JP2011020579A - 舶用推進装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃費がよく、補機関の部品が消耗しにくく、前後両プロペラの負荷調整が容易なハイブリッド型二重反転システムの舶用推進装置を提供する。
【解決手段】主機関9で駆動される第1のプロペラ4と、電動モータ15で駆動される第2のプロペラ6を対向配置して二重反転プロペラを構成し、複数組の発電機21及び補機関20が電動モータ15に電力を供給する。指令したトルクで電動モータを駆動するトルク制御をインバータ23で行う。インバータに与える駆動指令信号にリミッタ26で一定のトルクリミットを与え、電動モータの電力と船内電力の合計である総電力量が発電機1台分の電力を越えないようにし、1台の補機関だけを最適負荷状態で駆動して燃費向上等の目的を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、船体に取り付けられて主機関で駆動される第1のプロペラと、船体外に旋回自在に取り付けられて前記第1のプロペラと二重反転システムを構成し、電動モータで駆動される第2のプロペラとを備えた舶用推進装置(タンデム型かつハイブリッド型の二重反転システム)に係り、特に第2のプロペラを駆動する電動モータの制御に関するものである。
最近では、船舶の推進効率を向上させるために、二重反転システムが電気推進船等に使用されている。図8(a)に示すように、シングルプロペラはプロペラ100の後方に回転流と軸方向流の両方が生じるが、推進に寄与するのは軸方向流だけであり、同図中に矢印Aで示す回転流のエネルギーは推進に寄与していない。
しかし、図8(b)に示すように、二重反転プロペラは、前方プロペラ201と後方プロペラ202の回転方向が逆であり、前方プロペラ201の回転流のエネルギーを後方プロペラ202で回収して軸方向流に整流し、回転流によるエネルギー損失を無くして後方には軸方向流Bのみを残し、推進効率を向上させることができる。
図9は、このような二重反転プロペラによる推進効率の向上を図った舶用推進装置の一例を示している。この舶用推進装置50は、ハイブリッド型二重反転システムとして知られているものであり、船体2の船尾3に主機関9で駆動される前方プロペラ4を設け、船体2の外側において、前方プロペラ4の後方には、電動モータ15で駆動される後方プロペラ6を備えたポッド推進装置5をタンデム配置したものである。
図9に示すように、前方プロペラ4は、船体2の内部にある主機関9(エンジン)に減速機8及び駆動軸7を介して連結されている。また、ポッド推進装置5は、船体2の船尾3の底部に設けられた台床10に垂直軸を中心として旋回自在に取り付けられたストラット11と、ストラット11に取り付けられたポッド12と、ポッド12の前端部に取り付けられて前方プロペラ4に対向して配置される後方プロペラ6を有しており、この後方プロペラ6と前記前方プロペラ4が二重反転プロペラを構成している。そして船体2の船尾3の内部にはポッド推進装置5用の電動モータ15が配置され、駆動軸16及び台床10の上のギアボックス17を介して、さらにストラット11及びポッド12の内部にある図示しない伝動機構を介して、後方プロペラ6を駆動できるように構成されている。なお、ポッド推進装置5は図示しない油圧モータによって垂直軸を中心として旋回することができる。
図9に示すように、この舶用推進装置50は、複数の発電機21と、複数の発電機21をそれぞれ駆動する複数の補機関20を船内に有している。これら発電機21が発生した電力は、配電盤22を介してインバータ51に送られ、インバータ51の制御により電動モータ15を駆動するとともに、配電盤22を介して船内設備にも供給される。複数の補機関20のうち、何台の補機関20が駆動されるかは、電動モータ15が消費する電力と、船内設備が消費する船内電力の合計である総電力量によって決まるものとされ、1台の補機関20によって駆動される発電機21の1台あたりの許容限界よりも総電力量が大きくなると、2台目以降の補機関20が順次始動され、必要とされる総電力量に見合った発電が行なわれる。
この舶用推進装置50では、後方プロペラ6を駆動する電動モータ15は前述したようにインバータ51が制御しており、この制御においては、前方プロペラ4との負荷バランスを考慮しながら電動モータ15の回転数を設定し、後方プロペラ6の速度制御を行なう回転数制御の手法が用いられている。
なお、電動モータの制御手法については、前記舶用推進装置50で用いられている回転数制御の他、トルク制御も知られている。例えば、下記特許文献1には、急停止時の機械に対する衝撃を緩和する等、負荷の要求する加減速特性に適応した運転を行なうことを目的とする電動モータのトルク制御が開示されている。また下記特許文献2には、旋回時やキャビテーション時等に消費電力が過剰に増大したり、モータやバッテリーが損傷することを回避すること等を目的として行なう電気推進船における電動モータのトルク制御技術が開示されている。
特開昭52−22713号公報 特開平8−258793号公報
ハイブリッド型二重反転システムである図9に示した従来の舶用推進装置50によれば、二重反転効果により推進効率が向上するとともに、主機関9と電動モータ15の2種類の推進手段を有していることから、一方のシステムが故障した場合でも他方のシステムによって通常航行が可能であるという利点はあるが、電動モータ15をインバータ51によって回転数制御しているため、次のような問題があった。
荒天時、波の影響によってプロペラが水中に対して出入りを繰り返すレーシング現象が生じると、急激な負荷変動によって後方プロペラ6の回転に変動が生じる。例えば、後方プロペラ6が水中から出ると負荷が低下するために回転が上昇し、後方プロペラ6が水中に入ると負荷が増大するために回転が低下する。このように負荷変動が激しい場合には、発電用の補機関20がこの負荷変動に応答してしまい、燃料噴射装置において燃料噴射量を制御する燃料ラックが急激に移動する現象(ハンチング)を起こしたり、また燃料ラックが小さな移動範囲内で細かく動作する現象(ジグル)を起こし、その結果、燃料ラック及びその関連部品を早期に摩耗させてしまうことがある。
