JP2011021948A - 粒子径測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定粒子を蛍光色素で染色することなく、被測定粒子の大きさを測定することが可能な粒子径測定装置を提供する。
【解決手段】粒子径測定装置1は、液体中において運動する被測定粒子3の大きさを測定する装置であって、光透過性を有する材料を用いて形成され、液体とともに被測定粒子3を保持する保持空間を有するサンプルホルダー5と、サンプルホルダー5内の被測定粒子3に照明光を照射する照明光学系10と、照明光のうち被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面31に入射させる結像光学系20と、撮像面31に入射した光の分布を画像として取得するイメージセンサー30と、イメージセンサー30により得られた画像を所定時間積算して積算画像を形成し、その積算画像に基づいて被測定粒子3の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて被測定粒子3の大きさを算出するコンピュータ50とを備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体中において運動する被測定粒子の大きさを測定する粒子径測定装置に関する。
従来、このような測定装置として、蛍光相関分光法(Fluorescence Correlation Spectroscopy:FCS)を用いた装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この蛍光相関分光法では、共焦点レーザーを用い、1フェムトリットルの領域までレーザー光の焦点を絞り、蛍光標識した分子が共焦点領域(測定領域)を通過したときに発する蛍光を検出する。このとき、溶液中の分子はブラウン運動により自由に移動しており、小さな分子は動きが速く、測定領域を速く通過するため蛍光の信号強度の変化が速くなり、大きな分子は動きが遅いため蛍光の信号強度の変化が遅くなる。そこで、この蛍光の信号強度の揺らぎの速さから分子の運動速度(並進拡散時間)を自己相関法により求めることで、分子の大きさや、測定領域あたりの分子数を測定(推測)することができる。また、分子間の相互作用により分子が繰り返し結合したり離れたりしていると、分子の実効的な大きさが大きくなるため、このような場合には分子の大きさの測定から相互作用の大小も測定(推測)でき、分子間の相互作用解析が可能になる。
特開2004‐77294号公報
しかしながら、上記のような方法では、被測定粒子を蛍光色素で染色しなければならず、試料の準備に時間や手数がかかるだけでなく、蛍光色素が毒性をもっているため、被測定粒子が生体分子の場合には長時間生きたままの測定が困難であるという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みたものであり、被測定粒子を蛍光色素で染色することなく、被測定粒子の大きさを測定することが可能な粒子径測定装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、第1の本発明に係る粒子径測定装置は、液体中において運動する被測定粒子の大きさを測定する装置であって、光透過性を有する材料を用いて形成され、液体とともに前記被測定粒子を保持する保持空間を有する保持部材と、前記保持部材に保持された前記被測定粒子に照明光を照射する照明部と、前記照明部により照射された照明光のうち前記被測定粒子によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面に入射させる結像部と、前記結像部により前記撮像面に入射した光の分布を画像として取得する撮像部と、前記撮像部により得られた画像を所定時間積算して積算画像を形成し、その積算画像に基づいて前記被測定粒子の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて前記被測定粒子の大きさを算出する演算処理部とを備えて構成される。
また、上記のような目的を達成するため、第2の本発明に係る粒子径測定装置は、液体中において運動する被測定粒子の大きさを測定する装置であって、液体とともに前記被測定粒子を保持する保持空間を有する保持部材と、前記保持部材に保持された前記被測定粒子に照明光を照射する照明部と、前記照明部により照射された照明光のうち前記被測定粒子によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面に入射させる結像部と、前記結像部により前記撮像面に入射した光の分布を画像として取得する撮像部と、前記撮像部により得られた画像を所定時間積算して積算画像を形成し、その積算画像に基づいて前記被測定粒子の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて前記被測定粒子の大きさを算出する演算処理部とを備え、前記保持部材は、前記照明部から射出された前記照明光が照射される面に凹溝が所定周期で形成され、その凹溝内に前記液体とともに前記被測定粒子を保持するとともに、前記凹溝が形成された面で前記照明光を反射させて回折光を発生させるように構成され、前記結像部は、前記保持部材により生じた回折光を集光する集光レンズと、前記集光レンズにより集光された前記回折光うち、前記被測定粒子によって射出方向が所定方向に変化した回折光および0次回折光を通過させる遮光部材と、前記遮光部材を通過した前記回折光を前記撮像面に入射させる結像レンズとを有して構成される。
