JP2011031347A - ワークの切断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切断すべきワークWを往復運動させる往復運動機構20と、ワークの往復運動領域を運動方向で2つに分けるように配置され往復運動させられるワークを漸次食い込ませてワークを切断に至らしめる切断刃31と、切断刃をワークに向けて移動させる切断刃移動機構40と、切断刃を所望量ずつワークに向けて前進させ前進した切断刃が後退できないように保持する切断刃前進機構50とを備え、切断刃移動機構により切断刃をワークに向けて移動させワークの表面に当接させ当接状態を検出し切断加工を開始する際の原点を設定し、ワークが2つに分けられた一方の領域から他方の領域に進入が完了した後であって他方の領域から一方の領域に再進入する前に、切断刃前進機構を作動させる。
【選択図】図1
Description
(1)ワークを漸次食い込ませて切断に至らしめる切断刃と、前記切断刃により運動領域が運動方向で2つに分けられるように前記ワークを前記切断刃に対して相対的に往復運動させる往復運動機構と、前記切断刃を所望量ずつ前記ワークに向けて前進させるとともに前進した切断刃が後退できないように保持する切断刃前進機構とを備え、前記往復運動機構の作動により前記ワークが前記2つに分けられた一方の領域から他方の領域に進入が完了した後であって前記他方の領域から前記一方の領域に再進入する前に、前記切断刃前進機構を作動させる切断刃漸次前進手段とを備えた。
(2)前記切断刃を前記ワークに向けて移動させる切断刃移動機構と、当該切断刃移動機構を作動させて前記切断刃を前記ワークに向けて移動させて前記ワークの表面に当接させ当接状態を検出して切断加工を開始する際の原点を設定する原点設定手段とを備えた。
(3)前記切断刃の形状が極薄円板状形状を呈し、ほぼ中心位置で回転自在に支持されている。
(4)前記原点設定手段におけるワークの表面への切断刃の当接を前記切断刃が受ける反力の増大により検出する。
(5)前記切断刃が受ける反力の変化により前記ワークと切断刃との相対位置関係を決定して前記切断刃漸次前進手段による切断刃前進機構の作動タイミングとする。
(6)前記ワークが前記往復運動機構により往復運動させられるワーク保持機構により保持され、当該ワーク保持機構が前記ワークを前後端から挟持する一対の挟持爪を有し、各挟持爪がこれらの中間点から等距離を保って接離させられる。
(7)前記切断刃移動機構及び切断刃前進機構において切断刃を前進駆動させる駆動機構が共用されている。
(8)前記切断刃前進機構が、前記切断刃を前進させるシリンダーと、当該シリンダーに駆動用流体を送り込むプランジャーとを備え、前記プランジャーが駆動用流体の溜め置かれる貯留室と、当該貯留室に出没可能に設けられた弁体と、当該弁体を出没駆動する弁体駆動機構と、前記弁体が突出した際に前記貯留室内の駆動用流体が前記シリンダーに押し出され、前記弁体が退出する際に前記シリンダーから駆動用流体が逆流することを阻止する逆止弁機構とが設けられている。
(9)前記シリンダー内の駆動用流体の圧力を検出する圧力センサーが設けられ、当該圧力センサーによる検出圧力値に基づいて前記ワークと切断刃との相対位置関係を決定して前記切断刃漸次前進手段による切断刃前進機構の作動のタイミングとする。
(10)前記切断刃移動機構が、前記切断刃を移動させるシリンダーを備え、前記シリンダー内の駆動用流体の圧力を検出する圧力センサーが設けられ、当該圧力センサーによる検出圧力値に基づいて前記原点設定手段におけるワークの表面への切断刃の当接を検出する。
(11)前記切断刃前進機構が、前記切断刃を前進させるモーターと、当該モーターを所望量ずつ回転させる回転制御手段と、前記モーターの回転軸に設けられ回転軸が受ける反力を検出する荷重センサーとを備え、前記荷重センサーによる検出荷重値に基づいて前記ワークと切断刃との相対位置関係を決定して前記切断刃漸次前進手段による切断刃前進機構の作動のタイミングとする。
(2)ワークの切断動作に先立って、切断刃移動機構を作動させて切断刃をワークに向けて移動させてワークの表面に当接させ当接状態を検出して切断加工を開始する際の原点を設定し、次いで、往復運動機構を作動させてワークを往復運動させワークが切断刃の位置を通り越して一方の領域から他方の領域に進入した後から他方の領域から一方の領域に再進入するまでの間に、当該原点を基準として切断刃前進機構を作動させて切断刃を所望量だけ前進させ、切断刃を直前の位置からワーク側に所望量だけ突出させることができる。
