JP2011031838A - ランフラットタイヤ - Google Patents

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JP2011031838A JP2009182432A JP2009182432A JP2011031838A JP 2011031838 A JP2011031838 A JP 2011031838A JP 2009182432 A JP2009182432 A JP 2009182432A JP 2009182432 A JP2009182432 A JP 2009182432A JP 2011031838 A JP2011031838 A JP 2011031838A
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Abstract

【課題】内圧が大きく低下した場合の走行において、バックリングの発生を抑制できるランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】ランフラットタイヤ1は、一対のビード部10と、カーカス12と、補強ゴム層40と、2層の交錯ベルト層(第1ベルト層22、第2ベルト層24)及び第3ベルト層26を有する複合ベルト層20とを備える。複合ベルト層20は、タイヤ周方向TCに沿って延びるコードを含み、第3ベルト層26のコードは、トレッド幅方向に沿った直線に対して、0〜40°となり、第1ベルト層22及び第2ベルト層24のコードよりも単位長さ当たりの配設本数が少なく、50mm毎に8〜18本配設され、第3ベルト層26のトレッド幅方向TWに沿った幅は、交錯ベルト層の幅に対して、80〜95%の広さである。
【選択図】図1

Description

本発明は、トレッド部からサイドウォール部にかけて設けられ、断面形状が三日月状である補強ゴム層を備えるランフラットタイヤに関する。
従来、パンクした場合など、内圧が大きく低下した場合でも車両が一定距離を走行可能なランフラットタイヤでは、タイヤのサイドウォール部にトレッド幅方向に沿った断面が三日月状である補強ゴム層を備える構造が広く用いられている。
また、近年では、氷雪路の走行に適したタイヤ、いわゆるスタッドレスタイヤにおいてもランフラットタイヤが実用化されている。このような氷雪路用のランフラットタイヤでは、氷雪路上性能を確保するため、トレッド部に多数のサイプが形成されたり、柔軟性の高いゴムが用いられたりする。このため、一般的に、氷雪路用のランフラットタイヤでは、サマータイヤと比較してトレッド部の曲げ剛性が低くなる。
氷雪路用のランフラットタイヤは、トレッド部の曲げ剛性が低いため、内圧が大きく低下して補強ゴム層が荷重の大部分を受けたとき、トレッド部がタイヤ径方向内側に反り返り、路面との接地性が低下するバックリングが発生する。そこで、氷雪路用のランフラットタイヤでは、2層の交錯ベルト層のタイヤ径方向外側に、ベルト層をもう1層加え、3層にすることによってバックリングの発生を抑制している。
特開2007−196895号公報(第3-5頁、第2、3図)
しかしながら、上述したようなランフラットタイヤには、次のような問題があった。具体的には、3層からなるベルト層により、バックリングの発生を抑制できる反面、トレッド部の曲げ剛性が高くなりすぎるため、内圧が大きく低下した場合ではない、通常の走行において、乗り心地が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、通常の走行において、乗り心地を向上させつつ、パンクした場合など、内圧が大きく低下した場合の走行において、バックリングの発生を抑制できるランフラットタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、少なくともビードコア(ビードコア10a)を含む一対のビード部(ビード部10)と、一方の前記ビード部から他方の前記ビード部にかけて設けられたカーカス(カーカス12)と、トレッド部(トレッド部34)から、前記トレッド部に連なるサイドウォール部(サイドウォール部38)にかけて設けられ、トレッド幅方向(トレッド幅方向TW)及びタイヤ径方向(タイヤ径方向TD)に沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層(補強ゴム層40)と、2層の交錯ベルト層(第1ベルト層22、第2ベルト層24)及び少なくとも1層の第3ベルト層(第3ベルト層26)を有する複合ベルト層(複合ベルト層20)とを備えるランフラットタイヤ(ランフラットタイヤ1)であって、前記複合ベルト層は、タイヤ周方向に沿って延びる複数のコード(例えば、コード44)を含み、前記第3ベルト層の前記コード(コード46)は、トレッド幅方向に沿った直線に対して、0〜40°となり、前記交錯ベルト層の前記コードよりも単位長さ当たりの配設本数が少なく、50mm毎に8〜18本配設され、前記第3ベルト層のトレッド幅方向に沿った幅は、前記交錯ベルト層のトレッド幅方向に沿った幅に対して、80〜95%であることを要旨とする。
