JP2011022323A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶分子を配向させる配向膜の形成工程を合理化可能な液晶表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】液晶層406を介して対向配置される第1基板101及び第2基板301を備え、第1基板側101に、少なくとも各画素内に面状又は複数の線状に形成された第1電極と、第1電極の上層に絶縁層を介して形成され、画素毎に第1電極に重畳して形成される線状の複数の第2電極とを有し、第1電極と第2電極とで生じる電界で液晶層を駆動する液晶表示装置であって、基板101及び301の内の少なくとも一方の基板の対向面側に、配向膜112を形成する工程と、その工程で形成される配向膜の周縁部と表示領域との間の領域に形成される配向膜を所定幅で除去し、表示領域を囲む溝部Aを形成する工程と、溝部にシール材404を塗布し、基板101と301とを固着する共に液晶層406を密封する工程とからなる液晶表示装置の製造方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶表示装置の製造方法に係り、特に液晶を配向させる配向膜の形成工程を合理化する目的で、配向膜の塗布方法とパターン加工方法に関する液晶表示装置の製造方法に関する。
薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリックス方式の液晶表示装置は、薄型、省スペース、軽量、低消費電力といった利点を有し、テレビ、コンピュータ、携帯電話や小型携帯機器、車載機器他のさまざまな電子機器の表示装置として用途が拡大している。
液晶表示装置は、1対の透明基板で液晶を挟持した液晶セルと、液晶セルの両外側に貼り合わせた光学異方性フィルムと、光源となるバックライトとの組み合わせからなっている。
液晶セルは、透明基板上に、液晶の電気光学効果を用いて表示を可能とする液晶駆動のための薄膜トランジスタ回路あるいはカラー表示を行うためのカラーフィルタが設けられており、液晶セルの表示領域周辺部において、熱硬化性や光硬化性のシール材料を用いて貼り合わせて液晶を挟持して、液晶を挟持する側の最表面に液晶を配向させるための配向膜が存在する。
一般的に、表示領域周辺のシール部において、シール材料の下層に配向膜が存在すると、シール材料と配向膜の接着力が劣り、貼り合わせている液晶セルに剥がれが生じる問題がある。
このため、配向膜は、フレキソ印刷法を用いて、所望のパターンの樹脂版に配向膜溶液の塗膜を形成して、液晶セル基板の所望の領域にこれを転写して、液晶セルのシール部内側の表示領域のみに成膜される。
このため、液晶セルの品種違いにより、様々な樹脂版が必要となり、製造工程ではその版交換が煩雑になる問題がある。
特に、10インチサイズ以下の中小型液晶表示装置は、携帯電話や小型携帯機器、車載機器などの用途が拡大しており、品種が増加する一方である。
また、特に携帯電話用途においては小型化への市場要求が強く、液晶セルの表示領域周辺のいわゆる額縁に対して、狹額縁化が求められている。このため、液晶セルのシール部内側の表示領域のみに成膜するための印刷精度が課題となってきている。
上述の課題を解決する製造方法として、上述のシール部も含めた基板全面に配向膜を形成して、不要部分にレーザー光を照射して除去する技術が下記特許文献1に開示されている。
特開2007−114361号公報
特に中小型液晶セルに対して多品種少量生産を行う製造ラインでは、上述のようにフレキソ印刷で配向を形成することは、配向膜の形成印刷精度や版交換の煩雑さが課題であり、これを解決する製造方法として、特許文献1には、上述のシール部も含めた基板全面に配向膜を形成した後に、不要部分にレーザー光を照射して除去する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、対となる液晶セルの両基板に対して、基板全面に配向膜を塗布する工程となっている。このため、対をなす一方の薄膜トランジスタ回路を形成した基板では、レーザー光を照射して、シール材料の塗布領域上と、液晶表示領域外にある外部接続端子上に形成された配向膜を取り除く必要がある。また、他方のカラーフィルタを形成した基板では、カラーフィルタ層上に共通電極(ITO電極)が存在し、シール材料の塗布領域に位置する、共通電極上のある配向膜を除去する必要がある。
ここで、カラーフィルタ基板側に共通電極が存在する液晶セルは、液晶駆動の表示方式として、Twisted Nematic方式、あるいは垂直配向方式の液晶表示装置に対応するものである。このため、カラーフィルタ基板側に共通電極が存在しない横電界駆動方式の液晶表示装置に対応する液晶セルに対しては、開示された技術がなく、その技術が切望されている。
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、液晶層の液晶分子を配向させる配向膜の形成工程を合理化することが可能な液晶表示装置の製造方法を提供することにある。
(1)前記課題を解決すべく、マトリクス状に配置される画素の集合体である少なくとも1つの表示領域が形成され、液晶層を介して対向配置される第1基板及び第2基板を備え、前記第1基板側に、少なくとも各画素内に面状又は複数の線状に形成された第1電極と、前記第1電極の上層に絶縁層を介して形成され、前記画素毎に前記第1電極に重畳して形成される線状の複数の第2電極とを有し、前記第1電極と前記第2電極とで生じる電界で前記液晶層を駆動する液晶表示装置の製造方法であって、前記第1基板及び前記第2基板の内の少なくとも一方の基板の対向面側に、前記液晶層の液晶分子の配向状態を予め設定された状態に配列させる配向膜を形成する工程と、前記工程で形成される配向膜の周縁部と前記表示領域との間の領域に形成される前記配向膜を所定幅で除去し、前記表示領域を囲む溝部を形成する工程と、前記溝部にシール材を塗布し、前記第1基板と前記第2基板とを固着する共に前記液晶層を密封する工程とからなる液晶表示装置の製造方法である。
(2)前記課題を解決すべく、マトリックス状に薄膜トランジスタが形成される第1基板と、該第1の基板と対向配置され遮光膜と色フィルタ層とが形成される第2基板と、液晶層を介して対向配置される前記第1基板と前記第2基板とを固着する共に前記液晶層を密封するシール材とを有し、前記第1基板と前記第2基板との間に画素の集合体である少なくとも一つの表示領域が形成される表示装置の製造方法であって、前記第1基板に、少なくとも各画素内に面状又は複数の線状に形成された第1電極と、前記第1電極の上層に絶縁層を介し前記第1電極に重畳して形成される線状の複数の第2電極とを前記画素毎に形成する工程と、前記第2基板に、前記画素に対応する遮光膜及び色フィルタ層と、該色フィルタ層の上層に当該色フィルタ層を保護する保護膜とを形成する工程と、前記第1基板及び前記第2基板の対向面側であり、少なくとも前記シール材の塗布位置を含む領域に、前記液晶層の液晶分子の配向させる配向膜を形成する工程と、前記シール材の塗布位置に対応した前記配向膜を除去し、前記表示領域を囲む溝部を形成する工程と、前記溝部にシール材を塗布し、前記第1基板と前記第2基板とを固着する共に前記液晶層を密封する工程とからなる液晶表示装置の製造方法である。