また、ハイブリッド型二重反転システムの舶用推進装置では、推進効率を向上させるために、前方プロペラ4と後方プロペラ6の負荷バランスをとる必要がある。例えば、船速をある一定の値にしようとした場合において、前方プロペラ4と後方プロペラ6の負荷バランスをとるためには、両プロペラ4,6の出力比が同じになるように調整する作業を行なうが、そのためには両プロペラ4,6をそれぞれ制御する2つの速度レバーの調整が必要であり、一方のプロペラの出力比を変えれば他方のプロペラの出力比が影響を受けて変化してしまうため、その調整作業は容易ではない。前方プロペラ4の出力比が後方プロペラ6の出力比に比べて大きいと、後述するように電動モータ15が回生状態に陥る場合があり、逆に後方プロペラ6の出力比が前方プロペラ4の出力比に比べて大きいと、後方プロペラ6にキャビテーションが発生する恐れがある。
また、例えば減速時、前方プロペラ4と後方プロペラ6の出力を下げると、電動モータ15で駆動されている後方プロペラ6はインバータ51によって回転数が低下するように制御されるが、船舶の速度は直ぐには低下せず、慣性で航行しようとする。このため、電動モータ15は、水流を受けた後方プロペラ6によって回される状態となり、指令された回転数を上回って回転すると電動モータ15が発電機として働く回生挙動に陥り、電動モータ15から発電機21に向けて電流が逆流する状態となってしまう。また、前述したように、前方プロペラ4の出力比が後方プロペラ6の出力比に比べて大きすぎる場合にも回生が起こってしまう場合がある。このような場合、その船舶に蓄電システムが完備されていれば問題はないが、そうでない場合には、回生状態時には抵抗器でエネルギを放熱する必要がある。しかし、抵抗器にも許容量があり、これを越えると不具合が発生してしまうことは避けられず、操船者はこのような不都合の発生を避けるために操船乃至負荷バランスの調整作業に注意力を傾注する必要があり、作業として大変煩雑であった。
次に、ハイブリッド型二重反転システムである図9に示した従来の舶用推進装置50によれば、複数の補機関20と発電機21が電気需要を満たしているが、前述した通り、電動モータ15が消費する電力と船内電力の合計である総電力量が増大すれば、駆動される補機関20と発電機21の数を必要に応じて順次増やしていく構成となっており、駆動される補機関20と発電機21の数には特に制限が設けられているわけではない。しかしながら、本件発明者等の知見によれば、従来のハイブリッド型二重反転システムにおける補機関と発電機の駆動手法によれば、次のような問題が生じていると考えられる。
図10は、ハイブリッド型二重反転システムである従来の舶用推進装置50において、電動モータ15が消費する電力と船内電力の合計である総電力量と、その時に作動している補機関20及びその作動中の負荷を模式的に表示したものである。補機関20及び発電機21は、図9では4台ずつあるが、図10中では発電補機1、2と表示したように2台を例示している。また、図10中、白抜き矢印の左側にある左図は発電機1台の発電量で総電力量を賄える場合であり、同右側の右図は総電力量が発電機1台の発電量を越えた場合を示している。
従来は、総電力量が増大した場合には、駆動される補機関20と発電機21の数が必要に応じて順次増大していく構成であった。このため、図10の左図の状態から右図の状態に移行する場合、すなわち総電力量が発電機21の1台当りの許容限界以内であった状態から、総電力量が発電機21の1台当りの許容限界を越えた場合には、1台目の補機関20(発電補機1)に加えて2台目の補機関20(発電補機2)が起動してしまう。この状態は、発電機21の1台当りの許容限界を少し越えた程度の総電力量を、2台の発電補機20がそれぞれ半分以下の負荷で負担するという効率の悪い状態である。このように低負荷で2台もの補機関20を運転すると燃費が悪化するのはもちろん、補機関20の燃焼室内にカーボンが付着したり、排気弁の吹き抜けが発生する等、補機関20自体の損耗・損傷をもたらしてしまう。
また、電動モータ15が消費する電力と船内電力の合計である総電力量が、例えば1台の発電機21の許容発電量付近で変動した場合、2台目の発電機21及び補機関20が発動と停止を繰り返してしまう。このような運転状態の場合も、燃費が悪化し、発電機21及び補機関20自体を損耗・損傷してしまう。
また、ハイブリッド型二重反転システムである従来の舶用推進装置50では、前方プロペラ4を主機関9で駆動し、後方プロペラ6を有するポッド推進装置5は専ら舵として使用する操船方法をとる場合がある。そして、このような場合には、後方プロペラ6を駆動する電動モータ15には一定の低いトルクをかけるものとされている。これは、このような操船方法において後方プロペラ6の電動モータ15に全くトルクをかけないとすると、後方プロペラ6は船舶が進む方向に合わせて回転することとなるが、水流から受ける負荷は必ずしも一定とはならないため、後方プロペラ6の駆動機構のギアががたつくチャタリングと呼ばれる現象が発生してしまうからである。そこで、前方プロペラ4で遊転する後方プロペラ6に対して電動モータ15で一定のトルクを加え、進行方向に対応して回転するように制御する必要が生じるのである。
ところが、このようにポッド推進装置5を舵として使用する場合には、後方プロペラ6の電動モータ15には上述したチャタリング防止のために一定の低トルクをかける以外には電力消費がないので、この電力を供給する1台の発電機21を駆動する補機関20の負荷は低く、燃費が悪いという問題があった。
