JP2011030967A - 消臭剤及びこの消臭剤を含む繊維製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】アセトアルデヒド、酢酸、硫化水素等に起因する広範囲の悪臭に対して一液で消臭効果を発揮する消臭剤とこの消臭剤を含む繊維製品を提供する。
【解決手段】消臭剤が、(a)硫酸ヒドロキシルアミン、(b)有機ヒドラジド化合物、(c)酸化亜鉛、(d)スメクタイト及び(e)水を含有する。繊維製品が、この消臭剤を繊維に含有させ、乾燥して得られる。
【選択図】なし
【解決手段】消臭剤が、(a)硫酸ヒドロキシルアミン、(b)有機ヒドラジド化合物、(c)酸化亜鉛、(d)スメクタイト及び(e)水を含有する。繊維製品が、この消臭剤を繊維に含有させ、乾燥して得られる。
【選択図】なし
Description
本発明は、広範囲な悪臭に対する消臭効果が優れる消臭剤及び当該消臭剤を含む繊維製品に関する。
自動車の内装材等として使用される繊維製品は、製造時及び使用時にホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア等の悪臭の原因となる成分を発生させる場合がある。そこで、これらの化合物に起因する悪臭に対して消臭効果を発揮する、硫酸ヒドロキシルアミン、[酸化亜鉛及びハイドロタルサイト]及び/又はスメクタイトと、水を含有してなる消臭剤が検討された(例えば、特許文献1参照)。
酢酸などの脂肪酸類や、硫化水素などの含硫黄化合物は、悪臭の原因として知られている。近年、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類、酢酸などの脂肪酸類及び硫化水素などの含硫黄化合物に起因する悪臭に対して一液で消臭効果を発揮する消臭剤が求められてきている。しかしながら、このような特性を有する消臭剤は得られていなかった。本発明が解決しようとする課題は、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類、酢酸などの脂肪酸類、及び硫化水素などの含硫黄化合物等に起因する広範囲の悪臭に対して一液で消臭効果を発揮する消臭剤の提供である。本発明が解決しようとする別の課題は、当該消臭剤を含有する繊維製品の提供である。
本発明の発明者は、上記課題を解決するため、消臭剤を鋭意検討した結果、(a)硫酸ヒドロキシルアミン、(b)有機ヒドラジド化合物、(c)酸化亜鉛、(d)スメクタイト及び(e)水を含有する消臭剤が上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(a)硫酸ヒドロキシルアミン、(b)有機ヒドラジド化合物、(c)酸化亜鉛、(d)スメクタイト及び(e)水を含有する消臭剤である。上記消臭剤は、好ましくは(f)ハイドロタルサイトを含有する。好ましい(b)有機ヒドラジド化合物は、コハク酸ジヒドラジド及び/又はアジピン酸ジヒドラジドである
更に、本発明は、上記消臭剤を繊維に含有させ、乾燥してなる繊維製品である。
以下、成分(a)〜(d)及び(f)をまとめて「消臭成分」と記載する場合がある。
本発明は、(a)硫酸ヒドロキシルアミン、(b)有機ヒドラジド化合物、(c)酸化亜鉛、(d)スメクタイト及び(e)水を含有する消臭剤である。上記消臭剤は、好ましくは(f)ハイドロタルサイトを含有する。好ましい(b)有機ヒドラジド化合物は、コハク酸ジヒドラジド及び/又はアジピン酸ジヒドラジドである
更に、本発明は、上記消臭剤を繊維に含有させ、乾燥してなる繊維製品である。
以下、成分(a)〜(d)及び(f)をまとめて「消臭成分」と記載する場合がある。
本発明の消臭剤は、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類、酢酸などの脂肪酸類、及び硫化水素などの含硫黄化合物等に起因する広範囲の悪臭に対して一液で優れた消臭効果を発揮する。
本発明の消臭剤が含有する(a)硫酸ヒドロキシルアミンは、ヒドロキシルアミンに硫酸を反応させて得られるヒドロキシルアミンの硫酸塩であり、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類に対し、優れた捕捉性を有している。
成分(a)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは1〜10質量部であり、より好ましくは1.5〜8質量部であり、更に好ましくは2〜6質量部である。成分(a)の配合量が過小であると、消臭剤の、特にアセトアルデヒドなどのアルデヒド類に起因する臭いの消臭効果が小さくなる。一方、成分(a)の配合量が過大であると、成分(a)が水に溶解しなくなり、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。
