JP2011018392A - ディスク装置、クリーニング方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク装置の寿命を延ばす。
【解決手段】制御部は、光ピックアップを、データ領域の最外周位置r1から最内周位置r2へ移動させる際に、まず、光ピックアップを、最外周位置r1から位置r3に移動させる(ステップS1)。続いて、制御部は、位置r3に位置する光ピックアップを、データ領域の最内周位置r2から最外周位置r1に向かう方向に、反転移動させる(ステップS2)。必要であれば、スレッドジャンプを繰り返す(ステップS4)。最終的に、制御部は、光ピックアップを、最内周位置r2にトラックジャンプさせる(ステップS5)。
【選択図】図5
【解決手段】制御部は、光ピックアップを、データ領域の最外周位置r1から最内周位置r2へ移動させる際に、まず、光ピックアップを、最外周位置r1から位置r3に移動させる(ステップS1)。続いて、制御部は、位置r3に位置する光ピックアップを、データ領域の最内周位置r2から最外周位置r1に向かう方向に、反転移動させる(ステップS2)。必要であれば、スレッドジャンプを繰り返す(ステップS4)。最終的に、制御部は、光ピックアップを、最内周位置r2にトラックジャンプさせる(ステップS5)。
【選択図】図5
Description
本発明は、ブラシ付きモータを駆動することにより、光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるディスク装置、そのディスク装置のクリーニング方法及びディスク装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムに関する。
光ディスクに記録されたデータを再生するディスク装置の中には、サーチやプログラム再生等の曲順操作を行わずに、楽曲のリピート再生を可能とする、いわゆるディスクリピート機能を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、販売店の展示台や、車内では、ディスク装置のディスクリピート機能を用いて繰り返し再生が行われることが多い。この場合、ディスク装置には、光ディスクが入れっぱなしとなり、リピート再生が延々と繰り返されることもしばしばである。
ディスク装置では、光ディスクの半径方向に光ピックアップを移動させるスレッドモータとして、ブラシ付きモータが用いられるのが一般的である。ブラシ付きモータを用いると、以下に示すような事象が発生する。
(1)スレッドモータ内部において、ブラシ等の削れカスがコミュテータ間に溜まると、コミュテータ間でショートを起こして回転軸が回転できなくなり、再生不能に陥る。ブラシ等の削れカスは、スレッドモータに高い電圧が印加され、ブラシやコミュテータの摩耗が進んだ時に多く発生する。スレッドモータに印加される電圧を低くすれば、ブラシ等の削れカスの発生を抑制することができる。
(2)スレッドモータ内部でブラシがコミュテータ間を移動する際に発生するスパークにより、大気中の有機ガスが化学変化を起こしてコミュテータの表面に絶縁膜ができる。この絶縁膜により、コミュテータとブラシとの間が導通不良となり、回転軸が回転できなくなり、再生不能に陥る。絶縁膜は、スレッドモータに低い電圧(定格下限近くの電圧)が印加され、微小スパークが発生したときに、生成される。スレッドモータに印加される電圧を高くすれば、スパークレベルが上がり、絶縁膜を焼き切ることができるので、絶縁膜の生成を抑制することができる。
このように、スレッドモータに印加する電圧を低くすれば、ブラシ等の削れカスの発生を抑制することができるが、絶縁膜が生成されてしまう。また、スレッドモータに印加する電圧を高くすれば、絶縁膜の生成を抑制することができるが、ブラシ等の削れカスの発生量が増大してしまう。
前述のリピート再生では、光ディスクの外周方向へのトラックサーチや、プレイリストによる読み取り領域の移動に伴う光ディスクの外周方向へのサーチ等の動作は行われない。スレッドモータは、光ピックアップを、光ディスクの内周から外周に向かって低速で、すなわち低電圧で送り、光ディスクの外周から内周に向かって、高速で、すなわち高電圧で送るのを繰り返す。
ギアの減速比や負荷などの移動機構の性質にもよるが、前述のように、スレッドモータを、低電圧で少しずつ同一方向に回転させると、そのコミュテータの表面に絶縁膜が出来やすくなる。しかしながら、リピート再生では、最外周のトラックに記録されたデータの再生を終え、光ディスクの冒頭部(最内周のトラック)に戻る内周へのサーチ動作を行う際に、スレッドモータが逆方向へ回転する。このときには、スレッドモータに印加される電圧は高くなる。この高電圧により、生成されつつある絶縁膜を、焼き切ることができるので、絶縁膜の生成をある程度抑制することができる。