本発明は、上述した従来の問題点を解決することを目的としており、ハイブリッド型二重反転システムにおいて、燃費が良く、補機関の部品が消耗しにくく、さらに前方プロペラと後方プロペラの負荷調整が容易である舶用推進装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された舶用推進装置は、
船体の船尾に設けられた第1のプロペラと、
船体に設けられて前記第1のプロペラを駆動する主機関と、
船体の船尾の外側で前記第1のプロペラに対向して配置されることにより前記第1のプロペラと二重反転プロペラを構成するとともに、鉛直方向に平行な旋回軸を中心として旋回自在となるよう船体に取り付けられた第2のプロペラと、
船体に設けられて前記第2のプロペラを駆動する電動モータと、
船体に設けられて前記電動モータに電力を供給する複数の発電機及び複数の前記発電機をそれぞれ駆動する複数の補機関と、
を有する舶用推進装置において、
指令したトルクで前記電動モータを駆動するトルク制御をインバータによって行うことを特徴としている。
請求項2に記載された舶用推進装置は、請求項1記載の舶用推進装置において、
前記トルク制御において、前記インバータに与える駆動指令信号に一定のトルクリミットを与えることにより、前記電動モータの電力と船内の電力の合計である総電力量が所定の許容限界を越えないように制御することを特徴としている。
請求項3に記載された舶用推進装置は、請求項2に記載の舶用推進装置において、
前記駆動指令信号に与えられる前記トルクリミットが、前記総電力量における前記電動モータの電力の割合又は船内の電力の割合で規定されるとともに、前記割合が複数段階に設定されており、船内の電力の需要に応じて前記割合を選択することにより前記トルクリミットを任意に設定できるようにしたことを特徴としている。
請求項4に記載された舶用推進装置は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の舶用推進装置において、
前記インバータは、指令した回転数で前記電動モータを駆動する回転数制御を行なう機能を有しており、前記インバータによる前記電動モータの制御モードを前記トルク制御と前記回転数制御の何れかに設定できるように構成したことを特徴としている。
請求項1に記載された舶用推進装置によれば、主機関で駆動する前方のプロペラと、電動モータで駆動する後方のプロペラで二重反転システムを構成し、前記電動モータと船内設備に対する電力供給を複数の発電機及び補機関により行なう舶用推進装置において、前記電動モータの駆動をインバータのトルク制御により行なうので、航行状況によって電動モータの回転数が上昇しても回生が起きることはなく、また電動モータの回転数が低下し、さらに電動モータが逆転して回生が起きるような航行状況は殆ど発生し得ない。従って、蓄電システムが装備されていない船舶であっても操船者は回生の発生を心配する必要がなく、前方のプロペラと後方のプロペラの負荷バランスを推進効率が高くなるように設定できる範囲が広くなるので調整作業が楽になる。すなわち、後方のプロペラを駆動する電動モータのトルクを一定に設定しておけば前方のプロペラの出力を一度調整するだけで適切な操船を行なうことができ、前記負荷バランスの調整を頻繁に行なう必要もない。また、トルク制御によれば、荒天時のレーシング現象により急激な負荷変動があっても後方プロペラの負荷が大きく変動することはなく、燃料噴射装置の燃料ラックはハンチングやジグルを起こしにくく、これによって部品の摩耗が早まるということもない。
請求項2に記載された舶用推進装置によれば、請求項1記載の舶用推進装置による効果に加え、さらに前記トルク制御において、前記インバータに与える駆動指令信号に一定のトルクリミットを与えることにより、前記電動モータの電力と船内の電力の合計である総電力量が所定の許容限界を越えないように制御できる。従って、例えば発電機1台当りの許容限界を所定の許容限界とすれば、1台の発電機で発電可能な電力の範囲内に総電力量を制限し、1台の補機関だけを燃費が良く、低損耗の最適負荷状態で駆動して燃費を向上させ、低負荷領域での駆動による補機関の損耗を避けることができる。また後方のプロペラを有するポッド推進装置を専ら舵として使用する操船方法をとる場合において、後方のプロペラの駆動系にチャタリングが発生するのを防止するため、後方のプロペラに一定の低いトルクをかける場合には、この電力消費をまかなう1台の発電機を燃費が良く、低損耗の最適負荷状態で駆動し、主機関により駆動される前方のプロペラの出力を抑えれば、全体として燃費改善の効果が得られる。
請求項3に記載された舶用推進装置によれば、請求項2に記載の舶用推進装置による効果に加え、前記駆動指令信号に与えられる前記トルクリミットを、例えば総電力量における船内の電力の割合に応じて複数段階に設定することができる。例えば船内の電力の需要を、1台の発電機で発電可能な電力(許容限界)の30%のように比較的少なく設定したり、同60%のように比較的多く設定することができ、これを実際の船内の電力の需要に応じて選択することができる。仮に船内の電力の需要が30%程度であった場合、この段階のトルクリミットに設定すれば、1台の発電機で発電可能な電力(許容限界)のうち船内電力に概ね30%が消費され、残りの概ね70%が電動モータの電力に消費され、1台の補機関を最適負荷状態において燃費の良い状態で駆動できる。また、船内の電力の需要が60%程度となった場合、トルクリミットをこの段階に設定すれば、1台の発電機で発電可能な電力(許容限界)のうち船内電力に概ね60%が消費され、残りの概ね30%が電動モータの電力に消費され、30%の場合と同様に1台の補機関を最適負荷状態において燃費の良い状態で駆動できる。船内電力の消費が増大して電動モータの出力が低下した分は、主機関の負荷を高めて前方のプロペラによる推力を増大すればよい。この場合にも全体として燃費改善の効果が得られる。
