JP2011030150A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】希望波と干渉波とのレベルの大小関係及び各アンテナに入る干渉波の位相関係に関わらず、簡易な構成で、干渉波の影響を低減可能な受信装置の提供。
【解決手段】受信装置1は、第2アンテナ12側の受信信号(Rx2)にウェイトを複素乗算する複素乗算器21と、第1アンテナ11側の受信信号(Rx1)から複素乗算後の信号を複素減算し、受信信号(Rx3)として出力する複素減算器22と、Rx1,Rx2を一定時間遅延させ、その遅延後のRx1をRx2で複素除算し結果を平均化することで、Rx3の信号レベルを小さくするウェイトを算出するウェイト算出部23と、Rx3に基づき希望波の到来を検出する希望波検出部24と、制御部26とを備え、制御部26は、希望波検出部24が希望波の到来を検出するまでの希望波待ち状態にて、ウェイト算出部23にウェイトを逐次算出及び更新させ、希望波の到来が検出されるとウェイトの更新を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信装置に関する。
近年、無線通信システムにおいては、マルチパスに強い伝送方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式が注目されているが、他システムや環境雑音等からの干渉波の影響により、通信品質が一時的に劣化する問題がある。また、例えば自動車において、車内の干渉源としては、従来、オーディオ機器のように固定されているディジタル機器が多かったが、近年ではパソコンや携帯電話など車内で移動するようになってきている。このため、干渉源の位置やレベルの大小に関わらず、適応的に干渉の影響を低減する必要がある。
ここで、特許文献1には、複数のアンテナを備えパワーインバージョンアダプティブアレー(PIAA)制御により干渉成分を低減する受信機が記載されている。
また、特許文献2には、第1のアンテナと、ノイズ源の近傍に設置されるノイズスキャン用の第2のアンテナとを備え、第2のアンテナからの受信信号を両アンテナ間の距離に応じた減衰率で減衰させると共に、その減衰させた信号を第1のアンテナからの受信信号から減算して、その第1のアンテナからの受信信号のノイズを低減する装置が記載されている。
また、特許文献3には、受信信号から周囲雑音を除去するためのフィルタ係数を、無通信状態期間において逐次更新し、受信状態の上記無通信状態期間を除く期間において、フィルタ係数の更新を停止することにより、受信信号から周囲雑音のみを除去できるようにすることが記載されている。
特開2000−31723号公報 特開2004−173063号公報 特開2005−86779号公報
特許文献1の技術では、基本的にPIAAは分離精度を上げるために多数のアンテナが必要であると共に、複雑な行列演算が必要で演算量が多いため、受信装置の回路規模が増大するという問題がある。
また、PIAAは単純に動作させると、希望波、干渉波に関わらず、レベルの大きい信号を小さくするように動作するため、希望波より干渉波の方が大きい場合にしか有効に機能しないという問題がある。つまり、希望波が干渉波よりレベルが大きい場合に、かえって希望波の方を小さくしてしまう。
尚、仮に特許文献3の思想を特許文献1に適用して、PIAAの制御(各アンテナからの受信信号に対する重み付けを、干渉波の受信レベルを抑えるように変更する制御)を、無通信状態期間にだけ実施することで、干渉波だけを抑制(抑圧)できる重み付けが得られるようにすることも考えられるが、そのように構成しても、やはり回路規模の大型化は回避できない。
一方、先行文献2の技術では、信号の振幅しか制御していないため、両アンテナに混入するノイズが同相でない場合には逆相加算することができず、十分なノイズ低減効果が得られないという問題がある。特に、干渉源の位置が変わってしまう場合は、各アンテナに同相で干渉波が入ってくる確率は非常に小さいため対応できない。
本発明は、希望波と干渉波とのレベルの大小関係及び各アンテナに入る干渉波の位相関係に関わらず、簡易な構成で、干渉波の影響を低減することが可能な受信装置の提供を目的としている。
請求項1の受信装置は、受信用の第1アンテナ及び第2アンテナと、第2アンテナ側の受信信号Rx2に、当該受信装置内で算出されたウェイトを複素乗算する複素乗算手段と、第1アンテナ側の受信信号Rx1から、前記複素乗算後の信号を複素減算し、その複素減算後の信号を、干渉抑制処理後の受信信号Rx3として出力する複素減算手段と、第1アンテナ側の受信信号Rx1と第2アンテナ側の受信信号Rx2とが入力され、第1アンテナ側の受信信号Rx1を第2アンテナ側の受信信号Rx2で複素除算することにより、前記ウェイトとして、干渉抑制処理後の受信信号Rx3の信号レベルを小さくするウェイトを算出し、その算出したウェイトを前記複素乗算手段に供給するウェイト算出手段と、ウェイト算出制御手段とを備えている。
そして、ウェイト算出制御手段は、ウェイト算出手段に、希望波が無い期間の第1アンテナ側の受信信号Rx1及び第2アンテナ側の受信信号Rx2から前記ウェイトを算出させると共に、希望波が到来したなら、ウェイト算出手段から複素乗算手段に供給されるウェイトの更新を停止させる。
この受信装置によれば、下記(A)〜(C)の効果が得られる。
(A)干渉抑制処理後の受信信号Rx3の信号レベルを小さくするウェイトが、希望波が無い期間の受信信号Rx1,Rx2から算出されると共に、希望波が到来すると、そのウェイトの更新が停止されるため、そのウェイトは、希望波でない信号(即ち干渉波)が干渉抑制処理後の受信信号Rx3に混入するのを抑制するウェイトとなる。
このため、希望波が到来した場合には、その希望波と干渉波との信号レベルの大小関係に関わらず、たとえ干渉波が希望波より信号レベルが小さくても、干渉抑制処理後の受信信号Rx3は、希望波より干渉波の方を大きく抑制した信号となる。つまり、希望波が干渉波より大きい場合に希望波の方が抑制されるのを防止できる。よって、希望波と干渉波との信号レベルの大小関係に関わらず、干渉波の影響を低減した受信信号Rx3が得られ、希望波の受信性能(受信品質)を向上させることができる。
(B)2系統の受信信号Rx1,Rx2同士を複素除算することよってウェイトを算出し、そのウェイトを、第2アンテナ側の受信信号Rx2に複素乗算した結果を、第1アンテナ側の受信信号Rx1から複素減算する、という演算により、干渉波を抑制した受信信号Rx3を得る構成であり、各アンテナに入る干渉波の位相差も加味して、その各アンテナからの干渉波を相殺できる構成になっている。このため、各アンテナに入る干渉波の位相関係に関わらず、干渉波の影響を低減した受信信号Rx3が得られ、希望波の受信性能を向上させることができる。
(C)上記(B)の演算を行う構成であるため、従来のPIAAのような複雑な行列演算が不要となり、回路規模を小さくすることができる。
以上のことから、請求項1の受信装置によれば、希望波と干渉波との信号レベルの大小関係及び各アンテナに入る干渉波の位相関係に関わらず、簡易な構成で、干渉波の影響を低減することができる。
尚、ウェイト算出手段は、受信信号Rx1,Rx2同士の複素除算結果を、そのままウェイトとして算出するように構成しても良いし、その複素除算結果を平均化した値を、ウェイトとして算出するように構成しても良い。
次に、請求項2の受信装置では、請求項1の受信装置において、希望波検出手段が備えられており、その希望波検出手段は、干渉抑制処理後の受信信号Rx3に基づいて、希望波の到来を検出する。
また、ウェイト算出手段は、第1アンテナ側の受信信号Rx1と第2アンテナ側の受信信号Rx2との各々を一定時間だけ遅延させた信号から、前記ウェイトを算出する。
そして、ウェイト算出制御手段は、希望波検出手段により希望波の到来が検出されるまでの希望波待ち状態(つまり、希望波が無い期間)において、ウェイト算出手段にウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを複素乗算手段に供給させ、希望波検出手段により希望波の到来が検出されると、ウェイト算出手段から複素乗算手段へのウェイトの更新を停止させる。
この構成によれば、ウェイト算出手段は、現在よりも一定時間だけ前の受信信号Rx1,Rx2から、ウェイトを算出することとなる。
このため、希望波検出手段により希望波の到来が検出されて更新が停止されたときのウェイトであって、希望波が到来してからの干渉波抑制用複素乗算に使用されるウェイトを、希望波が到来する前の(つまり、希望波が含まれない)受信信号Rx1,Rx2から算出されたものに、より確実にすることができる。このため、希望波を抑制してしまわないウェイトを、より確実に設定することができる。
尚、ウェイト算出制御手段が、ウェイト算出手段から複素乗算手段へのウェイトの更新を停止させる手法としては、ウェイト算出手段が新たなウェイトを算出するのを停止させても良いし、また、ウェイトの算出自体は許可するが、新たに算出されたウェイトが複素乗算手段に供給されないようにしても良い。