本発明によれば、被測定粒子を蛍光色素で染色することなく、被測定粒子の大きさを測定することができる。
本発明に係る第1実施形態の粒子径測定装置の構成を示す図である。 積算画像(干渉縞)の信号強度分布とその自己相関を概略的に示した図であり、(a)は小さな粒子の場合であり、(b)は大きな粒子の場合である。を概略的に示した図であり、 本発明に係る第2実施形態の粒子径測定装置の構成を示す図である。 本発明に係る第3実施形態の粒子径測定装置の構成を示す図である。 上記第3実施形態の粒子径測定装置の変形例の構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。第1実施形態に係る粒子径測定装置1は、図1に示すように、測定対象物である複数の被測定粒子3を保持するサンプルホルダー5と、サンプルホルダー5内の被測定粒子3に照明光を照射する照明光学系10と、照明光のうち被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを所定の撮像面31に入射させる結像光学系20と、撮像面31に入射した光の分布を画像として取得するイメージセンサー30と、イメージセンサー30からの画像データ(検出信号)に基づいて被測定粒子3の大きさを算出するコンピュータ50とを有して構成される。
サンプルホルダー5は、光透過性を有する材料を用いて容器状に形成され、内部に水等の液体とともに複数の被測定粒子3を保持するように構成されている。サンプルホルダー5内に保持された被測定粒子3は、液体中を自由に移動しており、いわゆるブラウン運動を行っている。サンプルホルダー5は、ホルダー支持機構(図示せず)によって照明光学系10から射出される照明光が入射する位置に支持されている。
照明光学系10は、コヒーレント光である照明光を射出する光源11と、光源11から射出された照明光を所定径の平行光に変換するコリメータレンズ系12と、コリメータレンズ系12によって変換された平行光を透過させて回折光を発生させる位相回折素子13と、位相回折素子13により生じた回折光を集光する第1集光レンズ14と、第1集光レンズ14によって集光された回折光のうち±1次回折光以外の回折光を遮断する遮光板15と、遮光板15を通過した±1次回折光をサンプルホルダー5内において交差させる対物レンズ16とを有して構成される。
位相回折素子13は、光透過性を有する材料からなる平板の一面に直線状の凹凸パターンが所定周期で形成されており、このパターンが形成されている面(以下、回折面13aと称する)を透過した光を各次数の回折光に分割するように構成されている。なお、位相回折素子13における回折面13aの反対側の面(裏面)には反射防止コートが施されており、この裏面に光源11から射出された照明光が入射する。
遮光板15は、第1集光レンズ14および対物レンズ16の間に配置され、位相回折素子13により分割されて第1集光レンズ14で集光された各次数の回折光のうち、±1次回折光のみ通過することが可能な通過孔15a,15bを有して構成されている。すなわち、遮光板15は、位相回折素子13によって分割された0次回折光、±2次回折光、・・・を遮断するように構成されている。
光源11から射出された照明光(コヒーレント光)は、コリメータレンズ系12を透過して所定径の平行光となり、位相回折素子13に入射する。位相回折素子13に入射した照明光は、回折面13aを透過して各次数の回折光に分割されて第1集光レンズ14で集光され、各次数の回折光のうち±1次回折光以外の光が遮光板15によって遮断される。遮光板15の通過孔15a,15bを通過した±1次回折光は、対物レンズ16により複数の被測定粒子3が保持されているサンプルホルダー5内において交差し、そこに干渉縞(回折素子13のパターン形状)を形成する。そして、サンプルホルダー5を透過した±1次回折光は、結像光学系20に入射する。
結像光学系20は、サンプルホルダー5を透過した±1次回折光を集光する第2集光レンズ21と、結像光学系20の瞳面上に配置された絞り22と、絞り22を通過した光を撮像面31に入射させる結像レンズ23とを有して構成される。
