JP4952543B2 - 車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置 - Google Patents

車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、内燃機関と電動機とを動力源として備えた車両用のハイブリッド駆動装置を制御する制御装置に関し、特にハイブリッド駆動装置に設けられている噛み合い式係合機構における噛み合い歯同士の同期を制御する制御装置に関するものである。
従来、内燃機関が出力した動力と電動機が発電機として機能することによる反力トルクを差動回転機構によって合成し、その差動回転機構からトルクを出力するとともに、電動機で得られた起電力を他の電動機に供給して出力トルクに加えるように構成したハイブリッド駆動装置が知られている。このような構成のハイブリッド駆動装置では、これを搭載した車両の動力性能と燃費とを向上させることが可能である。また従来、上記の構成のハイブリッド駆動装置を更に改良し、より多様な運転モードを設定できるように構成して、例えば高車速での燃費を改良することが試みられている。その一例が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置では、サンギヤの歯数とリングギヤの歯数との比であるギヤ比が相互に異なる二組のシングルピニオン型遊星歯車機構を組み合わせた複合遊星歯車機構、あるいはいわゆるステップドピニオン型の遊星歯車機構、もしくはシングルピニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型の遊星歯車機構とを組み合わせた複合遊星歯車機構などによって四要素の動力分配機構が構成され、内燃機関および第1の電動機ならびに出力部材が動力分配機構における所定の要素に連結されるとともに、残る一つの要素が選択的に固定されるように構成されている。
また、従来、ハイブリッド駆動装置にも適用できる発明であって、ドグクラッチを係合させる場合、内燃機関と共に動力装置として機能する電動機によってドグクラッチの位相を調整するように構成された発明が特許文献2に記載されている。
前述した特許文献1に記載されている装置に特許文献2に記載されているいわゆる位相調整装置を適用することが可能である。すなわち特許文献1の装置における動力分配機構の所定の要素を固定するために、特許文献2に記載されているドグクラッチを採用し、そのドグクラッチが同期しているか否かを、ドグクラッチの回転角度の積算値から判断することが可能である。その積算値は、ドグクラッチが係合状態となり、かつトルクを掛けてバックラッシを詰めた状態での相対回転角度(あるいは位相)を初期値としてカウントすることになり、その場合、内燃機関と共に動力分配機構に連結されている電動機を駆動してドグクラッチを回転させ、その状態でドグクラッチを係合させる。その位相調整あるいは係合もしくはガタ詰めのために電動機を駆動すると、そのトルクは動力分配機構を介してドグクラッチと内燃機関との両方に伝達される。すなわち、内燃機関が反力要素として機能することになる。
その内燃機関として、車両に一般的に搭載されているガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどのレシプロエンジンが用いられている場合には、その出力軸であるクランク軸のトルクすなわち電動機に対する反力トルクが、クランク角に応じて異なるものとなる。特に内燃機関が停止していたり、あるいはその回転数が極低回転数の場合には、そのトルクの変化が大きくなる。そのため、位相調整もしくはガタ詰めのために電動機が一定のトルクを出力するとすれば、トルクが相対的に不足してドグクラッチおよび内燃機関を回転させることができなかったり、あるいは反対にトルクが大きすぎていわゆる歯飛びなどが生じてドグクラッチを係合させることができない事態が生じるなどの可能性がある。すなわち、ドグクラッチの同期もしくはガタ詰めを迅速に、あるいは確実に行うことが困難である。
特開2004−345527号公報 特開2006−38136号公報
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、車両用のハイブリッド駆動装置に設けられている噛み合い式係合機構を、迅速もしくは確実に同期状態に制御できる制御装置を提供することを目的とするものである。
この発明は、内燃機関と電動機とを動力源として備えるとともに、その電動機によって回転させられて噛み合い歯同士の相対位相が同期させられる噛み合い式係合機構を備え、前記内燃機関が非駆動状態で非係合状態の前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機によって回転させる際に前記内燃機関が前記電動機によって回転させられる車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置において、前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機で回転させる際の前記内燃機関の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を回転させる際に前記電動機が出力するべきトルクを前記回転角度検出手段によって検出された前記内燃機関の回転角度に基づいて算出するトルク算出手段とを備えていることを特徴とするものである。
