JP2011022643A - 運転支援装置及び運転支援方法 - Google Patents

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智弘 山村
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Abstract

【課題】交差点Xに対する運転支援を、より適切なタイミングで実施可能な運転支援の技術を提供する。
【解決手段】自車両の進行方向前方に存在する交差点Xに対する運転者の支援を行う運転支援の技術である。自車両に掛かる走行抵抗βを推定し、上記推定する走行抵抗βと自車両の車速Vとに基づき、上記交差点Xに接近する際の運転者による加減速指示の操作を予測する。そして、自車両の進行方向前方に存在する交差点Xまでの距離Lと、上記予測した加減速指示の操作と、運転者による加減速指示の操作とに基づき、運転支援が必要と判定すると運転者の支援を行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は、交差点に対する運転者の運転を支援する運転支援の技術に関する。
交差点に対する運転支援としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。この従来技術では、一時停止地点からの現在位置までの距離から警報開始車速を求める。そして、上記現在位置における車速が上記警報開始車速よりも大きい場合には、減速警告を発生する。若しくは、現在の車速から警報開始距離を求める。そして、一時停止地点から自車の現在位置までの距離が、上記警報開始距離以内の場合に減速警告を発生する。これによって、交差点に対する運転者の運転を支援する。
特開2000−46574号公報
通常、交差点に接近する際の走行抵抗、特に走行道路の特性(特に道路の勾配)によって、運転者のアクセル解除やブレーキ開始などの操作の変更タイミングは異なる。しかし、上記従来技術では、このような点を考慮していないことから、上記運転支援に対し運転者が違和感を持つ場合がある。例えば、上り勾配の道路を走行して交差点に接近する場合には、交差点接近に対するブレーキ開始タイミングは遅くなる傾向にあるが、上記従来技術では、運転者が想定するタイミングよりも早く減速警告が出る結果、運転者は違和感を持つ場合がある。
本発明は、上記のような点に着目したもので、交差点に対する運転支援を、より適切なタイミングで実施可能な運転支援の技術を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、自車両の進行方向前方に存在する交差点に対する運転者の支援を行う運転支援の技術である。自車両に掛かる走行抵抗を推定し、上記推定する走行抵抗と自車両の車速とに基づき、上記交差点に接近する際の運転者による加減速指示の操作を予測する。そして、自車両の進行方向前方に存在する交差点までの距離と、上記予測した加減速指示の操作と、運転者による加減速指示の操作とに基づき、運転支援が必要と判定すると運転者の支援を行う。
本発明によれば、車両に掛かる走行抵抗を加味して、交差点に接近する際の加減速指示の操作を予測することで、交差点までの距離と実際の運転者の加減速指示に基づき運転支援の要否を判定する。これによって、交差点に進入する際の運転支援を、より適切なタイミングで実施可能となる。
本発明に基づく第1実施形態に係る車両構成を示す概念図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る車両のシステム構成を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るコントローラの構成を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る運転支援コントローラの構成を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る運転支援コントローラの処理を説明する図である。 推定した走行抵抗が所定値β1よりも小さい場合における加減速指示の操作予測を示す図である。 推定した走行抵抗が所定値β1以上の場合における加減速指示の操作予測を示す図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る目標位置に対する距離と車速制限値との関係を示す図である。 制動制御による支援の例を説明するための図である。 制動制御による支援の例を説明するための図である。 乖離量Dと支援量との関係を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る運転支援コントローラの構成を説明する図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る停止位置情報取得手段を説明する図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る走行抵抗学習手段を説明する図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る走行抵抗の演算を説明する図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る加減速指示の操作予測を示す図である。 本発明に基づく第3実施形態に係る補正量dについて説明する図である。 本発明に基づく第3実施形態に係る運転支援コントローラの構成を説明する図である。 走行道路幅員Wと補正量fとの関係を示す図である。
(第1実施形態)
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1及び図2は、本実施形態の車両構成を示す模式的概要図である。なお、図1に示す車両1は、電動車両を例示している。但し、運転支援装置を設ける車両の駆動方式は、エンジン駆動車やハイブリッド車などの駆動方式でも良い。すなわち、車両の駆動方式に限定を受けない。
車両1の各輪2F、2Rには、制動装置11F、11Rを搭載する。その制動装置11F、11Rは、コントローラ4からの指令に応じたブレーキ圧を各車輪2F、2Rに付与する。制動装置11F、11Rは、油圧式でも電動式でも良い。