請求項4に記載された舶用推進装置によれば、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の舶用推進装置による効果に加え、前記インバータによる電動モータの制御モードを、トルク制御と回転数制御の何れかに切り替えて設定できるとう効果がある。これによって、応答性が特に要求される入出港時のような操船状況の場合には、電動モータの制御モードをトルク制御から回転数制御に切り替えて目的を達成することができる。すなわち、トルク制御は、インバータが目標値のトルクに適合したトルク指令信号を電動モータに与えてトルクの制御を行なうものであり、回転数制御のようにセンサで検出した実際の回転数をインバータにフィードバックして目標値の回転数を達成するという追従性の良好な制御手法とは異なり、やや応答性が低いという特徴があるため、応答性を必要とする入出港時のような操船時には、モード切り替えスイッチでインバータによる電動モータの制御モードを回転数制御に切り替えて対応することができる。
本発明の第1実施形態である舶用推進装置の模式的構造図である。 第1実施形態の舶用推進装置において警報盤に設けられたリミッタの回路図である。 第1実施形態の舶用推進装置において警報盤に設けられたリミッタの機能及びリミット値を選択した場合の作用を説明するために、速度制御レバーの操作量を示すハンドルノッチ(0〜10)と、これに対応してインバータが出力するトルク指令信号の関係を示すとともに、リミッタによりトルク指令信号に境界値が加えられる状況を示すグラフである。 ハイブリッド型二重反転システムである舶用推進装置の船内電力需要が1台の発電機の許容限界の約30%である場合において、電動モータが消費する電力及び船内電力の合計である総電力量と、その時に作動している補機関及びその作動中の負荷を模式的に表示した図であって、トルクリミット制御をしない従来例を示す左図と、トルクリミット制御を行なう第1実施形態の舶用推進装置を示す右図を対比して示す図である。 ハイブリッド型二重反転システムである舶用推進装置の船内電力需要が1台の発電機の許容限界の約60%である場合において、電動モータが消費する電力及び船内電力の合計である総電力量と、その時に作動している補機関及びその作動中の負荷を模式的に表示した図であって、トルクリミット制御をしない従来例を示す左図と、トルクリミット制御を行なう第1実施形態の舶用推進装置を示す右図を対比して示す図である。 第1実施形態の舶用推進装置において、電動モータが消費する電力及び船内電力の合計である総電力量と、その時に作動している補機関及びその作動中の負荷を模式的に表示した図であって、船内電力需要が1台の発電機の許容限界の約30%又は約60%である場合と、リミットフリーの場合(リミットをかけない場合)を示す右図を対比して示す図である。 ハイブリッド型二重反転システムである舶用推進装置において、前方のプロペラが主体となって後方のプロペラを舵として使用する場合に、電動モータが消費する電力及び船内電力の合計である総電力量と、その時に作動している補機関及びその作動中の負荷を模式的に表示した図であって、トルクリミット制御をしない従来例を示す左図と、トルクリミット制御を行なう第1実施形態の舶用推進装置を示す右図を対比して示す図である。 (a)はシングルプロペラの回転流による推進のエネルギーを図示する斜視図であり、(b)は二重反転プロペラによる推進のエネルギーを図示する斜視図である。 ハイブリッド型二重反転システムである従来の舶用推進装置の模式的構造図である。 ハイブリッド型二重反転システムである従来の舶用推進装置において、電動モータが消費する電力と船内電力の合計である総電力量と、その時に作動している補機関及びその作動中の負荷を模式的に表示した図であって、発電機1台当りの許容限界内で運転している場合を示す左図と、発電機1台当りの許容限界を越えて運転している場合を示す右図とを対比して示す図である。
図1に示す本実施形態の舶用推進装置1は、船体2の船尾3に前方の第1のプロペラ4を配置し、この第1のプロペラ4の後方に、第2のプロペラ6を有するポッド推進装置5をタンデム配置し、前記第1及び第2の2つのプロペラ4,6で二重反転プロペラを構成するハイブリッド型の二重反転システムのアジマススラスターである。
図1に示すように、前方のプロペラである第1のプロペラ4は、船体2の内部にある駆動軸7に取り付けられており、この駆動軸7は減速機8を介して主機関9(ディーゼルエンジン)に連結されている。
図1に示すように、ポッド推進装置5は、船体2の船尾3の底部に設けられた台床10に垂直軸を中心に旋回自在となるように取り付けられている。まずポッド推進装置5は、船尾3の下方の空間において、第1のプロペラ4の後方に配置された略板状のストラット11を有している。このストラット11は、台床10に対して垂直軸を中心に旋回自在となるように取り付けられており、図示しない油圧モータで旋回駆動されて任意の方向に設定することができる。さらに、ポッド推進装置5は、前記ストラット11の略中央部に取り付けられた筐体であるポッド12と、ポッド12の前端部に取り付けられて前方の第1のプロペラ4に対向して配置された後方の第2のプロペラ6を有している。そして船体2の船尾3の内部には、ポッド推進装置5を駆動するための電動モータ15が配置されている。この電動モータ15は、駆動軸16及び台床10の上のギアボックス17を介して、さらにストラット11及びポッド12の内部にある図示しない伝動機構を介して、第2のプロペラ6に連結されており、第2のプロペラ6を第1のプロペラ4と反対方向に駆動することができる。
