JP2011031663A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した失火判定を実行できるようにすること。
【解決手段】制御装置38は、パーキングロック機構206を作動させる指令を受けた場合には、パーキングロック機構206を作動させると共に、パーキングロック機構206の遊びが詰まる状態となるまでモータMG2を用いて駆動軸15L,15Rを回転させる。好ましくは、車両100は、エンジン24の状態を検出するセンサ23をさらに備える。制御装置38は、パーキングロック機構206が作動しているときと作動していないときとで、センサ23の出力から得られる情報を判定するしきい値を切り替えてエンジンの失火判定を行なう。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両に関し、特にパーキングロック機構を備える車両に関する。
特開2007−216796号公報には、発電機及び電動機の少なくとも一方により内燃機関の振動を抑える制振制御を実行する動力出力装置において、制振制御の実行の有無に基づいて、失火判定に用いる閾値を変更して失火を判定することが開示されている。
これにより、内燃機関の失火を煩雑な処理を行なうことなく、より簡易な処理で判定することができる。
特開2007−216796号公報
従来、エンジンの失火検出は、回転変動法を用いて実施されていた。回転変動法は、エンジン正常時にはエンジンの回転速度の変動(回転変動)が小さく、特定の気筒が失火するなどのエンジン失火時には回転変動が大きくなるという特性を利用してエンジンの失火を検出する方法である。
ハイブリッド自動車には、自動変速機を有する通常の自動車と異なり、トルクコンバータを含んでいないものがある。このようなハイブリッド自動車はエンジンとトランスミッション(動力分割機構などを含む)とが直結されているので、トランスミッションの共振の影響を受けやすい。
ところで、このエンジンの失火検出は、駐車時においても実行されることが望ましい。駐車時には、シフトレンジはパーキングレンジに設定される。パーキングレンジでは、パーキングロック機構が作動し駆動軸が回転しないようにロックされる。パーキングロック機構は、たとえば、駆動軸に嵌合されたパーキングロックギヤをパーキングロックポールでロックするものである。しかしながら、パーキングギヤの歯と歯の間はパーキングロックポールの噛合させる突起部分に対して余裕(遊び)が設けられている。したがって、パーキングロック状態であっても、パーキングロックポールの突起部分がパーキングギヤの歯に押し当てられている状態とそうでない状態がある。
特に、パーキングロックポールの突起部分がパーキングギヤの歯に押し当てられている状態では、トランスミッションに伝達されたエンジンのトルク変動による力が行き場を失い、その反力でダンパが捩られ、捻り共振が発生する。これにより、エンジンの回転速度センサに共振成分が重畳し、回転変動が増大する現象が発生し、失火を誤検出する場合がある。
このように、パーキングロック機構の状態が失火検出処理等の検出処理に影響を及ぼすことにより発生する問題点については、特開2007−216796号公報には開示されていない。
この発明の目的は、パーキングロック機構が検出処理に及ぼす影響を低減させた車両を提供することである。
この発明は、要約すると、車両であって、駆動軸と、駆動軸の回転を固定するためのパーキングロック機構と、エンジンと、エンジンのトルクを駆動軸に伝達するための伝達機構と、エンジンとは別に駆動軸にトルクを与えるためのモータと、モータとエンジンとを制御する制御装置とを備える。制御装置は、パーキングロック機構を作動させる指令を受けた場合には、パーキングロック機構を作動させると共に、パーキングロック機構の遊びが詰まる状態となるまでモータを用いて駆動軸を回転させる。
好ましくは、車両は、エンジンの状態を検出するセンサをさらに備える。制御装置は、パーキングロック機構が作動しているときと作動していないときとで、センサの出力から得られる情報を判定するしきい値を切り換えてエンジンの失火判定を行なう。
より好ましくは、センサは、エンジンの回転速度を検出する回転センサである。エンジンは、複数の気筒を含む。センサの出力から得られる情報は、複数の気筒の点火時期ごとにおけるエンジンの回転速度の変化を含む。
好ましくは、車両は、エンジンから回転力を得て発電するジェネレータをさらに備える。伝達機構は、エンジンの出力トルクの変動を緩和させて伝達するためのダンパ機構と、ダンパ機構の出力軸、駆動軸およびジェネレータの回転軸が結合された動力分割機構とを含む。
好ましくは、パーキングロック機構は、駆動軸とともに回転するギヤと、ギヤの回転を抑止するための抑止部材とを含む。制御装置は、抑止部材をギヤの回転を抑止する状態としてからモータの回転軸が静止するまでの間モータにトルクを発生させることによってギヤを回転させ、ギヤと抑止部材とが当接する状態とする。
