JP2011026027A - エレベータ用ロープ交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータ乗りかごを釣支するロープを効率よく交換する。
【解決手段】エレベータ用ロープ交換作業は、新設ロープ10の端部を覆う熱可塑性被覆材32aに複数の切込み35を入れ、既設ロープ20を取り外して端部に熱可塑性被覆材32aが突出するように形成し、新設ロープ10および既設ロープ20の端部同士を接続し、既設ロープ20および新設ロープ10が互いに接続される接続部40を加熱し、移動経路に沿って既設ロープ20および新設ロープ10それぞれを移動させて、移動経路内に新設ロープ10を配置する。既設ロープ20が移動経路の外にある状態で、既設ロープ20および新設ロープ10の接続を解除して、新設ロープ10の両端部を所定位置に取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの乗りかごを釣支するエレベータ用ロープの交換方法に関する。
エレベータには、昇降路内の乗りかごや釣り合い錘等を吊るためのメインロープや、ガバナ用、コンペンセイション用等の多くのロープが用いられている。これらのロープを新しいものに取り換える作業は、先ず既設および新設ロープそれぞれの端末を互いに接続する。この後に、ロープの移動経路に沿ってロープを移動させて、既設ロープを回収しつつ新設ロープを繰り出して、既設ロープを新設ロープに置き換える。
エレベータ用のロープの交換方法は、例えば特許文献1に開示されているように、芯鋼の周囲に配置されたストランド同士を圧着スリーブを用いて接続する方法等が知られている。
特許第4108917号公報
ところが、上記例のような接続方法では、新旧ロープを接続するときに、ワイヤロープの端部から700mm程ほぐしてから、新旧ロープをより直す作業が必要となる。当該作業は、複雑で且つ長時間を要するため、ロープ交換の作業効率が低下することがある。
また、上記方法では、ワイヤロープ同士の接続部の周面と各ワイヤロープそれぞれの周面との間に半径方向に段差が形成される場合がある。
接続した既設ワイヤロープおよび新設ワイヤロープの接続部が当該段差によって半径方向に膨らむと、これらのワイヤロープを置き換え移動させるときに、ロープ移動経路内に配置されるロープガイドやシーブ溝等に当該膨らんだ部位が引っ掛かる可能性がある。また、膨らんだ部位によって、シーブ等の部材に損傷を与える可能性がある。このため、当該ワイヤロープの移動速度を遅くする必要がある等、交換作業の効率を低下させることがある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、エレベータ乗りかごを釣支するロープをより効率よく交換することである。
上記目的を達成するための本発明に係るエレベータ用ロープ交換方法は、昇降路内に配置された乗りかごを釣支してワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが熱可塑性樹脂で覆われてなり前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ロープを、前記乗りかごを釣支可能でワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが前記熱可塑性樹脂で覆われてなる新設ロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、前記乗りかごを釣支している前記既設ロープの前記両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すロープ端部取外し工程と、前記ロープ端部取外し工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれの接続側となる接続側端部を覆う前記熱可塑性樹脂同士を互いに接続する接続工程と、前記接続工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープが互いに接続される接続部を加熱する加熱工程と、前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ロープを配置するロープ入替え工程と、前記ロープ入替え工程の後に、前記既設ロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ロープおよび新設ロープの接続を解除する接続解除工程と、前記接続解除工程の後に、前記新設ロープの両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ロープ取付け工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ用ロープ交換方法は、昇降路内に配置された乗りかごを釣支してワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが熱収縮性樹脂で覆われてなり前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ロープを、前記乗りかごを釣支可能でワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが前記熱収縮性樹脂で覆われてなる新設ロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、前記乗りかごを釣支している前記既設ロープの前記両