JP2011018481A - 双極型二次電池 - Google Patents

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拓哉 木下
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Abstract

【課題】各単電池の集電体の電位を出力するための配線基板が、集電体から剥離し難い双極型二次電池を提供する。
【解決手段】本発明の双極型二次電池100は、発電要素30と、第1接続部51と、第2接続部52とを有する。発電要素30は、集電体22の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成される双極型電極21が電解質層25を介して積層されて形成される。第1接続部51は、積層方向に隣り合う集電体22b,22cの間に挟持され、絶縁層51aの両面に集電体22b,22cと接する導電層51b,51cが形成される。第2接続部52は、隣り合う集電体22b,22cの間に配置され、第1接続部51を介して集電体22b,22cの電位を出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、双極型二次電池に関する。
近年、ハイブリッド電気自動車(HEV)および電気自動車(EV)などの電動車両の需要の増加に伴い、これら電動車両の駆動源である二次電池の生産量が増加している。二次電池の構造には様々なものがあり、そのなかでも、複数の単電池が直列に積層された構造の双極型二次電池が良く知られている。
双極型二次電池は、電池性能を維持する観点から稼働中に各単電池の出力電圧を逐次検出することが求められる。双極型二次電池の各単電池の出力電圧を検出するための電圧検出用配線技術としては、下記特許文献1に単電池電圧を検出するための配線基板が開示されている。特許文献1の配線基板では、複数積層された単電池の各々の集電体にフレキシブルフラットケーブルを用いた配線基板が取付けられており、集電体における電位が逐次出力される。
特開2005−235463号公報
しかしながら、上記特許文献1の配線基板では、フレキシブルフラットケーブルが集電体と片面のみで接しているため、フレキシブルフラットケーブルと集電体との接合面において応力が生じた場合、フレキシブルフラットケーブルが変形して集電体から剥離するおそれがある。
本発明は、集電体から剥離し難い双極型二次電池を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の双極型二次電池は、発電要素と、第1接続部と、第2接続部とを有する。発電要素は、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成される双極型電極が電解質層を介して積層されて形成される。第1接続部は、積層方向に隣り合う集電体の間に挟持されており、絶縁層の両面に集電体と接する導電層が形成されている。第2接続部は、隣り合う集電体の間に配置され、第1接続部を介して集電体の電位を出力する。
本発明の双極型二次電池によれば、配線基板と、配線基板を挟んで隣り合う集電体とが構造的に一体となるので、配線基板が集電体から剥離し難くできる。
本発明の第1の実施の形態における双極型二次電池の外観図である。 図1に示す双極型二次電池のA−A線に沿う断面図である。 図1に示す双極型二次電池のB−B線に沿う断面図である。 図4(A)は、本発明の第1の実施の形態における双極型二次電池の配線基板の部分を拡大した断面図である。図4(B)および図4(C)は、配線基板が他の位置に配置された場合の配線基板の部分を拡大した断面図である。 図1に示す双極型二次電池から構成される組電池を説明するための斜視図である。 図5に示す組電池を搭載した車両を説明するための概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態における双極型二次電池の配線基板の部分を拡大した断面図である。 図7に示す配線基板を説明するための斜視図である。 本発明の第3の実施の形態における双極型二次電池の配線基板の部分を拡大した断面図である。 本発明の第4の実施の形態における双極型二次電池の配線基板の部分を拡大した断面図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の双極型二次電池の実施の形態を説明する。なお、図中、同一の部材には同一の符号を用いた。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。以下の各実施の形態では、双極型リチウムイオン二次電池を例示して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における双極型二次電池の外観図である。本実施の形態の双極型二次電池は、単電池の電位を出力するための配線基板が、隣り合う集電体により狭持されるものである。