絞り22は、第2集光レンズ21と結像レンズ23の間に配置されており、サンプルホルダー5を透過して第2集光レンズ21で集光された±1次回折光のうち、被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを通過させるように構成されている。すなわち、絞り22は、サンプルホルダー5を透過した±1次回折光の射出方向が被測定粒子3によって上記所定方向以外に変化した光、およびサンプルホルダー5を透過する際に変化しなかった(被測定粒子3の影響を受けなかった)光を遮断するように構成されている。絞り22と遮光板15は、第1および第2集光レンズ14,21を介して共役な位置に設けられている。
サンプルホルダー5を透過した±1次回折光は、第2集光レンズ21によって集光され、そのうちのホルダー5内の被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみが絞り22を通過し、それ以外の光は絞り22によって遮断される。絞り22を通過した±1次回折光は、結像レンズ23を透過してイメージセンサー30の検出部に設けられた撮像面31に入射する。
イメージセンサー30は、結像光学系20を介して撮像面31に入射した光(以下、測定光と称する)を検出し、イメージセンサー30の検出部、すなわち撮像面31における測定光の分布を画像として取得するように構成され、その画像データ(検出信号)をコンピュータ(演算処理部)50へ出力する。イメージセンサー30の撮像面31は、照明光学系10によって干渉縞が形成されるサンプルホルダー5内の像面と結像光学系20を介して共役な位置に設けられている。
コンピュータ50は、イメージセンサー30から出力された画像データを所定時間積算して積算画像(干渉縞)を形成し、その積算画像に基づいて被測定粒子3の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて被測定粒子3の大きさを算出する。また、算出した被測定粒子3の大きさに基づいて粒子間の相互作用を算出する。コンピュータ50は、積算画像(干渉縞)や測定結果をモニター51に表示することもできる。
以上において説明したように、粒子径測定装置1では、仮に複数の被測定粒子3を保持したサンプルホルダー5における屈折率分布が一様ならば、サンプルホルダー5を透過した±1次回折光は、絞り22により遮断されてイメージセンサー30(撮像面31)に到達しないように構成されている。ところが、上述したようにサンプルホルダー5内の被測定粒子3は液体中を自由に移動している(ブラウン運動を行っている)ため、サンプルホルダー5における屈折率分布が時々刻々と変化し、そこに照射された±1次回折光の射出方向が時々刻々と変化する。そのため、サンプルホルダー5を透過した±1次回折光の一部は、絞り22を通過して撮像面31に到達するようになり、イメージセンサー30によって検出される画像データも時々刻々と変化する。
コンピュータ50では、イメージセンサー30によって検出される画像データを十分な時間において積算すれば、サンプルホルダー5内に形成された干渉縞(回折素子13のパターン形状)を得ることができる。しかし、積算時間が十分長くない場合には、干渉縞の完成度は低くなる。すなわち、積算時間をある一定時間に設定すれば、屈折率分布の時間変化が速いほど干渉縞の完成度が高くなる。図2に所定時間積算して得られる干渉縞(積算画像)の信号強度分布を概略的に示すように、小さな粒子の場合は、粒子の動きが速いため、より多くの屈折率分布による画像データ(信号パターン)が積算され、完成度の高い干渉縞が得られる。それに対し、大きな粒子の場合は、粒子の動きが遅いため、より少ない屈折率分布による画像データしか積算されないので、干渉縞の完成度は低くなる。
このように、イメージセンサー30で検出された画像データを所定時間積算して得られる干渉縞(積算画像)の完成度は被測定粒子3の大きさに応じて異なる。したがって、コンピュータ50は、この干渉縞から被測定粒子3の運動速度(並進拡散時間)を自己相関法等により求めることで、被測定粒子3の大きさを算出することができる。図2に示すように、得られた干渉縞の信号強度分布の自己相関をとると、小さな粒子の場合は各ピーク値の差が少ない波形となり、大きな粒子の場合は中心t0(時間シフト量がゼロの場合)のピーク値だけが他のピーク値よりも大きい波形となる。このように、中心t0のピーク値とその他のピーク値の関係(比等)と、粒子の大きさとが対応付けられるので、この対応付けから粒子の大きさを算出(推測)することができる。また、粒子間の相互作用により、粒子が繰り返し結合したり離れたりしていると、粒子の実効的な大きさが大きくなる。このような場合、粒子の大きさの算出から粒子間相互作用の大小も算出(推測)できる。
次に、第2実施形態に係る粒子径測定装置100について図3を参照して説明する。なお、上述の粒子径測定装置1と共通する構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。粒子径測定装置100は、測定対象物である複数の被測定粒子3を保持するとともに透過光を各次数の回折光に分割するサンプルホルダー105と、サンプルホルダー105内の被測定粒子3に照明光を照射する照明光学系110と、照明光のうち被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面31に入射させる結像光学系120と、イメージセンサー30と、コンピュータ50とを有して構成される。