また、各輪に車輪速センサ3F、3Rを設ける。車輪速センサ3F、3Rは、各輪の車輪速を検出し、その検出値をコントローラ4に出力する。
符号5はブレーキペダルであり、符号6はブレーキ操作量検出センサである。ブレーキ操作量検出センサ6は、そのブレーキペダル5のストローク量をブレーキ操作量BPとして検出してコントローラ4に出力する。
ここで、前輪2F及び後輪2Rの少なくとも一方は駆動輪である。駆動輪は、モータ等の駆動源(不図示)からの駆動力によって回転駆動する。駆動源は、コントローラ4からの駆動力指令値に応じたトルクを、駆動輪に出力する。コントローラ4は、アクセルペダル7のアクセル開度に応じて駆動力指令値を算出する。符号7はアクセルペダルであり、符号8はアクセルペダル操作量検出センサである。
上記車両1に、ステレオカメラ9を搭載する。ステレオカメラ9は、車両1前方の道路状況を撮影し、前方道路の情報をコントローラ4に出力する。図1では、ステレオカメラ9を、フロントガラスの上部に設置した場合を例示している。ステレオカメラ9の撮像部はCCDなどで構成すればよい。
また、上記車両1にナビゲーションシステム10を装備する。ナビゲーションシステム10は、図3に示すように、ナビ制御部10A、道路情報データベース10B、受信部10C、音声入出力部10D、表示部10E、及び操作部10Fを備える。道路情報データベース10Bには、地図データ10Ba等を記録する。地図データ10Baは、一時停止交差点情報、停止位置情報、道路の走行抵抗情報(特に走行抵抗に関係する道路特性情報)などを有する。受信部10Cとしては、GPS受信機、ビーコン受信機、及びFM多重受信機を例示出来る。音声入出力部10Dは、経路案内メッセージや警報等の情報を音声により出力する。表示部10Eは、交差点付近等での補助情報などを画像の形で出力する。
ナビ制御部10Aは、受信部10Cが取得した信号に基づき、自車両1の位置情報を演算する。演算した位置情報と、道路情報データベース10B中のデータに基づき、音声入出力部10D及び表示部10Eを介して道路情報を出力する。また、ナビ制御部10Aは、自車両1の進行方向に交差点があるか、またその交差点に信号機があるか否かの情報を検出し、その検出した情報をコントローラ4に出力する。
コントローラ4は、図4に示すように、駆動コントローラ4A、制動コントローラ4B、及び運転支援コントローラ20を備える。
駆動コントローラ4Aは、運転者の操作するアクセルストローク量その他によって駆動力指令値を演算し、その演算した駆動力指令値となるように駆動源を駆動制御する。
制動コントローラ4Bは、車輪速センサ3F、3Rで検出した車輪速と、運転者のブレーキ操作量とを入力する。そして、車両1を制動するためのブレーキ圧指令値を演算し、演算したブレーキ圧制御量P*に応じた制動量に各輪の制動力を制御する。
運転支援コントローラ20は、図5に示すように、車速検出手段20A、運転者操作検出手段20B、自車位置検出手段20C、交差点位置設定手段20D、自車距離検出手段20E、走行抵抗推定手段20F、アプローチ速度取得手段20G、運転者操作予測手段20H、及び運転支援手段20Jを備える。走行抵抗推定手段20Fは、道路特性取得手段20Faを備える。
車速検出手段20Aは、車両の現在車速Vを検出し、車速情報をアプローチ速度取得手段20Gに出力する。車速検出手段20Aは、例えば、各輪の車輪速センサ3F、3Rで検出した車輪速の平均値を、車速V(単位:m/s)として演算する。
運転者操作検出手段20Bは、運転者のペダル操作状態P(アクセルON/OFF、ブレーキON/OFF)を検出し、ペダル操作状態情報を運転支援手段20Jに出力する。すなわち、運転者操作検出手段20Bは、運転者による加減速指示の操作を検出する。運転者操作検出手段20Bは、例えば、上記ブレーキ操作量検出センサ6やアクセルペダル操作量検出センサ8の検出値に基づきペダル操作状態情報を検出する。
自車位置検出手段20Cは、ナビ制御部10Aを介して自車位置を取得し、取得情報を自車距離検出手段20E及び交差点位置設定手段20Dに出力する。
交差点位置設定手段20Dは、自車位置に基づき、自車両の進行方向前方に存在する交差点Xに進入する際の目標位置X0を設定する(図7など参照)。交差点位置設定手段20Dは、自車位置検出手段20Cが取得した車両の現在位置に基づき、地図データ10Baを参照して、自車両の進行方向前方の交差点Xの位置情報及び停止位置情報を取得する。但し、車両の現在位置から予め設定した所定距離(例えば100m)以内に存在する交差点X(2以上の交差点Xが存在する場合には、自車進行方向で一番近い交差点X)を情報取得の対象とする。そして、交差点位置設定手段20Dは、上記交差点Xの位置情報や停止位置情報に基づき、交差点Xに進入する際の目標位置X0を設定する。例えば、上記停止位置を目標位置X0とする。
また、自車距離検出手段20Eは、上記交差点位置設定手段20Dが設定した目標位置X0に対する自車両の距離Lを検出する。すなわち、自車距離検出手段20Eは、交差点位置設定手段20Dが求めた目標位置X0と、自車位置検出手段20Cが求めた車両の現在位置とから上記距離Lを検出する。
走行抵抗推定手段20Fは、自車両の掛かる走行抵抗βを推定する。本実施形態の走行抵抗推定手段20Fは、道路特性取得手段20Faが、地図データ10Baに基づき、交差点Xに向かう走行道路の走行抵抗情報を取得する。本実施形態では、走行道路の走行抵抗情報として走行道路の勾配を使用する。そして、例えば走行道路の勾配に対し所定のゲインを乗算して走行抵抗βを推定する。所定ゲインを1とすれば、道路の勾配そのものを、推定した走行抵抗βとしても良い。
アプローチ速度取得手段20Gは、車速検出手段20Aが取得した車速Vに基づき、交差点Xへのアプローチ速度Vaを演算する。アプローチ速度取得手段20Gは、上記目標位置X0に対する自車両の距離Lが予め設定したアプローチ距離(例えば100m)以下となると、アプローチ速度Vaを求める。アプローチ速度Vaは、連続的に取得した車速Vの最大値とする。なお、通常、交差点Xに近づくにつれて車速Vは小さくなる。
