JP2011022092A - 電子体温計 - Google Patents

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佑輔 関根
Hitoshi Ozawa
仁 小澤
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Abstract

【課題】 被検者の腋下に安定して固定でき、かつ、体温測定に要する時間を短くすることが可能な電子体温計を提供する。
【解決手段】 電子体温計であって、平板形状を有し、その一部が、被検者の腋下において挟持される本体部(110)と、本体部(110)の一端に結合され、本体部(110)と略等しい厚みの平板形状を有し、その外周面(121)上であって、被検者の腋下に接触する位置に、温度を感知するための感温部(122)が配された測定部(120)と、本体部(110)の他端に結合され、感温部(122)において感知された温度に基づいて算出された前記被検者の体温を表示する表示部(130)と、を備え、本体部(110)の外周面はU字形状を有しており、 測定部(120)は、更に、測定部(120)の平板面に略直交する方向に押圧された場合にON状態となるスイッチ(123)を備えており、スイッチ(123)がON状態となることで、体温測定が開始されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検者の体温を測定する電子体温計に関するものである。
従来より、被検者の体温を測定する電子体温計として、水銀体温計の形状を踏襲した、細長い棒状の先端部に感温部が備えられ、被検者の腋下等に挟むことで体温の測定を行う電子体温計が一般的に知られている。
特開2008−203096号公報
しかしながら、このような電子体温計は、腋下に挟んだ際の安定性に欠けるという問題がある。そもそも被検者にとって胴体部と上腕部との間で、細長い棒状の物体を安定して狭持することは難しいうえに、細長い棒状の先端部を、腋下に接触させた状態を一定時間維持することは、容易なことではないからである。
このように、体温測定に際して、被検者が電子体温計を安定して挟持することができない場合、測定結果として、エラー表示がなされるため、被検者は体温測定を何度もやり直すこととなる。あるいは、計測されるデータが安定せず、体温値の算出に時間がかかることとなる。つまり、体温測定に時間を要する結果となる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、被検者の腋下に安定して固定でき、かつ、体温測定に要する時間を短くすることが可能な電子体温計を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電子体温計は以下のような構成を備える。即ち、
被検者の体温を測定する電子体温計であって、
平板形状を有し、その一部が、体温測定時に被検者の腋下において被検者の胴体部と上腕部とによって挟持される本体部と、
前記本体部の一端に結合され、該本体部と略等しい厚みの平板形状を有し、その外周面上であって、体温測定時に被検者の腋下に接触する位置に、温度を感知するための感温部が配された測定部と、
前記本体部の他端に結合され、前記感温部において感知された温度に基づいて算出された前記被検者の体温を表示する表示部と、を備え、
前記感温部が配された方向と同じ方向に位置する前記本体部の外周面の高さが、前記感温部の高さ、及び、前記感温部が配された方向と同じ方向に位置する前記表示部の外周面の高さのいずれよりも低くなるように、前記本体部及び前記測定部及び前記表示部の各外周面が形成されており、
前記測定部は、更に、該測定部の平板面に略直交する方向に押圧された場合にON状態となるスイッチを備えており、
該スイッチがON状態となることで、体温測定が開始される。
本発明によれば、被検者の腋下に安定して固定でき、かつ、体温測定に要する時間を短くすることが可能な電子体温計を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態にかかる電子体温計100の外観構成を示す図である。 電子体温計100の機能構成を示す内部ブロック図である。 電子体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。 電子体温計100を用いて体温測定を行う様子を示した図である。 本発明の第2の実施形態にかかる電子体温計500の外観構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態にかかる電子体温計600の外観構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態にかかる電子体温計700の外観構成を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
