JP2011022225A - 投射型表示装置 - Google Patents

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健次 杉浦
Kazuo Chimura
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Abstract

【課題】本発明は、投射型表示装置の使用、設置状況によらずさまざまな位置にいる視聴者に向けて音声を出力する事を可能にし、更に投射型表示装置の小型化を目的とする。
【解決手段】この発明にかかる投射型表示装置は、投射レンズ3が配置された映像光出射口100を有する筐体2と、映像光出射口100に開閉自在に装着され、投射レンズ3を保護するレンズカバー4とを備え、レンズカバー4は、音声信号を受けて音声を出力するスピーカー5を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は投射型表示装置に関し、特に投射型表示装置の投射レンズを保護するレンズカバーを備えた投射型表示装置に関する。
従来、投射型表示装置、例えば表示デバイスを液晶パネルとした投射型表示装置は、光源用ランプより発光されリフレクタで反射された光を複数のダイクロイックミラーを介して所定の色光に分光し、各色光を偏光ビームスプリッタを介して各R、G、Bの色光に対応する液晶パネルに入光して映像信号等で変調した後、各色光をダイクロイックミラーやダイクロイックプリズムを介して集光し、投射レンズよりスクリーン上に投影するようになっている。このように、光源用ランプ、光学部品、液晶パネルなどの表示デバイスおよび映像等を制御する制御基板、電源基板等を筐体内に収容し、同筐体の前部に投射レンズを配置して投射型表示装置を構成している。
また、多くの投射型表示装置は外部から入力された音声信号を音声として出力する為のスピーカーを備えている。
更に投射型表示装置の非動作時は、投射レンズを保護するため、あるいは防塵のために投射レンズにレンズキャップをしたり、前面にレンズカバーを被せるようにしている。
従来の投射型表示装置において、投射型表示装置本体の前面や後面、側面、天面のいずれかひとつの面にスピーカーがひとつ備えられたもの、更には投射型表示装置本体の複数の面にスピーカーを複数個備えられたものが知られている。
上記の様な従来の投射型表示装置で、その設置状況によってはスピーカーが配置された面が視聴者の方を向いていないために、スピーカーから発せられる音声が視聴者に適切に届かないという問題があった。
また、その問題を解決するため投射型表示装置の複数面に複数個のスピーカーが備えられた場合には、視聴者の方に音声を届けることは可能であるが、複数個のスピーカーを配置する為のスペースが必要となりコンパクトな筐体設計の妨げになると共にコストも増大してしまう。また、スピーカーの前面は音声を筐体外部に放出する必要があるため、筐体に開口部を設ける必要がある。複数のスピーカーを設ける場合には筐体外部に開口部を多数配置する必要がある為、投射型表示装置の意匠デザイン上の制約にもなってしまう。また、開口部から指や異物が誤って進入する可能性もあり、開口部を多く設けることは安全面からも問題がある。
この対策のため、指向性音響スピーカーを搭載したプロジェクタでプロジェクタの設置方向とスクリーンの位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報に基づいて、指向性音響スピーカーから放射される音波の反射波が所望の方向に向かうようにスクリーンを回転させるための回転命令実行手段とを備えたもの(例えば、特許文献1)や、スピーカーの前面に面状のカバー部材を配置して筐体の開口部を露出させないようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2005−227449号公報(図1、図4) 特開2006−72036号公報(図1、図2)
しかし特許文献1の技術では、投射型表示装置以外にもセンサや透明反射板等を準備する必要があり、その設置に手間とコストがかかるという課題があった。
また、特許文献2の技術ではスピーカーのカバー部材を配置する必要があり、このカバー部材自体が意匠デザイン上の制約になるばかりか、複数面にスピーカーを配置した場合複数のカバー部材が必要になるという課題があった。
本発明は上述の問題を解決すべくなされたものであり、コストの増大を抑え、意匠デザイン上の制約とならず、かつ適切な視聴が可能な投射型表示装置を提供することを目的とする。
この発明にかかる投射型表示装置は、投射レンズが配置された映像光出射口を有する筐体と、前記映像光出射口に開閉自在に装着され、前記投射レンズを保護するレンズカバーとを備え、前記レンズカバーは、音声信号を受けて音声を出力するスピーカーを備える。
この発明にかかる投射型表示装置によれば、投射レンズが配置された映像光出射口を有する筐体と、前記映像光出射口に開閉自在に装着され、前記投射レンズを保護するレンズカバーとを備え、前記レンズカバーは、音声信号を受けて音声を出力するスピーカーを備えることにより、スピーカーの設置によるコストの増大を抑え、意匠デザイン上の制約とならず、かつ適切な視聴が可能となる。