図1に示すとおり、本実施の形態の双極型二次電池100は、電位出力端子104(104a,104b,104c)を有する扁平形状の双極型二次電池である。より具体的には、双極型二次電池100は、外装材103と、外装材103の対向する二辺から引き出された正極集電板101および負極集電板102と、それらの集電板の引き出し方向と交差する方向の一辺に設けられた電位出力端子104とを有する。図1に示す本実施の形態の双極型二次電池100は、3個の電位出力端子を有する。しかしながら、電位出力端子104の個数は、電池の構成に応じて適宜変更されうる。
<外装材>
外装材103は、双極型二次電池100の電池内部を外気から遮断し、電池内部を保護するためのものである。外装材103は、電池内部と電池外部との圧力差により損傷されることがない一方で、容易に変形しうる可撓性を有するシート状素材により形成される。シート状素材は、電解液や気体を透過させず、電気絶縁性を有し、電解液などの材料に対して化学的に安定であることが望ましい。
シート状素材としては、ラミネートフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどが好適に用いられる。ラミネートフィルムは、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、銅などの金属(合金を含む)からなる金属箔を、ポリプロピレンフィルムなどの絶縁性の合成樹脂膜で被覆したものである。
次に、図2を参照して本実施の形態の双極型二次電池100の内部構成を詳細に説明する。図2は、図1に示す双極型二次電池のA−A線に沿う断面図である。図2に示すとおり、本実施の形態の双極型二次電池100は、発電要素30、シール部40、および配線基板50を外装材103内に有する。
<発電要素>
発電要素30は、起電力を有する複数の単電池により電力を供給するものである。より具体的には、発電要素30は、集電体22の一方の面に正極活物質層23が形成され、他方の面に負極活物質層24が形成されてなる複数の双極型電極21を、電解質層25を交互に複数介在させて積層して形成される。正極活物質層23、電解質層25、負極活物質層24の積層方向両端面に集電体22を含めることで単電池26が形成される。それぞれの単電池26の周囲には、シール部40が形成され、正極活物質層23、電解質層25、および負極活物質層24が外気と接触することが遮断される。図2に示される発電要素30では、6個の単電池26が設けられている。しかしながら、単電池26の数は、6個に限定されず、双極型二次電池100に要求される電圧や容量に応じて任意に選択することができる。
発電要素30の積層方向の一方の最外層には、正極活物質層23のみを片方の面に備えた集電体22aが位置され、他方の最外層には、負極活物質層24のみを片方の面に備えた集電体22dが位置される。
なお、本実施の形態では、発電要素30の積層方向の両端に、正極活物質層23または負極活物質層24のみを備えた集電体22a,22dを用いたものを例示した。しかしながら、発電要素30の両端以外に用いられている、正極活物質層23および負極活物質層24を備えた双極型電極21をそのまま発電要素30の積層方向の両端の最外層に用いるようにしても良い。
集電体22の材料は、特に制限されるものではなく、公知のものが使用されうる。たとえば、集電体22の材料としてアルミニウム、ステンレス(SUS)などが好適に使用される。また、集電体22は、高分子材料を含むこともできる。
正極活物質層23は、正極活物質を含み、単電池26の正極として機能するものである。正極活物質層23は、正極活物質に加えて、導電助剤、バインダーなどを含みうる。
正極活物質としては、たとえば、溶液系のリチウムイオン電池でも使用される、遷移金属とリチウムとの複合酸化物を使用できる。
負極活物質層24は、負極活物質を含み、単電池26の負極として機能するものである。負極活物質層24は、負極活物質に加えて、導電助剤、バインダーなどを含みうる。
負極活物質としては、溶液系のリチウムイオン電池でも使用される負極活物質を用いることができる。
特に、本実施の形態では、正極活物質層は、正極活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極活物質層は、負極活物質として、カーボンまたはリチウム−遷移金属複合酸化物を用いることによって、容量、出力特性に優れた電池を構成することができる。
