき、文字部分C→背景部分B→矩形部分Aの順に輝度が高くなる。もし、ラベル5の表面を少しずつ透過率あるいは色彩を変えていくならば、飲料4およびボトル本体2内部を照射した光の透過具合がラベル5の箇所によってそれぞれ異なる結果、一層印象的な視覚効果を生ずることができる。
特に会場の照明を落し、その歌手の名前などが光って見えるようにしたら、観客の興趣を誘ってコンサートは大いに盛り上り、会場内でのボトル入り飲料の販売促進にも寄与するだろう。
図6および図7を参照しながら、第2の実施の形態について説明する。この実施の形態は請求項2に係る発明に対応するものである。
ボトル本体に巻かれたラベルの表面には適宜さまざまな透過率や色彩で文字や図柄が描かれている点は第1の実施の形態と同様である。しかし、この実施形態では、ラベルは表面の文字や図柄とは別に裏側にも表面とは透過率や色彩の異なる文字あるいは図柄が描かれている点に特徴がある。
一方、図6の右側に示すラベルの裏面には閉曲線で囲まれた1個の図形が描かれており、破線で表した閉曲線Fの内部Gは不透明すなわち光を通さず、他の部分Hは半透明すなわち光源があれば光を通す。発光体6を発光させる前は、図7に示すように円形部分Dが見えるがラベルの裏側の破線Fで囲まれた内側部分Gははっきりと見ることはできない。しかし、発光させてペットボトル内部を照射すると、破線Fで囲まれた部分Gは光を遮断するので、発光体6による光によって図形Gを視認することができる。
この面白み、意外性は、装飾手段や広告宣伝手段としてきわめて有効である。
上記の実施の形態では、内部に飲料が充填されているものとして説明したが、飲料が入っていなくても光による装飾的効果を楽しむことができる。飲料を飲み終えた後でも、発光体6内部の2種類の液体が化学反応を起こしている間は、ボトル全体が発光しているかのような外観を呈するからである。
また、上記の実施の形態に示すボトル本体の底面に発光体を固着させる方法などは一例にすぎない。さらに、ペットボトルを配布する時にすでに発光体を取り付けてあってもよいが、ペットボトルのいわばおまけとして発光体を配布し、各ユーザが好みにより発光体を取り付けてもよい。
2 ペットボトル本体
3 キャップ
4 飲料
5 ラベル
6 発光体
7 (6の)液体容器本体
8 (6の)取付板
9 第1の液体
10 密閉ケース
11 第2の液体
12 粘着剤
13 剥離紙
Claims (3)
- 底部に発光体を装着させた透明な飲料用のボトルであって、
前記発光体は、第1の液体が充填された前記発光体内部に、第2の液体が入った破壊しやすい密閉ケースが封入され、
前記発光体の外側部分を押すと前記密閉ケースが壊れて第2の液体が流れ出し、
第1の液体と第2の液体とが混合することによる化学反応で発光するとともに、
前記ボトルの外周にラベルが形成され、
このラベルの表面には種々の透過率や色彩を有する文字や図柄が描かれ、前記発光体による発光を利用することによって視覚効果を得ることを特徴とする発光体付き飲料用透明ボトル。 - 前記ラベルは表面に描かれた文字や図柄とは別に裏面に
種々の透過率や色彩を有する文字や図柄が描かれ、前記発光体による発光を利用することによってはじめて視覚効果を得ることを特徴とする請求項1に記載の発光体付き飲料用透明ボトル。 - 前記ボトルはペットボトルであることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の発光体付き飲料用透明ボトル。
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- 2009-08-04 JP JP2009181474A patent/JP2011031968A/ja active Pending
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