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すロープ端部取外し工程と、前記ロープ端部取外し工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれの接続側となる接続側端部を覆う前記熱収縮性樹脂同士を互いに接続する接続工程と、前記接続工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープが互いに接続される接続部を加熱する加熱工程と、前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ロープを配置するロープ入替え工程と、前記ロープ入替え工程の後に、前記既設ロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ロープおよび新設ロープの接続を解除する接続解除工程と、前記接続解除工程の後に、前記新設ロープの両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ロープ取付け工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ用ロープ交換方法は、昇降路内に配置された乗りかごを釣支してワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが熱収縮性樹脂で覆われてなり前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ロープを、前記乗りかごを釣支可能でワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが前記熱収縮性樹脂で覆われてなる新設ロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、前記新設ロープの前記両端部のうち接続側となる接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する第1突出部を形成する第1突出部形成工程と、前記乗りかごを釣支している前記既設ロープの前記両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すロープ端部取外し工程と、前記ロープ端部取外し工程の後に、取り外された前記既設ロープの前記両端部のうち接続側となる接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する第2突出部を形成する第2突出部形成工程と、前記第1突出部形成工程および第2突出部形成工程の後に、前記第1突出部および第2突出部それぞれの前記接続側端部同士を突き合わせて、熱収縮特性を備えた円環部材で前記第1突出部および第2突出部それぞれを半径方向外側から覆って互いに接続する被覆接続工程と、前記被覆接続工程の後に、前記円環部材の少なくとも一部で、前記既設ロープおよび新設ロープが互いに接続される接続部を加熱する加熱工程と、前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ロープを配置するロープ入替え工程と、前記ロープ入替え工程の後に、前記既設ロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ロープおよび新設ロープの接続を解除する接続解除工程と、前記接続解除工程の後に、前記新設ロープの両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ロープ取付け工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータ用ロープ交換方法は、昇降路内に配置された乗りかごを釣支して前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ワイヤロープを、前記乗りかごを釣支可能な新設ワイヤロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、前記乗りかごを釣支している前記既設ワイヤロープの両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すワイヤロープ端部取外し工程と、前記ワイヤロープ端部取外し工程の後に、前記新設ワイヤロープおよび既設ワイヤロープそれぞれの接続側端部同士を突き合わせて、熱収縮特性を備えた円環部材で前記接続側端部それぞれを半径方向外側から覆って互いに接続する被覆接続工程と、前記被覆接続工程の後に、前記円環部材の一部で、前記既設ワイヤロープおよび新設ワイヤロープが互いに接続される前記接続部を加熱する加熱工程と、前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ワイヤロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ワイヤロープおよび新設ワイヤロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ワイヤロープを配置するワイヤロープ入替え工程と、前記ワイヤロープ入替え工程の後に、前記既設ワイヤロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ワイヤロープおよび新設ワイヤロープの接続を解除する接続解除工程と、前記接続解除工程の後に、前記新設ワイヤロープの前記両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ワイヤロープ取付け工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、エレベータ乗りかごを釣支するロープを効率よく交換することが可能になる。