<1.電子体温計の外観構成>
図1の1A〜1Dは、本発明の第1の実施形態にかかる電子体温計100の外観構成を示す図であり、1Aは、電子体温計100の側面図であり、1Bは、電子体温計100の上面図である。また、1Cは、1AにおけるX−X断面図であり、1Dは、1AにおけるY−Y断面図である。さらに、1Eは、1Cの異なる状態を示す断面図である。
1Aに示すように、電子体温計100は、本体部110と測定部120と液晶などで形成された表示部130とを備え、全体の重量が約20g程度である。
本体部110は、大きなサイズ(大人用)で長さ(L)が110mm、中サイズで長さ(L)が100mm、小さなサイズ(乳幼児用)で長さ(L)が約90mmで、平板形状を有しており、その中央部の厚さ(T2)が約7mm、測定部のスイッチ123の厚さ(T1)が約9mm程度、表示部130付近の厚さ(T3)が約14mm程度となっていて(1B参照)、その一部が、体温測定時に被検者の腋下において被検者の胴体部と上腕部とによって挟持される。
測定部120は、本体部110の一端に結合されており、本体部110と略等しい厚みの平板形状を有している(1B参照)。また、測定部120の外周面121は、円形形状を有しており(1A参照)、外周面上(外周面121の上方側)であって、体温測定時に被検者の腋下に接触する位置には、温度を感知するための感温部122が配されている(1A、1C)。更に、測定部120の感温部122は、熱伝導率の高い材質、例えばステンレス製の金属キャップにより構成され、その中にサーミスタが内蔵されている。
なお、電子体温計100は、本体部110の外周面(感温部122が配された方向と同じ方向に位置する外周面)111の高さが、感温部122の高さ、及び、表示部130の外周面(感温部122が配された方向と同じ方向に位置する外周面)131の高さのいずれよりも低くなるように各外周面111、121、131が形成されている(つまり、被検者の腋下部の形状に沿うように各外周面111、121、131が形成されている)。なお、図1の例では、本体部110の外周面は、滑らかな曲線からなるU字形状に形成されている。ただし、本体部110の外周面は、滑らかな曲線に限定されず、コの字形状等、外周面111と感温部122と外周面131との間において、上述のような位置関係が満たされていれば、各外周面111、121、131はどのような形状であってもよい。すなわち、本体部110の感温部122側の外周面111は、測定部120と表示部130の間に凹部112を形成する。これにより、被検者の腋下にフィットする外形が提供される。感温部122は、凹部112を当該電子体温計100の上側とした場合、円弧状の外周面121のうち、凹部112よりも高い位置にある外周上に設けられる。なお、図1では凹部112を形成する外周面111に対向する外周面111aはわずかに凸となる円弧形状を呈しているが、直線状であっても差し支えない。
このように、本実施形態によれば、本体部110及び測定部120が平板形状を有するとともに、本体部110の外周面111がU字凹形状に形成される。ことにこれにより、体温測定に際して、被検者が、電子体温計100を腋下に挟んだ場合に、被検者は、測定部120を腋下の適切な位置に維持しながら、電子体温計100を安定して挟持することができる。つまり、被検者にとって、感温部122を、腋下に接触させた状態を一定時間維持することが容易になる。また、感温部122は、外周面121上に配置されるため、被検者との接触面積は比較的小さくなる。しかしながら、上述の本体部110における凹部112と、円弧形状の外形を形成する外周面122を有する平板形状の測温部120とにより、感温部122を適切な測温個所に安定して接触させることができるため、迅速に安定した測温結果が得られることになる。
この結果、測定結果としてエラー表示がなされたり、体温値の算出に時間がかかるといった事態を、回避することが可能となり、結果として体温測定に要する時間を短くすることができる。
更に、測定部120は円形のスイッチ123を有している(1A、1B、1C参照)。
1Cに示されているように、スイッチ123は、測定部120の平板面に直交する方向に膨らみを持つ2つの対向する壁123A及び123Bにより構成されており(1B参照)、壁123A及び123Bは変形可能な柔軟な材質により構成されている。壁123A及び123Bを柔軟な材質で構成することにより、被検者にとっては触り心地が良くなり、腋下に挟んだ場合でも被検者は痛みを感じることがないという利点がある。
また壁123A及び123の外側の表面を測定部120の平板面に直交する方向に膨みを持たせる構成とすることにより、被検者により測定部120が腋下に挟持された際に、その圧力によって壁123A及び123Bが変形し、スイッチ123がONすることとなる。
