JP2011022817A - 広報受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報通信機器に強い拒否感を持ち、通常の機器を使って電子メールを読むことが出来ないような人にも電子メールの内容を確実に周知させることができる広報受信装置を提供する。
【解決手段】広報として送付された電子メールから、音声データと画像データを取得する音声取得手段3b及び音声取得手段3bと、この音声データや画像データを再生する音声出力手段5や画像表示手段6と、少なくとも上記各種データを記憶する記憶手段4と、記憶されたデータを検知する受信検知手段3dと、当該受信検知手段3dによるデータの検知を表示する受信表示手段7と、ON状態になるまで読み上げ及び画像表示を妨げる再生ボタン8aを有し、受信表示手段7によるデータの検知の表示がある状態で、再生ボタン8aがON状態にされると読み上げ及び画像表示が行われることを特徴とする広報受信装置1である。
【選択図】図1
【解決手段】広報として送付された電子メールから、音声データと画像データを取得する音声取得手段3b及び音声取得手段3bと、この音声データや画像データを再生する音声出力手段5や画像表示手段6と、少なくとも上記各種データを記憶する記憶手段4と、記憶されたデータを検知する受信検知手段3dと、当該受信検知手段3dによるデータの検知を表示する受信表示手段7と、ON状態になるまで読み上げ及び画像表示を妨げる再生ボタン8aを有し、受信表示手段7によるデータの検知の表示がある状態で、再生ボタン8aがON状態にされると読み上げ及び画像表示が行われることを特徴とする広報受信装置1である。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子メールの内容を音声で読み上げるとともに画像で表示する広報受信装置に係り、特に、情報通信端末の操作に強い拒否感を有する人にも電子メールの内容を容易且つ確実に周知させることができる広報受信装置に関する。
従来、例えば、地方自治体等による住民への広報活動には、回覧板、郵便配達、電柱等や広報車に取り付けられたスピーカーを用いた音声広報等が用いられてきた。これらのうち、回覧板は近年では住民同士の付き合いが希薄になっていることから機能しにくくなっている。また、郵便配達ではコストが高く付き過ぎる。さらに、スピーカーを用いた音声広報ではスピーカーからの距離によって、又は風向きによって聞こえ方が全く異なり、また近年では家屋の防音性が高くなっているため、窓を締め切るとスピーカーによる音声が殆ど聞こえなくなることもあり、広報内容の周知徹底が確実にできるとは限らない。
そこで近年では、急速に発達した情報通信機器を利用し、電子メールによる広報活動が模索されている。電子メールによれば、発信側は安価且つ大量に同一内容の文書を発信することができ、また受信側もパソコンや携帯通信機器等、好みの機器を用いて受信できるとともに、受信した電子メールを都合のよい時に読むことができるため、大変便利である。
この電子メールを地方自治体等の広報活動に使用するには、台風、地震等の自然災害やテロ等の人為的災害等、安全や生命に関わる重要且つ深刻な情報が含まれているため、全ての住民が電子メールを確実に読むことが必要である。しかしながら、情報通信機器の発達は余りに急速で、しかも多種多様の複雑な機能を搭載しているので、高齢者や年少者にとっては機器の操作が困難であり、そのためパソコンや携帯電話といった近年発達した情報通信機器の操作を心理的に拒絶して全く使用せず、テレビやラジオ、固定電話など旧来型の機器に頼り切るケースも少なくない。
そこで、近年の情報通信機器の機能を少しでも旧来型の機器に近づけて心理的抵抗を和らげる方法として、電子メールのテキストデータを読み上げるソフトウエアを利用したり(例えば特許文献1)、さらに、読み上げた音声を通常の電話と同様に聞く方法(例えば特許文献2)が提案され、これらの方法によれば、ラジオや電話と同様の感覚で電子メールの内容を知ることができる。
しかしながら、この場合においても、機器の操作がますます複雑になっている状況下においては、近年の情報通信機器に対する拒否感は募る一方であり、問題の解決には程遠い。その結果、全ての住民に広報内容を周知徹底させることができず、従って、地方自治体等による広報活動に電子メールを用いるには問題がある。