図1に示すように、前記ポッド推進装置5を駆動する電動モータ15は、補機関20によって駆動される発電機21から電力の供給を受ける。本例の補機関20は主機関と同様にディーゼルエンジンである。本例では補機関20と発電機21は組で設置されており、特に各組の補機関20の出力と発電機21の発電容量は同一とされ、設置組数は図示のように合計4組であるが、補機関20の出力と発電機21の発電容量は各組間で必ずしも同一である必要はなく、また補機関20と発電機21の設置すべき組数も4組に限るものではなく、複数組、すなわち2組以上であればよい。これら補機関20と発電機21の出力等及び設置組数、そして駆動される組数を電力需要に応じて増大させていく場合の駆動順序等の各要目は、電動モータ15の消費電力及び船内の電力需要等に応じて任意に定めることができる。特に、駆動される補機関20と発電機21の組数を電力需要に応じて増やしていく場合の駆動順序を適宜変更することとすれば、全組の補機関20及び発電機21が均等に使用され、特定組の補機関20と発電機21に過重な負担が加わって損耗が進行することが避けられる。
図1に示すように、各発電機21からの電力は、配電盤を介して船内電源として船内の各設備に供給される。配電盤22は、船内で消費される電力と電動モータ15の電力の合計である総電力量に応じて各補機関20を自動的に起動・停止させる機能を備えており、補機関20及び発電機21の運転台数を調整している。
図1に示すインバータ23は電動モータ15の制御手段であり、回転数制御又はトルク制御の何れかの制御モードを選択して電動モータ15を制御し、補機関20が駆動した発電機21からの電力を選択された制御モードで電動モータ15に供給することができる。このインバータ23による制御は、船舶の機関室に設置された警報盤24と、ブリッジの操舵室に設置された速度制御用のレバー25により行なう。なお、レバー25は操舵室だけでなく、ウイングにも設けることができる。
図1に示すように、レバー25から出力された駆動指令信号は警報盤24のリミッタ26に入力される。本例では、インバータ23による電動モータ15の制御にトルク制御を採用した上で、レバー25からの駆動指令信号にリミッタ26がトルクリミットを設けるトルクリミット制御が行なわれるようになっている。
リミッタ26によるトルクリミット制御とは、インバータ23による電動モータ15のトルク制御において、レバー25からインバータ23に与えられる駆動指令信号に一定のトルクリミット(限界値)をかけることにより、電動モータ15の電力と船内の電力の合計である総電力量が所定の許容限界を越えないように制御することを意味する。ここで、所定の許容限界としては、1台の発電機21で発電が可能な電力量の許容限界を設定した。すなわち、操縦時に電動モータ15をトルク制御している場合には、レバー25の操作量を増大させても、レバー25から出力される駆動指令信号は、限界を越えたある一定値以降は電流値が増大せず、この駆動指令信号を受けたインバータ23が電動モータ15に与えるトルク指令信号にも制限が加わり、1台の発電機21で発電される電力量を総電力量が越えない範囲で、トルク制御が行なわれることとなる。
図2は、レバー25とインバータ23の間に配置されたリミッタ26の構成を示すものであり、図1中に示した警報盤24のリミッタ26以外の構成は、図2では省略してある。リミッタ26は、レバー25から送られる駆動指令信号に異なるトルクリミットを与えるために、異なるリミット値に設定されたリミッター1及び2とそれらを選択するスイッチ28a,28bと、駆動指令信号にトルクリミットを与えずにそのままインバータ23に送るトルク100%の段のスイッチ28cとが、択一的にONとなるように並列に接続された制御手段である。それぞれのリミッターの設定値は可変抵抗器等の調節器27a及び27bで自由に設定できる。
なお、上記リミッタ26は、トルクリミット制御を行なうべく所望のトルクリミットを設定するためのハード構成の一例を示すものであるが、同等の機能をマイクロコントローラとソフトウェアによって実現することもできる。
リミッタ26の1段と2段における各トルクリミットは、前記総電力量における船内の電力の割合に対応して規定されている。推進に使用される電動モータ15で使用される電力以外の船内電力の消費量を、需要が相対的に少ないときと相対的に多いときに分けて試算し、又は実験により求める。その結果に基づき、船内電力の消費量が少ないときには、1台の発電機21で発電可能な電力量の約30%を船内電力として使用できるようにするため、その残りとなる70%以下の電力を電動モータ15で使用できるように、1段のトルクリミットを設定した。
図3は、ハンドルのノッチ数による操作量(横軸、ハンドルノッチ)と、インバータ23から電動モータ15に送られるトルク指令信号(縦軸)との関係を示す図であり、同図(a)に示す1段の場合には、レバー25の操作によりトルク指令信号は増大するが、1台の発電機21による電力量の約70%以下に相当するラインで飽和している。従って、この時には船内電力としては1台の発電機21で発電可能な電力量の約30%を船内電力として使用できることとなる。この時には、補機関20は1台しか駆動していない。
同様に、船内電力の消費量が多いときには、1台の発電機21で発電可能な電力量の約60%を船内電力として使用できるようにするため、その残りとなる40%以下の電力を電動モータ15で使用できるように、2段のトルクリミットを設定した。
図3(b)に示す2段の場合には、レバー25の操作によりトルク指令信号は増大するが、同図(a)の場合よりも早期に、1台の発電機21による電力量の約40%以下に相当するラインで飽和する。従って、この時には船内電力としては1台の発電機21で発電可能な電力量の約60%を船内電力として使用できることとなる。この時にも、補機関20は1台しか駆動していない。
なお、100%の段は、トルクリミットを加えない場合であり、レバー25からの駆動指令信号はそのままリミッタ26を通過してインバータ23に直接加わるので、インバータ23が電動モータ15に与えるトルク指令信号はレバー25の操作に従って特に制限なく増大する。