スイッチ123がONすると、電子体温計100では体温の測定を開始する。つまり、電子体温計100は、測定部120が腋下に挟持され、スイッチ123に充分な圧力が加えられることで、スイッチ123が押下された場合に、体温測定を開始することとなる。このとき、上腕部と胴体部との間には隙間が発生しておらず、測定部120の全ての表面が腋下の皮膚に接触している状態となるため、被検者にとってもっとも好ましい測定状態になっているといえる。
図1の1Eに示すように、スイッチ123は、押下された状態ではその最も外側の面が測定部120の平板面と同一面を形成するように構成されている。そのため、スイッチ123が押下された状態の測定部120は平板形状となり、被検者が、電子体温計100を腋下に挟んだ場合に、被検者は、電子体温計100を安定して挟持することができる。
また、スイッチ123が押下された状態の測定部120は、スイッチ123が押下されていない状態の測定部120とその表面の凹凸度合(輪郭)が異なっている。そのため、被検者は測定部120の凸凹度合の違いによりスイッチのON/OFF状態を認識することができる。即ち、スイッチ123が押下されることで測定部120の輪郭が変化し、その輪郭の変化が被検者の触感により認識されることとなる。
なお、体温測定中に被検者の不意な動きなどによって上腕部と胴体部との間に隙間が発生した場合には、スイッチ123にかかる圧力が減少し、スイッチ123はOFF状態となる。この場合、体温測定処理は一時的に停止され、すぐにブザー音などの警告で体温測定処理の一時停止が報知される。そのような瞬時のフィードバックを行う構成とすることにより、電子体温計100では一定時間が経過してから測定結果としてエラー表示がなされたり、体温値の算出に時間がかかるといった事態を、未然に回避することが可能となり、結果として体温測定に要する時間を短くすることができる。
一方、表示部130は、本体部110の他端(測定部120が結合されている側と反対側の端部)に結合されており、本体部110と略等しい厚みの平板形状を有している(1B参照)。また、表示部130の外周面131は、円形形状となっており、その直径は、平板面132上に配された体温表示領域133が収まる長さとなっている(1D参照)。なお、体温表示領域133には、感温部122において感知された温度に基づいて算出された被検者の体温が表示される。
なお、測定部120と表示部130との間の距離は、被検者が電子体温計100を腋下に挟んだ場合に、表示部130が腋下の外側の位置(胴体部と上腕部とにより挟まれない位置)にくるように、規定されているものとする。具体的には、感温部122から本体部110と表示部130との境界までの距離は、45〜65mm程度となるように規定されているものとする。
更に、1A〜1Dにおいては図示していないが、電子体温計100には、上述した構成のほか、体温測定の完了等を被検者に報知するスピーカや、電子体温計100の電源をON/OFFするためのON/OFFスイッチ、更には、各種操作を行うための操作ボタンが設けられているものとする。
<2.電子体温計の機能構成>
図2は本実施形態にかかる電子体温計100の機能構成を示す内部ブロック図である。
電子体温計100は、温度に比例した時間分のON信号を出力する温度計測部210と、温度計測部210より出力されたON信号に基づいて各種処理を行い、被検者の体温を演算すると共に電子体温計100全体の動作を制御する演算制御部220と、演算された被検者の体温を表示する表示部230(図1の体温表示領域133に対応する)と、音声データを出力する音声出力部240(図1の説明の際に述べたスピーカに対応する)と、電源部250と、スイッチ123により構成される切り替え部260とを備える。
温度計測部210は、サーミスタ、コンデンサ、測温用CR発振回路等から構成されており、スイッチ123がON状態の場合、サーミスタにより検出された温度を発信信号として出力する。出力された発信信号はカウンタにおいてカウントされることで、デジタル量として出力される。なお、温度計測部220の構成は一例であって、これに限定されるものではない。少なくともサーミスタはステンレス製の金属キャップで液密に保護された感温部122を構成している。
演算制御部220は、温度計測部210より出力されるデジタル信号のON時間を計測するタイマー222を備える。
また、タイマー222により計測された時間に基づいて温度データを算出するとともに、算出された温度データの時間変化に基づいて、被検者の体温を予測演算するプログラムを格納したROM224と、算出された温度データを時系列で記憶するためのRAM226と、所定の音声データを格納したEEPROM225と、ROM224に格納されたプログラムに従った演算や音声データの出力を行う演算処理部223とを備える。