電解質層25は、イオン伝導性を有する高分子を含む層である。本実施の形態の電解質は、高分子ゲル電解質であり、基材としてセパレータにプレゲル溶液を含浸させた後、化学架橋または物理架橋により高分子ゲル電解質として用いている。
<シール部>
シール部40は、発電要素30を密封するためのものである。シール部40は、単電池26の外周部に設けられており、発電要素30を密封することにより、電解質のイオン伝導度が低下することが防止される。また、液体または半固体のゲル状の電解質を使用する場合おいて、液漏れによる液絡が防止される。
シール前駆体として、たとえば、加圧変形させることによって集電体22に密着するゴム系樹脂、または加熱加圧して熱融着させることによって集電体22に密着するオレフィン系樹脂などの熱融着可能な樹脂を好適に利用することができる。
ゴム系樹脂としては、特に制限されるものではないが、好ましくは、シリコン系ゴム、フッ素系ゴム、オレフィン系ゴム、ニトリル系ゴムよりなる群から選択されるゴム系樹脂である。これらのゴム系樹脂は、シール性、耐アルカリ性、耐薬品性、耐久性、耐候性、耐熱性などに優れ、使用環境下でもこれらの優れた性能、品質を劣化させずに長期間維持することができる。
熱融着可能な樹脂としては、シール部40として発電要素30のあらゆる使用環境下にて、優れたシール効果を発揮することができるものであれば特に制限されるものではない。好ましくは、シリコン、エポキシ、ウレタン、ポリブタジエン、オレフィン系樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレンなど)、パラフィンワックスよりなる群から選択される樹脂である。これらの熱融着可能な樹脂は、シール性、耐アルカリ性、耐薬品性、耐久性・耐候性、耐熱性などに優れ、使用環境下でもこれらの優れた性能、品質を劣化させずに長期間維持することができる。
また、熱硬化性樹脂として、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。
<配線基板>
次に、図2、図3、および図4(A)〜図4(C)を参照して、本実施の形態の双極型二次電池の配線基板について説明する。図3は、図1に示す双極型二次電池100のB−B線に沿う断面図であり、図4(A)〜図4(C)は、図2に示す双極型二次電池100の配線基板50の部分を拡大した断面図である。
図2に示すとおり、配線基板50は、発電要素30の単電池26の集電体22と、外装材103から取出される電位出力端子104とを接続するためのものである。より具体的には、配線基板50は、シール部40内に配置され、隣り合う集電体22によって挟持されており、単電池26の起電力により集電体22に生じた電位が、配線基板50の導電層51b,51cを介して配線基板50の内部配線により電位出力端子104bに導かれる。また、図2に示す他の単電池の集電体の電位についても同様に、集電体からの電位が配線基板50a,50cを介して電位出力端子104a,104cに導かれる。
図3に示すとおり、配線基板50a,50b,50cは、積層された単電池26の位置に応じて互いに接触しないように配置される。本実施の形態の双極型二次電池100では、最も高い位置にある配線基板50aから配線基板50b、配線基板50cへと積層方向の高さが順に低くなるとともに、単電池26の積層面に平行な方向の位置がずれることにより互いに重ならないようになっている。以下、図4(A)〜図4(C)を参照して配線基板50について詳細に説明する。
図4(A)に示すとおり、配線基板50は、第1接続部51および第2接続部52を有する。より具体的には、配線基板50は、積層方向に隣り合う集電体22b,22cの間に挟持され、絶縁層51aの両面に集電体22b,22cと接する導電層51b,51cが形成された第1接続部51を有する。また、配線基板50は、隣り合う集電体22b,22cの間に配置され、第1接続部51を介して集電体22b,22cの電位を出力するための第2接続部52を有する。
第1接続部51は、概ね直方体状に形成される。導電層51bは、直方体状の絶縁層51aの一方の面の少なくとも一部に形成され、集電体22bと電気的に接する。導電層51cは、絶縁層51aの他方の面の少なくとも一部に形成され、集電体22cと電気的に接する。一方で、導電層51bと導電層51cは、絶縁層51aにより電気的に絶縁される。
第2接続部52は、第1接続部51を介して集電体22b,22cの電位を出力する。より具体的には、第2接続部52は、絶縁材料によって被覆された配線53b,53cを有し、配線53bおよび配線53cの一端が、それぞれ導電層51bおよび導電層51c
に接続され、他端は外装材103の外部へ引き出される。そして、隣り合う集電体22b,22cの電位は、電位出力端子104を介して双極型二次電池100の外側に出力され、双極型二次電池100の外部において単電池26の電圧が算出される。