本発明に係る第1の実施形態の新設ロープおよび既設ロープの接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続中の状態を示し、(c)は接続完了の状態を示す。 本発明に係る第2の実施形態の新設ロープおよび既設ロープの接続方法を示す概略斜視図である。 本発明に係る第3の実施形態の新設ロープおよび既設ロープの接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続中の状態を示す。 本発明に係る第4の実施形態の新設ロープおよび既設ロープの接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続完了の状態を示す。 本発明に係る第5の実施形態の新設ワイヤロープおよび既設ワイヤロープの接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続完了の状態を示す。
以下、本発明に係るエレベータ用ロープ交換方法の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る第1の実施形態について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の新設ロープ10および既設ロープ20の接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続中の状態を示し、(c)は接続完了の状態を示す。
先ず、本実施形態の既設ロープ20および新設ロープ10それぞれの構成について説明する。ここで、既設ロープ20は、エレベータ設備(図示せず)に既に設置されているロープで、新設ロープ10は、既設ロープ20と交換可能な新しいロープである。また、エレベータ設備は、昇降路(図示せず)や、この昇降路内を移動可能な乗りかご(図示せず)や釣り合い錘(図示せず)等を含む。
既設ロープ20は、乗りかごおよび釣り合い錘それぞれに接続されて、これらを釣支している。この既設ロープ20は、昇降路内に形成されたロープ移動経路に沿って移動可能に構成される。このロープ移動経路は、例えば、既設ロープ20が懸架されるシーブ(図示せず)の溝や、巻き上げ機(図示せず)等を含む。
この既設ロープ20は、ワイヤロープ30と、このワイヤロープ30を半径方向外側から覆う熱可塑性樹脂等からなる熱可塑性被覆材32aによって構成されている。本実施形態の熱可塑性被覆材32aは、熱可塑性ポリウレタンエラストマを用いている。既設ロープ20は、後述するように、ワイヤロープ30の直径が約8mmで、熱可塑性被覆材32aの半径方向厚みを1mmとしている。すなわち、既設ロープ20の直径は約10mmである。
新設ロープ10は、既設ロープ20と同じ構成で、エレベータ設備内に配置されている既設ロープ20と交換可能である。
以下に、既設ロープ20を新設ロープ10に交換する手順について説明する。
先ず、図1(a)に示すように、新設ロープ10の一方の端部付近を覆う熱可塑性被覆材32aに、新設ロープ10が延びる方向に複数の切込み35を入れる。この切込み35を入れる工程は、新設ロープ10を製作した場所(工場)等で予め形成してもよい。また、ロープ10、20を交換する現場で行ってもよい。
昇降路内の乗りかごおよび釣り合い錘等を所定の位置で停止させて固定する。この後に、乗りかご等に接続されている既設ロープ20の端部を取り外す。取り外された既設ロープ20の一方の端部に、既設ロープ20の長手方向外側に向かって熱可塑性被覆材32aが突出する被覆材突出部36を形成する。この被覆材突出部36は、内部にワイヤロープ30がないように形成された円管状である。
既設ロープ20のワイヤロープ30および熱可塑性被覆材32aそれぞれの端部が、1つの面内にある状態、すなわちそれぞれの端部が同じ端面にある場合には、熱可塑性被覆材32aの端部を長手方向に少し切り裂いてワイヤロープ30を所定量だけ切り取ればよい。これにより、被覆材突出部36が形成される。
次に、図1(b)に示すように、新設ロープ10の端部に形成された切込み35と、既設ロープ20の端部に形成された被覆材突出部36とを、互いに対向するように配置して、切込み35によって被覆材突出部36を包むようにして接続する。
ここで、切込み35および被覆材突出部36が接続される接続部40を、工業用ドライヤ45等の加熱装置で加熱する。熱可塑性被覆材32aは120℃程度で軟化して、互いに接着される。これにより、図1(c)に示すように、新設ロープ10および既設ロープ20の接続作業が完了する。
新設ロープ10および既設ロープ20を互いに接続した後に、昇降路内に形成された前述のロープ移動経路に沿って、新設ロープ10に接続されていない方の既設ロープ20の端部がある方に向かって、互いに接続された既設ロープ20および新設ロープ10を移動させる。これにより、ロープ移動経路内には、既設ロープ20に代わって新設ロープ10が配置される。
このとき、既設ロープ20および新設ロープ10の接続部40の直径は、各ロープの直径とほぼ同じまたは小さくなるように形成されているため、シーブ溝等を当該接続部40が通過するときに、この溝に引っ掛かる等の作業効率を低下させる事故の発生が抑制される。