この発明では、前記電動機によって前記噛み合い式係合機構を回転させて前記非係合状態の噛み合い歯同士の相対位相を同期させた際に、前記相対位相を検出するために積算した前記噛み合い歯同士の相対回転角度の積算値を初期化する手段を更に備えていることが好ましい。
また、この発明は、好ましくは、前記車両を発進させる前の予備操作を検出する予備操作検出手段を更に備え、その予備操作検出手段によって前記予備操作が行われたことが検出された場合に前記電動機が前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を回転させるように構成されている。
さらに、この発明は、内燃機関と電動機とを動力源として備えるとともに、その電動機によって回転させられて噛み合い歯同士の相対位相が同期させられる噛み合い式係合機構を備え、前記内燃機関が非駆動状態で非係合状態の前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機によって回転させる際に前記内燃機関が前記電動機によって回転させられる車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置において、前記内燃機関の停止要求を検出する内燃機関停止検出手段と、前記停止要求が前記内燃機関停止検出手段によって検出された場合に、停止させた後の前記内燃機関を回転させるのに要するトルクが相対的に小さくなる前記内燃機関の目標停止角度を求める目標角度算定手段と、前記内燃機関を停止させる場合に前記電動機によって前記内燃機関を前記目標停止角度まで回転させて停止させる停止制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
この発明は、好ましくは上記の構成に加えて、前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機で回転させる際の前記内燃機関の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を回転させる際に出力するべきトルクを前記回転角度検出手段によって検出された前記内燃機関の回転角度に基づいて算出するトルク算出手段とを更に備えている。
そして、この発明の前記内燃機関は、好ましくは、クランク角度に応じてトルクが異なるレシプロエンジンである。
この発明によれば、解放状態の噛み合い式係合機構における噛み合い歯同士の相対位相を噛み合う状態に同期させるように電動機を駆動する場合、内燃機関の回転角度に応じたトルクを出力するように電動機を駆動するので、噛み合い式係合機構を回転させるトルクが不足したり、あるいは反対にトルクが過剰になっていわゆる歯飛びが生じたりすることを防止もしくは抑制し、迅速かつ確実に噛み合い歯同士を噛み合わせることができる。ひいては、噛み合い歯同士のいわゆるガタ詰めを行って前記相対位相を検出するための初期化を容易かつ確実に行うことができる。
また、この発明によれば、内燃機関を停止させる場合、停止後の内燃機関を電動機のトルクで回転させる場合に必要となるトルクが相対的に小さくなる回転角度に内燃機関を回転させた後に停止させるので、内燃機関の停止後に前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように電動機によって噛み合い式係合機構および内燃機関を回転させる場合、電動機が出力するトルクが小さくてよく、その結果、噛み合い式係合機構を迅速かつ確実に係合状態とすることができ、ひいては、噛み合い歯同士のいわゆるガタ詰めを行って前記相対位相を検出するための初期化を容易かつ確実に行うことができる。
つぎにこの発明をより具体的に説明する。この発明で対象とするハイブリッド駆動装置は、動力源として内燃機関と電動機とを備えている。その内燃機関は、要は、燃料を燃焼して生じる熱エネルギをトルクなどの機械的エネルギの形で出力する熱機関であって、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、あるいはガスを燃料とするガスエンジンなどである。また電動機は、電力が供給されて回転することによりトルクなどの機械的エネルギを出力する動力装置であり、これに限らず、外力によって強制的に回転させられて起電力を生じるように構成されたモータ・ジェネレータを使用することができ、永久磁石式の同期電動機がその一例である。
さらに、この発明で対象とするハイブリッド駆動装置は、噛み合い式の係合機構を備えている。この係合機構は、スプラインなどの歯同士を噛み合わせてトルク伝達可能な状態にする機構であって、ドグクラッチと称される機構である。この発明においては、この係合機構は、回転部材同士を選択的に連結する機構と、回転部材を所定の固定部に連結してその回転部材を選択的に固定するいわゆるブレーキとして機能する機構とのいずれであってもよい。さらに、スプラインなどの噛み合い歯は円周方向もしくは回転方向に一定のピッチで形成されており、したがって駆動側の噛み合い歯と被駆動側の噛み合い歯との回転角度(すなわち相対位相)が一致している場合には、噛み合い歯同士が突き当たって噛み合うことがなく、これに対して噛み合い歯同士の回転角度(相対位相)が半ピッチ程度ずれていれば、噛み合い歯同士の間に相手の噛み合い歯が入り込むので両者が噛み合うことになる。このように噛み合い歯同士の回転角度(相対位相)が半ピッチ程度ずれて噛み合い歯が相互に噛み合う状態を「同期状態」と言う。