第2接続部52は、集電体22bと集電体22cの中間に位置して第1接続部51よりも薄く形成されており、配線53bと配線53cとの間の間隔は、導電層51bと導電層51cとの間の間隔よりも狭く形成されうる。
以上のとおり、本実施の形態の双極型二次電池100は、配線基板50と、配線基板50を挟んで隣り合う集電体22b,22cとが構造的に一体となるので、配線基板50が集電体22b,22cから剥離し難くなる。その結果、配線基板50と集電体22b,22cとの接合面において、たとえば、配線基板50の固有振動数と集電体22b,22cを含む発電要素30の固有振動数とのずれに起因する振動による応力、または熱による応力が生じた場合でも接触不良になることが防止される。さらに、第2接続部52が集電体22bと集電体22cとの間の中間に形成されることにより、配線基板50と集電体22b,22cとの接合面への積層方向の応力が均等に分散される。したがって、集電体22b,22cと配線基板50との接合面における接触が良好に維持される。
また、本実施の形態では、隣り合う2つの集電体22b,22cの電位を1つの配線基板50により出力することができるので、積層された6つの単電池26の各集電体22の電位を、最も少ない場合で配線基板50を3個用いて出力することができる。より一般的には、単電池の積層数がNの場合、N/2以上の配線基板、すなわちN/2以上の第1接続部を用いればすべての集電体の電位を出力することができる。
したがって、1つの集電体に対して1つの配線基板を割り当てる構成の場合に比べて配線基板の総数が削減されるので、配線基板が占める面積を削減することができる。また、配線基板の総数が削減されるので、配線基板を取付けるための作業時間(タクトタイム)を削減することができる。
以上のとおり構成される本実施の形態の双極型二次電池100は、単電池26ごとに閉じられた系を有し、各単電池26間における電解液を介した液絡、または集電体22を介した短絡が防止される。なお、図4(A)に示すとおり、配線基板50は、電解液などの配線基板50への影響を考慮してシール部40内に配置されることが好ましい。しかしながら、双極型二次電池100の製造方法に応じて、図4(B)に示すとおり、発電要素30とシール部40との間、または図4(C)に示すとおり、発電要素30およびシール部40の外側に配置することも可能である。配線基板50を発電要素30とシール部40との間、または発電要素30およびシール部40の外側に配置する場合、配線基板50は、電解液などにより影響を受け難い素材で形成されることが好ましい。
以上のとおり構成される本実施の形態の双極型二次電池100によれば、単電池26の電位を出力するための配線基板50が、隣り合う集電体22により狭持されるので、配線基板50と隣り合う集電体22とが構造的に一体、すなわち同種材料による両端支持構造となる。したがって、配線基板50が集電体22から剥離し難くなる。その結果、配線基板50と集電体22との接合面において、振動または熱による応力が生じた場合でも接触不良になることが防止される。
次に、図5および図6を参照して、本実施の形態における組電池および車両について説明する。
<組電池>
以上説明してきた双極型二次電池100は、直列または並列に複数接続されて電池モジュール200を形成し、電池モジュール200がさらに直列または並列に複数接続されて組電池300を形成することができる。電池モジュール200は、双極型二次電池100を複数個積層してモジュールケース内に収納し、各双極型二次電池100を並列に接続したものである。図5は、本実施の形態における組電池の斜視図である。作成された電池モジュール200は、バスバーのような電気的な接続部材を用いて相互に接続され、複数段積層される。組電池300に用いる双極型二次電池100の個数および電池モジュール200の積層数は、搭載される車両の電池容量および出力に応じて決定される。
<車両>
図6は、本実施の形態における車両として電気自動車を示す概略構成図である。上述した双極型二次電池100、電池モジュール200、および/または組電池300を自動車および電車などの車両に搭載し、モータなどの電気機器の駆動用電源に使用することができる。図6に示すとおり、本実施の形態の電気自動車400は、車体中央部の座席下に組電池300を搭載する。組電池300から電力が供給されるモータによって駆動輪が回転し、電気自動車400が走行する。そして、このような構成の電気自動車400では、双極型二次電池100において配線基板50が集電体から剥離されることが防止されるため、電池機能が良好に維持され、電気自動車400の信頼性が向上する。なお、本実施の形態の双極型二次電池100または組電池300は、車両に搭載する他に、定置型電池としても使用可能である。