本発明によれば、液晶層の液晶分子を配向させる配向膜の形成工程を合理化することができる。
本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
本発明の実施形態1の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態1の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための母体基板の上面図である。 本発明の実施形態1のカラーフィルタ基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態1の液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態1の液晶表示装置における液晶セルシール部の拡大断面図である。 本発明の実施形態1の液晶表示装置の概略構成を説明するための斜視図であり、前述する工程で形成された液晶セルを用いたものである。 本発明の実施形態2の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態2の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための母体基板の上面図である。 本発明の実施形態2の対向基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態2の液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態2の液晶表示装置における液晶セルシール部の拡大断面図である。 本発明の実施形態1の液晶表示装置の製造工程を説明するための工程図である。 本発明の実施形態2の液晶表示装置の製造工程を説明するための工程図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。
〈実施形態1〉
図12は本発明の実施形態1の液晶表示装置の製造工程を説明するための工程図であり、以下、図12に示す工程図に基づいて実施形態1の液晶表示装置の製造方法を説明する。
図12において、工程1201から工程1205は実施形態1の液晶表示装置を構成する1対の透明ガラス基板の内の一方の基板であり、少なくとも各画素内に面状又は複数の線状に形成された共通電極(第1電極)と、この第1電極の上層に絶縁層を介して形成され、第1電極に重畳して形成される線状の複数の画素電極(第2電極)とを有する第1基板(薄膜トランジスタ回路基板)の製造工程を示すものである。また、工程1206から工程1211は他方の基板であり、画素に対応する遮光膜(ブラックマトリクス)及び色フィルタ層(カラーフィルタ層)と該色フィルタ層の上層に形成される保護膜とを有する第2基板(カラーフィルタ基板)の製造工程を示すものである。さらには、工程1212から工程1216は第1基板と第2基板とで液晶層を挟持し、第1電極と前記第2電極とで生じる電界で液晶層の液晶分子を駆動する液晶表示装置(液晶セル)を製造する工程を示すものである。
また、図12に示す製造方法により製造される液晶表示装置では、画素電極と共通電極との間に第1基板の面に平行な成分を有する電界が生じ、この電界によって液晶層の液晶分子を駆動させるようになっている。このような液晶表示装置は、いわゆる広視野角表示ができるものとして知られ、前述の液晶層への電界の印加の特異性からIPS方式又は横電界方式と称される。
さらには、小型液晶表示装置(液晶セル)の製造では、マザー基板と称される母体となる大型の透明基板上に非常に多数個の液晶セルを一括で形成した後に、液晶セル毎に切り出しを行ういわゆる多面取りで液晶セルを製造することにより、生産効率を向上させている。従って、以下の説明においても、多面取りで実施形態1の液晶表示装置を製造する場合について説明する。ただし、本願発明は多面取りに限定されることはなく、1枚の透明基板から1つの液晶表示装置を製造する場合にも適用可能である。
ただし、以下の説明では、第1基板及び第2基板として透明ガラス基板を用いた場合について説明するが、第1基板及び第2基板はガラス基板に限定されることはなく、樹脂製の透明基板等を用いてもよい。また、以下の説明において、配向膜の形成及びシール部の形状に対応した配向膜の除去(溝部の形成)を除く他の構成は、従来の横電界方式の液晶表示装置と同様の製造方法となる。従って、配向膜の形成及びシール部の形状に対応して配向膜を除去し、該配向膜に溝部を形成する工程について詳細に説明する。
(第1基板の製造方法)
図1に本発明の実施形態1の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための断面図を示し、図2に本発明の実施形態1の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための母体基板の上面図を示し、以下、図1、図2及び図12に基づいて、実施形態1の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明する。
工程1201は、第1基板の対向面側(液晶層側)に薄膜トランジスタ回路を含む電極及び信号線等を形成する工程である。この工程では、まず、第1透明基板(第1基板)101上に、所望のパターン形状からなる導電体のゲート電極102を形成し、この上面に例えば窒化シリコン膜からなる絶縁層103を形成する。すなわち、図1及び図2に示す第1基板101である母体基板201に図示しない周知の保護層を形成した後に、該保護層の上層の液晶セル表示領域202内に、図2中の横(左右)方向に延在し縦(上下)方向に並設される走査信号線(ゲート線)と共に、該ゲート線に接続されるゲート電極102を形成する。このゲート電極102及びゲート線の上層に絶縁層103を形成し、該絶縁層103の一部領域を薄膜トランジスタのゲート絶縁膜として使用する。
次に、薄膜トランジスタの半導体層105を形成し、これに接続するソース電極104とドレイン電極106を形成する。すなわち、絶縁層103の上層に半導体層105を形成した後に、該半導体層105の上層にソース電極104とドレイン電極106を形成する。このとき、ソース電極104及びドレイン電極106の形成と共に、絶縁層103の上層部分の液晶セル表示領域202内に、図2中の縦(上下)方向に延在し横(左右)方向に並設される映像信号線(ドレイン線)を形成する。
次に、ポジ型アルカリ現像性の感光性有機ポリマ材料を塗布し、所望のパターン露光、現像、硬化焼成を行い、有機ポリマからなり平坦化膜として機能する絶縁層107と接続開口111を形成する。すなわち、ソース電極104及びドレイン電極106並びにドレイン線の上層に絶縁層107を形成した後に、ソース電極104部分に対応し該ソース電極104に達する接続開口(コンタクトホール)111を形成する。
次に、横電界駆動のための透明共通電極108を、例えばインジウムスズ酸化物透明導電材料を用いて形成する。すなわち、絶縁層107の上層に、透明導電材料を用いた透明共通電極(共通電極)108を形成する。このときの共通電極の構成は、例えば複数の画素にまたがって平面状の共通電極を形成し、基準信号が入力される図示しない共通信号線に接続される。なお、共通電極108と後述する画素電極110の形状及び形成位置は、逆であってもよい。