照明光学系110は、光源11と、コリメータレンズ系12とを有して構成される。光源11から射出された照明光(コヒーレント光)は、コリメータレンズ系12によって所定径の平行光に変換され、サンプルホルダー105に入射する。
サンプルホルダー105は、光透過性を有する材料からなる平板の一面に直線状の凹溝が所定周期で形成され、その各凹溝に水等の液体とともに複数の被測定粒子3を保持するように構成されている。また、サンプルホルダー105は、上記凹溝が形成されている面(以下、回折面105aと称する)を透過した光を各次数の回折光に分割するように構成されている。なお、サンプルホルダー105における回折面105aの反対側の面(裏面)には反射防止コートが施されており、この裏面に光源11から射出された照明光が入射する。サンプルホルダー105に入射した照明光は、回折面105aを透過して各次数の回折光に分割されて結像光学系120に入射する。
結像光学系120は、サンプルホルダー105を透過して生じた回折光を集光する集光レンズ121と、結像光学系120の瞳面上に配置された絞り122と、絞り122を通過した光を撮像面31に入射させる結像レンズ123とを有して構成される。絞り122は、集光レンズ121と結像レンズ123の間に配置されており、サンプルホルダー105を透過して生じた各次数の回折光のうち、被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを通過させるように構成されている。すなわち、絞り122は、サンプルホルダー105を透過して生じた回折光の射出方向が被測定粒子3によって上記所定方向以外に変化した光、およびサンプルホルダー105を透過する際に変化しなかった(被測定粒子3の影響を受けなかった)光を遮断するように構成されている。
サンプルホルダー105を透過して生じた各次数の回折光は、集光レンズ121によって集光され、そのうちのホルダー105内の被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみが絞り122を通過し、それ以外の光は絞り122によって遮断される。絞り122を通過した光は、結像レンズ123を透過してイメージセンサー30の撮像面31に入射する。
イメージセンサー30は、結像光学系120を介して入射した測定光の撮像面31における分布を画像として取得し、その画像データ(検出信号)をコンピュータ50へ出力する。イメージセンサー30の撮像面31は、結像光学系120を介してサンプルホルダー105の回折面105aと共役な位置に設けられている。コンピュータ50は、イメージセンサー30から出力された画像データを所定時間積算して積算画像(干渉縞)を形成し、その積算画像に基づいて被測定粒子3の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて被測定粒子3の大きさを算出(推測)する。また、算出した被測定粒子3の大きさに基づいて粒子間の相互作用を算出(推測)する。なお、この測定の過程は上述の実施形態に係る粒子径測定装置1の場合と同様である。
次に、第3実施形態に係る測定装置200について図4を参照して説明する。なお、上述の粒子径測定装置1と共通する構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。粒子径測定装置200は、測定対象物である複数の被測定粒子3を保持するとともに反射光を各次数の回折光に分割するサンプルホルダー205と、サンプルホルダー205内の被測定粒子3に照明光を照射する照明光学系210と、照明光のうち被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面31に入射させる結像光学系220と、イメージセンサー30と、コンピュータ50とを有して構成される。
照明光学系210は、光源11と、コリメータレンズ系12と、コリメータレンズ系12によって変換された平行光を収束する収束レンズ214と、収束レンズ214によって収束された光が入射する位置に設けられたビームスプリッター215と、ビームスプリッター215で反射した光を平行光に変換してサンプルホルダー205に照射する集光レンズ216とを有して構成される。
光源11から射出された照明光(コヒーレント光)は、コリメータレンズ系12を透過して所定径の平行光となり、収束レンズ214によって収束されてビームスプリッター215に入射する。ビームスプリッター215で反射した照明光は、後述する絞り222を通過した後、集光レンズ216によって平行光に変換されてサンプルホルダー205に入射する。
