JP2011026216A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れ、しわ・たるみの防止に優れ且つ乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持する効果に優れる化粧料を提供する。
【解決手段】凍結されたオリーブ果実粕の粉砕物より抽出されたオリーブ果実抽出物と、1,3−ブチレングリコールと、水とを含むオリーブ果実エキスを配合したことを特徴とする化粧料であって、
前記オリーブ果実抽出物は、ポリフェノールとして、チロソール及びヒドロキシチロソールを含有することを特徴とする化粧料に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、凍結されたオリーブ果実粕の粉砕物より抽出されたオリーブ果実抽出物と、1,3−ブチレングリコールと、水とを含むオリーブ果実エキスを配合してなる、紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れ、しわ・たるみの防止に優れ且つ乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持する効果に優れる化粧料に関する。
日焼け或いは加齢に伴って生ずる色素沈着、特にシミ、ソバカスを予防或いは改善し、皮膚を若々しく健全な状態に保持することを目的とする種々の化粧料が上市されている。しかしながら、それらの目的を十分満足せしめることは困難であり、かかる点の改善された新規な化粧料が求められている。
オリーブは、地中海沿岸を原産地とするモクセイ科の植物で、古くから食用および搾油用として栽培されている植物である。オリーブの果実は、通常10月頃から大きくなって淡緑色となり、紫紅色の斑点を帯びてくるとグリーンピクルスへの加工に適した時期となる。その後、11月頃には全体が紫黒色を帯びた所謂ライブオリーブスとなり塩漬け加工に適したものとなる。12月頃の熟したオリーブ果実は15〜30%程度の油分を含み、この時期のオリーブ果実からオリーブ油が搾油される。こうして得られるオリーブ果実およびオリーブ油には、動脈硬化、胃潰瘍および便秘の軽減、骨の強化、老化の防止、美肌作用等、様々な優れた効果があることが知られている。
なかんずくオリーブ油は、オレイン酸、プロビタミンA、ビタミンB、ビタミンK類、ポリフェノール類等の様々な有効成分を含有する植物油であって、健康状態の改善効果について最近注目されており、特に、ビタミンK類およびポリフェノール類に基く癌発生の抑制効果、プロビタミンA、ビタミンDおよびビタミンKに基く骨形成の促進効果が報告されている。また、オリーブ油には、肌荒れを軽減する、皮膚を健やかに保つ、皮膚に潤いを与える、皮膚を保護する、皮膚の乾燥を防ぐ等の美肌効果もあり、化粧品、外用薬等への配合がなされている。
また、オリーブ果実から得られるオリーブ果実抽出物としては、オリーブ植物の実および/または種子を水および/または有機溶媒で抽出して得られるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)この抽出物は、活性酸素除去作用、メラニン生成抑制作用および腫瘍細胞増殖抑制・死滅作用を奏することが報告されており、また抽出に用いる溶媒は、得られる抽出物について人体への安全性を付与しかつその作用を増大する観点から、水とアルコールとの混合溶媒を用いることが望ましいとされている。
特開2001−181197号公報
本発明は、紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れ、しわ・たるみの防止に優れ且つ乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持する効果に優れる化粧料の提供を課題とする。
本発明者等は鋭意研究を行った結果、凍結されたオリーブ果実粕の粉砕物より抽出されたオリーブ果実抽出物と、1,3−ブチレングリコールと、水とを含むオリーブ果実エキスであって、特定のポリフェノールを含むオリーブ果実エキスを配合してなる化粧料が、優れたヒアルロニダーゼ活性阻害作用、エラスターゼ活性阻害作用、活性酸素消去作用、コラーゲン分解抑制作用等を有し、特に、優れたエラスターゼ活性阻害作用を有し、紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れ、しわ・たるみの防止に優れ且つ乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持する効果に優れることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、
(1)凍結されたオリーブ果実粕の粉砕物より抽出されたオリーブ果実抽出物と、1,3−ブチレングリコールと、水とを含むオリーブ果実エキスを配合したことを特徴とする化粧料であって、
前記オリーブ果実抽出物は、ポリフェノールとして、チロソール及びヒドロキシチロソールを含有することを特徴とする化粧料、