また、例えば、希望波の先頭に周期性を有するプリアンブルが付加されているのであれば、希望波検出手段は、受信信号Rx3から、そのプリアンブルを検出することで、希望波の到来を検出するように構成することができる。より具体的には、例えば、受信信号Rx3と、その受信信号Rx3をプリアンブルの1周期分遅延させた信号Rx3との自己相関値を求め、その自己相関値が所定の閾値を越えたら、希望波のプリアンブルが到来した(つまり、希望波が到来した)と判定するように構成することができる。また他の構成として、希望波検出手段は、受信信号Rx3の電力変動が所定の閾値を越えたら、希望波が到来したと判定するように構成することもできる。
次に、請求項3の受信装置では、請求項2の受信装置において、ウェイト算出手段を、下記のような構成にしている。
即ち、請求項3の受信装置において、ウェイト算出手段は、第1アンテナ側の受信信号Rx1を一定時間Tdだけ遅延させて出力する第1遅延手段と、第2アンテナ側の受信信号Rx2を前記一定時間Tdだけ遅延させて出力する第2遅延手段と、第1遅延手段及び第2遅延手段から出力される各受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが両方とも規定値以上であるか否かを判定するレベル判定手段と、第1遅延手段から出力される受信信号Rx1が入力され、レベル判定手段により肯定判定(即ち、前記各受信信号の信号レベルが両方とも規定値以上であると判定)されている場合には、第1遅延手段からの受信信号Rx1をそのまま出力し、レベル判定手段により否定判定(即ち、前記各受信信号の信号レベルの少なくとも片方が規定値以上ではないと判定)されている場合には、出力する信号を更新せずに保持する第1ホールド手段と、第2遅延手段から出力される受信信号Rx2が入力され、レベル判定手段により肯定判定されている場合には、第2遅延手段からの受信信号Rx2をそのまま出力し、レベル判定手段により否定判定されている場合には、出力する信号を更新せずに保持する第2ホールド手段と、第1ホールド手段の出力信号を第2ホールド手段の出力信号で複素除算する複素除算手段と、その複素除算手段による複素除算結果を平均化して、その平均化した値を前記ウェイトとして出力する平均化手段と、を備えている。
そして、この構成によれば、請求項2の受信装置について述べた効果に加えて、ノイズによる誤差の影響を低下させることができる。
つまり、レベルの小さい受信信号Rx1,Rx2からウェイトを算出すると、レベルの小さいノイズ(ホワイトノイズ)による誤差が大きくなって干渉波の抑制精度を低下させてしまうが、上記構成によれば、信号レベルが規定値以上の受信信号Rx1,Rx2だけを使ってウェイトを算出できるため、レベルの小さいノイズによる影響を排除することができる。更に、平均化により、受信信号Rx1,Rx2にレベルの大きなノイズが乗っても、その影響も排除することができる。
また、レベル判定手段が判定に用いる上記規定値を、ホワイトノイズよりも比較的大きい値であって、抑制したい干渉波の信号レベル程度の値に設定すれば、その値以上の信号レベルを有した受信信号Rx1,Rx2だけを使ってウェイトを算出することとなり、ある程度レベルが大きくて希望波を受信する際に実質的に邪魔になる干渉波を、抑制するためのウェイトを、より確実に算出することができるようになる。
次に、請求項4の受信装置では、請求項2,3の受信装置において、ウェイト算出制御手段は、前記希望波待ち状態において、第1アンテナ側の受信信号Rx1と第2アンテナ側の受信信号Rx2との両方の信号レベルが所定値以上である場合にだけ、ウェイト算出手段にウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを複素乗算手段に供給させる。
この構成によれば、ウェイト算出手段は、所定値以上の信号レベルの干渉波が受信されている場合に、ウェイトを算出することとなる。このため、ある程度レベルが大きくて、希望波を受信する際に実質的に邪魔になる干渉波を、抑制するためのウェイトを、より確実に算出することができる。
尚、請求項3の受信装置において、前述したように、レベル判定手段が判定に用いる上記規定値を、抑制したい干渉波の信号レベル程度の値に設定したならば、請求項4の特徴は備えていなくても良いが、その特徴を備えていても特に支障はない。
ここで、干渉波のレベルはマルチパスフェージングにより2つのアンテナで異なるため、必ずしも両方のアンテナとも干渉の影響が大きいとは限らない。加えて、干渉波は時間的にランダムに発生するため干渉が無い状況も起こりうる。
そこで、請求項5の受信装置は、請求項1〜4の受信装置において、切替手段とダイバーシチ合成手段とを備えている。そして、切替手段は、干渉抑制処理後の受信信号Rx3と、第2アンテナ側の受信信号Rx2とが入力され、それら両受信信号Rx2,Rx3のうちの何れか一方を切り替えて出力する。また、ダイバーシチ合成手段は、第1アンテナ側の受信信号Rx1と、切替手段から出力される受信信号とをダイバーシチ合成し、そのダイバーシチ合成後の信号(以下、ダイバーシチ合成信号という)を出力する。
この請求項5の受信装置によれば、切替手段が、干渉波の影響が大きいと判断した場合に受信信号Rx3の方を選択して出力し、干渉波の影響が大きくない(小さい)と判断した場合に受信信号Rx2の方を選択して出力するように構成すれば良い。そうすれば、干渉波の影響が小さい場合には、通常のダイバーシチ効果が得られ、また、干渉波の影響が大きい場合には、干渉波を抑制した受信信号Rx3が反映された受信信号であって、受信信号Rx3と受信信号Rx1とのダイバーシチ合成信号が、ダイバーシチ合成手段から出力されることとなる。このように、請求項5の受信装置によれば、通常のダイバーシチ効果も得られるようにすることができ、通信品質(希望波の受信品質)を更に向上させることが可能となる。加えて、干渉の状況に応じて適切な受信信号の復調処理を行うことができ、複数のアンテナを有効に活用することができる。
ここで、希望波検出手段によって希望波の到来が検出されるということは、干渉抑制処理後の受信信号Rx3から希望波が検知できるということであり、換言すると、希望波に干渉波が重なっているが、その干渉波が複素乗算手段及び複素減算手段による干渉抑制処理によって効果的に抑えられているということであり、このため、干渉波の影響が比較的大きい状況であると考えられる。
そこで、切替手段は、出力する受信信号Rx2,Rx3の切り替えを、例えば請求項6に記載の切替規則で行うように構成することができる。
即ち、請求項6の受信装置は、前記希望波検出手段を第1の希望波検出手段として備えると共に、第2アンテナ側の受信信号Rx2に基づいて希望波の到来を検出する第2の希望波検出手段を備えている。そして、切替手段は、第1及び第2の希望波検出手段のうち、第1の希望波検出手段のみによって希望波の到来が検出された場合に、干渉抑制処理後の受信信号Rx3を選択して出力し、それ以外の場合には、第2アンテナ側の受信信号Rx2を選択して出力する。つまり、切替手段は、第1及び第2の希望波検出手段のうち、第1の希望波検出手段のみによって希望波の到来が検出された場合に、干渉波の影響が大きいと判断し、その場合に、受信信号Rx3の方を選択する。
そして、この請求項6の構成であれば、受信信号Rx2,Rx3のうち、受信信号Rx3の方だけに希望波の到来が検知された場合には、受信信号Rx1と受信信号Rx3とのダイバーシチ合成が行われるが、それ以外の場合には、受信信号Rx1と受信信号Rx2とのダイバーシチ合成(即ち通常のダイバーシチ受信)が行われることとなり、通常のダイバーシチ受信に対する影響を小さくすることができる、という利点がある。
また、切替手段は、出力する受信信号Rx2,Rx3の切り替えを、例えば請求項7に記載の規則で行うように構成することもできる。
即ち、請求項7の受信装置では、切替手段は、希望波検出手段(以下、請求項6の受信装置と同様に、第1の希望波検出手段という)によって希望波の到来が検出された場合に、干渉抑制処理後の受信信号Rx3を選択して出力し、それ以外の場合には、第2アンテナ側の受信信号Rx2を選択して出力する。つまり、切替手段は、とにかく第1の希望波検出手段によって希望波の到来が検出された場合に、干渉波の影響が大きいと判断し、その場合に、受信信号Rx3の方を選択する。
そして、この請求項7の構成であれば、ダイバーシチ合成信号として、干渉波を抑えた受信信号Rx3を極力使用したダイバーシチ合成信号が得られる、という利点がある。
尚、請求項7の受信装置が、請求項6の受信装置と同様に、第2の希望波検出手段を備えるのであれば、切替手段は、請求項10に記載の如く、第2の希望波検出手段の検出結果に関わらず、第1の希望波検出手段によって希望波の到来が検出された場合に、干渉抑制処理後の受信信号Rx3を選択して出力し、それ以外の場合には、第2アンテナ側の受信信号Rx2を選択して出力するように構成すれば良い。