ところで、スレッドモータからの力を光ピックアップに伝達する伝達機構の構造によっては、スレッドモータの回転軸がスラスト方向(軸方向)に、伝達機構からの反力を受けることがある。この反力により、ブラシとコミュテータとが接触する位置が、例えば、機械的なガタ分だけずれる可能性がある。ブラシとコミュテータとが接触する位置がずれると、除去されるべき絶縁膜が一部残留する。この絶縁膜により、ディスク装置が再生不能に陥り、装置の寿命が短くなるおそれがある。
モータの回転を平歯車やプーリで伝達する方式の伝達機構であれば、スラスト方向には反力が加わらないので、ブラシとコミュテータが接触する位置は、スレッドモータの回転方向に依存しなくなる。しかしながら、このような方式の伝達機構であれば、大きな径のギア又はプーリが必要になるので、機構全体が大型化してしまう。車内など限られた空間に設置されるディスク装置に用いられる伝達機構の構造としては、スレッドモータの回転軸が、スラスト方向への反力を受けるような構造とせざるをえないのが現状である。
本発明は、上記事情の下に鑑みてなされたものであり、装置を大型化させることなく、ディスクに記憶されたデータの長期間の繰り返し再生を可能とするディスク装置、クリーニング方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るディスク装置は、
ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
前記ブラシ付きモータを駆動することにより、前記ディスクの半径方向に関する前記光ピックアップの位置を制御する制御部と、
を備えるディスク装置において、
前記制御部は、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加して、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる回転動作を行う、
ことを特徴とする。
ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
前記ブラシ付きモータを駆動することにより、前記ディスクの半径方向に関する前記光ピックアップの位置を制御する制御部と、
を備えるディスク装置において、
前記制御部は、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加して、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる回転動作を行う、
ことを特徴とする。
この場合、前記制御部は、
前記第1の位置に位置する前記光ピックアップを、前記第2の位置を超えて、第3の位置まで移動させた後、反転移動させる、
こととしてもよい。
前記第1の位置に位置する前記光ピックアップを、前記第2の位置を超えて、第3の位置まで移動させた後、反転移動させる、
こととしてもよい。
この場合、前記第3の位置は、前記伝達機構による前記光ピックアップの移動端である、
こととしてもよい。
こととしてもよい。
また、前記制御部は、
前記光ピックアップを、
前記第1の位置から前記第3の位置まで移動させた後、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の位置まで反転移動させる、
こととしてもよい。
前記光ピックアップを、
前記第1の位置から前記第3の位置まで移動させた後、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の位置まで反転移動させる、
こととしてもよい。
また、前記制御部は、
前記第1の位置に位置する前記光ピックアップを、前記第2の位置の近傍の位置まで移動させた後、
前記第1の位置の近傍の位置まで、反転移動させる、
こととしてもよい。
前記第1の位置に位置する前記光ピックアップを、前記第2の位置の近傍の位置まで移動させた後、
前記第1の位置の近傍の位置まで、反転移動させる、
こととしてもよい。
また、前記制御部は、
所定距離又は所定時間だけ、前記回転動作を行う、
こととしてもよい。
所定距離又は所定時間だけ、前記回転動作を行う、
こととしてもよい。
前記制御部は、
前記回転動作を行う時間を、前記ディスクに記録されたデータの容量に応じて調整する、
こととしてもよい。
前記回転動作を行う時間を、前記ディスクに記録されたデータの容量に応じて調整する、
こととしてもよい。
