JP2011018751A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接する保護装置を備える半導体装置において、クロストークノイズの低減を実現する。
【解決手段】本発明に係る半導体装置に備えられた隣接位置に配置される保護装置50A,50Bは、第1導電型半導体基板1と、第1導電型ウェル12と、保護対象の回路の端子に接続された第2導電型の第1の領域22、21cと、第1の電圧が印加される、第2導電型の第2の領域21b、21dと、第1導電型ウェル12を囲むように形成された第2導電型ガードリングウェル23と、ガードリングウェル23の深層部に接触し、第1の領域22、21cに接触せずに隣接して形成された第2導電型深層領域24と、第1導電型ウェル12よりも不純物濃度が高く、第2導電型深層領域24より下層に配置され、第1の領域22の下層から、少なくともその近傍領域の第2導電型深層領域24までに亘って形成された第1導電型深層領域14とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、隣接する複数の保護装置を備えた半導体装置に関する。
半導体装置には、入力端子に印加されたノイズによって保護対象の回路(内部回路)が静電破壊されるのを防止するために、保護装置が備えられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、クロストークの低減、ラッチアップ耐量の向上を図る保護装置が提案されている。図6に、特許文献1に開示された保護装置の模式的断面図を示す。
保護装置として機能する静電保護装置200は、P型半導体基板101の上面に形成されているドレインNウェル122をドレインとし、ドレインNウェル122の近傍に形成されているN型拡散層121b、121dをソースとするNchMOSトランジスタを備える。ドレインNウェル122には、内部回路の入力端子T1,T2に接続されたN型拡散層121cが形成されている。
N型拡散層121b、121dは、NchMOSトランジスタのバックゲートバイアス用のP型拡散層111aと共にPウェル112内に形成されている。P型拡散層111aとN型拡散層121b、121dは、共にグランド電圧(接地電圧)GNDが印加されている。
なお、P型拡散層111aとN型拡散層121b、121dが形成されているPウェル112は、ドレインNウェル122近傍に、1つのドレインNウェル122に付き2つの割合で形成されている。
また、上記構成のNchMOSトランジスタの周囲には、N型拡散層121aを備えるガードリングNウェル123が形成されている。ガードリングNウェル123には、電源電圧VDDが印加されている。また、隣接するガードリングNウェル123間には、グランドPウェル113が形成されている。
さらに、静電保護装置200は、ガードリングNウェル123の深層部に接触して形成された深層部Nウェル124を備える。深層部Nウェル124は、対応するドレインNウェル122に接触せずに隣接して配置されている。また、ドレインNウェル122は、Pウェル112の深さ以上の深さに形成されている。
上記構成の静電保護装置200において、図6に示すように、入力端子T1に接続されているドレインNウェル122をエミッタとし、Pウェル112をベースとし、ガードリングNウェル123に接続された深層部Nウェル24をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタQ1が形成される。また、入力端子T2に接続されているドレインNウェル122をコレクタとし、グランドPウェル113をベースとし、入力端子T1に接続されているドレインNウェル122をエミッタとする寄生バイポーラトランジスタQ2が形成される。なお、ドレインNウェル122とPウェル112内に形成されているN型拡散層121b、121dは、NchMOSトランジスタのソースを形成している。
上記構成の静電保護装置200は、以下のように動作する。まず、ノイズによるプラス極性の電圧が入力端子T1に印加された場合、NchMOSトランジスタのドレインとして機能するドレインNウェル122の電位は、ソースとして機能するN型拡散層121cの電位より高くなる。これにより、NchMOSトランジスタの順方向に電流が流れ、該電圧を低下(電圧の絶対値を低下)させ、ノイズ電流が内部回路に流れるのを防止できる。一方、ノイズによるマイナス極性の電圧が入力端子T1に印加された場合、入力端子T1へのノイズ電圧の印加が解消されるまでの間、静電保護装置200において形成されている寄生バイポーラトランジスタQ1、Q2が動作する。