一方、請求項6の構成は、通常のダイバーシチ受信を極力行う(つまり、受信信号Rx2,Rx3のうち、干渉抑制処理を施さない通常の受信信号Rx2の方を極力使用する)という動きになるため、希望波に対する干渉波の干渉量が小さい場合に一層有利であると考えられる。また、請求項7,10の構成は、受信信号Rx2,Rx3のうち、干渉抑制処理を施した受信信号Rx3の方を極力使用するという動きになるため、希望波に対する干渉波の干渉量が大きい場合に一層有利であると考えられる。尚、干渉量とは、干渉波と希望波との電力比(=干渉波電力/希望波電力)のことである。
そこで、請求項8に記載のように、請求項6の切替規則と請求項7,10の切替規則とを、干渉量の大きさに応じて切り替えるように構成するのが一層好ましい。
即ち、請求項8の受信装置は、請求項5の受信装置において、前記希望波検出手段を第1の希望波検出手段として備えると共に、第2アンテナ側の受信信号Rx2に基づいて希望波の到来を検出する第2の希望波検出手段を備えている。更に、希望波に対する干渉波の干渉量が所定の判定値よりも大きいか否かを判定する干渉量判定手段を備えている。
そして、切替手段は、両受信信号Rx2,Rx3を切り替える規則として、「第1及び第2の希望波検出手段のうち、第1の希望波検出手段のみによって希望波の到来が検出された場合に、干渉抑制処理後の受信信号Rx3を選択して出力し、それ以外の場合には、第2アンテナ側の受信信号Rx2を選択して出力する」という第1の規則と、「第2の希望波検出手段の検出結果に関わらず、第1の希望波検出手段によって希望波の到来が検出された場合に、干渉抑制処理後の受信信号Rx3を選択して出力し、それ以外の場合には、第2アンテナ側の受信信号Rx2を選択して出力する」という第2の規則とを有している。
そして更に、切替手段は、干渉量判定手段により干渉量が判定値よりも大きくないと判定された場合には、前記第1の規則によって両受信信号Rx2,Rx3の切り替えを行い、干渉量判定手段により干渉量が判定値よりも大きいと判定された場合には、前記第2の規則によって両受信信号Rx2,Rx3の切り替えを行う。
この構成によれば、干渉量が小さい場合には、第1の規則(請求項6の切替規則と同様の規則)によってダイバーシチ合成手段への受信信号Rx2,Rx3が切り替えられ、干渉量が大きい場合には、第2の規則(請求項7,10の切替規則と同様の規則)によってダイバーシチ合成手段への受信信号Rx2,Rx3が切り替えられることとなり、干渉量の大きさに応じて、より適切な方の切替規則が採用されるため、通信品質(希望波の受信品質)を一層向上させることが可能となる。
また、請求項8の受信装置において、干渉量推定手段は、例えば請求項9に記載の如く構成することができる。
即ち、請求項9の受信装置では、希望波の先頭には周期性を有するプリアンブルが付加されている。そして、干渉量判定手段は、受信信号Rx2と、その受信信号Rx2を前記プリアンブルの1周期分遅延させた信号Rx2との自己相関値を、干渉量を表す値として求め、その自己相関値が所定の閾値よりも小さい場合に、干渉量が前記判定値よりも大きいと判定する。
次に、請求項11の受信装置は、請求項6、8〜10の受信装置において、更に、第1アンテナ側の受信信号Rx1に基づいて希望波の到来を検出する第3の希望波検出手段と、第1アンテナ側の受信信号Rx1の信号レベルを目標範囲に制御する第1のAGC(Automatic Gain Control)回路と、第2アンテナ側の受信信号Rx2の信号レベルを目標範囲に制御する第2のAGC回路とを備えている。そして、請求項11の受信装置は、第1〜第3の希望波検出手段のうち、第1の希望波検出手段のみによって希望波の到来が検出された場合には、第1及び第2のAGC回路を、干渉抑制処理後の受信信号Rx3の信号レベルが目標範囲となるように作動させる。
この構成によれば、受信信号Rx1,Rx2,Rx3のうち、Rx3のみに希望波の存在を検知できた場合には、その受信信号Rx3の信号レベルを優先して目標範囲にすることができ、その適切なレベルの受信信号Rx3を用いたダイバーシチ合成信号を得ることができる。よって、通信品質を向上させることが可能となる。
つまり、本発明では、受信信号Rx3における干渉波の信号レベルを小さくするようウェイトをかけるため、希望波の信号レベルもRx1とRx2の位相関係によっては小さくなる場合もあり得る。また、受信信号Rx3での希望波の信号レベルを大きくするためには、第1及び第2のAGC回路のゲインを両方とも大きくする必要がある。しかし、ただ単に受信信号Rx3の信号レベルに合わせて両AGC回路を動作させると、通常の受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが適切範囲から外れてしまう。そこで、請求項11の受信装置では、3つの希望波検出手段の検出結果から、第1の希望波検出手段のみ希望波が到来したと判定した場合にだけ、受信信号Rx3の信号レベルが目標範囲となるように第1及び第2のAGC回路を作動させるようにしているのである。
次に、請求項12の受信装置は、請求項2〜4の受信装置において、前記希望波検出手段を第1の希望波検出手段として備えると共に、第2アンテナ側の受信信号Rx2に基づいて希望波の到来を検出する第2の希望波検出手段と、第1アンテナ側の受信信号Rx1に基づいて希望波の到来を検出する第3の希望波検出手段と、を備えている。また、請求項5の受信装置と同様の、切替手段及びダイバーシチ合成手段も備えている。更に、ダイバーシチ合成手段から出力されるダイバーシチ合成後の信号(ダイバーシチ合成信号)を復調する第1の復調手段と、切替手段に入力される干渉抑制処理後の受信信号Rx3を復調する第2の復調手段とを備えている。
そして、請求項12の受信装置において、ウェイト算出制御手段は、第1の希望波検出手段により希望波の到来が検出された際に、第2及び第3の希望波検出手段の両方によっても希望波の到来が検出されたならば、ウェイトの更新停止を取り消して、前記希望波待ち状態に戻る。すると、ウェイト算出制御手段は、第1の希望波検出手段により次に希望波の到来が検出されるまで(尚、請求項4の構成を備える場合は、両受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが所定値以上であれば)、ウェイト算出手段にウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを複素乗算手段に供給させることとなる。尚、ウェイトの更新停止を取り消す形態としては、一旦行った更新停止をすぐに解除するというのでも良いし、更新の停止自体を行わないようにするのでも良い。
このような請求項12の受信装置によれば、請求項5の受信装置について述べた効果に加えて、下記の効果が得られる。
まず、請求項2の構成では、希望波検出手段(第1の希望波検出手段)により希望波の到来が検出されると、ウェイトの更新が停止されるため、万一、希望波と特徴が似た干渉波が到来して、希望波検出手段が希望波到来と誤判定してしまうと、その干渉波を抑制可能なウェイトが複素乗算手段に供給されずに、十分な性能が得られなくなる可能性がある。
そこで、まず、請求項12の受信装置では、第1の希望波検出手段により希望波の到来が検出されても、第2及び第3の希望波検出手段が希望波の到来を検出したならば、ウェイトの更新停止を取り消して、希望波待ち状態に戻ることにより、第1の希望波検出手段により次に希望波の到来が検出されるまで、ウェイト算出手段にウェイトを逐次算出させて、複素乗算手段へのウェイトを逐次更新するようにしている。
このため、希望波と誤判定されるような干渉波が到来して、第1〜第3の希望波検出手段が全て希望波到来と判定した場合には、ウェイトの算出及び更新が停止されることなく引き続き実施され、これにより、その干渉波を抑制するウェイトが得られることとなる。よって、その後に本当の希望波が到来したとすると、その希望波の到来を第1の希望波検出手段が検出可能となる。そして、この場合、第2の復調手段が受信信号Rx3を復調することで、その本当の希望波を復調することができる。
また、もし、先に希望波到来と判定された信号が、本当に希望波であったとしても、第1の復調手段がダイバーシチ合成信号を復調することで、その希望波も復調することができる。尚、このことは、希望波同士が干渉する隠れ端末問題による自チャネル干渉にも有効に機能することを意味する。つまり、先に到来した希望波と、その希望波と重なって後で到来する希望波との、両方を復調できるということである。
また、言い換えると、請求項12の受信装置では、第1〜第3の希望波検出手段が全て希望波到来と判定した場合には、ほとんど間違いなく本当の希望波だと思われるが、それが間違いの可能性もなくはないため、ウェイトの算出及び更新を継続して、その後、本当の希望波が到来した際に、その希望波の到来を第1の希望波検出手段で精度良く検知できるようにすると共に、その希望波を第2の復調手段で復調できるようにしている。