この発明の実施の形態1を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の使用状態の一例を示す斜視図である。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は本発明の投射型表示装置の実施の形態1を説明するための斜視図である。図1に基づいて説明する。投射型表示装置1は、筐体2前部に投射レンズ3が配置された映像光出射口100を備え、筐体2内に、図示しない光源用ランプと、リフレクタやミラーやプリズム等の光学部品と、液晶パネルのような表示デバイス等とを配置して光路を形成し、映像光出射口100の投射レンズ3を介して前方のスクリーン上に映像等を投影する。
実施の形態1における投射型表示装置1においては、筐体2前部の投射レンズ3を保護するためのレンズカバー4が映像光出射口100に開閉自在に装着されており、またレンズカバー4には、外部から入力された音声信号を音声として出力する為のスピーカー5が備えられている。
音声信号を受けて音声を出力するスピーカー付のレンズカバー4は、上方に開くように連結するための回動部6が投射レンズ3が配置された映像光出射口100の上方の筐体2に設けられ、更に回動部6は水平に回動するためのもうひとつの回動部7とも連結されている。これらの回動部6、7が回動することにより、回動部6、7を介して筐体2に配置される、投射レンズ3を保護するスピーカー付のレンズカバー4は、投射のために投射レンズ3を露出させた上で自在に向きを変えたり保護の為に投射レンズ3を覆う事が可能になる。
投射レンズ3を保護するために覆うときは、スピーカー付のレンズカバー4に設けられている係合爪8aが筐体2側の係合孔9aに係合されて固定される。また、投射レンズ3を使用する際には、回動部6を中心にレンズカバー4を上方に回転させることにより投射レンズ3を露出させることができる。
レンズカバー4を上方に回転させて投射レンズ3を露出させた後に回動部7によりレンズカバー4を水平方向に回転させることで、レンズカバー4に備えられたスピーカー5を水平方向360°あらゆる方向に向けることが可能となる。よって、視聴者がいる方向に合わせてスピーカー5の方向を調整することができ、視聴者に適切な視聴をさせることができる。
特に投射型表示装置1を天吊り状態(ここでは図1に示す天板21が鉛直下方向になるような状態をいう)にて使用する場合には、レンズカバー4を回動部6を中心に上方に回転させて投射型表示装置1の天板21まで移動させることにより、レンズカバー4に設けられている係合爪8が筐体2側の係合孔9に係合され確実に固定することが可能となる。
また、スピーカー付のレンズカバー4は、リード線等の線材により筐体2内の図示しない電気回路と接続されており、外部から入力された音声信号を音声として出力するための信号をスピーカー5に伝達することが出来る。
<A−2.動作>
次に、動作について説明する。スピーカー付のレンズカバー4が投射レンズ3を覆う位置にあるとき、すなわち投射型表示装置1を使用しないときには、スピーカー付のレンズカバー4の係合爪8aが筐体2側の係合孔9aと係合し保持される。この状態により投射レンズ3を保護することが可能となる。
次にレンズカバー4が投射レンズ3を露出させる位置にあるとき、すなわち投射型表示装置1を使用するときには、レンズカバー4を筐体2に設けられた回動部6により上方に開くことで、レンズカバー4に備えられたスピーカー5が前面に露出されることになる。更にレンズカバー4は回動部6に連結されたもうひとつの回動部7により水平方向に回転させることが出来るので、レンズカバー4に備えられたスピーカー5を水平方向360°あらゆる方向に向けることが可能となる。
更に、投射型表示装置1を天吊り状態(図1に示す天板21が鉛直下方向になるような状態をいう)にて使用する場合には視聴者は投射型表示装置1の天板21と相対することになるので、スピーカー付のレンズカバー4の係合爪8と筐体2側の係合孔9とを係合させ保持することで、スピーカー5を視聴者の方に向けて固定することが可能となる。
この実施の形態1によれば、スピーカー付のレンズカバー4が投射レンズ3を覆う位置にあるとき、すなわち投射型表示装置1を使用しないときには、従来のスピーカー5の配置スペースとしては使用しなかったスペースをスピーカー5の収納場所として活用できるので、投射型表示装置1本体内部のスペースおよび筐体2上のスペースをスピーカー5のために割く必要がなく、意匠デザイン上の制約なく、また投射型表示装置1本体を小型化できるという効果がある。
また、スピーカー5が回動部6、7を介してその方向を変更することが可能であるので、複数のスピーカー5を設け視聴者の方向に対応する必要がなく、スピーカー5を複数個設置する場合と比較してコスト削減にも寄与する。
また、スピーカー5の設置場所に制約がなくなり、より使いやすい投射型表示装置1を提供することが可能となる。
なお、スピーカー付のレンズカバー4と筐体2との係合は係合爪によらなくても良く、例えば磁力や回動部の摩擦抵抗を高く設定するなどして投射レンズ3を露出する位置に保持できれば良い。
<A−3.効果>
この発明にかかる実施の形態1によれば、投射型表示装置において、投射レンズ3が配置された映像光出射口100を有する筐体2と、映像光出射口100に開閉自在に装着され、投射レンズ3を保護するレンズカバー4とを備え、レンズカバー4は、音声信号を受けて音声を出力するスピーカー5を備えることで、投射型表示装置1の筐体2に別途スピーカーを配置する必要がなく、コストの増大を抑え、意匠デザイン上の制約もなくすことができる。また、投射型表示装置1本体を小型化することもできる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、投射型表示装置において、投射レンズ3が配置された映像光出射口100を有する筐体2上に配置され、回動可能な回動部6、7をさらに備え、映像光出射口100に開閉自在に装着され、投射レンズ3を保護するレンズカバー4は、回動部6、7を介して筐体2上に配置されることで、投射型表示装置1の使用、設置状況に応じてレンズカバー4に備えられたスピーカー5の位置、向きを変えられるので、ひとつのスピーカー5で常に視聴者が良好な状態で視聴可能となる。