上記の内燃機関と電動機と係合機構との三者は、相互にトルク伝達可能な状態に連結されており、解放状態の係合機構を電動機によって回転させる場合に、電動機のトルクが内燃機関に伝達されるようになっている。したがって、例えば内燃機関が停止している状態で前記噛み合い歯同士を同期させる場合、電動機を駆動して係合機構を回転させることになる。
前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるために、あるいはその相対位相を検出するためのカウント値を初期化するために、電動機を駆動して係合機構および内燃機関を回転させる場合、内燃機関の回転角度が検出される。内燃機関を回転させるための必要となるトルクを判断するためである。そして、その検出された回転角度に基づいて電動機が出力するべきトルクが算出される。したがって、その算出されたトルクは、内燃機関が低トルクで回転する回転角度になっていれば、小さいトルクとして算出され、また反対に内燃機関がこれを回転させるための外力として大きいトルクを要する回転角度になっていれば、大きいトルクとして算出される。その結果、噛み合い歯同士の相対位相を同期させる場合、係合機構に過不足なくトルクが掛かり、同期状態にまで迅速に回転させることができるとともに、いわゆる歯飛びなどにより噛み合いが遅れるなどの事態を防止もしくは抑制することができる。
この発明の好ましい実施の形態では、噛み合い歯同士の相対回転角度を検出もしくは判断するための積算値を初期化する際に上記の同期のための制御が実施される。
また、この発明の他の好ましい実施の形態によれば、車両が発進する以前に係合装置における噛み合い歯同士の相対位相が同期させられる。したがって、車両の発進の遅れあるいはもたつき感などを回避もしくは抑制することができる。
さらに、この発明は、内燃機関の停止後に係合機構における噛み合い歯同士の相対位相を同期させる制御を容易にするために、内燃機関の停止角度を制御するように構成されている。具体的には、内燃機関の停止要求があった場合に、内燃機関の目標停止角度が算出される。その内燃機関の停止要求は、例えばイグニッションスイッチがオフにされること、プッシュボタンスタートシステムのパワースイッチをオフ操作することなどに基づいて判断することができる。また、目標停止角度は、内燃機関の構造に基づいて定まるトルクの変化パターンから、トルクが相対的に小さくなる角度を求めて決めることができる。したがって、内燃機関の停止後に係合機構の噛み合い歯同士の相対位相を同期させる場合、電動機の必要トルクが小さくなるので、同期状態にまで迅速に回転させることができるとともに、いわゆる歯飛びなどにより噛み合いが遅れるなどの事態を防止もしくは抑制することができる。
この発明で対象とするハイブリット駆動装置は、内燃機関と電動機と係合機構との三者がトルク伝達可能に連結されている構成を備えており、したがって内燃機関と電動機とが差動機構に連結され、かつその差動機構のいずれかの回転要素に係合機構が連結された構成がその一例である。図4にその例を概略的に示してある。図4において、内燃機関1と、発電機能のある電動機として二つのモータ・ジェネレータ(MG1、MG2)2,3とが動力源として設けられ、これら三者が同一軸線上に配列されている。その内燃機関1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、あるいは天然ガスエンジンなどの燃料を燃焼して動力を出力する動力装置である。好ましくはスロットル開度などの負荷を電気的に制御でき、また所定の負荷に対して回転数を制御することにより燃費が最も良好な最適運転点に設定できるレシプロエンジンである。したがって、内燃機関1は、出力軸としてクランク軸を備え、その出力トルクが周期的に変化するように構成されている。以下の説明では、内燃機関1をエンジン1と記す。
図5には、V型8気筒(V8)、V型6気筒(V6)、直列4気筒(L4)、直列3気筒(L3)の各エンジンについて、クランク角度とクランク軸を回転させるのに要する外部トルクとの関係を示してある。図5に示すように、気筒数が多いほど、必要トルクが大きくなるが、クランク角度に応じた必要トルクの変化幅が小さくなる。また、V型エンジンの方が、直列型エンジンよりも必要トルクの変化幅が小さくなる。
このエンジン1が動力分配機構4に連結されている。この動力分配機構4は、遊星歯車機構などの複数組の差動歯車機構を組み合わせて構成されている。具体的には、一組のシングルピニオン型遊星歯車機構41と一組のダブルピニオン型遊星歯車機構42とを組み合わせて構成されている。これらのシングルピニオン型遊星歯車機構41とダブルピニオン型遊星歯車機構42とは、エンジン1の回転中心軸線上に、エンジン1側からここに挙げた順に配置されており、そのシングルピニオン型遊星歯車機構41とエンジン1との間に、第1のモータ・ジェネレータ2が配置されている。なお、エンジン1と動力分配機構4との間に、発進用のクラッチやトルクコンバータ(ロックアップクラッチ付のトルクコンバータ)などの動力伝達機構を適宜に設けてもよいことは勿論である。
シングルピニオン型遊星歯車機構41は、外歯歯車であるサンギヤSfと、そのサンギヤSfに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤRfと、これらサンギヤSfおよびリングギヤRfに噛み合っているピニオンギヤPfを自転自在および公転自在に保持しているキャリヤCfとを回転要素として差動作用をなすように構成されており、そのキャリヤCfにエンジン1が連結されている。したがってキャリヤCfが入力要素となっている。またサンギヤSfに第1モータ・ジェネレータ2(より正確にはそのロータ)が連結されている。