既設ロープ20のほぼ全てがロープ移動経路の外にある状態になったときに、既設ロープ20および新設ロープ10の接続部40を切断して接続状態を解除する。この後に、新設ロープ10の両端部を乗りかごや釣り合い錘等の所定位置に取り付けて、ロープの交換作業が完了する。
ここで、接続部40の強度および許容される行程を算出する例を説明する。接続部40の引張強度を50N/mm、接続部40の断面直径を5mm、接続効率を50%とすると、接続部40における許容引張力は、式(1)のように計算されて、約490Nとなる。ここで、既設および新設ロープ20、10の直径は約10mmで、このときのワイヤロープ30の直径は約8mm、熱可塑性被覆材32aの半径方向厚みは約1mmとしている。
50[N/mm]×(π×5)/4[mm]×0.5≒490[N] …(1)
ここで、引張力および行程の関係は、式(2)によって表される。
引張力=ロープ単位長さ当りの質量×行程×許容トラクション比 …(2)
具体的には、式(3)、(4)のように、許容される行程Hが算出される。ここでロープ単位長さ当りの質量は、0.29Kg/mとして、静的トラクション比は、1.86で計算する。
0.29[Kg/m]×H[m]×9.8×1.86<490[N] …(3)
H<92.6[m] …(4)
以上の計算結果から本実施形態に係るロープを接続する方法は、昇降行程が約90m程度までのエレベータ設備のロープ交換作業に用いることが可能である。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、既設ロープ20および新設ロープ10を互いに接続する接続部40の直径が、各ロープ10、20の直径に対して増大する量を抑制することが可能になる。このため、既設ロープ20を新設ロープ10に交換するときに、ロープ移動経路となるシーブ溝等に損傷を与えることを抑制できる。
また、当該接続部40が熱可塑性樹脂等で形成されるため、シーブ溝等を移動するときも、当該接続部40がシーブ溝の形状に合わせて変形しながら移動できる。このため、接続された既設ロープ20および新設ロープ10が、ロープ移動経路内を安定して移動することが可能になる。
また、本実施形態では、上述の従来例のように、新設ロープ10および既設ロープ20それぞれの接続側の端部をほぐす作業やより直す作業等の、効率を低下させるような作業を必要としない。よって、より簡単に且つ短時間にロープ交換作業を行うことができる。
したがって、エレベータ乗りかご等を釣支するロープを効率よく交換することが可能になる。
本実施形態では、新設ロープ10に切込み35を形成しているが、これに限らない。既設ロープ20に切込み35を形成して、新設ロープ10に被覆材突出部36を形成してもよい。
[第2の実施形態]
本発明に係るエレベータ乗りかごの第2の実施形態について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態の新設ロープ10および既設ロープ20の接続方法を示す概略斜視図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、既設ロープ20および新設ロープ10を接続するときに、当該ロープの接続部40の少なくとも一部を半径方向外側から覆う円筒部材50によって、接続部40の周面を円柱状に整形する。
この円筒部材50は、中空の円筒形状で、2つの半円柱状の部材、すなわち第1半円筒部材51および第2半円筒部材52に分割可能に構成されている。これらの第1半円筒部材51および第2半円筒部材52が、互いに対向しながら接続部40を半径方向外側から覆って互いに近づくように力を作用させることで、接続部40の周面を円柱状に整形する。
これにより、接続部40の周面の表面うねり等が低減されて、第1の実施形態に比べて、ロープ移動経路内をより安定して通過することができる。また、第1の実施形態と同様に、ロープ交換作業をより簡単に且つ短時間に行うことが可能である。
[第3の実施形態]
本発明に係るエレベータ乗りかごの第3の実施形態について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の新設ロープ10および既設ロープ20の接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続中の状態を示す。図3では、新設ロープ10および既設ロープ20の接続完了の状態の図示は省略している。
なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の既設および新設ロープ20、10は、例えばポリウレタン等の熱収縮性樹脂からなる熱収縮性被覆材32bで、ワイヤロープ30が覆われている。
図3(a)に示すように、先ず、接続前の新設ロープ10の接続側の端部に、被覆材円環部37を形成する。この被覆材円環部37は、新設ロープ10の熱収縮性被覆材32bがワイヤロープ30の接続側端部よりも外側に向かって延びたもので、中空状態を保持した円環状である。
次に、取り外された既設ロープ20の接続側端部には、接続側端部を覆う熱収縮性被覆材32bを剥がして、ワイヤロープ突出部38を形成する。このワイヤロープ突出部38は、ワイヤロープ30がむき出しの状態になっている。