本発明によれば、パーキングロック機構の作動中の状態にばらつきが無くなるので、検出処理に与える影響を低減することができる。
本実施の形態のハイブリッド自動車の全体ブロック図である。 図1に示したパーキングロック機構206の詳細な構造を示した図である。 パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯部との位置関係の第1の例を示した図である。 パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯部との位置関係の第2の例を示した図である。 本実施の形態で実行される失火判定制御を説明するためのフローチャートである。 ステップS2で実行される通常判定条件での失火判定について説明するための波形図である。 ステップS4で実行されるPレンジ条件での失火判定について説明するための波形図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態のハイブリッド自動車の全体ブロック図である。なお、図1では、ハイブリッド自動車の動力出力機構に関する部分が示されている。
図1を参照して、ハイブリッド車両100は、エンジン24と、モータMG2と、ジェネレータMG1と、動力伝達機構10と、駆動輪16R,16Lと、駆動軸15R,15Lと、エンジン24と、バッテリ31と、昇圧コンバータ32と、インバータ34,36と、制御装置38とを備える。
動力伝達機構10は、動力伝達ギヤ12と、ディファレンシャルギヤ14と、プラネタリギヤ18と、動力取出ギヤ20と、チェーンベルト22と、ダンパ30とを含む。
エンジン24のクランクシャフト25は、ダンパ30を介してプラネタリギヤ18およびジェネレータMG1に接続される。なお、ダンパ30は、クランクシャフト25のねじり振動の振幅を抑制する。
動力取出ギヤ20は、チェーンベルト22によって動力伝達ギヤ12に接続される。そして、動力取出ギヤ20は、プラネタリギヤ18のリングギヤ44と結合され、リングギヤ44から受ける動力を動力伝達ギヤ12にチェーンベルト22を介して伝達する。動力伝達ギヤ12は、ディファレンシャルギヤ14を介して駆動輪16R,16Lに動力を伝達する。
プラネタリギヤ18は、クランクシャフト25と同軸のキャリヤ軸54に軸中心を貫通された中空のサンギヤ軸50に結合されたサンギヤ42と、キャリヤ軸54と同軸上に配置されたリングギヤ軸52に結合されたリングギヤ44と、サンギヤ42とリングギヤ44との間に配置され、サンギヤ42の外周を自転しながら公転する複数のプラネタリピニオンギヤ46と、キャリヤ軸54の端部に結合され、各プラネタリピニオンギヤ46の回転軸を支持するプラネタリキャリヤ48とから構成される。
このプラネタリギヤ18では、サンギヤ42、リングギヤ44およびプラネタリキャリヤ48にそれぞれ結合されたサンギヤ軸50、リングギヤ軸52およびキャリヤ軸54の3軸が動力の入出力軸とされる。これら3軸のうちいずれか2軸へ入出力される動力が決定されると、残りの1軸に入出力される動力は、決定された2軸へ入出力される動力に基づいて定まる。
ジェネレータMG1およびモータMG2は、ともに3相交流同期電動発電機であり、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する3相コイルが巻回されたステータとを含む。ジェネレータMG1のロータは、サンギヤ軸50に結合され、モータMG2のロータは、リングギヤ軸52に結合されている。ジェネレータMG1およびモータMG2の各々は、永久磁石による磁界と3相コイルによって形成される磁界との相互作用によりロータを回転駆動する電動機として動作するとともに、永久磁石による磁界とロータの回転との相互作用により3相コイルの両端に起電力を生じさせる発電機としても動作する。
バッテリ31は、たとえばニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池を含んで構成される。バッテリ31は、発生した直流電圧を昇圧コンバータ32へ供給するとともに、昇圧コンバータ32からの直流電圧によって充電される。
昇圧コンバータ32は、バッテリ31から直流電圧を受け、その受けた直流電圧を昇圧してインバータ34,36へ出力する。また、昇圧コンバータ32は、インバータ34,36からの直流電圧を降圧してバッテリ31を充電する。
インバータ34,36は、昇圧コンバータ32から直流電圧を受け、その受けた直流電圧を交流電圧に変換してそれぞれジェネレータMG1およびモータMG2へ出力する。また、インバータ34,36は、ジェネレータMG1およびモータMG2によって発電された交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を昇圧コンバータ32へ出力する。
