JP2011023851A - 無線装置およびそれを備えた無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない本数のアンテナを用いて効率良く無線通信を行なうことが可能な無線装置を提供する。
【解決手段】基地局10は、ある端末装置へパケットを送信するときのスループットを向上させたい場合、2本のアンテナ1,2および無線モジュール5を用いて多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう。また、基地局10は、端末装置間における無線通信の公平性を確保する場合、アンテナ1および無線モジュール6を用いて1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうとともに、アンテナ2および無線モジュール7を用いて1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう。そして、無線モジュール6よりも無線モジュール5を用いた方が通信品質が良い場合、基地局10は、アンテナ1および無線モジュール6に代えて、アンテナ1および無線モジュール5を用いて1入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう。
【選択図】図2

Description

この発明は、無線装置およびそれを備えた無線通信システムに関し、特に、コグニティブ無線通信方式によって無線通信を行なう無線装置およびそれを備えた無線通信システムに関するものである。
従来のコグニティブ無線通信方式においては、複数の無線通信システムは、それぞれ、個別のアンテナを用いて相互に異なる方式によって無線通信を行なっていた(非特許文献1)。
そして、基地局および端末装置等の無線通信機器において、複数の無線通信システムが1本のアンテナを共用する場合、アンテナを切り替えるタイミングは、ユーザの用途に応じた手動によるものであった。
また、一つの基地局または端末装置に複数の無線通信システムを搭載し、それらを適応的に切り替えて併用することによって周波数の利用効率を向上させるコグニティブ無線通信システムにおいても、各無線通信システムは、それぞれに対応したアンテナを個別に備えていることが多く、互いに共用することは行なっていない。
山口他,"コグニティブ無線技術における通信経路制御技術の基礎検討,"電子情報通信学会総合大会,B−5−126,p.479,March 2006.
しかし、従来の無線通信方式では、複数の無線通信システムが使用するアンテナを手動で切り替えたり、複数の無線通信システムが個別のアンテナを用いていたため、少ない本数のアンテナを用いて効率良く無線通信を行なうことが困難であるという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、少ない本数のアンテナを用いて効率良く無線通信を行なうことが可能な無線装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、少ない本数のアンテナを用いて効率良く無線通信を行なうことが可能な無線装置を備えた無線通信システムを提供することである。
この発明によれば、無線装置は、k(kは、2以上の整数)本のアンテナと、i(iは、2以上の整数)個の無線モジュールと、接続手段とを備える。i個の無線モジュールの各々は、無線通信を行なう。接続手段は、無線通信の目的を満たすようにk本のアンテナとi個の無線モジュールから選択されたM(Mは、1≦M≦iを満たす整数)個の無線モジュールとを接続する。そして、M個の無線モジュールの各々は、接続手段によって接続されたアンテナを介して無線通信を行なう。
好ましくは、接続手段は、1つの端末装置へのスループットを向上したいとき、または1つの端末装置において基準値よりも高いスループットを要求するアプリケーションを使用するとき、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう無線モジュールをi個の無線モジュールから選択し、その選択した無線モジュールをk本のアンテナに接続する。そして、接続手段によって選択された無線モジュールは、k本のアンテナを介して多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう。
好ましくは、接続手段は、端末装置間の無線通信の公平性を確保するとき、または無線ネットワーク全体の伝送効率を向上させるとき、各々が1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうk個の無線モジュールをi個の無線モジュールから選択し、その選択したk個の無線モジュールを各無線モジュールが1本のアンテナに接続されるようにk本のアンテナに接続する。そして、k個の無線モジュールの各々は、接続手段によって接続された1本のアンテナを介して1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう。
好ましくは、接続手段は、端末装置間の無線通信の公平性を確保する場合、または無線ネットワーク全体の伝送効率を向上させる場合において、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう第1の無線モジュールを用いて1入力/1出力通信方式または1入力/多出力通信方式によって無線通信を行なったときの通信品質が1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう無線モジュールを用いて1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なったときの通信品質よりも良いとき、第1の無線モジュールと1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうk−1個の第2の無線モジュールとをi個の無線モジュールから選択し、その選択した第1の無線モジュールを1本のアンテナに接続するとともに、選択したk−1個の第2の無線モジュールを各第2の無線モジュールが1本のアンテナに接続されるようにk−1本のアンテナに接続する。第1の無線モジュールは、接続手段によって接続された1本のアンテナを介して、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう端末装置と無線通信を行なう。k−1個の第2の無線モジュールの各々は、接続手段によって接続された1本のアンテナを介して1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう。