この第1モータ・ジェネレータ2は、外力によって強制的に回転させることにより発電を行い、また電力を供給することによりモータとして機能するように構成されており、したがって第1モータ・ジェネレータ2が発電機として機能することにより、サンギヤSfが反力要素となるように構成されている。さらに、リングギヤRfが出力部材に相当する出力軸5に連結されている。この出力軸5は、エンジン1の回転中心軸線上に配置されており、図示しない駆動輪に対して動力を出力するように構成されている。したがってリングギヤRfが出力要素となっている。
ダブルピニオン型遊星歯車機構42は、外歯歯車であるサンギヤSrと、そのサンギヤSrに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤRrと、そのサンギヤSrに噛み合っているピニオンギヤPr1およびそのピニオンギヤPr1とリングギヤRrとに噛み合っている他のピニオンギヤPr2を自転自在および公転自在に保持しているキャリヤCrとを回転要素として差動作用をなすように構成されている。
そのリングギヤRrが上記のシングルピニオン型遊星歯車機構41におけるキャリヤCfに連結されている。そのキャリヤCfにエンジン1が連結されているから、結局、ダブルピニオン型遊星歯車機構42のリングギヤRrはエンジン1に連結されている。また、ダブルピニオン型遊星歯車機構42におけるキャリヤCrが、前記シングルピニオン型遊星歯車機構41におけるリングギヤRfおよび出力軸5に連結されている。
そして、サンギヤSrを選択的に制動する制動機構すなわちブレーキ機構BKが設けられている。このブレーキ機構BKは、ドグクラッチなどの噛み合い式の係合機構によって構成することができる。その原理的な構成を図6に示してある。ケーシングなどの固定部6に固定板7が取り付けられており、その正面には一定ピッチで噛み合い歯8が所定半径の円周上に配列されている。その固定板7に対向し、かつ固定板7に接近離隔する回転板9が設けられており、この回転板9は前述したダブルピニオン型遊星歯車機構42におけるサンギヤSrに連結されている。この回転板9における前記固定板7に対向する面(すなわち正面)には、固定板7における噛み合い歯8と同様の噛み合い歯10が一定ピッチで、かつ所定の半径の円周上に配列されている。なお、各噛み合い歯8,10の先端部は、相互の噛み合いを容易にするために、尖塔状をなすよう面取りされている。
したがって、ブレーキ機構BKは、回転板9を固定板7に接近させることにより、固定側の噛み合い歯8の間に可動側の噛み合い歯10を挿入することにより、トルク伝達可能に係合するように構成されている。なお、噛み合い歯8,10同士をこのように噛み合わせる場合、回転板9にトルクを掛けておくことにより、噛み合い歯8,10同士の突き合わせがずれた状態になって、固定側の噛み合い歯8の間で可動側の噛み合い歯10を挿入することができる。図6の(b)に示すように、各噛み合い歯8,10同士が噛み合ってガタが詰まった状態が初期化状態であり、この状態から各噛み合い歯8,10の相対位相が、噛み合い歯8,10のピッチの整数倍ずつ変化する毎に、各噛み合い歯8,10が同期状態になる。なお、このブレーキ機構BKを動作させるためのアクチュエータは、油圧式のもの、あるいは電磁式のもののいずれであってもよく、電気的に制御可能なものが好ましい。
これらの遊星歯車機構41,42を挟んで前記第1モータ・ジェネレータ2とは反対側に、第2モータ・ジェネレータ3が同一軸線上に配置されている。この第2モータ・ジェネレータ3は、前記第1モータ・ジェネレータ2と比較して高回転低トルク型のものであり、そのロータが出力軸5に連結され、出力軸5との間でトルクを授受できるように構成されている。その第2モータ・ジェネレータ3と出力軸5との間に変速機構11が配置されている。その変速機構11は、第2モータ・ジェネレータ3が出力した動力を減速もしくは増速して出力軸5に伝達するための機構であって、少なくとも高低の二つの変速比に切り替えることができるように構成されている。より好ましくは、少なくとも二つの変速比とトルクを伝達しないニュートラル状態とを設定できるように構成されている。したがって、出力側変速機構11は、低速用ギヤ対および高速用ギヤ対からなる機構や、一組の遊星歯車機構とクラッチおよびブレーキからなる機構、二組の遊星歯車機構を組み合わせた複合遊星歯車機構とブレーキなどの係合装置とからなる機構などによって構成することができる。
上記の各モータ・ジェネレータ2,3は発電機および電動機として機能するようになっており、そのためにこれらのモータ・ジェネレータ2,3は図示しないインバータなどのコントローラを介してバッテリーなどの蓄電装置に接続されている。そして、一方のモータ・ジェネレータ2,3によって発電した電力を他方のモータ・ジェネレータ3,2に供給して該他方のモータ・ジェネレータ3,2をモータとして機能させることができるように構成されている。