特許第3184168号
近年、車載品等の半導体装置においては、その使用する電源電圧が30V以上と高くなってきている。このため、顧客から高耐圧仕様の半導体装置が要求されている。半導体装置が高耐圧仕様になると、ノイズなどによって印加される電圧も高電圧となる。高電圧のノイズが半導体装置に印加されると、半導体装置の内部電流も増加し、クロストークノイズ電流として流れる電流値も多くなる。その結果、通常動作において、端子の外部からノイズ電流が流入した場合、他の端子に対するクロストークノイズ電流の影響によって半導体装置の機能に重大な不具合をもたらす可能性が増加する。
また、半導体装置のチップサイズは、コスト削減を図るために縮小化する傾向にある。チップサイズの縮小化に伴い、隣接するN型拡散層間の距離は近くなる傾向にある。一般的に、図7に示すN型拡散層間の距離とクロストーク電流を示すグラフより明らかなように、クロストーク電流は隣接するN型拡散層の距離の影響を顕著に受けてしまう。従って、半導体装置のチップサイズの更なる縮小化を実現するためにも、クロストーク電流の低減の要求(必要性)が高まってきている。
上記特許文献1に記載の静電保護装置200は、ガードリングNウェル123の深層部に接触して形成された深層部Nウェル124が、ドレインNウェル122に接触せずに隣接して配置されている。これにより、入力端子T1にノイズによるマイナス極性の電圧が印加された場合、寄生トランジスタQ1から入力端子T1に接続されているドレインNウェル122に流れる電流により、寄生トランジスタQ2が入力端子T2から引く電流が少なくなる。このため、入力端子T2に発生するクロストークノイズを低減することができる。
しかしながら、半導体装置に使用する電圧の高電圧化に伴い、半導体装置の仕様も高耐圧化となり、入力端子T1に印加されるノイズとなるマイナス極性の電圧もより高電圧となってきている。このため、寄生トランジスタQ2が入力端子T2から引く電流も増加してしまう。従って、上記特許文献1に比して、よりクロストークノイズの低減を図ることができる技術が求められている。
本発明に係る第1の態様の半導体装置は、隣接位置に複数の保護装置を備える半導体装置であって、前記保護装置は、第1導電型半導体基板と、前記第1導電型半導体基板の一面に形成された第1導電型ウェルと、前記第1導電型ウェルに形成され、保護対象の回路の端子に接続された第2導電型の第1の領域と、前記第1導電型ウェルに形成され、第1の電圧が印加される、第2導電型の第2の領域と、前記第1導電型ウェルを囲むように形成された第2導電型ガードリングウェルと、前記半導体基板内に形成され、前記ガードリングウェルの深層部に接触し、前記第1の領域に接触せずに隣接して形成された第2導電型深層領域と、前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高く、前記第2導電型深層領域より下層に配置され、前記第1の領域の下層から、少なくともその近傍領域の前記第2導電型深層領域までに亘って形成された第1導電型深層領域とを備える。そして、前記第2導電型の第1の領域は、前記第1導電型ウェルの深さ以上の深さに形成されている。
本発明に係る第2の態様の半導体装置は、隣接位置に複数の保護装置を備える半導体装置であって、前記保護装置は、第1導電型半導体基板と、前記第1導電型半導体基板の一面に形成された第1導電型ウェルと、前記第1導電型ウェルに形成され、保護対象の回路の端子に接続された第2導電型の第1の領域と、前記第1導電型ウェルに形成され、第1の電圧が印加される、第2導電型の第2の領域と、前記第1導電型ウェルを囲むように形成された第2導電型ガードリングウェルと、前記半導体基板内に形成され、前記ガードリングウェルの深層部に接触し、前記第1の領域に接触せずに隣接して形成された第2導電型深層領域と、前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高く、前記第2導電型深層領域より下層に配置され、前記第1の領域の下層から、少なくともその近傍領域の前記第2導電型深層領域までに亘って形成された第1導電型深層領域とを備える。前記第1の領域と前記第2の領域とは、それぞれ電界効果トランジスタのソース又はドレインを形成する。そして、前記第2導電型の第1の領域は、前記第1導電型ウェルの深さ以上の深さに形成されている。