(3)切断刃の形状が極薄円板状形状を呈し、ほぼ中心位置で回転自在に支持されているので、大きな駆動源が無くても、大きな塑性加工力(食い込み力)を発生させることができ、往復運動機構によるワークの移動を継続させることができ、切断刃に往復運動するワークを漸次食込ませて最終的に切断に至らしめることができる。
(4)原点設定手段において、切断刃が受ける反力の増大によりワークの表面への切断刃の当接を検出することができ、ワークの太さ(直径)が変化しても常に自動的に加工の原点の設定を行うことができ、段取り換えの簡素化や不必要化を図ることができる。
(5)切断刃が受ける反力の変化によりワークと切断刃との相対位置関係を決定(推定)して切断刃漸次前進手段における切断刃前進機構の作動タイミングとすることができ、ワークの肉厚(板厚)や胴長などが変化しても、自動的に切断刃前進機構を作動させて切断刃を前進させることができ、設定変更することなく、自動運転を行うことができる。
(6)ワークを前後端から挟持する一対の挟持爪をこれらの中間点から等距離を保って接離させることができ、常に各把持爪の中間位置にワークの胴長方向の中間位置が一致するようにワークを把持することができ、ワークの胴長に違いがあっても切断刃の位置に対して対称の往復運動をさせることができ、段取り換えの簡素化や不必要化を図ることができる。
(7)切断刃移動機構及び切断刃前進機構において切断刃を前進駆動させる駆動機構を共用したものでは、重複した機能を有するデバイスを重複して設けなくてもよいので、コストパフォーマンスが高まり、メンテナンス性も向上させることができる。
(8)弁体駆動機構により弁体を貯留室に突出させると貯留室内の駆動用流体がシリンダーに導かれて切断刃がワークに向けて所望量だけ前進させられ、切断刃はシリンダーにより後退できないように保持される。次の前進に備えて弁体駆動機構を駆動して弁体を貯留室から退出させる必要があるが、弁対が退出する際には逆止弁機構によりシリンダーからの駆動用流体の逆流が阻止されるので、一旦前進した切断刃は後退することはない。前回と同様に、弁体駆動機構により弁体を貯留室に突出させると貯留室内の駆動用流体がシリンダーに導かれて切断刃がワークに向けて所望量だけ前進させられる。
(9)シリンダー内の駆動用流体の圧力を検出する圧力センサーが設けられ、圧力センサーによる検出圧力値に基づいてワークと切断刃との相対位置関係を決定(推定)して切断刃漸次前進手段による切断刃前進機構の作動のタイミングとすることができ、ワークの肉厚(板厚)や胴長などが変化しても、自動的に切断刃前進機構を作動させることができ、設定を変更することなく、自動運転を行うことができる。
(10)圧力センサーによる検出圧力値に基づいて原点設定手段におけるワークの表面への切断刃の当接を検出することができ、ワークの太さ(直径)が変化しても常に自動的に原点の設定を行うことができ、段取り換えの簡素化や不必要化を図ることができる。
(11)荷重センサーによる検出荷重値に基づいてワークと切断刃との相対位置関係を決定(推定)し回転制御手段を作動させてモーターを所定量回転させることができ、ワークの肉厚(板厚)や胴長などが変化しても、自動的に切断刃前進機構を作動させることができ、自動運転を行うことができる。
dを通して油空圧変換器61bの空気室に空気圧を作用させて、油空圧変換器61bの油室内の作動油に圧力を加える。これにより、作動油が油圧配管64を通ってシリンダー41の他の室41b内に急速に導かれ、シリンダー41に連結された切断刃保持部材30(切断刃31)がワークWに向けて前進(下降)させられる(図6(a)参照)。切断刃31がワークWに当接すると、油圧配管64内の圧力が急激に増大するが、この圧力増大が油圧配管64に介挿してある油圧センサー65により検出される。切断刃31がワークWに当接したと判断して、開閉弁66を閉位置に切り換えるとともに、ソレノイド62を中立位置に切り換えシリンダー41の他の室41bへの作動油供給を停止して、切断刃31の移動(下降)を一旦停止させる。この切断刃31の位置が切断加工を開始する原点に設定される。この設定するプロセスを実現する手段は、本発明の原点設定手段を構成する。
10 ワーク保持機構
11a,11b 把持爪
12 ねじ軸
13 保持台
20 往復運動機構
21 回転モーター
22 回転軸
23 クランクロッド
24 連結棒
25,26 回転軸
27 センサー
27a トリガープレート
27b フォトセンサーユニット
28 ガイドレール
30 切断刃保持部材
31 切断刃