以上のことから、請求項12の受信装置によれば、希望波検出手段の不確実性にも対応することができ、希望波を正常に受信する可能性を一層高めることができる。尚、請求項12の受信装置に対しては、前述した請求項6〜11の各構成を更に適用することができる。
第1実施形態の受信装置の構成を表すブロック図である。 ウェイト算出部の構成を表すブロック図である。 第1実施形態のウェイト算出制御部の動作を表すフローチャートである。 第2実施形態のウェイト算出制御部の動作を表すフローチャートである。 第3実施形態の受信装置の構成を表すブロック図である。 第3実施形態における信号切替規則を説明する説明図である。 シミュレーション結果を説明する説明図である。 第4実施形態の受信装置の構成を表すブロック図である。 第5実施形態の受信装置の構成を表すブロック図である。 第5実施形態のウェイト算出制御部の動作を表すフローチャートである。 第5実施形態の作用を説明する説明図である。
以下に、本発明が適用された実施形態の受信装置について説明する。尚、本実施形態の受信装置は、例えば、OFDM伝送方式を用いた路車間及び車車間通信システムにおいて、路側の通信装置と車側の通信装置とに用いられるものである。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態の受信装置1は、受信用のアンテナとして、第1アンテナ11及び第2アンテナ12を備えている。
この受信装置1では、第1アンテナ11で受信された信号が、AGC回路13により適切な目標範囲の信号振幅に調整され、更にA/D変換部14によりアナログ信号からディジタル形式の受信信号Rx1に変換される。同様に、第2アンテナ12で受信された信号は、AGC回路15により適切な目標範囲の信号振幅に調整され、更にA/D変換部16によりアナログ信号からディジタル形式の受信信号Rx2に変換される。尚、各受信信号Rx1,Rx2は、IチャンネルとQチャンネルとを有したディジタル信号である。
そして、受信装置1には、第2アンテナ12側の受信信号Rx2に、当該受信装置1内で算出されたウェイトを複素乗算する複素乗算器21と、第1アンテナ側の受信信号Rx1から、複素乗算器21による複素乗算後の信号を複素減算し、その複素減算後の信号を干渉抑制処理後の受信信号Rx3として出力する複素減算器22とが、備えられている。
更に、受信装置1には、第1アンテナ側の受信信号Rx1と第2アンテナ側の受信信号Rx2とが入力されるウェイト算出部23と、希望波検出部24と、復調部25と、ウェイト算出制御部26とが、備えられている。
ウェイト算出部23は、受信信号Rx1を受信信号Rx2で複素除算することにより、複素乗算器21での複素乗算に用いられるウェイトとして、干渉抑制処理後の受信信号Rx3の信号レベルを小さくするウェイトを算出し、その算出したウェイトを複素乗算器21に供給する。尚、ウェイト算出部23の詳しい構成については、後で説明する。
希望波検出部24は、干渉抑制処理後の受信信号Rx3が入力されて、その受信信号Rx3に基づき希望波の到来を検出する(換言すれば、希望波が到来したか否かを判定する)。そして、希望波検出部24は、希望波の到来を検出したら、後段に受信信号Rx3を引き渡す。つまり、入力される受信信号Rx3の後段への出力を開始する。
尚、本実施形態では、希望波の先頭に周期性を有するプリアンブルが付加されており、希望波検出部24は、そのプリアンブルを検出することで、希望波の到来を検出する。
具体的には、希望波検出部24は、受信信号Rx3と、その受信信号Rx3をプリアンブルの1周期分遅延させた信号Rx3との自己相関値を算出し、その自己相関値が所定の閾値を越えたら、希望波のプリアンブルが到来した(即ち、希望波が到来した)と判定するように構成されている。尚、希望波検出部24は、例えば、受信信号Rx3の電力変動(信号レベル変動)が所定の閾値を超えたら、希望波が到来したと判定するように構成しても良い。
復調部25は、希望波検出部24からの受信信号Rx3を復調して、希望波に含まれていた受信ビット列を生成する。例えば、受信信号Rx3に対して、FFT(高速フーリエ変換)や伝搬路歪み補正、誤り訂正復号などの復調処理を行い、受信ビット列を生成する。
ウェイト算出制御部26は、希望波検出部24により希望波の到来が検出されるまでの希望波待ち状態(即ち、希望波が無い期間)において、ウェイト算出部23にウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを複素乗算器21に供給させ、希望波検出部24により希望波の到来が検出されると、ウェイト算出部23から複素乗算器21へのウェイトの更新を停止させるが、その動作については後で更に説明する。
次に、図2は、ウェイト算出部23の構成を表すブロック図である。
図2に示すように、ウェイト算出部23は、第1アンテナ側の受信信号Rx1を一定時間Tdだけ遅延させて出力する第1遅延部31と、第2アンテナ側の受信信号Rx2を前記一定時間Tdだけ遅延させて出力する第2遅延部32と、両遅延部31,32から出力される各受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが両方とも規定値以上であるか否かを判定するレベル判定部33と、第1遅延部31から出力される受信信号Rx1が入力される第1ホールド(HOLD)部35と、第2遅延部32から出力される受信信号Rx2が入力される第2ホールド部36と、複素除算器37及び平均化部38とを備えている。
第1ホールド部35は、レベル判定部33により肯定判定(即ち、各受信信号の信号レベルが両方とも規定値以上であると判定)されている場合には、第1遅延部31からの受信信号Rx1をそのまま出力し、レベル判定部33により否定判定(即ち、各受信信号の信号レベルの少なくとも片方が規定値未満と判定)されている場合には、出力する信号を更新せずに保持する。
同様に、第2ホールド部36は、レベル判定部33により肯定判定されている場合には、第2遅延部32からの受信信号Rx2をそのまま出力し、レベル判定部33により否定判定されている場合には、出力する信号を更新せずに保持する。
複素除算器37は、第1ホールド部35の出力信号を第2ホールド部36の出力信号で複素除算する。
そして、平均化部38は、複素除算器37による複素除算結果を平均化して、その平均化した値を前記ウェイトとして出力する。
尚、本実施形態において、平均化部38は、複素除算器37の出力を複数の値で移動平均するが、平均化の方法としては、例えば、時間が新しいものほど重みを大きくする加重移動平均などでも良い。また、図1のA/D変換部14,16は、一定のサンプリング間隔Ts毎に、新たな受信信号Rx1,Rx2を出力する。そして、ウェイト算出部23には、そのサンプリング間隔Ts毎に、新たな受信信号Rx1,Rx2が入力され、更に、図2に示す各部31〜38と図1の複素乗算器21及び複素減算器22は、そのサンプリング間隔Ts毎に繰り返し動作する。
このようなウェイト算出部23では、第1アンテナ側の受信信号Rx1と第2アンテナ側の受信信号Rx2との各々を遅延部31,32で一定時間Tdだけ遅延させると共に、その遅延させた両受信信号Rx1,Rx2のうち、信号レベルが規定値以上の信号同士を複素除算し、その複素除算結果を平均化した値を、ウェイトとして算出して複素乗算器21へ供給することとなる。
次に、図3は、ウェイト算出制御部26の動作を表すフローチャートである。尚、本実施形態では、パケット伝送を行っており、ウェイト算出制御部26は、当該受信装置1が起動したときと、当該受信装置1にて1パケット分の受信及び復調が終了したとき毎に、図3の動作を開始する。
図3に示すように、ウェイト算出制御部26は、希望波検出部24の検出結果を参照し、希望波検出部24が希望波の到来を未だ検出していなければ(S110:NO)、ウェイト算出部23を作動させて、該ウェイト算出部23にウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを複素乗算器21に供給させる(S120)。これにより、複素乗算器21へのウェイトが前述のサンプリング間隔Ts毎に逐次更新される。
尚、本実施形態において、希望波検出部24は、希望波の到来を検出すると、自身が出力する検出結果信号を一定の時間だけオンする(アクティブレベルにする)ようになっており、ウェイト算出制御部26は、その検出結果信号から、希望波検出部24が希望波の到来を検出したか否かを判断する。このため、図3では、希望波検出部24が希望波の到来を検出したことを、「希望波検出部=ON(オン)」と記載している。そして、このことは、後述する他のフローチャートにおいても同様である。
