JP2011030773A - 上顎洞底挙上用部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】大掛かりな手術をすることなく自己の顎骨を増生させることで安全且つ簡易に顎骨を厚くすることができる上顎洞底挙上用部材を提供する。
【解決手段】本発明の上顎洞底挙上用部材1は、口腔側から顎骨2に固定される支持体3と、この支持体3に螺合されると共に回転により顎骨2の一部を上顎洞4側に押圧可能な押圧体5と、を備え、押圧体5によって顎骨2の一部を上顎洞側に徐々に押し出すことにより顎骨2を僅かに破壊して増生させ、その繰り返しにより上顎洞底を隆起させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄くなった顎骨に歯科用インプラントを設ける際に事前に上顎洞の底部を洞内に隆起させて顎骨を厚くすることができる上顎洞底挙上用部材に関する。更に詳しくは、本発明は、自己の顎骨を増生させることで安全且つ簡易に顎骨を厚くすることができる上顎洞底挙上用部材に関する。
従来より、上顎の奥歯に歯科用インプラントを埋設する際に、上顎洞の拡大により顎骨が薄くなってインプラントを支持する厚さや強度が不足することがあった。これを解決するために各種の方法が開発されている。
例えば、上顎洞底粘膜を剥離して挙上し上顎洞底と粘膜との間に空間を形成し、この空間に骨補填材を埋め込んで固化させるサイナスリフト術が知られている(例えば、特許文献1参照)。骨補填材としては、自己の骨や人工骨、代替骨、培養骨等の各種の材料が使用される。
また、顎骨側から上顎洞底を外科的に鎚打して挙上するソケットリフト術が、知られている。
しかしながら、上述したサイナスリフト術では、上顎洞底粘膜を上顎洞底から剥離して挙上する必要があるために、上顎骨を切削・展開して粘膜を挙上しなければならない。このため、手術が大掛かりになり患者の負担が増大する上、熟練の技術も必要になるので費用が高額になったり、施術者が少なくて施術の機会が限られてしまう。
また、骨補填材として自己の他の部位の骨を使用する場合は、他の部位を切開して採取しなければならず、これについても同様に手術が大掛かりになる上、熟練の技術も必要になる。しかも、切開術を行うことは感染症に罹患する可能性が増加してしまうので、これを極力低減することが望まれる。
また、ソケットリフト術では、上顎洞底を挙上できる量が数mm程度と限定される上、明視下で行うことが難しく、更に、上顎洞底粘膜を破ってしまう等の恐れがあり、熟練の技術が必要とされる。従って、安全に、且つ大きく上顎洞底を挙上できるものが求められている。
特開2006−305215号公報
本発明は、前記現状に鑑みてなされたものであり、大掛かりな手術をすることなく自己の顎骨を増生させることで安全且つ簡易に顎骨を厚くすることができる上顎洞底挙上用部材を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
[1]口腔側から顎骨に固定される支持体と、該支持体に螺合されると共に回転により前記顎骨の一部を上顎洞側に押圧可能な押圧体と、を備え、
前記押圧体によって前記顎骨の一部を上顎洞側に徐々に押し出すことにより該顎骨を僅かに破壊して増生させ、その繰り返しにより上顎洞底を隆起させることを特徴とする上顎洞底挙上用部材。
[2]前記押圧体は、前記支持体に対して螺合して回転により軸方向に移動可能なねじ部材と、該ねじ部材の前記上顎洞側に回転可能に取り付けられると共に前記顎骨に接触して前記上顎洞側に押圧する押圧部材と、を備える前記[1]に記載の上顎洞底挙上用部材。
[3]前記押圧部材の径は、前記ねじ部材の径以下である前記[2]に記載の上顎洞底挙上用部材。
[4]前記押圧部材の先端部の径は前記ねじ部材の径よりも大きく、且つ前記先端部を支持すると共に前記支持体に螺合により支持される補助支持部材を備える前記[2]に記載の上顎洞底挙上用部材。
[5]前記補助支持部材は円筒形状であり、前記支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、その同心の円筒形状に形成された前記補助支持部材が螺合される補助支持部材収容穴と、を備える前記[4]に記載の上顎洞底挙上用部材。
[6]前記補助支持部材は、ボルトであり、前記支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、その周囲に形成された前記補助支持部材が螺合される補助支持部材収容穴と、を備える前記[4]に記載の上顎洞底挙上用部材。