以上のとおり、説明した本実施の形態は以下の効果を奏する。
(a)単電池の電位を出力するための配線基板が、隣り合う集電体により狭持される。したがって、配線基板と、配線基板を挟んで隣り合う集電体とが構造的に一体となるので、配線基板が集電体から剥離し難くなる。その結果、配線基板と集電体との接合面において振動または熱による応力が生じた場合でも接触不良になることが防止される。
(b)第2接続部は、隣り合う集電体の中間に設けられる。したがって、配線基板と集電体との接合面への積層方向の応力が均等に分散されるので、集電体と配線基板との接合面における接触が良好に維持される。
(c)第1接続部の総数は、発電要素に含まれる単電池の総数の半分以上であり、かつ単電池の総数未満である。したがって、配線基板の総数が削減されるので、配線基板が占める面積を削減することができる。また、配線基板の総数が削減されるので、配線基板を取付けるための作業時間(タクトタイム)を削減することができる。
(d)本実施の形態の組電池は、上記双極型二次電池を、複数直列、並列、または直列と並列とを組み合わせて接続している。したがって、配線基板が集電体から剥離されることが防止されるため、電池機能が良好に維持される。その結果、電池の耐久性が向上する。
(e)本実施の形態の車両は、上記双極型二次電池または上記組電池を駆動用電源として搭載している。したがって、電池の耐久性が向上するため、車両の信頼性が向上する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、第1接続部の形状が概ね直方体の場合について述べた。第2の実施の形態では、第1接続部が積層方向に凹凸部を有する場合について述べる。
図7は、本実施の形態における双極型二次電池の配線基板の部分を拡大した断面図である。図7に示すとおり、本実施の形態では、第1接続部51が単電池26の電解質層25に沿う方向に突出する突出部51dを有する。なお、第1接続部51が突出部51dを有すること以外は、第1の実施の形態と同様であるため、双極型二次電池、組電池、および車両の構成についての詳細な説明は省略する。
図8は、図7に示す配線基板50を説明するための斜視図である。図8に示すとおり、配線基板50の第1接続部51は、集電体22b,22cの積層面に平行な面に沿って突出部51dを有する。すなわち、第1接続部51は、シール部40によりモールドされており、単電池26の積層方向に凹凸部を有する。
したがって、配線基板50とシール部40との間においてシール部40の熱硬化樹脂のモールドによるアンカー効果が生じる。その結果、配線基板50の耐振動特性を向上させることができる。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、第1の実施の形態と同じ以下の効果を奏する。
(a)単電池の電位を出力するための配線基板が、隣り合う集電体により狭持される。したがって、配線基板と、配線基板を挟んで隣り合う集電体とが構造的に一体となるので、配線基板が集電体から剥離し難くなる。その結果、配線基板と集電体との接合面において振動または熱による応力が生じた場合でも接触不良になることが防止される。
(b)第2接続部は、隣り合う集電体の中間に設けられる。したがって、配線基板と集電体との接合面への積層方向の応力が均等に分散されるので、集電体と配線基板との接合面における接触が良好に維持される。
(c)第1接続部の総数は、発電要素に含まれる単電池の総数の半分以上であり、かつ単電池の総数未満である。したがって、配線基板の総数が削減されるので、配線基板が占める面積を削減することができる。また、配線基板の総数が削減されるので、配線基板を取付けるための作業時間(タクトタイム)を削減することができる。
(d)本実施の形態の組電池は、上記双極型二次電池を、複数直列、並列、または直列と並列とを組み合わせて接続している。したがって、配線基板が集電体から剥離されることが防止されるため、電池機能が良好に維持される。その結果、電池の耐久性が向上する。
(e)本実施の形態の車両は、上記双極型二次電池または上記組電池を駆動用電源として搭載している。したがって、電池の耐久性が向上するため、車両の信頼性が向上する。
さらに、説明した本実施の形態は、第1の実施の形態における効果に加えて、以下の効果を奏する。
(f)第1接続部は、シール部によりモールドされており、積層方向に凹凸部を有する。したがって、第1接続部とシール部との間にアンカー効果が生じるので、配線基板の耐振動特性を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、第1接続部が集電体と平面的に接触する場合について述べた。第3の実施の形態では、絶縁部が突出部を有し、集電体に突出部が刺し込まれる場合について述べる。