図3(c)に示すように、100%の段の場合には、レバー25の操作量に比例してトルク指令信号が増大していく。その結果、電動モータ15の電力とその他の船内電力の合計である総電力量が増大すれば、配電盤22による制御により、駆動される補機関20及び発電機21の組数は必要に応じて増大していくこととなる。
トルク制御において行なわれるリミッタ26のトルクリミット制御について、図4及び図5を参照してさらに詳細に説明する。
図4は、電動モータ15のトルク制御において、船内電力需要が約30%と相対的に少ない場合における総電力量と各補機関20(発電補機1、2)の負荷状態を示す図であり、白抜き矢印の左側にある左図がリミット制限をしない場合、同右図が本例でリミッタ26の1段を選択した場合である。
左図のリミット制限をしない場合において、総電力が1台の発電機21の発電容量(許容限界)を越えてしまうと、2台目の発電機21を駆動するために、補機関20は2台目が始動してしまう。すなわち、1台の発電機21による発電量を少し越える程度の電力需要でありながら、これを賄うために2台の補機関20(発電補機1、2)をそれぞれ半分以下の低い負荷率で駆動させていることとなり、燃費が悪く、各補機関20も損耗が大きい。
図4の右図に示すように、左図と略同様の条件下、本例においてリミッタ26の1段を選択した場合には、総電力は1台の発電機21の発電容量(許容限界)を越えないように制限されるので、2台目の補機関20が始動することはなく、1台の発電機21による発電量を越えない程度の電力需要を、1台の補機関20(発電補機1)を80%程度の高い負荷率で駆動させて賄っていることとなり、燃費が良く、各補機関20の損耗は小さい。
図5は、電動モータ15のトルク制御において、船内電力需要が約60%と相対的に多い場合における総電力量と各補機関20(発電補機1、2)の負荷状態を示す図であり、左図がリミット制限をしない場合、右図が本例でリミッタ26の2段を選択した場合である。
左図のリミット制限をしない場合では、総電力が1台の発電機21の発電容量(許容限界)を大きく越えており、2台目の発電機21を駆動するために、2台の補機関20が駆動されている。すなわち、1台の発電機21による発電量の1.5倍程度の電力需要でありながら、これを賄うために2台の補機関20(発電補機1、2)をそれぞれ半分程度の低い負荷率で駆動させていることとなり、燃費が悪く、各補機関20も損耗が大きい。
図5の右図に示すように、左図と略同様の条件下、本例においてリミッタ26の2段を選択した場合には、総電力は1台の発電機21の発電容量(許容限界)を越えないように制限されるので、2台目の補機関20が始動することはなく、1台の発電機21による発電量を越えない程度の電力需要を、1台の補機関20(発電補機1)を80%程度の高い負荷率で駆動させて賄っていることとなり、燃費が良く、各補機関20の損耗は小さい。
このように、本例のトルク制御におけるトルクリミット制御の手法によれば、船内電力の消費状況を配電盤22等のメータで確認して、これに対応したリミットの段をリミッタ26で選択し、インバータ23によって電動モータ15のトルク制御を行なっているので、補機関20は常に燃費が良くかつ低損耗の最適負荷状態で運転され、補機関20の保全と燃費向上が可能となる。なお、燃費が良くかつ低損耗の最適負荷状態は、機関の構造や規模等によっても異なるが、一般には負荷率が60%から90%の範囲と考えられる。
一方、後方の第2のプロペラ6を駆動する電動モータ15にトルクリミットを加えることにより、船速の低下が懸念されるが、本例のタンデム型かつハイブリッド型の二重反転システムによれば、高い推進効率が得られる前後のプロペラ4,6の負荷バランスの調整範囲が広いため、通常航行時には前方の第1のプロペラ4を駆動する主機関9の出力を必要に応じて増大させることが可能であり、後方の第2のプロペラ6のトルクが低下した場合であっても主機関9の出力を増大することによって高い推進効率のままで所望の船速を得ることができる。このように、本例の舶用推進装置によれば、主機関9の出力を増大させたとしても、電動モータ15によるトルク制限を行なって補機関20を最適負荷状態で運転した方が、全体としての燃費は良くなる。
しかしながら、航行状況等により船速が不足し、電動モータ15の高い出力が必要となる場合には、燃費よりも操船優先とし、リミッタ26の100%トルクの段(スイッチ28c)を選択することもできる。図6は、電動モータ15のトルク制御において、総電力量と各補機関20(発電補機1、2)の負荷状態を示す図であり、左図がリミット1段又は2段による制御中の状態を示す図、右図がリミッタ26の100%段(すなわち、リミット制限しない場合)による制御中の状態を示す図である。
図6左図に示すリミッタ26の1段又は2段の場合では、総電力が制限されて、1台の発電機21の発電容量(許容限界)を下回っており、1台の発電機21を駆動するために、1台の補機関20(発電補機1)のみが最適負荷状態で駆動されている。従って燃費が良く、補機関20の損耗は少ない。また、この状態で船速の低下が懸念される場合には、上述したように、主機関9の出力を増大すれば、良好な燃費のままで十分な船速を得ることが可能である。
図6右図に示すリミッタ26の100%段(リミットフリー)の場合では、電動モータ15の消費電力に制限がないため、総電力は1台の発電機21の発電容量(許容限界)を越えており、2台の発電機21を駆動するために、2台の補機関20(発電補機1、2)が負荷率50%程度の低負荷状態で駆動されている。このような制御状態をとれば、燃費はリミッタ26の1段や2段の制御を行なう場合に比べて悪化するが、電動モータ15による出力も増大させることができるので、全体として十分な船速を得ることが可能である。
