JP2011024606A - 内視鏡及び内視鏡システム - Google Patents

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Masayuki Misawa
雅幸 三澤
Kunihiko Miyagi
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Abstract

【課題】内視鏡の挿入部の先端の位置及び向きを検知し、かつ湾曲部の中間部には磁気素子を設けずに、湾曲部の湾曲状態を検知する。
【解決手段】内視鏡1の挿入部30の湾曲部33より先端側に磁気素子61を設け、湾曲部33の基端部の近傍に磁気素子62を設ける。各磁気素子61,62が磁界を検出又は発生させる。検知手段50が、磁界を発生又は検出することで、挿入部30の先端の位置及び向きを検知し、更には湾曲部33の湾曲状態をも検知する。
【選択図】図2

Description

この発明は、被検体に挿入して診断、治療等を行なう内視鏡及び内視鏡システムに関し、特に挿入部の位置等を検知する機能を付けた内視鏡及び内視鏡システムに関する。
内視鏡は、本体部から挿入部が延びている(特許文献1等参照)。挿入部を被検体の内部に挿入して、診断、治療等を行なう。挿入部の先端部分には、複数の関節輪を一列に連ねた湾曲部が設けられている。本体部のノブにて湾曲部を遠隔的に湾曲させることができる。
被検体内に挿入した挿入部の位置や形状を検知する技術は公知である。
例えば、特許文献2に記載の検知システムでは、内視鏡等のプローブにコイルからなる磁気素子を設ける。外部には複数のコイルからなる磁界源を含む検知手段を設置する。磁界源の複数のコイルは、互いに異なる所定の方向に向けられている。磁界源の各コイルから磁界を発生させる。各磁界に応じて磁気素子に起電力が誘起される。誘起起電力に応じた検知信号が上記検知手段のコントローラに送られる。コントローラは、この検知信号に基づいてプローブの位置及び向きを解析する。位置は、三次元直交座標(x,y,z)で表示できる。向きは、プローブの軸の伸び方向と、軸まわりの角度とを含む。軸の伸び方向は、極座標(φ,θ)で表示できる。更に軸まわりの角度(ψ)をも検知するには、プローブ内に2つの磁気素子を互いに非同軸上に設ける。
磁気素子を構成するコイルに通電して磁気素子から磁界を発生させてもよい。この場合、外部の磁界源は磁界検出器になる。この磁界検出器の複数のコイルによって上記磁気素子からの磁界が検出される。
特許文献3に記載の検知システムでは、位置を検知する磁気素子を挿入部の長手方向に間隔を置いて複数設け、各磁気素子の位置データから挿入部の形状を検知している。
特許文献4には、内視鏡を例えば気管支内の目的点まで挿入する際、被検体の複数の断層像に基づいてコンピュータにて上記被検体の三次元の画像データを作成し、この三次元の画像上で気管支の管路に沿って目的点までの経路を求め、案内画像をモニタ表示することが記載されている。モニタには、内視鏡で撮影したライブ画像と共に上記案内画像が表示される。術者は、内視鏡の先端が気管支の分岐点に達した度に何れの分岐路に進むべきかを上記案内画像に基づいて判断できる。
特開2008−206699号公報 国際公開WO2003/001244 特開平06−285043号公報 特開2000−135215号公報
例えば、脳内病変の治療に内視鏡を用いる場合、脳組織を損傷しないようにしながら挿入部を脳内の目的点まで挿入することが求められる。そのためには、挿入部の先端が脳室内のどこに位置し、どこを向いているかを的確に把握することが重要になる。さらには、湾曲部の湾曲状態(湾曲角度や湾曲方向)をも的確に把握できることが好ましい。
一方、特許文献2では、内視鏡の先端の位置及び向きを検知できるが、湾曲部の湾曲状態までは検知できない。
特許文献3は、内視鏡のフレキシブルな挿入部の位置及び形状を検知するものであるが、湾曲部の湾曲状態、特に湾曲方向を検知するには、湾曲部の先端側と中間部と基端側とに最低3つの磁気素子を設ける必要がある。そのため、コストが嵩む。また、湾曲部の中間部は関節輪どうしが動く箇所にあたり、その動きを阻害しないように磁気素子を取り付けるのは容易でない。
そこで、本発明は、内視鏡の挿入部の先端の位置及び向きを検知でき、しかも、湾曲部の中間部に磁気素子を設けなくても、湾曲部の湾曲状態を検知できるようにすることを目的とする。