上記の各モータ・ジェネレータ2,3には、そのロータの回転角度を検出して信号を出力するレゾルバー12,13が設けられている。上記のダブルピニオン型遊星歯車機構42におけるサンギヤSrの回転角度もしくはケーシングなどの固定部6に対するブレーキ機構BKの相対回転角度を検出するための回転角度センサー(レゾルバー)14が設けられている。これらのレゾルバー12,13,14の検出信号は、上記のハイブリッド駆動装置を制御するための電子制御装置(図示せず)に入力されており、電子制御装置はそれらの入力されたデータに基づいて、以下に説明する制御などの各種の制御を実行するようになっている。なお、エンジン1はそのクランク軸などの出力軸の回転角度(クランク角)を検出するためのセンサー(図示せず)を備えており、その検出信号がハイブリッド駆動装置を制御するための電子制御装置に入力され、あるいはエンジン用電子制御装置(図示せず)を介してハイブリット用電子制御装置に入力されている。
つぎに上述したハイブリッド駆動装置の作用について説明すると、ブレーキ機構BKを解放してダブルピニオン型遊星歯車機構42のサンギヤSrをフリーな状態にした運転モード(以下、通常モードと記す)と、そのブレーキ機構BKを係合させて前記サンギヤSrを固定した運転モード(以下、ODモードと記す)とを設定することが可能である。ブレーキ機構BKを解放させた通常モードでエンジン1の出力した動力を動力分配機構4におけるキャリヤCfに入力すると、その動力は出力要素であるリングギヤRfと反力要素であるサンギヤSfとに分配される。その場合、サンギヤSfに連結されている第1モータ・ジェネレータ2を発電機として機能させると、サンギヤSfには、キャリヤCfのトルクとは反対方向に反力トルクが作用する。
この状態を図7に共線図で示してある。図7の直線Aは、第1モータ・ジェネレータ2の回転数がほぼゼロとなるように制御している状態を示し、この状態では、出力要素であるリングギヤRfおよびこれに連結されている出力軸5が、エンジン1よりも高回転数で回転する。そして、そのトルクは、エンジン1から伝達されるキャリヤCfのトルクと、第1モータ・ジェネレータ2による反力トルクとを合成したトルクとなる。
この通常モードでは、第1モータ・ジェネレータ2の回転数を大小に変化させれば、それに応じてエンジン回転数を適宜に制御することができる。いわゆる無段変速状態である。したがってエンジン1を最適燃費で運転するように、第1モータ・ジェネレータ2によって制御することができる。またその場合、第1モータ・ジェネレータ2がエンジン1と同方向に回転し、かつ発電機として機能していれば、すなわち正転回生していれば、第1モータ・ジェネレータ2が発電を行う。その電力は、第2モータ・ジェネレータ3に供給されてこれが電動機として機能し、そのトルクが出力軸5に直接もしくは変速機構11を介して伝達される。このように、通常モードで第1モータ・ジェネレータ2が正転回生している場合には、エンジン1の動力がシングルピニオン型遊星歯車機構41を介して出力軸5に伝達されるとともに、各モータ・ジェネレータ2,3による電力変換を伴って出力軸5に伝達され、これらの動力が合成されて出力軸5から出力される。なおこの場合、ダブルピニオン型遊星歯車機構42のサンギヤSrがフリーな状態になっているので、ダブルピニオン型遊星歯車機構42は出力軸5に対する動力の伝達に関与しない。
一方、ブレーキ機構BKを係合させて前記サンギヤSrを固定したODモードでは、エンジン1の出力した動力がシングルピニオン型遊星歯車機構41におけるキャリヤCfを介してダブルピニオン型遊星歯車機構42のリングギヤRrにそのまま入力される。そのダブルピニオン型遊星歯車機構42では、サンギヤSrが固定されているから、増速作用が生じる。その状態を図7に直線Bで示してある。この場合、シングルピニオン型遊星歯車機構41におけるサンギヤSfに連結されている第1モータ・ジェネレータ2はエンジン1とは反対方向に逆回転するが、第1モータ・ジェネレータ2が電気的な作用を行わないように制御することにより、第1モータ・ジェネレータ2は単に空転し、したがってシングルピニオン型遊星歯車機構41は出力軸5に対するトルクの伝達に関与しない。すなわち、ODモードでは、ダブルピニオン型遊星歯車機構42のみを介して出力軸5に動力が伝達され、電力変換を伴わないので、動力損失を防止もしくは抑制し、動力伝達効率を向上させることができる。また、上記のハイブリッド駆動装置を搭載している車両が低負荷高速走行する場合、ODモードを設定することにより、エンジン回転数を下げることができ、その結果、燃費のよい走行を行うことが可能になる。
このようにブレーキ機構BKはODモードで係合させるが、このブレーキ機構BKは前述したように噛み合い歯8,10同士を噛み合わせてトルク伝達可能な状態に係合させるように構成されているので、各噛み合い歯8,10の相対位相が同期した状態で噛み合わせる必要がある。そのために、この発明に係る制御装置では、前述した初期化状態からの相対位相すなわち回転板9の回転角度を積算し、その積算値に基づいてブレーキ機構BKの同期状態を判定するように構成されている。また、その積算の開始状態を与える初期化状態を、エンジン1が停止している際にブレーキ機構BKを一旦係合させて割り出し、あるいは学習するようになっている。
図1にはその制御例をフローチャートで示してあり、先ず、エンジン1が停止している状態で、そのエンジン1のクランク位置(停止しているクランク軸の回転角度)が検出される(ステップS1)。これは、前述したセンサーによって検出することができる。