図3(b)に示すように、この被覆材円環部37にワイヤロープ突出部38を嵌め込んで接続し、第1の実施形態と同様に加熱する。このとき、約100℃程度で加熱するとよい。この加熱によって熱収縮性被覆材32bが熱収縮して半径方向に収縮力が作用して、被覆材円環部37がワイヤロープ突出部38に接着される。これにより、既設ロープ20および新設ロープ10の接続が完了する。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、新設ロープ10に被覆材円環部37を形成しているが、これに限らない。既設ロープ20に被覆材円環部37を形成して、新設ロープ10にワイヤロープ突出部38を形成してもよい。
[第4の実施形態]
本発明に係るエレベータ乗りかごの第4の実施形態について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の新設ロープ10および既設ロープ20の接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続完了の状態を示す。
なお、本実施形態は、第3の実施形態の変形例であって、第3の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の既設および新設ロープ20、10は、第3の実施形態と同様に、熱収縮性被覆材32bでワイヤロープ30が覆われている。
図4(a)に示すように、接続前の新設ロープ10の接続側の端部に、接続側端部を覆う熱収縮性被覆材32bを剥がして、第1ワイヤロープ突出部39aを形成する。この第1ワイヤロープ突出部39aは、図3(a)に示すワイヤロープ突出部38と同様に、ワイヤロープ30がむき出しの状態になっている。
また、取り外された既設ロープ20の接続側端部にも、新設ロープ10と同様に、接続側端部を覆う熱収縮性被覆材32bを剥がして、第2ワイヤロープ突出部39bを形成する。
次に、第1ワイヤロープ突出部39aおよび第2ワイヤロープ突出部39bそれぞれの端部同士を突き合わせて繋いで、例えばポリウレタン等の熱収縮特性を有する樹脂からなる円環部材55で、第1ワイヤロープ突出部39aおよび第2ワイヤロープ突出部39bそれぞれを半径方向外側から覆って接続する。この後に、図示は省略しているが、第3の実施形態と同様に加熱する。これにより、円環部材55が、第1および第2ワイヤロープ突出部39a、39bそれぞれに接着されて、既設ロープ20および新設ロープ10の接続が完了する。
ここで、円環部材55の軸方向長さを算出する例について説明する。
円環部材55の材質は、収縮すると直径が8mmから6mmに収縮する材質を用いる。また、この材質の引張強度Eを10N/mm、εを20%(0.2)、熱収縮性被覆材32bの半径方向厚みtを1mm、当該厚みtを含むロープの半径Rを5mm、とする。このとき、軸方向応力σは、式(5)で求められる。
σ=Eε=R/(2t)・P …(5)
ここで、Pは、熱収縮により円環部材55がロープ10、20を半径方向に押し付ける力である。式(5)により、Pは、約0.8N/mmとなる。
ここで、円環部材55とワイヤロープの摩擦係数を0.1、円環部材55の軸方向長さをLとすると、軸方向長さLは、式(6)から、式(7)のように表すことができる。
0.1×π×8[mm]×L[mm]×0.8[N/mm2]>490[N]…(6)
L>243.7mm…(7)
以上の計算結果からわかるように、円環部材55の軸方向長さを約250mm程度とすることで、昇降行程90m以下のエレベータ設備に対応可能になる。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施形態]
本発明に係るエレベータ乗りかごの第5の実施形態について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態の新設ワイヤロープ11および既設ワイヤロープ21の接続方法を示す概略正面図で、(a)は接続前の状態を示し、(b)は接続完了の状態を示す。なお、本実施形態は、第4の実施形態の変形例であって、第4の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、表面が金属製の既設ワイヤロープ21を、新設ワイヤロープ11に交換する例について説明する。
図5(a)に示すように、既設ワイヤロープ21を取り外して、新設ワイヤロープ11を直列に繋げるように配置する。
次に、図5(b)に示すように、既設ワイヤロープ21および新設ワイヤロープ11それぞれの端部同士を突き合わせて接続して、第4の実施形態で説明した円環部材55で、既設ワイヤロープ21および新設ワイヤロープ11それぞれの端部を半径方向外側から覆う。
この後に、図示は省略しているが、第3の実施形態と同様に加熱する。この加熱で円環部材55が収縮して、半径方向に収縮力が作用して、各ワイヤロープに接着される。これにより、既設ワイヤロープ21および新設ワイヤロープ11の接続が完了する。
円環部材55の長手方向端部それぞれには、円環部材55の外側表面と、各ワイヤロープ11、21それぞれの周面との間に、若干の段差が形成される。この場合、円環部材55の外側表面が、各金属性ワイヤロープ11、21それぞれの周面よりも半径方向外側にあるように段差が形成される。
この段差が生じないように、図5(b)に示すように、各ワイヤロープ11、21の周面から円環部材55の外側表面に向かって、なだらかな傾斜を形成させながら繋ぐとよい。
これにより、本実施形態によれば、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第2の実施形態で説明した円筒部材50を、第3〜第5の実施形態で用いてもよい。
また、第1および第2の実施形態では、既設ロープ20の端部を取り外す前に、新設ロープ10に切込み35を入れているが、これに限らない。既設ロープ20を取り外した後に、新設ロープ10または既設ロープ20に切込み35を入れてもよい。