本発明に係る第3の態様の半導体装置は、隣接位置に複数の保護装置を備える半導体装置であって、前記保護装置は、第1導電型半導体基板と、Nch保護トランジスタを取り囲む第2導電型ガードリングウェルと、前記Nch保護トランジスタのドレインとして機能する第1の領域と、前記第1の領域と接続され、保護対象の回路に接続される端子と、前記第2導電型ガードリングウェルの深層部に接触し、かつ、前記第1の領域と所定の間隔を持って配置された第2導電型深層領域と、前記第1の領域、前記第2導電型深層領域、及び前記第2導電型ガードリングウェルで囲まれた領域に形成された第1導電型ウェルと、前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高く、前記第2導電型深層領域より下層に配置され、前記第1の領域の下層から、少なくともその近傍領域の前記第2導電型深層領域の一部までに亘って形成された第1導電型深層領域とを備える。前記Nch保護トランジスタのソース、及びバックゲートバイアス、並びに、前記隣接する保護装置間に配置された第1導電型の第3の領域には、第1の電位が接続され、前記第2導電型ガードリングには、第1の電位より電位の高い第2の電位が接続されている。
本発明に係る半導体装置によれば、第1導電型深層領域を設けることにより、コレクターエミッタ間電流ICEを下げることができる。その結果、寄生バイポーラトランジスタの電流増幅率hfeを下げ、クロストークノイズ電流の低減を図ることができる。
本発明によれば、隣接する保護装置を備える半導体装置において、特許文献1よりさらにクロストークノイズの低減を実現することができるという優れた効果を有する。
実施形態1に係る保護装置を有する半導体装置のレイアウト構成を示す模式的平面図。 図1のII−II切断部断面図。 実施形態1に係る保護装置の等価回路図。 実施形態2に係る保護装置を有する半導体装置のレイアウト構成を示す模式的平面図。 図4のV−V切断部断面図。 特許文献1に記載の保護装置の断面図。 隣接するN型拡散層の距離に対してクロストーク電流をプロットした図。
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。また、以降の図における各部材のサイズや比率は、説明の便宜上のものであり、実際のものとは異なる。また、以降の複数の実施形態において、同一の要素部材には同一符号を付し、適宜その説明を省略する。
[実施形態1]
図1に、本実施形態1に係る保護装置を有する半導体装置のレイアウト構成を示す模式的平面図を、図2に、図1のII−II切断部断面図を示す。なお、図1及び図2においては、説明の便宜上、フィールド酸化膜や層間絶縁膜、上層配線層等の図示を省略する。以降の図においても同様とする。また、実施形態1においては、第1導電型としてP型を例にとり説明する。また、以降の説明において、適宜、「P型」のものは「P」、「N型」のものは「N」と表記する。
半導体装置100は、図2に示すように、第1導電型半導体基板として機能するP型半導体基板1(以下、「基板1」とも称する)を備える。半導体装置100は、隣接する位置に配置された保護装置として機能する静電保護装置50A,50Bを備える。静電保護装置50Aは、保護対象となる回路である内部回路(不図示)の入力端子T1に接続されている。同様にして、静電保護装置50Bは、保護対象となる回路である内部回路(不図示)の入力端子T2に接続されている。実施形態1においては、静電保護装置50A,50Bの基本的な構成は、接続されている内部回路及びその入力端子が異なる点を除いて同様とする。
基板1には、図1及び図2に示すように、P型領域として、P型拡散層11a、11b(以下、両者を区別する必要がない場合には、「P型拡散層11」と称する)、第1導電型ウェルとして機能するPウェル12、第1導電型グランドウェルとして機能するグランドPウェル13、第1導電型深層領域として機能する深層部Pウェル14が形成されている。Pウェル12及びグランドPウェル13の不純物濃度は、基板1の不純物濃度よりも高く設定し、深層部Pウェル14の不純物濃度よりも低く設定する。
また、基板1には、N型領域として、N型拡散層21a〜21d(以下、これらを区別する必要がない場合には「N型拡散層21」と称する)、第2導電型ドレインウェルとして機能するドレインNウェル22、第2導電型ガードリングウェルとして機能するガードリングNウェル23、第2導電型深層領域として機能する深層部Nウェル24が形成されている。
基板1上には、ゲート30a、30b(以下、両者を区別する必要がない場合には「ゲート30」と称する)、ゲート酸化膜(不図示)、層間絶縁膜(不図示)上層配線層(不図示)等が形成されている。