図9は、本実施の形態における双極型二次電池の配線基板の部分を拡大した断面図である。図9に示すとおり、本実施の形態では、第1接続部51が集電体22b,22cに向けて突出する突出部51dを有する。なお、第1接続部51が突出部51dを有すること以外は、第1の実施の形態と同様であるため、双極型二次電池、組電池、および車両の構成についての詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、導電層51b,51cを挟んで、断面が三角形状の突出部51dが絶縁部51aの一側に2つ、他側に2つの合計4つ形成され、高分子材料を含む集電体22b,22cに刺し込まれる。したがって、配線基板50と集電体22b,22cとの間にアンカー効果が生じる。その結果、配線基板50の耐振動特性を向上させることができる。
以上のとおり、説明した第3の実施の形態は、第1および第2の実施の形態と同じ以下の効果を奏する。
(a)単電池の電位を出力するための配線基板が、隣り合う集電体により狭持される。したがって、配線基板と、配線基板を挟んで隣り合う集電体とが構造的に一体となるので、配線基板が集電体から剥離し難くなる。その結果、配線基板と集電体との接合面において振動または熱による応力が生じた場合でも接触不良になることが防止される。
(b)第2接続部は、隣り合う集電体の中間に設けられる。したがって、配線基板と集電体との接合面への積層方向の応力が均等に分散されるので、集電体と配線基板との接合面における接触が良好に維持される。
(c)第1接続部の総数は、発電要素に含まれる単電池の総数の半分以上であり、かつ単電池の総数未満である。したがって、配線基板の総数が削減されるので、配線基板が占める面積を削減することができる。また、配線基板の総数が削減されるので、配線基板を取付けるための作業時間(タクトタイム)を削減することができる。
(d)本実施の形態の組電池は、上記双極型二次電池を、複数直列、並列、または直列と並列とを組み合わせて接続している。したがって、配線基板が集電体から剥離されることが防止されるため、電池機能が良好に維持される。その結果、電池の耐久性が向上する。
(e)本実施の形態の車両は、上記双極型二次電池または上記組電池を駆動用電源として搭載している。したがって、電池の耐久性が向上するため、車両の信頼性が向上する。
(f)第1接続部は、シール部によりモールドされており、積層方向に凹凸部を有する。したがって、第1接続部とシール部との間にアンカー効果が生じるので、配線基板の耐振動特性を向上させることができる。
さらに、説明した第3の実施の形態は、第1および第2の実施の形態における効果に加えて、以下の効果を奏する。
(g)第1接続部は、少なくとも一方の面に突出部を有し、高分子材料を含む集電体に突出部を刺し込む。したがって、第1接続部と集電体との間にアンカー効果が生じるので、配線基板の耐振動特性を向上させることができる。
(第4の実施の形態)
第3の実施の形態では、絶縁部が突出部を有し、集電体に突出部が刺し込まれる場合について述べた。第4の実施の形態では、導電層が突出部を有し、集電体に突出部が刺し込まれる場合について述べる。
図10は、本実施の形態における双極型二次電池の配線基板の部分を拡大した断面図である。図10に示すとおり、本実施の形態では、導電層51b,51cが集電体22b,22cに向けて突出する突出部51dを有する。なお、導電層51b,51cが突出部51dを有すること以外は、第1の実施の形態と同様であるため、双極型二次電池、組電池、および車両の構成についての詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、導電層51b,51cに断面が三角形状の突出部51dが一側に2つ、他側に2つの合計4つ形成され、高分子材料を含む集電体22b,22cに刺し込まれる。したがって、配線基板50と集電体22b,22cとの間にアンカー効果が生じる。その結果、配線基板50の耐振動特性を向上させることができる。
以上のとおり、説明した第4の実施の形態は、第3の実施の形態と同じ以下の効果を奏する。
(a)単電池の電位を出力するための配線基板が、隣り合う集電体により狭持される。したがって、配線基板と、配線基板を挟んで隣り合う集電体とが構造的に一体となるので、配線基板が集電体から剥離し難くなる。その結果、配線基板と集電体との接合面において振動または熱による応力が生じた場合でも接触不良になることが防止される。
(b)第2接続部は、隣り合う集電体の中間に設けられる。したがって、配線基板と集電体との接合面への積層方向の応力が均等に分散されるので、集電体と配線基板との接合面における接触が良好に維持される。
