JP2011027258A - 樹脂製クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】アンカーと同材質で、かつ、一体に成形されている皿部により、相手部材の取付け孔周囲のシール性を確保する。
【解決手段】相手部材の取付け孔にアンカー12を挿入することで該相手部材に取付けられるとともに、アンカー12がスライド型を用いて成形される形状であり、このアンカー12の基部12bにおいて該アンカーの軸心を中心として外方へ張り出した形状の皿部16が相手部材の表面に押付けられる構成の樹脂製クリップであって、皿部16がアンカー12と同材質で、かつ、一体に成形されているとともに、この皿部16において相手部材の表面に押付けられる側に、相手部材の表面に対してアンカー12の軸心を中心とする周方向へ連続して接触するシール面18Aが、単一の金型によって成形されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のドアトリム等をドアインナパネル等に組付けるに際して使用される樹脂製クリップに関する。詳しくは、ドアインナパネル等の相手部材の取付け孔にアンカーを挿入することで該相手部材に取付けられるとともに、この取付け孔の周囲をシールすることが可能な樹脂製クリップに関する。
この種の樹脂製クリップは、例えば特許文献1に開示された技術が既に知られている。この技術では、相手部材の取付け孔に挿入されるアンカーの基部においてフランジ(皿部)が成形されており、この皿部の外側がエラストマー等の弾性素材からなるシールパッドによって被われている。このシールパッドは、皿部を被う部分から外方へ広がったスカート部を有し、このスカート部が相手部材の表面に押付けられて取付け孔の周囲をシールするようになっている。
特開2004−278731号公報
特許文献1に開示された技術では、クリップの皿部にエラストマー等のシールパッドとを二色成形してシール性を確保することから、クリップ自体が高価になるとともに、シールパッドが皿部から剥がれ落ちるおそれがある。
このような不具合を回避するために、アンカーの基部において該アンカーと一体に成形されている皿部に適度の柔軟性をもたせ、この皿部がドアインナパネル等の相手部材の表面に押付けられることでシール性を確保する形式のクリップもある。しかしながら、相手部材の表面に接触する皿部の止水面には、金型の型合わせ部の跡あるいはスライド型の抜き取り跡に生じる放射方向の段差やキズなどが存在する。これらの段差やキズによって皿部の止水面が周方向に関して分断されてシール性が損なわれる。このため、アンカーと一体に成形された皿部では、それに求められるシール性能を確保することが困難とされている。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、アンカーと同材質で、かつ、一体に成形されている皿部により、相手部材の取付け孔周囲のシール性を確保することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
第1の発明は、相手部材の取付け孔にアンカーを挿入することで該相手部材に取付けられるとともに、アンカーがスライド型を用いて成形される形状であり、このアンカーの基部において該アンカーの軸心を中心として外方へ張り出した形状の皿部が、取付け孔の周囲をシールする目的で相手部材の表面に押付けられる構成の樹脂製クリップであって、皿部がアンカーと同材質で、かつ、一体に成形されているとともに、この皿部において相手部材の表面に押付けられる側に、相手部材の表面に対してアンカーの軸心を中心とする周方向へ連続して接触するシール面が、単一の金型によって成形されている。
この構成によれば、皿部のシール面には金型の型合わせ部の跡あるいはスライド型の抜き取り跡に生じる放射方向の段差やキズといった水漏れの原因になるものが存在せず、このシール面が相手部材の表面に対し、アンカーの軸心を中心とする周方向に分断されることなく連続して接触することになる。したがって、アンカーと同材質で、かつ、一体に成形された皿部により、相手部材における取付け孔の周囲のシール性を充分に確保することができる。
この結果、皿部にゴム製のパッキンを後から組付け、あるいは皿部にエラストマー等のシール材を二色成形によって接合することでシール性を確保する従来のクリップと比較して、シンプルで安価なクリップを提供することができる。また、従来のクリップでは、パッキンの脱落やシール材が剥がれるおそれがあるが、そのような不具合も解消される。
第2の発明は、第1の発明において、皿部のシール面が、アンカーの軸心を中心とする複数の同心円上に位置する環状部分によって構成されている。
このように、相手部材の表面に対して周方向へ連続して接触する皿部のシール面を複数の同心円上に位置する環状部分に分離することにより、相手部材の表面にキズや異物の付着などがある場合でも、いずれかの環状部分はキズや異物に影響されることなく、相手部材の表面に周方向へ連続して接触した状態を維持し、シール性を確保することができる。