また、ウェイト算出制御部26は、希望波検出部24により希望波の到来が検出されたならば(S110:YES)、ウェイト算出部23から複素乗算器21へのウェイトの更新を停止させる(S130)。本実施形態では、ウェイト算出部23の動作を全て停止させることで、複素乗算器21へのウェイトの更新を停止させるが、ウェイトの更新を停止する手法としては、例えば、ウェイト算出部23における複素除算器37の出力を固定させたり、平均化部38の動作だけを停止させても良い。また、ウェイト算出部23のウェイト算出動作は許可するが、新たに算出されたウェイトが複素乗算器21に供給されないようにしても良い。例えば、ウェイト算出部23で算出されたウェイトが、所定のレジスタを介して複素乗算器21に供給される構成であれば、そのレジスタの値が更新されないようにすれば良い。
尚、希望波検出部24が希望波の到来を検出すると、その希望波検出部24から復調部25へ受信信号Rx3が出力され、その復調部25にて受信信号Rx3の復調処理が行われる。そして、復調部25にて、受信信号Rx3の復調(本実施形態では、パケット伝送を行っているため、1パケット分の復調)が終わると、ウェイト算出制御部26は、上記S130の動作で行ったウェイトの更新停止を解除して、図3の先頭からの動作を再び行う。
以上のような第1実施形態の受信装置1では、前記(A)〜(C)で述べた効果が得られる。
即ち、干渉抑制処理後の受信信号Rx3の信号レベルを小さくするウェイトが、希望波が無い期間の受信信号Rx1,Rx2から算出されると共に、希望波が到来すると、そのウェイトの更新が停止されるため、そのウェイトは、希望波でない信号(干渉波)が干渉抑制処理後の受信信号Rx3に混入するのを抑制するウェイトとなる。
このため、希望波が到来した場合には、希望波と干渉波との信号レベルの大小関係に関わらず、干渉抑制処理後の受信信号Rx3は、希望波より干渉波の方を大きく抑制した信号となる。よって、希望波と干渉波との信号レベルの大小関係に関わらず、干渉波の影響を低減した受信信号Rx3が得られ、希望波の受信性能(受信品質)を向上させることができる。
また、2系統の受信信号Rx1,Rx2同士を複素除算することでウェイトを算出し、そのウェイトを受信信号Rx2に複素乗算した結果を、受信信号Rx1から複素減算する、という演算により、干渉波を抑制した受信信号Rx3を得る構成であり、各アンテナ11,12に入る干渉波の位相差も加味して、その各アンテナ11,12からの干渉波を相殺できる構成になっている。このため、各アンテナ11,12に入る干渉波の位相関係に関わらず、干渉波の影響を低減した受信信号Rx3が得られ、希望波の受信性能を向上させることができる。更に、従来のPIAAのような複雑な行列演算が不要となり、回路規模を小さくすることができる。
よって、本実施形態の受信装置1によれば、希望波と干渉波との信号レベルの大小関係及び各アンテナ11,12に入る干渉波の位相関係に関わらず、簡易な構成で、干渉波の影響を低減することができる。
そして更に、ウェイト算出部23は、受信信号Rx1,Rx2の各々を一定時間Tdだけ遅延させた信号からウェイトを算出するため、希望波検出部24により希望波の到来が検出されて、更新が停止されたときのウェイト、即ち希望波が到来してからの干渉波抑制用複素乗算に使用されるウェイトを、希望波が到来する前の(つまり、希望波が無い期間の)受信信号Rx1,Rx2から算出されたものに、より確実にすることができる。このため、希望波を抑制してしまわないウェイトを、より確実に設定することができる。
尚、ウェイト算出部23の遅延部31,32が遅延させる上記一定時間Tdは、希望波検出部24が希望波の到来を検出する際の遅れ時間と同じか、それよりも若干長い時間に設定しておけば良い。
また、ウェイト算出部23にレベル判定部33とホールド部35,36を設けているため、請求項3の受信装置について述べた効果が得られる。
つまり、信号レベルが規定値以上の受信信号Rx1,Rx2だけを使ってウェイトを算出できるため、レベルの小さいノイズによる影響を排除することができる。また、レベル判定部33が判定に用いる上記規定値を、抑制したい干渉波の信号レベル程度の値に設定すれば、その値以上の信号レベルを有した受信信号Rx1,Rx2だけを使ってウェイトを算出することとなり、ある程度レベルが大きく、希望波を受信する際に実質的に邪魔になる干渉波を、抑制するためのウェイトを、より確実に算出することができるようになる。
更に、ウェイト算出部23に平均化部38を設けているため、受信信号Rx1,Rx2に瞬時的にレベルの大きなノイズが乗っても、その影響も排除することができる。
尚、本実施形態では、複素乗算器21が複素乗算手段に相当し、複素減算器22が複素減算手段に相当し、ウェイト算出部23がウェイト算出手段に相当し、ウェイト算出制御部26がウェイト算出制御手段に相当し、希望波検出部24が希望波検出手段(第1の希望波検出手段)に相当している。また、第1遅延部31が第1遅延手段に相当し、第2遅延部32が第2遅延手段に相当し、レベル判定部33がレベル判定手段に相当し、第1ホールド部35が第1ホールド手段に相当し、第2ホールド部36が第2ホールド手段に相当し、複素除算器37が複素除算手段に相当し、平均化部38が平均化手段に相当している。
[第2実施形態]
第2実施形態の受信装置1は、第1実施形態の受信装置と比較すると、ウェイト算出制御部26が、図3の動作に代えて、図4の動作を行う点が異なっている。そして、図4の動作は、図3の動作と比較すると、下記のS113,S115の動作が追加されている点が異なっている。
即ち、ウェイト算出制御部26は、希望波検出部24が希望波の到来を未だ検出していない場合(S110:NO)に、第1アンテナ側の受信信号Rx1と第2アンテナ側の受信信号Rx2との信号レベル(電力レベル)をモニタして、両受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが所定値以上か否かを判定する(S113)。そして、両受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが所定値以上であれば(S113:YES)、ウェイト算出部23にウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを複素乗算器21に供給させるが(S120)、両受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが所定値以上でなければ(S113:NO)、ウェイト算出部23がウェイトを算出するのを停止させる(S115)。尚、このS115では、ウェイト算出部23の動作を全て停止させるが、例えば、複素除算器37の出力を固定させたり、平均化部38の動作だけを停止させても良い。
つまり、本第2実施形態において、ウェイト算出制御部26は、希望波の到来が検出されるまでの希望波待ち状態において、受信信号Rx1,Rx2の両方の信号レベルが所定値以上である場合にだけ、ウェイトの逐次算出及び更新が実施されるようにしている。
そして、このような第2実施形態によれば、ウェイト算出部23は、所定値以上の信号レベルの干渉波が受信されている場合に、ウェイトを算出することとなる。このため、ある程度レベルが大きくて、希望波を受信する際に実質的に邪魔になる干渉波を、抑制するためのウェイトを、より確実に算出して複素乗算器21に供給することができる。
尚、第1実施形態の受信装置1において、前述したように、レベル判定部33が判定に用いる上記規定値を、抑制したい干渉波の信号レベル程度の値に設定したならば、ウェイト算出制御部26は必ずしも図4の動作を行わなくても良いが、その図4の動作を行っても特に支障はない。また、ウェイト算出部23が、図2のレベル判定部33とホールド部35,36を備えない構成であれば、ウェイト算出制御部26が図4の動作を行うことが、特に有効となる。
[第3実施形態]
図5に示す第3実施形態の受信装置3は、第1又は第2実施形態の受信装置1と比較すると、下記(1)〜(3)の点が異なっている。
(1)希望波検出部24と同じ構成及び機能の希望波検出部41,42が追加されている。そして、一方の希望波検出部41には、第1アンテナ側の受信信号Rx1が入力され、他方の希望波検出部42には、第2アンテナ側の受信信号Rx2が入力される。
尚、希望波検出部24が第1の希望波検出手段に相当し、希望波検出部42が第2の希望波検出手段に相当し、希望波検出部41が第3の希望波検出手段に相当している。
(2)切替部43(切替手段に相当)とダイバーシチ合成部44(ダイバーシチ合成手段に相当)とが追加されている。
そして、切替部43は、希望波検出部24から出力される干渉抑制処理後の受信信号Rx3と、希望波検出部42から出力される第2アンテナ側の受信信号Rx2とが入力され、それら両受信信号Rx2,Rx3のうちの何れか一方を切り替えて出力する。
また、ダイバーシチ合成部44は、希望波検出部41から出力される第1アンテナ側の受信信号Rx1と、切替部43から出力される受信信号(Rx2又はRx3)とをダイバーシチ合成し、そのダイバーシチ合成後の信号(ダイバーシチ合成信号)を出力する。