制御装置38は、ジェネレータMG1およびモータMG2のトルク指令値および回転数、ならびに昇圧コンバータ32の入出力電圧に基づいて昇圧コンバータ32における各パワートランジスタをオン/オフする制御信号を生成し、その生成した制御信号を昇圧コンバータ32へ出力する。
また、制御装置38は、ジェネレータMG1およびモータMG2のトルク指令値および電流、ならびにインバータ34,36の入力電圧に基づいてインバータ34,36における各パワートランジスタをオン/オフする制御信号を生成し、その生成した制御信号をインバータ34,36へ出力する。
エンジン24は、気筒#1〜#4を含む。エンジン24の回転速度NEは、回転センサ23によって検出され、制御装置38に送信される。具体的には、回転センサ23としてクランクシャフトに設けられたクランクポジションセンサなどが用いられる。気筒#1〜#4はクランク角720°の間に180°ごとの間隔で4回点火されており、細かく観測すると点火された瞬間にはエンジンの回転速度は増加している。気筒のいずれかに失火が発生すると、増加すべきタイミングにおいても回転速度が低下し、回転速度の変動が正常時と異なる。この変動を検出することによりどの気筒にいつ失火が発生したかを検出することができる。
通常の走行時には、後に図6で説明するように、クランク角が30°回転するのに要する時間T30を常に検出しておき、このT30のピーク値(最大値)が平均値よりも大きい場合に失火が発生していると判断される。
しかしながら、パーキングロック機構206が作動している場合には失火を正しく検出するために、パーキングロック機構の状態を安定化させた上で、失火判断の条件を変更する。
図2は、図1に示したパーキングロック機構206の詳細な構造を示した図である。
図2を参照して、アクチュエータ202とエンコーダ204とを用いて、図1の制御装置38は、パーキングロック機構206の状態を切り換える。
図示しない入力部が受付けたドライバからの指示を示すP指令信号は、制御装置38に送信される。制御装置38は、シフトポジションをPポジションと非Pポジションとの間で切り換えるために、パーキングロック機構206を駆動するアクチュエータ202の動作を制御し、現在のシフトポジションの状態を図示しないインジケータに表示する。シフトポジションが非Pポジションであるときにドライバが入力部を操作すると、制御装置38はシフトポジションをPポジションに切り換えて、インジケータに現在のシフトポジションがPポジションである旨を表示する。
アクチュエータ202は、たとえば、スイッチドリラクタンスモータ(以下、「SRモータ」と表記する)で構成され、制御装置38からのアクチュエータ制御信号を受信してパーキングロック機構206を駆動する。エンコーダ204は、アクチュエータ202と一体的に回転し、SRモータの回転状況を検知する。本実施の形態のエンコーダ204として、例えば、A相、B相およびZ相の信号を出力するロータリーエンコーダを用いることができる。制御装置38は、エンコーダ204から出力される信号を取得してSRモータの回転状況を把握し、SRモータを駆動するための通電の制御を行なう。
パーキングロック機構206は、アクチュエータ202により回転されるシャフト252と、シャフト252の回転に伴って回転するディテントプレート254と、ディテントプレート254の回転に伴って動作するロッド248と、リングギヤ軸52に固定されたパーキングロックギヤ244と、パーキングロックギヤ244をロックするためのパーキングロックポール246と、ディテントプレート254の回転を制限してシフトポジションを固定するディテントスプリング242と、ころ240とを含む。ディテントプレート254は、アクチュエータ202により駆動されてシフトポジションを切り換える。またエンコーダ204は、アクチュエータ202の回転量に応じた計数値を取得する。
図2には、シフトポジションが非Pポジションであるときの状態が示されている。この状態では、パーキングロックポール246がパーキングロックギヤ244をロックしていないので、車両の駆動軸の回転は妨げられない。この状態からアクチュエータ202によりシャフト252を時計回り方向に回転させると、ディテントプレート254を介してロッド248が図2に示す矢印Aの方向に押され、ロッド248の先端に設けられたテーパ部によりパーキングロックポール246が図4に示す矢印Bの方向に押し上げられる。
ディテントプレート254の回転に伴ってディテントプレート254の頂部に設けられた2つの谷のうちの一方、すなわち非Pポジション位置230にあったディテントスプリング242のころ240は、山232を乗り越えて他方の谷、すなわちPポジション位置234へ移る。ころ240は、その軸方向に回転可能にディテントスプリング242に設けられている。ころ240がPポジション位置234に来るまでディテントプレート254が回転したとき、パーキングロックポール246は、パーキングロックポール246の突起部分がパーキングロックギヤ244の歯部間に嵌合する位置まで押し上げられる。これにより、車両の駆動軸が機械的に固定され、シフトポジションがPポジションに切り換わる。