(2)前記オリーブ果実抽出物は、その他のポリフェノールをも含有し、ポリフェノールの総質量に基いて、それぞれ、チロソールの含有量は1.5ないし3.5質量%であり、ヒドロキシチロソールの含有量は0.1ないし1.0質量%であり、そして、オレウロペインの含有量は0.1質量%未満であることを特徴とする前記(1)記載の化粧料、
(3)オリーブ果実の品種がミッション(Misson)である前記(2)記載の化粧料、
に関するものである。
更に詳細に本発明を説明する。
本発明の化粧料に配合されるオリーブ果実エキスは、凍結されたオリーブ果実粕の粉砕物より抽出されたオリーブ果実抽出物と、1,3−ブチレングリコールと、水とを含み、チロソールの含有量が前記抽出物中のポリフェノールの総質量に基づき、1.5ないし3.5質量%、ヒドロキシチロソールの含有量が前記抽出物中のポリフェノールの総質量に基づき、0.1ないし1.0質量%であり、オレウロペインの含有量が前記抽出物中のポリフェノールの総質量に基づき、0.1質量%未満であることを特徴とするものであるが、凍結後に粉砕されたオリーブ果実粕は、オリーブ果実を搾油し、続いて得られた果実粕を凍結し、そして得られた凍結粕を粉砕することにより作られる。
使用するオリーブ果実としては、例えばミッション(Misson)、マンザニロ(Manzanillo)、ネバディロ・ブランコ(Nevadilo Blanco)、ピ
クアル(Picual)、オヒブランカ(Hojiblanca)、アルベキナ(Arbequina)、コルニカブラ(Cornicabra)マンザニリャ(Manzanilla)、ゴルダル(Gordal)、フラントイオ(Frantoio)、モロイオロ(Moraiolo)、レッチーノ(Leccino)、コラティーナ(Coratina)、アスコラーナ・テレナ(Ascolana Terena)、オリヴェール(Ol
iviere)、FS17(フラントイストック17)、ルッカ(Lucca)等が挙げられる。
好ましいオリーブ果実の品種としては、例えば、ミッション(Misson)が挙げられる。
凍結は、−10℃以下の温度にて行うのが好ましい。
凍結粕は、粉砕片の最大長さが1mm以下となるまで粉砕するのが好ましい。
尚、凍結粕の粉砕は、食品分野で使用される通常の粉砕機を使用することができるが、粉砕中に熱がかからないものが好ましく、また、冷却しながら粉砕できる粉砕機を使用するのが好ましい。
抽出操作は、まず、上記凍結後に粉砕されたオリーブ果実粕を、抽出溶媒である1,3−ブチレングリコールと水との混合液とを抽出容器中に仕込む。
粉砕されたオリーブ果実粕は、凍結状態或いは解凍した状態のいずれの状態でも抽出操作に使用することができる。
抽出溶媒には、他の補助溶媒を全く含まない100%1,3−ブチレングリコール溶媒を用いることができる。しかしながら、抽出溶媒を水と1,3−ブチレングリコールからなる混合溶媒とすることもできる。混合溶媒を採用する場合には、その濃度は例えば30体積%である。
オリーブ果実粕と抽出溶媒を抽出容器に仕込んだ後、次いで抽出を行う。抽出は、抽出作用を促進するために室温よりもやや昇温して行うことができる、例えば抽出温度を50〜60℃とした場合、抽出時間は5時間程度となる。
抽出終了後、オリーブ果実粕と抽出液とを分離する。オリーブ果実粕の分離は濾過で行うことができる。得られた濾液は、その後の固形分分離に都合が良い場合には、全量を数倍程度に希釈してもよい。
次いで再度濾過を行い、抽出液中に含まれる固形分をさらに分離する。固形分分離に先立ち、珪藻土等の吸着材を濾過対象の液に添加して微細な固形分を吸着して分離するのが好ましい。吸着材の添加量は特に制限されないが、例えば濾過対象の液に対して10体積%の量である。
こうして固形分を分離した後、得られた濾液を殺菌する。殺菌は通常の加熱殺菌で行うことができ、例えば80〜90℃で1時間程度保持する低温殺菌が好ましい。100℃を超える温度を採用する高温殺菌は、殺菌時間を短くすることができるが、オリーブ果実粕が含有する有効成分の分解を引き起こすため好ましい方法でない。
殺菌済みの液を再度濾過することにより、オリーブ抽出物が得られる。この最終の濾過は、例えば0.5μmカットオフの目が細かいフィルターを用いて行うのが好ましい。このような濾過により、オリーブ抽出物中に含まれる固形分の量を0.5%以下に低減することができる。
上記オリーブ抽出物は、ポリフェノールとして、チロソール及びヒドロキシチロソールを含有する。
また、上記オリーブ抽出物は、その他のポリフェノールをも含有し、ポリフェノールの総質量に基いて、それぞれ、チロソールの含有量は1.5ないし3.5質量%であり、ヒドロキシチロソールの含有量は0.1ないし1.0質量%であり、そして、オレウロペインの含有量は0.1質量%未満である。
上記で得られたオリーブ抽出物をそのまま或いは必要に応じて1,3−ブチレングリコールと水とで希釈することによりオリーブ果実エキスが製造される。
こうして製造される本発明のオリーブ果実エキスは、優れたヒアルロニダーゼ活性阻害作用、エラスターゼ活性阻害作用、活性酸素消去作用、コラーゲン分解抑制作用等を有するものであるが、特に、優れたヒト白血球エラスターゼ阻害作用を奏するので、この作用について、以下に簡単に説明する。
・ヒト白血球エラスターゼ阻害作用