[7]前記押圧部材はチタン合金製である前記[2]又は[3]に記載の上顎洞底挙上用部材。
[8]前記押圧部材はステンレス鋼製である前記[4]乃至[6]のいずれかに記載の上顎洞底挙上用部材。
[9]前記支持体は前記顎骨に埋め込まれて固定される前記[1]乃至[8]のいずれかに記載の上顎洞底挙上用部材。
[10]前記支持体の前記口腔側の端部には、前記顎骨にねじ止めされると共に前記支持体が口腔側に突出することを防止する押さえ部材が設けられる請求項9に記載の上顎洞底挙上用部材。
[11]前記支持体は前記顎骨の表面に設けられると共に、前記支持体を前記顎骨にねじ止めする支持体固定手段を備える前記[1]乃至[8]のいずれかに記載の上顎洞底挙上用部材。
[12]前記支持体の前記顎骨側にはフランジ部を備え、前記支持体固定手段は円環形状で前記フランジ部を押さえた状態で前記顎骨にねじ止めされる前記[11]に記載の上顎洞底挙上用部材。
[13]前記支持体固定手段は、前記支持体の前記顎骨側に形成されると共に前記顎骨にねじ止めされるフランジである前記[11]に記載の上顎洞底挙上用部材。
本発明の上顎洞底挙上用部材によると、口腔側から顎骨に固定される支持体と、該支持体に螺合されると共に回転により顎骨を上顎洞側に押圧可能な押圧体と、を備えているので、押圧体によって顎骨を上顎洞側に徐々に押し出すことにより顎骨を僅かに破壊して(骨折させて)、自己の骨増生作用(骨再生作用)により顎骨を増生させることができる。これを長期間に亘り繰り返すことにより、上顎洞底を隆起させて顎骨を厚くすることができ、当該部位にインプラントを埋設することができる。インプラントは、押圧体を取り外してできた穴に埋設したり、或いは押圧体を残したままで支持体に螺合することができる。
更には、従来のように上顎骨を切開したり、他の部位から骨を採取することがないので、大掛かりな手術が不要となり、患者の負担を少なくできると共に感染症に罹患する可能性を低減できる。更に、施術が簡易で熟練の技術が不要となるので、費用を低額に抑えると同時に、施術者が多くなるので施術の機会を増加させることができる。
また、押圧体が、支持体に対して螺合して回転により軸方向に移動可能なねじ部材と、このねじ部材の上顎洞側に回転可能に取り付けられると共に顎骨に接触して上顎洞側に押圧する押圧部材と、を備える場合は、ねじ部材を回転させた際に押圧部材は顎骨に対しては摩擦により回転することなく直進するので、顎骨の破壊を最小限に抑えることができる。このため、顎骨の増生を早めることができる。
更に、押圧部材の径がねじ部材の径以下である場合は、顎骨が十分に厚くなった後、ねじ部材を逆回転させて押圧部材を顎骨から取り外すことができる。これにより、顎骨には穴が形成され、この穴にインプラントを埋設することができる。
また、押圧部材の先端部の径がねじ部材の径よりも大きく、且つ先端部を支持すると共に支持体に螺合により支持される補助支持部材を備える場合は、比較的広範囲で顎骨を厚くすることができ、インプラント埋設時の強度を高めることができる。
押圧部材の先端部の径がねじ部材の径よりも大きい場合、顎骨から押圧部材を取り出すことはできない。このため、押圧部材を顎骨に埋め込んだまま支持部材にインプラントを螺合して取り付けるようにする。
ここで、補助支持部材は円筒形状であり、支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、その同心の円筒形状に形成された補助支持部材が螺合される補助支持部材収容穴と、を備える場合は、押圧部材を所定位置まで突出させた後に補助支持部材を回転させて押圧部材を支持させることができるので、補助支持部材を顎骨と癒着させて上顎洞底挙上用部材を顎骨に強固に固定することができる。これにより、インプラント埋設時の強度を高めることができる。
また、補助支持部材がボルトであり、支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、その周囲に形成された補助支持部材が螺合される補助支持部材収容穴と、を備える場合は、より簡易な構造で押圧部材を支持させることができる。
また、押圧部材がステンレス鋼製である場合は、押圧部材が顎骨に対して癒着しにくいので、押圧部材に癒着した顎骨を押圧時に一気に破壊してしまうようなことはない。
更に、押圧部材がチタン合金製である場合は、顎骨内に押圧部材が残されても、顎骨との生体親和性が高く、安全にインプラントを行うことができる。