上記事情に鑑み、本発明に係る内視鏡は、本体部と、上記本体部から延びるフレキシブルな挿入部とを有し、上記挿入部の先端部分には遠隔的に湾曲操作可能な湾曲部が設けられた内視鏡において、
磁界を検出又は発生させることで位置及び向きを検知するための2つの磁気素子を、上記挿入部の上記湾曲部より先端側と上記湾曲部の基端部の近傍とに配置したことを特徴とする。
また、本発明に係る内視鏡システムは、本体部と、上記本体部から延びるフレキシブルな挿入部とを有し、上記挿入部の先端部分には遠隔的に湾曲操作可能な湾曲部が設けられた内視鏡と、
検知手段と、
を備え、上記内視鏡には、上記検知手段に接続されるとともに磁界を検出又は発生させる2つの磁気素子を、上記挿入部の上記湾曲部より先端側と上記湾曲部の基端部の近傍とに配置し、
上記検知手段が、磁界を発生又は検出することで上記2つの磁気素子の位置及び向きを検知し、ひいては、上記挿入部の先端の位置及び向き並びに上記湾曲部の湾曲状態(湾曲角度及び湾曲方向を含む)を検知することを特徴とする。
本発明によれば、先端側の磁気素子によって、湾曲部の先端部の位置及び向き(軸線の伸び方向)を検知でき、挿入部の先端の位置及び向き(軸線の伸び方向)を検知できる。更に、基端側の磁気素子によって湾曲部の基端部の位置及び軸線の伸び方向を検知できる。これにより、湾曲部の湾曲角度及び湾曲方向を含む湾曲状態を把握できる。湾曲部の中間部に3つ目の磁気素子を設ける必要がなく、内視鏡の製造が煩雑になるのを回避でき、更には製造コストの増大を回避できる。挿入部の先端の位置及び向き並びに湾曲部の湾曲状態を検知することにより、挿入部を的確に操作することができる。例えば、脳内病変の治療に際し、脳組織を損傷しないようにしながら、挿入部を例えば脳室の目的点まで挿入していくことができる。
また、2つの磁気素子は、挿入部の軸方向にずれて配置されるため、挿入部の大径化を防止できる。
上記先端側の磁気素子及び上記基端側の磁気素子は、互いに非同軸に配置されていることが好ましい。
これによって、挿入部の先端の向きとして、挿入部の先端の軸線の伸び方向だけでなく、挿入部の先端の軸まわりの角度をも検知できる。よって、挿入部の湾曲部をストレートな状態から湾曲させる際、意図した方向へ確実に湾曲させることができる。
さらに、上記挿入部の周方向に沿って上記先端側の磁気素子及び上記基端側の磁気素子を30°〜330°ずらして配置するのが好ましく、60°〜300°ずらして配置するのがより好ましく、90°〜270°ずらして配置するのが更に好ましく、120°〜240°ずらして配置するのが一層好ましい。より一層好ましくは、上記先端側の磁気素子及び上記基端側の磁気素子を上記挿入部の周方向にほぼ180°ずらして配置する。これにより、挿入部の軸まわりの角度の解析精度を高めることができる。
本発明によれば、内視鏡の挿入部の先端の位置及び向きを検知でき、しかも、湾曲部の中間部に磁気素子を設けなくても、湾曲部の湾曲状態を検知できる。
内視鏡システムの概略構成図である。 上記システムの内視鏡の挿入部の先端部分を示す断面図である。 上記挿入部の継ぎ硬性部を拡大して示す断面図である。 上記挿入部の先端面を、先端キャップを外した状態で示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、内視鏡システムSの概観構成を示したものである。内視鏡システムSは、軟性内視鏡1と、検知手段50を備えている。内視鏡1は、本体部10と、この本体部10の中間部から延びるケーブル20と、本体部10の先端部(図1において右)から条状に延びる挿入部30とを有している。
ケーブル20は、途中でライトケーブル21と、磁気検知ケーブル23とに分岐されている。ライトケーブル21の端部にはプラグ22が設けられている。プラグ22に光源2が接続される。検知ケーブル23の端部には磁気検知コネクタ24が設けられている。後述するように、コネクタ24には検知手段50のコントローラ51が接続される。
図1に示すように、挿入部30は、長くフレキシブルな導中部31を有している。導中部31の基端部(図1において左)が本体部10に接続されている。図2に示すように、導中部31の先端に継ぎ硬性部32を介して湾曲部33が連なっている。更に、湾曲部33の先端には先端硬性部34が設けられている。挿入部構成要素31〜34の外周には、柔軟な樹脂チューブからなる外管35が設けられている。外管35の内周面にはメッシュ36が設けられている。