このとき、パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯部との位置関係が一定でないと、図1のダンパ30の捻り共振が発生する場合としない場合とがあり、安定したエンジンの失火検出をすることが困難となる。
このため、本実施の形態においては、パーキングロック機構206が作動した場合に、この突起部分とギヤの歯部との位置関係を一定にする。
図3は、パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯部との位置関係の第1の例を示した図である。
図3に示す例では、パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯との間には隙間G1,G2があいている。このため、パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯の側壁とは当接していない。
図4は、パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯部との位置関係の第2の例を示した図である。
図4に示す例では、パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯との間には、図3の隙間G1は拡大している。しかし、図4では、図3の隙間G2は詰まっている。このため、パーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯の側壁とは当接している。
パーキングロック作動時に図3に示した状態と図4に示した状態とをとり得るのでは、失火時のエンジン24の回転変動の様子が異なるので、正確な失火検出が困難である。したがって、パーキングロック作動時に図3、図4のいずれか一方のみの状態となるようにギヤ244を回転させてから判断すればよい。
本実施の形態では、図4に示すようにモータMG2を用いてギヤ244を矢印の方向に回転させる。なお、ギヤ244を回転させると車輪の駆動軸も回転することになるが、ギヤ244の歯数が多く、駆動輪16L,16Rまでに介在する動力伝達ギヤ12の減速比も大きいので、車両はほとんど動かない。なお、本実施の形態では図4に示した状態に統一したが、逆に図3に示した状態に統一するようにギヤ244を回転させても良い。
図5は、本実施の形態で実行される失火判定制御を説明するためのフローチャートである。
図5を参照して、まず処理が開始されると、ステップS1において図1の制御装置38は、パーキングロック機構206が作動中であるP(パーキング)レンジにシフトレンジが設定されているか否かが判断される。シフトレンジがPレンジであった場合には、ステップS3に処理が進む。一方、シフトレンジがD(ドライブ)レンジ、R(リバース)レンジなどPレンジでなかった場合には、ステップS2に処理が進む。
ステップS2では通常判定条件での失火判定が実行される。
図6は、ステップS2で実行される通常判定条件での失火判定について説明するための波形図である。
図6において、C720は制御装置38のタイマ104で計数されるカウント値を示す。クランク角度720°ごとにこのカウント値C720はクリアされる。気筒番号は、気筒の点火順序を示している。またT30は、クランク角30°クランクシャフトが回転するのに要する時間を示している。時間T30が大きいほど回転速度は遅くなる。
時刻t0〜t4では、気筒#1〜#4のいずれも正常に点火され燃焼しているので、時刻t0、t1、t2、t3のいずれのタイミングにおいても増加したT30が燃焼による加速によって減少するように変化している。
時刻t4〜t8では、気筒#3に失火が発生した状態が破線で示されている。すなわち、時刻t5において気筒#3が失火したため時間T30は減少方向に変化せず増大方向に変化している。そして時刻t6において気筒#4の点火および燃焼が正常に行なわれたので、時間T30は再び減少方向に変化している。
このように失火が発生した場合には、正常時の時間T30に較べて失火時の時間T30がΔTAだけ長くなる。したがって、ステップS2で実行される失火判定では、制御装置38のメモリ102に記憶されている正常燃焼時の時間T30のピーク値の平均値に対して、検出されたT30が所定のしきい値以上大きく検出されたことをもって失火が発生したと判断される。図6の例では時刻t6のタイミングで破線の波形のΔTAがこのしきい値よりも大きくなったので、気筒#3に失火が判定したと判断される。
再び、図5を参照して、ステップS1でシフトレンジがPレンジであると判断された場合にはステップS3に処理が進む。ステップS3ではパーキングロックを押し当てる方向にモータMG2を正転または逆転させる。これにより、図4に示すようにパーキングロックポール246の突起部分とパーキングロックギヤ244の歯の側壁とは当接する。
