JP2011025126A - 軟水化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟水化処理能力を安定して発揮させることができるうえに、安価で扱い易い軟水化装置を提供する。
【解決手段】イオン交換樹脂9を収容する処理タンク3や、再生用の塩水を貯留する塩水タンク2、塩水供給ライン7、水取入経路等を切替制御するコントロールバルブ6などを備え、処理タンク3が塩水タンク2の内部に収容されている。処理タンク3は、円筒状の胴体51や、上蓋52、下蓋53、挿通管54、一対の補強板15,55、長軸ボルト56などを有し、長軸ボルト56が、挿通管54に挿通されて一対の補強板15,55に固定されている。胴体51、上蓋52、下蓋53及び挿通管54は、いずれも安価な硬質塩化ビニル樹脂製であり、補強板15,55及び長軸ボルト56は、いずれも金属製である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、イオン交換樹脂の再生機能を有する一般家庭向けの軟水化装置に関する。
通常、地下水にはCaイオンやMgイオンが含まれているため、例えば、一般家庭の給湯器や温水器、浄水器等の用水に地下水を用いる場合、その配管等にスケールが付着して給湯器等の機能低下を招くおそれがある。そこで、従来より、用水に地下水を用いる場合には、前処理として、Caイオン等をイオン交換樹脂に吸着させて水の硬度を低下させる、いわゆる軟水化処理が一般に行われている。
この種のイオン交換樹脂は、その吸着性能が低下しても塩水で洗浄すれば再生させることができるため、イオン交換樹脂の再生機能を備えた軟水化装置が実用化されている(特許文献1等)。通常、そのような装置には塩水を貯留するタンク(塩水タンクともいう)が設けられていて、塩水タンクの残量が少なくなれば塩水を補給する必要がある。しかし、その補給作業が面倒であるため、例えば、特許文献1の軟水化装置では、塩水タンクに固体の塩を投入できるようにして、塩水の補給作業の煩わしさを軽減できるようにしている。
また、イオン交換樹脂を貯留するタンク(処理タンクともいう)の内圧は、通水時に上昇し、例えば0.5Mpa(ゲージ圧)にまで達する。そのため、処理タンクは耐圧性が必要であり、例えばFRP等の強化プラスチックや、SUS等の金属の素材を用いて形成されている場合が多い(特許文献2)。特に、一般家庭向けの軟水化装置では、耐圧性に有利な細長い形状の処理タンクを備えたものが多く、中には全長が1mを超えるようなものもある。
特開2001−129548号公報 特開2000−24657号公報
しかしながら、上述したような軟水化装置は、相対的に容量の大きい処理タンクや塩水タンクを備える必要があるため、装置全体が大きくなって、設置スペースの確保が困難になり易い。また、処理タンクにFRPや金属の素材を用いると材料コストが高くつくという不利がある。処理タンクを細長い形状にすると、邪魔になり易いうえに、イオン交換樹脂を充填する際、その投入位置が高くなって作業性が悪いという問題もある。
そこで、本発明の目的は、基本性能である軟水化処理能力を安定して発揮させることができるうえに、装置全体をコンパクトに構成することができ、更には製造コストも抑制できる軟水化装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、処理タンクを塩水タンクの内部に配置した。
具体的には、本発明の軟水化装置は、イオン交換樹脂を収容する処理タンクと、前記処理タンクよりも大容量に形成され、前記イオン交換樹脂を再生するための塩水を貯留する塩水タンクと、前記処理タンクに、処理する水を取り込む水取入経路と、前記処理タンクから、処理した水を取り出す水取出経路と、前記塩水タンクと前記処理タンクとの間に設けられる塩水供給経路と、前記処理タンクに前記塩水を導入するために、前記水取入経路、前記水取出経路、及び前記塩水供給経路を切替制御する切替制御装置とを備え、前記処理タンクが前記塩水タンクの内部に収容されている。
係る構成の軟水化装置によれば、処理タンクが塩水タンクの内部に収容されているので、軟水化装置をコンパクトに構成することができる。従って、設置スペースを簡単に確保することができ、利便性に優れる。