好ましくは、無線装置は、通信手段を更に備える。通信手段は、インターネットを介して通信を行なう。
また、この発明によれば、無線通信システムは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線装置を備える。
この発明による無線装置においては、無線通信の目的を満たすようにk本のアンテナとi個の無線モジュールから選択されたM個の無線モジュールとが接続され、M個の無線モジュールの各々は、接続されたアンテナを介して無線通信を行なう。つまり、M個の無線モジュールは、無線装置に装着されたk本のアンテナの全てを用いて無線通信を行なう。
従って、この発明によれば、少ない数のアンテナを用いて効率良く無線通信を行なうことができる。
この発明の実施の形態による無線通信システムの概略図である。 図1に示す基地局の構成を示す概略図である。 図1に示す端末装置の構成を示す概略図である。 図1に示す他の端末装置の構成を示す概略図である。 図2に示す切替器の構成を示す概略図である。 通信方法Aにおける基地局の動作を説明するための概略念図である。 通信方法Aにおける無線通信システムの動作を説明するための概略図である。 通信方法Bにおける基地局の動作を説明するための概略図である。 通信方法Bにおける無線通信システムの動作を説明するための概略図である。 通信方法Cにおける基地局の動作を説明するための概略図である。 通信方法Cにおける無線通信システムの動作を説明するための概略図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による無線通信システムの概略図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による無線通信システム100は、基地局10と、端末装置20,30,40とを備える。
基地局10および端末装置20,30,40は、無線通信空間に配置される。基地局10は、2本のアンテナと、相互に異なる無線通信方式によって無線通信を行なう複数の無線モジュールとを備える。そして、基地局10は、後述する方法によって、無線通信の目的を満たすように2本のアンテナと複数の無線モジュールとを用いて端末装置20,30,40の少なくとも1つの端末装置と無線通信を行なう。
端末装置20,30,40は、それぞれ、2本のアンテナ、1本のアンテナおよび1本のアンテナを備える。端末装置20は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信方式、即ち、多入力/多出力通信方式によって基地局10と無線通信を行なう。
端末装置30,40の各々は、SISO(Single Input Single Output)通信方式、即ち、1入力/1出力通信方式によって基地局10と無線通信を行なう。
図2は、図1に示す基地局10の構成を示す概略図である。図2を参照して、基地局10は、アンテナ1,2と、切替器3と、制御手段4と、無線モジュール5〜7と、通信手段8と、有線ケーブル9とを含む。
アンテナ1,2は、相互に同じアンテナ特性を有する。そして、アンテナ1,2の各々は、無線通信空間を介してパケットを受信し、その受信したパケットを切替器3へ出力する。また、アンテナ1,2の各々は、切替器3から受けたパケットを無線通信空間へ送信する。
切替器3は、アンテナ1,2および無線モジュール5〜7に接続される。そして、切替器3は、制御手段4からの制御に従って、無線モジュール5〜7の少なくとも1つの無線モジュールをアンテナ1,2に接続する。
また、切替器3は、アンテナ1,2からパケットを受け、その受けたパケットを無線モジュール5〜7の少なくとも1つの無線モジュールへ出力する。
更に、切替器3は、無線モジュール5〜7の少なくとも1つの無線モジュールからパケットを受け、その受けたパケットをアンテナ1,2へ出力する。
制御手段4は、無線モジュール5〜7における信号強度、トラフィック量、遅延時間およびパケットの再送回数をそれぞれ無線モジュール5〜7から受け、端末装置20,30,40が使用するアプリケーションの伝送速度を通信手段8から受ける。そして、制御手段4は、トラフィック量に基づいて、各無線モジュール5〜7における通信負荷を検出する。また、制御手段4は、信号強度、遅延時間およびパケットの再送回数に基づいて、電波環境を検出する。更に、制御手段4は、アプリケーションの伝送速度に基づいて、アプリケーションの特性を検出する。
そうすると、制御手段4は、電波環境、無線モジュール5〜7における通信負荷、およびアプリケーションの特性に基づいて、後述する方法によって、無線モジュール5〜7のうちのどの無線モジュールをアンテナ1,2に接続するかを決定する。そして、制御手段4は、その決定した無線モジュール(=無線モジュール5〜7の少なくとも1つの無線モジュール)をアンテナ1,2に接続するように切替器3を制御するとともに、その決定した無線モジュール(=無線モジュール5〜7の少なくとも1つの無線モジュール)を無線通信を行うように制御する。また、制御手段4は、無線モジュール5〜7のうち、無線通信を行う無線モジュールを通信手段8へ通知する。
無線モジュール5〜7は、切替器3に接続される。無線モジュール5は、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう。無線モジュール6,7の各々は、1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう。より具体的には、無線モジュール5〜7は、制御手段4によって無線通信を行うように制御されると、通信手段8から受けたパケットを切替器3を介してアンテナ1,2へ出力するとともに、切替器3を介してアンテナ1,2から受けたパケットを通信手段8へ出力する。
また、無線モジュール5〜7は、自己におけるトラフィック量、遅延時間およびパケットの再送回数を検出し、その検出したトラフィック量、遅延時間およびパケットの再送回数を制御手段4へ出力する。