尚、ダイバーシチ合成部44は、入力される2系統の信号に対して、信号レベルの大きさや、推定した信号品質を用いて、選択合成や最大比合成などを行う周知のものである。
(3)復調部25に代えて、その復調部25と同様の復調部45を備えている。そして、復調部45は、ダイバーシチ合成部44から出力されるダイバーシチ合成信号を復調して、希望波に含まれていた受信ビット列を生成する。
次に、切替部43が、出力する受信信号Rx2,Rx3の切り替えを、どのような規則で行うかについて、図6を用い説明する。
尚、図6において、「PD2」は、希望波検出部42が出力する検出結果信号であり、その「PD2」がON(オン)ということは、希望波検出部42が受信信号Rx2に基づいて希望波の到来を検出したということであり、逆に、「PD2」がOFF(オフ)ということは、希望波検出部42が希望波の到来を検出していないということである。また、図6において、「PD3」は、希望波検出部24が出力する検出結果信号であり、その「PD3」がONということは、希望波検出部24が受信信号Rx3に基づいて希望波の到来を検出したということであり、逆に、「PD3」がOFFということは、希望波検出部24が希望波の到来を検出していないということである。
図6(a)に示すように、切替部43は、希望波検出部24,42のうち、希望波検出部24だけが希望波の到来を検出した場合(PD2=OFF、且つ、PD3=ONの場合)に、干渉抑制処理後の受信信号Rx3を選択して出力し、それ以外の場合(PD2=OFF、且つ、PD3=ON、ではない場合)には、第2アンテナ側の受信信号Rx2を選択して出力する。以下では、この切替規則(第1の規則に相当)のことを「TYPE1」と言う。
尚、切替部43は、復調部45で復調が開始されると、以降は、復調部45にて受信信号の復調(1パケット分の復調)が終わるまでは、出力する受信信号を切り替えないようになっている。
以上のような第3実施形態の受信装置3によれば、受信信号Rx2,Rx3のうち、受信信号Rx3のみから希望波の到来が検出された場合(PD2=OFF、且つ、PD3=ONの場合)には、干渉波の影響が大きいと見なして、その受信信号Rx3と受信信号Rx1とのダイバーシチ合成信号を復調部45に入力させることができ、また、それ以外の場合には、干渉波の影響が大きくないと見なして、受信信号Rx2と受信信号Rx1とのダイバーシチ合成信号を復調部45に入力させることができる。つまり、その場合には、通常のダイバーシチ受信を行うこととなる。
このように、第3実施形態の受信装置3によれば、干渉波の影響が大きい場合には、干渉波を抑制した受信信号Rx3を用いることができ、干渉波の影響が小さい場合には、通常のダイバーシチ効果が得られるようにすることができるため、通信品質(希望波の受信品質)を更に向上させることが可能となる。また、上記「TYPE1」の切替規則であれば、通常のダイバーシチ受信を極力行う(通常のダイバーシチ受信への影響を小さくする)、という動きになるため、希望波に対する干渉波の干渉量が小さい場合に一層有利であると考えられる。
<変形例>
一方、変形例として、切替部43は、図6(b)に示すように、希望波検出部42の判定結果(PD2)に関わらず、希望波検出部24が希望波の到来を検出した場合(つまり、とにかくPD3がONの場合)に、干渉抑制処理後の受信信号Rx3を選択して出力し、それ以外の場合(PD3がOFFの場合)には、第2アンテナ側の受信信号Rx2を選択して出力する、というように構成しても良い。以下では、この切替規則(第2の規則に相当)のことを「TYPE2」と言う。
そして、この「TYPE2」の切替規則であれば、ダイバーシチ合成信号として、干渉波を抑えた受信信号Rx3を極力使用したダイバーシチ合成信号が得られる、という利点がある。また、受信信号Rx3の方を極力使用することから、希望波に対する干渉波の干渉量が大きい場合に一層有利であると考えられる。
<追加の構成>
また、追加の構成として、3つの希望波検出部24,41,42のうち、希望波検出部24のみによって希望波の到来が検出された場合には、AGC回路13,15を、干渉抑制処理後の受信信号Rx3の信号レベルが目標範囲となるように作動させる、というAGC回路制御部を設ければ、通信品質をより向上させることが可能となる。
つまり、本実施形態では、受信信号Rx3において干渉波の信号レベルを小さくするようウェイトをかけるため、希望波の信号レベルもRx1とRx2の位相関係によっては多少小さくなる場合もあり得る。また、受信信号Rx3での希望波の信号レベルを大きくするためには、AGC回路13,15のゲインを両方とも大きくする必要があるが、ただ単に受信信号Rx3の信号レベルに合わせて両AGC回路13,15を動作させると、通常の受信信号Rx1,Rx2の信号レベルが適切範囲から外れてしまう。そこで、3つの希望波検出部24,41,42のうちで、希望波検出部24のみが希望波の到来を検出した場合にだけ、受信信号Rx3の信号レベルが目標範囲となるようにAGC回路13,15を作動させるのである。これにより、干渉抑制処理後の受信信号Rx3のレベルを量子化誤差の小さい適切なレベルにして、後段の復調処理を行うことができるため、さらに通信品質を向上することが可能となる。
<シミュレーション結果の説明>
ここで、第3実施形態の受信装置3において「TYPE1」の切替規則を用いた場合と、上記第3実施形態の受信装置3において「TYPE2」の切替規則を用いた場合と、従来方式の受信機(従来の一般的なダイバーシチ受信機)との、各々について、シミュレーションした結果を、図7(a)に示す。また、そのシミュレーションの際の諸元は、図7(b)に示す通りである。
尚、従来方式の受信機とは、図5の構成から、複素乗算器21、複素減算器22、ウェイト算出部23、ウェイト算出制御部26、3つの希望波検出部24,41,42、及び切替部43を削除すると共に、A/D変換部14,16からの各受信信号Rx1,Rx2を、そのままダイバーシチ合成部44に入力させる構成の受信機である。また、図7(b)において、「レベル判定部の規定値th=1.0」とは、ウェイト算出部23のレベル判定部33において信号レベルの判定に用いる規定値が、ノイズ(ホワイトノイズ)の電力と等電力であることを意味している。
図7(a)から分かる通り、第3実施形態の受信装置3によれば、「TYPE1」と「TYPE2」との何れの場合でも、干渉波のレベルに関わらず「PER<10%」を実現できる。
また、「TYPE2」の方が干渉の影響を抑えることができるが、干渉波のレベルが小さい場合(干渉量が小さくDURが大きい場合)には、「TYPE1」や従来方式よりも特性が悪くなる性質がある。この結果からも、特に、「TYPE1」は干渉量が小さい場合に有利で、「TYPE2」は干渉量が大きい場合に有利であることが分かる。
[第4実施形態]
そこで、第3実施形態の受信装置3に切替規則の変更機能を追加して、「TYPE1」と「TYPE2」とを干渉量の推定値に応じて受信パケット毎に切り替え可能とした、第4実施形態の受信装置について説明する。
図8に示す第4実施形態の受信装置5は、第3実施形態の受信装置3と比較すると、下記(4),(5)の点が異なっている。
(4)干渉量推定部47が追加されている。
その干渉量推定部47は、希望波に対する干渉波の干渉量(厳密には干渉量の推定値)が所定の判定値よりも大きいか否かを判定するものである。
より具体的に説明すると、干渉量推定部47は、希望波検出部42が希望波の到来を検出すると、その希望波検出部42で算出された自己相関値(即ち、受信信号Rx2と、その受信信号Rx2をプリアンブルの1周期分遅延させた信号Rx2との自己相関値)を、干渉量を表す値(即ち干渉量の推定値)として取得する。そして、その自己相関値が所定の閾値よりも小さければ、干渉量が判定値よりも大きいと判定し、逆に、自己相関値が閾値よりも小さくなければ、干渉量が判定値よりも大きくないと判定する。なぜなら、自己相関値は、干渉量が大きいほど、小さくなる特性があるためである。
尚、自己相関値の閾値(干渉量の判定値)は、図7(a)において、「TYPE1」の場合のPERが「TYPE2」の場合のPERよりも大きくなってしまう変化点でのDURの値(約10[dB])に相当した値に設定されている。また、本実施形態では、干渉量推定部47が干渉量判定手段に該当するが、より厳密には、希望波検出部42において自己相関値を算出する部分と干渉量推定部47とが、干渉量判定手段に相当している。
(5)切替部43は、「TYPE1」と「TYPE2」との2通りの切替規則を記憶しており、干渉量推定部47により干渉量が判定値よりも大きくない(即ち、自己相関値が閾値よりも小さくない)と判定された場合には、「TYPE1」の切替規則で受信信号Rx2,Rx3の切り替えを行い、干渉量推定部47により干渉量が判定値よりも大きい(即ち、自己相関値が閾値よりも小さい)と判定された場合には、「TYPE2」の切替規則で受信信号Rx2,Rx3の切り替えを行う。