成分(a)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは1〜10質量部であり、より好ましくは1.5〜8質量部であり、更に好ましくは2〜6質量部である。成分(a)の配合量が過小であると、消臭剤の、特にアセトアルデヒドなどのアルデヒド類に起因する臭いの消臭効果が小さくなる。一方、成分(a)の配合量が過大であると、成分(a)が水に溶解しなくなり、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。
本発明の消臭剤が含有する(b)有機ヒドラジド化合物は、特定の化合物に限定されない。好ましい(b)有機ヒドラジド化合物は、脂肪族カルボン酸ヒドラジドおよび芳香族カルボン酸ヒドラジドからなる群より選択される1種以上である。(b)有機ヒドラジド化合物の好ましいものの具体例は、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、ピメリン酸ジヒドラジド、スベリン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド等のカルボン酸ジヒドラジド;クエン酸トリヒドラジド、ピロメリット酸トリヒドラジド等のカルボン酸トリヒドラジド;ピロメリット酸テトラヒドラジド等のカルボン酸テトラヒドラジドである。
成分(b)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは1〜20質量部であり、より好ましくは3〜15質量部であり、更に好ましくは5〜10質量部である。成分(b)の配合量が過小であると、消臭剤の、特にアセトアルデヒドなどのアルデヒド類に起因する臭いの消臭効果が小さくなる。一方、成分(b)の配合量が過大であると、成分(b)が水に溶解しなくなり、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。
成分(b)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは1〜20質量部であり、より好ましくは3〜15質量部であり、更に好ましくは5〜10質量部である。成分(b)の配合量が過小であると、消臭剤の、特にアセトアルデヒドなどのアルデヒド類に起因する臭いの消臭効果が小さくなる。一方、成分(b)の配合量が過大であると、成分(b)が水に溶解しなくなり、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。
特に好ましい(b)有機ヒドラジド化合物はコハク酸ジヒドラジド及びアジピン酸ジヒドラジドである。コハク酸ジヒドラジド及びアジピン酸ジヒドラジドの配合割合は好ましくは1:5〜5:1であり、より好ましくは1:3〜3:1であり、更に好ましくは1:2〜2:1である。
なお、(a)硫酸ヒドロキシルアミンの含有量と(b)有機ヒドラジド化合物の含有量とを好ましい範囲とすることで、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類の消臭効果がさらに増大する。この場合、(a)硫酸ヒドロキシルアミン及び(b)有機ヒドラジドの好ましい配合割合は5:1〜1:10であり、より好ましくは3:1〜1:5であり、更に好ましくは2:1〜1:3である。
本発明の消臭剤が含有する(c)酸化亜鉛は、光触媒機能を有し、紫外線、可視光等の光により励起され、強い酸化力で悪臭の原因となる化合物を酸化分解する。成分(c)は不純物によりドープされたり、格子欠陥を発生させたり、貴金属を担持させたりして、可視光応答型光触媒性能を持たせ得る。
成分(c)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは1〜30質量部であり、より好ましくは2〜25質量部であり、更に好ましくは3〜20質量部である。成分(c)の配合量が過小であると、消臭剤の、特に硫化水素などの含硫黄化合物に起因する臭いの消臭効果が小さくなる。一方、成分(c)の配合量が過大であると、成分(c)が水中で沈降し、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。
成分(c)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは1〜30質量部であり、より好ましくは2〜25質量部であり、更に好ましくは3〜20質量部である。成分(c)の配合量が過小であると、消臭剤の、特に硫化水素などの含硫黄化合物に起因する臭いの消臭効果が小さくなる。一方、成分(c)の配合量が過大であると、成分(c)が水中で沈降し、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。