N型拡散層21は、図1及び図2に示すように、複数形成されている。そのうちの1つに、平面視上の形状が枠体状(環状)のN型拡散層21aがある。N型拡散層21aに囲まれた領域内には、P型拡散層11aが形成されている。P型拡散層11aは、N型拡散層21b、21c、21dの外側であって、N型拡散層21aの内側に、平面視上の形状が枠体状(環状)に形成されている。P型拡散層11aに囲まれた領域内には、図1中のY方向に延在し、互いに離間して配置されるアイランド状の3つのN型拡散層21b〜21dが形成されている。
P型拡散層11bは、静電保護装置50Aと静電保護装置50Bの間に図1中のY方向に延在するように配設されている。P型拡散層11bの形状は、一例であって、例えば、ガードリングNウェル23を取り囲むように環状としてもよい。
ガードリングNウェル23は、枠体状に形成されたN型拡散層21aの直下層、及びその周囲に亘って任意の幅で形成されている。従って、ガードリングNウェル23は、N型拡散層21aと同様に、枠体状(環状)となっている。ガードリングNウェル23は、深層部で深層部Nウェル24と接触するように、図2中のZ方向に延在されている。
ドレインNウェル22は、N型拡散層21cの直下層、及びその周囲に亘って形成されている。ドレインNウェル22の深さは、ガードリングNウェル23の深さとほぼ同程度となるように、図2中のZ方向に延在されている。但し、ガードリングNウェル23とは異なり、深層部Nウェル24と接触させず、ドレインNウェル22と深層部Nウェル24が規定の間隔を持って接しないように配置されている。換言すると、深層部Nウェル24は、ドレインNウェル22の直下層及びその近傍に配設されないように形成されている。
深層部Nウェル24は、前述したように、ドレインNウェル22の直下及びその近傍、及びこれらの領域のY方向延在領域以外の領域であって、N型ガードリング23に囲まれた領域内に深層部Nウェル24を配設する。従って、深層部Nウェル24は、静電保護装置50A内において、図1に示すように、2つに分断されている。静電保護装置50Bにおいても同様である。深層部Nウェル24が配設されている領域において、ガードリングNウェル23の外周と深層部Nウェル24の外周は、概ね一致するように、平面視上、重畳的に配設されている(図1及び図2参照)。
Pウェル12は、ドレインNウェル22、ガードリングNウェル23、深層部Nウェル24により囲まれた領域に形成されている。静電保護装置50A内において、Pウェル12は、平面視上、環状となるように形成されている。静電保護装置50Bについても同様である。
静電保護装置50A,50Bにおいて、基板1の一面に形成されたPウェル12には、内部回路の入力端子T1,T2に接続された第2導電型の第1の領域であるドレインNウェル22、及びN型拡散層21cが形成されている。また、Pウェル12には、第1の電圧であるグランド電圧が印加され、第2の領域であるN型拡散層21b、21dが形成されている。ガードリングNウェル23は、前述したように、Pウェル12を囲むように形成されている。なお、本実施形態1においては、ドレインNウェル22の深さが、Pウェル12と同程度である例について説明したが、Pウェル12よりも、ドレインNウェル22の深さを深く設定してもよい。
グランドPウェル13は、隣接位置に配設された複数の保護装置間に形成されている。実施形態1においては、静電保護装置50AのガードリングNウェル23と、静電保護装置50BのガードリングNウェル23が互いに対向配置された領域に形成されている。グランドPウェル13とPウェル12は、同一の製造工程により製造するようにしてもよい。なお、グランドPウェル13とP型拡散層11bが第1導電型の第3の領域として機能する。
深層部Pウェル14は、図1及び図2に示すように、深層部Nウェル24よりもさらに深い位置に配設されている。深層部Pウェル14の形成領域は、静電保護装置50A,50B及びこれらの間隙に亘って実質的に全面に配設されている。但し、深層部Pウェル14は、ドレインNウェル22の下層から、少なくともその近傍領域の深層部Nウェル24の一部にまで亘って、平面視上、重畳するように形成されていればよい。深層部Pウェル14は、深層部に高濃度に不純物が導入された層であり、例えば、イオン注入により得ることができる。
ゲート30aは、図1に示すように、N型拡散層21bとN型拡散層21cの間の基板1上に、図1中のY方向に延在するように形成されている。同様にして、ゲート30bは、N型拡散層21cとN型拡散層21dの間の基板1上に、図1中のY方向に延在するように形成されている。なお、本実施形態1においては、ゲート30を最小限の2本で構成しているが、3本以上で構成してもよい。