このような第4実施形態の受信装置5によれば、干渉量が小さい場合には「TYPE1」の切替規則でダイバーシチ合成部44への受信信号Rx2,Rx3が切り替えられ、干渉量が大きい場合には「TYPE2」の切替規則でダイバーシチ合成部44への受信信号Rx2,Rx3が切り替えられることとなり、干渉量の大きさに応じて、より適切な方の切替規則が採用される。このため、第3実施形態の受信装置3と比べて、更に通信品質を向上させることが可能となる。
[第5実施形態]
図9に示す第5実施形態の受信装置7は、第3実施形態の受信装置3と比較して、下記(6),(7)の点が異なっている。尚、本第5実施形態の下記(6),(7)の特徴は、第4実施形態の受信装置5についても同様に適用することができる。
(6)第1実施形態(図1)と同様の復調部25であって、希望波検出部24から切替部43に入力される受信信号Rx3を復調する復調部25を備えている。
尚、本実施形態では、復調部45が第1の復調手段に相当し、復調部25が第2の復調手段に相当している。
(7)ウェイト算出制御部26が、図3又は図4の動作に代えて図10の動作を行う。そして、図10の動作は、図3の動作と比較すると、S140の動作が追加されている点が異なっている。尚、図10において、第1の希望波検出部とは、希望波検出部24のことであり、第2の希望波検出部とは、希望波検出部42のことであり、第3の希望波検出部とは、希望波検出部41のことである。
即ち、ウェイト算出制御部26は、希望波検出部24により希望波の到来が検出されて、ウェイトの更新を停止させた後(S110:YES→S130)、他の希望波検出部41,42の両方とも希望波の到来を検出したか否かを判定する(S140)。
そして、希望波検出部41,42の一方でも希望波の到来を検出していなければ(S140:NO)、そのまま当該図10の動作を終了するが、希望波検出部41,42の両方が希望波の到来を検出していたならば(S140:YES)、ウェイトの更新停止を解除して、図10の先頭からの動作を再び行う。すると、ウェイト算出制御部26は、希望波検出部24により次に希望波の到来が検出されるまで、ウェイト算出部23にウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを複素乗算器21に供給させることとなる(S110:NO→S120)。
つまり、ウェイト算出制御部26は、希望波検出部24により希望波の到来が検出された際に、他の2つの希望波検出部41,42によっても希望波の到来が検出されたならば、ウェイトの更新停止を取り消すようになっている。
そして、このような第5実施形態の受信装置7によれば、更に下記の効果が得られる。
まず、図11に例示するように、もし、希望波のプリアンブルと似た干渉波が到来して、希望波検出部24が希望波到来と誤判定した場合に、ウェイトの更新を停止させたままにしてしまうと、その干渉波を抑制可能なウェイトが複素乗算器21に供給されずに、十分な性能が得られなくなる可能性がある。
そこで、まず、本第5実施形態では、希望波検出部24により希望波の到来が検出されても、他の2つの希望波検出部41,42が希望波の到来を検出したならば、ウェイトの更新停止を取り消して、希望波検出部24により次に希望波の到来が検出されるまで、ウェイトの算出及び更新を引き続き行うようにしている。
このため、図11のように希望波と誤判定されるような干渉波が到来して、3つの希望波検出部24,41,42が全て希望波到来と判定した場合には、ウェイトの算出及び更新が停止されることなく引き続き実施され、これにより、その干渉波を抑制するウェイトが得られることとなる。よって、図11の如く、その後に本当の希望波が到来したとすると、その希望波の到来を希望波検出部24が検出可能となる。そして、この場合、復調部25が受信信号Rx3を復調することで、その本当の希望波を復調することができる。
また、もし、先に希望波到来と判定された信号が、本当に希望波であったとしても、復調部45がダイバーシチ合成信号を復調することで、その希望波も復調することができる。更に、このことは、希望波同士が干渉する隠れ端末問題による自チャネル干渉にも有効に機能することを意味する。
以上のことから、本第5実施形態の受信装置7によれば、希望波検出部24,41,42の不確実性にも対応することができ、希望波を正常に受信する可能性を一層高めることができる。
尚、図10において、S130とS140の順番を入れ替えて、S130の動作を、S140で「NO」と判定した後に実施するようにしても良い。また、図3の動作から図10の動作への変更は、図4の動作に対しても同様に適用することができる。つまり、図4の動作にS140の動作を追加しても良い。
一方、第5実施形態の受信装置7(図9)において、復調部25を削除すると共に、希望波検出部24が希望波の到来を検出したら、復調部45を強制的に一旦リセットすると共に、復調部45への復調対象信号を、ダイバーシチ合成信号から受信信号Rx3に切り替えるように構成しても良い。
この変形により、希望波同士が干渉した際に両方とも復調することは不可能になるが、希望波検出部24の誤検出による性能劣化を防いで良好な通信品質を保つ、という主な効果は得ることができる。
[他の実施形態]
ところで、上記各実施形態の受信装置が適用される通信システムにおいて、希望波が無い期間を意図的に作り出すためのメカニズムを設ければ、各受信装置において、干渉波を抑制するためのウェイトの学習期間が保証されるため有利である。
また、そのメカニズムとしては、例えば、特定端末のみ送信できる期間(以下、特定端末送信可能期間という)を、予め規定しておくか、あるいは、規定できる専用パケットを上記特定端末が送信し、その特定端末は、特定端末送信可能期間の開始タイミングから所定時間を空けて、送信を開始するようにすれば良い。このようにすることで、その特定端末送信可能期間における最初の所定時間分の期間は、通信システムにおける各通信装置(受信装置)にとって希望波の無い期間となる。
更に路車間通信システムを例に挙げて、より具体的に説明すると、例えば、ある時刻から一定の時間だけ、車側の通信装置が全て送信を停止すると共に、路側の通信装置だけが送信できる特定端末送信可能期間となり、路側の通信装置は、その特定端末送信可能期間の開始タイミングから所定時間を空けて、送信を開始するようにすれば良い。また例えば、路側の通信装置が特定の専用パケットを送信すると、車側の全ての通信装置が一定の時間だけ送信を停止するように決めておくことで、路側の通信装置だけが送信できる上記特定端末送信可能期間が発生するようにしても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、ウェイト算出部23は、受信信号Rx1,Rx2同士の複素除算結果を、平均化せずに、そのままウェイトとして出力するように構成しても良い。
また、伝送方式としては、OFDM伝送方式に限らず、他の方式でも良い。また、本発明が適用される通信システムも、路車間及び車車間通信システムに限らず、他の通信システムでも良い。
1,3,5,7…受信装置、11…第1アンテナ、12…第2アンテナ、13,15…AGC回路、14,16…A/D変換部、21…複素乗算器、22…複素減算器、23…ウェイト算出部、24…希望波検出部(第1の希望波検出手段)、25,45…復調部、26…ウェイト算出制御部、31…第1遅延部、32…第2遅延部、33…レベル判定部、35…第1ホールド部、36…第2ホールド部、37…複素除算器、38…平均化部、41…希望波検出部(第2の希望波検出手段)、42…希望波検出部(第3の希望波検出手段)、43…切替部、44…ダイバーシチ合成部、47…干渉量推定部

Claims (12)

  1. 受信用のアンテナとして、第1アンテナ及び第2アンテナを備えた受信装置であって、
    前記第2アンテナ側の受信信号に、当該受信装置内で算出されたウェイトを複素乗算する複素乗算手段と、
    前記第1アンテナ側の受信信号から、前記複素乗算後の信号を複素減算し、その複素減算後の信号を、干渉抑制処理後の受信信号として出力する複素減算手段と、
    前記第1アンテナ側の受信信号と前記第2アンテナ側の受信信号とが入力され、前記第1アンテナ側の受信信号を前記第2アンテナ側の受信信号で複素除算することにより、前記ウェイトとして、前記干渉抑制処理後の受信信号の信号レベルを小さくするウェイトを算出し、その算出したウェイトを前記複素乗算手段に供給するウェイト算出手段と、
    前記ウェイト算出手段に、希望波が無い期間の前記第1アンテナ側の受信信号及び前記第2アンテナ側の受信信号から前記ウェイトを算出させると共に、前記希望波が到来したなら、前記ウェイト算出手段から前記複素乗算手段に供給される前記ウェイトの更新を停止させるウェイト算出制御手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記干渉抑制処理後の受信信号に基づいて前記希望波の到来を検出する希望波検出手段を備え、