更に、演算制御部220は、演算処理部223における演算結果を表示する表示部230を制御するための表示制御部227を備える。
更に、演算制御部220は、上記タイマー222、表示制御部227、演算処理部223、温度計測部210を制御する制御回路221を備える。
切り替え部260は、スイッチ123が押下される間、ON状態となり、温度計測部210を動作させる一方、スイッチ123が押下されていない間はOFF状態となり、温度計測部210の動作を停止させる。
<3.電子体温計における体温測定処理の流れ>
次に、電子体温計における体温測定処理の流れについて説明する。なお、ここでは、平衡温予測式の電子体温計100の体温測定処理の流れについて説明するが、本発明はこれに限定されず、実測式の電子体温計、予測/実測を併用するタイプの電子体温計にも適用可能である。
被検者の腋下に装着されると、電子体温計100では、所定の周期のサンプリングタイミングで温度計測を開始し、取得された温度データの時間変化に基づいて、被検者の体温を予測演算する。
図3は、電子体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。以下、図3を用いて電子体温計100における体温測定処理の流れを説明する。なお、図3に示す体温測定処理は、例えば、演算処理部223において実行される。
電子体温計100の測定部120が腋下に当てられた後、挟まれるとスイッチ123がON状態となり、電子体温計100の温度計測部210,演算制御部220,表示部230,音声出力部240に電源部250から電源が供給されるようになり、ステップS301では、電子体温計100の初期化が行われる。
ステップS302では、切り替え部260がON状態になっているか(即ち、スイッチ123が押下されているか)否かを判断する。
切り替え部260がON状態になっていると判断した場合には、サーミスタによる温度計測が開始される。例えば、演算処理部223では、所定間隔、例えば、0.5秒おきに温度データの演算が行われる。そして当該温度データの計測を開始したタイミングを、予測体温演算の基準点(t=0)として設定する。つまり、電子体温計100では、切り替え部260がON状態になっていると、被検者が、腋下に電子体温計100を装着したものとみなす。
さらにステップS303では、温度データの取り込みを開始する。具体的には、出力された温度データと、当該温度データを計測したタイミングとを、時系列データとしてRAM226に記憶する。なお、ステップS303における温度データの取り込み開始後は、切り替え部260がOFF状態になる(即ち、スイッチ123が押下されていない状態になる)ことがないか否かを監視し(ステップS304)、OFF状態になったと判断された場合には、ステップS311に進み、強制終了するとともにステップS312に進み、音声出力部240からブザー音等の警告を出力する。一方、切り替え部260が継続的にON状態にあると判断された場合には温度データの取り込みを続ける。
ステップS305では、ステップS303において記憶された温度データを用いて、所定の予測式により、予測体温を演算する。
ステップS306では、基準点(t=0)から所定時間(例えば25秒)、経過した後に、ステップS305において算出された一定区間(例えば、t=25〜30秒)における予測値が、予め設定された予測成立条件を満たすか否かを判断する。具体的には、所定の範囲(例えば、0.1℃)以内に収まっているか否かを判断する。
ステップS306において、予測成立条件を満たすと判断された場合には、ステップS307に進み、温度計測を終了するとともに、ステップS308に進み、予測体温の演算が終了した旨の音声を出力し、表示部230に、演算された予測体温を表示する。
一方、ステップS306において、予測成立条件を満たさないと判断された場合には、ステップS310に進む。ステップS310では、基準点(t=0)から所定時間(例えば45秒)経過したか否かを判断し、経過したと判断された場合には、温度計測を強制終了する。なお、強制終了した場合には、その際に演算されていた予測体温を、表示部130に表示する(ステップS308)。
ステップS309では、体温測定終了指示を受け付けたか否かを判断する。ステップS309において、体温測定終了指示を受け付けていないと判断された場合には、ステップS302に戻る。
一方、ステップS309において、体温測定終了指示を受け付けたと判断された場合には、電源部をOFFにする。
<4.体温測定の具体例>