2つのN型拡散層21b、21dは、Pウェル12の上層に形成されている。N型拡散層21b、21dは、Nch保護トランジスタ(例えば、NchMOSトランジスタ)55のソースとなるソース領域であり、これらの間に配置されるN型拡散層21cはドレイン領域となる。P型拡散層11aは、Nch保護トランジスタのバックゲートバイアスとして機能する。
静電保護回路50A内には、Nch保護トランジスタ55が2つ形成されている。Nch保護トランジスタ55が静電保護素子として機能する。なお、実施形態1においては、Nch保護トランジスタ55が静電保護回路内に2つ配設されている例を述べたが、3つ以上配設されていてもよい。
静電保護装置50AのNch保護トランジスタ55のドレイン領域となるN型拡散層21cは、前述したように、入力端子T1に接続されている。また、静電保護装置50BのNch保護トランジスタ55のドレイン領域となるN型拡散層21cは、入力端子T2に接続されている。枠体状に形成されたN型拡散層21aは、第2の電位を供給する電源電圧VDDに接続されている。従って、ガードリングNウェル23、深層部Nウェル24には、電源電圧VDDが印加される。P型拡散層11a、11b、及びN型拡散層21b、21dは、上層配線(不図示)を介して第1の電圧として機能するグランド電圧GNDに接続されている。換言すると、Pウェル12、グランドPウェル13は、GND接地されている。なお、第1の電位は、第2の電位より低いものであればよく、電源電圧やグランド電圧に変えて、バイアス電圧などを供給するものにも本発明を適用できる。
上記のように構成された半導体装置100において、入力端子T1にマイナスのノイズ電流が流れた場合を考える。この場合、図2に示すような寄生バイポーラトランジスタ(寄生NPNトランジスタ)Q1,Q2が形成される。寄生バイポーラトランジスタQ1は、ドレインNウェル22及びN型拡散層21cからなる第1の領域をエミッタとし、Pウェル12をベースとし、深層部Nウェル24をコレクタとする。
なお、P型拡散層11aは、Pウェル12と電気的に接続されているので、Pウェル12とP型拡散層11aがベースとして機能すると考えることもできる。また、ガードリングNウェル23は、深層部Nウェル24と電気的に接続されているので、これらがコレクタとして機能すると考えることもできる。
また、寄生バイポーラトランジスタQ2は、入力端子T2に接続される第1の領域をコレクタとし、深層部Pウェル14をベースとし、入力端子T1に接続される第1の領域をエミッタとする。このときの等価回路図を図3に示す。なお、寄生バイポーラトランジスタQ1と同様に、P型拡散層11b、グランドPウェル13及び深層部Pウェル14をベースと考えることもできる。
入力端子T1にノイズとなるマイナス極性の高電圧が印加されると、マイナスのノイズ電流が流れる。そして、寄生バイポーラトランジスタQ1、Q2が動作した際、電流ルートとして、寄生バイポーラトランジスタQ2よりも寄生バイポーラトランジスタQ1の方が比較的大きな割合で電流を流す。このとき、ノイズ電流として、寄生バイポーラトランジスタQ2のエミッタ電流が端子T1に流れる。このとき、クロストークノイズ電流として、端子T2に接続される寄生バイポーラトランジスタQ2のコレクタより電流が流れる。
寄生バイポーラトランジスタQ2のベースとなるグランドPウェル13は、P型半導体基板1に接続されるが、深層部Pウェル14を配置することにより、寄生バイポーラトランジスタQ2の電流増幅率hfeを下げることができる。この時の電流増幅率hfeの値は、ベースを形成する拡散濃度によって決められる。通常用いられるP型半導体基板1の不純物濃度は、概ね1×1015個/cmである。一方、深層部Pウェル14の不純物濃度は、概ね1×1018個/cmである。すなわち、深層部Pウェル14に比べてP型半導体基板1の不純物濃度は、1/1000程度となっている。なお、P型半導体基板1及び深層部Pウェル14の不純物濃度は、上記に限定されるものではない。但し、P型半導体基板の濃度よりも深層部Pウェル14の濃度を数千倍オーダ以上に設定することにより、本発明の効果をより効果的に引き出すことができる。
寄生バイポーラトランジスタQ2の電流増幅率hfeの低下に伴って、クロストークノイズ電流として寄生バイポーラトランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間電流ICEが減る。寄生バイポーラトランジスタQ2のベースとなるグランドPウェル13は、GND接地されているので、GND側よりベース電流が供給される。その結果、入力端子T1にノイズとして印加されたマイナス極性の電圧により発生するノイズ電流は、GND側で吸収される。そして、入力端子T2から流れ込む電流を削減することができ、クロストークノイズ電流の低減を行うことができる。