運転者操作予測手段20Hは、車速検出手段20Aが検出する自車両の車速Vと、上記走行抵抗推定手段20Fが推定する走行抵抗βとに基づき、上記目標位置X0での車速Vが予め設定した設定車速Vth以下となるための、運転者による加減速指示の操作の変更タイミングを予測する。操作の変更タイミングを予測することで、目標位置X0からの距離Lに対応付けて、運転者による加減速指示の操作を予測することが出来る。上記設定車速Vthとしては、例えば車速ゼロを設定したり、直ぐに停車可能な車速(例えば3m/s)を設定したりすればよい。
本実施形態の運転者操作予測手段20Hは、アプローチ速度取得手段20Gが取得したアプローチ速度情報Vaと走行抵抗推定手段20Fが取得した走行抵抗情報βとに基づいて、ペダル操作の変更タイミングを予測する。上記ペダル操作の変更タイミングは、アクセルペダルをOFFにするタイミング及びブレーキペダルをONにするタイミングとする。
運転支援手段20Jは、運転者操作予測手段20Hが予測した操作に、対応する加減速指示の操作が実行されていない場合には、上記目標位置X0で上記設定車速Vth以下となるようにするための支援を行う。すなわち、目標位置X0に対する自車両の距離Lに基づき、実際の加減速指示の操作が、運転者操作予測手段20Hが予測した操作と異なる場合には、上記目標位置X0で上記設定車速Vth以下となるように支援を行う。
本実施形態の運転支援手段20Jは、車両の現在位置から目標位置X0までの距離Lと、運転者操作検出手段20Bにより検出されるペダル操作状態情報Pと、運転者操作予測手段20Hにより予測したペダル操作の変更タイミングとに基づいて、交差点Xに接近する際における運転支援の要否を判定する。
そして、運転支援が必要と判定すると、交差点Xに接近している旨の報知としての警報をナビゲーションシステム10を介して発する。
次に、上記運転支援コントローラ20の処理を、図6を参照して説明する。
以下の説明では、交差点Xに進入する際の目標位置X0を一時停止位置とした場合で説明する。但し、目標位置X0を一時停止位置とする必要はない。
まず、ステップS110では、ナビ制御部10Aを介して自車位置を取得する。また、地図データ10Baから、一時停止交差点情報と停止位置情報と走行抵抗情報βとを取得する。本実施形態では、走行抵抗情報βは、車両前方の走行道路の特性の一つである道路勾配から求める。この道路勾配としては、例えば、自車両側に、上記目標位置X0から予め設定した所定距離だけ離れた位置における走行道路の勾配とする。予め設定した所定距離での勾配は、例えば、交差点Xに接近して通常制動を掛け始めると想定されるだけ離れた位置(例えば10m)での勾配や、通常制動を掛けるであろう範囲(例えば30m〜0mの間)での平均勾配を使用する。
ステップS120では、ステップS110で読み出した接近中の交差点Xが一時停止交差点か否か判定する。接近中の交差点Xが一時停止交差点の場合には、ステップS130に進み、一時停止交差点でない場合には、ステップS200に進む。
ステップS130では、ステップS110で取得した自車位置情報と停止位置情報とから、停止位置(目標位置X0)までの自車両の距離Lを算出する。
ステップS140では、ステップS130で算出した自車両の距離Lが予め設定した所定値L1(例えばL1=100m)以下か否か判定する。所定値L1以下の場合はステップS150に進み、所定値、L1より大きい場合は、ステップS200に進む。
ステップS150では、車速検出手段20Aにより現在車速Vを、運転者操作検出手段20Bによりペダル操作状態Pを取得する。
ステップS160では、アプローチ速度取得手段20Gによりアプローチ速度Vaを取得する。具体的には、アプローチ速度Vaに対しゼロなど小さな値を初期設定しておき、現在車速Vがアプローチ速度Vaよりも大きい場合(V>Va)には、Va=Vに更新する。本実施形態では、上記所定値L1をアプローチ距離としている。アプローチ距離は所定値L1よりも短くても良い。
ステップS170では、運転者操作予測手段20Hにより、走行抵抗βとアプローチ速度Vaから加減速指示の操作を予測する。本実施形態では、ペダル操作の変更タイミングを予測する事で、目標位置X0に対する加減速指示の操作を予測する。
本実施形態に操作の予測は次のように設定する。ここで、交差点に接近するにつれて、アクセルON→アクセルOFF→ブレーキONとなることを前提として操作の予測を行う。
先ずアプローチ速度Vaから、アクセルペダルをOFFにするタイミング(目標位置X0に対する距離)Laoを、下記式に基づき予測する。
Lao = Va・T +Va2/(2・α)
ここで、αは平均減速度(例えば1.5m/s2とする)である。Tは、ペダル踏み替え時間(例えば、1秒とする)である。上記平均減速度αは、例えば交差点Xに接近する際において車両に発生すると想定される平均減速度である。
また、ブレーキペダルをONにするタイミング(目標位置X0に対する距離)Lboを、下記式の基づき予測する。
Lbo = Va2/(2・α)
次に、走行抵抗βに基づき操作予測を補正する。具体的には、走行抵抗βが予め設定した所定値β1より小さい場合には、図7のように、目標位置X0からの距離Lに対する加減速指示の操作を予測して記憶する。走行抵抗βが所定値β1以上の場合には、図8のように、目標位置X0からの距離に対する加減速指示の操作を予測して記憶する。すなわち、走行抵抗βが所定値β1以上の場合には、アクセルOFFに変化する予測タイミングを交差点側に遅らせる事となる。
例えば、走行抵抗βが所定値β1以上の場合に、ペダル踏み替え時間Tにゼロを設定すればよい。この場合、Lao=Lboとなる。
この走行抵抗による操作の予測の違いは、走行抵抗βが所定値β1以上の場合には、ペダルフリーの状態(アクセルペダルもブレーキペダルも踏んでいない状態)でも走行抵抗により減速することを考慮したものである。
ここで、アクセルペダルをOFFにするタイミングLao、ブレーキペダルをONにするタイミング距離)Lboは、対応する加減速操作の変更を実施する限界を規定する閾値であり、そのタイミングまでの対応する加減速操作が実施されることが好ましいタイミングである。
また、ステップS180では、運転支援手段20Jによる警報必要性(支援の必要性)の判断を行う。