具体的には、前記処理タンクが、円筒状の胴体と、前記胴体の上下の開口を塞ぎ、それぞれが軸孔を有する上蓋及び下蓋と、前記胴体内にあって、前記上蓋の軸孔に一端が接続され、前記下蓋の軸孔に他端が接続される管状の挿通管と、前記上蓋及び下蓋のそれぞれの外側に設けられる一対の補強板と、前記挿通管に挿通可能な支持棒と、を有し、前記胴体、上蓋、下蓋及び挿通管は、いずれも樹脂製の部材で構成され、前記補強板及び支持棒は、いずれも金属製の部材で構成されていて、前記支持棒が、前記軸孔及び前記挿通管に挿通されて前記一対の補強板のそれぞれに固定されているように構成するのが好ましい。
耐圧性に劣る処理タンクの上下の端面が、補強板で補強されているので、処理タンクの素材に強度が弱い樹脂等を用いても必要な耐圧性を確保することができる。支持棒が、処理タンクの内部に配置されているので、処理タンク全体の大きさをコンパクトにすることができるし、各補強板をバランス良く支持することができる。支持棒は、水と接触しないように挿通管に挿通されているため、錆の発生を防止できる。また、補強板等による補強によって必要な耐圧性を確保できるため、胴径を相対的に大きく形成できる。そうすれば、高さ寸法を小さく設定できるし、イオン交換性能を安定して発揮させることができる。
より具体的には、前記胴体、上蓋、及び下蓋のいずれもが、硬質塩化ビニル樹脂で形成されているようにするとよい。硬質塩化ビニル樹脂であれば、処理タンクを安価で製造することができる。
また、前記下蓋側に設けられた補強板の外面側は樹脂で覆われているようにするのが好ましい。処理タンクは塩水タンクの内部に収容されるため、その下面は塩水に浸かる。従って、補強板の外面側を樹脂で覆うことで、塩水との接触を阻止して補強板が錆びて腐食するのを防ぐことができる。
更に、前記処理タンクの内部寸法における径に対する高さの比は、1.5〜2.0の範囲内に設定するのが好ましい。そうすれば、邪魔にならない適切な高さ寸法が得られるし、処理する水の線速度(LV)が小さくなるため、水がイオン交換樹脂に接触する時間を長くすることができ、イオン交換性能を安定して発揮させることができる。
また、前記処理タンクの上部に、該処理タンクの内外に連通する作業孔が設けられ、前記作業孔に、キャップが着脱自在に取り付けられているようにすることができる。
そうすれば、キャップを取り外すだけで、簡単にイオン交換樹脂を補充したり交換したりすることができる。
前記塩水タンクの上部には、前記処理タンクの外径よりも大きく開口する開口部が設けられ、前記処理タンクの上部に、前記開口部に着脱自在に取り付けられて前記開口部を塞ぐ蓋板が設けられているようにしてあってもよい。
そうすれば、処理タンクを塩水タンクから簡単に抜き出したり収容したりできるため、メンテナンス作業が簡単にできる。
更に、前記塩水タンクの最大高さ寸法が700mm以下に設定され、前記塩水タンクの上部に、開閉可能な投入口が設けられているようにするのが好ましい。
そうすれば、塩水タンクに塩水を補給する際に、塩水や塩を高く持ち上げる必要が無くなって、腰や腕に過度な負担をかけずに塩水や塩等を塩水タンクに投入することができ、塩水の補給作業が楽になる。
以上説明したように、本発明によれば、安定した軟水化処理能力を発揮させることができるうえに、安価で扱い易い軟水化装置を提供することができる。
実施形態における軟水化装置の概略斜視図である。 軟水化装置の概略断面図である。 カバーを取り外した状態の軟水化装置の概略平面図である。 処理タンクの概略斜視図である。 処理タンクの分解斜視図である。 再生処理時の状態を表した図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
(軟水化装置の構成)
図1〜図3に、本発明を適用した軟水化装置1を示す。この軟水化装置1は、外観が概ね横に長い略矩形の箱形状をしており、塩水タンク2や処理タンク3、水取入用配管4、水取出用配管5、コントロールバルブ6(切替制御装置)、塩水供給ライン7(塩水供給経路)、カバー8などを備えている。