そこで本発明者は、上記問題を解決するために鋭意研究の結果、電子メールの読み出し装置の操作方法を旧来型の情報機器の操作方法と同様にすれば、誰にでも電子メールの読み上げのための操作をすることができ、近年の情報通信端末を使いこなせない人でも電子メールの内容を知ることができるということを見出した。即ち、本発明は、テレビやラジオといった従来型の情報機器と同様の操作で電子メールの内容を伝える事ができる情報通信端末を得ることを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の請求項1は、電子メールの受信手段と、受信した電子メールから読み上げ及び画像表示の必要がある電子メールを選択する選択手段と、選択された電子メールのデータに基づき、読み上げのために必要な音声データを取得する音声取得手段と、音声取得手段により取得された音声データに基づいて発声する音声出力手段と、選択された電子メールのデータに基づき、画像表示のために必要な画像データを取得する画像取得手段と、画像取得手段により取得された画像データを表示する画像表示手段と、少なくとも受信した電子メールのデータ、音声データ、画像データを記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された電子メールのデータ、若しくは音声データ及び画像データを検知する受信検知手段と、前記受信検知手段によるデータの検知を表示する受信表示手段と、ON状態になるまで読み上げ及び画像表示を妨げる再生ボタンを有し、受信表示手段によるデータの検知の表示がある状態で、再生ボタンがON状態にされると読み上げ及び画像表示が行われることを特徴とする広報受信装置を内容とする。
本発明の請求項2は、音声取得手段により取得される音声データは、電子メールに添付され又は電子メール中でHTMLタグにより指定された音声データであることを特徴とする請求項1に記載の広報受信装置を内容とする。
本発明の請求項3は、音声取得手段により取得される音声データは、電子メールの本文のテキストデータが読み上げ手段により変換された音声データであることを特徴とする請求項1に記載の広報受信装置を内容とする。
本発明の請求項4は、画像取得手段により取得される画像データは、電子メールに添付され又は電子メール中でHTMLタグにより指定された画像データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の広報受信装置を内容とする。
本発明の請求項5は、画像取得手段により取得される画像データは、電子メールの本文のテキストデータがフォントにより描画された画像データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の広報受信装置を内容とする。
本発明の請求項6は、さらに、電子メール中の緊急性を示す信号を検知する緊急性検知手段と、緊急性が検知されたときに再生ボタンをON状態にする又は再生ボタンの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の広報受信装置を内容とする。
本発明による広報受信装置は、受信表示手段によるデータの検知の表示がある状態で、再生ボタンがON状態にされると読み上げが開始されるとともに画像表示がされるという、旧来型の機器に近い操作で電子メールを扱うことができ、旧来型の機器の操作に慣れ親しんだ人にとっても抵抗感が小さいため、地方自治体等が電子メールを使用して広報活動を行っても、その内容を全ての住民等に確実に伝えることができる。
音声取得手段により取得される音声データとして、電子メールに添付された音声データや、HTMLメールを使用した場合はHTMLタグにより指定された音声データを使用すると、事前に録音した、抑揚が自然で且つ聞き取り易い発声で広報の内容を伝えることができる。
また、音声取得手段により取得される音声データとして、電子メールの本文のテキストデータを読み上げ手段により変換した音声データを使用すると、発信者と受信者の間の通信量は僅かで済み、光通信回線やADSLといった通信速度の早い回線が不要になる。
また、音声取得手段により取得される音声データとして、電子メールの本文のテキストデータを読み上げ手段により変換した音声データを使用すると、発信者と受信者の間の通信量は僅かで済み、光通信回線やADSLといった通信速度の早い回線が不要になる。
画像取得手段により取得される画像データとして、メールに添付された画像データや、HTMLメールを使用した場合はHTMLタグにより指定された画像データを使用すると、文字のみならず、絵や背景等も表現でき、より受信者の目を引く内容にすることができる。
また、画像取得手段により取得される画像データとして、メールの本文のテキストデータがフォントにより描画された画像データを使用すると、発信者と受信者の間の通信量は僅かで済み、通信速度の早い回線が不要になる。
また、画像取得手段により取得される画像データとして、メールの本文のテキストデータがフォントにより描画された画像データを使用すると、発信者と受信者の間の通信量は僅かで済み、通信速度の早い回線が不要になる。
緊急性が検知されたときに再生ボタンをON状態にする又は再生ボタンの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段を設ければ、例えば地震、火事、台風、洪水等の災害時に、緊急事態が迫っていることをいち早く知らせることができると共に、緊急避難場所等の緊急性の高い情報を即座に広報することができる。