    前記ウェイト算出手段は、前記第1アンテナ側の受信信号と前記第2アンテナ側の受信信号との各々を一定時間だけ遅延させた信号から、前記ウェイトを算出し、
    前記ウェイト算出制御手段は、前記希望波検出手段により前記希望波の到来が検出されるまでの希望波待ち状態において、前記ウェイト算出手段に前記ウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを前記複素乗算手段に供給させ、前記希望波検出手段により前記希望波の到来が検出されると、前記ウェイト算出手段から前記複素乗算手段への前記ウェイトの更新を停止させること、
    を特徴とする受信装置。
  3. 請求項2に記載の受信装置において、
    前記ウェイト算出手段は、
    前記第1アンテナ側の受信信号を一定時間だけ遅延させて出力する第1遅延手段と、
    前記第2アンテナ側の受信信号を前記一定時間だけ遅延させて出力する第2遅延手段と、
    前記第1遅延手段及び前記第2遅延手段から出力される前記各受信信号の信号レベルが両方とも規定値以上であるか否かを判定するレベル判定手段と、
    前記第1遅延手段から出力される受信信号が入力され、前記レベル判定手段により前記各受信信号の信号レベルが両方とも規定値以上であると肯定判定されている場合には、前記第1遅延手段からの受信信号をそのまま出力し、前記レベル判定手段により前記各受信信号の信号レベルが両方とも規定値以上ではないと否定判定されている場合には、出力する信号を更新せずに保持する第1ホールド手段と、
    前記第2遅延手段から出力される受信信号が入力され、前記レベル判定手段により肯定判定されている場合には、前記第2遅延手段からの受信信号をそのまま出力し、前記レベル判定手段により否定判定されている場合には、出力する信号を更新せずに保持する第2ホールド手段と、
    前記第1ホールド手段の出力信号を前記第2ホールド手段の出力信号で複素除算する複素除算手段と、
    前記複素除算手段による複素除算結果を平均化して、その平均化した値を前記ウェイトとして出力する平均化手段と、
    を備えていることを特徴とする受信装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の受信装置において、
    前記ウェイト算出制御手段は、前記希望波待ち状態において、前記第1アンテナ側の受信信号と前記第2アンテナ側の受信信号との両方の信号レベルが所定値以上である場合にだけ、前記ウェイト算出手段に前記ウェイトを逐次算出させると共に、その新たに算出されたウェイトを前記複素乗算手段に供給させること、
    を特徴とする受信装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の受信装置において、
    前記干渉抑制処理後の受信信号と、前記第2アンテナ側の受信信号とが入力され、それら両受信信号のうちの何れか一方を切り替えて出力する切替手段と、
    前記第1アンテナ側の受信信号と前記切替手段から出力される受信信号とをダイバーシチ合成し、そのダイバーシチ合成後の信号を出力するダイバーシチ合成手段と、
    を備えていることを特徴とする受信装置。
  6. 請求項5に記載の受信装置において、
    前記希望波検出手段を第1の希望波検出手段として備えると共に、
    前記第2アンテナ側の受信信号に基づいて前記希望波の到来を検出する第2の希望波検出手段を備え、
    前記切替手段は、前記第1及び第2の希望波検出手段のうち、前記第1の希望波検出手段のみによって前記希望波の到来が検出された場合に、前記干渉抑制処理後の受信信号を選択して出力し、それ以外の場合には、前記第2アンテナ側の受信信号を選択して出力すること、
    を特徴とする受信装置。
  7. 請求項5に記載の受信装置において、
    前記切替手段は、前記希望波検出手段によって前記希望波の到来が検出された場合に、前記干渉抑制処理後の受信信号を選択して出力し、それ以外の場合には、前記第2アンテナ側の受信信号を選択して出力すること、
    を特徴とする受信装置。
  8. 請求項5に記載の受信装置において、
    前記希望波検出手段を第1の希望波検出手段として備えると共に、
    前記第2アンテナ側の受信信号に基づいて前記希望波の到来を検出する第2の希望波検出手段と、
    前記希望波に対する干渉波の干渉量が所定の判定値よりも大きいか否かを判定する干渉量判定手段とを備え、
    前記切替手段は、
    前記両受信信号を切り替える規則として、「前記第1及び第2の希望波検出手段のうち、前記第1の希望波検出手段のみによって前記希望波の到来が検出された場合に、前記干渉抑制処理後の受信信号を選択して出力し、それ以外の場合には、前記第2アンテナ側の受信信号を選択して出力する」という第1の規則と、「前記第2の希望波検出手段の検出結果に関わらず、前記第1の希望波検出手段によって前記希望波の到来が検出された場合に、前記干渉抑制処理後の受信信号を選択して出力し、それ以外の場合には、前記第2アンテナ側の受信信号を選択して出力する」という第2の規則とを有すると共に、前記干渉量判定手段により前記干渉量が前記判定値よりも大きくないと判定された場合には、前記第1の規則によって前記両受信信号の切り替えを行い、前記干渉量判定手段により前記干渉量が前記判定値よりも大きいと判定された場合には、前記第2の規則によって前記両受信信号の切り替えを行うこと、
    を特徴とする受信装置。
  9. 請求項8に記載の受信装置において、
    前記希望波の先頭には周期性を有するプリアンブルが付加されており、
    前記干渉量判定手段は、前記第2アンテナ側の受信信号と、その受信信号を前記プリアンブルの1周期分遅延させた信号との自己相関値を、前記干渉量を表す値として求め、その自己相関値が所定の閾値よりも小さい場合に、前記干渉量が前記判定値よりも大きいと判定すること、
    を特徴とする受信装置。
  10. 請求項7に記載の受信装置において、
    前記希望波検出手段を第1の希望波検出手段として備えると共に、
    前記第2アンテナ側の受信信号に基づいて前記希望波の到来を検出する第2の希望波検出手段を備え、
    前記切替手段は、前記第2の希望波検出手段の検出結果に関わらず、前記第1の希望波検出手段によって前記希望波の到来が検出された場合に、前記干渉抑制処理後の受信信号を選択して出力し、それ以外の場合には、前記第2アンテナ側の受信信号を選択して出力すること、
    を特徴とする受信装置。
  11. 請求項6、8〜10の何れか1項に記載の受信装置において、
    前記第1アンテナ側の受信信号に基づいて前記希望波の到来を検出する第3の希望波検出手段と、
    前記第1アンテナ側の受信信号の信号レベルを目標範囲に制御する第1のAGC(Automatic Gain Control)回路と、
    前記第2アンテナ側の受信信号の信号レベルを目標範囲に制御する第2のAGC回路とを備え、
    前記第1〜第3の希望波検出手段のうち、前記第1の希望波検出手段のみによって前記希望波の到来が検出された場合には、前記第1及び第2のAGC回路を、前記干渉抑制処理後の受信信号の信号レベルが目標範囲となるように作動させること、
    を特徴とする受信装置。
  12. 請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載の受信装置において、
    前記希望波検出手段を第1の希望波検出手段として備えると共に、
    前記第2アンテナ側の受信信号に基づいて前記希望波の到来を検出する第2の希望波検出手段と、
    前記第1アンテナ側の受信信号に基づいて前記希望波の到来を検出する第3の希望波検出手段と、
    前記干渉抑制処理後の受信信号と、前記第2アンテナ側の受信信号とが入力され、それら両受信信号のうちの何れか一方を切り替えて出力する切替手段と、
    前記第1アンテナ側の受信信号と前記切替手段から出力される受信信号とをダイバーシチ合成し、そのダイバーシチ合成後の信号を出力するダイバーシチ合成手段と、
    前記ダイバーシチ合成後の信号を復調する第1の復調手段と、
    前記切替手段に入力される前記干渉抑制処理後の受信信号を復調する第2の復調手段とを備え、
    前記ウェイト算出制御手段は、前記第1の希望波検出手段により前記希望波の到来が検出された際に、前記第2及び第3の希望波検出手段の両方によっても前記希望波の到来が検出されたならば、前記ウェイトの更新停止を取り消して、前記希望波待ち状態に戻ること、
    を特徴とする受信装置。
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