塩水タンク2は、イオン交換樹脂9の再生に用いられる塩水を貯留するタンクであり、処理タンク3よりも大容量に形成されている。本実施形態の塩水タンク2には、給水タンク等として広く利用されているポリエチレン製の略長方形の箱形状をしたタンクが用いられている。塩水タンク2の上面の一端の側には、処理タンク3の外径よりも大きく開口する略矩形の開口部11が形成され、他端の側には、開口部11よりも小さく開口する投入口12が形成されている。投入口12は、塩水タンク2に塩水や塩を投入するためのものであり、蓋体13によって開閉自在に塞がれている。開口部11は蓋板15によって着脱自在に塞がれている。なお、図2中、2aはドレン排出部であり、2bはオーバーフロー排水部である。
本実施形態の塩水タンク2は、その最大高さ寸法Hが700mm以下となるように設定されている。すなわち、一般的な統計データによれば、図1に示すように、成人Sの股下寸法の平均値は700mmよりも上にあるため、例えば、塩水タンク2を床面等に直接設置すれば、概ね投入口12は股下よりも下方に位置する。そうすれば、塩水や塩を高く持ち上げる必要が無くなって、腰や腕に過度な負担をかけずに塩水や塩等を塩水タンク2に投入することができ、塩水の補給作業が楽になる。
詳細については別途後述するが、処理タンク3は、内部にイオン交換樹脂9を収容する略円柱形状をした耐圧性を有する容器である。図4にも示すように、処理タンク3の上面には、鉄板からなる矩形の蓋板15が一体に取り付けられている。この蓋板15は塩水タンク2の開口部11よりもひとまわり大きく形成されている。そして、処理タンク3を開口部11から塩水タンク2の内部に収容した状態で、蓋板15の四隅が塩水タンク2に締結固定されている。
蓋板15と処理タンク3の上面とには、これらの略中央に重なるように挿通孔16(16a,16b)が貫通形成されている。また、処理タンク3の上面及び蓋板15の周辺部には、作業用の孔(作業孔17)が1箇所、貫通形成されていて、キャップ18で封止されている。具体的には、作業孔17の内周面には雌ねじが形成されていて、そこにキャップ18の雄ねじをねじ込むことによって処理タンク3にキャップ18が着脱自在に固定されている。この作業孔17は、例えば、イオン交換樹脂9を補充したり交換したりする場合に利用できる。
すなわち、従来の軟水化装置では、イオン交換樹脂9を補充等する場合、主要部品を取り外してイオン交換樹脂を補充等していたため、面倒な作業となっていた。それに対し、この軟水化装置1ではキャップ18を取り外すだけで済むため、作業性に優れる。
水取入用配管4は、地下水等の処理する水(未処理水ともいう)を軟水化装置1に取り込むために設けられている。水取入用配管4の一端は図外の給水配管に接続され、その他端はコントロールバルブ6の所定の通水経路に接続されている。一方、水取出用配管5は、軟水化装置1で処理された水(既処理水ともいう)を軟水化装置1から取り出すために設けられている。水取出用配管5の一端は図外の給湯器等の配管に接続され、他端はコントロールバルブ6の所定の通水経路に接続されている。なお、本実施形態では、給水配管側にポンプが設置され、その作用で水流が形成されるため、水取入用配管4に水圧を計測する圧力計4aが取り付けられている。
コントロールバルブ6は、主として軟水化処理時の通水経路とイオン交換樹脂9の再生時の通水経路とを切替制御するために設けられ、処理タンク3の上部に取り付けられている。コントロールバルブ6には、通水経路の切替機構や、切替機構を制御する制御装置などが備えられている(図示せず)。そして、コントロールバルブ6の下側には、通水部20が一体に接続されている。また、塩水供給ライン7がコントロールバルブ6の所定の通水経路に接続されている。
通水部20は、コントロールバルブ6から下方に延びるパイプ状の通水管21と、通水管21の下端部分に一体に設けられた第1スクリーン部22と、通水管21の上端部分を覆うように設けられた第2スクリーン23とを有している。第1スクリーン部22及び第2スクリーン部23には、イオン交換樹脂9の粒径よりも小さい多数のスリットが形成されている。通水管21は、コントロールバルブ6の所定の通水経路に接続され、第2スクリーン部23は、コントロールバルブ6の所定の通水経路に連通するように取り付けられている。すなわち、通水部20や水取入用配管4、水取出用配管5、コントロールバルブ6等により、処理タンク3に処理する水を取り入れ、あるいは処理した水を取り出す水取入経路と水取出経路とが構成されている。