本発明の広報受信装置1は、図1に記載した実施例1で代表的に示すとおり、電子メールの受信手段2と、受信した電子メールから読み上げ及び画像表示の必要がある電子メールを選択する選択手段3aと、選択された電子メールのデータに基づき、読み上げのために必要な音声データを取得する音声取得手段3bと、音声取得手段3bにより取得された音声データに基づいて発声する音声出力手段5と、選択された電子メールのデータに基づき、画像表示のために必要な画像データを取得する画像取得手段3cと、画像取得手段3cにより取得された画像データを表示する画像表示手段6と、少なくとも受信した電子メールのデータ、音声データ、画像データを記憶する記憶手段4と、記憶手段4に格納された電子メールのデータ、若しくは音声データ及び画像データを検知する受信検知手段3dと、前記受信検知手段3dによるデータの検知を表示する受信表示手段7と、ON状態になるまで読み上げ及び画像表示を妨げる再生ボタン8aを有し、受信表示手段7によるデータの検知の表示がある状態で、再生ボタン8aがON状態にされると読み上げ及び画像表示が行われることを特徴とする。
なお、本明細書において、地方自治体や学校など、電子メールを用いて広報を行う者を発信者、住民や生徒など、電子メールによる広報を受けるものを受信者と称する。
なお、本明細書において、地方自治体や学校など、電子メールを用いて広報を行う者を発信者、住民や生徒など、電子メールによる広報を受けるものを受信者と称する。
本発明における受信手段2は、発信者が送付した電子メールを受信するための手段であり、電話回線、光通信回線、無線通信回線等と接続でき、電子メールを受信できる手段であればどのようなものでも使用できる。例えば、受信者に新たな設備設置の手間をかけないという点では、無線通信回線と接続できるアンテナ等を採用するのが好ましい。
この受信手段2により受信した電子メールのデータは、制御部3を介して後述の記憶手段4に書き込まれる。
この受信手段2により受信した電子メールのデータは、制御部3を介して後述の記憶手段4に書き込まれる。
本発明における選択手段3aは、読み上げの必要がない電子メールを取り除いて特定の発信者から送られた電子メールだけ読み上げるようにする為の手段である。通常は、広報活動を行う発信者のメールアドレスが事前に登録され、発信者が送信した電子メールだけを選択するように構成されるが、その他、例えば家族や親戚等のメールアドレスを追加で登録できるようにしたり、所謂迷惑メールの発信元のメールアドレスを登録して、迷惑メール以外の全てを選択するように構成してもよい。なお、選択しなかった電子メールについては、即座に削除して後述の記憶手段4の負担を軽減するほうが好ましい。
本発明における音声取得手段3bは、選択手段により選択された電子メールから音声データを取得するための手段である。具体的な方式としては、例えば、音声データをファイルにして添付する方式、HTMLメールのタグを利用して音声データを指定する方式、電子メール内のテキストデータを音声データに変換する方式が例示できる。
電子メールに音声ファイルを添付したりHTMLタグで音声ファイルを指定する場合、予め自然な抑揚と綺麗な発音で電子メールの内容を読み上げた音声ファイルを用意すれば、読み上げられたメールの内容が聞き取り易くなる一方、データ量が多くなるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者は電子メールを受信するために長い時間、接続を維持する必要が生じる。また、電子メール内のテキストデータを音声ファイルに変換する場合、送信されるデータ量は最小になるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者でも楽に受信できる一方、現在の技術ではテキストデータから自然な抑揚で明瞭に読み上げられた音声データを得ることが出来ないので聞き取りにくくなる。
なお、ここでいう音声データとは、mp3形式のように音声に特化したファイルだけでなく、avi形式のような動画ファイルの音声部分など、音声ファイル以外のファイルの一部であってもよい。
電子メールに音声ファイルを添付したりHTMLタグで音声ファイルを指定する場合、予め自然な抑揚と綺麗な発音で電子メールの内容を読み上げた音声ファイルを用意すれば、読み上げられたメールの内容が聞き取り易くなる一方、データ量が多くなるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者は電子メールを受信するために長い時間、接続を維持する必要が生じる。また、電子メール内のテキストデータを音声ファイルに変換する場合、送信されるデータ量は最小になるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者でも楽に受信できる一方、現在の技術ではテキストデータから自然な抑揚で明瞭に読み上げられた音声データを得ることが出来ないので聞き取りにくくなる。
なお、ここでいう音声データとは、mp3形式のように音声に特化したファイルだけでなく、avi形式のような動画ファイルの音声部分など、音声ファイル以外のファイルの一部であってもよい。