また、本発明の第2の観点に係るクリーニング方法は、
ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
を備えるディスク装置のクリーニング方法において、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加することにより、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる工程を含む、
ことを特徴とする。
ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
を備えるディスク装置のクリーニング方法において、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加することにより、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる工程を含む、
ことを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
を備えるディスク装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加することにより、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる手順をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とする。
ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
を備えるディスク装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加することにより、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる手順をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、データの再生終了後又は再生開始前に、所定レベル以上の電圧を印加することにより、ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる。このようにすれば、コミュテータとブラシとが接触する位置を、データの再生時と同じにした状態で、ブラシ付きモータのコミュテータ等に生成されつつある絶縁膜を、高い電圧で、もれなく除去することができる。これにより、絶縁膜による再生不能を防止して、モータの寿命を延ばすことができるようになり、引いては、ディスク装置の寿命を延ばすことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して、詳細に説明する。
本実施形態に係るディスク再生装置1は、図1に示すように、光ディスク2に記録されているデータを再生する。光ディスク2は、例えばCD(Compact Disc)である。再生される光ディスク2は、ディスク再生装置1のシャーシ3上に設置された主軸としてのスピンドル4にチャックされる。光ディスク2は、スピンドル4の回転により、回転可能である。
ディスク再生装置1は、スレッドモータ5を備える。スレッドモータ5は、ブラシ付き直流モータである。スレッドモータ5は、筐体6と、ステータ7と、ロータ8と、コミュテータ9と、ブラシ10と、を備える。図1では、筐体6は、その一部だけが示されている。実際には、ステータ7、ロータ8、コミュテータ9、ブラシ10は、筐体6内に収納されている。
筐体6は、シャーシ3上に設置されている。ステータ7は、筐体6に固定された固定子である。ロータ8は、X軸方向に延び、X軸回りに回転可能となっている。コミュテータ9は、ロータ8の+X側の端部に取り付けられている。ブラシ10は、コミュテータ9に接触するように、筐体6に固定されている。このブラシ10を介して、コミュテータ9に直流電圧が印加され、ロータ8がX軸回りに回転する。
コミュテータ9に印加される直流電圧が大きくなれば、スレッドモータ5の回転速度が上がり、小さくなれば、回転速度は下がる。印加される直流電圧の極性を変えると、ロータ8の回転方向が変わる。
ロータ8の−X側の端部には、ウォームギア11が取り付けられている。ウォームギア11に、Z軸回りに回転するギア12のはすばギアがかみ合っている。さらに、ギア12の平歯ギア(一点鎖線で示される)が、Z軸回りに回転するピニオンギア13とかみ合っている。ピニオンギア13は、ラックギア14とかみ合っている。スレッドモータ5の回転力が、ウォームギア11、ギア12、ピニオンギア13を介して、ラックギア14に伝達され、ラックギア14は、X軸方向の力を受ける。