このような構成のコントロールバルブ6は、下側の通水部20が処理タンク3の挿通孔16に挿入され、挿通孔16が封止された状態で、処理タンク3に固定されている。そして、これら処理タンク3及びコントロールバルブ6が塩水タンク2に取り付けられた後、塩水タンク3の上側に突出するコントロールバルブ6を覆うように、カバー8が塩水タンク3に取り外し可能に取り付けられている。
塩水供給ライン7は、パイプ状の給水筒31や、塩水採取チューブ32、ブッシュ33、接続チューブ34などで構成されている。給水筒31は、その下端が塩水タンク2の下壁の内側に固定され、その上端が塩水タンク2の上壁に開口するように固定されている。給水筒31の下端部分には、多数の孔が形成されている。塩水採取チューブ32は、給水筒31の開口からその内部に挿入され、開口を塞ぐブッシュ33で支持固定されている。塩水採取チューブ32の先端部分には、塩水を採取する採取部32aが設けられている。塩水採取チューブ32の基端部分は、接続チューブ34を介してコントロールバルブ6に接続されている。
(処理タンク3)
本実施形態では、製造コストを抑制できるように、処理タンク3が工夫されている。すなわち、処理タンク3には水圧が加わるため、従来の処理タンクの素材には、耐圧性に優れたFRPや金属が用いられていた。しかし、FRPや金属を用いると材料コストや加工コストが高くつく。そこで、本実施形態では、安価で汎用的な樹脂である硬質塩化ビニル樹脂を用いて処理タンクを形成できるように構成されている。
具体的には、図5に示すように、胴体51や上蓋52、下蓋53、挿通管54、蓋板15(上側の補強板)、下側の補強板55、長軸ボルト56(支持棒)などで処理タンク3が構成されている。これらのうち、胴体51、上蓋52、下蓋53及び挿通管54は、硬質塩化ビニル樹脂製であり、各補強板15,55及び長軸ボルト56は金属製である。
胴体51は、円筒状の部材からなり、例えば、水道管等に汎用されている大径のパイプ部材を利用することができる。
本実施形態では、上述した蓋板15が上側の補強板を兼ねている。すなわち、上側の補強板15は、矩形状の部材からなり、その中央に第1の挿通孔16aが形成され、その四隅にボルト締結用の締結孔57,57,…が形成されている。そして、第1の挿通孔16の周りには、等間隔で複数(本実施形態では6個)の第1の軸孔58a,58a,…が形成されている。
上蓋52は、外径が胴体51の内径とほぼ同じに形成された肉厚な円盤状の部材からなり、その中央に、第1の挿通孔16aに対応して第2の挿通孔16bが形成されている。そして、第2の挿通孔16bの周りには、蓋板15の第1の軸孔58aに対応するように6個の第2の軸孔58b,58b,…が形成されている。また、上蓋52の周面には、Oリング59が嵌り込む溝が形成されている。
Oリング59は、シリコン樹脂等で形成された汎用品であり、処理タンク3の密閉性を確保するために、胴体51と上蓋52との間に嵌め込まれる。
下蓋53は、第2の挿通孔16b及び作業孔17が形成されていない点を除けば、上蓋52と同じ構造である。すなわち、外径が胴体51の内径とほぼ同じに形成された肉厚な円板状の部材からなり、蓋板15の第1の軸孔58aに対応するように6個の第3の軸孔58c,58c,…が形成されている。また、下蓋53の周面には、Oリング59が嵌り込む溝が形成されていて、上蓋52と同様に、Oリング59が胴体51と下蓋53との間に嵌め込まれる。
上蓋52が胴体51の上側の開口に、下蓋53が胴体51の下側の開口にそれぞれ嵌め込まれ、胴体51の上下の開口が塞がれることにより、中空の略密閉容器が形成される。
挿通管54は、真っ直ぐに延びる管状の部材からなり、各軸孔58a,58b,…に対応して6本設けられている。上蓋52及び下蓋53が胴体51に取り付けられた状態では、各挿通管54は、胴体51の内部にあって、その上端は上蓋52の第2の軸孔58bに接続され、その下端は下蓋53の第3の軸孔58cに接続される。
下側の補強板55は、下蓋53とほぼ同径の円板状の部材からなり、第3の軸孔58cに対応するように6個の第4の軸孔58d,58d,…が形成されている。
長軸ボルト56は、挿通管54に挿通可能な長寸のボルト部材からなり、各軸孔58に対応して6本設けられている。
間に挿通管54を接続した状態で胴体51に上蓋52及び下蓋53を組み付けた後、上蓋52の上側に蓋板15を配置し、下蓋53の下側に下側の補強板55を配置して、下側から各長軸ボルト56を各軸孔58a,58b,…及び挿通管54に挿通し、蓋板15の上に突き出す各長軸ボルト56の先端にナット60を締結して固定する。