本発明の消臭剤が含有する(d)スメクタイトは、チキソトロピー性を備える層状珪酸塩鉱物であり、消臭成分の沈降を防止する。
成分(d)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは0.05〜6質量部であり、より好ましくは0.1〜4質量部であり、更に好ましくは0.15〜3質量部である。成分(d)の配合量が過小であると、消臭剤の、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類に起因する臭いの消臭効果が小さくなり、また、成分(d)以外の消臭成分が沈降し、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。一方、成分(d)の配合量が過大であると、消臭剤の流動性が成分(d)のチキソトロピー性によりなくなり、消臭剤の使用が困難になるおそれがある。
成分(d)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは0.05〜6質量部であり、より好ましくは0.1〜4質量部であり、更に好ましくは0.15〜3質量部である。成分(d)の配合量が過小であると、消臭剤の、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類に起因する臭いの消臭効果が小さくなり、また、成分(d)以外の消臭成分が沈降し、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。一方、成分(d)の配合量が過大であると、消臭剤の流動性が成分(d)のチキソトロピー性によりなくなり、消臭剤の使用が困難になるおそれがある。
本発明の消臭剤が含有する(e)水は、消臭剤に流動性を持たせ、消臭成分の濃度を調整し、消臭成分を繊維などの基材に容易に含有させ、また消臭成分を繊維などの基材に含有させる量を調整する。
成分(e)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは29〜96.95質量部であり、より好ましくは45〜93.4質量部であり、更に好ましくは60〜89.85質量部である。成分(e)の配合量が過小であると、消臭剤の流動性がなくなり、消臭剤の使用が困難になるおそれがある他、消臭成分を繊維などの基材に対し、適量を含有させるのが困難になるおそれがある。一方、成分(e)の配合量が過大であると、消臭成分を繊維などの基材に対し、適量を含有させるのが困難になるおそれがある他、消臭剤に含有される消臭成分の量が少なくなるため、消臭剤そのものの消臭性能が劣るおそれがある。
成分(e)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは29〜96.95質量部であり、より好ましくは45〜93.4質量部であり、更に好ましくは60〜89.85質量部である。成分(e)の配合量が過小であると、消臭剤の流動性がなくなり、消臭剤の使用が困難になるおそれがある他、消臭成分を繊維などの基材に対し、適量を含有させるのが困難になるおそれがある。一方、成分(e)の配合量が過大であると、消臭成分を繊維などの基材に対し、適量を含有させるのが困難になるおそれがある他、消臭剤に含有される消臭成分の量が少なくなるため、消臭剤そのものの消臭性能が劣るおそれがある。
本発明の消臭剤は(f)ハイドロタルサイトを含有し得る。成分(f)は無機層状物である。成分(f)の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは5質量部以下であり、より好ましくは3質量部以下であり、更に好ましくは1質量部以下である。成分(f)の配合量が過大であると、成分(f)が水中で沈降し、消臭剤の取り扱い性に劣るおそれがある。
本発明の消臭剤は、防腐剤;防カビ剤;銀、銅等の金属粉末からなる抗菌剤;ポリビニルアルコール等の増粘剤;カーボンブラック等の顔料;染料;エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;繊維用柔軟剤;樹脂エマルジョン、ゴムラテックス等の繊維用バインダー;ドデシルベンゼンスルホン酸等の界面活性剤;酸化亜鉛以外の光触媒;等の添加剤を含有し得る。これらの添加剤の配合量は、成分(a)〜(f)の合計量100質量部に対して好ましくは10質量部以下であり、より好ましくは5質量部以下である。
本発明の消臭剤を繊維に含有させ、乾燥させて本発明の繊維製品を得る。本発明の繊維製品は、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類、酢酸などの脂肪酸類、硫化水素などの含硫黄化合物等に起因する広範囲の悪臭に対して優れた消臭効果を発揮する。