通信手段8は、有線ケーブル9を介してインターネットに接続される。そして、通信手段8は、無線モジュール5〜7のうち、無線通信を行う無線モジュールを制御手段4から受ける。また、通信手段8は、有線ケーブル9を介してインターネットからパケットを受信し、その受信したパケットを無線通信を行う無線モジュール(=無線モジュール5〜7の少なくとも1つの無線モジュール)へ出力する。
更に、通信手段8は、無線通信を行っている無線モジュール(=無線モジュール5〜7の少なくとも1つの無線モジュール)からパケットを受け、その受けたパケットを有線ケーブル9を介して送信する。
更に、通信手段8は、端末装置20,30,40が使用するアプリケーションの伝送速度を検出し、その検出したアプリケーションの伝送速度を制御手段4へ出力する。
有線ケーブル9は、インターネットと通信手段8との間でパケットをやり取りする。
図3は、図1に示す端末装置20の構成を示す概略図である。図3を参照して、端末装置20は、アンテナ21,22と、無線モジュール23と、アプリケーション24とを含む。
アンテナ21,22は、相互に同じアンテナ特性を有する。そして、アンテナ21,22の各々は、無線通信空間を介してパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール23へ出力する。また、アンテナ21,22の各々は、無線モジュール23から受けたパケットを無線通信空間へ送信する。
無線モジュール23は、アンテナ21,22を介して多入力/多出力通信方式によってパケットを送受信する。より具体的には、無線モジュール23は、アプリケーション24からパケットを受け、その受けたパケットをアンテナ21,22へ出力する。また、無線モジュール23は、アンテナ21,22からパケットを受け、その受けたパケットをアプリケーション24へ出力する。
アプリケーション24は、パケットを生成し、その生成したパケットを無線モジュール24へ出力する。また、アプリケーション24は、無線モジュール23からパケットを受ける。
図4は、図1に示す他の端末装置30の構成を示す概略図である。図4を参照して、端末装置30は、アンテナ31と、無線モジュール32と、アプリケーション33とを含む。
アンテナ31は、無線通信空間を介してパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール32へ出力する。また、アンテナ31は、無線モジュール32からパケットを受け、その受けたパケットを無線通信空間へ送信する。
無線モジュール32は、アンテナ31を介して1入力/1出力通信方式によってパケットを送信する。より具体的には、無線モジュール32は、アプリケーション33からパケットを受け、その受けたパケットをアンテナ31へ出力する。また、無線モジュール32は、アンテナ31からパケットを受け、その受けたパケットをアプリケーション33へ出力する。
アプリケーション33は、パケットを生成し、その生成したパケットを無線モジュール32へ出力する。また、アプリケーション33は、無線モジュール32からパケットを受ける。
なお、図1に示す端末装置40は、図4に示す端末装置30の構成と同じ構成からなる。
図5は、図2に示す切替器3の構成を示す概略図である。図5を参照して、切替器3は、スイッチ34,35と、端子36〜39とを含む。
スイッチ34,35は、それぞれ、アンテナ1,2に接続される。そして、スイッチ34,35の各々は、制御手段4からの制御に従って、端子36〜39のいずれかに接続される。
端子36,37は、無線モジュール5に接続され、端子38は、無線モジュール6に接続され、端子39は、無線モジュール7に接続される。
スイッチ34,35の各々は、制御信号CTL1〜CTL3のいずれかを制御手段4から受ける。制御信号CTL1は、スイッチ34を端子36に接続し、かつ、スイッチ35を端子37に接続するための制御信号である。また、制御信号CTL2は、スイッチ34を端子38に接続し、かつ、スイッチ35を端子39に接続するための制御信号である。更に、制御信号CTL3は、スイッチ34を端子36または端子37に接続し、かつ、スイッチ35を端子38または端子39に接続するための制御信号である。
この場合、制御信号CTL1〜CTL3の各々は、[フィールドA/フィールドB]からなる。そして、フィールドAは、スイッチ34に対応付けられており、4ビットの“A”からなる。また、フィールドBは、スイッチ35に対応付けられており、4ビットの“B”からなる。
,A,A,Aは、それぞれ、端子36〜39に対応付けられており、B,B,B,Bは、それぞれ、端子36〜39に対応付けられている。そして、A,A,A,A,B,B,B,Bの各々は、“0”または“1”からなる。“0”は、接続しないことを意味し、“1”は、接続することを意味する。
その結果、制御信号CTL1は、[1000/0100]からなり、制御信号CTL2は、[0010/0001]からなり、制御信号CTL3は、[1000/0010],[1000/0001],[0100/0010],[0100/0001]のいずれかからなる。
無線通信システム100における通信方法について説明する。
(通信方法A)
ある端末装置20へパケットを送信するときのスループットを向上させたい場合、またはある端末装置20において基準値STD_thrpよりも高いスループットを要求するアプリケーションを使用したい場合、基地局10は、無線モジュール5を用いて端末装置20との間で多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう。
図6は、通信方法Aにおける基地局10の動作を説明するための概略図である。また、図7は、通信方法Aにおける無線通信システム100の動作を説明するための概略図である。
図6を参照して、基地局10の制御手段4は、通信手段8が無線モジュール(無線モジュール5〜7のいずれか)を介して送信するパケットの宛先(=端末装置20)を通信手段8から受け、端末装置20へパケットを送信するときのスループットを向上させたい場合、無線モジュール5〜7から無線モジュール5を選択する。ここで、制御手段4が無線モジュール5〜7から無線モジュール5を選択するのは、無線モジュール5は、1つの端末装置との間で多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なうことができるからである。