導中部31には、螺旋管311が収容されている。螺旋管311と外管35との間にメッシュ36が挟まれている。
図2に示すように、継ぎ硬性部32には、継ぎホルダー321が収容されている。継ぎホルダー321は、硬質樹脂製であるが、金属製でもよい。継ぎホルダー321を金属製にする場合は、非磁性金属を用いるのが好ましい。図2及び図3に示すように、継ぎホルダー321は、極薄の基端側(図2において左側)の筒部322と、周壁が相対的に厚い先端側(図2において右側)の筒部323とを一体に有している。先端側筒部323の内周面が基端側筒部322の内周面より径方向の内側へ突出し、両筒部322,323の内周面間に段差が形成されている。基端側筒部322内に螺旋管311の先端部が嵌め込まれている。
湾曲部33には、複数の関節輪331が設けられている。各関節輪331は、環状になっている。複数の関節輪331が一列に並べられ、隣り合うものどうしが角度調節可能に連ねられている。最も基端側の関節輪331Aは、継ぎ硬性部32に位置し、先端側筒部323の外周に嵌め込まれている。
図示は省略するが、本体部10及び挿入部30に操作ワイヤが収容されている。操作ワイヤの基端部は、図1に示す本体部10の湾曲操作部16に連繋されている。操作ワイヤの先端部は、関節輪331に連繋されている。湾曲操作部16によって、図1の二点鎖線及び図2の二点鎖線に示すように、湾曲部33を遠隔的に湾曲操作できる。湾曲部33より基端側の操作ワイヤは、コイルチューブ状のワイヤガイドに挿通されている。ワイヤガイドの先端部が、継ぎホルダー321に固定されている。
図2に示すように、先端硬性部34には、円柱状の先端ホルダー341が収容されている。先端ホルダー341は、硬質樹脂製であるが、金属製でもよい。先端ホルダー341を金属製にする場合は、非磁性金属を用いるのが好ましい。最も先端側の関節輪331Eは、先端硬性部34に位置し、先端ホルダー341の外周に嵌め込まれている。
先端硬性部34の先端すなわち挿入部30の最先端には先端キャップ342が設けられている。キャップ342にはフックが設けられ、このフックが先端硬性部34の外管35又はホルダー341に取り外し可能に引っ掛けられている。これにより、キャップ342が着脱可能になっている。
図1に示すように、本体部10及び挿入部30の内部には、ライトガイド41(照明光伝送手段)と、イメージガイド42(像伝送手段)と、チャンネルチューブ43が収容されている。ライトガイド41は、光ファイバーの束にて構成され、その基端部は、ケーブル21を通り、プラグ22を介して、光源2に光学的に接続されている。ライトガイド41の先端部は、挿入部30の先端面(先端キャップ342)に達している。光源2から発せられた照明光が、ライトガイド41にて伝送され、ライトガイド41の先端面から出射され、観察対象を照明する。
イメージガイド42は、光ファイバーにて構成され、その先端部は、先端硬性部34に設けられた対物光学系44(図4)に光学的に接続されている。イメージガイド42の基端部は、本体部10の基端部に設けられたアイピース18(図1)に光学的に接続されている。観察対象の像が、対物光学系44に入射し、イメージガイド42にてアイピース18へ伝送される。この光学像が、図示しない信号変換部にて電気信号に変換され、更にビデオ信号に変換され、モニタ表示される。勿論、施術者がアイピース18を覗くことにより観察対象の像を直接的に観察することもできる。
先端硬性部34にCCD等の撮像素子を設け、かつ挿入部30及び本体部10内にイメージガイド42に代えて電気信号線を収容し、対物光学系に入射した光学像を撮像素子で電気信号に変換して伝送することにしてもよい。
チャンネルチューブ43は、樹脂にて構成され、その基端部は、本体部10の鉗子口(図1において紙面裏側に配置)に連なっている。図4に示すように、チャンネルチューブ43の先端部は先端硬性部34の先端面に達している。鉗子等の施術器具を鉗子口からチャンネルチューブ43内に挿通し、先端硬性部34から突出させて、所望の手術を施す。