また、支持体が顎骨に埋め込まれて固定される場合は、顎骨に対する支持体の固定が強化されるので、押圧体による顎骨の押圧を確実にすることができる。しかも、支持体を残したままインプラントを埋設することができるので、インプラントの埋設時の強度を高めることができる。
ここで、支持体の口腔側の端部に、顎骨にねじ止めされると共に支持体が口腔側に突出することを防止する押さえ部材が設けられる場合は、支持体の顎骨への固着が不完全な状態であっても押圧体を押し出した際に支持体が口腔側にずれてしまうことを防止できる。これにより、支持体を埋設してから完全に固着する前に押圧体を押し出すことができるので、施術期間の短縮化を図ることができる。
一方、支持体が顎骨の表面に設けられると共に、支持体を顎骨にねじ止めする支持体固定手段を備える場合は、顎骨の厚さに関係なく支持体を取り付けることができるので、顎骨が支持体を埋設できない程度に薄い場合、例えば厚さ1mm程度であっても支持体を設けて顎骨を厚くすることができる。
ここで、支持体の顎骨側にはフランジ部を備え、支持体固定手段は円環形状でフランジ部を押さえた状態で顎骨にねじ止めされる場合は、支持体固定手段として、単純な円環形状で円環上の数箇所でねじ止めするものや、円環の周囲に十字形に突出した4箇所でねじ止めするものや、1本の径方向に突出した2箇所でねじ止めするもの等、各種形状を用意しておき、顎骨の表面の状況や隣接する他の歯の存在等によって適宜な形状の支持体固定手段を選択して利用することができる。
また、支持体固定手段が支持体の顎骨側に形成されると共に顎骨にねじ止めされるフランジである場合は、部品点数を増やすことなく簡易な構造で支持体を固定することができる。
上顎洞底挙上用部材の第1の実施例を示す概略の側面図であり、(A)は支持体を埋め込んだ状態、(B)は押圧体を途中まで突出させた状態、(C)は押圧体を最後まで突出させた状態、(D)は押圧体を除去した状態、(E)は人工歯根本体を埋設した状態を示す。 上顎洞底挙上用部材の第1の実施例を示す概略の斜視図であり、(A)は押圧体が収容された状態、(B)は押圧体が突出した状態を示す。 上顎洞底挙上用部材の第1の実施例に歯冠を取り付ける状態を示す分解組立図である。 上顎洞底挙上用部材の他の実施例に歯冠を取り付ける状態を示す分解組立図である。 上顎洞底挙上用部材の第1の実施例により押圧体を粘膜に接触させた動作を示す概略の側面図であり、(A)は支持体を埋め込んだ状態、(B)は粘膜と顎骨の間に空間が形成された状態、(C)はその空間に骨増生がなされた状態、(D)は押圧体を最後まで突出させた状態、(E)は押圧体を除去した状態を示す。 上顎洞底挙上用部材の第2の実施例を示す概略図であり、(A)は側面図、(B)は底面図、(C)は他の実施例の底面図、(D)は更に他の実施例の底面図である。 上顎洞底挙上用部材の第3の実施例を示す概略の側面図であり、(A)は支持体を埋め込んだ状態、(B)は押圧体を途中まで突出させた状態、(C)は押圧体を最後まで突出させた状態、(D)は補助支持部材を途中まで突出させた状態、(E)は補助支持部材を最後まで突出させた状態、(F)は人工歯根本体及び穴埋めリングを埋設した状態を示す。 上顎洞底挙上用部材の第3の実施例を示す概略の斜視図であり、(A)は押圧体が収容された状態、(B)は押圧体が突出した状態、(C)は補助支持部材が突出した状態を示す。 上顎洞底挙上用部材の第4の実施例を示す概略の側面図であり、(A)は支持体を取り付けた状態、(B)は押圧体を少し突出させた状態、(C)は押圧体を更に突出させた状態、(D)は押圧体を最後まで突出させた状態、(E)は押圧体を除去した状態、(F)は人工歯根本体を埋設した状態を示す。
本発明に係る上顎洞底挙上用部材は、支持体と、押圧体と、を備えたものである。
前記「顎骨」は、特に上顎骨のうちで上顎洞の下方に位置するもの、即ち主として上顎奥歯の顎骨を意味し、歯の抜けた直後の歯槽骨も含まれる。
前記「支持体」は、口腔側から顎骨に固定されると共に押圧体を螺合により支持する限り、その形状、大きさ、材質、構造等は特に問わない。
支持体は、顎骨に埋め込まれて固定されてもよい。この場合、支持体の口腔側の端部に、顎骨にねじ止めされると共に支持体が口腔側に突出することを防止する押さえ部材を設けることができる。
押さえ部材の形状としては、円環状でねじ止め部を円周上の数箇所に配置した形状(図6(B)参照)や、十字形状で各先端部の4箇所にねじ止め部を配置した形状(図6(C)参照)や、径方向のベルト状で各先端部の2箇所にねじ止め部を配置した形状(図6(D)参照)とすることができる。