たとえば、車両が移動するほど大きくはないが、遊びを詰めることができる程度のトルクをモータMG2に発生させるようにすれば、図4に示した状態を実現できる。なお、パーキングロックギヤ244を所定の角度(たとえば、5°など、歯の半分程度に相当する角度)回転させるようにモータMG2を制御しても良い。なお、回転方向は、勾配センサなどにより路面勾配を検出して決定するようにしても良い。
続いてステップS4においてPレンジ条件の失火判定が実行される。
図7は、ステップS4で実行されるPレンジ条件での失火判定について説明するための波形図である。
図7において、C720は制御装置38のタイマ104で計数されるカウント値を示す。クランク角度720°ごとにこのカウント値C720はクリアされる。気筒番号は、気筒の点火順序を示している。またT30は、クランク角30°クランクシャフトが回転するのに要する時間を示している。時間T30が大きいほど回転速度は遅くなる。
時刻t0〜t4では、気筒#1〜#4のいずれも正常に点火され燃焼しているので、時刻t0、t1、t2、t3のいずれのタイミングにおいても増加したT30が燃焼による加速によって減少するように変化している。ただし、図1の回転センサ23の出力にダンパ30の捻り振動の影響が発生しているので、各気筒が正常に燃焼している実線に示す場合でも点火周期(時刻t0〜t1など、ある気筒の点火から次の気筒の点火まで)よりも遅い周期の振動が重畳したような波形となっている。
時刻t4〜t8では、気筒#3に失火が発生した状態が破線で示されている。すなわち、時刻t5において気筒#3が失火したため時間T30は減少方向に変化せず増大方向に変化している。そして時刻t6において気筒#4の点火および燃焼が正常に行なわれたので、時間T30は再び減少方向に変化している。時間T30を所定期間分計測された結果が制御装置38のメモリ102に記憶される。
このように失火が発生した場合には、正常時の時間T30に較べて失火時の時間T30がΔTB1だけ長くなる。したがって、ステップS2で実行される失火判定では、制御装置38のメモリ102に記憶されている正常燃焼時の時間T30のピーク値の前回値(時刻t2での値)に対して、今回(時刻t6)検出されたT30が所定のしきい値以上大きく検出されたことをもって失火が発生したと判断される。また、前の気筒に対してT30が増大した量ΔTB2が他の所定のしきい値よりも大きいことをもってこの気筒に定常的に失火が発生していることが判断できる。
図7の例では時刻t6のタイミングで破線の波形と前回値の差ΔTB1がこのしきい値よりも大きくなったので、気筒#3に失火が時刻t6で判定したと判断される。
このように、パーキングロックギヤ244をパーキングロックポールの突起に当接させた状態にしてから失火判定をするようにしたので、同じ条件でパーキングロック時の失火が安定して判定できる。
なお、当接する状態に統一した場合は図7に示した判定方法をステップS4で実行する必要があるが、当接しない状態に統一した場合には、図6で説明した判定方法を全ての場合に適用でき、図5のステップS4の判定方法をステップS2の判定方法と同じにできる。
最後に再び、図1等を参照して、本発明の実施の形態について総括する。車両100は、駆動軸15L,15Rと、駆動軸15L,15Rの回転を固定するためのパーキングロック機構206と、エンジン24と、エンジン24のトルクを駆動軸15L,15Rに伝達するための動力伝達機構10と、エンジン24とは別に駆動軸15L,15Rにトルクを与えるためのモータMG2と、モータMG2とエンジン24とを制御する制御装置38とを備える。制御装置38は、パーキングロック機構206を作動させる指令を受けた場合には、パーキングロック機構206を作動させると共に、パーキングロック機構206の遊びが詰まる状態となるまでモータMG2を用いて駆動軸15L,15Rを回転させる。
好ましくは、車両100は、エンジン24の状態を検出するセンサ23をさらに備える。制御装置38は、パーキングロック機構206が作動しているときと作動していないときとで、センサ23の出力から得られる情報を判定するしきい値を切り換えてエンジンの失火判定を行なう。
より好ましくは、センサ23は、エンジンの回転速度を検出する回転センサ23である。エンジン24は、複数の気筒#1〜#4を含む。センサ23の出力から得られる情報は、複数の気筒#1〜#4の点火時期ごとにおけるエンジンの回転速度の変化を含む。
好ましくは、車両100は、エンジンから回転力を得て発電するジェネレータMG1をさらに備える。動力伝達機構10は、エンジン24の出力トルクの変動を緩和させて伝達するためのダンパ30と、ダンパ30の出力軸(キャリヤ軸54)、駆動軸15L,15RおよびジェネレータMG1の回転軸(サンギヤ軸50)が結合された動力分割機構(プラネタリギヤ18)とを含む。