内視鏡システムSは、挿入部30の先端部分の位置及び向きを検知する機能を具備している。詳述すると、図1に示すように、内視鏡1に検知手段50が接続されている。検知手段50は、コントローラ51と、このコントローラ51に接続された磁界源52を含む。図示は省略するが、磁界源52には、互いに異なる位置に複数の磁界コイルが設けられている。これら磁界コイルの軸線は、互いに異なる所定方向に向けられている。これら磁界コイルに順次通電することにより、磁界源52から所定の複数方向に磁界が発生する。磁界源52は、内視鏡1の挿入部30の先端部分ひいては被検体の数十cm以内に設置することが好ましい。
さらに、図1及び図2に示すように、内視鏡1には、第1の磁気素子61と第2の磁気素子62が設けられている。各磁気素子61,62は細い棒状になっている。図3に示すように、各磁気素子61,62は、1つの磁界コイル63を有し、この磁界コイル63が樹脂製のハウジング64内に埋め込まれている。更に、磁界素子61,62は、樹脂製ガイドチューブ66に収容されている。なお、図3では、磁気素子62のみを拡大して示してあるが、磁気素子61も磁気素子62と同様に構成されている。磁界コイル63の径は十分に小さく、かつ軸長は十分に長い。磁気素子61,62の外直径は例えば0.5mm程度であり、磁気素子61,62の長さは8mm程度である。上記磁界源52からの磁界に応じて磁界コイルに誘導起電力が生じる。これにより、磁気素子61,62にて磁界を検知できる。
図1に示すように、2つの磁気素子61,62は、挿入部30の湾曲部33を挟んで先端側と基端側に互いに離れて配置されている。
図2及び図4に示すように、第1の磁気素子61は、湾曲部33より先端側の先端硬性部34に配置されている。先端硬性部34のホルダー341の周方向の一箇所には、該ホルダー341の軸方向に貫通する収容穴343(第1保持部)が形成されている。この収容穴343に磁気素子61が収容されている。磁気素子61の軸線ひいては該素子61内の磁界コイル63の軸線は、先端硬性部34の軸線と平行になっている。図2に示すように、磁気素子61の基端部(図2において左端)は、先端ホルダー341の基端面から突出し、最先端の関節輪331E内に位置している。磁気素子61の先端部(図2において右端)は、先端ホルダー341の先端面から突出し、先端キャップ342内に嵌り込んでいる。
第1の磁気素子61を、先端ホルダー341にて固定するのに代えて、最も先端側の関節輪331Eに固定してもよい。
図2及び図3に示すように、第2の磁気素子62は、湾曲部33の基端近傍の継ぎ硬性部32に配置されている。継ぎホルダー321の先端側筒部323には、内周面の周方向の一部分(図2において下側部分)が盛り上がることで、第2保持部324が形成されている。第2保持部324には、先端側筒部323の軸方向と平行に貫通する収容穴324aが形成されており、この収容穴324aに第2磁気素子62が収容されている。磁気素子62の軸線ひいては該素子62内の磁界コイルの軸線は、継ぎ硬性部32の軸線と平行になっている。磁気素子62の基端部(図2において左端)は、先端側筒部323の基端面から突出し、基端側筒部322内に位置している。磁気素子62の先端部(図2において右端)は、先端側筒部323の先端面から突出し、最基端の関節輪331A内に位置している。
第2の磁気素子62を、継ぎホルダー321に固定するのに代えて、最も基端側の関節輪331Aに固定してもよい。
図4に示すように、第1の磁気素子61は、挿入部30の周方向の一側(図において上側)に配置されている。第2の磁気素子62は、挿入部30の周方向の上記第1磁気素子61側とは反対側(図において下側)に配置されている。2つの磁気素子61,62は、互いに挿入部30の周方向にほぼ180°ずれて、非同軸になるように配置されている。
図1及び図2に示すように、各磁気素子61,62の基端部から磁気信号線65が延び出ている。磁気信号線65は、挿入部30、本体部10及びケーブル20,23内に通されている。図3に示すように、挿入部30内の磁気信号線65は、ガイドチューブ66に収容されている。図1に示すように、磁気信号線65の磁気素子側とは反対側の端部は、ケーブル23の端部の磁気検知コネクタ24に接続されている。磁気検知コネクタ24がコントローラ51に接続されている。ひいては、各磁気素子61,62がコントローラ51に接続されている。