電子メール内のテキストデータを音声ファイルに変換する方式を採用する場合、この音声取得手段3bは、選択された電子メールから読み上げる必要がある部分を選択する機能と、選択された部分を音声データに変換する機能を有する。通常の場合、選択手段は本文を選択するだけで足りるが、発信者が2以上ある場合 (例えば、同じ地方自治体の防災担当と生活担当など)や受信者の知人のメールアドレスを追加で登録した場合等は、本文だけでなく発信元情報やタイトルも選択したほうが好ましい。
またテキストデータを音声データに変換する手段としては、例えば特許文献1、2で使用されている音声読み上げ用プログラムなどが、本発明でも好適に利用できる。
またテキストデータを音声データに変換する手段としては、例えば特許文献1、2で使用されている音声読み上げ用プログラムなどが、本発明でも好適に利用できる。
本発明における画像取得手段3cは、選択手段3aにより選択された電子メールのデータから画像表示に必要な画像データを取得するための手段である。具体的な方式については、例えば、画像データをファイルにして添付する方式、HTMLメールのタグを利用して画像データを指定する方式、電子メール内のテキストデータをフォントにより描画する方式が例示できる。
電子メールに画像データを添付したりHTMLタグで画像データを指定する場合、文字に限らず背景模様や写真等を表示させることができ、表現力が増す一方、データ量が多くなるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者は電子メールを受信するために長い時間、接続を維持する必要が生じる。また、電子メール内のテキストデータをフォントにより描画する場合、送信されるデータ量は最小になるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者でも楽に受信できる一方、文字以外の情報を表示できず表現力に乏しい。
なお、ここでいう画像データとはgif形式のような画像に特化したファイルだけでなく、例えばmp3形式におけるID3タグとして格納された画像データのような、他のファイルの一部であってもよい。
電子メールに画像データを添付したりHTMLタグで画像データを指定する場合、文字に限らず背景模様や写真等を表示させることができ、表現力が増す一方、データ量が多くなるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者は電子メールを受信するために長い時間、接続を維持する必要が生じる。また、電子メール内のテキストデータをフォントにより描画する場合、送信されるデータ量は最小になるので、通信速度が遅い回線を使用する受信者でも楽に受信できる一方、文字以外の情報を表示できず表現力に乏しい。
なお、ここでいう画像データとはgif形式のような画像に特化したファイルだけでなく、例えばmp3形式におけるID3タグとして格納された画像データのような、他のファイルの一部であってもよい。
なお、本発明の広報受信装置1は全ての受信者が使用できる必要があるので、最も通信速度が遅い受信者でも利用できる程度にデータ量を減らしたり、受信者の通信速度によって使用する方式を変えたり、或いは本発明の広報受信装置1とともにこの広報受信装置1を快適に使用できる程度の通信速度を有する回線を提供する等の対策を考慮するほうが好ましい。
また、電子メールに音声データや画像データを添付しない場合は通信速度が速い回線は不要なので、発信者自体がプロバイダーとなって必要最低限の回線を受信者に提供する場合でも、設備投資費が低廉で済む。
また、電子メールに音声データや画像データを添付しない場合は通信速度が速い回線は不要なので、発信者自体がプロバイダーとなって必要最低限の回線を受信者に提供する場合でも、設備投資費が低廉で済む。
本発明における記憶手段4には、受信した電子メールの全てのデータ、これから本文等の部分を抜き出したテキストデータ、これから生成された音声データや画像データ、これらのデータを処理するためのプログラム等が記憶され、必要に応じ制御部3に送られる。この記憶手段はRAMだけで構成されていてもよいが、通常は、プログラムの一部又は全部が、別途設けられたROMに記憶される。
受信検知手段3dは記憶手段4に格納されたテキストデータ、又は音声データ及び画像データ、即ち電子メールの内容を音声及び画像で表示するためのデータを検知する手段であり、広報すべき内容が読み上げ可能な状態で蓄えられていることを検知するものである。
読み上げ可能な状態とは、例えば、記憶手段4に音声データ及び画像データが記録されていて、制御部3からの信号に応じて音声出力手段5及び画像表示手段6に送信可能な状態であること、或いは、記憶手段4にテキストデータが記録されていて、制御部3からの信号に応じて、音声データ及び画像データの生成、並びに音声出力手段5及び画像表示手段6への送信が連続して行える状態であることを指し、受信検知手段3dは、前者の場合は音声データの有無を検出し、後者の場合はテキストデータの有無を検出する。