基地局10の制御手段4は、無線モジュール5を選択すると、無線モジュール5をアンテナ1,2に接続するための制御信号CTL1=[1000/0100]を生成し、その生成した制御信号CTL1=[1000/0100]を切替器3へ出力する。また、基地局10の制御手段4は、無線モジュール5が無線通信を行なうことを通信手段8へ通知するとともに、無線通信を行なうように無線モジュール5を制御する。
基地局10の切替器3は、制御信号CTL1=[1000/0100]を制御手段4から受け、その受けた制御信号CTL1=[1000/0100]に基づいて、スイッチ34を端子36に接続し、スイッチ35を端子37に接続する。
そして、基地局10の通信手段8は、有線ケーブル9を介して受信したパケットを無線モジュール5へ出力する。基地局10の無線モジュール5は、通信手段8からパケットを受け、その受けたパケットを同一の周波数を用いて多重する。そして、基地局10の無線モジュール5は、その多重したパケットを端子36,37を介してそれぞれアンテナ1,2へ出力する。これによって、基地局10は、無線モジュール5を用いて多入力/多出力通信方式によってパケットを端末装置20へ送信する。
図7を参照して、端末装置20のアンテナ21,22の各々は、基地局10のアンテナ1,2から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール23へ出力する。
そして、端末装置20の無線モジュール23は、アンテナ21,22からパケットを受け、その受けたパケットをアプリケーション24へ出力し、アプリケーション24は、パケットを受信する。
その後、端末装置20のアプリケーション24は、パケットを生成し、その生成したパケットを無線モジュール23へ出力する。そして、端末装置20の無線モジュール23は、アプリケーション24から受けたパケットを同一の周波数で多重し、その多重したパケットをアンテナ21,22を介して基地局10へ送信する。
基地局10のアンテナ1,2の各々は、端末装置20のアンテナ21,22から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを切替器3を介して無線モジュール5へ出力する。そして、基地局10の無線モジュール5は、切替器3を介してアンテナ1,2からパケットを受け、その受けたパケットを通信手段8へ出力する。その後、基地局10の通信手段8は、無線モジュール5からパケットを受け、その受けたパケットの宛先をインターネットに接続された通信先に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを有線ケーブル9を介して送信する。
引き続いて、基地局10の通信手段8は、有線ケーブル9を介してパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール5へ出力する。
以後、基地局10および端末装置20は、上述した動作によって、多入力/多出力通信方式によってパケットを送受信する。
なお、基地局10の制御手段4は、端末装置20において使用するアプリケーションのスループットが基準値STD_thrpよりも高い場合、通信手段8から受けた伝送速度に基づいてスループットthrpを演算し、その演算したスループットthrpが基準値STD_thrpよりも高いか否かを判定する。そして、基地局10の制御手段4は、スループットthrpが基準値STD_thrpよりも高いと判定すると、制御信号CTL1=[1000/0100]を生成して切替器3へ出力するとともに、無線モジュール5によって無線通信を行なうことを通信手段8へ通知し、無線通信を行なうように無線モジュール5を制御する。
その後、基地局10および端末装置20は、上述した動作と同じ動作によって、多入力/多出力通信方式によって相互に無線通信を行なう。
このように、基地局10は、端末装置20へパケットを送信するときのスループットを向上させたい場合、または端末装置20において基準値STD_thrpよりも高いスループットを要求するアプリケーションを使用したい場合、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう無線モジュール5を2本のアンテナ1,2に接続し、端末装置20との間で多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう。
従って、この発明によれば、基地局10に装着された2本のアンテナ1,2を用いて効率良く無線通信を行なうことができる。
(通信方法B)
端末装置間における無線通信の公平性を確保したい場合、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上させたい場合、基地局10は、無線モジュール6,7を用いて端末装置30,40との間で1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう。
図8は、通信方法Bにおける基地局10の動作を説明するための概略図である。また、図9は、通信方法Bにおける無線通信システム100の動作を説明するための概略図である。
図8を参照して、基地局10の制御手段4は、複数の端末装置へパケットを送信するときの複数の端末装置間における無線通信の公平性を確保したい場合、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上させたい場合、パケットを複数の端末装置へ送信したい旨を通信手段8から受ける。
そうすると、基地局10の制御手段4は、基地局10が装着しているアンテナが2本のアンテナ1,2であり、かつ、無線モジュール5が、通常、2本のアンテナを占有して多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なうので、パケットを端末装置へ送信する無線モジュールとして無線モジュール5を選択すると、端末装置20へのみ、パケットを送信できるだけであり、端末装置間における無線通信の公平性を確保できない、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上できないと判定する。また、基地局10の制御手段4は、無線モジュール6,7の各々が1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうことができ、2本のアンテナ1,2を用いて1入力/1出力通信方式による無線通信を同時に行なうことができると判定する。更に、基地局10の制御手段4は、無線モジュール5〜7からそれぞれ受けた遅延時間およびパケットの再送回数に基づいて、基地局10−端末装置30間の通信品質および基地局10−端末装置40間の通信品質が基地局10−端末装置20間の通信品質以上であることを検知する。