こうすることで、特に耐圧性に劣る、処理タンク3の上下の端面を各補強板15,55で補強することができる。従って、硬質塩化ビニル樹脂を用いて胴径が比較的大きな形状に形成しても、必要な耐圧性を確保することができる。長軸ボルト56が、処理タンク3の内部に配置されているので、処理タンク3全体の大きさをコンパクトにすることができ、各補強板15,55をバランス良く支持することができる。長軸ボルト56は、水と接触しないように挿通管54に挿通されているため、錆の発生を防止することができる。胴体51と上蓋52及び下蓋53の隙間はOリング59で密閉されているので、圧力変化によって上蓋52や下蓋53が上下に変動するようなことがあっても、密閉性を確保することができる。
更に、本実施形態では、下側の補強板55の外側を樹脂製の被覆板61で被覆した。すなわち、処理タンク3は塩水タンク2の内部に収容されるため、その下面は塩水に浸かる。従って、下側の補強板55や長軸ボルト56が錆びて腐食しないように、被覆板61でこれらと塩水との接触を阻止している。
(軟水化処理)
本実施形態の軟水化装置1の場合、軟水化処理時には、図1に矢印線で示すように、水取入用配管4から取り込まれる未処理水は、図2に矢印線で示すように、第2スクリーン部23から処理タンク3内に導入される。導入された未処理水は、イオン交換樹脂9の間を通って下方に向かって流れていき、第1スクリーン部22から取り込まれる。イオン交換樹脂9の間を通過する間に未処理水に含まれるCaイオン等はイオン交換樹脂9に吸着されるため、第1スクリーン部22に取り込まれる水(既処理水)は、硬度が低下して軟水となり、水取出用配管5から給湯器等に送水される。
ところで、本実施形態の処理タンク3は、高さを低くして相対的に胴径が大きくなるように設定されている。具体的には、処理タンク3の内部寸法における径に対する高さの比(高さ/径)が、1.5〜2.0の範囲内に設定されている。このように、処理タンク3の胴径を相対的に大きくすることで、イオン交換性能を安定して発揮させることができる。
すなわち、胴径を大きくすることにより、処理タンク3内を上から下に向かって流れる未処理水の線速度(LV)が小さくなるため、未処理水がイオン交換樹脂9に接触する時間を長くすることができる。例えば、従来の軟水化装置に備えられている細長い形状の処理タンクの場合、LVは30m/h程度であるのに対し、上記範囲内であれば、LVを例えば15m/h等、20m/h以下に設定することができる。つまり、従来の軟水化装置と比べてLVを半分近くまで小さくすることができる。
(再生処理)
イオン交換樹脂9のイオン交換性能が低下した場合には、塩水を通水することによって再生させることができる。
具体的には、コントロールバルブ6を切替制御することにより、塩水タンク2内に貯留されている塩水が、塩水供給ライン7を通じて水取入経路の途中に添加され、処理タンク3内に所定濃度の塩水(再生水ともいう)が導入される。そうして、図6に矢印線で示すように、処理タンク3内での水の流れが逆向きになるように、コントロールバルブ6内で通水経路が切り替えられて通水される(逆洗)。通水処理後の再生水は、水取出用配管5から送水され、図外の排水経路から廃棄される。なお、逆洗を行うのは、処理タンク3内の上部の空間(逆洗空間ともいう)を利用してイオン交換樹脂9の流動性を高め、再生効率を向上させるためである。処理タンク3の胴径を大きくしたことは、逆洗空間の高さ寸法を小さくできるため、処理タンク3をコンパクトにできる点でも有利となっている。
再生処理によって塩水が消費されるため、塩水タンク2には、定期的に塩水を補充する必要がある。この軟水化装置1の場合、上述したように、投入口12が低く設定されているので、塩水又は塩を塩水タンク2に楽に投入することができる。また、キャップ18を外して作業孔17を開放すれば、イオン交換樹脂9の補充や交換も簡単にできる。
以上説明したように、本実施形態の軟水化装置1によれば、軟水化処理能力を安定して発揮させることができるうえに、安価で扱い易い軟水化装置1を提供することができる。