エラスチンは皮膚中に含まれる弾力組織であり、これが分解されると皮膚は次第に張りと弾力性を失ってしまう。エラスチンの分解はエラスターゼにより行われ、またエラスタ
ーゼは加齢により、および紫外線等の外的、内的刺激により活性化する。従って、エラスチンの分解酵素であるエラスターゼの活性を阻害してエラスチンの分解を抑制することができれば、皮膚の弾力性をキープし張りと潤いのある肌を保つことができる。
また、ヒトにおけるエラスターゼによるエラスチン分解、コラーゲン繊維の分解および/またはプロテオグリカン分解の異常亢進に起因する疾患、例えば、肺気腫等の慢性閉塞性肺疾患、慢性関節リウマチ、アテローム性動脈硬化、成人呼吸窮迫症(ARDS)、糸球体腎炎、心筋梗塞、潰瘍性大腸炎、歯根膜病等の治療および/または予防にも有用である。
また、上述のように、本発明のオリーブ果実エキスは、優れたヒアルロニダーゼ活性阻害作用、活性酸素消去作用、コラーゲン分解抑制作用等も有するので、これらに付き簡単に説明する。
・ヒアルロニダーゼ活性阻害作用
ヒアルロン酸は水分保持、柔軟性の維持等の機能を有し、皮膚の潤いを保つため重要である。ヒアルロン酸はその加水分解酵素であるヒアルロニダーゼにより分解されるが、ヒアルロニダーゼの活性を阻害することでヒアルロン酸の分解を抑制して、皮膚の保湿性、潤滑性、柔軟性の低下を防止できる。
・活性酸素消去作用
活性酸素は、皮膚の炎症や老化を引き起こす外的要因の一つであって、体内組織に損傷を与えて皺の発生の原因ともなる。よって、皮膚の老化や炎症を防止するには、抗酸化剤やラジカルスカベンジャーによる活性酸素の消去が有用である。活性酸素消去作用を奏するか否かは、SOD様活性の有無や、その他の抗酸化性試験から決定することができる。
・コラーゲン分解抑制作用
コラーゲンは、皮膚の張りや弾力性の保持に重要な働きを有する物質である。しかしながら、紫外線等の外部ストレスや生体内老化によりコラーゲン分解酵素であるコラゲナーゼが活性化されると、皮膚中のコラーゲン量が減少して皺や弛みの原因となる。コラゲナーゼの活性を阻害することができれば、コラーゲンの分解を抑制できて肌を健やかに保つことができる。
そして、上述のような優れた種々の効果を有するオリーブ果実エキスを配合してなる本発明の化粧料は、紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れ、しわ・たるみの防止に優れ且つ乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持する効果に優れるものである。
本発明の化粧料としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉などのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
本発明の化粧料におけるオリーブ果実エキスの配合量は、基礎化粧料の場合は、一般に1ないし50質量%、好ましくは2ないし20質量%の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、一般に1ないし50質量%、好ましくは2ないし20質量%の範囲、又清浄用化粧料の場合は、一般に1ないし90質量%、好ましくは2ないし40質量%の範囲である。
本発明の化粧料には、上記で得られるオリーブ果実エキスのほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合す
ることができる。又、上記で得られるオリーブ果実エキスの有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせ化粧料に配合することも何ら差し支えない。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
又、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Rhamnaceae zizyphus joazeiro)抽出物等を配合することもできる
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、乳酸菌醗酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、ビャッキュウ抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ビャッキュウ抽出物、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸
共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体、ビャッキュウ抽出物、イネ抽出物等がある。
生理活性成分としては、例えば美白成分として、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物、米糠抽出物加水分解物、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、白芥子加水分解抽出物、ムラサキシキブ抽出物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物(商品名:カモミラET)、コンブ等の