また、本例の舶用推進装置では、推進力は、主機関9で駆動する前方の第1のプロペラ4によって得るものとし、電動モータ15で後方の第2のプロペラ6を駆動するポッド推進装置5は専ら舵として使用するような操船方法をとる場合がある。前述したように、このような場合には、後方の第2のプロペラ6を駆動する電動モータ15には一定の低いトルクをかけておき、水流から受ける負荷等によって後方の第2のプロペラ6の駆動機構にチャタリングが発生するのを防止している。ところが、これも前述したように、このような駆動手法では、後方の第2のプロペラ6の電動モータ15にはチャタリング防止のための一定の低トルク以外に電力消費がないので、この電力を供給する1台の発電機21を駆動する補機関20の負荷が低く、燃費が悪いという問題があった。
具体的には、前方の第1のプロペラで推進力を得、後方の第2のプロペラを有するポッド推進装置は専ら舵として使用するような操船方法をとる場合としては、例えば漁船の操船において魚群を探索する場合がある。このような場合には、船長は漁労長から指示された魚群を追跡することに集中しているため、主機関と電動モータの出力制御を同時に行うといった微妙な操作に集中することができず、そのために後方の第2のプロペラは前述したチャタリング防止の意味も含めて例えば15%程度の低いトルクをかけているのであるが、本例のようにリミッタ26の1段を選択して30%程度の低負荷状態のトルクリミットをかけておけば、従来と同様に船長は主機関のみの制御調整だけで操船しても従来より良好な燃費が達成できる。
また、前方の第1のプロペラで推進力を得、後方の第2のプロペラを有するポッド推進装置は専ら舵として使用するような操船方法をとるその他の具体例としては、例えば海が荒れている状況で操舵に集中している場合が考えられる。このような場合にも、漁船における魚群探索の場合と同様、主機関と電動モータの出力制御を同時に行うといった微妙な操作に集中することはできないため、後方の第2のプロペラは前述したチャタリング防止の意味も含めて例えば15%程度の低いトルクをかけているが、本例のようにリミッタ26の1段を選択して30%程度の低負荷状態のトルクリミットをかけておけば、従来と同様に船長は主機関のみの制御調整だけに集中して操船しても従来より良好な燃費が達成できる。いずれの場合においても、低負荷であればキャビテーションの心配もない。
そこで、本例の舶用推進装置1において、前方の第1のプロペラ4を主機関9で駆動し、電動モータ15のポッド推進装置5を専ら舵として使用するような操船方法をとる場合には、電動モータ15のトルク制御において前記リミッタ26を1段乃至2段に設定し、後方の第2のプロペラ6に加わるトルクをトルクリミット最大まで引き上げ、これによって発電機21を駆動する補機関20を最適負荷状態で運転することが燃費向上のために好ましい。
図7は、電動モータ15のトルク制御において、船内電力需要が約30%と相対的に少なく、またポッド推進装置5を専ら舵として使用する場合における総電力量と各補機関20(発電補機1、2)の負荷状態を示す図であり、左図がリミット制限をしない場合、右図が本例でリミッタ26の1段乃至2段を選択した場合である。
図7の左図のリミット制限をしない場合には、電動モータ15の消費電力が低いために総電力も1台の発電機21の発電容量(許容限界)の半分以下であり、補機関20は1台目が50%程度の低負荷領域で駆動されている。このため、燃費が低く、各補機関20も損耗が大きい。
図7の右図に示すように、本例においてリミット制限をした場合には、電動モータ15の消費電力は高めに設定されるため、総電力は1台の発電機21の発電容量(許容限界)に近いレベルにまで増大し、このため駆動されている補機関20は1台目だけであり、80%程度の最適負荷状態で駆動されている。このため、燃費が良く、各補機関20の損耗は小さくて済む。
このように、前方の第1のプロペラ4を主機関9で駆動し、電動モータ15のポッド推進装置5を専ら舵として使用する操船方法において、図7の右図に示すようにリミット制限をすると、後方の第2のプロペラ6にかかるトルクが、リミット制限をしない場合の一定の低トルク制御時よりも大きくなるため、船速が増加してしまうが、前方の第1のプロペラ4を駆動する主機関9の出力を低下させることで船速の制御は可能である。また、全体としての燃費が悪化することもない。
本例においては、図1に示すインバータ23は、前述したトルク制御だけでなく、電動モータ15を回転数制御することもできる。回転数制御とは、レバー25からの駆動指令信号を受けたインバータ23が、これに対応した回転数指令信号を電動モータ15に与えることにより、指令した回転数で電動モータ15をフィードバック制御で駆動する制御手法である。
そして、図1に示すように、リミッタ26が設けられている警報盤24には、制御状態切替スイッチ30が設けられている。この制御状態切替スイッチ30を切り替えれば、切り替えた制御モードに対応した制御状態指令信号がインバータ23に入力され、インバータ23は指定された制御モードに移行し、インバータ23の制御モードをトルク制御と回転数制御の何れかに任意に設定することができる。
この制御状態切替スイッチ30は、レバー25から出力される駆動指令信号に対して並列に接続されたトルク接点と回転接点を択一的に閉じる機能を有している。
制御状態切替スイッチ30をトルク制御に設定すると、図1に示すトルク接点と回転接点のうち、トルク接点のみが閉じられた状態となり、レバー25からの駆動指令信号は閉じられたトルク接点を経てリミッタ26に入力され、リミッタ26で選択された段のトルクリミットを加えられてインバータ23に送られてトルク制御に使用される。
制御状態切替スイッチ30を回転数制御に設定すると、図1に示すトルク接点と回転接点のうち、回転接点のみが閉じられた状態となり、レバー25からの駆動指令信号は閉じられた回転接点を経て、トルクリミットを加えられることなく、そのままインバータ23に与えられて回転数制御に供される。
また、以上説明した実施形態では、総電力量が所定の許容限界を越えないように制御しており、その所定の許容限界としては、1台の発電機21で発電が可能な電力量の許容限界を設定した。しかしながら、当該所定の許容限界は、必ずしも1台の発電機21の電力量にする必要はなく、例えば2台の発電機21の合計した電力量を当該所定の許容限界とし、3台目以降の補機関20の始動を抑制するようなリミット制御を行なってもよい。