次に、この上面に、窒化シリコン膜からなる絶縁層109を形成する。このとき、絶縁層109にはソース電極まで貫通する開口111を形成する。すなわち、共通電極108の上層に絶縁層109を形成することによって、後述する画素電極110との間に保持容量を形成する。
次に、絶縁層109の上層に、所望の形状にパターン化した透明画素電極(画素電極)110を、インジウムスズ酸化物透明導電材料を用いて形成する。このとき、開口111より、画素電極110は、ソース配線104に接続されている。このような構成とすることにより、ドレイン線とゲート線とで囲まれる領域は画素が形成される領域を構成し、各画素は表示領域内においてマトリックス状に配置される構成となる。また、各画素には薄膜トランジスタが接続される構成となる。
以上の工程により、透明基板である第1基板上に、各画素に対応した薄膜トランジスタ回路を形成する。なお、ゲート線及びドレイン線並びに共通信号線は、後述するシール部204を超えて表示領域202の外側に延在して形成され、外部接続端子203に電気的に接続される構成となっている。
次の工程1202では、横電界駆動方式の液晶に対応する液晶配向膜(配向膜)112を形成する。この工程1202では、例えば、有機ポリマ材料からなる配向膜の溶液を用いてピエゾ式マルチノズルのインクジェットヘッドにより液吐出を行い、基板表面に液塗膜を形成する。
多面取りの場合、母体基板201には、液晶セルの薄膜トランジスタ回路基板すなわち液晶セルの表示領域202が多数個存在しており、液晶セルの表示領域202の外側に外部接続端子203が形成されている。実施形態1の配向膜の塗布では、この外部接続端子203に塗膜が形成されないようにする。このために、図2中に矢印で示すように、インクジェットヘッドによる塗布幅205を調整することで、第1基板101である母体基板201上に吐出させた配向膜溶液が流動しても、外部接続端子203の形成領域まで塗膜が形成されてしまうことを防止している。
フレキソ印刷方式を用いて、第1基板101である母体基板201の表示領域202のみに配向膜112を転写印刷するのではなく、母体基板201の内で外部接続端子203を除く基板全面に配向膜の溶液の塗膜を形成する場合のように、基板内で意図的に塗膜を形成しない領域は設けることは非常に困難である。これに対して、インクジェット塗布方式は、一般的に低粘度(数mPa・s〜数十mPa・s)の溶液しか塗布できず、吐出して基板表面に着弾した液滴の流動が大きいが、実施形態1の外部接続端子203が形成される領域は液晶セルの表示領域202からミリ単位で離れている。従って、表示領域202に着弾した液滴が外部接続端子203の領域まで流動してしまうことを防止でき、外部接続端子部203まで配向膜112で被覆されことを防止できる。
次の工程1203では、例えば、最高温度が200〜280℃範囲内で加熱焼成処理を行って、配向膜112を形成する。
次の工程1204では、工程1203で形成した配向膜112に液晶配向のための配向処理すなわち初期配向処理を施す。特に、横電界駆動に対応する液晶セルでは、配向膜112に対して配向処理が必要である。配向処理は、一般的な有機ポリマ配向膜を用いる場合は、ラビング布によるラビング処理を施す。また、光配向処理に対応する有機ポリマ配向膜を用いる場合は、直線偏光紫外線を照射することで偏光方向の有機ポリマ分子鎖を反応させる配向処理を施す。
次の工程1205では、図2の基板平面図に示す薄膜トランジスタ回路基板のシール部204に相当する表面にも形成された状態にある配向膜112に対して、表面よりレーザー光を基板垂直方向から照射して配向膜112をアブレーション除去する。すなわち、実施形態1の液晶表示装置の製造方法では、配向膜112が形成された側からレーザー光を照射し、配向膜112をアブレーション除去することにより、配向膜112に対して表示領域202を囲む図示しない溝部を予め設定された幅で形成する。このときの溝部の外形形状すなわちアブレーション除去形状は、図2中にシール部204として示す外形形状と同じ形状とする。その結果、母体基板201の周辺部に配置(形成)される液晶セルの場合、及び外部接続端子203が形成される領域では、配向膜112の周縁部と表示領域202との間の領域に溝部が形成されることとなる。一方、母体基板201の周辺部に配置(形成)されない液晶セルの場合、及び外部接続端子203が形成されない領域では、後述する液晶セルの切断工程での切断位置と表示領域202との間の領域に溝部が形成されることとなる。
また、実施形態1の工程1205では、パルス幅が20ナノ秒となるパルス発振のフッ化アルゴンエキシマレーザーを光源として用いた。エキシマレーザー光源から出力されたレーザービームを光学アパーチャーと合成石英製のフライアイレンズを透過させることで、シール幅(0.6mmから1.5mm以内)と液晶セル幅に相当する細長いビーム形状に整形する。この整形ビームを配向膜112の表面側より母体基板201の垂直方向から照射して配向膜112を除去した。このとき、配向膜112に入射したレーザービームは、1パルス当りエネルギー密度が300mJ/cmである。この193nm波長のレーザーエネルギーにより、照射ビーム面積内にある配向膜112はそのポリマ分子の結合が開裂して瞬時に蒸発する。この実施形態1では、薄膜トランジスタ回路基板101である母体基板201のシール部204において、配向膜112の直下は窒化シリコン膜である絶縁層109と有機平坦化膜である絶縁層107と回路電極である画素電極110が存在する。エネルギー密度が300mJ/cmの条件では、配向膜112のみが除去されて、その下層にある窒化シリコン膜と有機平坦化膜と回路電極には光エネルギーによる損傷は見られない。
ただし、工程1205に用いるレーザーはパルス発振のフッ化アルゴンエキシマレーザーに限定されることはなく、波長190nm以上320nm以下であれば、装置の光学系に用いるレンズなどの光学部材には、合成石英ガラスを原料に用いることで光の透過性を確保することが可能である。また、レーザーのエネルギー密度は、200mJ/cm以上400mJ/cm以下が好適である。
なお、波長が190nm未満の場合は、光透過性を確保するためには、部材の原料には蛍石(フッ化カルシウム結晶)を用いることが必要となり、材料コストが問題となる。また、波長320nm超のレーザー光を用いた場合は、配向膜除去においてアブレーションではなくて下地の有機膜に対する熱損傷の問題やそれに伴い除去時の異物発生が増える問題が生じる。
従って、本願発明に用いるレーザーとしては、パルス発振のエキシマレーザーと固体レーザーが適している。エキシマレーザーでは、フッ化アルゴン(ArF、発振波長193nm)、塩化クリプトン(KrCl、発振波長222nm)フッ化クリプトン(KrF、発振波長248nm)、塩化キセノン(XeCl、発振波長308nm)の希ガスハライド系ガスを用いて対応する波長の光を照射する。固体レーザーでは、ネオジウム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット結晶(Nd:YAG)やネオジウム・イットリウム・バナデート結晶(Nd:YVO4)と複屈折結晶を用いた非線形波長変換により、基本発振波長に対して第4高調波の紫外線(266nm)発振を得る。その他、チタンサファイア(Ti:Al2O3)結晶を用いた波長変換により第3高調波の紫外線(250〜300nm)発振を得る。