サンプルホルダー205は、平板の一面に直線状の凹溝が所定周期で形成され、その各凹溝に水等の液体とともに複数の被測定粒子3を保持するように構成されている。また、サンプルホルダー205は、上記凹溝が形成されている面(以下、回折面205aと称する)で反射した光を各次数の回折光に分割するように構成されている。サンプルホルダー205における回折面205aには透過防止コートが施されており、この回折面205aに光源11から射出された照明光が入射する。回折面205aは照明光の光軸に対して傾けて設けられており、これにより回折面205aで反射して生じた0次回折光も後述する絞り222で遮断されるようになっている。サンプルホルダー205に入射した照明光は、回折面205aで反射して各次数の回折光に分割され、集光レンズ216により集光されて結像光学系220に入射する。
結像光学系220は、サンプルホルダー205(回折面205a)で反射して生じ集光レンズ216で集光された各次数の回折光のうち、被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを通過させる絞り222と、絞り222を通過した光を撮像面31に入射させる結像レンズ223とを有して構成される。絞り222は、照明光学系210におけるビームスプリッター215と集光レンズ216の間に配置されており、上述したように回折面205aで反射して生じた各次数の回折光のうち被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを通過させるように構成される。すなわち、絞り222は、サンプルホルダー205で反射して生じた回折光の射出方向が被測定粒子3によって上記所定方向以外に変化した光、およびサンプルホルダー205で反射する際に変化しなかった(被測定粒子3の影響を受けなかった)光を遮断するように構成されている。
サンプルホルダー205で反射して生じた各次数の回折光は、集光レンズ216によって集光され、そのうちのホルダー205内の被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみが絞り222を通過し、それ以外の光は絞り222によって遮断される。絞り222を通過した光はビームスプリッター215に入射し、そのうちのビームスプリッター215を透過した光が、結像レンズ223を透過してイメージセンサー30の撮像面31に入射する。
イメージセンサー30は、結像光学系220を介して入射した測定光の撮像面31における分布を画像として取得し、その画像データ(検出信号)をコンピュータ50へ出力する。イメージセンサー30の撮像面31は、集光レンズ216および結像レンズ223を介してサンプルホルダー205の回折面205aと共役な位置に設けられている。コンピュータ50は、イメージセンサー30から出力された画像データを所定時間積算して積算画像(干渉縞)を形成し、その積算画像に基づいて被測定粒子3の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて被測定粒子3の大きさを算出(推測)する。また、算出した被測定粒子3に基づいて粒子間の相互作用を算出(推測)する。なお、この測定の過程は上述の実施形態に係る粒子径測定装置1の場合と同様である。
次に、上述の第3実施形態に係る測定装置200の変形例について図5を参照して説明する。上述の測定装置200では、回折面205aを照明光の光軸に対して傾けることにより、回折面205aで反射して生じた0次回折光も絞り222で遮断する構成であったが、この変形例に係る測定装置300では、該0次回折光を遮断する遮蔽板226を備えて構成される。なお、上述の測定装置200と共通する構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
測定装置300は、サンプルホルダー205と、照明光学系210と、照明光学系210により照射された照明光のうち被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面31に入射させる結像光学系320と、イメージセンサー30と、コンピュータ50とを有して構成される。
照明光学系210において、光源11から射出された照明光(コヒーレント光)は、コリメータレンズ系12を透過して所定径の平行光となり、収束レンズ214によって収束されてビームスプリッター215に入射する。ビームスプリッター215で反射した照明光は、絞り222を通過した後、集光レンズ216によって平行光に変換されてサンプルホルダー205に入射する。本実施形態において、サンプルホルダー205の回折面205aは、照明光の光軸に直交するように設けられている。サンプルホルダー205に入射した照明光は、回折面205aで反射して各次数の回折光に分割され、集光レンズ216により集光されて結像光学系320に入射する。