なお、処理効率は前者の方が優れているため、受信検知手段3dは音声データの有無を検出するようにする方が好ましい。
読み上げ可能な状態とは、例えば、記憶手段4に音声データ及び画像データが記録されていて、制御部3からの信号に応じて音声出力手段5及び画像表示手段6に送信可能な状態であること、或いは、記憶手段4にテキストデータが記録されていて、制御部3からの信号に応じて、音声データ及び画像データの生成、並びに音声出力手段5及び画像表示手段6への送信が連続して行える状態であることを指し、受信検知手段3dは、前者の場合は音声データの有無を検出し、後者の場合はテキストデータの有無を検出する。
なお、処理効率は前者の方が優れているため、受信検知手段3dは音声データの有無を検出するようにする方が好ましい。
上記の手段、機能はそれぞれ専用の装置を用いることも可能であるが、広報受信装置1の小型化や効率化のため、本実施例のように制御部3に適当なプログラムを読み込ませて機能を実現させるほうが好ましい。
本発明において、受信表示手段7とはテキストデータ、又は音声データ及び画像データを記憶手段4から検出し、読み上げ及び画像表示が可能な状態であることを表示する手段であり、再生ボタン8aとは電子メールの読み上げの開始及び画像表示をさせるための手段である。
本実施例においては、受信表示手段7は発光ダイオードであって、発光することにより読み上げ及び画像表示が可能であることを表示し、再生ボタン8aは押しボタンであって押し下げられるとON状態になり読み上げが終わると自動的にOFF状態に戻るものが使用されているが、本発明においてはこれらに限定されず、受信表示手段7としては広報受信装置1の受信者に読み上げ及び画像表示が可能であることを示すことができればいかなる物でも使用でき、再生ボタン8aとしてはON状態にすることにより制御部3に読み上げの開始及び画像表示を指示できればいかなる物でも使用できる。例えば、受信表示手段7及び再生ボタン8aとしてタッチパネルを使用して、受信した電子メールのタイトルを表示させ、この部分をタッチすることにより、任意の電子メールについて読み上げの開始及び画像表示をさせることも可能である。
また、未読の電子メールと既読の電子メールで異なる表示をさせることもできる。
本実施例においては、受信表示手段7は発光ダイオードであって、発光することにより読み上げ及び画像表示が可能であることを表示し、再生ボタン8aは押しボタンであって押し下げられるとON状態になり読み上げが終わると自動的にOFF状態に戻るものが使用されているが、本発明においてはこれらに限定されず、受信表示手段7としては広報受信装置1の受信者に読み上げ及び画像表示が可能であることを示すことができればいかなる物でも使用でき、再生ボタン8aとしてはON状態にすることにより制御部3に読み上げの開始及び画像表示を指示できればいかなる物でも使用できる。例えば、受信表示手段7及び再生ボタン8aとしてタッチパネルを使用して、受信した電子メールのタイトルを表示させ、この部分をタッチすることにより、任意の電子メールについて読み上げの開始及び画像表示をさせることも可能である。
また、未読の電子メールと既読の電子メールで異なる表示をさせることもできる。
本発明における音声出力手段5とは記憶手段4に書き込まれた音声データに基づいて音声を出力する手段であり、D/A変換機、アンプ、スピーカからなる通常の手段が使用される。
本発明における画像表示手段6とは記憶手段4に書き込まれた画像データに基づいて画像を表示する手段であり、電光表示板、液晶表示装置等の通常の手段が使用される。
上記の構成を有する実施例1に係る広報受信装置1の動作を、図2に示したフローチャートに基づいて説明する。
本実施例において、受信手段2は受信可能な電子メールが有るか否か確認し、(step1)、あればそれを受信して記憶手段に書き込み(step2)、それが特定の送信元から送付されたメールであれば(step3)、添付ファイルの検索やテキストデータの変換により音声データ及び画像データを取得する(step4)。
次に、受信表示手段7を点灯して音声データ及び画像データがあることを受信者に知らせ(step7)、再生ボタン8aがON状態となったときに(step9)電子メールの内容が読み上げられるとともに画像表示がされる(step10)。
なお、再生済みの音声データ等は、再生等がされた直後に自動的に削除してもよいし、受信者の選択により手動で削除してもよい。
本実施例において、受信手段2は受信可能な電子メールが有るか否か確認し、(step1)、あればそれを受信して記憶手段に書き込み(step2)、それが特定の送信元から送付されたメールであれば(step3)、添付ファイルの検索やテキストデータの変換により音声データ及び画像データを取得する(step4)。
次に、受信表示手段7を点灯して音声データ及び画像データがあることを受信者に知らせ(step7)、再生ボタン8aがON状態となったときに(step9)電子メールの内容が読み上げられるとともに画像表示がされる(step10)。