次に、配向膜表面を純水で洗浄し、100℃で加熱乾燥する。
以上示す工程1201〜1205により、液晶セルのシール部と外部接続端子領域を除いた配向膜までを形成した薄膜トランジスタ回路基板を形成する。
(第2基板の製造方法)
図3に本発明の実施形態1のカラーフィルタ基板の製造方法を説明するための断面図を示し、以下、図3及び図12に基づいて、実施形態1のカラーフィルタ基板の製造方法を説明する。
工程1206は、第2基板の対向面側(液晶層側)に、カラー表示用の画素を形成するための赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタ、及びブラックマトリクス、並びに保護膜を形成する工程である。まず、第2透明基板(第2基板)301上に、カーボンブラック粒子を含有したアルカリ現像型の感光性ポリマ溶液を、例えばスピン方式で塗布した後に、オーブン炉を用いて90℃で加熱し、所定のホトマスクを用い周知のホトリソグラフィー技術によって露光、アルカリ現像液を行い、所望のパターンを形成する。続いて、オーブン炉を用いて230℃で30分間加熱し、前記パターンを硬化させることで、厚さ1.5μmの図示しない周知のブラックマトリックスパターンを形成する。
次に、赤色、緑色、青色のカラーフィルタ顔料を含有するアルカリ現像型の感光性カラーフィルタ材料をそれぞれについて、第2基板301上にスピン方式にて塗布し、オーブン炉を用いて90℃で加熱し、所定のホトマスクを用いホトリソグラフィー技術によって露光、アルカリ現像液を行い、所望のパターンを形成する。続いて、オーブン炉を用いて230℃で30分間加熱し、硬化する。この工程を3回施して、それぞれ1.5μm厚の赤色、緑色、青色のカラーフィルタパターン(カラーフィルタ層)302を形成する。すなわち、Rのカラーフィルタ顔料を第2基板301に塗布し、オーブンで加熱をした後に、周知のホトリソグラフィー技術を用いて、Rの画素位置に対応した領域以外に形成されるRの顔料薄膜を除去することにより、Rのカラーフィルタ層302を形成する。他のG、Bに対応したカラーフィルタ層302の形成においても、G、Bのカラーフィルタ顔料を用いて、前述するRのカラーフィルタ層302と同様の工程を繰り返し行うことにより、第2基板301上に、RGBの各カラーフィルタ層302を形成する。
以上の工程により、第2の透明基板301上に、ブラックマトリックと赤色、緑色、青色カラーフィルタパターンからなるカラーフィルタ層302を形成する。
工程1206では、次に、光硬化性樹脂成分又は熱硬化性樹脂成分からなる保護膜303をカラーフィルタ層上に形成する。この保護膜303は、光透過性に優れた膜であり、第2基板301の全面に形成される。
次の工程1207では、例えば、アルカリ現像型の感光性ポリマ溶液を用いて、第2の透明基板301上にスピン方式にて塗布し、オーブン炉を用いて90℃で加熱し、所定のホトマスクを用いホトリソグラフィー技術によって露光、アルカリ現像液を行い、所望のパターンを形成する。続いて、オーブン炉を用いて230℃で30分間加熱し、硬化する。この工程を施して、所望の位置にセルギャップスペーサ304を形成する。すなわち、工程1207では、保護膜303の上層にアルカリ現像型の感光性ポリマ溶液をスピン方式で塗布し、加熱の後に、周知のホトリソグラフィー技術を用いて、図3に示すように、保護膜303の上層にセルギャップに対応した突出量を有する柱状又は平板状のセルギャップスペーサ304を形成する。ただし、セルギャップスペーサ304の形状は、柱状又は平板状に限定されることはなく、他の形状であってもよい。さらには、セルギャップスペーサ304の代わりに、周知のセルギャップ用の球状体を液晶と共に封入する構成であってもよい。
次の工程1208では、横電界駆動方式の液晶に対応する液晶配向膜(配向膜)305を形成する。この工程1208では、例えば、有機ポリマ材料からなる配向膜の溶液を用いてピエゾ式マルチノズルのインクジェットヘッドにより液吐出を行い、基板表面に液塗膜を形成する。ただし、第2基板301上への配向膜305の形成では、外部接続端子203を有する第1基板101への配向膜112の形成とは異なり、母体基板全面に配向膜305を形成してもよい。従って、この工程1208では、第2基板である母体基板の全面に配向膜の溶液を塗布してもよい。
次の工程1209では、例えば、最高温度が200〜280℃範囲内で加熱焼成処理を行って、配向膜を形成する。
次の工程1210では、工程1209で形成した配向膜305に対して、工程1204と同様に、液晶配向のための配向処理すなわち初期配向処理を施す。横電界駆動に対応する液晶セルでは、配向膜305に対して配向処理が必要である。配向処理は、一般的な有機ポリマ配向膜を用いる場合は、ラビング布によるラビング処理を施す。これとは異なり、光配向処理に対応する有機ポリマ配向膜を用いる場合は、直線偏光紫外線を照射することで偏光方向の有機ポリマ分子鎖を反応させる配向処理を施す。
次の工程1211では、図2の基板平面図に示す薄膜トランジスタ回路基板のシール部204に対応するカラーフィルタ基板上の領域にある配向膜に対して、表面よりレーザー光を基板垂直方向から照射して配向膜をアブレーション除去する。すなわち、前述する工程1205と同様に、第2基板上301の配向膜305が形成された側からレーザー光を照射し、配向膜305をアブレーション除去することにより、配向膜305に対して表示領域を囲む図示しない溝部を予め設定された幅で形成する。このときの溝部の外形形状すなわちアブレーション除去形状は、図2中に示す第1基板のシール部として示す外形形状と同じ形状であり、後述する第1基板101と第2基板301との貼り合わせ時のシール位置に対応する。
また、工程1211では、パルス幅が20ナノ秒となるパルス発振のフッ化アルゴンエキシマレーザーを光源として用いた。エキシマレーザー光源から出力されたレーザービームを光学アパーチャーと合成石英製のフライアイレンズを透過させることで、シール幅(0.6mmから1.5mm以内)と液晶セル幅に相当する細長いビーム形状に整形する。この整形ビームを配向膜305の表面側より図示しない母体基板である第2基板301の垂直方向から照射して配向膜305を除去した。このとき、配向膜305に入射したレーザービームは、1パルス当りエネルギー密度が230mJ/cmである。この193nm波長のレーザーエネルギーにより、照射ビーム面積内にある配向膜305はそのポリマ分子の結合が開裂して瞬時に蒸発する。この実施形態1では、シール部における配向膜305の直下は、カラーフィルタ層302の保護膜303と額縁ブラックマトリックスパターンが存在する。エネルギー密度が230mJ/cmの条件では、配向膜305のみが除去されて、その下層にある保護膜303と額縁ブラックマトリックスには光エネルギーによる損傷は見られない。
ただし、工程1211に用いるレーザーはパルス発振のフッ化アルゴンエキシマレーザーに限定されることはなく、前述の工程1205に適用可能なレーザーを用いることができる。
次に、配向膜表面を純水で洗浄し、100℃で加熱乾燥する。
以上に示す工程1206〜1211により、液晶セルのシール部を除いて配向膜305までを形成したカラーフィルタ基板を形成する。