このラックギア14は、光ピックアップ15に取り付けられている。光ピックアップ15は、2本のガイド16により、X軸方向に摺動可能である。スレッドモータ5のロータ8の回転により、ラックギア14にX軸方向の力が伝達され、光ピックアップ15が、X軸方向に移動する。これにより、光ピックアップ15は、光ディスク2の半径方向に移動可能となっている。
光ピックアップ15には、対物レンズ17が設けられている。光ピックアップ15は、対物レンズ17を介して、光ディスク2の記録面に、レーザ光を照射し、対物レンズ17を介して、光ディスク2の記録面からの反射光を受光する。この反射光には、光ディスク2に記録された情報が含まれている。光ピックアップ15は、この反射光を、その情報に対応する電気信号に変換して、出力する。
図2に示すように、光ピックアップ15から出力された電気信号は、RF(Radio Frequency)回路20に入力される。RF回路20は、光ピックアップ15から出力された電気信号に基づいて、FE(Focus Error)信号、TE(Tracking Error)信号及びRF信号等を生成する。FE信号、TE信号については後述する。RF信号は、最終的に再生データに変換される信号である。RF信号は、再生部21と制御部30に入力される。また、FE信号及びTE信号は、制御部30に入力される。再生部21は、RF信号に基づいて、データを再生する。
制御部30は、例えば、RF信号等に基づいて、ディスク再生装置1の各構成要素を統括制御する。制御部30は、不図示のCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)やタイマ等を備える。制御部30は、例えばROMに格納された制御プログラムを、CPUが実行することにより、ディスク再生装置1全体を統括制御する。
例えば、制御部30は、光ディスク2の半径方向に関する光ピックアップ15の位置を制御する。図2では、スレッドモータ5、ウォームギア11、ギア12、ピニオンギア13、ラックギア14(図1参照)が、伝達機構31としてまとめられている。制御部30は、スレッドモータドライバ32を介して、スレッドモータ5を駆動して、光ピックアップ15を、データの読み取り位置付近に移動させる。このように、スレッドモータ5を駆動して、光ピックアップ15を移動させる動作を、スレッドジャンプという。
さらに、制御部30は、光ディスク2の回転位置を制御する。この制御のため、ディスク再生装置1は、スピンドルモータ33と、スピンドルモータドライバ34と、をさらに備える。スピンドルモータ33は、光ディスク2がクランプされたスピンドル4(図1参照)を回転させる。制御部30は、スピンドルモータドライバ34を介して、スピンドルモータ33を回転させる。
さらに、制御部30は、トラッキング及びフォーカス制御を行う。この制御のため、ディスク再生装置1は、アクチュエータドライバ35を、さらに備える。光ピックアップ15の対物レンズ17(図1参照)は、光ピックアップ15内のアクチュエータ(不図示)により、フォーカス方向とトラック方向とに微動可能となっている。
FE信号は、光ディスク2の記録面におけるビームスポットのフォーカスずれを示す信号であり、TE信号は、光ディスク2のトラックからのビームスポットのトラッキングずれを示す信号である。
制御部30は、RF回路20から出力されたFE信号及びTE信号に基づいて、アクチュエータドライバ35を介してアクチュエータを駆動する。この駆動により、対物レンズ17が駆動され、レーザ光のビームスポットが光ディスク2の記録面上で維持され、そのビームスポットが光ディスク2のトラックに追従する。
続いて、ディスク再生装置1の動作について説明する。
図3には、光ディスク2のデータ構造の一例が示されている。図3に示すように、光ディスク2の記録面には、データが既に記録されたデータ領域50と、データがまだ記録されていないミラー領域51とが形成されている。ミラー領域51は、データ領域50の内周側と外周側とにそれぞれ形成されている。
以下では、データ領域50の最外周位置をr1とし、最内周位置をr2とする。データ領域の最内周位置r2は、光ピックアップ15の移動端e1よりも外周側となっている。移動端e1は、光ピックアップ15がこれ以上、光ディスク2の内周には進むことができない位置である。また、外周側のミラー領域51の最外周位置をm1とし、内周側のミラー領域51の最内周位置を、m2とする。