また、支持体としては、顎骨の表面に設けられると共に支持体を顎骨にねじ止めする支持体固定手段を備えるようにできる。この場合、支持体の顎骨側にはフランジ部を備え、支持体固定手段は円環形状でフランジ部を押さえた状態で顎骨にねじ止めされるようにしたり、或いは支持体固定手段は支持体の顎骨側に形成されると共に顎骨にねじ止めされるフランジであるようにできる。いずれの場合も、支持体固定手段として、単純な円環形状で円環上の数箇所でねじ止めするものや、円環の周囲に十字形に突出した4箇所でねじ止めするものや、1本の径方向に突出した2箇所でねじ止めするもの等、各種形状を採用することができる。
前記「押圧体」は、支持体に螺合されると共に回転により顎骨を上顎洞側に押圧可能である限り、その形状、大きさ、材質、構造等は特に問わない。
ここで、上顎洞底挙上用部材の全体の長さとしては、例えば、8〜15mmが好ましい。このため、押圧体の長さとしては、例えば、8〜15mm程度とすることが好ましい。また、押圧体の径としては、例えば、3.5〜6mm程度が好ましい。
押圧体としては、ねじ部材と、押圧部材と、を備えるものとできる。
前記「ねじ部材」は、支持体に対して螺合して回転により軸方向に移動可能である限り、その形状、大きさ、材質、構造等は特に問わない。
ねじ部材としては、外周に雄ねじ部を有し、支持体の中心に形成された雌ねじ部に螺合するものとできる。
前記「押圧部材」は、ねじ部材の上顎洞側に回転可能に取り付けられると共に顎骨に接触して上顎洞側に押圧する限り、その形状、大きさ、材質、構造等は特に問わない。
押圧部材の材質としては、インプラントの埋設時に取り外す場合は顎骨との癒着が比較的弱くアレルギー反応を起こしにくいステンレス鋼、チタン合金(純チタンを含む)、金合金、白金、樹脂、セラミック等が好ましい。
また、インプラントの埋設後も顎骨に残す場合には、骨との癒着も期待でき、生体親和性が高いチタン合金が好ましい。
ねじ部材と押圧部材との連結は、例えば、ねじ部材の押圧部材側に形成された球形状の支持突起と、押圧部材のねじ部材側に形成された球形状の支持穴と、を係合することで回転可能に行うことができる。
押圧部材の径はねじ部材の径以下とすることができる。
また、押圧部材の先端部の径はねじ部材の径よりも大きく、且つ先端部を支持すると共に支持体に螺合により支持される補助支持部材を備えるようにできる。
ここで、補助支持部材を円筒形状とし、支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、同心の円筒形状に形成された補助支持部材を収容する補助支持部材収容穴と、を備えるようにできる。
また、補助支持部材をボルトとし、支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、その周囲に形成された補助支持部材が螺合される補助支持部材収容穴と、を備えるようにできる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(第1の実施例)
(1)上顎洞底挙上用部材の構成
本実施例に係る上顎洞底挙上用部材1は、図1及び図2に示すように、口腔側から顎骨2に埋め込まれて固定される支持体3と、この支持体3に螺合されると共に回転により顎骨2を上顎洞4側に押圧可能な押圧体5と、を備えるものである。
支持体3は、チタン合金製で中心に押圧体収容穴6を有する略円筒形状であり、外周面に形成された雄ねじ部7と、押圧体収容穴6の内周面に形成された雌ねじ部8と、口腔側端部に形成されたフランジ状の拡径部9と、を備えている。押圧体5は、支持体3の雌ねじ部8に螺合して回転により軸方向に移動可能なねじ部材10と、このねじ部材10の上顎洞4側に回転可能に取り付けられると共に顎骨2に接触して上顎洞4側に押圧する押圧部材11と、を備えている。
ねじ部材10はステンレス鋼製で、外周面に形成された雄ねじ部12と、押圧部材11側に形成された球形状の支持突起13と、を備えている。押圧部材11は表面が円滑なステンレス鋼製で、ねじ部材10の径と同等の径を有する球面から成る先端部14と、ねじ部材10側に形成された球形状の支持穴15と、を備えている。ねじ部材10の支持突起13と、押圧部材11の支持穴15と、は回転可能に係合されている。
(2)上顎洞底挙上用部材の作用
次に、前記構成の上顎洞底挙上用部材1の作用について説明する。