本実施形態1によれば、寄生バイポーラトランジスタQ2のベースを構成する要素として、深層部Nウェル24の他に深層部Pウェル14を深層部に追加している。このため、寄生バイポーラトランジスタQ2のベース−エミッタ間電流を増加させることができる。その結果、上記特許文献1に比して寄生バイポーラトランジスタQ2の電流増幅率を下げることが可能となる。トランジスタの特性上、エミッタ電流はベース電流とコレクタ電流の合計であり、寄生バイポーラトランジスタQ2のベース−エミッタ間電流が上昇すると、寄生バイポーラトランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間電流が減少することになる。すなわち、クロストークノイズ電流として入力端子T2より流れる電流を抑制することができる。従って、高耐圧仕様の半導体装置においても、クロストークノイズの低減を図ることができる。
また、本実施形態1によれば、ラッチアップ耐量の向上を図ることができる。深層部Pウェル14は、P型半導体基板1の不純物濃度に比して例えば、1000倍程度大きいことから寄生バイポーラトランジスタQ2の電流増幅率hfeが、例えば1/1000になる。このため、寄生バイポーラトランジスタQ2のベース電流IBが上昇する。寄生バイポーラトランジスタQ2のベースは、グランドPウェル13を介してGND接地されていることから、GND側より電流を供給する。このため、他の寄生バイポーラトランジスタがオンする割合が減少し、ラッチアップ耐量が向上する。
[実施形態2]
次に、上記実施形態とは異なる保護装置を有する半導体装置の一例について説明する。本実施形態2に係る半導体装置は、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、静電保護装置50Aから静電保護装置50Bの全領域に亘って深層部Pウェル14が形成されていたのに対し、本実施形態2においては、深層部Pウェル14が形成されていた位置に、これに代わり、ドレインNウェル22を覆い、かつ、ドレインNウェル22下層から深層部Nウェル24の一部と平面視上、重畳的に配置される領域まで延在されたP型エピタキシャル層15を配設している点において相違する。
図4に、本実施形態2に係る保護装置を有する半導体装置のレイアウト構成を示す模式的平面図を、図5に、図4のV−V切断部断面図を示す。
図4に示すように、P型エピタキシャル層15は、深層部Nウェル24より下層であって、ドレインNウェル22の下層、及びドレインNウェル22から深層部Nウェル24の一部と重なる領域までに亘って形成されている。これらは、図4中のY方向に延在されている。
本実施形態2によれば、上記実施形態1と同様の理由により、高耐圧仕様の半導体装置においても、クロストーク低減効果が得られる。また、上記実施形態1と同様の理由により、ラッチアップ耐量の向上を図ることができる。さらに、深層部Nウェル24の下層に配置する層として適用するP型エピタキシャル層は、シリコンの結晶構造の品質が良いので、製造上の歩留まりを上げることができる。
なお、上記実施形態1及び2においては、保護装置を2つ備える例について述べたが、これは一例であって、隣接する保護装置を2つ以上備える半導体装置に対して本発明を適用可能である。また、上記実施形態においては、静電保護装置50A,50Bが同様の構成となっている例について述べたが、同一構造であることは必須ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
1 P型半導体基板
11 P型拡散層
12 Pウェル
13 グランドPウェル
14 深層部Pウェル
15 P型エピタキシャル層
21 N型拡散層
22 ドレインNウェル
23 ガードリングNウェル
24 深層部Nウェル
30 ゲート
50A,50B 保護装置
55 Nch保護トランジスタ
100 半導体装置

Claims (7)

  1. 隣接位置に複数の保護装置を備える半導体装置であって、
    前記保護装置は、
    第1導電型半導体基板と、
    前記第1導電型半導体基板の一面に形成された第1導電型ウェルと、
    前記第1導電型ウェルに形成され、保護対象の回路の端子に接続された第2導電型の第1の領域と、
    前記第1導電型ウェルに形成され、第1の電圧が印加される、第2導電型の第2の領域と、