具体的には、停止位置までの距離Lとペダル操作状態PがステップS170で予測したペダル状態に合致しているか否かを判断する。合致する場合にはステップS200に進み、合致しない場合には、ステップS190に進む。
ステップS180での判定例を次に示す。
「自車両の距離LがLao以上である場合」、及び、「走行抵抗βが所定値β1以上で且つ走行抵抗βが所定値β1未満で且つ自車両の距離LがLao未満且つLbo以上の場合」
この場合には、現在の加減速指示の操作が、次の3つの状態のいずれかを満足していない場合に、警報必要性有りと判定する。
・ブレーキペダルON
・ブレーキペダルもアクセルペダルも操作されていない(ペダルフリーとも呼ぶ)
・ブレーキペダルON
「走行抵抗βが所定値β1未満で且つ自車両の距離LがLao未満且つLbo以上の場合」
この場合には、現在の加減速操作の指示が、次の2つの状態のいずれかを満足していない場合に、警報必要性有りと判定する。
・ブレーキペダルON
・ペダルフリー
「走行抵抗βが所定値β1未満で且つ自車両の距離LがLbo未満の場合」
この場合には、現在の加減速操作の指示が、次の1つの状態のいずれかを満足していない場合に、警報必要性有りと判定する。
・ブレーキペダルON
「走行抵抗βが所定値β1以上で且つ自車両の距離LがLbo未満の場合」
この場合には、現在の加減速操作の指示が、次の2つの状態のいずれかを満足していない場合に、警報必要性有りと判定する。
・ブレーキペダルON
・ペダルフリー
なお、上記判定において、アクセルONについては予測しなくても良い。早めにアクセルOFFとなることによる誤検出を防止するためである。
また、上記説明では分かりやすくするために、走行抵抗βによって場合分けして説明した。上述のように、走行抵抗βが所定値β1以上の場合に、ペダル踏み替え時間Tにゼロを設定して、Lao=Lboとすれば、ステップS180では、走行抵抗βによる場合分け処理は不要である。すなわち、ステップS170において、走行抵抗βに応じてペダル踏み替え時間Tを設定変更すればよい。
また、ステップS180の処理において、一時停止後の発進時の誤警報を防止するため、車速Vが所定値(例えば10km/h)以下の場合、および(または)停止位置までの距離Lが所定値(例えば5m)以下の場合は、運転支援手段20Jによる警報必要性の判断をすることなく、ステップS200に進む。
ここで、上記ステップS180の処理では、連続的に警報必要性すなわち支援の要否の判定を実施している。これに代えて、自車の距離Lが、アクセルペダルをOFFにするタイミングLao、ブレーキペダルをONにするタイミング距離)Lboとなった時にだけ、対応する操作(アクセルOFF、ブレーキON)が終了しているか否かを判定しても良い。すなわち、走行抵抗βが所定値β1未満の場合には、自車の距離LがLaoになったときにアクセルOFFとなっているか否かを判定し、且つ自車の距離LがLboになったときにブレーキONとなっているか否かを判定しても良い。また、走行抵抗βが所定値β1以上の場合には、自車の距離LがLboになったときにブレーキON(アクセルOFF)となっているか否かを判定しても良い。
ステップS190では、運転支援手段20Jにより、減速行動を促す警報を発する。
ステップS200では、イグニッションがOFFとなっているか否かを判定する。イグニッションがOFFとなっている場合には処理を終了し、イグニッションがOFFとなっていない場合にはステップS110へ進む。
(動作・作用)
自車両が一時停止交差点に対し予め設定した所定距離まで接近すると、アプローチ速度Vaと走行抵抗βとから、加減速指示の操作であるペダル操作の予測を行う。
そして、現在の運転者によるペダル操作(加減速指示の操作)が、予測した加減速指示の操作と異なる場合には、減速のための警報を報知して、交差点Xに接近する際における運転者の支援を実施する。
このとき、走行抵抗β、特に道路特性(道路勾配など)による走行抵抗によって、予測する加減速指示の操作を適切に設定する。この結果、適切なタイミングで支援を実施出来るようになる。
すなわち、走行抵抗βも加味して正しいペダル操作状態を予測し、現在のペダル操作状態が予測したペダル操作状態に合致しているか否かで支援判断を行っているので、ペダル操作の変更タイミングが異なる道路特性の道路を走行中であっても適切なタイミングで適切な支援を行うことができる。
ここで、走行抵抗βが所定値β1以上(例えば所定以上の上り勾配の道路)の場合には、ペダルフリーの状態(アクセルペダルもブレーキペダルも踏んでいない状態)でも走行抵抗により減速する。これに対し、本実施形態では、走行抵抗βが所定値β1以上の場合には、アクセルペダルがOFFとなるタイミング(目標位置X0に対する距離)Laoで警報必要性の判定することをしない。これによって、運転者が想定するよりも早い時期に警報を出力することを回避する。
(本実施形態の効果)
(1)運転者操作検出手段20Bは、運転者による加減速指示の操作を検出する。交差点位置設定手段20Dは、自車両の進行方向前方に存在する交差点Xに進入する際の目標位置X0を設定する。自車距離検出手段20Eは、上記目標位置X0に対する自車両の距離Lを検出する。走行抵抗推定手段20Fは、自車両に掛かる走行抵抗を推定する。運転者操作予測手段20Hは、車速検出手段20Aが検出する自車両の車速Vと、上記走行抵抗推定手段20Fが推定する走行抵抗とに基づき、上記交差点Xに接近する際の運転者による加減速指示の操作を予測する。運転支援手段20Jは、自車距離検出手段20Eが検出する上記目標位置X0に対する自車両の距離Lと、運転者操作予測手段20Hが予測した加減速指示の操作と、運転者操作検出手段20Bが検出した加減速指示の操作とに基づき、運転支援が必要と判定すると運転者の支援を行う。
車両に掛かる走行抵抗を加味して、交差点Xに接近する際の加減速指示の操作を予測することで、交差点Xまでの距離と実際の運転者の加減速指示に基づき運転支援の要否を判定する。これによって、交差点Xに進入する際の運転支援を、より適切なタイミングで実施可能となる。