第3の発明は、第1の発明において、皿部のシール面が、該皿部の他の部分よりも肉厚の大きい補強部分によって構成されている。
このように皿部に補強部分を設けることにより、皿部の形状が正規の状態に保たれ、シール面のシール性がより高められる。
実施の形態1における樹脂製クリップの外観を表した斜視図。 実施の形態1における樹脂製クリップの外観を表した正面図。 実施の形態1における樹脂製クリップの外観を表した平面図。 実施の形態1における樹脂製クリップの一部を相手部材と共に表した断面図。 実施の形態1における樹脂製クリップを成形金型と共に表した斜視図。 実施の形態1における樹脂製クリップを成形金型と共に表した縦断面図。 成形金型における上型の型面側を表した斜視図。 実施の形態1の樹脂製クリップにおいて皿部の形状変更例を表した断面図。 実施の形態2における樹脂製クリップを表した断面図。 図9における皿部の一部を拡大して表した断面図。 実施の形態2の樹脂製クリップにおいて皿部の形状変更例を表した断面図。 従来の一般的なクリップ成形金型の概要を表した斜視図。 従来のクリップ成形金型の型開き状態を表した平面図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
まず、実施の形態1の樹脂製クリップについて説明する。
図1〜図3に示されているクリップ10は、後述の金型40によって一体に成形される樹脂成形品である。このクリップ10の構成は、図1および図2において上側に位置するアンカー12と、下側に位置する連結部14と、これらの境目に位置する皿部16とに大別される。
アンカー12は、その先端部12aと基部12bとの間において周方向へ等間隔で配置された複数個(4個)の撓み片12cを備えている。アンカー12の先端部12aは円錐形状のブロックであり、基部12bはクリップ10のベースとしての剛性を有する。そして、各撓み片12cは、個々の両端が先端部12aと基部12bとに結合された「両持ち梁」のようになっており、それぞれの弾性によってアンカー12の軸心側へ撓むことができる。
各撓み片12cは、アンカー12の基部12b寄りにおいて最も外方へ膨出した係止肩部12dをそれぞれ備えている。そこで、アンカー12が図2で示すドアインナパネル等の相手部材20に開けられている取付け孔22に挿入されると、後述のように各撓み片12cの係止肩部12dが相手部材20の内側に位置して取付け孔22の周縁に係合する。これにより、クリップ10が相手部材20に取付けられた状態に保持される。アンカー12の先端部12aと基部12bとは、各撓み片12cと干渉しないように配置された支柱12eによって互いに結合されている。この支柱12eは、例えば平断面形状が「L字」状のプレートを二枚組み合わせた構造であって、アンカー12の曲げに対する剛性を確保している。
なお、アンカー12における撓み片12cの個数または支柱12eの形状については種々の変更が可能であり、それに応じて後述のようにスライド型44の使用個数も変更される。
連結部14は、アンカー12の基部12bから連続しており、上下二枚のフランジ14a,14bと、これらの間に位置する小径の円柱部分14cとによって構成されている。連結部14は、クリップ10を図2で示すドアトリム等の装着部材30に取付けるためのものである。なお、前述のようにクリップ10は金型40によって一体に成形されるのであるが、連結部14については皿部16と別に成形し、あるいは二色成形とする場合がある。
装着部材30には、その意匠面とは反対側の裏面において連結部14を結合するための座部32が設けられている。座部32には一端が開放されたスリット34があり、このスリット34に連結部14の円柱部分14cを押し込むことで、両フランジ14a,14bが座部32の上下面に位置した状態で連結部14が座部32に結合される。
皿部16は、アンカー12における基部12bの外周から該アンカー12の軸心を中心として外方へ斜め上向きに張り出した円板形状であって、適度の弾性を有する。この皿部16は、アンカー12が図2あるいは図4で示す相手部材20の取付け孔22に挿入されたときに、相手部材20における取付け孔22周辺の表面に押付けられて弾性変形する。この皿部16は、相手部材20に対するクリップ10の取付け状態を安定させる機能と、取付け孔22から浸入してくる水を止水するシール機能とを併せもっている。
なお、皿部16の平面形状は、周知のように真円の他に、楕円や長円などがある。
皿部16において相手部材20の表面に押付けられる側の内側面18は、シール機能を確保する上で重要である。この実施の形態では、皿部16の内側面18のうち、外周部から図1あるいは図3の仮想線で描いた円までの領域がシール面18Aになっている。このシール面18Aは、金型の型合わせ部に生じる段差などのない平滑な面に設定されている。なお、シール面18Aは、皿部16の内側面18が相手部材20の表面に接触したときに該表面に強く押付けられてシール機能を果たす領域である(図4)。