結像光学系320は、サンプルホルダー205(回折面205a)で反射して生じ集光レンズ216で集光された各次数の回折光のうち、被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光および0次回折光を通過させる絞り222と、絞り222を通過した光を集光する結像レンズ223と、結像レンズ223を透過した光を撮像面31に向けて反射させる反射ミラー324と、反射ミラー324で反射した光を撮像面31に導く第1レンズ325aおよび第2レンズ325bからなるリレーレンズ系325と、第1および第2レンズ325a,325bの間に配置され、回折面205aで反射して生じた0次回折光を遮断する遮蔽板326とを有して構成される。
サンプルホルダー205で反射して生じた各次数の回折光は、対物レンズ216によって集光され、そのうちのホルダー205内の被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光および0次回折光が絞り222を通過し、それ以外の光は絞り222によって遮断される。絞り222を通過した光はビームスプリッター215に入射し、そのうちのビームスプリッター215を透過した光が、結像レンズ223を透過して反射ミラー324に入射する。反射ミラー324で反射した光は、リレーレンズ系325を介してイメージセンサー30の撮像面31に入射するが、このとき、絞り222を通過した0次回折光は遮蔽板326により遮断される。すなわち、サンプルホルダー205で反射して生じた各次数の回折光うち、結像光学系320を介して撮像面31に入射する光は、ホルダー205内の被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみである。
イメージセンサー30は、結像光学系320を介して入射した測定光の撮像面31における分布を画像として取得し、その画像データ(検出信号)をコンピュータ50へ出力する。イメージセンサー30の撮像面31は、集光レンズ216、結像レンズ223およびリレーレンズ系325を介してサンプルホルダー205の回折面205aと共役な位置に設けられている。コンピュータ50は、イメージセンサー30から出力された画像データを所定時間積算して積算画像(干渉縞)を形成し、その積算画像に基づいて被測定粒子3の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて被測定粒子3の大きさを算出(推測)する。また、算出した被測定粒子3に基づいて粒子間の相互作用を算出(推測)する。なお、この測定の過程は上述の実施形態に係る粒子径測定装置1の場合と同様である。
以上のように本実施形態の粒子径測定装置によれば、サンプルホルダー内の被測定粒子3によって射出方向が所定方向に変化した光のみが絞りを通過してイメージセンサー30の撮像面31に入射するように構成され、イメージセンサー30によって検出された画像データを所定時間積算して積算画像(干渉縞)を形成し、その積算画像に基づいて被測定粒子3の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて被測定粒子3の大きさを算出(推測)することができる。また、算出した被測定粒子3の大きさに基づいて粒子間の相互作用も測定(推測)することができる。そのため、従来の蛍光相関分光法にように、被測定粒子を蛍光色素で染色する手間を省くことができ、また蛍光色素が有する毒性の影響を受けることなく、被測定粒子の大きさ及び粒子間の相互作用の程度を測定することができる。よって、被測定粒子が蛋白質等の生体分子の場合であっても、長時間生きたままの生体試料観察(測定)が可能となる。
なお、上述の実施形態では、位相回折素子およびサンプルホルダーにおいて、直線状の凹凸パターンまたは凹溝が所定周期で形成されているが、凹凸パターンおよび凹溝は、直線状でなくてもよく、透過光または反射光を回折光に変換するように形成されていればよい。
1,100,200,300 粒子径測定装置
3 被測定粒子
5,105,205 サンプルホルダー(保持部材)
10,110,210 照明光学系(照明部)
13 位相回折素子(回折素子)
14 第1集光レンズ
15 遮光板(第1遮光部材)
16 対物レンズ
20,120,220,320 結像光学系(結像部)
21 第2集光レンズ
22 絞り(第2遮光部材)
23 結像レンズ
30 イメージセンサー(撮像部)
31 撮像面
50 コンピュータ(演算処理部)
121,216 集光レンズ
122,222 絞り(遮光部材)
123,223 結像レンズ
326 遮蔽板(0次回折光遮断手段)

Claims (10)

  1. 液体中において運動する被測定粒子の大きさを測定する粒子径測定装置であって、
    光透過性を有する材料を用いて形成され、液体とともに前記被測定粒子を保持する保持空間を有する保持部材と、
    前記保持部材に保持された前記被測定粒子に照明光を照射する照明部と、
    前記照明部により照射された照明光のうち前記被測定粒子によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面に入射させる結像部と、
    前記結像部により前記撮像面に入射した光の分布を画像として取得する撮像部と、