このようなランフラットタイヤによれば、2層の交錯ベルト層に加えて、少なくとも1層の第3ベルト層を備えるため、2層の交錯ベルト層のみを備えるランフラットタイヤよりもバックリングの発生を抑制できる。また、第3ベルト層のコードは、交錯ベルト層のコードよりも50mm当たりの配設本数が少ない。このため、第3ベルト層の曲げ剛性は、交錯ベルト層の曲げ剛性よりも低く、通常の走行において、乗り心地を向上できる。また、第3ベルト層のコードは、トレッド幅方向に沿った直線に対して、0〜40°となるように配設される。また、第3ベルト層のトレッド幅方向に沿った幅は、交錯ベルト層のトレッド幅方向に沿った幅に対して、80〜95%である。このため、第3ベルト層のコードは、交錯ベルト層のコードよりも単位長さ当たりの配設本数が少ない状態でも、効果的に曲げ剛性を高くすることができる。
従って、通常の走行において、乗り心地を向上させつつ、パンクした場合など、内圧が大きく低下した場合の走行において、バックリングの発生を抑制できるランフラットタイヤを提供できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、第3ベルト層は、前記交錯ベルト層よりもタイヤ径方向外側に位置することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、通常の走行において、乗り心地を向上させつつ、パンクした場合など、内圧が大きく低下した場合の走行において、バックリングの発生を抑制できるランフラットタイヤを提供することができる。
本発明の実施形態に係るランフラットタイヤの一部分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るランフラットタイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。 本発明の実施形態に係るランフラットタイヤの複合ベルト層の平面図である。
次に、本発明に係るランフラットタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1) ランフラットタイヤの構成、(2)比較評価、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1) ランフラットタイヤの構成
図1は、本発明の実施形態においてランフラットタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図2は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。図3は、ランフラットタイヤ1の複合ベルト層20の平面図である。具体的には、図3(a)は、ランフラットタイヤ1の複合ベルト層20の平面図である。図3(b)は、第1ベルト層22のコード42を示す模式図である。図3(c)は、第2ベルト層24のコード44を示す模式図である。図3(d)は、第3ベルト層26のコード46を示す模式図である。
なお、図1、2においては、カーカス等の位置を明確にするために、一部断面のハッチングを省略している。図1乃至3に示すランフラットタイヤ1は、氷雪路の走行に適したタイヤ、いわゆるスタッドレスタイヤにおけるランフラットタイヤである。ランフラットタイヤ1は、特に、内圧が大きく低下した場合の高速走行における耐久性に優れる。図2に示すように、ランフラットタイヤ1の断面形状は、サマータイヤよりもトレッド部34(後述)の角が角形に近くなる。すなわち、ランフラットタイヤ1の断面形状は、サマータイヤが、丸みを帯びたラウンド形状で有るのに対して、スクエア形状に形成される。
以下、ランフラットタイヤ1、(1.1)ビード部、(1.2)カーカス、(1.3)複合ベルト層、(1.4)コード、(1.5)補強ゴム層について、説明する。
(1.1)ビード部
ランフラットタイヤ1は、少なくともビードコア10a及びビードフィラー10bを含む1対のビード部10を有している。具体的には、ビード部10を構成するビードコア10aには、スチールコードなどが用いられる。
(1.2)カーカス