インプラントを埋設する部位の歯肉及び顎骨2に小穴16を開け、押圧体5が先端側に突出しないように装填した支持体3を顎骨2にねじ込んで固定する(図1(A))。或いは、押圧体5を装填しない支持体3のみを顎骨2にねじ込んで、後から押圧体5を装填するようにしてもよい。ここで、押圧体5の口腔側への突出量は、支持体3と面位置になるようにしたり、或いは必要とする伸び代が大きければ口腔側に突出させておいてもよい。
そして、ねじ部材10を僅かに回転させて押圧部材11を顎骨2に向けて僅かに押し出す(図1(B))。これにより、顎骨2が僅かに破壊(骨折)され、当該部位で骨増生がなされる。ここで、押圧体5の突出量としては、上顎洞底粘膜17と押圧部材11との間に常に薄い顎骨2が介在するような量としている。骨増生がなされてから、再びねじ部材10を僅かに回転させて押圧部材11を顎骨2に僅かに押し出し、顎骨2を僅かに破壊して骨増生させる。これを繰り返すことにより、押圧部材11の先端側の部分で上顎洞底18が隆起して顎骨2が厚くなる。
顎骨2の厚さが、例えば15mm程度になったら(図1(C))、ねじ部材10を逆回転させて押圧体5を取り外す。これにより、支持体3の内部から顎骨2に亘って空洞19が形成される(図1(D))。この空洞19にインプラントの人工歯根本体20を螺合により埋設する(図1(E))。この人工歯根本体20は押圧部材11より僅かに大径とし、螺合による固定の強化を図る。
更に、この人工歯根本体20に対しては、図3に示すように、アバットメント21を装着して止めねじ22で固定し、アバットメント21に歯冠23を装着して固定ねじ24で固定する。或いは、図4に示すように、アバットメント21が一体化された人工歯根本体20を用いて、人工歯根本体20のアバットメント21に歯冠23を装着して固定ねじ24で固定するようにしてもよい。
(3)実施例の効果
本実施例の上顎洞底挙上用部材1によると、押圧体5により顎骨2を僅かに破壊して自己の骨増生作用により顎骨2を厚くすることができるので、一旦薄くなった顎骨2でも厚くしてインプラントを埋設することができるようになる。また、従来のように上顎骨を切開したり、他の部位から骨を採取することがないので、大掛かりな手術が不要となり、患者の負担を少なくできると共に、感染症に罹患する可能性を低減できる。更に、施術が簡易で熟練の技術が不要となるので、費用を低額に抑えると同時に施術者が多くなるので施術の機会を増加させることができる。
そして、押圧体5が互いに回転可能なねじ部材10及び押圧部材11から成るので、ねじ部材10を回転させた際に押圧部材11は顎骨2に対しては摩擦により回転することなく直進する。これにより、顎骨2の破壊を最小限に抑えることができ、顎骨2の増生を早めることができる。
また、押圧部材11の径がねじ部材10の径であるので、顎骨2が十分に厚くなった後、ねじ部材10を逆回転させて押圧部材11を顎骨2から取り外すことができる。これにより、顎骨2には空洞19が形成され、この空洞19にインプラントを埋設することができる。
更に、押圧部材11が表面が円滑なステンレス鋼製であるので、押圧部材11が顎骨2に対して癒着しにくいことから、押圧部材11に癒着した顎骨2を押圧時に一気に破壊してしまうようなことはない。
また、押圧体5の突出量は上顎洞底粘膜17と押圧部材11との間に常に薄い顎骨2が介在する量としているので、粘膜17の破れを抑制することができる。
また、支持体3が顎骨2に埋め込まれて固定されているので、顎骨2に対する支持体3の固定を強化することができ、押圧体5による顎骨2の押圧を確実にすることができる。しかも、支持体3を残したままインプラントを埋設することができるので、インプラントの埋設時の強度を高めることができる。
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、前記実施例では、押圧体5の突出量は上顎洞底粘膜17と押圧部材11との間に常に薄い顎骨2が介在する量としたが、これに限定されず、例えば図5に示すように、押圧部材11が上顎洞底粘膜17を直接押圧するようにしてもよい。この場合、粘膜17が顎骨2から剥離して隙間25ができ(図5(B))、その隙間25で骨増生がなされる(図5(C))。そして、押圧部材11を更に押し出すことにより、更なる骨増生を図ることができる。
(第2の実施例)
(1)上顎洞底挙上用部材の構成
本実施例に係る上顎洞底挙上用部材1は、図6(A)(B)に示すように、上述した上顎洞底挙上用部材1の支持体3の拡径部9に押さえ部材26を設けている。押さえ部材26は、顎骨2にねじ止めされると共に、支持体3が口腔側に突出することを防止する。ここでは押さえ部材26はステンレス鋼製で、円環状でねじ止め部27を円周上の90度おきの4箇所に配置した形状としている。各ねじ止め部27は、マイクロスクリュー28により顎骨2にねじ止めされている。また、押さえ部材26の中心孔29は押圧体5よりも大径としている。