(c)第1接続部の総数は、発電要素に含まれる単電池の総数の半分以上であり、かつ単電池の総数未満である。したがって、配線基板の総数が削減されるので、配線基板が占める面積を削減することができる。また、配線基板の総数が削減されるので、配線基板を取付けるための作業時間(タクトタイム)を削減することができる。
(d)本実施の形態の組電池は、上記双極型二次電池を、複数直列、並列、または直列と並列とを組み合わせて接続している。したがって、配線基板が集電体から剥離されることが防止されるため、電池機能が良好に維持される。その結果、電池の耐久性が向上する。
(e)本実施の形態の車両は、上記双極型二次電池または上記組電池を駆動用電源として搭載している。したがって、電池の耐久性が向上するため、車両の信頼性が向上する。
(f)第1接続部は、シール部によりモールドされており、積層方向に凹凸部を有する。したがって、第1接続部とシール部との間にアンカー効果が生じるので、配線基板の耐振動特性を向上させることができる。
(g)第1接続部は、少なくとも一方の面に突出部を有し、高分子材料を含む集電体に突出部を刺し込む。したがって、第1接続部と集電体との間にアンカー効果が生じるので、配線基板の耐振動特性を向上させることができる。
以上のとおり、実施の形態において、本発明の双極型二次電池を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述した第1〜第4の実施の形態では、第2接続部52は、集電体22bと集電体22cとの間の中間に形成される場合について説明した。しかしながら、第2接続部は上述したものに限定されず、たとえば、第2接続部52は、集電体22bと集電体22cとの間の集電体22bに近い位置、または集電体22cに近い位置に形成されてもよい。
また、上述した第3および第4の実施の形態では、第1接続部51は、断面積が三角形状の突出部を一側に2つ、他側に2つの合計4つ有する場合について説明した。しかしながら、突出部の数および形状は上述の場合に限定されない。
また、上述の各実施の形態では双極型リチウムイオン二次電池を例示して説明した。しかしながら、本発明は双極型リチウムイオン二次電池に限定されず、単電池が積層された構造を有している電池であれば、どのような電池であっても適用することができる。
21 双極型電極、
22,22a,22b,22c,22d 集電体、
23 正極活物質、
24 負極活物質、
25 電解質層、
26 単電池、
30 発電要素、
40 シール部、
50,50a,50b,50c 配線基板、
51 第1接続部、
51a 絶縁層、
51b,51c 導電層、
51d 突出部、
52 第2接続部、
53b,53c 配線、
100 双極型二次電池、
101 正極集電板、
102 負極集電板、
103 外装材、
104,104a,104b,104c 電位出力端子、
200 電池モジュール、
300 組電池、
400 車両。

Claims (5)

  1. 集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成される双極型電極が電解質層を介して積層された発電要素と、
    積層方向に隣り合う前記集電体の間に挟持され、絶縁層の両面に前記集電体と接する導電層が形成された第1接続部と、
    前記隣り合う集電体の間に配置され、前記第1接続部を介して前記集電体の電位を出力するための第2接続部と、
    を有することを特徴とする双極型二次電池。
  2. 前記第2接続部は、前記隣り合う集電体の中間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の双極型二次電池。
  3. 前記発電要素の周縁部に配置され、前記発電要素を密封するシール部をさらに有し、
    前記第1接続部は、前記シール部によりモールドされており、前記積層方向に凹凸部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の双極型二次電池。
  4. 前記第1接続部は、少なくとも一方の面に突出部を有し、高分子材料を含む前記集電体に前記突出部を刺し込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の双極型二次電池。
  5. 前記第1接続部の総数は、前記発電要素に含まれる単電池の総数の半分以上であり、かつ前記単電池の総数未満であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の双極型二次電池。
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