その結果、基地局10の制御手段4は、複数の端末装置へパケットを送信する無線モジュールとして無線モジュール5〜7から無線モジュール6,7を選択する。
そして、基地局10の制御手段4は、無線モジュール6,7をそれぞれアンテナ1,2に接続するための制御信号CTL2=[0010/0001]を生成し、その生成した制御信号CTL2=[0010/0001]を切替器3へ出力する。また、基地局10の制御手段4は、無線モジュール6が端末装置30との間で無線通信を行ない、かつ、無線モジュール7が端末装置40との間で無線通信を行なうことを通信手段8へ通知するとともに、無線通信を行なうように無線モジュール6,7を制御する。
基地局10の切替器3は、制御信号CTL2=[0010/0001]を制御手段4から受け、その受けた制御信号CTL2=[0010/0001]に基づいて、スイッチ34を端子38に接続し、スイッチ35を端子39に接続する。
そして、基地局10の通信手段8は、有線ケーブル9を介してパケットを受信すると、その受信したパケットを無線モジュール6,7へ出力する。
基地局10の無線モジュール6は、通信手段8からパケットを受け、その受けたパケットの宛先を端末装置30に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを端子38を介してアンテナ1へ出力する。これによって、基地局10は、無線モジュール6を用いて1入力/1出力通信方式によってパケットを端末装置30へ送信する。
また、基地局10の無線モジュール7は、通信手段8からパケットを受け、その受けたパケットの宛先を端末装置40に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを端子39を介してアンテナ2へ出力する。これによって、基地局10は、無線モジュール7を用いて1入力/1出力通信方式によってパケットを端末装置40へ送信する。
図9を参照して、端末装置30のアンテナ31は、基地局10のアンテナ1から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール32へ出力する。
そして、端末装置30の無線モジュール32は、アンテナ31からパケットを受け、その受けたパケットをアプリケーション33へ出力し、アプリケーション33は、パケットを受信する。
その後、端末装置30のアプリケーション33は、パケットを生成し、その生成したパケットを無線モジュール32へ出力する。そして、端末装置30の無線モジュール32は、アプリケーション33から受けたパケットをアンテナ31を介して基地局10へ送信する。
また、端末装置40のアンテナ31は、基地局10のアンテナ2から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール32へ出力する。
そして、端末装置40の無線モジュール32は、アンテナ31からパケットを受け、その受けたパケットをアプリケーション33へ出力し、アプリケーション33は、パケットを受信する。
その後、端末装置40のアプリケーション33は、パケットを生成し、その生成したパケットを無線モジュール32へ出力する。そして、端末装置40の無線モジュール32は、アプリケーション33から受けたパケットをアンテナ31を介して基地局10へ送信する。
基地局10のアンテナ1は、端末装置30のアンテナ31から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを切替器3を介して無線モジュール6へ出力する。そして、基地局10の無線モジュール6は、切替器3を介してアンテナ1からパケットを受け、その受けたパケットを通信手段8へ出力する。その後、基地局10の通信手段8は、無線モジュール6からパケットを受け、その受けたパケットの宛先をインターネットに接続された通信先に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを有線ケーブル9を介して送信する。
また、基地局10のアンテナ2は、端末装置40のアンテナ31から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを切替器3を介して無線モジュール7へ出力する。そして、基地局10の無線モジュール7は、切替器3を介してアンテナ2からパケットを受け、その受けたパケットを通信手段8へ出力する。その後、基地局10の通信手段8は、無線モジュール7からパケットを受け、その受けたパケットの宛先をインターネットに接続された通信先に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを有線ケーブル9を介して送信する。
引き続いて、基地局10の通信手段8は、インターネットに接続された通信先から有線ケーブル9を介してパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール6,7へ出力する。
以後、基地局10および端末装置30,40は、上述した動作によって、1入力/1出力通信方式によってパケットを送受信する。
このように、基地局10は、端末装置間における無線通信の公平性を確保したい場合、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上させたい場合、1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう無線モジュール6,7をそれぞれアンテナ1,2に接続し、端末装置30,40との間で1入力/1出力通信方式によって同時に無線通信を行なう。この場合、端末装置30,40ごとのスループットは、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう場合よりも低下するが、無線通信システム100全体のスループットが向上する場合が多い。