ランフラットタイヤ1は、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて設けられたカーカス12を備える。カーカス12は、ビードコア10aの周りでタイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に折り返される。カーカス12は、カーカスコードおよびゴムからなり、ランフラットタイヤ1の骨格を形成する。
(1.3)複合ベルト層
ランフラットタイヤ1は、2層の交錯ベルト層(第1ベルト層22及び第2ベルト層24)及び少なくとも1層の第3ベルト層26を有する複合ベルト層20を備える。
複合ベルト層20は、タイヤ径方向内側から、第1ベルト層22、第2ベルト層24、第3ベルト層26の順に配設される。すなわち、第3ベルト層26は、交錯ベルト層(第1ベルト層22及び第2ベルト層24)よりもタイヤ径方向外側に位置する。
複合ベルト層20のトレッド幅方向TWに沿った幅は、トレッド部34の幅W1よりも短い。なお、トレッド部34の幅W1とは、ランフラットタイヤ1の内圧をJATMA等により規定される正規内圧に設定後、正規荷重に相当する質量を加え、静止した状態のランフラットタイヤ1において、路面に接地するトレッド部34の幅を示す。
第1ベルト層22のトレッド幅方向TWに沿った幅は、第2ベルト層24、及び第3ベルト層26よりも広い。第2ベルト層24のトレッド幅方向TWに沿った幅は、第3ベルト層26よりも広い。第3ベルト層26のトレッド幅方向TWに沿った幅は、交錯ベルト層(第1ベルト層22及び第2ベルト層24)のトレッド幅方向に沿った幅に対して、80〜95%の広さである。
(1.4)コード
複合ベルト層20は、タイヤ周方向に沿って延びる複数の有機繊維コードを含む。具体的には、複合ベルト層20の有機繊維コードは、アラミド繊維、ポリケトン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維や、これらを含む複合繊維の少なくとも1種などからなる。
第1ベルト層22は、有機繊維コードからなるコード42を含む。第2ベルト層24は、有機繊維コードからなるコード44を含む。第3ベルト層26は、有機繊維コードからなるコード46を含む。第1ベルト層22のコード42及び第2ベルト層24のコード44は、50mmにつき、24〜36本配設される。コード42及びコード44は、同数である。図3(b)に示すように、第1ベルト層22のコード42は、トレッド幅方向TWに沿った直線L1に対して、45°〜90°になるように配設される。例えば、コード42と、直線L1とが成す角度θ1は、64°となるように配設される。第2ベルト層24のコード44は、コード42に対して、タイヤ周方向TCに沿った直線L4を基準として、線対称に配設される。すなわち、コード44は、コード42に対して、タイヤ周方向TCに対して、反対側に傾斜して配置される。図3(c)に示すように、具体的には、コード44は、直線L4を基準として、コード42と線対称に配設され、トレッド幅方向TWに沿った直線L2に対して、45°〜90°になるように配設される。例えば、コード44と、直線L2とが成す角度θ2は、64°となるように配設される。
第3ベルト層26のコード46は、50mmにつき、8〜18本配設される。また、コード46と、コード42及びコード44とが同一の有機コードからなる場合、コード46の単位長さ当たりの配設本数(いわゆる、打ち込み本数)は、コード42及びコード44の単位長さ当たりの配設本数に対して、30%〜75%の割合で配設される。例えば、コード46は、コード42及びコード44の本数の1/2の割合で配設される。なお、コード46と、コード42及びコード44とが異なる種類の有機コードからなる場合、同一の曲げ剛性に換算した場合の本数の割合が上記条件を満たせばよい。
図3(d)に示すように、第3ベルト層26のコード46は、トレッド幅方向TWに沿った直線L3に対して、0°〜40°になるように配設される。例えば、コード46と、直線L3とが成す角度θ3は、23°となるように配設される。コード46は、コード42に対して、タイヤ周方向TCに対して、反対側に傾斜して配置される。すなわち、コード46は、コード44に対して、タイヤ周方向TCに対して、同一方向側に傾斜して配置される。
(1.5)補強ゴム層