また、第3の実施形態では、既設ロープ20の端部を取り外す前に、新設ロープ10に被覆材円環部37を形成しているが、これに限らない。既設ロープ20を取り外した後に形成してもよい。
10…新設ロープ、11…新設ワイヤロープ、20…既設ロープ、21…既設ワイヤロープ、30…ワイヤロープ、32a…熱可塑性被覆材、32b…熱収縮性被覆材、35…切込み、36…被覆材突出部、37…被覆材円環部、38…ワイヤロープ突出部、39a…第1ワイヤロープ突出部、39b…第2ワイヤロープ突出部、40…接続部、45…工業用ドライヤ、50…円筒部材、51…第1半円筒部材、52…第2半円筒部材、55…円環部材

Claims (13)

  1. 昇降路内に配置された乗りかごを釣支してワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが熱可塑性樹脂で覆われてなり前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ロープを、前記乗りかごを釣支可能でワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが前記熱可塑性樹脂で覆われてなる新設ロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、
    前記乗りかごを釣支している前記既設ロープの前記両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すロープ端部取外し工程と、
    前記ロープ端部取外し工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれの接続側となる接続側端部を覆う前記熱可塑性樹脂同士を互いに接続する接続工程と、
    前記接続工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープが互いに接続される接続部を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ロープを配置するロープ入替え工程と、
    前記ロープ入替え工程の後に、前記既設ロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ロープおよび新設ロープの接続を解除する接続解除工程と、
    前記接続解除工程の後に、前記新設ロープの両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ロープ取付け工程と、
    を有することを特徴とするエレベータ用ロープ交換方法。
  2. 前記接続工程は、
    前記新設ロープの前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱可塑性樹脂に、前記新設ロープが延びる方向に複数の切込みを入れる切込み形成工程と、
    取り外された前記既設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部を覆う前記熱可塑性樹脂が前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって突出する突出部を形成する突出部形成工程と、
    前記切込み形成工程および突出部形成工程の後に、前記突出部を前記切込みで覆うように前記既設ロープおよび新設ロープを接続する工程を含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  3. 前記接続工程は、
    取り外された前記既設ロープの前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱可塑性樹脂に、前記新設ロープが延びる方向に複数の切込みを入れる切込み形成工程と、
    前記新設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部を覆う前記熱可塑性樹脂が前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって突出する突出部を形成する突出部形成工程と、
    前記切込み形成工程および突出部形成工程の後に、前記突出部を前記切込みで覆うように前記既設ロープおよび新設ロープを接続する工程を含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  4. 前記ロープ端部取外し工程の前に、前記新設ロープの前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱可塑性樹脂に、前記新設ロープが延びる方向に複数の切込みを入れる切込み形成工程を有し、
    前記接続工程は、
    取り外された前記既設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部を覆う前記熱可塑性樹脂が前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって突出する突出部を形成する突出部形成工程と、