32 回転軸
40 切断刃移動機構
41 シリンダー
50 切断刃前進機構
60 駆動回路
61a,61b 油空圧変換器
62 ソレノイド
63,64 油圧配管
65 圧力センサー
66 開閉弁
67,68 逆止弁
69 プランジャー
69a 貯留室
69b 弁体
69c,69d 空気室
69e,69f 空気圧配管
69g ストッパー
70 ソレノイド
W ワーク
Claims (11)
- ワークを漸次食い込ませて切断に至らしめる切断刃と、前記切断刃により運動領域が運動方向で2つに分けられるように前記ワークを前記切断刃に対して相対的に往復運動させる往復運動機構と、前記切断刃を所望量ずつ前記ワークに向けて前進させるとともに前進した切断刃が後退できないように保持する切断刃前進機構とを備え、前記往復運動機構の作動により前記ワークが前記2つに分けられた一方の領域から他方の領域に進入が完了した後であって前記他方の領域から前記一方の領域に再進入する前に、前記切断刃前進機構を作動させる切断刃漸次前進手段とを備えたこと特徴とするワークの切断装置。
- 前記切断刃を前記ワークに向けて移動させる切断刃移動機構と、当該切断刃移動機構を作動させて前記切断刃を前記ワークに向けて移動させて前記ワークの表面に当接させ当接状態を検出して切断加工を開始する際の原点を設定する原点設定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のワークの切断装置。
- 前記切断刃の形状が極薄円板状形状を呈し、ほぼ中心位置で回転自在に支持されていることを特徴とする請求項1記載のワークの切断装置。
- 前記原点設定手段におけるワークの表面への切断刃の当接を前記切断刃が受ける反力の増大により検出することを特徴とする請求項2記載のワークの切断装置。
- 前記切断刃が受ける反力の変化により前記ワークと切断刃との相対位置関係を決定して前記切断刃漸次前進手段による切断刃前進機構の作動タイミングとすることを特徴とする請求項1記載のワークの切断装置。
- 前記ワークが前記往復運動機構により往復運動させられるワーク保持機構により保持され、当該ワーク保持機構が前記ワークを前後端から挟持する一対の挟持爪を有し、各挟持爪がこれらの中間点から等距離を保って接離させられることを特徴とする請求項1記載のワークの切断装置。
- 前記切断刃移動機構及び切断刃前進機構において切断刃を前進駆動させる駆動機構が共用されていることを特徴とする請求項2記載のワークの切断装置。
- 前記切断刃前進機構が、前記切断刃を前進させるシリンダーと、当該シリンダーに駆動用流体を送り込むプランジャーとを備え、前記プランジャーが駆動用流体の溜め置かれる貯留室と、当該貯留室に出没可能に設けられた弁体と、当該弁体を出没駆動する弁体駆動機構と、前記弁体が突出した際に前記貯留室内の駆動用流体が前記シリンダーに押し出され、前記弁体が退出する際に前記シリンダーから駆動用流体が逆流することを阻止する逆止弁機構とが設けられていることを特徴とする請求項1記載のワークの切断装置。
- 前記シリンダー内の駆動用流体の圧力を検出する圧力センサーが設けられ、当該圧力センサーによる検出圧力値に基づいて前記ワークと切断刃との相対位置関係を決定して前記切断刃漸次前進手段による切断刃前進機構の作動のタイミングとすることを特徴とする請求項7記載のワークの切断装置。
- 前記切断刃移動機構が、前記切断刃を移動させるシリンダーを備え、前記シリンダー内の駆動用流体の圧力を検出する圧力センサーが設けられ、当該圧力センサーによる検出圧力値に基づいて前記原点設定手段におけるワークの表面への切断刃の当接を検出することを特徴とする請求項2記載のワークの切断装置。
- 前記切断刃前進機構が、前記切断刃を前進させるモーターと、当該モーターを所望量ずつ回転させる回転制御手段と、前記モーターの回転軸に設けられ回転軸が受ける反力を検出する荷重センサーとを備え、前記荷重センサーによる検出荷重値に基づいて前記ワークと切断刃との相対位置関係を決定して前記切断刃漸次前進手段による切断刃前進機構の作動のタイミングとすることを特徴とする請求項1記載のワークの切断装置。
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2009
- 2009-08-03 JP JP2009180862A patent/JP5448228B2/ja active Active
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