データ領域50の最内周、すなわちディスク冒頭部には、トラック番号No.1(Tr1)の音楽データが記録されている。トラック番号No.1の音楽データを再生する場合には、スレッドモータ5を駆動して、光ピックアップ15を、その音楽データの時刻00分00秒の再生データのデータ位置に移動させる。本実施形態では、このデータ位置を、最内周位置r2としている。
トラック番号No.1の音楽データから、光ディスク2の最外周のトラックに記憶された音楽データ(すなわち最外周位置r1に記録された最外周データ)まで、すべての音楽データを、再生する場合、光ピックアップ15は、線速度一定で、光ディスク2のデータ領域50のトラックに記録された音楽データを、連続して読み取っていく必要がある。この読み取り中、制御部30は、スピンドル4の回転速度と、スレッドモータ5による光ピックアップ15の移動速度とを制御しつつ、光ピックアップ15を、データ領域50の最内周位置r2から、データ領域50の最外周位置r1まで送る。
さらに、トラック番号No.1の音楽データから、光ディスク2に記録されたすべての音楽データをリピート再生する場合、制御部30は、スレッドモータ5を駆動して、光ピックアップ15を、最外周位置r1から最内周位置r2まで戻すサーチ動作を行う。このサーチ動作後、制御部30は、再び上述のような制御を行って、最内周位置r2から最外周位置r1まで、光ピックアップ15を移動させつつ、音楽データを再生する。
すなわち、光ディスク2に記憶されたすべての音楽データをリピート再生する場合には、制御部30は、スレッドモータ5を駆動して、光ピックアップ15を光ディスク2の半径方向に往復移動させるようになる。
ところで、光ピックアップ15を、光ディスク2の外周方向に送る場合、図4(A)に示すように、制御部30は、スレッドモータ5を、−X方向から見て、時計回りに回転させる。すると、ギア12は、+Z方向から見て、反時計回りに回転し、ピニオンギア13は、時計回りに回転する。これにより、ラックギア14が、+X方向に移動する。この結果、光ピックアップ15が、外周方向に送られる。リピート再生における再生中は、伝達機構31(すなわちウォームギア11、ギア12、ピニオンギア13、ラックギア14)は、図4(A)に示すように動作する。
この場合、ウォームギア11は、ギア12から反作用の力を受け、スレッドモータ5のロータ8が、+X方向に押され、ステータ7に対して、機械的なガタ分だけ+X方向にずれる。
また、光ピックアップ15を、光ディスク2の内周方向に送る場合、図4(B)に示すように、制御部30は、スレッドモータ5を、−X方向から見て、反時計回りに回転させる。すると、ギア12は、+Z方向から見て、時計回りに回転し、ピニオンギア13は、反時計回りに回転する。これにより、ラックギア14が、−X方向に移動する。この結果、光ピックアップ15が、内周方向に送られる。リピート再生間のサーチ動作中、伝達機構31(すなわちウォームギア11、ギア12、ピニオンギア13、ラックギア14)は、図4(B)に示すように動作する。
この場合、ウォームギア11は、ギア12から反作用の力を受け、スレッドモータ5のロータ8が、−X方向に押され、ステータ7に対して、機械的なガタ分だけ−X方向にずれる。
音楽データの再生中、光ピックアップ15を、低速で光ディスク2の外周方向に送る必要があるため、スレッドモータ5には、定格電圧下限値近傍の低い電圧が印加される。これにより、コミュテータ9の表面に、絶縁膜が形成される。しかしながら、リピート再生では、サーチ動作により、光ピックアップ15を、最外周位置r1から、最内周位置r2へ、高速で戻す。この間、スレッドモータ5には、比較的高い電圧が印加される。高電圧の印加により、コミュテータ9に生成された絶縁膜を、除去することができる。
しかしながら、前述のような、ロータ8の位置ずれにより、コミュテータ9とブラシ10との接触位置が、再生中とサーチ動作中とでずれ、生成された絶縁膜が、一部残留してしまう。
このため、本実施形態に係るディスク再生装置1は、サーチ動作中に、所定レベル以上の電圧を印加して、スレッドモータ5を、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる回転動作を行う。すなわち、ディスク再生装置1は、サーチ動作中、データ領域50の最外周位置r1(第1の位置)からデータ領域50の最内周位置r2(第2の位置)へ、光ピックアップ15を移動させる間に、光ピックアップ15を、最内周位置r2からの最外周位置r1に向かう方向に、反転移動させる。この反転移動において、スレッドモータ5に印加される電圧は、最外周位置r1からデータ領域50の最内周位置r2へのサーチ動作の際に、スレッドモータ5に印加される電圧と同じレベルの電圧であるものとする。