    前記突出部形成工程の後に、前記突出部を前記切込みで覆うように前記既設ロープおよび新設ロープを接続する工程を含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  5. 前記ロープ端部取外し工程の前に、前記新設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部を覆う前記熱可塑性樹脂が前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって突出する突出部を形成する突出部形成工程を有し、
    前記接続工程は、
    前記既設ロープの前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱可塑性樹脂に、前記新設ロープが延びる方向に複数の切込みを入れる切込み形成工程と、
    前記切込み形成工程の後に、前記突出部を前記切込みで覆うように前記既設ロープおよび新設ロープを接続する工程を含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  6. 昇降路内に配置された乗りかごを釣支してワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが熱収縮性樹脂で覆われてなり前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ロープを、前記乗りかごを釣支可能でワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが前記熱収縮性樹脂で覆われてなる新設ロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、
    前記乗りかごを釣支している前記既設ロープの前記両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すロープ端部取外し工程と、
    前記ロープ端部取外し工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれの接続側となる接続側端部を覆う前記熱収縮性樹脂同士を互いに接続する接続工程と、
    前記接続工程の後に、前記既設ロープおよび新設ロープが互いに接続される接続部を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ロープを配置するロープ入替え工程と、
    前記ロープ入替え工程の後に、前記既設ロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ロープおよび新設ロープの接続を解除する接続解除工程と、
    前記接続解除工程の後に、前記新設ロープの両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ロープ取付け工程と、
    を有することを特徴とするエレベータ用ロープ交換方法。
  7. 前記接続工程は、
    前記新設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂が前記ワイヤロープよりも前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって円環状を保ちながら延びる円環部を形成する円環部形成工程と、
    取り外された前記既設ロープの前記接続側端部を覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する突出部を形成するワイヤロープ突出部形成工程と、
    前記円環部形成工程およびワイヤロープ突出部形成工程の後に、前記円環部に前記突出部を嵌め込んで接続する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  8. 前記接続工程は、
    取り外された前記既設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂が前記ワイヤロープよりも前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって円環状を保ちながら延びる円環部を形成する円環部形成工程と、
    前記新設ロープの前記接続側端部を覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する突出部を形成するワイヤロープ突出部形成工程と、
    前記円環部形成工程およびワイヤロープ突出部形成工程の後に、前記円環部に前記突出部を嵌め込んで接続する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  9. 前記ロープ端部取外し工程の前に、前記新設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂が前記ワイヤロープよりも前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって円環状を保ちながら延びる円環部を形成する円環部形成工程を有し、
    前記接続工程は、
    取り外された前記既設ロープの前記接続側端部を覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する突出部を形成するワイヤロープ突出部形成工程と、
    前記ワイヤロープ突出部形成工程の後に、前記円環部に前記突出部を嵌め込んで接続する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  10. 前記ロープ端部取外し工程の前に、前記新設ロープの前記接続側端部を覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する突出部を形成するワイヤロープ突出部形成工程を有し、