(液晶表示装置の形成)
次に、図4に本発明の実施形態1の液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図を、図5に本発明の実施形態1の液晶表示装置における液晶セルシール部の拡大断面図すなわち図4のA部分の拡大図を示し、以下、図4及び図5並びに図12に基づいて、実施形態1の液晶表示装置(液晶セル)の製造方法を説明する。
以下の説明では、工程1201〜1205で示す製造方法で形成された第1基板(薄膜トランジスタ回路基板)と、工程1206〜1211で示す製造方法で形成された第2基板(カラーフィルタ基板)とを用いて、横電界駆動方式に対応する図4の断面図に示す液晶セルの作製方法について、詳細に説明する。ここで、工程1201〜1205で得られた薄膜トランジスタ回路基板(第1基板)では、第1基板101の上面に薄膜トランジスタ回路層402を有し、該薄膜トランジスタ回路層402の上面(液晶層406側の面)に液晶配向膜(配向膜)112が形成される構成となっている。この配向膜112は、シール材404を形成する領域では取り除かれている。また、外部接続端子405が形成される領域すなわち外部接続端子405の周辺領域では、配向膜112が成膜されていない。
一方、工程1206〜1211で得られたカラーフィルタ基板(第2基板)では、第2基板301の上面に額縁ブラックマトリックス410とカラーフィルタ層302を有し、その上面(液晶層406側の面)にカラーフィルタ表面保護膜303が形成され、その上層に図示しないセルギャップスペーサが形成されている。さらに保護膜303とセルギャップスペーサの上層に液晶配向膜(配向膜)305が形成されている。該配向膜305は、シール材404を形成する領域では取り除かれている。
工程1212では、第2基板301上の配向膜305を除去して形成したシール領域である配向膜305の溝部に光熱硬化型シール材料を塗布する。
工程1213では、工程1212で塗布した光熱硬化型シール材料で囲まれた領域に、横電界駆動に対応する液晶を所望の適量を滴下する。
工程1214では、液晶を挟持するために、第1基板101と第2基板301を真空中で貼り合わせ、工程1215で光照射と加熱処理とを組み合わせてシール材料を硬化する。これにより、液晶層406を挟持した液晶セルすなわち液晶層406を挟持した表示領域を有する液晶表示装置が1枚の母体基板上に複数個形成される。
ここで、工程1216で、液晶セル毎に母体基板を切断することによって、複数個の液晶表示装置がそれぞれ分離され、図4に示す液晶表示装置が形成される。
前述する工程1201〜1216で形成された液晶表示装置は、図4に示すように、第1基板101の上層に薄膜トランジスタ回路層402が形成され、該薄膜トランジスタ回路層402の上層に配向膜112が形成されることとなる。このとき、シール材404が形成される領域には配向膜112に溝部が形成される構成となっているので、シール材404は薄膜トランジスタ回路層402に接している。同様に、第2基板301の上層には、カラーフィルタ層302が形成されとともに、該カラーフィルタ層302の外周部には額縁ブラックマトリックス410が形成されている。カラーフィルタ層302の上層と額縁マトリックス410の上層及び外周面はカラーフィルタ表面保護膜(保護膜)303が形成され、保護膜303の上層に配向膜305が形成されている。このとき、シール材404が形成される領域には配向膜305に溝部が形成される構成となっているので、シール材404は保護膜303に接している。従って、実施形態1の液晶表示装置では、液晶層406を介して対向配置される第1基板101と第2基板301とはシール材404で固着される。このとき、シール材404が塗布される領域であるシール部では、図4中のA部の拡大図である図5に示すように、第1基板101上に外部接続端子405に接続する配線層501と有機ポリマからなる絶縁層502とシリコン窒化膜からなる表面絶縁層503が形成されている。一方、シール領域の配向膜203は、前述するように除去されているので、シール材404が表面絶縁層503とカラーフィルタ基板側の表面保護膜303とに密着したシール部を形成している。
図6は本発明の実施形態1の液晶表示装置の概略構成を説明するための斜視図であり、前述する工程で形成された液晶セルを用いたものである。図6に示す液晶表示装置は、薄膜トランジスタ回路基板601とカラーフィルタ基板603とを用いてシール部で液晶層602を挟持する構成となっている。従って、薄膜トランジスタ回路基板601に液晶表示用制御IC605を実装し、フレキシブルプリント配線基板606を接続する。フレキシブルプリント配線基板606を、例えば携帯電話の信号回路に接続することで、液晶表示装置に表示画像信号を送る働きをする。
また、薄膜トランジスタ回路基板601とカラーフィルタ基板603との外側面に偏光板フィルムを張り付けることにより、図示しない外付け偏光板を形成する。この後に、液晶セルに光源となる図示しないバックライトユニットを組み合わせることで、液晶表示装置が形成される。なお、図6中に示す断面a−a’は、図4の断面図に相当する。
〈実施形態2〉
図13は本発明の実施形態2の液晶表示装置の製造工程を説明するための工程図であり、以下、図13に示す工程図に基づいて実施形態1の液晶表示装置の製造方法を説明する。
図13において、工程1301から工程1306は実施形態2の液晶表示装置を構成する1対の透明ガラス基板の内の一方の基板であり、少なくとも各画素内に面状又は複数の線状に形成された共通電極(第1電極)と、この第1電極の上層に絶縁層を介して形成され、第1電極に重畳して形成される線状の複数の画素電極(第2電極)と、画素に対応する色フィルタ層(カラーフィルタ層)とを有する第1基板(薄膜トランジスタ回路基板)の製造工程を示すものである。また、工程1307から工程1310は第2基板(対向基板)の製造工程を示すものである。さらには、工程1311から工程1315は第1基板と第2基板とで液晶層を挟持し、第1電極と前記第2電極とで生じる電界で液晶層の液晶分子を駆動する液晶表示装置(液晶セル)を製造する工程を示すものである。
実施形態2の液晶表示装置では、実施形態1の液晶表示装置における第2基板に形成したカラーフィルタ層とセルギャップを、第1基板101の側に形成する構成が異なるのみである。従って、以下の説明では、第1基板101にカラーフィルタ層とセルギャップを形成する工程について、詳細に説明する。
(第1基板の製造方法)
図7に本発明の実施形態2の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための断面図を示し、図8に本発明の実施形態2の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明するための母体基板の上面図を示し、以下、図7、図8及び図13に基づいて、実施形態2の薄膜トランジスタ回路基板の製造方法を説明する。
工程1301では、まず、実施形態1と同様にして、第1基板101の対向面側(液晶層側)に薄膜トランジスタ回路を含む電極及び信号線等を形成する。