噛み合い歯8,10同士の相対位相を初期化するためには、前述した第1モータ・ジェネレータ2によってブレーキ機構BKの回転板10を回転させる。その状態を図7に線Cで示してある。図7に示すように、エンジン1を止めて車両が停止している状態では、シングルピニオン型遊星歯車機構41のリングギヤRfおよびダブルピニオン型遊星歯車機構42におけるキャリヤCrが固定され、その状態でシングルピニオン型遊星歯車機構41のサンギヤSfに第1モータ・ジェネレータ2からトルクが入力されるので、シングルピニオン型遊星歯車機構41のキャリヤCfおよびダブルピニオン型遊星歯車機構42におけるリングギヤRrに連結されているエンジン1がサンギヤSfと同方向に回転する。したがって、第1モータ・ジェネレータ2にはエンジン1を強制的に回転させるためのトルクが掛かり、第1モータ・ジェネレータ2がそれ以上のトルクを出力することによりブレーキ機構BKの回転板10を回転させることができる。
そこで、ステップS2では、前記噛み合い歯8,10同士の相対位相を同期させるための制御で第1モータ・ジェネレータ2が出力するトルクが算出される。これは、例えば前述した図5に示すクランク角度とトルクとの関係から求めることができ、ステップS1で検出されたクランク角度と対象とするエンジン1の形式とから、第1モータ・ジェネレータ2が出力する必要のあるトルクを求めればよい。なお、その必要トルクは、停止状態のエンジン1のクランク軸を回転させるのに必要なトルクを例えば実験やシミュレーションで求め、そのトルクに設計上適宜に定めたトルクを加えたトルクであり、予めマップ化して用意しておくことが好ましい。
上記の制御と並行して、あるいは上記の制御に続けて、ブレーキ機構BKの係合指令が出力される(ステップS3)。そして、ブレーキ機構BKが係合したか否か、すなわち噛み合い歯8,10が噛み合ったか否かが判断される(ステップS4)。これは、例えば可動側の回転板10のストローク量を検出することにより判断することができ、あるいはブレーキ機構BKが電磁クラッチによって構成されている場合には、そのソレノイドへの通電の状態に基づいて判断することができる。
このステップS4で否定的に判断された場合には、噛み合い歯8,10の先端部同士が突き当たって噛み合うまでには到っていないことになる。したがって、この場合は、第1モータ・ジェネレータ2を駆動してトルクを印加する(ステップS5)。その第1モータ・ジェネレータ2が出力するトルクは前述したステップS2で算出したトルクである。その後、再度、ステップS4で係合の判定が行われる。
こうすることにより、ブレーキ機構BKで噛み合い歯8,10同士の相対回転が生じてそれらの相対位相が変化するので、ピッチの整数倍の相対位相もしくはそれに近い相対位相になった際に、固定側の噛み合い歯8の間に可動側の噛み合い歯10が入り込み、両者が噛み合う。すなわち、ブレーキ機構BKが係合する。
その場合、第1モータ・ジェネレータ2が出力するトルクは、エンジン1を回転させるのに要するトルクより僅かに大きい程度のトルクであるから、噛み合い歯8,10同士の間に作用するトルクによってそれらの噛み合いが阻止されるいわゆる歯飛びなどの事態が殆ど生じず、したがって迅速かつ確実に噛み合い歯8,10同士を噛み合わせることができる。この状態を前述した図6の(b)に示してある。
こうしてブレーキ機構BKを係合させた後に、噛み合い歯8,10同士の相対位相値がリセットされる(ステップS6)。すなわち、噛み合い歯8,10同士の相対位相は、初期化された状態からの相対回転角度として積算して求めるようになっており、その初期化された状態としては、噛み合い歯8,10同士が噛み合ってガタ詰めされた状態を採用することが便利であるから、ステップS6で相対位相値をリセットし、初期化することとしたのである。これ以降は、相対位相の積算値(レゾルバー14による検出角度の積算値)が、噛み合い歯8,10のピッチの整数倍もしくはそれに近似する値になる毎に、噛み合い歯8,10同士の相対位相が同期することになる。
上記の初期化が終了した後に、第1モータ・ジェネレータ2の出力トルクをゼロにする(ステップS7)とともに、ブレーキ機構BKを解放する指令が行われる(ステップS8)。
ところでハイブリッド駆動装置に設けられている噛み合い式の係合装置は、上述したブレーキ機構BKのように何らかの変速状態もしくは走行モードを設定するために係合させるように構成されている場合が大半である。そのような構成の場合、車両の走行中は変速状態もしくは走行モードが変化してしまうので、前述した初期化のために係合装置を係合させることはできない。したがって初期化のための一時的な係合は、エンジン1が止められていて車両が停止している際に行うことが好ましい。図2はその制御例を示しており、この発明に係る制御装置によって実行される。すなわち、図2において、車両の発進予備操作が実行されたか否かが判断される(ステップS11)。
この発進予備操作は、停止している車両を発進させる前に通常行われることが予想される操作であり、キーを所持して車両(特に運転席)に近付く操作、ドアのロックを解除する操作、ドア(特に運転席側のドア)を開ける操作、運転席に着席する操作、ステアリングホイールにさわる操作、ブレーキペダルを踏み込む操作、シートベルトを締める操作、第1モータ・ジェネレータ2に給電する蓄電装置の充電完了、その充電プラグを外す操作などである。
発進予備操作が行われたことが検出されないことによりステップS11で否定的に判断された場合には、特に制御を行うことなくこのルーチンを一旦終了する。これに対して発進予備操作が行われたことが検出されてステップS11で肯定的に判断された場合には、噛み合い式係合機構の同期のための制御が実行される(ステップS12)。このいわゆる同期制御は、例えば前述した図1に示す制御である。