    前記接続工程は、
    取り外された前記既設ロープの前記接続側端部に、前記接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂が前記ワイヤロープよりも前記ワイヤロープの長手方向外側に向かって円環状を保ちながら延びる円環部を形成する円環部形成工程と、
    前記円環部形成工程の後に、前記円環部に前記突出部を嵌め込んで接続する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
  11. 昇降路内に配置された乗りかごを釣支してワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが熱収縮性樹脂で覆われてなり前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ロープを、前記乗りかごを釣支可能でワイヤロープの少なくとも両端部それぞれが前記熱収縮性樹脂で覆われてなる新設ロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、
    前記新設ロープの前記両端部のうち接続側となる接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する第1突出部を形成する第1突出部形成工程と、
    前記乗りかごを釣支している前記既設ロープの前記両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すロープ端部取外し工程と、
    前記ロープ端部取外し工程の後に、取り外された前記既設ロープの前記両端部のうち接続側となる接続側端部の前記ワイヤロープを覆う前記熱収縮性樹脂を剥がして、前記ワイヤロープが突出する第2突出部を形成する第2突出部形成工程と、
    前記第1突出部形成工程および第2突出部形成工程の後に、前記第1突出部および第2突出部それぞれの前記接続側端部同士を突き合わせて、熱収縮特性を備えた円環部材で前記第1突出部および第2突出部それぞれを半径方向外側から覆って互いに接続する被覆接続工程と、
    前記被覆接続工程の後に、前記円環部材の少なくとも一部で、前記既設ロープおよび新設ロープが互いに接続される接続部を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ロープおよび新設ロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ロープを配置するロープ入替え工程と、
    前記ロープ入替え工程の後に、前記既設ロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ロープおよび新設ロープの接続を解除する接続解除工程と、
    前記接続解除工程の後に、前記新設ロープの両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ロープ取付け工程と、
    を有することを特徴とするエレベータ用ロープ交換方法。
  12. 昇降路内に配置された乗りかごを釣支して前記昇降路内に形成された経路に沿って移動しながら前記乗りかごを上下移動させる既設ワイヤロープを、前記乗りかごを釣支可能な新設ワイヤロープに交換するエレベータ用ロープ交換方法において、
    前記乗りかごを釣支している前記既設ワイヤロープの両端部それぞれが接続された部位から、前記両端部それぞれを取り外すワイヤロープ端部取外し工程と、
    前記ワイヤロープ端部取外し工程の後に、前記新設ワイヤロープおよび既設ワイヤロープそれぞれの接続側端部同士を突き合わせて、熱収縮特性を備えた円環部材で前記接続側端部それぞれを半径方向外側から覆って互いに接続する被覆接続工程と、
    前記被覆接続工程の後に、前記円環部材の一部で、前記既設ワイヤロープおよび新設ワイヤロープが互いに接続される前記接続部を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程の後に、前記経路に沿って前記既設ワイヤロープの前記接続側端部と反対側の端部がある方に向かって、前記既設ワイヤロープおよび新設ワイヤロープそれぞれを移動させて、前記経路内に前記新設ワイヤロープを配置するワイヤロープ入替え工程と、
    前記ワイヤロープ入替え工程の後に、前記既設ワイヤロープが前記経路の外にある状態で、前記既設ワイヤロープおよび新設ワイヤロープの接続を解除する接続解除工程と、
    前記接続解除工程の後に、前記新設ワイヤロープの前記両端部それぞれを所定位置に取り付ける新設ワイヤロープ取付け工程と、
    を有することを特徴とするエレベータ用ロープ交換方法。
  13. 前記加熱工程は、前記接続部の少なくとも一部を覆う円筒部材によって、前記接続部の周面を円柱状に整形する接続部整形工程を含むこと、を特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載のエレベータ用ロープ交換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109292601A (zh) * 2018-12-07 2019-02-01 王玉可 一种更换电梯钢丝绳的方法

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