ランフラットタイヤ1は、トレッド部34の幅方向外側端に連なるサイドウォール部38を備える。ランフラットタイヤ1は、トレッド部34のトレッド幅方向TWの両側に一対のサイドウォール部38を備える。ランフラットタイヤ1は、トレッド部34から、サイドウォール部38にかけて設けられ、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層40を備える。カーカス12及び補強ゴム層40のタイヤ径方向内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー18が設けられている。
補強ゴム層40は、サイドウォール部38を補強する。補強ゴム層40は、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、トレッド部34からサイドウォール部38に向かうにつれて、厚くなり、ビードコア10aからサイドウォール部38に向かうにつれて、厚くなる。
(2)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(2.1)評価方法、(2.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(2.1)評価方法
各ランフラットタイヤを用いて、(2.1.1)氷上転動性能評価、及び(2.1.2)乗り心地性評価を行った。ランフラットタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :205/55R16
・ リムサイズ : 6.5J−16
・ 内圧条件 : 0kPa
・ 試験車種 : 自動四輪車(FR)
・ 荷重条件 : 480kgf
・ キャンバー角 : 0度
各ランフラットタイヤは、第3ベルト層のコードの本数、第3ベルト層のコードのトレッド幅方向に沿った線に対する角度θ3、第3ベルト層の交錯ベルト層に対する幅がそれぞれ異なっており、それ以外の構成は、本実施形態のランフラットタイヤ1と同様である。
比較例1乃至9に係るランフラットタイヤは、第3ベルト層の単位長さ当たりの配設本数、第3ベルト層のコードのトレッド幅方向に沿った線に対する角度θ3、第3ベルト層の交錯ベルト層に対する幅のそれぞれが本実施形態に係るランフラットタイヤ1と異なる。
(2.1.1)氷上転動性能評価
評価方法;表面が氷路条件の回転している水平ターンテーブルに、各ランフラットタイヤを接地させて、各ランフラットタイヤの転動の状態を評価した。ターンテーブルの速度に合わせて回転したランフラットタイヤを○、回転しなかったランフラットタイヤを×として評価した。
(2.1.2)乗り心地性評価
評価方法;各ランフラットタイヤを車両に装着し、一般路を走行した際のドライバーにより、評価をした。なお、比較例1の評価結果を100として、他の評価結果を指数化して示した。評価結果は、数値が大きい程、乗り心地が優れることを示す。
(2.2)評価結果
各ランフラットタイヤの評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 2011031838
比較例2、3、5乃至9に係るランフラットタイヤは、比較例1に係るランフラットタイヤよりも優れた乗り心地を示すが、バックリングが発生したため、氷上転動性が低下した。比較例4に係るランフラットタイヤは、比較例1に係るランフラットタイヤよりも高い剛性を備えるため、バックリングの発生は、確認されなかったが、乗り心地が低下した。
実施例1乃至15に係るランフラットタイヤは、氷上転動性を備えつつ、比較例1のランフラットタイヤよりも優れたと乗り心地を示した。
(3)作用・効果
以上説明したように、ランフラットタイヤ1によれば、2層の交錯ベルト層(第1ベルト層22及び第2ベルト層24)に加えて、少なくとも1層の第3ベルト層26を備えるため、2層の交錯ベルト層のみを備えるランフラットタイヤよりもバックリングの発生を抑制できる。これにより、トレッド部34の接地面積を確保することができる。また、第3ベルト層26のコード46は、50mmにつき8〜18本、配設され、コード42及びコード44よりも単位長さ当たりの配設本数が少ない。このため、第3ベルト層26の曲げ剛性は、各交錯ベルト層(第1ベルト層22及び第2ベルト層24)の曲げ剛性よりも低く、通常の走行において、乗り心地を向上できる。
コード46は、トレッド幅方向TWに沿って配設されるほど、曲げ剛性を高くすることができる。第3ベルト層26のコード46は、トレッド幅方向に沿った直線に対して、0〜40°となるように配設される。また、第3ベルト層26のトレッド幅方向TWに沿った幅は、交錯ベルト層(第1ベルト層22及び第2ベルト層24)のトレッド幅方向TWに沿った幅に対して、80〜95%である。このため、コード46は、コード42及びコード44よりも単位長さ当たりの配設本数が少ない状態でも、効果的に曲げ剛性を高くすることができる。