クリップ10は、図5および図6で示す金型40によって成形される。この金型40は上型42、下型43および左右一対のスライド型44によって構成されている。上型42と下型43は、型合わせ部PL1において上下方向へ型開きすることができ、下型43については型合わせ部PL2において左右方向へ型開きすることができる。また、一対のスライド型44は、上型42に対して斜め上下方向へスライドすることができる。
クリップ10におけるアンカー12の外形および皿部16の内側面18は、上型42によって成形される。クリップ10の連結部14および皿部16の外側面(下面)は下型43によって成形される(図6)。アンカー12の内部、つまり4個の撓み片12cと支柱12eとの間のスリットのうち、上型42では型抜きができない形状をした図5および図6で左右両側に2個ずつ位置する計4個のスリットについては左右一対のスライド型44によって成形される。
上型42は、専らアンカー12の外形を成形するための成形空間を有し、下型43は、連結部14の外形および皿部16の外側面(下面)を成形するための成形空間を有する。またスライド型44については、前述のようにアンカー12における撓み片12cの個数と支柱12eの形状との組み合わせに基づくスリットの個数に応じて使用個数が決定される。
さて、単一の金型である上型42については、皿部16における内側面18のシール面18Aを成形するための型面42Aを備えている(図6、図7)。なお、図7では型面42Aを明確に示すために、その領域を「ハッチィング」で表示している。この図で明らかなように、型面42Aは周方向へ連続している。したがって、この型面42Aによって成形される皿部16のシール面18Aは、アンカー12の軸心を中心とする周方向へ連続した平滑面となる。
このように、アンカー12の内部形状(特定のスリット形状)からスライド型44による成形が必須であるとともに、皿部16がアンカー12と同材質で、かつ、一体に成形されるクリップ10を対象とし、このクリップ10の成形時に皿部16のシール面18Aがアンカー12の軸心を中心とする周方向へ連続した平滑面になっている。つまり、アンカー12を備えていないタイプ、アンカー12の形状がスライド型44を使用することなく、上型42と下型43とで成形することが可能なタイプ、あるいはアンカー12と皿部16とが二色成形等で別成形されたタイプのクリップでは、周方向へ連続したシール面を比較的容易に成形できるので対象外である。
また、皿部16のシール面18Aは、後述のように相手部材20の取付け孔22にアンカー12を挿入してクリップ10を取付けた状態において、相手部材20の表面に周方向へ連続して接触した状態になることが重要である。言い換えると、クリップ10を相手部材20に取付ける前のシール面18Aは、必ずしも周方向に関して均一な高さになっていなくともよい。
ここで、従来の一般的なクリップ成形金型の概要を図12及び図13によって説明すると、金型60は型合わせ部PL3によって左右方向へ型開きすることが可能であり、左右一対のスライド型62は金型60の型開き後に斜め上方向へスライドさせることができる。これらのスライド型62は、金型60で成形されるクリップ50における皿部52のシール面の一部を成形する役割も果たしている。このため、型開き時に両スライド型62をスライドさせて抜き取ることにより、皿部52におけるシール面の二箇所にキズ53が生じる(図10)。これらのキズ53は皿部52の内外周方向(放射線方向)へ連続していることから、これらのキズ53によって皿部52のシール面が周方向に関して分断され、該皿部52のシール面に求められる止水性能が損なわれる。
これに対し、本実施の形態における金型40の型面42Aで成形される皿部16のシール面18Aは、後述のように相手部材20の表面に対して分断されることなく、周方向へ連続して接触し、シール面18Aに求められる止水性能が充分に確保される。
図5および図6で示す金型40を用いて成形されたクリップ10は、両スライド型44を斜め上方へスライドさせるとともに、型合わせ部PL1において上型42と下型43を型開きし、下型43を型合わせ部PL2において型開きすることで取り出される。なお、スライド型44について、アンカー12におけるスリットの個数に応じて使用個数が決まることは前述のとおりであるが、スライドによる型抜き角度は、アンカー12のスリットが浅ければ小さくなり、皿部16の内側面18が浅ければ小さくなる。したがって、条件次第ではスライド型44のスライド方向がほぼ水平方向になることもある。その場合、皿部16における内側面18の全域がシール面18Aとなる。