図4は、電子体温計100を用いて体温測定を行っている様子を示す図であり、図4(A)は電子体温計100を腋下に挟んだ状態を示しており、図4(B)は電子体温計100を腋下に挟み、上腕部を胴体部に対して密着させていない状態を示している。さらに、図4(C)は電子体温計100を用いて体温測定を腋下に挟み、上腕部を胴体部に対して密着させ、スイッチ123を押下した状態を示している。図4Aに示すように、体温測定に際して、被検者は、感温部122が腋下に接するように電子体温計100を挟持する。上述したように、本体部110と測定部120はいずれも平板形状を有し、かつ、本体部110の外周面111はU字形状を有しているため、被検者は電子体温計100を安定して挟持することができる。
また、電子体温計100を腋下に挟持している状態において、表示部130は、腋下の外側に位置しているため、体温測定中、被検者は、表示部130の体温表示領域133の表示を見ることができる。
図4(B)は、電子体温計100を腋下に挟持し、上腕部を胴体部に対して密着させていない状態を示す図である。この場合、腋下と測定部120との間には隙間が存在するため、体温測定に適した状態とはいえない。このような状態では、スイッチ123は押下されないため、体温の測定は開始されない。
図4(C)は、電子体温計100を腋下に挟持し、上腕部を胴体部に対して密着させた状態を示す図である。このように、上腕部を胴体部に密着させた状態では、腋下の皮膚が、測定部120の感温部122に接触するため、被検者は電子体温計100を安定して挟持することができる。スイッチ123はこのような状態でONとなり、体温測定が開始されることとなる。なお、被検者の不意な動作によって図4Bのような状態になると、すぐに音声出力され、被検者にその状態が報知されるため、被検者は早期に測定エラーを認識することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る電子体温計は、被検者が腋下に挟んだ場合に、安定して挟持できるように、本体部及び測定部を平板形状に構成した。また、被検者が電子体温計を腋下に挟み、上腕部を胴体部に対して密着させた場合に、スイッチが押下される構成とし、当該スイッチが押下された場合にのみ体温測定を開始する構成とした。さらに、測定中にスイッチがOFF状態になると、警告を発し、早期に被検者に報知する構成とした。
この結果、本実施形態に係る電子体温計100では、被検者の腋下に安定して固定することができ、かつ体温測定に要する時間を短くすることが可能となった。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、測定部と表示部との間の距離を固定としたが、本発明はこれに限定されず、体温測定時と非測定時とで測定部と表示部との間の距離を変更できるように構成してもよい。
図5は、本実施形態に係る電子体温計500の外観構成を示す図である。なお、電子体温計500は電子体温計100(図1)の変形例であるため、ここでは、電子体温計100との相違点を中心に説明する。
図5(A)〜(C)に示すように、電子体温計500の本体部510は、伸縮部511を備えており、本体部510の全長を手動で変更させることができる(つまり、本体部510は伸縮可能に構成されている)。なお、伸縮部511は、本体部510の内壁面に沿って摺動するように構成されているものとする。
かかる構成により、例えば、体温測定時には、本体部510を伸長させ(図5(C)の状態にし)、体温表示領域133をより見やすい状態にする一方、体温測定後には、本体部510を縮小させ(図5(A)の状態にし)、収納しやすい状態にすることが可能となる。本体部510を伸長させた状態では、大きなサイズ(大人用)となり、長さ(L)が最大で約110mmとなる。本体部510を縮小させた状態では、長さ(L)が約90mmとなり、乳幼児用としても適用できる。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、平板形状の表示部130の平板面132に体温表示領域133を設ける構成としたが、本発明はこれに限定されず、体温表示領域を、感温部が配された方向と同じ方向に設けるように構成してもよい。すなわち、図6に示したように、表示部630は、本体部110の平面方向と直交する平面方向を有する平面上に被検者の体温を表示する領域が配されていてもよい。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る電子体温計600の外観構成を示す図である。図6に示すように、電子体温計600の表示部630は、直方体形状を有しており(6A、6B、6D参照)、感温部122の方向と同じ方向の面(上面)に体温表示領域633が設けられている(6B参照)。
このように、体温表示領域633を表示部630の上面に設けることにより、電子体温計600を腋下に挟んだ状態でも、被検者は容易に体温表示領域633を見ることができるようになる。
[第4の実施形態]