したがって、図2に示すように制御することにより、車両を発進させる操作が行われた時点には、例えば前記ブレーキ機構BKの一時的な係合、その後の解放、相対位相値のリセットなどの一連の処理が終了しているので、エンジン1や第1モータ・ジェネレータ2などを駆動して直ちに発進することができる。言い換えれば、発進のための操作を行ったにも拘わらず、上記の同期および初期化のための制御が要因となって実際の発進が遅れるなどの事態を回避でき、発進応答性を向上させることができる。
前述したように、この発明で対象とするハイブリッド駆動装置では、車両が停止していても電動機によって内燃機関を回転させることができ、またこの発明の制御装置は、噛み合い式係合機構のいわゆる同期あるいは初期化のために、車両が停止している状態でファイアリングされていない内燃機関を電動機で回転させる。そして、その内燃機関を回転させるために必要なトルクは、内燃機関のクランク角度によって大小に異なっている。したがって、噛み合い式係合機構のいわゆる同期制御を行う停車時には、低トルクで回転させることができるように内燃機関の停止位置(クランク角度)を設定することが好ましい。
図3はその制御例を説明するためのフローチャートであって、先ず、エンジン1の停止要求があるか否かが判断される(ステップS21)。その判断は、例えばイグニッションスイッチがオフにされること、プッシュボタンスタートシステムのパワースイッチがオフ操作されることなどに基づいて行うことができる。このステップS21で否定的に判断された場合には、特に制御を行うことなくこのルーチンを一旦終了する。これに対して、エンジン1の停止要求があってステップS21で肯定的に判断された場合には、目標エンジン停止クランク位置(クランク角度)が算出される(ステップS22)。
停止しているエンジン1のクランク軸を回転させるのに要するトルクが、停止しているクランク軸の角度に応じて異なることは、図5を参照して説明したとおりである。そこで、この図5に示す特性を利用して、トルクが相対的に小さくなるクランク角度を目標エンジン停止クランク位置として決定する。具体的には、図5に各エンジン形式毎に符号Pで示してあるクランク角度である。したがって目標エンジン停止クランク位置はトルクが極小値となるクランク角度となる。なお、その目標エンジン停止クランク位置は、トルクが正確に極小値になる角度である必要はなく、トルクが極小値になる角度に対してある程度の幅のバラツキがあってもよい。また、トルクが極小値となるクランク角度は、図5に示すように周期的に現れるから、その時点のクランク角度に最も近い、トルクが極小値となるクランク角度を目標エンジン停止クランク位置とすることが好ましい。
こうして算出された目標エンジン停止クランク位置にクランク軸が停止するように、前述した第1モータ・ジェネレータ2によってエンジン1を回転させる(ステップS23)。
ついで、エンジン1が停止したか否かが判断され(ステップS24)、このステップS24で否定的に判断された場合には、ステップS23に戻って従前の制御を継続する。これに対してエンジン1が停止してステップS24で肯定的に判断された場合には、図3に示す制御を終了する。
したがって、図3に示す制御を実行するように構成した制御装置によれば、車両が停止してエンジン1が停止した状態で、噛み合い式係合機構であるブレーキ機構BKにおける噛み合い歯8,10同士の相対位相の同期制御を行う場合、クランク軸を回転させるのに要するトルクが小さくなる状態でエンジン1が停止しているので、ブレーキ機構BKのいわゆる同期あるいは初期化のための制御を迅速かつ確実に行うことができる。また、その制御には、蓄電装置の電力を利用して第1モータ・ジェネレータ2を駆動することになるが、第1モータ・ジェネレータ2が出力するトルクが小さくてよいので、同期あるいは初期化の制御のために消費するエネルギを少なくすることができ、また蓄電装置に対する負担を軽減できる。
ここで上記の具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、図1に示すステップS1の制御を実行する機能的手段が、この発明の回転角度検出手段に相当し、またステップS2の制御を実行する機能的手段が、この発明のトルク算出手段に相当する。さらに、図1におけるステップS6の制御を実行する機能的手段が、この発明の「相対回転角度の積算値を初期化する手段」に相当する。また一方、図2に示すステップS11の制御を実行する機能的手段が、この発明の予備操作検出手段に相当する。さらに、図3に示すステップS21の制御を実行する機能的手段が、この発明の内燃機関停止検出手段に相当し、ステップS22の制御を実行する機能的手段が、この発明の目標角度検出手段に相当し、ステップS23の制御を実行する機能的手段が、この発明の停止制御手段に相当する。
なお、この発明は、上述した具体例に限定されないのであって、対象とするハイブリッド駆動装置は、図4に示す構成とは異なる構成のパワートレーンを備えたものであってもよい。したがって、噛み合い式係合機構のいわゆる同期制御の際に内燃機関を回転させる電動機は、上述した第1モータ・ジェネレータ2以外に、第2モータ・ジェネレータ3で回転させるように構成されていてもよい。また、噛み合い式係合機構は、噛み合い歯を直接移動させて係合させる構成に替えて、スプライン歯の形成されているスリーブを移動させて係合・解放させるように構成された機構であってもよい。