従って、この発明によれば、基地局10に装着された2本のアンテナ1,2を用いて効率良く無線通信を行なうことができる。
(通信方法C)
端末装置間における無線通信の公平性を確保したい場合、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上させたい場合において、基地局10−端末装置20間の通信品質が基地局10−端末装置30間の通信品質よりも高いとき、基地局10は、無線モジュール5,7を用いて端末装置20,40との間で1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう。更に、端末装置20は、2本のアンテナ21,22を有するため、1入力/多出力通信方式によって伝送効率を向上できる。
図10は、通信方法Cにおける基地局10の動作を説明するための概略図である。また、図11は、通信方法Cにおける無線通信システム100の動作を説明するための概略図である。
図10を参照して、基地局10の制御手段4は、複数の端末装置へパケットを送信するときの複数の端末装置間における無線通信の公平性を確保したい場合、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上させたい場合、パケットを複数の端末装置へ送信したい旨を通信手段8から受ける。
そうすると、基地局10の制御手段4は、基地局10が装着しているアンテナが2本のアンテナ1,2であり、かつ、無線モジュール5が、通常、2本のアンテナを占有して多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なうので、パケットを端末装置へ送信する無線モジュールとして無線モジュール5を選択すると、端末装置20へのみ、パケットを送信できるだけであり、端末装置間における無線通信の公平性を確保できない、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上できないと判定する。また、基地局10の制御手段4は、無線モジュール6,7の各々が1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうことができ、2本のアンテナ1,2を用いて1入力/1出力通信方式による無線通信を同時に行なうことができると判定する。更に、基地局10の制御手段4は、無線モジュール5〜7からそれぞれ受けた遅延時間およびパケットの再送回数に基づいて、基地局10−端末装置30間の通信品質が基地局10−端末装置20間の通信品質および基地局10−端末装置40間の通信品質よりも低いことを検知する。
そこで、基地局10の制御手段4は、無線モジュール5を用いて1入力/1出力通信方式または1入力/多出力通信方式によって端末装置20と無線通信を行ない、無線モジュール7を用いて1入力/1出力通信方式によって端末装置40と無線通信を行なえば、端末装置20,40間における無線通信の公平性を確保でき、無線通信システム100全体における伝送効率を向上できると判定する。
その結果、基地局10の制御手段4は、複数の端末装置へパケットを送信する無線モジュールとして無線モジュール5〜7から無線モジュール5,7を選択する。
そして、基地局10の制御手段4は、無線モジュール5,7をそれぞれアンテナ1,2に接続するための制御信号CTL3=[1000/0001]を生成し、その生成した制御信号CTL3=[1000/0001]を切替器3へ出力する。また、基地局10の制御手段4は、無線モジュール5が端末装置20との間で無線通信を行ない、かつ、無線モジュール7が端末装置40との間で無線通信を行なうことを通信手段8へ通知するとともに、無線通信を行なうように無線モジュール5,7を制御する。
基地局10の切替器3は、制御信号CTL3=[1000/0001]を制御手段4から受け、その受けた制御信号CTL3=[1000/0001]に基づいて、スイッチ34を端子36に接続し、スイッチ35を端子39に接続する。
そして、基地局10の通信手段8は、有線ケーブル9を介してパケットを受信すると、その受信したパケットを無線モジュール5,7へ出力する。
基地局10の無線モジュール5は、通信手段8からパケットを受け、その受けたパケットの宛先を端末装置20に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを端子36を介してアンテナ1へ出力する。これによって、基地局10は、無線モジュール5を用いて1入力/1出力通信方式または1入力/多出力通信方式によってパケットを端末装置20へ送信する。
また、基地局10の無線モジュール7は、通信手段8からパケットを受け、その受けたパケットの宛先を端末装置40に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを端子39を介してアンテナ2へ出力する。これによって、基地局10は、無線モジュール7を用いて1入力/1出力通信方式によってパケットを端末装置40へ送信する。
図11を参照して、端末装置20のアンテナ21,22は、基地局10のアンテナ1から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール23へ出力する。
そして、端末装置20の無線モジュール23は、アンテナ21,22からパケットを受け、その受けたパケットをアプリケーション24へ出力し、アプリケーション24は、パケットを受信する。
その後、端末装置20のアプリケーション24は、パケットを生成し、その生成したパケットを無線モジュール23へ出力する。そして、端末装置20の無線モジュール23は、アプリケーション24から受けたパケットをアンテナ21,22を介して基地局10へ送信する。
また、端末装置40のアンテナ31は、基地局10のアンテナ2から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール32へ出力する。
そして、端末装置40の無線モジュール32は、アンテナ31からパケットを受け、その受けたパケットをアプリケーション33へ出力し、アプリケーション33は、パケットを受理する。
その後、端末装置40のアプリケーション33は、パケットを生成し、その生成したパケットを無線モジュール32へ出力する。そして、端末装置40の無線モジュール32は、アプリケーション33から受けたパケットをアンテナ31を介して基地局10へ送信する。