また、以上説明した実施形態では、リミッタ26によるトルク制御は1段と2段の2段階であったが、3段以上の任意の複数段でトルクリミットを設定することもできるし、またボリューム等の調整手段を用いてトルクリミットを無段階に調整できるようにしてもよい。
また、以上説明した実施形態では、リミッタ26の1段と2段における各トルクリミットは、総電力量における船内の電力の割合に対応して規定されていたが、総電力量における電動モータの電力の割合に対応して規定することもできる。例えば、電動モータで消費される電力が多いと見込まれるときには、1台の発電機21で発電可能な電力量の約70%を電動モータで使用できるようにトルクリミットを設定し、電動モータで消費される電力が少ないと見込まれるときには、1台の発電機21で発電可能な電力量の約30%を電動モータで使用で
以上説明したように、本例の舶用推進装置1によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、タンデム型かつハイブリッド型の二重反転システムの舶用推進装置において、後方のプロペラ6を駆動する電動モータ15をインバータ23のトルク制御により行なうので、回生が起きず、操船者の負担が軽減される。また前方のプロペラ4と後方のプロペラ6の負荷バランスを推進効率が高くなるように設定できる範囲が広くなるので調整作業が楽になり、操船中に頻繁に再調整する必要がない。また、トルク制御によれば、航行状況により急激な負荷変動があっても後方のプロペラ6の負荷が大きく変動することがなく、燃料噴射装置の燃料ラックはハンチングやジグルを起こしにくく、部品は摩耗しにくくなる。
また、前記トルク制御において、インバータ23に与える駆動指令信号に一定のトルクリミットを与える制御を行なっているので、1台の発電機21で発電可能な電力の範囲内に総電力量を制限し、1台の補機関20だけを最適負荷状態で駆動して燃費を向上させ、低負荷領域での駆動による補機関20の損耗を避けることができる。
また、後方のプロペラ6を有するポッド推進装置5を専ら舵として使用する操船方法をとる場合において、後方のプロペラ6の駆動系にチャタリングが発生するのを防止するため、後方のプロペラ6に一定の低いトルクをかける場合には、この電力消費をまかなう1台の発電機21を燃費の良い最適負荷状態で駆動し、主機関9により駆動される前方のプロペラ4の出力を抑えれば、チャタリング防止の目的が達成されるとともに、全体として燃費改善の効果も得られる。
また、リミッタ26において駆動指令信号に与えるトルクリミットを、総電力量における船内の電力の割合に応じて複数段階に設定したので、実際の船内の電力の需要に応じてトルクリミットを選択できる。いずれの段階を選択したとしても、1台の補機関20を最適負荷状態において燃費が良い状態で駆動でき、燃費改善の効果が得られる。なお、船内電力の消費が増大して電動モータ15の出力が低下した分は、主機関9の負荷を高めて前方のプロペラ4による推力を増大すればよいが、この場合にも全体として燃費改善の効果が得られる。
また、インバータ23による電動モータ15の制御モードを、トルク制御と回転数制御の何れかに任意に切り替えることができるので、応答性が特に要求される操船状況の場合には、電動モータ15の制御モードをトルク制御から回転数制御に切り替えて目的を達成することができる。
1…舶用推進装置
2…船体
3…船尾
4…第1のプロペラ(前方プロペラ)
5…ポッド推進装置
6…第2のプロペラ(後方プロペラ)
9…主機関
15…電動モータ
20…補機関
21…発電機
23…インバータ
24…警報盤
26…リミッタ
30…制御状態切替スイッチ

Claims (4)

  1. 船体の船尾に設けられた第1のプロペラと、
    船体に設けられて前記第1のプロペラを駆動する主機関と、
    船体の船尾の外側で前記第1のプロペラに対向して配置されることにより前記第1のプロペラと二重反転プロペラを構成するとともに、鉛直方向に平行な旋回軸を中心として旋回自在となるよう船体に取り付けられた第2のプロペラと、
    船体に設けられて前記第2のプロペラを駆動する電動モータと、
    船体に設けられて前記電動モータに電力を供給する複数の発電機及び複数の前記発電機をそれぞれ駆動する複数の補機関と、
    を有する舶用推進装置において、
    指令したトルクで前記電動モータを駆動するトルク制御をインバータによって行うことを特徴とする舶用推進装置。
  2. 前記トルク制御において、前記インバータに与える駆動指令信号に一定のトルクリミットを与えることにより、前記電動モータの電力と船内の電力の合計である総電力量が所定の許容限界を越えないように制御することを特徴とする請求項1記載の舶用推進装置。
  3. 前記駆動指令信号に与えられる前記トルクリミットが、前記総電力量における前記電動モータの電力の割合又は船内の電力の割合で規定されるとともに、前記割合が複数段階に設定されており、船内の電力の需要に応じて前記割合を選択することにより前記トルクリミットを任意に設定できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の舶用推進装置。
  4. 前記インバータは、指令した回転数で前記電動モータを駆動する回転数制御を行なう機能を有しており、前記インバータによる前記電動モータの制御モードを前記トルク制御と前記回転数制御の何れかに設定できるように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の舶用推進装置。
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