次に、実施形態1の有機ポリマからなる絶縁層107の代わりに、実施形態2では、カラーフィルタ層701を形成する。カラーフィルタ層701の形成では、カラーフィルタ顔料を含有するアルカリ現像型の感光性カラーフィルタ材料を、例えば周知のスピン方式にて塗布した後に、ホットプレートやオーブン炉を用いて90℃で加熱する。次に、所定のホトマスクを用いて周知のホトリソグラフィー技術により露光した後に、アルカリ現像液にてパターン形成して、カラーフィルタ層701と薄膜トランジスタのソース電極104に至る開口704(実施形態1の開口111に相当する)を形成する。続いて、オーブン炉を用いて230℃で30分間加熱し硬化して、厚さ約1.5μmのカラーフィルタ層701を形成する。
カラー表示は前述するカラーフィルタ層701の工程をRGBの色毎に繰り返して、RBGの各カラーフィルタ層701の何れかに対応する画素を形成し、RGBの3色分の画素により、液晶セルにおけるカラー表示用の画素とする。なお、このカラーフィルタ層701は、薄膜トランジスタ等の形成に伴う第1基板101の対向面側を平坦化する機能も有する。また、カラーフィルタ層701の形成方法は、実施形態1のカラーフィルタ層の形成方法と同様の形成方法となる。
次に、前述する実施形態1の透明共通電極108から画素電極110までの形成方法と同様にして、カラーフィルタ層701の上層に透明共通電極108、絶縁層109、及び画素電極110を形成する。
次の工程1302では、絶縁層109の上層に、実施形態1の工程1207と同様の手順にて、第1基板101にセルギャップスペーサ702を形成する。すなわち、アルカリ現像型の感光性ポリマ溶液を用いて、基板表面上にスピン方式にて塗布し、オーブン炉を用いて90℃で加熱し、所定のホトマスクを用いホトリソグラフィー技術によって露光、アルカリ現像液を行い、所望のパターンを形成する。続いて、オーブン炉を用いて230℃で30分間加熱し、硬化する。この工程を施して、所望の位置にセルギャップスペーサ702を形成する。
次の工程1303では、横電界駆動方式の液晶に対応する液晶配向膜(配向膜)703を形成する。この工程1303では、実施形態1の工程1202と同様に、配向膜の溶液を用いてピエゾ式マルチノズルのインクジェットヘッドにより液吐出を行い、基板表面に液塗膜を形成した後、工程1304で、最高温度が200〜280℃範囲内で加熱焼成処理を行って、配向膜703を形成する。
実施形態1と同様に、多面取りの場合、母体基板801には、液晶セルの薄膜トランジスタ回路基板すなわち液晶セルの表示領域802が多数個存在しており、液晶セルの表示領域802の外側に外部接続端子803が形成されている。実施形態1の配向膜の塗布では、この外部接続端子803に塗膜が形成されないようにする。このために、図8中に矢印で示すように、インクジェットヘッドによる塗布幅805を調整することで、第1基板101である母体基板801上に吐出させた配向膜溶液が流動しても、外部接続端子803の形成領域まで塗膜が形成されてしまうことを防止している。
次の工程1305では、工程1304で形成した配向膜703に液晶配向のための配向処理すなわち初期配向処理を施す。このときの初期配向処理も、前述する実施形態1と同様に、配向膜703の材料に応じて、ラビング布によるラビング処理、又は、偏光紫外線等の光照射による配向処理を施す。
次の工程1306では、実施形態1の工程1205と同様に、薄膜トランジスタ回路基板(第1基板)のシール部804に相当する表面に形成される配向膜703に対して、表面よりレーザー光を基板垂直方向から照射して配向膜703をアブレーション除去する。工程1306では、パルス幅が20ナノ秒となるパルス発振のフッ化クリプトンエキシマレーザーを光源として用いる。エキシマレーザー光源から出力されたレーザービームを光学アパーチャーと合成石英製のフライアイレンズを透過させることで、シール幅(0.6mmから1.5mm以内)と液晶セル幅に相当する細長いビーム形状に整形する。この整形ビームを配向膜703の表面より基板垂直方向から照射して配向膜703を除去し、溝部を形成する。このとき、配向膜703に入射したレーザービームは、1パルス当りエネルギー密度が400mJ/cmである。この248nm波長のレーザーエネルギーにより、照射ビーム面積内にある配向膜703はそのポリマ分子の結合が開裂して瞬時に蒸発する。実施形態2では、薄膜トランジスタ回路基板のシール部804において、配向膜703の直下は窒化シリコン膜と回路電極が存在する。エネルギー密度が400mJ/cmの条件では、配向膜703のみが除去されて、その下層にある窒化シリコン膜と回路電極には光エネルギーによる損傷は見られない。
次に、配向膜表面を純水で洗浄し、100℃で加熱乾燥する。
以上の工程1301〜1306により、液晶セルのシール部804と外部接続端子領域803を除いて配向膜703までを形成した薄膜トランジスタ回路基板である第1基板101を形成する。
(対向基板の形成)
図9に本発明の実施形態2の対向基板の製造方法を説明するための断面図を示し、以下、図9及び図13に基づいて、実施形態2の対向基板の製造方法を説明する。
図9から明らかなように、第2基板301の上層に液晶配向膜(配向膜)901が形成される構成となっている。すなわち、実施形態2の液晶表示装置では、第1基板101の側にカラーフィルタ層701とセルギャップスペーサ702とを形成する構成となっているので、第2基板301の液晶面側には配向膜901のみが形成される構成となっている。なお、第2基板301及び配向層901の形成方法は、実施形態1と同様である。
工程1307では、第2基板301として、実施形態1と同様に、無アルカリガラスを用いて、そのガラス基板上に、横電界駆動方式の液晶に対応する配向膜901を形成する。有機ポリマ材料からなる配向膜の溶液を用いて、ピエゾ式マルチノズルのインクジェットヘッドにより液吐出を行い、第2基板301の表面(液晶側面)に液塗膜を形成する。次に、工程1308で、最高温度が200〜280℃範囲内で加熱焼成処理を行って、配向膜901を形成する。
次の工程1309では、工程1308で形成した配向膜901に液晶配向のための配向処理すなわち初期配向処理を施す。このときの初期配向処理は、工程1210や工程1305と同様に、配向膜901の材料に応じて、ラビング布によるラビング処理、又は、偏光紫外線等の光照射による配向処理を施す。
次の工程1310では、実施形態1の工程1211と同様に、薄膜トランジスタ回路基板(第1基板)のシール部804に相当する配向膜901に対して、表面(図中の上面)よりレーザー光を基板垂直方向から照射して配向膜901をアブレーション除去し、表示領域802の外側に当該表示領域802を囲む、配向膜901の溝部を形成する。工程1310では、パルス幅が20ナノ秒となるパルス発振のフッ化クリプトンエキシマレーザーを光源として用いる。このレーザー光によるアブレーション除去においても、工程1306と同様に、工程エキシマレーザー光源から出力されたレーザービームを光学アパーチャーと合成石英製のフライアイレンズを透過させることで、シール幅(0.6mmから1.5mm以内)と液晶セル幅に相当する細長いビーム形状に整形する。この整形ビームを配向膜901の表面より基板垂直方向から照射して配向膜703を除去し、溝部を形成する。このとき、工程1311では、配向膜901に入射するレーザービームは、1パルス当りエネルギー密度が800mJ/cmである。この248nm波長のレーザーエネルギーにより、照射ビーム面積内にある配向膜901はそのポリマ分子の結合が開裂して瞬時に蒸発する。実施形態2では、薄膜トランジスタ回路基板のシール部804に対応する領域において、配向膜703の直下であるガラス基板には光エネルギーによる損傷は見られない。