基地局10のアンテナ1は、端末装置20のアンテナ21,22から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを切替器3を介して無線モジュール5へ出力する。そして、基地局10の無線モジュール5は、切替器3を介してアンテナ1からパケットを受け、その受けたパケットを通信手段8へ出力する。その後、基地局10の通信手段8は、無線モジュール5からパケットを受け、その受けたパケットの宛先をインターネットに接続された通信先に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを有線ケーブル9を介して送信する。
また、基地局10のアンテナ2は、端末装置40のアンテナ31から送信されたパケットを受信し、その受信したパケットを切替器3を介して無線モジュール7へ出力する。そして、基地局10の無線モジュール7は、切替器3を介してアンテナ2からパケットを受け、その受けたパケットを通信手段8へ出力する。その後、基地局10の通信手段8は、無線モジュール7からパケットを受け、その受けたパケットの宛先をインターネットに接続された通信先に変えたパケットを生成し、その生成したパケットを有線ケーブル9を介して送信する。
引き続いて、基地局10の通信手段8は、インターネットに接続された通信先から有線ケーブル9を介してパケットを受信し、その受信したパケットを無線モジュール5,7へ出力する。
以後、基地局10および端末装置20,40は、上述した動作によって、1入力/1出力通信方式または1入力/多出力通信方式によってパケットを送受信する。
このように、基地局10は、端末装置間における無線通信の公平性を確保したい場合、または無線通信システム100全体の伝送効率を向上させたい場合において、基地局10−端末装置30間の通信品質が基地局10−端末装置20間の通信品質および基地局10−端末装置40間の通信品質よりも低いとき、無線モジュール5,7をそれぞれアンテナ1,2に接続し、端末装置20との間で1入力/多出力通信方式によって、端末装置40との間で1入力/1出力通信方式によって同時に無線通信を行なう。
従って、この発明によれば、基地局10に装着された2本のアンテナ1,2を用いて効率良く無線通信を行なうことができる。
上述した通信方法A〜Cにおいては、基地局10が2本のアンテナ1,2と、3個の無線モジュール5〜7を備える場合に、無線通信の目的を満たすように2本のアンテナ1,2と3個の無線モジュール5〜7から選択された1個または2個の無線モジュールとを選択し、その選択した無線モジュールを用いて基地局10と端末装置20(または端末装置30,40または端末装置20,40)との間で無線通信を行なうことを説明した。
そして、通信方法Aにおいては、基地局10において、アンテナ1,2および無線モジュール5が選択された。この場合、無線モジュール5は、2本のアンテナ1,2を用いて無線通信を行なう。
また、通信方法Bにおいては、基地局10において、アンテナ1,2および無線モジュール6,7が選択された。この場合、無線モジュール6は、アンテナ1を用いて無線通信を行ない、無線モジュール7は、アンテナ2を用いて無線通信を行なう。
更に、通信方法Cにおいては、基地局10において、アンテナ1,2および無線装置5,7が選択された。この場合、無線モジュール5は、アンテナ1を用いて無線通信を行ない、無線モジュール7は、アンテナ2を用いて無線通信を行なう。
従って、通信方法Aにおいては、無線モジュール5が多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なうために使用するアンテナは、2本のアンテナ1,2であり、通信方法Bにおいては、無線モジュール6,7の各々が1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうために使用するアンテナは、1本のアンテナ(アンテナ1またはアンテナ2)であり、通信方法Cにおいては、無線モジュール5,7がそれぞれ1入力/多出力通信方式および1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうために使用するアンテナは、1本のアンテナ(アンテナ1またはアンテナ2)である。
その結果、基地局10が備えるアンテナの本数をk(kは2以上の整数)本とし、基地局10が備える無線モジュールの個数をi(iは2以上の整数)個とし、i個の無線モジュールが無線通信に用いるアンテナの本数をそれぞれn,n,n,・・・,nとすると、一般的には、次式が成立する。
Figure 2011023851
なお、式(1)において、m(j=1〜i)は、無線モジュールjにアンテナを割り当てるとき、“1”であり、無線モジュールjにアンテナを割り当てないとき、“0”である。
また、i個の無線モジュールの各々は、多入力/多出力通信方式および1入力/1出力通信方式のいずれかによって無線通信を行なう。そして、i個の無線モジュールは、相互に同じ無線通信方式で無線通信を行なっても良く、相互に異なる無線通信方式によって無線通信を行なっても良い。
上記においては、無線通信の目的は、ある端末装置へのスループットを向上させること、ある端末装置で高いスループットを要求するアプリケーションを使用すること、複数の端末装置間における無線通信の公平性を確保すること、および無線通信システム100全体の伝送効率を向上させることのいずれかからなると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、無線通信の目的は、これら以外であってもよい。
また、この発明の実施の形態による基地局10は、一般的には、k本のアンテナと、i個の無線モジュールと、無線通信の目的を満たすように、式(1)に従って各無線モジュールjにアンテナを割り当てる制御手段4とを備えていればよい。
そして、この発明の実施の形態においては、基地局に代えて端末装置が、k本のアンテナと、i個の無線モジュールと、無線通信の目的を満たすように、式(1)に従って各無線モジュールjにアンテナを割り当てる制御手段4とを備えていればよい。この場合、端末装置は、i個の無線モジュールに対応するi個の基地局との間で上述した方法によって無線通信を行なう。