    前記第1導電型ウェルを囲むように形成された第2導電型ガードリングウェルと、
    前記半導体基板内に形成され、前記ガードリングウェルの深層部に接触し、前記第1の領域に接触せずに隣接して形成された第2導電型深層領域と、
    前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高く、前記第2導電型深層領域より下層に配置され、前記第1の領域の下層から、少なくともその近傍領域の前記第2導電型深層領域までに亘って形成された第1導電型深層領域とを備え、
    前記第2導電型の第1の領域は、前記第1導電型ウェルの深さ以上の深さに形成されている半導体装置。
  2. 隣接位置に複数の保護装置を備える半導体装置であって、
    前記保護装置は、
    第1導電型半導体基板と、
    前記第1導電型半導体基板の一面に形成された第1導電型ウェルと、
    前記第1導電型ウェルに形成され、保護対象の回路の端子に接続された第2導電型の第1の領域と、
    前記第1導電型ウェルに形成され、第1の電圧が印加される、第2導電型の第2の領域と、
    前記第1導電型ウェルを囲むように形成された第2導電型ガードリングウェルと、
    前記半導体基板内に形成され、前記ガードリングウェルの深層部に接触し、前記第1の領域に接触せずに隣接して形成された第2導電型深層領域と、
    前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高く、前記第2導電型深層領域より下層に配置され、前記第1の領域の下層から、少なくともその近傍領域の前記第2導電型深層領域までに亘って形成された第1導電型深層領域とを備え、
    前記第1の領域と前記第2の領域とは、それぞれ電界効果トランジスタのソース又はドレインを形成し、
    前記第2導電型の第1の領域は、前記第1導電型ウェルの深さ以上の深さに形成されている半導体装置。
  3. 隣接位置に複数の保護装置を備える半導体装置であって、
    前記保護装置は、
    第1導電型半導体基板と、
    Nch保護トランジスタを取り囲む第2導電型ガードリングウェルと、
    前記Nch保護トランジスタのドレインとして機能する第1の領域と、
    前記第1の領域と接続され、保護対象の回路に接続される端子と、
    前記第2導電型ガードリングウェルの深層部に接触し、かつ、前記第1の領域と所定の間隔を持って配置された第2導電型深層領域と、
    前記第1の領域、前記第2導電型深層領域、及び前記第2導電型ガードリングウェルで囲まれた領域に形成された第1導電型ウェルと、
    前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高く、前記第2導電型深層領域より下層に配置され、前記第1の領域の下層から、少なくともその近傍領域の前記第2導電型深層領域の一部までに亘って形成された第1導電型深層領域と、
    を備え、
    前記Nch保護トランジスタのソース、及びバックゲートバイアス、並びに、前記隣接する保護装置間に配置された第1導電型の第3の領域には、第1の電位が接続され、前記第2導電型ガードリングには、第1の電位より電位の高い第2の電位が接続されている半導体装置。
  4. 前記第1導電型がP型であり、前記第2導電型がN型であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1導電型ウェル、前記第1の領域、前記第2導電型深層領域が、順に寄生バイポーラトランジスタの、ベース、エミッタ、コレクタを形成し、
    前記第1導電型深層領域、前記隣接する保護装置に形成された一方の第1の領域、前記隣接する保護装置に形成された他方の第1の領域が、順に第2の寄生バイポーラトランジスタのベース、エミッタ、コレクタを形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1導電型深層領域は、前記隣接する保護装置間に配置された第1導電型拡散層の下層にまで延在されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1導電型深層領域は、前記隣接する保護装置、及びこれらの間隙に実質的に全面に亘って形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
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