(2)上記運転者操作予測手段20Hは、上記目標位置X0での車速Vが予め設定した設定車速Vth以下となるための加減速指示の操作の変更タイミングを予測する。上記運転支援手段20Jは、上記目標位置X0に対する自車両の距離Lに基づき、運転者操作予測手段20Hが予測した操作に対応する加減速指示の操作が実行されていないと判定すると、上記運転者の支援を行う。
加減速指示の操作の変更タイミングを予測することで、加減速指示の操作を予測できる結果、適切なタイミングで実施可能となる。
(3)上記運転者操作予測手段20Hは、上記目標位置X0からの距離Lが予め設定したアプローチ距離以内における自車両の最大車速であるアプローチ速度Vaを使用して、加減速指示の操作の変更タイミングを予測する。
アプローチ速度Vaと走行抵抗(特に道路特性)からペダル操作の変更タイミングを予測するので、道路特性等によって走行抵抗が異なっても適切なタイミング支援することができる。
(4)上記走行抵抗推定手段20Fは、自車両が走行する道路の特性を取得する道路特性取得手段20Faを備え、道路特性取得手段20Faが取得した道路の特性に基づき、走行抵抗を推定する。
アプローチ速度Vaと道路特性からペダル操作の変更タイミングを予測するので、道路特性が異なっても、特性に応じた支援タイミングで支援することができる。
(5)上記運転支援手段20Jは、減速を促す報知を行うことで運転者の支援を行う。
警報などの報知を行う事で、交差点Xに接近する際における運転者に対する支援が行われる結果、交差点Xに接近する際の車速Vや減速度の適正化が行われる契機となる。
(6)上記交差点位置設定手段20Dは、地図データ10Baに基づき上記目標位置X0を設定する。
これによって、地図データ10Baに情報があれば、交差点Xに進入する際の目標位置X0を設定出来る。
(変形例)
(1)上記実施形態では、一時停止交差点に対して運転支援を実施する場合で説明した。信号交差点Xにて赤信号情報を取得した場合などに上記運転支援を実施するようにしても良い。
(2)また、本実施例では、一時停止交差点情報、停止位置情報、走行抵抗情報をナビシステム(地図データ10Ba)から取得する場合を例示した。後述の第2実施形態にように、前回走行時の学習により一時停止交差点情報、停止位置情報、走行抵抗情報の少なくとも一つの情報を取得してもよい。
(3)また、ペダル操作の変更タイミング予測の図7及び図8のように、走行抵抗が大きい場合は、ペダル踏み替え時間Tを0としたが、走行抵抗が小さいまたは走行抵抗がない場合に比べて、単に小さく(例えば0.5秒)してもよい。これによって、走行抵抗βが大きくなるほど、アクセルOFFのタイミングが遅れて、支援タイミングの適正化を図ることが出来る。
(4)また、上記実施形態では、ナビ情報から交差点X情報や停止位置情報、さらには走行抵抗情報を取得する場合を例示している。これに対し、ステレオカメラ9が取得した車両前方の画像を画像処理して、交差点X情報、停止位置情報、走行抵抗情報、自車位置情報の少なくとも一つの情報を取得するようにしても良い。
(5)また、上記のような運転支援の要否の判定に加えて、次のような運転支援の要否を実施しても良い。
すなわち、実際の加減速の操作が加減速の操作の予測に対応していても、上記運転支援手段20Jは、目標位置X0で予め設定した設定車速Vthとなるために必要な減速度が所定値以上である場合、運転支援が必要と判定して運転者の支援を行う。現在のペダル操作状態が予測されたペダル操作と合致する場合にも、支援を行うので、より確実に支援を行うことができる。
例えば、図9のように、目標位置X0に対する距離Lと制限車速Vのラインを設定しておき、現在の車速Vが、自車の距離Lにおける制限車速Vの傾き(減速度)以上か否かを判定し、当該減速度以上の場合に支援が必要と判定して、警報を出力する。
上記制限車速Vは、例えば、後述(6)で説明する制限車速Vlim(L)の式に基づき設定しても良い。
(6)また、上記のような運転支援の要否の判定に加えて、次のような運転支援の要否を実施しても良い。
例えば、制限車速Vlim(L)(単位:km/h)を、目標位置X0までの距離L(単位:m)を変数として、下記式のように設定する。
Vlim(L) =3.6×√{2αlim・L +(Vth÷3.6)2
この式で求めた制限車速Vlimは、減速度αlimで減速すれば目標位置X0で設定車速Vth(単位:km/h)に減速できる値である。例えば、減速度αlimには3(m/s2)を、Vthには5(km/h)を設定する。
そして、現在の車速Vが制限車速Vlim(L)以上の場合に警報を出力する。
(7)上記説明では、走行抵抗として、道路特性のうちの道路勾配を採用した。これと共に、走行抵抗に寄与する道路の特性情報、例えば砂利道や舗装道路などにより変化する道路の摩擦係数が取得可能であれば、その情報も加味して走行抵抗を推定する。
(8)上記説明では、運転者の支援として警報を発する場合を例示した。これに代えて若しくは警報と合わせて、制動制御を実施することで運転者の支援を行うようにしても良い。
すなわち、上記運転支援手段20Jは、自車両の減速制御を実施することで支援する。これによって、交差点Xに接近する際における車速Vや減速度の適正化が行われる。
次に、その制動制御の例を、図10を参照して説明する。
アクセルペダルを離しているべき位置Laoでアクセルペダルを踏んでいる場合には、「走行抵抗β相当の減速度+エンジンブレーキによる減速度」の減速度が発生するように減速制御を行う。併せて、減速制御をする旨の報知を行う。
すなわち、アクセルペダル及びブレーキペダルを離している状態の減速度と同等の減速度を発生させるように制駆動力を制御する。
また、ブレーキを開始しているべき位置Lboでブレーキを踏んでいない場合には、
目標位置X0までの距離Lと現在の車速Vとから、停止位置で停止するのに必要な減速度αを下記式によって求め、減速度αが発生するように減速制御を行う。
α =V2/(2・L)
(9)上記制動制御を行う場合に、図11のように、ペダル操作を行うべき位置Laoと、現在の車両位置との乖離量Dに応じて、図12のようなマップに基づき支援量を演算し、支援量に応じた制動を発生するように制御しても良い。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態と同様な構成については同一の符号を付して説明する。