この工程1310では、次に、配向膜901の表面を純水で洗浄し、100℃で加熱乾燥する。
以上に示す工程1307〜1310により、液晶セルのシール部を除く領域に配向膜901を形成した対向基板(第2基板)301を形成する。
(液晶表示装置の形成)
次に、図10に本発明の実施形態2の液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図を、図11に本発明の実施形態2の液晶表示装置における液晶セルシール部の拡大断面図すなわち図10のB部分の拡大図を示し、以下、図10、図11、及び図13に基づいて、実施形態2の液晶表示装置(液晶セル)の製造方法を説明する。
以下の説明では、工程1301〜1306で示す製造方法で形成された第1基板(薄膜トランジスタ回路基板)と、工程1206〜1211で示す製造方法で形成された第2基板(カラーフィルタ基板)とを用いて、横電界駆動方式に対応する図4の断面図に示す液晶セルの作製方法について、詳細に説明する。
工程1301〜1306で得られた薄膜トランジスタ回路基板(第1基板)では、第1基板101の上面に、カラーフィルタ層701及びセルギャップ702を含む薄膜トランジスタ回路層1002を有し、該薄膜トランジスタ回路層1002の上面(液晶層406側の面)に液晶配向膜(配向膜)703が形成される構成となっている。この配向膜703は、黒色化シール材1001を形成する領域では取り除かれている。また、外部接続端子405が形成される領域すなわち外部接続端子405の周辺領域では、配向膜703が成膜されていない。
一方、工程1307〜1310で得られた対向基板(第2基板)では、第2基板301の上面(上層)に液晶配向膜(配向膜)901が形成されている。該配向膜901は、黒色化シール材1001が塗布される領域では取り除かれている。
工程1311では、第2基板301上の配向膜901を除去して形成したシール領域である配向膜901の溝部に光熱硬化型の黒色化シール材料を塗布する。
工程1312では、工程1311で塗布した光熱硬化型の黒色化シール材料で囲まれた領域に、横電界駆動に対応する液晶を所望の適量を滴下する。
工程1313では、液晶を挟持するために、第1基板101と第2基板301を真空中で貼り合わせ、工程1314で光照射と加熱処理とを組み合わせて黒色化シール材料を硬化する。これにより、液晶層406を挟持した液晶セルすなわち液晶層406を挟持した表示領域を有する液晶表示装置が1枚の母体基板上に複数個形成される。
ここで、工程1315で、液晶セル毎に母体基板を切断することによって、複数個の液晶表示装置がそれぞれ分離され、図10に示す液晶表示装置が形成される。
前述する工程1301〜1315で形成された液晶表示装置は、図10に示すように、第1基板101の上層に薄膜トランジスタ回路層1002が形成され、該薄膜トランジスタ回路層1002の上層に配向膜703が形成されることとなる。このとき、黒色化シール材1001が形成される領域には配向膜703に溝部が形成される構成となっているので、黒色化シール材1001は薄膜トランジスタ回路層1002に接している。同様に、第2基板301の上層には、配向膜901が形成されている。このとき、黒色化シール材1001が形成される領域には配向膜901に溝部が形成される構成となっているので、黒色化シール材1001は第2基板301に直接に接している。
従って、実施形態2の液晶表示装置では、液晶層406を介して対向配置される第1基板101と第2基板301とは黒色化シール材1001で固着される。このとき、黒色化シール材1001が塗布される領域であるシール部では、図10中のB部の拡大図である図11に示すように、第1基板101上に外部接続端子405に接続する配線層1101とシリコン窒化膜からなる表面絶縁層1002が形成されている。一方、シール領域の配向膜703は、前述するように除去されているので、黒色化シール材1001が表面絶縁層1102と第2基板301表面とに密着したシール部を形成している。
この後に、実施形態1と同様に、薄膜トランジスタ回路基板(第1基板)101と対向基板(第2基板)301との外側面に偏光板フィルムを張り付けた後に、液晶セルに光源となる図示しないバックライトユニットを組み合わせることで、液晶表示装置が形成される。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
101・・・第1基板、102・・・ゲート電極、103・・・絶縁層
104・・・ソース電極、105・・・半導体層、106・・・ドレイン電極
107・・・絶縁層、108・・・透明共通電極、109・・・絶縁層
110・・・画素電極、111・・・接続開口、112・・・液晶配向膜
201・・・母体基板、202・・・液晶セル表示領域、203・・・外部接続端子
204・・・シール部、205・・・インクジェット塗布幅
301・・・第2基板、302・・・カラーフィルタ層、303・・・保護膜
304・・・セルギャップスペーサ、305・・・液晶配向膜
402・・・薄膜トランジスタ回路層、404・・・シール材
405・・・外部接続端子、406・・・液晶層
410・・・額縁ブラックマトリックス、501・・・配線層、502・・・絶縁層
503・・・表面絶縁層、601・・・薄膜トランジスタ回路基板
602・・・シール・液晶層、603・・・カラーフィルタ基板、604・・・表示領域
605・・・液晶表示用制御IC、606・・・プリント配線基板
701・・・カラーフィルタ層、702・・・セルギャップスペーサ
703・・・液晶配向膜、704・・・接続開口、801・・・母体基板
802・・・液晶セル表示領域、803・・・外部接続端子、804・・・シール部
805・・・インクジェット塗布幅、901・・・第2の透明基板
1001・・・黒色化シール材、1002・・・薄膜トランジスタ回路層
1101・・・配線層、1102・・・表面絶縁層

Claims (20)

  1. マトリクス状に配置される画素の集合体である少なくとも1つの表示領域が形成され、液晶層を介して対向配置される第1基板及び第2基板を備え、
    前記第1基板側に、少なくとも各画素内に面状又は複数の線状に形成された第1電極と、
    前記第1電極の上層に絶縁層を介して形成され、前記画素毎に前記第1電極に重畳して形成される線状の複数の第2電極とを有し、
    前記第1電極と前記第2電極とで生じる電界で前記液晶層を駆動する液晶表示装置の製造方法であって、
    前記第1基板及び前記第2基板の内の少なくとも一方の基板の対向面側に、前記液晶層の液晶分子の配向状態を予め設定された状態に配列させる配向膜を形成する工程と、
    前記工程で形成される配向膜の周縁部と前記表示領域との間の領域に形成される前記配向膜を所定幅で除去し、前記表示領域を囲む溝部を形成する工程と、