好ましくは、図2に示すように、パーキングロック機構206は、駆動軸とともに回転するギヤ244と、ギヤ244の回転を抑止するための抑止部材(パーキングロックポール246)とを含む。制御装置38は、抑止部材(パーキングロックポール246)をギヤ244の回転を抑止する状態としてからモータMG2の回転軸が静止するまでの間モータMG2にトルクを発生させることによってギヤ244を回転させ、ギヤ244と抑止部材246(パーキングロックポール246)とが当接する状態とする。
なお、本実施の形態では動力分割機構によりエンジンの動力を車軸と発電機とに分割して伝達可能なシリーズ/パラレル型ハイブリッドシステムに適用した例を示した。しかしこれに限定されるものではない。本発明は、駆動軸を回転可能なモータが搭載された車両であれば適用することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 動力伝達機構、12 動力伝達ギヤ、14 ディファレンシャルギヤ、15L,15R 駆動軸、16L,16R 駆動輪、18 プラネタリギヤ、20 動力取出ギヤ、22 チェーンベルト、23 回転センサ、24 エンジン、25 クランクシャフト、30 ダンパ、31 バッテリ、32 昇圧コンバータ、34,36 インバータ、38 制御装置、42 サンギヤ、44 リングギヤ、46 プラネタリピニオンギヤ、48 プラネタリキャリヤ、50 サンギヤ軸、52 リングギヤ軸、54 キャリヤ軸、100 車両、104 タイマ、202 アクチュエータ、204 エンコーダ、206 パーキングロック機構、230 非Pポジション位置、232 山、234 Pポジション位置、242 ディテントスプリング、244 パーキングロックギヤ、246 パーキングロックポール、248 ロッド、252 シャフト、254 ディテントプレート、MG1 ジェネレータ、MG2 モータ。

Claims (5)

  1. 駆動軸と、
    前記駆動軸の回転を固定するためのパーキングロック機構と、
    エンジンと、
    前記エンジンのトルクを前記駆動軸に伝達するための伝達機構と、
    前記エンジンとは別に前記駆動軸にトルクを与えるためのモータと、
    前記モータと前記エンジンとを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記パーキングロック機構を作動させる指令を受けた場合には、前記パーキングロック機構を作動させると共に、前記パーキングロック機構の遊びが詰まる状態となるまで前記モータを用いて前記駆動軸を回転させる、車両。
  2. 前記エンジンの状態を検出するセンサをさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記パーキングロック機構が作動しているときと作動していないときとで、前記センサの出力から得られる情報を判定するしきい値を切り替えて前記エンジンの失火判定を行なう、請求項1に記載の車両。
  3. 前記センサは、前記エンジンの回転速度を検出する回転センサであり、
    前記エンジンは、複数の気筒を含み、
    前記センサの出力から得られる情報は、前記複数の気筒の点火時期ごとにおける前記エンジンの回転速度の変化を含む、請求項2に記載の車両。
  4. 前記エンジンから回転力を得て発電するジェネレータをさらに備え、
    前記伝達機構は、
    前記エンジンの出力トルクの変動を緩和させて伝達するためのダンパ機構と、
    前記ダンパ機構の出力軸、前記駆動軸および前記ジェネレータの回転軸が結合された動力分割機構とを含む、請求項1に記載の車両。
  5. 前記パーキングロック機構は、
    前記駆動軸とともに回転するギヤと、
    前記ギヤの回転を抑止するための抑止部材とを含み、
    前記制御装置は、前記抑止部材を前記ギヤの回転を抑止する状態としてから前記モータの回転軸が静止するまでの間前記モータにトルクを発生させることによって前記ギヤを回転させ、前記ギヤと前記抑止部材とが当接する状態とする、請求項1に記載の車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013083210A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Toyota Motor Corp 車両および車両用制御方法
JP2015174492A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社デンソー 失火判定システム
JP2017013642A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド駆動装置

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