他の構成については、第1の実施例と同様であるので符号を同じくして詳細な説明を省略する。
(2)上顎洞底挙上用部材の作用
次に、前記構成の上顎洞底挙上用部材1の作用について説明する。
第1の実施例と同様に支持体3を顎骨2にねじ込む。その後、押さえ部材26を顎骨2にねじ止めする。
そして、第1の実施例と同様にして、上顎洞底18を隆起して顎骨2を厚くする。その後、押圧体5及び押さえ部材26を外し、空洞19にインプラントの人工歯根本体20を螺合により埋設することができる。
(3)実施例の効果
本実施例の上顎洞底挙上用部材1によると、支持体3の口腔側の端部に押さえ部材26が設けられているので、支持体3の顎骨2への固着が不完全な状態であっても押圧体5を押し出した際に支持体3が口腔側にずれてしまうことを防止できる。これにより、支持体3を埋設してから顎骨2に完全に固着する前に押圧体5を押し出すことができるので、施術期間の短縮化を図ることができる。
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、前記実施例では、押さえ部材26として円環状でねじ止め部27を円周上の4箇所に配置した形状としたが、これに限定されず、例えば、十字形状で各先端部の4箇所にねじ止め部27を配置した形状(図6(C))や、径方向のベルト状で各先端部の2箇所にねじ止め部27を配置した形状(図6(D))とすることができる。
(第3の実施例)
(1)上顎洞底挙上用部材の構成
本実施例に係る上顎洞底挙上用部材1は、図7及び図8に示すように、口腔側から顎骨2に埋め込まれて固定される支持体3と、この支持体3に螺合されると共に回転により顎骨2を上顎洞4側に押圧可能で先端部14が拡径した押圧体5と、この先端部14を支持すると共に支持体3に螺合により支持される補助支持部材30と、を備えたものである。
支持体3は、チタン合金製で、円筒形状の内径部材31と、この内径部材31と同心状に設けられた外径部材32と、口腔側端面で内径部材31及び外径部材32を連結する連結部材33と、を備えている。内径部材31の中心は押圧体収容穴6とされていて、内周面には雌ねじ部8が形成されている。外径部材32は、外周面に形成された雄ねじ部7と、内周面に形成された雌ねじ部34と、口腔側端部に形成されたフランジ状の拡径部9と、を備えている。連結部材33は、内径部材31及び外径部材32を周方向90度おきの4箇所で接合されている。内径部材31及び外径部材32の間の円筒状の空間は補助支持部材収容穴35としている。補助支持部材30はチタン合金製の円筒形状で、外周面に形成された雄ねじ部36と、口腔側端面に形成された工具に係合する係合穴37と、を備えている。この補助支持部材30の雄ねじ部36は、支持体3の外径部材32の雌ねじ部34に螺合する。
押圧体5は、第1の実施例と同様の機構であり、支持体3の雌ねじ部8に螺合して回転により軸方向に移動可能なねじ部材10と、このねじ部材10の上顎洞4側に回転可能に取り付けられると共に顎骨2に接触して上顎洞4側に押圧する押圧部材11と、を備えている。ねじ部材10はステンレス鋼製で、外周面に形成された雄ねじ部12と、押圧部材11側に形成された球形状の支持突起13と、を備えている。押圧部材11はチタン製で、ねじ部材10よりも大径でドーム状に突出した先端部14と、ねじ部材10側に形成された球形状の支持穴15と、を備えている。ねじ部材10の支持突起13と、押圧部材11の支持穴15と、は回転可能に係合されている。
(2)上顎洞底挙上用部材の作用
次に、前記構成の上顎洞底挙上用部材1の作用について説明する。
予め、補助支持部材30及び押圧体5を支持体3の先端側から螺合し、最も口腔側の位置に設けておく。そして、インプラントを埋設する部位の歯肉及び顎骨2に小穴16を開け、支持体3を顎骨2にねじ込んで固定する(図7(A))。
ねじ部材10を僅かに回転させて押圧部材11を顎骨2に向けて僅かに押し出す(図7(B))。これにより、顎骨2が僅かに破壊され、当該部位で骨増生がなされる。押圧部材11の押し出しと骨増生を繰り返すことにより、押圧部材11の先端側の部分で上顎洞底18が隆起して顎骨2が厚くなる(図7(C))。