海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、又皮膚老化防止・美肌化成分として、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、カッコンエキス、シソエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、米醗酵エキス、クロレラエキス、褐藻エキス、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、アマモ等の海草の抽出物、ソウハクヒエキス、ジュアゼイロ(Rhamnaceae zizyphus joazeiro)抽出物等がある
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘
導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド(2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)、L−アスコルビン酸−5−グルコシド(5−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
以下の例で本発明をより詳細に説明するが、これらの例は本発明をある特定の態様に制限することを意図しない。
製造例1ないし3:オリーブ果実エキスの製造
以下のようにして、オリーブ果実エキスを製造した。
仕込み:品種ミッション(Misson)のオリーブ果実を搾油した後のオリーブ果実粕100gを食品用の冷凍機(−15℃)にて凍結させた。得られたオリーブ凍結果実粕を食品用の粉砕機にて粉砕片の最大長さが1mm以下となるまで粉砕した。得られた粉砕品と、30%1,3−ブチレングリコール水溶液1000gを抽出容器に仕込んだ。
抽出:抽出容器を加熱して内部を50〜60℃に保った。この温度で5時間、攪拌しながら抽出を行った。
オリーブ果実粕分離:抽出終了後、オリーブ果実粕を除去し、30%1,3−ブチレングリコール水溶液1000g添加して、抽出液を2倍に希釈した。
固形分分離:希釈液に珪藻土(ラジオライト#200)200gを添加し、1時間攪拌して微細な固形物を吸着させた。その後、希釈液を濾過し、固形分および珪藻土を分離した。
殺菌:濾液を80〜90℃に加熱し、1時間、攪拌しながら加熱殺菌を行った。
最終濾過:殺菌後の濾液を、0.45μmカットオフのフィルターを用いて最終濾過した。
上記の手順により、固形分0.38%を含むオリーブ果実エキス1541.2gを得た。
上記と同様の操作を行い、計3ロットのオリーブ果実エキスを製造した。
以下に製造した3ロットの定量結果を纏めた表を記載した。
尚、ポリフェノール量(総量)の測定は、フォリン−チオカルト法を用い、オレウロペイン、ヒドロキシチロソール及びチロソール量はHPLC法により決定した。
Figure 2011026216
試験例1:エラスターゼ活性阻害作用の評価
実施例1で得たオリーブ果実エキスの代わりに、抽出に30%1,3−ブチレングリコール水溶液でなく水を用いた以外は実施例1と全く同様な工程で得たオリーブ果実水抽出物について、そのエラスターゼ活性阻害作用を評価した。抽出に水を用いた理由は、試料がアルコールを含む場合、エラスターゼ活性の測定が不可能だからである。
オリーブ果実水抽出物50μL、12μg/mLのヒト白血球由来エラスターゼ(ELASTIN PRODUCT CO. INC製)25μL、および8mMに調製したメト
キシ−スクシニル−アラニル−アラニル−プロピルバリン−p−ニトロアニリド25μLを混和し、37℃で20分間反応させた。反応後の溶液について405nmの吸光度を測定し、生成したニトロアニリンを定量した。
結果として、37.9%のヒト白血球エラスターゼ活性阻害能を示した。
水抽出物について得られた結果はそれ自体良好なものである。しかしながら、エラスターゼ活性阻害能を有する物質はペプチン等の多糖類であることが従来技術で知られており、また多糖類は一般にエタノールよりも水および1,3−ブチレングリコールを用いた方が効率良く抽出し得ることも知られている。従って、実施例1のオリーブ果実エキスは、本試験例で試験した水抽出物と同程度またはむしろそれよりも高く、エタノール抽出物よりも格段に優れたエラスターゼ活性を奏するものと予測される。
実施例1.クリーム
下記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリームを得た。
[A成分] 質量部
流動パラフィン 5.0
トリオクタン酸グリセリル 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
製造例1のオリーブ果実エキス 10.0
グリセリン 5.0
カルボキシメチルモノステアレート 0.1
NMF成分 1.0
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
実施例2.乳液