    前記撮像部により得られた画像を所定時間積算して積算画像を形成し、その積算画像に基づいて前記被測定粒子の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて前記被測定粒子の大きさを算出する演算処理部とを備えて構成されることを特徴とする粒子径測定装置。
  2. 前記演算処理部は、算出した前記被測定粒子の大きさ基づいて前記測定粒子間の相互作用の程度を算出することを特徴とする請求項1に記載の粒子径測定装置。
  3. 前記照明部は、光源部から射出された照明光を透過させて回折光を発生させる回折素子と、前記回折素子により生じた回折光を集光する第1集光レンズと、前記第1集光レンズにより集光された回折光のうち、少なくとも2つの所定次数の回折光のみを通過させる第1遮光部材と、前記第1遮光部材を通過した前記所定次数の回折光を前記保持部材の前記保持空間内において交差させる対物レンズとを有し、
    前記結像部は、前記保持部材を透過した前記所定次数の回折光を集光する第2集光レンズと、前記第2集光レンズにより集光された前記所定次数の回折光のうち、前記被測定粒子によって射出方向が前記所定方向に変化した光のみを通過させる第2遮光部材と、前記第2遮光部材を通過した前記所定次数の回折光を前記撮像面に入射させる結像レンズとを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粒子径測定装置。
  4. 前記第1遮光部材は、前記第1集光レンズにより集光された回折光のうち±1次回折光のみを通過させるように構成されることを特徴とする請求項3に記載の粒子径測定装置。
  5. 前記第1遮光部材と前記第2遮光部材は、前記第1集光レンズおよび前記第2集光レンズを介して共役な位置に設けられ、
    前記保持部材と前記撮像部は、前記第2集光レンズおよび前記結像レンズを介して共役な位置に設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の粒子径測定装置。
  6. 前記保持部材は、前記照明部から射出された前記照明光が透過する面に凹溝が所定周期で形成され、その凹溝内に前記液体とともに前記被測定粒子を保持するとともに、前記凹溝が形成された面を前記照明光を透過させて回折光を発生させるように構成され、
    前記結像部は、前記保持部材により生じた回折光を集光する集光レンズと、前記集光レンズにより集光された前記回折光のうち、前記被測定粒子によって射出方向が所定方向に変化した光のみを通過させる遮光部材と、前記遮光部材を通過した前記回折光を前記撮像面に入射させる結像レンズとを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粒子径測定装置。
  7. 液体中において運動する被測定粒子の大きさを測定する粒子径測定装置であって、
    液体とともに前記被測定粒子を保持する保持空間を有する保持部材と、
    前記保持部材に保持された前記被測定粒子に照明光を照射する照明部と、
    前記照明部により照射された照明光のうち前記被測定粒子によって射出方向が所定方向に変化した光のみを撮像面に入射させる結像部と、
    前記結像部により前記撮像面に入射した光の分布を画像として取得する撮像部と、
    前記撮像部により得られた画像を所定時間積算して積算画像を形成し、その積算画像に基づいて前記被測定粒子の運動速度を算出し、その運動速度に基づいて前記被測定粒子の大きさを算出する演算処理部とを備え、
    前記保持部材は、前記照明部から射出された前記照明光が照射される面に凹溝が所定周期で形成され、その凹溝内に前記液体とともに前記被測定粒子を保持するとともに、前記凹溝が形成された面で前記照明光を反射させて回折光を発生させるように構成され、
    前記結像部は、前記保持部材により生じた回折光を集光する集光レンズと、前記集光レンズにより集光された前記回折光うち、前記被測定粒子によって射出方向が所定方向に変化した回折光および0次回折光を通過させる遮光部材と、前記遮光部材を通過した前記回折光を前記撮像面に入射させる結像レンズとを有して構成されることを特徴とする粒子径測定装置。
  8. 前記結像部は、前記保持部材で反射して生じた0次回折光を遮断する0次回折光遮断手段を有して構成されることを特徴とする請求項7に記載の粒子径測定装置。
  9. 前記保持部材と前記撮像部は、前記集光レンズおよび前記結像レンズを介して共役な位置に設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の粒子径測定装置。
  10. 前記被測定粒子は蛋白質等の生体分子であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の粒子径測定装置。
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