従って、この発明による無線装置は、k本のアンテナと、i個の無線モジュールと、無線通信の目的を満たすように、式(1)に従って各無線モジュールjにアンテナを割り当てる制御手段4とを備え、基地局または端末装置からなる。そして、この発明による無線装置は、k本のアンテナを用いて多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう。つまり、この発明の実施の形態においては、多入力/多出力通信方式による無線通信は、2本のアンテナを用いて行なわれる場合に限らず、一般的には、2本以上のアンテナを用いて行なわれればよい。
更に、この発明による無線通信システムは、k本のアンテナと、i個の無線モジュールと、無線通信の目的を満たすように、式(1)に従って各無線モジュールjにアンテナを割り当てる制御手段4とを含む無線装置を備えていればよい。
なお、この発明の実施の形態においては、アンテナ1,2は、「k本のアンテナ」を構成し、無線モジュール5〜7は、「i個の無線モジュール」を構成する。
また、制御手段4と、制御手段4からの制御に従って無線モジュール5〜7の少なくとも1つとアンテナ1,2とを接続する切替器3とは、「接続手段」を構成する。
更に、無線モジュール5〜7から選択された無線モジュール5(または無線モジュール6,7または無線モジュール5,7)は、「M(Mは、1≦M≦iを満たす整数)個の無線モジュール」を構成する。
更に、上述した通信方法Bにおいて、無線モジュール6,7は、「k個の無線モジュール」を構成する。
更に、上述した通信方法Cにおいて、無線モジュール5は、「第1の無線モジュール」を構成し、無線モジュール7は、「k−1個の第2の無線モジュール」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、少ない本数のアンテナを用いて効率良く無線通信を行なうことが可能な無線装置に適用される。また、この発明は、少ない本数のアンテナを用いて効率良く無線通信を行なうことが可能な無線装置を備えた無線通信システムに適用される。
1,2,21,22,31 アンテナ、3 切替器、4 制御手段、5〜7,23,32 無線モジュール、8 通信手段、9 有線ケーブル、10 基地局、20,30,40 端末装置、24,33 アプリケーション、34,35 スイッチ、36〜38 端子、100 無線通信システム。

Claims (6)

  1. k(kは、2以上の整数)本のアンテナと、
    各々が無線通信を行なうi(iは、2以上の整数)個の無線モジュールと、
    無線通信の目的を満たすように前記k本のアンテナと前記i個の無線モジュールから選択されたM(Mは、1≦M≦iを満たす整数)個の無線モジュールとを接続する接続手段とを備え、
    前記M個の無線モジュールの各々は、前記接続手段によって接続されたアンテナを介して無線通信を行なう、無線装置。
  2. 前記接続手段は、1つの端末装置へのスループットを向上したいとき、または前記1つの端末装置において基準値よりも高いスループットを要求するアプリケーションを使用するとき、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう無線モジュールを前記i個の無線モジュールから選択し、その選択した無線モジュールを前記k本のアンテナに接続し、
    前記接続手段によって選択された無線モジュールは、前記k本のアンテナを介して前記多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう、請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記接続手段は、端末装置間の無線通信の公平性を確保するとき、または無線ネットワーク全体の伝送効率を向上させるとき、各々が1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうk個の無線モジュールを前記i個の無線モジュールから選択し、その選択したk個の無線モジュールを各無線モジュールが1本のアンテナに接続されるように前記k本のアンテナに接続し、
    前記k個の無線モジュールの各々は、前記接続手段によって接続された1本のアンテナを介して前記1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう、請求項1に記載の無線装置。
  4. 前記接続手段は、端末装置間の無線通信の公平性を確保する場合、または無線ネットワーク全体の伝送効率を向上させる場合において、多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう第1の無線モジュールを用いて1入力/1出力通信方式または1入力/多出力通信方式によって無線通信を行なったときの通信品質が1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう無線モジュールを用いて1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なったときの通信品質よりも良いとき、前記第1の無線モジュールと前記1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なうk−1個の第2の無線モジュールとを前記i個の無線モジュールから選択し、その選択した第1の無線モジュールを1本のアンテナに接続するとともに、前記選択したk−1個の第2の無線モジュールを各第2の無線モジュールが1本のアンテナに接続されるようにk−1本のアンテナに接続し、
    前記第1の無線モジュールは、前記接続手段によって接続された1本のアンテナを介して、前記多入力/多出力通信方式によって無線通信を行なう端末装置と無線通信を行ない、
    前記k−1個の第2の無線モジュールの各々は、前記接続手段によって接続された1本のアンテナを介して前記1入力/1出力通信方式によって無線通信を行なう、請求項1に記載の無線装置。
  5. インターネットを介して通信を行なう通信手段を更に備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線装置を備える無線通信システム。
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