本実施形態の基本構成は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、ナビシステムの地図データ10Ba内に、自車両が取得した情報に基づき情報を記憶する記憶部からなる記憶手段10Gを備える。その記憶手段10Gには、一時停止交差点情報や停止位置情報や道路の走行抵抗情報βを記憶する。
また、本実施形態の運転支援コントローラ20は、図13に示すように、停止位置情報取得手段20K、及び走行抵抗学習手段20Lを備える。
そして、交差点位置設定手段20Dは、停止位置情報取得手段20Kが取得した情報が存在する場合には、その情報に基づき目標位置X0を設定する。
また、走行抵抗推定手段20Fも、走行抵抗学習手段20Lが学習した情報が存在する場合には、その情報に基づき走行抵抗を推定する。
次に、停止位置情報取得手段20Kの処理を、図14を参照して説明する。
まず、ステップS310では、自車位置を取得する。また、地図データ10Baから、一時停止交差点情報と停止位置情報と走行抵抗情報βとを取得する。
ステップS320では、自車位置情報と地図データ10Baから取得した交差点位置情報とに基づき、交差点Xまでの距離L′を算出する。基準とする交差点位置は、目標位置X0でも良いし、交差点Xの中央や交差点Xへの入口位置などに予め設定しておけばよい。
ステップS330では、交差点Xまでの距離L′が予め設定した所定値L2(ここではL2=30mとする)以下か判定する。交差点Xまでの距離L′がL2以下の場合は、ステップS340に進み、L2より大きい場合は、ステップS380に進む。
ステップS340では、車速検出手段20Aにより現在車速Vを、運転者操作検出手段20Bによりペダル操作状態Pを取得する。
ステップS350では、徐行車速Vsと停止位置Psを取得する。具体的には、徐行車速Vsの初期値としてゼロなど小さな値を設定しておく。そして、V≦Vsの場合、Vs=V、Ps=L′とする。
ステップS360では、交差点Xを通過したか判定する。具体的には、交差点Xまでの距離L′が負になるか、または、接近中の交差点Xが変化したら、交差点X通過と判定し、ステップS340に進む。交差点Xを通過していないと判定した場合には、ステップS380に進む。
ステップS370では、一時停止の履歴と停止位置の履歴を記憶手段10Gに記憶する車速が徐行車速以下と見なせる所定値以下(ここでは3m/sとする)の場合は、一時停止したとして記憶し、上記所定値より大きい場合は、一時停止していないと記憶する。また、停止位置Psを記憶する。
ステップS380では、イグニッションがOFFされているか判定する。OFFとなっている場合には処理を終了し、OFFとなっていない場合にはステップS310に戻る。
次に、走行抵抗学習手段20Lについて図15を参照して説明する。
まず、ステップS410では、自車位置を取得する。また、地図データ10Baから、一時停止交差点情報と停止位置情報と走行抵抗情報βとを取得する。
ステップS420では、自車位置情報と地図データ10Baから取得した交差点位置情報とに基づき、交差点Xまでの距離L′を算出する。基準とする交差点位置は、交差点Xの中央や交差点Xへの入口位置などに予め設定しておけばよい。
ステップS430では、交差点Xまでの距離L′が予め設定した所定値L3(ここではL3=100m)以下か判定する。所定値L3以下の場合はステップS440に進み、所定値より大きい場合は、ステップS520に進む。
ステップS440では、現在の車速V及びペダル操作状態Pを取得する。
ステップS450では、現在車速Vが予め設定した所定値V′(ここではV’=3m/sとする)以上で、かつ、ペダル操作状態Pがアクセルペダルまたはブレーキペダルを踏んでいる状態からペダルフリーの状態に変化したか判定する。変化した場合はステップS460に進み、違う場合はステップS470に進む。
ステップS460では、ペダルフリー開始時車速VbをVb=Vとして取得するとともに、ペダルフリー開始時刻Tbを取得する。
ステップS470では、ペダル操作状態Pがペダルフリー状態からアクセルペダルまたはブレーキペダルを踏んでいる状態に変化したか判定する。変化した場合はステップS480に進み、違う場合はステップS490に進む。
ステップS480では、ペダルフリー終了時車速VeとVe=Vとして取得するとともに、ペダルフリー終了時刻Teを取得する。
ステップS490では、交差点Xを通過したか判定する。具体的には、交差点Xまでの距離L′が負になるか、または、接近中の交差点Xが変化したら、交差点通過と判定し、ステップS520に進む。交差点Xを通過していないと判定した場合には、ステップS500に進む。
ステップS500では、下記式により走行抵抗βを算出する(図16を参照)。
β =(Ve − Vb)/(Te −Tb)
上記説明では、走行抵抗βを、ペダルフリー間の車速V変化とそれに要した時間から算出した場合を例示している。これに替えて、ペダルフリー間の車速V変化と、それに要した走行距離などから走行抵抗βを算出しても良い。
ステップS510では、ステップS500で算出した走行抵抗βを記憶手段10Gに記憶する。
ステップS520では、イグニッションがOFFとなっているか否かを判定する。イグニッションがOFFとなっている場合には処理を終了し、イグニッションがOFFとなっていない場合にはステップS410に復帰する。
上記の停止位置情報取得手段20K、及び走行抵抗学習手段20Lによって、記憶手段10Gには、一時停止履歴、停止位置履歴、走行抵抗履歴が記憶される。
また、本実施形態の運転支援コントローラ20の処理は、上記第1実施形態と同様である(図2参照)。但し、ステップS110、ステップS170、ステップS180の処理が若干異なる。その他は、上記第1実施形態と同様である。
すなわち、ステップS110において、自車位置情報を取得すると共に、記憶手段10Gに対応する交差点Xについての、一時停止履歴、停止位置履歴、走行抵抗履歴がある場合には、その履歴も参照して、一時停止交差点情報と停止位置情報と走行抵抗情報βを取得する。