従って、通常の走行において、乗り心地を向上させつつ、パンクした場合など、内圧が大きく低下した場合の走行において、バックリングの発生を抑制できるランフラットタイヤを提供できる。また、第3ベルト層26のコード46は、従来の第3ベルト層のコードよりも単位長さ当たりの配設本数が少ないため、曲げ剛性に加えて、質量も低減するため、転がり抵抗も低減できる。
なお、コード46の単位長さ当たりの配設本数が、50mmにつき7本以下の場合、第3ベルト層26の曲げ剛性が極端に低下するため、バックリングの発生を抑制できなくなる。また、コード46の単位長さ当たりの配設本数が、50mmにつき19本以上の場合、第3ベルト層26の曲げ剛性が高くなりすぎるため、通常の走行において、乗り心地が低下してしまう。また、第3ベルト層26のコード46は、トレッド幅方向TWに沿った直線に対して、41°よりも大きい場合、第3ベルト層26の曲げ剛性が極端に低下し、バックリングの発生を抑制できなくなる可能性がある。
本実施形態によれば、このため、効果的に複合ベルト層20の曲げ剛性を高くすることができる。なお、第3ベルト層26のトレッド幅方向TWに沿った幅は、交錯ベルト層のトレッド幅方向TWに沿った幅に対して、79%以下の幅である場合、第3ベルト層26の曲げ剛性が極端に低下し、バックリングの発生を抑制できなくなる可能性がある。また、第3ベルト層26のトレッド幅方向TWに沿った幅は、交錯ベルト層のトレッド幅方向TWに沿った幅に対して、96%以上である場合、第3ベルト層26の曲げ剛性が高くなりすぎるため、通常の走行において、乗り心地が低下してしまう可能性がある。
本実施形態によれば、第3ベルト層26は、交錯ベルト層(第1ベルト層22及び第2ベルト層24)よりもタイヤ径方向外側に位置する。このため、効果的に複合ベルト層20の曲げ剛性を高くすることができる。
(4)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態では、図2に示すように、ランフラットタイヤ1の断面形状は、サマータイヤが、丸みを帯びたラウンド形状で有るのに対して、スクエア形状に形成される。本発明は、これに限らず、ランフラットタイヤ1の断面形状は、丸みを帯びたラウンド形状であってもよい。
上述した実施形態では、複合ベルト層20は、3層からなるベルト層であるが、これに限らず、例えば、4層以上のベルト層により構成されてもよい。また、第3ベルト層26のコード46は、コード42に対して、タイヤ周方向TCに対して、反対側に傾斜して配置されるが、これに限らず、コード42に対して、タイヤ周方向TCに対して、同一方向側に傾斜して配置されてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
θ1、θ2、θ3…角度、L1、L2、L3、L4…直線、TC…タイヤ周方向、TD…タイヤ径方向、TW…トレッド幅方向、W1…幅、1…ランフラットタイヤ、10…ビード部、10a…ビードコア、10b…ビードフィラー、12…カーカス、18…インナーライナー、20…複合ベルト層、22…第1ベルト層、24…第2ベルト層、26…第3ベルト層、34…トレッド部、38…サイドウォール部、40…補強ゴム層、42、44、46…コード

Claims (2)

  1. 少なくともビードコアを含む一対のビード部と、
    一方の前記ビード部から他方の前記ビード部にかけて設けられたカーカスと、
    トレッド部から、前記トレッド部に連なるサイドウォール部にかけて設けられ、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層と、
    2層の交錯ベルト層、及び少なくとも1層の第3ベルト層を有する複合ベルト層と
    を備えるランフラットタイヤであって、
    前記複合ベルト層は、タイヤ周方向に沿って延びる複数のコードを含み、
    前記第3ベルト層の前記コードは、トレッド幅方向に沿った直線に対して、0〜40°となり、前記交錯ベルト層の前記コードよりも単位長さ当たりの配設本数が少なく、50mmにつき8〜18本配設され、
    前記第3ベルト層のトレッド幅方向に沿った幅は、前記交錯ベルト層のトレッド幅方向に沿った幅に対して、80〜95%の広さであるランフラットタイヤ。
  2. 前記第3ベルト層は、前記交錯ベルト層よりもタイヤ径方向外側に位置する請求項1に記載のランフラットタイヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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