顎骨2の厚さが、例えば15mm程度になったら、補助支持部材30を回転させて押圧部材11の先端部14側に押し出す(図7(D))。この回転は、連結部材33の隙間から工具を差し入れて係合穴37に係合させて行う。補助支持部材30が押し出されることにより、当該部位の顎骨2は破壊される。補助支持部材30が押圧部材11の先端部14に達したら回転を停止する(図7(E))。
押圧部材11及び補助支持部材30のいずれもチタン製であるので、このまま顎骨2と癒着して固着される。固着後に、押圧体収容穴6にインプラントの人工歯根本体20を螺合により埋設する。また、連結部材33を取り外し、補助支持部材収容穴35には円筒形状の穴埋めリング38を螺合させる(図7(F))。
尚、この人工歯根本体20に対する歯冠23の固定構造は第1の実施例と同様である。
(3)実施例の効果
本実施例の上顎洞底挙上用部材1によると、押圧部材11の先端部14の径がねじ部材10の径よりも大きいので、比較的広い範囲で顎骨2を厚くすることができ、インプラント埋設時の強度を高めることができる。
また、円筒形状の補助支持部材30を備えているので、補助支持部材30を顎骨2と癒着させて上顎洞底挙上用部材1を顎骨2に強固に固定することができる。これにより、インプラント埋設時の強度を高めることができる。
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、前記実施例では、補助支持部材30を円筒形状としたが、これに限定されず、例えば、ボルトとしてもよい。この場合、支持体3の補助支持部材収容穴35はボルトを螺合する形状にする。これによると、より簡易な構造で押圧部材11を支持させることができる。
(第4の実施例)
(1)上顎洞底挙上用部材1の構成
本実施例に係る上顎洞底挙上用部材1は、図9に示すように、口腔側から顎骨2の表面に固定される支持体3と、この支持体3を顎骨2にねじ止めする支持体固定手段39と、支持体3に螺合されると共に回転により顎骨2を上顎洞4側に押圧可能な押圧体5と、を備えたものである。
支持体3は、ステンレス鋼製で中心に押圧体収容穴6を有する略円筒形状であり、押圧体収容穴6の内周面に形成された雌ねじ部8と、顎骨2側に形成されたフランジ部40と、を備えている。支持体固定手段39はステンレス鋼製の円環形状で、フランジ部40を押さえた状態で顎骨2にねじ止めされる。支持体固定手段39は、円環形状でねじ止め部41を円周上の90度おきの4箇所に配置した形状としている。各ねじ止め部41は、マイクロスクリュー42により顎骨2にねじ止めされている。
押圧体5は、第1の実施例と同様に、支持体3の雌ねじ部8に螺合して回転により軸方向に移動可能なねじ部材10と、このねじ部材10の上顎洞4側に回転可能に取り付けられると共に顎骨2に接触して上顎洞4側に押圧する押圧部材11と、を備えている。ねじ部材10はステンレス鋼製で、外周面に形成された雄ねじ部12と、押圧部材11側に形成された球形状の支持突起13と、を備えている。押圧部材11は表面が円滑なステンレス鋼製で、ねじ部材10の径と同等の径を有する球面から成る先端部14と、ねじ部材10側に形成された球形状の支持穴15と、を備えている。ねじ部材10の支持突起13と、押圧部材11の支持穴15と、は回転可能に係合されている。
(2)上顎洞底挙上用部材の作用
次に、前記構成の上顎洞底挙上用部材1の作用について説明する。
インプラントを埋設する部位の歯肉に小穴16を開け、押圧体5が先端側に突出しないように装填した支持体3を支持体固定手段39により顎骨2の表面にねじ止めする(図9(A))。或いは、押圧体5を装填しない支持体3のみをねじ止めして、後から押圧体5を装填するようにしてもよい。
そして、ねじ部材10を僅かに回転させて押圧部材11を顎骨2に向けて僅かに押し出す(図9(B)(C))。これにより、顎骨2が僅かに破壊され、当該部位で骨増生がなされる。押圧部材11の押し出しと骨増生を繰り返すことにより、押圧部材11の先端側の部分で上顎洞底18が隆起して顎骨2が厚くなる(図9(D))。
顎骨2の厚さが、例えば15mm程度になったら、ねじ部材10を逆回転させて押圧体5を取り外す。また、支持体固定手段39のねじを取り外して、支持体3を取り外す。これにより、顎骨2に空洞19が形成される(図9(E))。この空洞19にインプラントの人工歯根本体20を螺合により埋設する(図9(F))。この人工歯根本体20は押圧部材11より僅かに大径とし、螺合による固定の強化を図る。
尚、この人工歯根本体20に対する歯冠23の固定構造は第1の実施例と同様である。
(3)実施例の効果