    前記溝部にシール材を塗布し、前記第1基板と前記第2基板とを固着する共に前記液晶層を密封する工程とからなる液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記配向膜は、インクジェット塗布方式を用いて塗布されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記第1基板は、複数本のドレイン線と、前記ドレイン線と交差する複数本のゲート線と、前記ドレイン線と前記ゲート線の交差領域に形成される薄膜トランジスタと、外部から前記ドレイン線又は/及び前記ゲート線に駆動信号を入力する接続端子とを有し、
    前記配向膜は、前記接続端子が形成される接続端子部を除く領域に塗布されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記配向膜に形成される溝部は、当該配向膜の下層に形成される窒化シリコン膜と有機平坦化膜と前記第2電極の内の何れか、又は、当該配向膜の下層に形成される窒化シリコン膜と前記第2電極との何れかが露出されるまで除去されることを特徴とする請求項1乃至3の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記第2基板側に、前記画素に対応する遮光膜及び色フィルタ層と、該色フィルタ層の上層に形成される保護膜とを有し、
    前記配向膜に形成される溝部は、当該配向膜の下層に形成される前記遮光膜又は前記保護膜が露出されるまで除去されることを特徴とする請求項1乃至4の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 前記保護膜が熱硬化性あるいは光硬化性の有機材料からなり、
    前記遮光膜が樹脂材料からなることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記配向膜への溝部の形成は、波長190nm以上320nm以下であり、エネルギー密度が200mJ/cm以上400mJ/cm以下であるレーザー光の照射によるアブレーション除去でなされることを特徴とする請求項1乃至6の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記配向膜の対向面側は、ラビング布を用いてラビング処理されることを特徴とする請求項1乃至7の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記配向膜の対向面側は、直線偏光紫外線を照射することで偏光方向の分子鎖を反応させる光配向処理がなされることを特徴とする請求項1乃至7の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  10. 前記第2基板に形成した溝部に光硬化型シール材を塗布する工程と、
    前記光硬化型シール材料で囲まれた領域に液晶を滴下する工程と、
    前記第1基板と前記第2基板とを真空中で貼り合わせる工程と、
    光照射と加熱処理を組み合わせて前記光硬化型シール材を硬化する工程とを有することを特徴とする請求項1乃至9の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  11. マトリックス状に薄膜トランジスタが形成される第1基板と、該第1の基板と対向配置され遮光膜と色フィルタ層とが形成される第2基板と、液晶層を介して対向配置される前記第1基板と前記第2基板とを固着する共に前記液晶層を密封するシール材とを有し、前記第1基板と前記第2基板との間に画素の集合体である少なくとも一つの表示領域が形成される表示装置の製造方法であって、
    前記第1基板に、少なくとも各画素内に面状又は複数の線状に形成された第1電極と、 前記第1電極の上層に絶縁層を介し前記第1電極に重畳して形成される線状の複数の第2電極とを前記画素毎に形成する工程と、
    前記第2基板に、前記画素に対応する遮光膜及び色フィルタ層と、該色フィルタ層の上層に当該色フィルタ層を保護する保護膜とを形成する工程と、
    前記第1基板及び前記第2基板の対向面側であり、少なくとも前記シール材の塗布位置を含む領域に、前記液晶層の液晶分子の配向させる配向膜を形成する工程と、
    前記シール材の塗布位置に対応した前記配向膜を除去し、前記表示領域を囲む溝部を形成する工程と、
    前記溝部にシール材を塗布し、前記第1基板と前記第2基板とを固着する共に前記液晶層を密封する工程とからなる液晶表示装置の製造方法。
  12. 前記配向膜は、インクジェット塗布方式を用いて塗布されることを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装置の製造方法。
  13. 前記第1基板は、前記薄膜トランジスタに接続される複数本のドレイン線と、前記ドレイン線と交差する複数本のゲート線と、外部から前記ドレイン線又は/及び前記ゲート線に駆動信号を入力する接続端子とを有し、
    前記配向膜は、前記接続端子が形成される接続端子部を除く領域に塗布されることを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装置の製造方法。
  14. 前記配向膜に形成される溝部は、当該配向膜の下層に形成される窒化シリコン膜と有機平坦化膜と前記第2電極の内の何れか、又は、当該配向膜の下層に形成される窒化シリコン膜と前記第2電極との何れかが露出されるまで除去されることを特徴とする請求項11乃至13の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  15. 前記配向膜に形成される溝部は、当該配向膜の下層に形成される前記遮光膜又は前記保護膜が露出されるまで除去されることを特徴とする請求項11乃至14の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  16. 前記保護膜が熱硬化性あるいは光硬化性の有機材料からなり、
    前記遮光膜が樹脂材料からなることを特徴とする請求項15に記載の液晶表示装置の製造方法。
  17. 前記配向膜への溝部の形成は、波長190nm以上320nm以下であり、エネルギー密度が200mJ/cm以上400mJ/cm以下であるレーザー光の照射によるアブレーション除去でなされることを特徴とする請求項11乃至16の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  18. 前記配向膜の対向面側は、ラビング布を用いてラビング処理されることを特徴とする請求項11乃至17の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  19. 前記配向膜の対向面側は、直線偏光紫外線を照射することで偏光方向の分子鎖を反応させる光配向処理がなされることを特徴とする請求項11乃至17の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  20. 前記第2基板に形成した溝部に光硬化型シール材を塗布する工程と、
    前記光硬化型シール材料で囲まれた領域に液晶を滴下する工程と、
    前記第1基板と前記第2基板とを真空中で貼り合わせる工程と、
    光照射と加熱処理を組み合わせて前記光硬化型シール材を硬化する工程とを有することを特徴とする請求項11乃至19の内の何れかに記載の液晶表示装置の製造方法。
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