具体的には、対応する一時停止履歴が存在する場合には、一時停止交差点情報は、一時停止履歴の一時停止割合が予め設定した所定値(例えば7割)以上の場合、一時停止交差点、所定値未満の場合は一時停止交差点でないとする。対応する停止位置履歴が存在する場合には、停止位置情報は、停止位置履歴の平均値とする。走行抵抗履歴が存在する場合には、走行抵抗情報は走行抵抗履歴の平均値とする。
また、ステップS170では、運転者操作予測手段20Hにより、図17に示すように、走行抵抗βとアプローチ速度Vaからペダル操作の変更タイミングを予測する。
すなわち、走行抵抗βとアプローチ速度Vaから、アクセルペダルをOFFにするタイミング(目標位置X0に対する距離)Laoを、下記式に基づき予測する。
Lao = {Va・T −(1/2)・β・T2} +{Va2/(2・α)} −d
また、ブレーキペダルをONにするタイミング(目標位置X0に対する距離)Lboを、下記式の基づき予測する。
Lbo = {Va2/(2・α)} −d
ここで、dは走行抵抗に比例した補正量であって、図18に示すようなマップに基づき設定される。すなわち、補正量dは、推定される走行抵抗に対する操作の変更タイミングを遅くする遅れ量である。この補正量dは、推定される走行抵抗の絶対値の増加につれて当該遅れ量の増加率が大きくなるように設定されている。つまり図10から分かるように、走行抵抗の絶対値に対し下側に凸の曲線となるように設定される。また、この補正量dは、アプローチ速度Vaに応じた変数であり、同じ走行抵抗であってもアプローチ速度Vaが大きいほど大きな値となる。
また、ステップS180では、警報必要性判断を行う。具体的には、停止位置までの距離Lとペダル操作状態PがステップS170で予測したペダル状態に合致しているか判断する。合致しない場合には、ステップS190に進む。
但し、合致する場合であっても、現在車速Vと停止位置までの距離Lが下記式を満足する場合には、ステップS190に進む。
L < V2/(2・α′)
ここで、α′は支援判断平均減速度で、α<α’(例えば2.0m/s2)である。
また、第1実施形態と同様に、車速Vが所定値(例えば10km/h)以下の場合、および/または、停止位置までの距離が所定値(例えば5m)以下の場合は、無条件にステップS200に移行しても良い。
(動作・作用)
第2実施形態においては、走行抵抗を学習により取得しているので、走行抵抗が収録されていない地図データ10Baであっても適切なタイミングで支援を行うことができる。
また、走行抵抗の大きさに応じて連続的に支援タイミングを変化させているので、走行抵抗に即した支援を行うことができる。すなわち、走行抵抗が大きいほど、上記操作変更のタイミングLao及びLboが交差点X側に移動するように変化することで、支援タイミングが適切となる。
(本実施形態の効果)
(1)上記運転者操作予測手段20Hは、推定される走行抵抗が大きい場合には、推定される走行抵抗が小さい場合に比べて、上記予測する加減速指示の操作の変更タイミングを遅く設定する。
走行抵抗が大きいほど、予測される加減速指示の操作の変更タイミングを遅くするので、より道路特性などによって求めた走行抵抗に応じた支援タイミングで支援することができる。
(2)上記運転者操作予測手段20Hは、推定される走行抵抗が大きいほど、上記予測する操作の変更タイミングを遅く設定し、その推定される走行抵抗に対する操作の変更タイミングを遅くする遅れ量は、推定される走行抵抗の絶対値の増加につれて当該遅れ量dの増加率が大きくなるように設定されている。
予測される加減速指示の操作の変更タイミングを、例えば上り勾配が小さいときなど走行抵抗が小さい場合には、あまり遅くせず、上り勾配が大きいなど走行抵抗が大きいときには、大きく遅くする結果、より道路特性等による走行抵抗に応じた支援タイミングで支援することができる。
(3)上記走行抵抗推定手段20Fは、運転者による加減速指示が無い状態における走行抵抗を学習することで、走行抵抗を推定する。
すなわち、ペダルOFF状態時の減速度を取得して走行抵抗の大きさとする。この結果、運転者がその走行抵抗を利用して減速しているかを支援タイミングに反映させることができるので、より道路特性等による走行抵抗に応じた支援タイミングで支援することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態と同様な構成については同一の符号を付して説明する。
本実施形態の基本構成は上記各実施形態と同様である。
走行抵抗推定手段20Fは、図19に示すように、走行道路幅員取得手段20Mを備える。走行道路幅員取得手段20Mは、地図データ10Baから走行道路の幅員情報を取得し、取得した幅員情報を運転者操作予測手段20Hに出力する。なお、カメラ9で撮像した画像によって走行道路の幅員Wを判定しても良い。
運転者操作予測手段20H(ステップS170)は、走行道路幅員Wとアプローチ速度Vaからペダル操作の変更タイミングを予測する。
すなわち、走行抵抗βとアプローチ速度Vaから、アクセルペダルをOFFにするタイミング(目標位置X0に対する距離)Laoを、下記式に基づき予測する。
Lao = {Va・T −(1/2)・β・T2} +{Va2/(2・α)} −d −f
また、ブレーキペダルをONにするタイミング(目標位置X0に対する距離)Lboを、下記式の基づき予測する。
Lbo = {Va2/(2・α)} −d −f
fは、走行道路の幅員Wに反比例した補正量であって、図20に示すようなマップに基づき設定する。これによって、幅員が小さい道路(見通しが悪い)ほど予測する操作の変更タイミングが早く補正される。
なお、補正量dによる補正を省略しても良い。
(動作、作用)
幅員が小さい道路(見通しが悪い)ほど、早めに制動操作を行うことが好ましい。そして、本実施形態では、幅員が小さい道路(見通しが悪い)ほど、予測する操作の変更タイミングが早めに補正される。つまり、幅員が小さい道路(見通しが悪い)ほど支援が早めとなって、道路特性に即したタイミングで支援することが出来る。
(本実施形態の効果)
(1)走行抵抗推定手段20Fは、自車両が走行する走行道路の幅員を道路の特性として取得する走行道路幅員取得手段20Mを備える。上記運転者操作予測手段20Hは、自車が走行する走行道路の幅員に応じて、予測する加減速指示の操作の変更タイミングを補正する。