繊維としては、カーペット、じゅうたん、ゴザ、トイレ用マット、風呂用マット、玄関用マット、布団、ベッド、ソファー、車用シート、靴下、ストッキング、タイツ、靴の中敷、靴、手袋、帽子、布オムツ、使い捨てオムツ、などが挙げられる。
繊維としては、カーペット、じゅうたん、ゴザ、トイレ用マット、風呂用マット、玄関用マット、布団、ベッド、ソファー、車用シート、靴下、ストッキング、タイツ、靴の中敷、靴、手袋、帽子、布オムツ、使い捨てオムツ、などが挙げられる。
以下、本発明が実施例により詳細に説明されるが、本発明はこれらの実施例に限定されない。なお、以下の実施例における「部」は、特に断らない限り質量基準である。
消臭剤の消臭性能は以下のように測定された。
消臭剤の消臭性能は以下のように測定された。
(1)2時間後の悪臭成分消臭率
0.9gの消臭剤を10cm×10cmの濾紙に滴下して作製した試料をバットに入れ、150℃で5分間乾燥した。その後、試料を容量5Lのテドラー(登録商標)バッグ(フッ化ビニル製サンプリングバッグ)に入れ、上記テドラー(登録商標)バッグをヒートシールにより密閉した。次に、テドラー(登録商標)バッグを真空ポンプで減圧し、初期濃度100ppmのアセトアルデヒドを含む3Lの乾燥空気(水分を取り除いた空気)、初期濃度50ppmの酢酸を含む3Lの乾燥空気、初期濃度100ppmの硫化水素を含む3Lの乾燥空気を、それぞれ個別の、試料が入ったテドラー(登録商標)バッグに注入して室温で放置し、2時間後のアセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの濃度を検知管(ガステック社製)で測定し、下記式(I)により、アセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの消臭率(%)を算出した。
0.9gの消臭剤を10cm×10cmの濾紙に滴下して作製した試料をバットに入れ、150℃で5分間乾燥した。その後、試料を容量5Lのテドラー(登録商標)バッグ(フッ化ビニル製サンプリングバッグ)に入れ、上記テドラー(登録商標)バッグをヒートシールにより密閉した。次に、テドラー(登録商標)バッグを真空ポンプで減圧し、初期濃度100ppmのアセトアルデヒドを含む3Lの乾燥空気(水分を取り除いた空気)、初期濃度50ppmの酢酸を含む3Lの乾燥空気、初期濃度100ppmの硫化水素を含む3Lの乾燥空気を、それぞれ個別の、試料が入ったテドラー(登録商標)バッグに注入して室温で放置し、2時間後のアセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの濃度を検知管(ガステック社製)で測定し、下記式(I)により、アセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの消臭率(%)を算出した。
(2)再放出試験後の悪臭成分消臭率
上記されるようにアセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれ悪臭成分が注入されてから2時間経過したテドラー(登録商標)バッグを80℃で30分間加熱し、その後室温まで冷却してアセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの濃度を検知管(ガステック社製)で測定し、下記式(I)により、アセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの消臭率(%)を算出した。
上記されるようにアセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれ悪臭成分が注入されてから2時間経過したテドラー(登録商標)バッグを80℃で30分間加熱し、その後室温まで冷却してアセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの濃度を検知管(ガステック社製)で測定し、下記式(I)により、アセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの消臭率(%)を算出した。
100×(G0ーG)/G0 (I)
G0;注入時の悪臭成分ガス濃度
G;所定時間経過後の悪臭成分ガス濃度
消臭率は、初期濃度に対する悪臭成分の減少率を示している。消臭率の数値が大きいほど消臭効果が大きいことを意味している。
G0;注入時の悪臭成分ガス濃度
G;所定時間経過後の悪臭成分ガス濃度
消臭率は、初期濃度に対する悪臭成分の減少率を示している。消臭率の数値が大きいほど消臭効果が大きいことを意味している。
(実施例1)