上記第1の実施形態では、本体部110と測定部120とを平板形状にすることにより、被検者が、電子体温計を腋下に挟んだ場合に、安定して挟持できるようにしたが、本発明はこれに限定されず、更に、測定部の平板面上に滑り防止材を取り付け、更に安定性を向上させるように構成してもよい。なお、滑り防止材としては、例えば、ゴム部材等が挙げられるが、摩擦係数の大きい材質であれば、特にこれに限定されるものではない。また、スイッチ123にも同様な滑り防止材を取り付けてもよい。
[第5の実施形態]
上記第1の実施形態では、電源部とスイッチ123とを別々の構成したが、本発明はこれに限定されず、スイッチ123に電源部のON/OFF機能を持たすように構成してもよい。つまり、電子体温計100の測定部120が腋下に挟持されてスイッチ123が押下されると、電源部をONとし、体温測定を開始する一方、スイッチ123が押下されなくなると、電源部をOFFとするように電子体温計100を構成してもよい。
[第6の実施形態]
上記第1の実施形態では、スイッチ123を膨らみを持つ2つの対向する壁123A及び123Bにより構成するとともに、壁123A及び123Bは変形可能な柔軟な材質で構成することとしたが、本発明はこれに限られず、他の様々な形状のスイッチをが採用可能であることは言うまでもない。図7は、上記のスイッチ123とは異なる形状を有する、スイッチ723を備える電子体温計700の外観構成を示す図である。このように、平らな壁723A及び723Bによりスイッチ723を構成するようにしてもよい。また、壁723A及び723Bを柔軟な材質ではなく、プラスチックや金属などの硬い材質で構成し、押下されると測定部120の平板面と同一面を形成するようにスライドする構成としてもよい(7E参照)。硬くて平らな表面は汚れ等が付き難く、清潔感があるという利点があるからである。その他様々な周知のスイッチ構造が本発明の電子体温計に適用され得ることは当業者には明らかであろう。

Claims (8)

  1. 被検者の体温を測定する電子体温計であって、
    平板形状を有し、その一部が、体温測定時に被検者の腋下において被検者の胴体部と上腕部とによって挟持される本体部と、
    前記本体部の一端に結合され、該本体部と略等しい厚みの平板形状を有し、その外周面上であって、体温測定時に被検者の腋下に接触する位置に、温度を感知するための感温部が配された測定部と、
    前記本体部の他端に結合され、前記感温部において感知された温度に基づいて算出された前記被検者の体温を表示する表示部と、を備え、
    前記感温部が配された方向と同じ方向に位置する前記本体部の外周面の高さが、前記感温部の高さ、及び、前記感温部が配された方向と同じ方向に位置する前記表示部の外周面の高さのいずれよりも低くなるように、前記本体部及び前記測定部及び前記表示部の各外周面が形成されており、
    前記測定部は、更に、該測定部の平板面に略直交する方向に押圧された場合にON状態となるスイッチを備えており、
    該スイッチがON状態となることで、体温測定が開始されることを特徴とする電子体温計。
  2. 前記スイッチがON状態となることで、前記感温部により検知された温度データの取り込みを開始するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子体温計。
  3. 前記スイッチがON状態となることで、前記電子体温計の電源がON状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子体温計。
  4. 前記スイッチがON状態となることで、体温測定が開始された後、体温測定が完了する前に、該スイッチがOFF状態となった場合に、体温測定が停止されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子体温計。
  5. 前記スイッチは、OFF状態において前記測定部の平板面に対して略直交する方向に突出しており、ON状態において前記測定部の平板面と略同一の平板面を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子体温計。
  6. 前記本体部は、前記測定部と前記表示部との間の距離を変更できるよう伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子体温計。
  7. 前記表示部は、前記外周面上の前記感温部が配された方向と同じ方向に、前記被検者の体温を表示する領域が配されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子体温計。
  8. 前記測定部の平板面には、滑り止め部材が配されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子体温計。
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