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
[A成分] 質量部
流動パラフィン 6.0
トリオクタン酸グリセリル 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
製造例1のオリーブ果実エキス 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
実施例3.ローション
下記の成分を混合してローションを得た。
[成分] 質量部
製造例1のオリーブ果実エキス 10.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
実施例4.化粧水
下記のA成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。
これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
[A成分] 質量部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
製造例2のオリーブ果実エキス 10.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
実施例5.化粧水
下記の成分を混合して化粧水を得た。
[成分] 質量部
製造例1のオリーブ果実エキス 50.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
褐藻エキス 0.5
アロエベラエキス 0.5
カッコンエキス 0.5
クロレラエキス 0.5
シソエキス 0.5
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
実施例6.乳液
下記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
[A成分] 質量部
流動パラフィン 6.0
トリオクタン酸グリセリル 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレー 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
製造例2のオリーブ果実エキス 10.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
実施例7.リキッドファンデーション
下記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、下記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。
[A成分] 質量部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分]
製造例3のオリーブ果実エキス 10.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
実施例8.クリームファンデーション
C成分を混合し、粉砕機で粉砕した。B成分を混合し、これに粉砕したC成分を加え、コロイドミルで均一分散させた。A成分及び均一分散させたB、C成分をそれぞれ80℃に加温後、B、C成分にA成分を攪拌しながら加え、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、D成分を加えて攪拌混合し、さらに攪拌しながら30℃以下まで冷却してクリームファンデーションを得た。[A成分] 質量部
ステアリン酸 5.0
セタノール 2.0
モノステアリン酸グリセリル 3.0
流動パラフィン 5.0
スクワラン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.0
ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸グリセリル 2.0
プロピルパラベン 0.1
[B成分]
製造例3のオリーブ果実エキス 10.0
ソルビトール 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 1.5
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 2.0
カオリン 5.0
ベントナイト 1.0
着色顔料 適量
[D成分]
香料 0.3
実施例9.ボディーシャンプー
下記A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
[A成分] 質量部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
製造例3のオリーブ果実エキス 10.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
実施例10.シャンプ−
下記成分を加温均一に混合してシャンプ−を調製した。
[成分] 質量部
N−ヤシ油脂肪酸グルタミン酸トリエタノ−ルアミン 25.0
ラウリン酸ジエタノ−ルアミド 5.0
ミリスチン酸カリウム 5.0
ジステアリン酸エチレングリコ−ル 2.0