この発明に係る制御装置による制御例を説明するためのフローチャートである。 発進予備操作の有無に応じて初期化制御の実行・不実行を判断するように構成した制御の一例を説明するためのフローチャートである。 エンジンの停止位置を制御する制御例を説明するためのフローチャートである。 この発明で対象とするハイブリッド駆動装置の一例を模式的に示すスケルトン図である。 クランク角度とクランク軸を回転させるのに要する外部トルクとの関係をエンジンの形式毎に示す線図である。 噛み合い式のブレーキ機構の構成を簡単に示す概略図である。 動力分配機構についての共線図である。
符号の説明
1…内燃機関、 2,3…モータ・ジェネレータ(MG1、MG2)、 4…動力分配機構、 41…シングルピニオン型遊星歯車機構、 42…ダブルピニオン型遊星歯車機構、 5…出力軸、 BK…ブレーキ機構、 6…固定部、 7…固定板、 8,10…噛み合い歯、 9…回転板、 11…変速機構、 12,13,14…レゾルバー。

Claims (6)

  1. 内燃機関と電動機とを動力源として備えるとともに、その電動機によって回転させられて噛み合い歯同士の相対位相が同期させられる噛み合い式係合機構を備え、前記内燃機関が非駆動状態で非係合状態の前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機によって回転させる際に前記内燃機関が前記電動機によって回転させられる車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置において、
    前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機で回転させる際の前記内燃機関の回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を回転させる際に前記電動機が出力するべきトルクを前記回転角度検出手段によって検出された前記内燃機関の回転角度に基づいて算出するトルク算出手段と
    を備えていることを特徴とする車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置。
  2. 前記電動機によって前記噛み合い式係合機構を回転させて前記非係合状態の噛み合い歯同士の相対位相を同期させた際に、前記相対位相を検出するために積算した前記噛み合い歯同士の相対回転角度の積算値を初期化する手段を備えている請求項1に記載の車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置。
  3. 前記車両を発進させる前の予備操作を検出する予備操作検出手段を更に備え、
    その予備操作検出手段によって前記予備操作が行われたことが検出された場合に前記電動機が前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を回転させるように構成されている請求項1または2に記載の車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置。
  4. 内燃機関と電動機とを動力源として備えるとともに、その電動機によって回転させられて噛み合い歯同士の相対位相が同期させられる噛み合い式係合機構を備え、前記内燃機関が非駆動状態で非係合状態の前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機によって回転させる際に前記内燃機関が前記電動機によって回転させられる車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置において、
    前記内燃機関の停止要求を検出する内燃機関停止検出手段と、
    前記停止要求が前記内燃機関停止検出手段によって検出された場合に、停止させた後の前記内燃機関を回転させるのに要するトルクが相対的に小さくなる前記内燃機関の目標停止角度を求める目標角度算定手段と、
    前記内燃機関を停止させる場合に前記電動機によって前記内燃機関を前記目標停止角度まで回転させて停止させる停止制御手段と
    を備えていることを特徴とする車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置。
  5. 前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を前記電動機で回転させる際の前記内燃機関の回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記噛み合い歯同士の相対位相を同期させるように前記噛み合い式係合機構を回転させる際に出力するべきトルクを前記回転角度検出手段によって検出された前記内燃機関の回転角度に基づいて算出するトルク算出手段と
    を更に備えている請求項4に記載の車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置。
  6. 前記内燃機関は、クランク角度に応じてトルクが異なるレシプロエンジンを含む請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用ハイブリッド駆動装置の制御装置。
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