走行道路の幅員が大きいほど、予測されるペダル操作の変更タイミングを遅くするので、より道路特性等に起因する走行抵抗に応じた支援タイミングで支援することができる。
1 自車両
3F、3R 車輪速センサ
4 コントローラ
4A 駆動コントローラ
4B 制動コントローラ
5 ブレーキペダル
6 ブレーキ操作量検出センサ
7 アクセルペダル
8 アクセルペダル操作量検出センサ
9 ステレオカメラ
10 ナビゲーションシステム
10A ナビ制御部
10B 道路情報データベース
10Ba 地図データ
10C 受信部
10D 音声入出力部
10E 表示部
10F 操作部
10G 記憶手段
11F 制動装置
20 運転支援コントローラ
20A 車速検出手段
20B 運転者操作検出手段
20C 自車位置検出手段
20D 交差点位置設定手段
20E 自車距離検出手段
20F 走行抵抗推定手段
20Fa 道路特性取得手段
20G アプローチ速度取得手段
20H 運転者操作予測手段
20J 運転支援手段
20K 停止位置情報取得手段
20L 走行抵抗学習手段
20M 走行道路幅員取得手段
d 補正量(遅れ量)
f 補正量
L 距離
Lao アクセルOFFの予測タイミング
Lbo ブレーキONの予測タイミング
X0 目標位置
Va アプローチ速度
X 交差点
β 走行抵抗

Claims (13)

  1. 自車両の車速を検出する車速検出手段と、
    運転者による加減速指示の操作を検出する運転者操作検出手段と、
    自車両の進行方向前方に存在する交差点に進入する際の目標位置を設定する交差点位置設定手段と、
    上記目標位置に対する自車両の距離を検出する自車距離検出手段と、
    自車両に掛かる走行抵抗を推定する走行抵抗推定手段と、
    車速検出手段が検出する自車両の車速と、上記走行抵抗推定手段が推定する走行抵抗とに基づき、上記交差点に接近する際の運転者による加減速指示の操作を予測する運転者操作予測手段と、
    自車距離検出手段が検出する上記目標位置に対する自車両の距離と、運転者操作予測手段が予測した加減速指示の操作と、運転者操作検出手段が検出した加減速指示の操作とに基づき、運転支援が必要と判定すると運転者の支援を行う運転支援手段と、
    を備えることを特徴とする運転支援装置。
  2. 上記運転者操作予測手段は、上記目標位置での車速が予め設定した設定車速以下となるための加減速指示の操作の変更タイミングを予測し、
    上記運転支援手段は、上記目標位置に対する自車両の距離に基づき、運転者操作予測手段が予測した操作に対応する加減速指示の操作が実行されていないと判定すると、上記運転者の支援を行うことを特徴とする請求項1に記載した運転支援装置。
  3. 上記運転者操作予測手段は、上記目標位置からの距離が予め設定したアプローチ距離以内における自車両の最大車速であるアプローチ速度を使用して、加減速指示の操作の変更タイミングを予測することを特徴とする請求項2に記載した運転支援装置。
  4. 上記運転者操作予測手段は、推定される走行抵抗が大きい場合には、推定される走行抵抗が小さい場合に比べて、上記予測する加減速指示の操作の変更タイミングを遅く設定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載した運転支援装置。
  5. 上記運転者操作予測手段は、推定される走行抵抗が大きいほど上記予測する操作の変更タイミングを遅く設定し、その推定される走行抵抗に対する操作の変更タイミングを遅くする遅れ量は、推定される走行抵抗の絶対値の増加につれて当該遅れ量の増加率が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  6. 上記走行抵抗推定手段は、自車両が走行する道路の特性を取得する道路特性取得手段を備え、道路特性取得手段が取得した道路の特性に基づき、走行抵抗を推定することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  7. 上記走行抵抗推定手段は、自車両が走行する走行道路の幅員を道路の特性として取得する走行道路幅員取得手段を備え、
    上記運転者操作予測手段は、自車が走行する走行道路の幅員に応じて、予測する加減速指示の操作の変更タイミングを補正することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  8. 上記走行抵抗推定手段は、運転者による加減速指示が無い状態における走行抵抗を学習することで、走行抵抗を推定することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  9. 上記運転支援手段は、減速を促す報知を行うことで運転者の支援を行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  10. 上記運転支援手段は、自車両の減速制御を実施することで支援を行うことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  11. 上記交差点位置設定手段は、地図データに基づき上記目標位置を設定することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  12. 上記運転支援手段は、目標位置で予め設定した設定車速となるために必要な減速度が所定値以上である場合、運転支援が必要と判定して運転者の支援を行うことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載した運転支援装置。
  13. 自車両の進行方向前方に存在する交差点に対する運転者の支援を行う運転支援方法であって、
    自車両に掛かる走行抵抗を推定し、上記推定する走行抵抗と自車両の車速とに基づき、上記交差点に接近する際の運転者による加減速指示の操作を予測し、
    自車両の進行方向前方に存在する交差点までの距離と、上記予測した加減速指示の操作と、運転者による加減速指示の操作とに基づき、運転支援が必要と判定すると運転者の支援を行うことを特徴とする運転支援方法。
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