各磁気素子61,62で検知した磁界信号が、信号線65を経、更に所定の信号変換を施されてコントローラ51に入力される。コントローラ51(解析手段)は、各磁気素子61,62の検出信号に基づいて、挿入部30の先端の位置及び向き並びに湾曲部33の湾曲状態を解析する。具体的には、第1の磁気素子61の検出信号に基づいて、該磁気素子61の位置及び軸線の伸び方向を解析する。磁気素子61の位置及び軸線の伸び方向は、挿入部30の先端の位置及び軸線の伸び方向と等価であり、更には湾曲部33の先端部の位置及び軸線の伸び方向と等価である。「位置」は、例えば三次元座標(x,y,z)で表される。「軸線の伸び方向」は、例えば極座標(φ,θ)で表される。また、第2の磁気素子62の検出信号に基づいて、該磁気素子62の位置及び軸線の伸び方向を解析する。磁気素子62の位置及び軸線の伸び方向は、湾曲部33の基端部の位置及び軸線の伸び方向と等価である。湾曲部33の先端部の位置及び軸線の伸び方向と、湾曲部33の基端部の位置及び軸線の伸び方向とが求まると、湾曲部33の湾曲状態すなわち湾曲角度や湾曲方向を一義的に確定できる。
更に、2つの磁気素子61,62は互いに非同軸であるから、これら磁気素子61,62の検出に基づく解析結果から、更に、挿入部30の先端の軸心まわりの角度を解析できる。挿入部12の先端の軸心まわりの角度は、例えば上記伸び方向(極座標ベクトル)と直交する所定方向に対する挿入部12の外周上の基準点のずれ角(ψ)で表される。
コントローラ51にはパーソナルコンピュータ53が接続されている。コンピュータ53にコントローラ51の解析結果が自動入力される。コンピュータ53は、上記解析結果に基づいて挿入部30の先端の位置及び向きや湾曲部33の湾曲状態を画像にしてディスプレイ表示する。上記解析結果を数値で表示してもよい。画像と数値を1つのディスプレイ画面上に同時に表示してもよい。
内視鏡システムSの使用方法の一例を説明する。
内視鏡システムSは、例えば人体の脳室の観察、治療に使用される。予め、MRI(磁気共鳴画像診断装置)やCT(コンピューター断層撮影装置)によって被験者の頭部を断層撮影する。その撮影データに基づいて、コンピュータ53により頭部の三次元画像データを作成する。そして、三次元画像データ上で目的点までの経路を決めておく。
内視鏡1を用いて実際に被験者の脳室を観察、治療するときは、上記の三次元画像データ上の経路を参照しながら挿入部30を脳内に挿入していく。このとき、磁界源52から磁界を発生させる。この磁界を2つの磁気素子61,62がそれぞれ検出する。すなわち、各磁気素子61,62のコイル63には、磁界源52に対する位置及び向きに応じた大きさの起電力が生じ、これが検出信号として出力される。磁界コイル63の径を小さくし、かつ軸長を長くすることで、コイル63を横断する磁束密度が該コイル63の向きに応じて大きく変化するようにできる。よって、向きに対する感度を高めることができる。各磁気素子61,62の検出信号が磁気信号線65を介してコントローラ51に入力される。コントローラ51は、上記検出信号に基づいて、挿入部30の先端の位置(x,y,z)及び向き(φ,θ,ψ)を求める。挿入部30の先端の位置(x,y,z)及び軸線の伸び方向(φ,θ)については、先端側の磁気素子61の検出データのみを用いて解析できる。更に、基端側の磁気素子61の検出データをも加味する。これら2つの磁気素子61,62が非同軸であることから、挿入部30の先端の「向き」として、伸び方向(φ,θ)だけでなく、軸心まわりの角度(ψ)をも検知できる。2つの磁気素子61,62を挿入部30の周方向にほぼ180°ずらして配置することで、挿入部30の角度(ψ)の解析精度を高めることができる。
挿入部30の先端の位置及び向きの解析データは、そのまま、若しくは少し補正することによって、湾曲部33の先端部の位置及び向きのデータとして用いることができる。さらに、基端側の磁気素子61によって、湾曲部33の基端部の位置及び向きのデータを取得できる。これら湾曲部33の先端部の位置及び向きのデータ、並びに湾曲部33の基端部の位置及び向きのデータから、湾曲部33の湾曲状態すなわち湾曲角度や湾曲方向を解析できる。