クリップ10の使用については、前述のように連結部14を図2で示す装着部材30の座部32に取付けた後、アンカー12を図2あるいは図4で示す相手部材20の取付け孔22に挿入する。この挿入により、アンカー12の各撓み片12cが軸心側へ押し撓められながら取付け孔22を通過し、それぞれの係止肩部12dが取付け孔22の周縁に係合する。これによって、クリップ10が相手部材20に取付けられ、このクリップ10を通じて装着部材30が相手部材20に装着される。
クリップ10が相手部材20に取付けられた状態では、前述のように皿部16の内側面18が相手部材20における取付け孔22周辺の表面に押付けられる。このとき、内側面18のシール面18Aは、相手部材20の表面に対して周方向へ連続して接触する。このため、取付け孔22の周囲をシールする機能が確保される。
また、アンカー12と一体成形の皿部16によってシール性を確保できることから、ゴム製のパッキンを後から組付ける場合やエラストマー等のシール材を二色成形する場合と比較して、クリップ10のコストを低減できるとともに、パッキンの脱落やシール材の剥がれといった不具合も解消される。
皿部16のシール面18Aについては、平滑面に限るものではなく、図8で示すようにアンカー12の軸心を中心とする複数の同心円上に分かれた環状部分18A-1によって構成することも可能である。これらの環状部分18A-1の具体的な形状は、図8(a)で示すリブ形状、図8(b)で示す凹凸形状、図8(c)で示す段差状の平面形状、あるいは図8(d)で示すように皿部16自体に「うねり」をもたせた波形状などがある。いずれの形状の環状部分18A-1であっても、それぞれがアンカー12の軸心を中心とする円周上において周方向へ連続していることに変わりはない。
図8で示す形状のシール面18Aにおいては、相手部材20の表面にキズや異物の付着などがある場合でも、同心円上に分離された各環状部分18A-1のいずれかがキズや異物に影響されることなく、相手部材20の表面に周方向へ連続して接触した状態を維持する。なお、皿部16の平面形状が前述の楕円や長円の場合は、アンカー12の軸心を中心とする同心円も楕円あるいは長円となる。
つづいて、実施の形態2の樹脂製クリップについて説明する。
図9で示すクリップ10においても、図5〜図7で示す金型40によって一体に成形される樹脂成形品である。このクリップ10を構成するアンカー12、連結部14および皿部16の構成についても、実施の形態1とほぼ同じである。したがって、実施の形態2におけるクリップ10の皿部16についても、そのシール面18Aが金型の型合わせ部に生じる段差などのない平滑な面に設定されている。
実施の形態2の皿部16は、そのシール面18Aを構成する皿部16の外周端において他の部分よりも肉厚の大きい補強部分18A-2を備えている。この補強部分18A-2は、皿部16の周方向へ連続しており、それによって皿部16が補強され、その形状が安定する。この結果、シール面18Aによるシール性がより高められるとともに、皿部16が相手部材20(図2)の表面に押付けられて、相手部材20に対するクリップ10の取付け状態を安定させる機能も向上する。
図10で示すように補強部分18A-2は、その断面形状がほぼ円形であり、外周側にストレート面19を有する。この補強部分18A-2の断面形状については、図11(a)〜(d)で示す変更例がある。図11(a)では、図10の補強部分18A-2のストレート面19を無くし、円弧状の面に代えている。図11(b)では、補強部分18A-2の断面形状がほぼ三角形であり、外周側にストレート面19を有し、このストレート面19が図11(c)では無くしている。また、図11(d)では、補強部分18A-2の断面形状がほぼ真円形状である。
10 クリップ
12 アンカー
16 皿部
18A シール面
20 相手部材
22 取付け孔
40 金型
42 上型
42A 型面

Claims (3)

  1. 相手部材の取付け孔にアンカーを挿入することで該相手部材に取付けられるとともに、アンカーがスライド型を用いて成形される形状であり、このアンカーの基部において該アンカーの軸心を中心として外方へ張り出した形状の皿部が、取付け孔の周囲をシールする目的で相手部材の表面に押付けられる構成の樹脂製クリップであって、
    皿部がアンカーと同材質で、かつ、一体に成形されているとともに、この皿部において相手部材の表面に押付けられる側に、相手部材の表面に対してアンカーの軸心を中心とする周方向へ連続して接触するシール面が、単一の金型によって成形されている樹脂製クリップ。
  2. 請求項1に記載された樹脂製クリップであって、
    皿部のシール面が、アンカーの軸心を中心とする複数の同心円上に位置する環状部分によって構成されている樹脂製クリップ。
  3. 請求項1に記載された樹脂製クリップであって、
    皿部のシール面が、該皿部の他の部分よりも肉厚の大きい補強部分によって構成されている樹脂製クリップ。
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