超微粒子酸化亜鉛(和光純薬社製)20.0部及び分散剤(伊那食品工業(株)製ウルトラキサンタンV−7T)1.0部を水79.0部に投入し、ホモジナイザーで強攪拌して酸化亜鉛分散液を調製した。3.0部の硫酸ヒドロキシルアミン(和光純薬社製)、4.0部のコハク酸ジヒドラジド(日本ファインケム社製)、4.0部のアジピン酸ジヒドラジド(和光純薬社製)、酸化亜鉛の配合量が4.0部となる量の酸化亜鉛分散液(水15.8部を含む)、0.2部のスメクタイト(コープケミカル社製ルーセントSWF)、0.8部のハイドロタルサイト(協和化学工業社製)及び68.2部の水を混合して消臭剤を作成(水の合計含有量は84.0部となる)し、当該消臭剤の悪臭成分消臭率を評価した。結果を表1に示す。
超微粒子酸化亜鉛(和光純薬社製)20.0部及び分散剤(伊那食品工業(株)製ウルトラキサンタンV−7T)1.0部を水79.0部に投入し、ホモジナイザーで強攪拌して酸化亜鉛分散液を調製した。3.0部の硫酸ヒドロキシルアミン(和光純薬社製)、4.0部のコハク酸ジヒドラジド(日本ファインケム社製)、4.0部のアジピン酸ジヒドラジド(和光純薬社製)、酸化亜鉛の配合量が4.0部となる量の酸化亜鉛分散液(水15.8部を含む)、0.2部のスメクタイト(コープケミカル社製ルーセントSWF)、0.8部のハイドロタルサイト(協和化学工業社製)及び68.2部の水を混合して消臭剤を作成(水の合計含有量は84.0部となる)し、当該消臭剤の悪臭成分消臭率を評価した。結果を表1に示す。
(実施例2及び実施例3)
酸化亜鉛及び水の配合量を表1に示すように変更し、ハイドロタルサイトを配合しない以外は実施例1と同様にして消臭剤を作成し、当該消臭剤の悪臭成分消臭率を評価した。結果を表1に示す。
酸化亜鉛及び水の配合量を表1に示すように変更し、ハイドロタルサイトを配合しない以外は実施例1と同様にして消臭剤を作成し、当該消臭剤の悪臭成分消臭率を評価した。結果を表1に示す。
(比較例1)
水の配合量を表1に示すように変更し、酸化亜鉛及びハイドロタルサイトを配合しない以外は実施例1と同様にして消臭剤を作成し、当該消臭剤の悪臭成分消臭率を評価した。結果を表1に示す。
水の配合量を表1に示すように変更し、酸化亜鉛及びハイドロタルサイトを配合しない以外は実施例1と同様にして消臭剤を作成し、当該消臭剤の悪臭成分消臭率を評価した。結果を表1に示す。
本発明の消臭剤である実施例1〜3の消臭剤のアセトアルデヒド、酢酸、硫化水素のそれぞれの消臭率は高かった。
酸化亜鉛を含有しない比較例1の消臭剤の酢酸消臭率は少し低く、当該消臭剤の硫化水素に対する消臭効果はなかった。
酸化亜鉛を含有しない比較例1の消臭剤の酢酸消臭率は少し低く、当該消臭剤の硫化水素に対する消臭効果はなかった。
本発明の消臭剤は、カーペット、じゅうたん、ゴザ、トイレ用マット、風呂用マット、玄関用マット、布団、ベッド、ソファー、車用シート、靴下、ストッキング、タイツ、靴の中敷、靴、手袋、帽子、布オムツ、使い捨てオムツ、その他の繊維、壁紙、床材、壁材、屋根材等の基材に付着又は含浸させて使用され得る。基材のなかでも、繊維が好ましい。更に、本発明の消臭剤は、室内、トイレ、喫煙所、車内、冷蔵庫等の用途用消臭剤としても使用され得る。本発明の消臭剤は、特に車用シートなどの自動車内装材から発生する悪臭の消臭に好適である。
Claims (4)
- (a)硫酸ヒドロキシルアミン、(b)有機ヒドラジド化合物、(c)酸化亜鉛、(d)スメクタイト及び(e)水を含有する消臭剤。
- 更に、(f)ハイドロタルサイトを含有する請求項1に記載された消臭剤。
- (b)有機ヒドラジド化合物がコハク酸ジヒドラジド及び/又はアジピン酸ジヒドラジドである、請求項1又は2に記載された消臭剤。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載された消臭剤を繊維に含有させ、乾燥してなる繊維製品。
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JP2016094352A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 理研香料ホールディングス株式会社 | 油溶性金属化合物および油溶性消臭剤 |
WO2020012994A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 硫化水素徐放剤を含む包装体及びその製造方法、並びに硫化水素徐放剤、硫化水素徐放体及びそれらを用いた硫化水素の発生方法 |
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-
2009
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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