なお、再生済みの音声データ等は、再生等がされた直後に自動的に削除してもよいし、受信者の選択により手動で削除してもよい。
本発明の目的を達成するための他の方法として、音声データ及び画像データを取得するstep4を、再生ボタンの状態を判定するstep9と音声データの再生等を行うstep10の間に移動すると共に、step6で音声データに変えてテキストデータの有無を判定する方法があるが、この場合、再生ボタン8aをON状態にしてから音声、画像データの取得と再生等を行うことになり、再生等の開始までの時間が長くなるので避けたほうが好ましい。
step1で新着メールが無かった場合、及びstep3で新着メールが特定の送信元以外のものから送信されたものであった場合は、不要な電子メールのデータを削除した上で(step5)、記憶手段4に音声データがあるか否かを判定する(step6)。これは再生可能な音声データ、表示可能な画像データがあったにもかかわらず、前回step9で再生ボタン8aがON状態にされず、音声データの再生等がされなかった場合に備えたものである。
step6で音声データ及び画像データがあった場合、上記と同様、受信表示手段7を点灯して音声データ等があることを受信者に知らせ(step7)、再生ボタン8aがON状態となったときに(step9)電子メールの内容が読み上げられるとともに画像表示される(step10)。無かった場合、受信表示手段7を消灯し(step8)、発信者から新着メールが送付されるのを待つ。
step9で再生ボタン8aがOFF状態のときは、再生ボタン8aがON状態にされるのを待つ。
step6で音声データ及び画像データがあった場合、上記と同様、受信表示手段7を点灯して音声データ等があることを受信者に知らせ(step7)、再生ボタン8aがON状態となったときに(step9)電子メールの内容が読み上げられるとともに画像表示される(step10)。無かった場合、受信表示手段7を消灯し(step8)、発信者から新着メールが送付されるのを待つ。
step9で再生ボタン8aがOFF状態のときは、再生ボタン8aがON状態にされるのを待つ。
上記のような広報受信装置1を操作するには、単に、受信表示手段7が点灯しているか否かを確認し、点灯していれば再生ボタン8aを押すだけで済み、これにより送付された電子メールが読み上げられるとともに画像表示される。このような方法は、例えば、留守番電話機能付き固定電話により録音された音声を再生する方法と同様であるので、旧来の機器に慣れ親しんだ人でも拒否感なく操作することができ、電子メールの内容を知ることができる。また、このような広報受信装置を希望する住民に貸し与えれば、広報活動を一層効率よく確実に行うことができる。
本発明の広報受信装置1では、図3に記載した実施例2に示すとおり、電子メール中の緊急性を示す信号を検知する緊急性検知手段3eと、緊急性が検知されたときに再生ボタン8aの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段3fを設けることができる。
本発明において緊急性検知手段3eとは、発信者名、タイトル、本文その他電子メールに含まれる情報から緊急信号を読み取り、緊急信号があったときに検出信号を強制開始手段3fに送信する手段である。緊急信号は予め発信元と広報受信装置1の間で定められた合図であり、例えば、特定の発信元から発信されていること、タイトルに「緊急」の文字が含まれていること、予め決められた「○」印などの記号が本文に記載されていること、などが緊急信号となり得る。
本発明において緊急性検知手段3eとしては前記のような緊急信号を読み取ることができる手段であれば何でも使用できるが、このような緊急信号は電子メールを検索することにより容易に読み取ることができるので、通常は制御部3の検索機能を緊急性検知手段3eとして用いる。
本発明において緊急性検知手段3eとしては前記のような緊急信号を読み取ることができる手段であれば何でも使用できるが、このような緊急信号は電子メールを検索することにより容易に読み取ることができるので、通常は制御部3の検索機能を緊急性検知手段3eとして用いる。
本発明において強制開始手段3fとは、緊急性の検知信号が送信された時に、近くに受信者が居るか否かによらず、読み上げを開始するための手段であり、検知信号の受信に応じて、再生ボタンをON状態にする機能、又は再生ボタンの状態に関わらず読み上げの開始及び画像表示をさせる機能を有する。なお、本実施例においては、緊急信号があったときは検出信号が制御部3に送信され、この信号を受けた制御部3は再生ボタンの状態を判断するステップ(図4におけるstep10)をスキップして読み上げ及び画像表示がされるようにプログラムすることにより強制開始手段3fが実現されているが、その他、再生ボタン8aをアクチュエータ等で動かして強制的にONにする、等の方法で読み上げを開始することができる。