本実施例の上顎洞底挙上用部材1によると、顎骨2の厚さに関係なく支持体3を取り付けることができるので、顎骨2が支持体3を埋設できない程度に薄い場合、例えば厚さ1mm程度であっても支持体3を設けて顎骨2を厚くすることができる。
また、支持体固定手段39は円環形状でフランジ部40を押さえた状態で顎骨2にねじ止めされる別部材であるので、各種形状の支持体固定手段39を用意しておき、顎骨2の表面の状況や隣接する他の歯の存在等によって適宜な形状の支持体固定手段39を選択して利用することができる。
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、前記実施例では、支持体固定手段39は円環形状でねじ止め部41を円周上の90度おきの4箇所に配置した形状としたが、これに限定されず、円環の周囲に十字形に突出した4箇所にねじ止め部を有する形状や、1本の径方向に突出した2箇所にねじ止め部を有する形状としてもよい。
また、前記実施例では、支持体固定手段39は支持体3と別部材としたが、これに限定されず、支持体3の顎骨2側に一体形成されたフランジであるようにしてもよい。この場合、部品点数を増やすことなく簡易な構造で支持体3を固定することができる。
薄くなった顎骨に歯科用インプラントを設ける際に、事前に上顎洞の底部を洞内に隆起させて顎骨を厚くする上顎洞底挙上用部材の技術として利用される。特に、自己の顎骨を増生させることで安全且つ簡易に顎骨を厚くすることが可能な技術として好適に利用される。
1;上顎洞底挙上用部材、2;顎骨、3;支持体、4;上顎洞、5;押圧体、6;押圧体収容穴、10;ねじ部材、11;押圧部材、17;上顎洞底粘膜、18;上顎洞底、20;人工歯根本体、26;押さえ部材、39;支持体固定手段、40;フランジ部。

Claims (13)

  1. 口腔側から顎骨に固定される支持体と、該支持体に螺合されると共に回転により前記顎骨の一部を上顎洞側に押圧可能な押圧体と、を備え、
    前記押圧体によって前記顎骨の一部を上顎洞側に徐々に押し出すことにより該顎骨を僅かに破壊して増生させ、その繰り返しにより上顎洞底を隆起させることを特徴とする上顎洞底挙上用部材。
  2. 前記押圧体は、前記支持体に対して螺合して回転により軸方向に移動可能なねじ部材と、該ねじ部材の前記上顎洞側に回転可能に取り付けられると共に前記顎骨に接触して前記上顎洞側に押圧する押圧部材と、を備える請求項1に記載の上顎洞底挙上用部材。
  3. 前記押圧部材の径は、前記ねじ部材の径以下である請求項2に記載の上顎洞底挙上用部材。
  4. 前記押圧部材の先端部の径は前記ねじ部材の径よりも大きく、且つ前記先端部を支持すると共に前記支持体に螺合により支持される補助支持部材を備える請求項2に記載の上顎洞底挙上用部材。
  5. 前記補助支持部材は円筒形状であり、前記支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、その同心の円筒形状に形成された前記補助支持部材が螺合される補助支持部材収容穴と、を備える請求項4に記載の上顎洞底挙上用部材。
  6. 前記補助支持部材は、ボルトであり、前記支持体は、中心部に形成された押圧体を収容する押圧体収容穴と、その周囲に形成された前記補助支持部材が螺合される補助支持部材収容穴と、を備える請求項4に記載の上顎洞底挙上用部材。
  7. 前記押圧部材はステンレス鋼製である請求項2又は3に記載の上顎洞底挙上用部材。
  8. 前記押圧部材はチタン合金製である請求項4乃至6のいずれか一項に記載の上顎洞底挙上用部材。
  9. 前記支持体は前記顎骨に埋め込まれて固定される請求項1乃至8のいずれか一項に記載の上顎洞底挙上用部材。
  10. 前記支持体の前記口腔側の端部には、前記顎骨にねじ止めされると共に前記支持体が口腔側に突出することを防止する押さえ部材が設けられる請求項9に記載の上顎洞底挙上用部材。
  11. 前記支持体は前記顎骨の表面に設けられると共に、前記支持体を前記顎骨にねじ止めする支持体固定手段を備える請求項1乃至8のいずれか一項に記載の上顎洞底挙上用部材。
  12. 前記支持体の前記顎骨側にはフランジ部を備え、前記支持体固定手段は円環形状で前記フランジ部を押さえた状態で前記顎骨にねじ止めされる請求項11に記載の上顎洞底挙上用部材。
  13. 前記支持体固定手段は、前記支持体の前記顎骨側に形成されると共に前記顎骨にねじ止めされるフランジである請求項11に記載の上顎洞底挙上用部材。
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