なお、本発明にかかる軟水化装置は、前記の実施の形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、上記実施形態では、6つの長軸ボルト56(支持棒)が用いられているが、それに限らず、1つ以上あればよい。Oリング59は必ずしも必要ではなく、例えば、接着剤やコーキング剤で隙間を埋めてあってもよい。被覆板61に代えて、補強板等の表面に樹脂を塗布して樹脂層を形成してもよい。支持棒は各補強板に溶接して固定してあってもよい。
1 軟水化装置
2 塩水タンク
3 処理タンク
4 水取入用配管
5 水取出用配管
6 コントロールバルブ(切替制御装置)
7 塩水供給ライン(塩水供給経路)
9 イオン交換樹脂
11 開口部
12 投入口
15 蓋板(上側の補強板)
16a、16b 挿通孔
17 作業孔
18 キャップ
20 通水部
21 通水管
22 第1スクリーン部
23 第2スクリーン部
51 胴体
52 上蓋
53 下蓋
54 挿通管
55 下側の補強板
56 長軸ボルト(支持棒)
58a〜58d 軸孔
59 Oリング
60 ナット
61 被覆板
H 最大高さ寸法

Claims (8)

  1. イオン交換樹脂を収容する処理タンクと、
    前記処理タンクよりも大容量に形成され、前記イオン交換樹脂を再生するための塩水を貯留する塩水タンクと、
    前記処理タンクに、処理する水を取り込む水取入経路と、
    前記処理タンクから、処理した水を取り出す水取出経路と、
    前記塩水タンクと前記処理タンクとの間に設けられる塩水供給経路と、
    前記処理タンクに前記塩水を導入するために、前記水取入経路、前記水取出経路、及び前記塩水供給経路を切替制御する切替制御装置と、
    を備え、
    前記処理タンクが前記塩水タンクの内部に収容されている軟水化装置。
  2. 請求項1に記載の軟水化装置であって、
    前記処理タンクが、
    円筒状の胴体と、
    前記胴体の上下の開口を塞ぎ、それぞれが軸孔を有する上蓋及び下蓋と、
    前記胴体内にあって、前記上蓋の軸孔に一端が接続され、前記下蓋の軸孔に他端が接続される管状の挿通管と、
    前記上蓋及び下蓋のそれぞれの外側に設けられる一対の補強板と、
    前記挿通管に挿通可能な支持棒と、
    を有し、
    前記胴体、上蓋、下蓋及び挿通管は、いずれも樹脂製の部材で構成され、前記補強板及び支持棒は、いずれも金属製の部材で構成されていて、
    前記支持棒が、前記軸孔及び前記挿通管に挿通されて前記一対の補強板のそれぞれに固定されている軟水化装置。
  3. 請求項2に記載の軟水化装置であって、
    前記胴体、上蓋、及び下蓋のいずれもが、硬質塩化ビニル樹脂で形成されている軟水化装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の軟水化装置であって、
    前記下蓋側に設けられた補強板の外面側が樹脂で覆われている軟水化装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の軟水化装置であって、
    前記処理タンクの内部寸法における径に対する高さの比が、1.5〜2.0の範囲内に設定されている軟水化装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の軟水化装置であって、
    前記処理タンクの上部に、該処理タンクの内外に連通する作業孔が設けられ、
    前記作業孔に、キャップが着脱自在に取り付けられている軟水化装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の軟水化装置であって、
    前記塩水タンクの上部には、前記処理タンクの外径よりも大きく開口する開口部が設けられ、
    前記処理タンクの上部に、前記開口部に着脱自在に取り付けられて前記開口部を塞ぐ蓋板が設けられている軟水化装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の軟水化装置であって、
    前記塩水タンクの最大高さ寸法が700mm以下に設定され、
    前記塩水タンクの上部に、開閉可能な投入口が設けられている軟水化装置。
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