但し、強制開始手段3fにより読み上げの開始及び画像表示が行われた場合、受信者がその電子メールの内容を聞き取ったか否かが不明であるので、読み上げが終わった電子メールのデータを自動で削除する構成を採用することはできない。従って、読み上げが終わった電子メールのデータを手動で削除するための消去ボタン8b及び消去すべき電子メールを選択するための選択ボタン8cを設ける方が好ましい。
また、受信者が当該緊急性を有する電子メールの内容を聞き取ったか否か、を発信者に知らせるための確認ボタン8dを設けることもできる。即ち、この確認ボタン8dを押し下げることにより、緊急性を有する電子メールについて返信メールを送付できるようにすればよい。また、この確認ボタン8dを押し下げるまで、電子メールの削除が出来ないようにしてもよい。
また、受信者が当該緊急性を有する電子メールの内容を聞き取ったか否か、を発信者に知らせるための確認ボタン8dを設けることもできる。即ち、この確認ボタン8dを押し下げることにより、緊急性を有する電子メールについて返信メールを送付できるようにすればよい。また、この確認ボタン8dを押し下げるまで、電子メールの削除が出来ないようにしてもよい。
上記の構成を有する実施例2に係る広報受信装置1の動作は、図4に示したフローチャートに示した通りである。
本実施例に係る図4のフローチャートと、実施例1に係る図2のフローチャートを比較すると、再生ボタンの状態を確認するステップ(step10)の前に、緊急性を示す信号の有無に応じてstep10をスキップするステップ(step9)がある点で異なる。
本実施例に係る図4のフローチャートと、実施例1に係る図2のフローチャートを比較すると、再生ボタンの状態を確認するステップ(step10)の前に、緊急性を示す信号の有無に応じてstep10をスキップするステップ(step9)がある点で異なる。
本実施例では、緊急性を示す信号があれば、再生ボタン8aのON、OFFに関わらず読み上げが開始されるので、警報機としても用いることができ、例えば、地震、火事、台風、洪水等の災害時に、緊急事態が迫っていることをいち早く知らせることができ、さらに、緊急避難場所等の緊急性の高い情報を、状況に応じて、即座に広報することができる。
本発明の広報受信装置1は上記の構成だけでも十分な効果を発揮するが、留守番電話機能付きの固定電話と合体させて兼用の装置とし、留守番電話機能の案内に応じて録音された録音データと電子メールを元に生成した音声データを同等のものとして扱う様にすれば更に好ましい。
具体的には、録音データと音声データを同一の記憶手段4に書き込み、録音データと音声データのいずれが書き込まれたとしても共通の受信表示手段7が点灯するようにし、さらに共通の再生ボタンをON状態とすれば録音データと音声データが区別されずに読み上げられるように構成する。
このようにすれば受信者は、通常の留守番電話機能付きの固定電話を使用するつもりで本発明の広報受信装置1を使用できるため、たとえ近年の情報通信機器に強い拒否感を持っていたとしても電子メールの内容を知ることができ、このような広報受信装置を希望する住民に貸し与えれば、広報活動を一層効率よく確実に行うことができる。
具体的には、録音データと音声データを同一の記憶手段4に書き込み、録音データと音声データのいずれが書き込まれたとしても共通の受信表示手段7が点灯するようにし、さらに共通の再生ボタンをON状態とすれば録音データと音声データが区別されずに読み上げられるように構成する。
このようにすれば受信者は、通常の留守番電話機能付きの固定電話を使用するつもりで本発明の広報受信装置1を使用できるため、たとえ近年の情報通信機器に強い拒否感を持っていたとしても電子メールの内容を知ることができ、このような広報受信装置を希望する住民に貸し与えれば、広報活動を一層効率よく確実に行うことができる。
以上、本発明の好ましい態様を実施例に基づいて説明したが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨から逸脱することなく種々のバリエーションが可能であることは云うまでもない。
叙上のとおり、本発明の広報受信装置によれば、近年の情報通信機器に強い拒否感を持っている人に対しても、着信した電子メールに記載された内容を周知させることができる。従って、例えば、地方自治体等の広報活動を安価且つ確実に行うための装置として頗る有用である。
1 広報受信装置
2 受信手段
3 制御部
3a 選択手段
3b 音声取得手段
3c 画像取得手段
3d 受信検知手段
3e 緊急性検知手段
3f 強制開始手段
4 記憶手段
5 音声出力手段
6 画像表示手段
7 受信表示手段
8a 再生ボタン
8b 消去ボタン
8c 選択ボタン
8d 確認ボタン
2 受信手段
3 制御部
3a 選択手段
3b 音声取得手段
3c 画像取得手段
3d 受信検知手段
3e 緊急性検知手段
3f 強制開始手段
4 記憶手段
5 音声出力手段
6 画像表示手段
7 受信表示手段
8a 再生ボタン
8b 消去ボタン
8c 選択ボタン
8d 確認ボタン