<B.実施の形態2>
<B−1.構成>
図2、3は本発明の投射型表示装置の実施の形態2を説明するための斜視図である。
図2、3において投射型表示装置1は、図1と同一の構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。スピーカー付のレンズカバー4は、投射型表示装置1の筐体2と取り外し可能な構成となっており、また実施の形態1の場合に比べ、さらに投射型表示装置1と構造的・電気的に連結が可能なコネクター10を備えている。
また、投射型表示装置1の、投射レンズ3が配置された映像光出射口100を有する筐体2側には、筐体2から脱離したレンズカバー4のコネクター10と構造的・電気的に連結するための複数のコネクター11(図2)、11a(図3)が、例えばそれぞれ天板21とその側面とに備えられている。
<B−2.動作>
次に、動作について説明する。スピーカー付のレンズカバー4が投射レンズ3を覆う位置にあるとき、すなわち投射型表示装置1を使用しないときには、レンズカバー4と投射レンズ3は映像光出射口100の円筒部で嵌合されて保持されている。この状態により投射レンズ3を保護することが可能となる。
次に投射型表示装置1を使用するときには、レンズカバー4を投射レンズ3から取り外し、レンズカバー4のコネクター10と投射型表示装置1の本体側のコネクター11(図2参照)または11a(図3参照)とを連結させることにより、レンズカバー4を投射型表示装置1本体に固定できるとともに、レンズカバー4に備えられたスピーカー5を視聴者の方に向けることが可能となる。
投射型表示装置1を天吊り状態にて使用する場合には、図3のようにスピーカー付のレンズカバー4を天板21、すなわちスピーカー5を床面方向に固定するために投射型表示装置1のコネクター11(図2参照)に固定すればよい。
この実施の形態2によれば、スピーカー付のレンズカバー4を投射型表示装置1の任意の位置に確実に固定することが可能となる。特に投射型表示装置1を天吊り等の所定の位置に恒久的に設置する場合にレンズカバー4に備えられたスピーカー5の設置位置を使用者が自由に選択し恒久的に確実な固定が可能となる。
なお、投射型表示装置1の本体側に設置するコネクター後面、天面の2ヶ所だけではなく前面、左右面にそれぞれ、または全部の面に設置することが可能である。
また、コネクターをそれに連結するレンズカバー4が回動可能なものにすれば、コネクターを複数設けない場合でもレンズカバー4に備わるスピーカー5の方向を変更することが可能であるので、あらゆる方向の視聴者の適切な視聴が可能となる。
<B−3.効果>
この発明にかかる実施の形態2によれば、投射型表示装置において、映像光出射口100に開閉自在に装着され、投射レンズ3を保護するレンズカバー4は、投射レンズ3が配置された映像光出射口100を有する筐体2と着脱可能であり、筐体2上に配置され、脱離したレンズカバー4と連結可能なコネクター11、11aをさらに備えることで、視聴者のいる方向に合わせてコネクター11または11aを使い分け、レンズカバー4に備えられたスピーカー5の向く方向を変更できるので、適切な視聴が可能となる。
また、この発明にかかる実施の形態2によれば、投射型表示装置において、筐体2上に配置され、脱離したレンズカバー4と連結可能なコネクターを複数備えることで、視聴者のいる方向に合わせたレンズカバー4に備えられたスピーカー5の配置が可能となり、適切な視聴が可能となる。
1 投射型表示装置、2 筐体、3 投射レンズ、4 レンズカバー、5 スピーカー、6,7 回動部、8,8a 係合爪、9,9a 係合孔、10,11,11a コネクター、21 天板、100 映像光出射口。

Claims (4)

  1. 投射レンズが配置された映像光出射口を有する筐体と、
    前記映像光出射口に開閉自在に装着され、前記投射レンズを保護するレンズカバーとを備え、
    前記レンズカバーは、音声信号を受けて音声を出力するスピーカーを備える、
    投射型表示装置。
  2. 前記筐体上に配置され回動可能な回動部をさらに備え、
    前記レンズカバーは、前記回動部を介して前記筐体上に配置される、
    請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記レンズカバーは、前記筐体と着脱可能であり、
    前記筐体上に配置され、脱離した前記レンズカバーと連結可能なコネクターをさらに備える、
    請求項1に記載の投射型表示装置。
  4. 前記コネクターを複数備える、
    請求項3に記載の投射型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106405997A (zh) * 2016-10-18 2017-02-15 成都尚智恒达科技有限公司 一种具有镜头防尘结构的投影仪
CN108848293A (zh) * 2018-07-27 2018-11-20 遵义市鑫远望科技有限公司 一种具有清洁功能的摄像头
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