挿入部30の先端の位置及び向き、並びに湾曲部33の湾曲状態の解析結果は、コントローラ51からコンピュータ53に送られる。コンピュータ53では、挿入部30の先端の位置及び向き、並びに湾曲部33の湾曲状態を上記三次元画像データ上にリアルタイムで表示する。これにより、術者は、表示画面を参照することで、挿入部30を所期の経路に沿って的確に挿入していくことができる。挿入部30の先端部の位置及び延び方向だけでなく、軸心まわりの角度をも検知できるため、例えば湾曲部33を湾曲操作するとき、意図する向きに確実に湾曲させることができる。そして、湾曲後の湾曲部33の湾曲状態を上記表示画面上で確認できる。これにより、脳組織を損傷することなく、挿入部30を目的点まで確実かつ容易に到達させることができる。
2つの磁気素子61,62を挿入部30の軸方向にずらして収容することで、挿入部30が大径化するのを抑えることができる。さらに、磁界コイル63の径を小さくすることで、磁気素子61,62の径を小さくでき、これにより、挿入部の大径化を確実に回避できる。よって、患者の負担を軽減できる。
本発明によれば、湾曲部33の湾曲状態を湾曲部33の先端側と基端側の2つの磁気素子61,62で検知でき、湾曲部33の中間に更に別の磁気素子を設ける必要はない。したがって、湾曲部33を容易に製造でき、製造コストの増大を回避できる。2つの磁気素子61,62は先端硬性部34及び継ぎ硬性部32に配置されているから、湾曲部33の湾曲操作や導中部31のフレキシブル性の障害になることはない。
本発明は、上記実施形態に限定されず、その要旨の範囲内において種々の態様を採用できる。
例えば、内視鏡1の磁気素子61,62を構成するコイルに通電して磁気素子61,62から磁界を発生させ、コイル群装置52を磁界源に代えて磁界検出器とし、この磁界検出器52の複数のコイルによって上記磁気素子からの磁界を検出することにしてもよい。
第1磁気素子61の軸方向が、先端硬性部34の軸線に対し傾いていてもよい。第2磁気素子62の軸方向が、継ぎ硬性部32の軸線に対し傾いていてもよい。2つの磁気素子61,62どうしが、非平行になっていてもよい。
磁気素子61,62は、磁気コイル63を含むコイルセンサーに限られず、ホールセンサーでもよく、磁束ゲートセンサーでもよい。
S 内視鏡システム
1 内視鏡
2 光源
10 本体部
16 湾曲操作部
18 アイピース
20 ケーブル
21 ライトケーブル
22 プラグ
23 磁気検知ケーブル
24 磁気検知コネクタ
30 挿入部
31 導中部
311 螺旋管
32 継ぎ硬性部
321 継ぎホルダー
322 基端側筒部
323 先端側筒部
324 第2保持部
33 湾曲部
331 関節輪
331A 最基端の関節輪
331E 最先端の関節輪
34 先端硬性部
341 先端ホルダー
342 先端キャップ
343 第1保持部
35 外管
36 メッシュ
41 ライトガイド
42 イメージガイド
43 チャンネルチューブ
44 対物光学系
50 検知手段
51 コントローラ(解析手段)
52 磁界源
53 コンピュータ
61 先端側(第1)の磁気素子
62 基端側(第2)の磁気素子
65 磁気信号線

Claims (3)

  1. 本体部と、上記本体部から延びるフレキシブルな挿入部とを有し、上記挿入部の先端部分には遠隔的に湾曲操作可能な湾曲部が設けられた内視鏡において、
    磁界を検出又は発生させることで位置及び向きを検知するための2つの磁気素子を、上記挿入部の上記湾曲部より先端側と上記湾曲部の基端部の近傍とに配置したことを特徴とする内視鏡。
  2. さらに、上記挿入部の周方向に沿って上記2つの磁気素子をほぼ180°ずらして配置したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 本体部と、上記本体部から延びるフレキシブルな挿入部とを有し、上記挿入部の先端部分には遠隔的に湾曲操作可能な湾曲部が設けられた内視鏡と、
    検知手段と、
    を備え、上記内視鏡には、上記検知手段に接続されるとともに磁界を検出又は発生させる2つの磁気素子を、上記挿入部の上記湾曲部より先端側と上記湾曲部の基端部の近傍とに配置し、
    上記検知手段が、磁界を発生又は検出することで上記2つの磁気素子の位置及び向きを検知し、ひいては、上記挿入部の先端の位置及び向き並びに上記湾曲部の湾曲状態を検知することを特徴とする内視鏡システム。
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