ポリエチレングリコ−ル400 15.0
ホホバ油 1.0
製造例1のオリーブ果実エキス 20.0
クロルキシレノ−ル 0.1
ビタミンE 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.2
香料 0.3
精製水 全量が100部となる量
比較例クリーム
搾油後のオリーブ果実粕100gを凍結後に粉砕した粉砕品の代わりに、凍結させたオリーブ果実100gを用いた以外は、製造例1と同様の操作を行って、オリーブ果実エキスを得、該オリーブ果実エキスを実施例1における製造例1のオリーブ果実エキスに代えてクリームを製造した。
試験例2:美白効果試験
実施例1のクリーム及び比較例クリームについて、モニターテストにより色素沈着に対する抑制度合いを確認した。
〔試験方法〕
20〜40歳の健常である男女各15名を被験者とし、左右上腕内側部を試験区として各化粧料を、朝夕1回ずつ4週間にわたって適量塗布し、試験区の色素沈着の状態を、以下の判定基準に基づいて目視で判定を行った。
〔判定基準〕
有効 :対照例に比較して明らかな淡色化効果が認められた
やや有効:対照例に比較して淡色化効果が認められた
効果なし:対照例とほぼ同程度であった
結果を表2に示す。
Figure 2011026216
表2から明らかなように、比較例クリームに比べて、本発明のクリーム(化粧料)は、優れた皮膚美白効果を有することが認められ、これにより、オリーブ果実エキスを配合してなる本発明の化粧料は、紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れることが示された。
試験例3:小ジワに対する改善効果及び肌のはり、艶、潤いに対する改善効果
実施例1のクリーム及び比較例クリームについて、モニターテストにより皮膚に対する効果を調べた。
[試験方法]
無作為に抽出した年齢18〜50歳の女性20名を被験者とし、実施例1のクリーム又は比較例クリームを割り振り、それぞれ左右の頬部に、実施例1のクリーム又は比較例クリームを1日2回(朝、晩)、1ヵ月間塗布してもらった後、小ジワに対する改善効果及
び肌のはり、艶、潤いに対する改善効果を、以下の評価基準に基づいて評価した。
[評価基準]
(小ジワに対する改善効果)
A:殆ど目立たなくなった
B:かなり目立たなくなった
C:わずかに目立たなくなった
D:変わらない
E:かえって増えた
(肌のはり、艶、潤いに対する改善効果)
A:明らかに改善された
B:かなり改善された
C:僅かに改善された
D:変わらない
E:かえって悪くなった
[結果]
結果を表3に示す。なお、表中のA〜Eの各評価欄の数字は、被験者20名中当該評価を行った被験者の数を示す。
Figure 2011026216
表3から明らかなように、比較例クリームに比べて、本発明のクリーム(化粧料)は、皮膚の老化或いは不健全化の典型的な症状であるシワ、たるみ等に対して優れた改善作用を示しており、しわ・たるみの防止に優れることが明らかとなった。また、比較例クリームに比べて、本発明のクリーム(化粧料)は、肌のはり、艶、潤いに対する改善効果に優れるものであり、乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持するものである。
本発明により、紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れ、しわ・たるみの防止に優れ且つ乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持する効果に優れる化粧料が提供される。
これにより、紫外線によるメラニンの生成を抑制して透明感のある肌を維持する効果(美白)に優れ、しわ・たるみの防止に優れ且つ乾燥を防いで肌荒れを防止し、肌の弾力性を保ち、しっとりと潤いある素肌を維持する効果に優れる、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉などのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、さらには浴剤等が提供される。

Claims (3)

  1. 凍結されたオリーブ果実粕の粉砕物より抽出されたオリーブ果実抽出物と、1,3−ブチレングリコールと、水とを含むオリーブ果実エキスを配合したことを特徴とする化粧料であって、
    前記オリーブ果実抽出物は、ポリフェノールとして、チロソール及びヒドロキシチロソールを含有することを特徴とする化粧料。
  2. 前記オリーブ果実抽出物は、その他のポリフェノールをも含有し、ポリフェノールの総質量に基いて、それぞれ、チロソールの含有量は1.5ないし3.5質量%であり、ヒドロキシチロソールの含有量は0.1ないし1.0質量%であり、そして、オレウロペインの含有量は0.1質量%未満であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. オリーブ果実の品種がミッション(Misson)である請求項2記載の化粧料。
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