Claims (6)
- 電子メールの受信手段と、
受信した電子メールから読み上げ及び画像表示の必要がある電子メールを選択する選択手段と、
選択された電子メールのデータに基づき、読み上げのために必要な音声データを取得する音声取得手段と、
音声取得手段により取得された音声データに基づいて発声する音声出力手段と、
選択された電子メールのデータに基づき、画像表示のために必要な画像データを取得する画像取得手段と、
画像取得手段により取得された画像データを表示する画像表示手段と、
少なくとも受信した電子メールのデータ、音声データ、画像データを記憶する記憶手段と、
記憶手段に格納された電子メールのデータ、若しくは音声データ及び画像データを検知する受信検知手段と、
前記受信検知手段によるデータの検知を表示する受信表示手段と、
ON状態になるまで読み上げ及び画像表示を妨げる再生ボタンを有し、
受信表示手段によるデータの検知の表示がある状態で、再生ボタンがON状態にされると読み上げ及び画像表示が行われることを特徴とする広報受信装置。 - 音声取得手段により取得される音声データは、電子メールに添付され又は電子メール中でHTMLタグにより指定された音声データであることを特徴とする請求項1に記載の広報受信装置。
- 音声取得手段により取得される音声データは、電子メールの本文のテキストデータが読み上げ手段により変換された音声データであることを特徴とする請求項1に記載の広報受信装置。
- 画像取得手段により取得される画像データは、電子メールに添付され又は電子メール中でHTMLタグにより指定された画像データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の広報受信装置。
- 画像取得手段により取得される画像データは、電子メールの本文のテキストデータがフォントにより描画された画像データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の広報受信装置。
- さらに、電子メール中の緊急性を示す信号を検知する緊急性検知手段と、
緊急性が検知されたときに再生ボタンをON状態にする又は再生ボタンの状態に関わらず読み上げを開始する強制開始手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の広報受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009167567A JP2011022817A (ja) | 2009-07-16 | 2009-07-16 | 広報受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009167567A JP2011022817A (ja) | 2009-07-16 | 2009-07-16 | 広報受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011022817A true JP2011022817A (ja) | 2011-02-03 |
Family
ID=43632836
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009167567A Withdrawn JP2011022817A (ja) | 2009-07-16 | 2009-07-16 | 広報受信装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011022817A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016009221A (ja) * | 2014-06-21 | 2016-01-18 | アルパイン株式会社 | メール送受信装置、方法およびプログラム |
JP2020173843A (ja) * | 2016-09-16 | 2020-10-22 | グーグル エルエルシー | オーディオコンテンツおよびビジュアルコンテンツのための管理システム |
-
2009
- 2009-07-16 JP JP2009167567A patent/JP2011022817A/ja not_active Withdrawn
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JP7005698B2 (ja) | 2016-09-16 | 2022-01-21 | グーグル エルエルシー | オーディオコンテンツおよびビジュアルコンテンツのための管理システム |
US11303591B2 (en) | 2016-09-16 | 2022-04-12 | Google Llc | Management system for audio and visual content |
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