図5には、リピート再生におけるサーチ動作中の制御部30の処理動作が示されている。図5に示すように、まず、制御部30は、光ピックアップ15を、最外周位置r1から位置r3までスレッドジャンプさせる(ステップS1)。この位置r3は、後述するように、例えば、移動端e1又は最内周位置r2の近傍位置である。
光ピックアップ15が、位置r3に到着すると、制御部30は、位置r3に位置する光ピックアップ15を、最内周位置r2から最外周位置r1に向かう方向に、位置r4まで反転移動させる(ステップS2)。この反転移動を、反転スレッドジャンプという。この反転スレッドジャンプにより、コミュテータ9の表面に生成されつつある絶縁膜が除去され、コミュテータ9がクリーニングされる。
光ピックアップ15が、位置r4に到着し、反転スレッドジャンプが終了すると、制御部30は、さらにスレッドジャンプを行うか否か判定する(ステップS3)。この判定は、後述する図6乃至図10に示す光ピックアップ15の移動経路のうち、どの移動経路が選択されているかによって、決められる。
スレッドジャンプをさらに行う場合(ステップS3;Yes)、制御部30は、さらに、スレッドジャンプを行う(ステップS4)。ここで、行われるスレッドジャンプは、場合によっては反転スレッドジャンプとなる。ステップS4終了後は、制御部30は、ステップS3に戻る。
スレッドジャンプを行わない場合(ステップS3;No)、制御部30は、光ピックアップ15のアクチュエータを駆動して、トラックジャンプを行い(ステップS5)、光ピックアップ15を、最内周位置r2に位置決めする。これにより、サーチ動作が終了する。
位置r3、r4としては、様々な位置を設定することができる。例えば、図6に示すように、位置r3を移動端e1とし、反転スレッドジャンプ後、スレッドジャンプを行わずに、トラックジャンプを行うようにすることができる。
この場合、制御部30は、光ピックアップ15を、最外周位置r1から、移動端e1までスレッドジャンプさせる((1))。続いて、制御部30は、光ピックアップ15を、最内周位置r2付近の位置r4まで、反転スレッドジャンプさせる((2))。その後、制御部30は、光ピックアップ15を、最内周位置r2までトラックジャンプさせる((3))。このような一連の動作により、光ディスク2の最外周位置r1から冒頭部(最内周位置)r2への内周サーチが行われ、光ピックアップ15が、トラック番号No.1のタイムコード00分00秒に位置するようになる。
(2)の反転スレッドジャンプ中、スレッドモータ5には、高い電圧が印加される。これにより、残存する絶縁膜を除去し、コミュテータ9をクリーニングすることができる。この方法では、光ピックアップ15を、メカニズムが可能な限り内周側に送り、反転スレッドジャンプの開始位置をできるだけ光ディスク2の内周側とすることで、反転スレッドジャンプの距離を長くしている。
さらに、図7の具体例では、(2)の反転スレッドジャンプの距離を、図6の具体例よりも長くしている。ここでは、位置r3を移動端e1とし、反転スレッドジャンプの目標位置を、最外周位置r1と最内周位置r2との間の位置r4としている。
まず、制御部30は、光ピックアップ15を、最外周位置r1から、移動端e1(位置r3)までスレッドジャンプさせる((1))。続いて、制御部30は、光ピックアップ15を、最内周位置r2を超えて、位置r4まで、反転スレッドジャンプさせる((2))。その後、制御部30は、光ピックアップ15を、位置r4から最内周位置r2までトラックジャンプさせる((3))。
このように、反転動作のスレッドジャンプを行う距離を長くすれば、残存する絶縁膜をより確実に除去することができる。図6の経路で、絶縁膜を十分に除去できる場合には、サーチ時間を短くするという観点からすれば、図7に示す経路を採用する必要はない。どちらの方法を採用するかについては、主として、光ディスク2に記録されたデータ量などに応じて決めるとよい。
図8の具体例では、図6、図7の具体例とは異なり、位置r3を、最内周位置r2の近傍の位置とし、位置r4を、最外周位置r1の近傍位置とする。また、反転スレッドジャンプ後、スレッドジャンプを再度行う。
まず、制御部30は、光ピックアップ15を、最外周位置r1から、最内周位置r2の近傍の位置r3までスレッドジャンプさせる((1))。続いて、制御部30は、光ピックアップ15を、位置r3から、最外周位置r1の近傍の位置r4まで反転スレッドジャンプさせる((2))。さらに、制御部30は、光ピックアップ15を、位置r4から、最内周位置r2の近傍の位置r5までスレッドジャンプさせる((3))。その後、制御部30は、光ピックアップ15を、位置r5から最内周位置r2までトラックジャンプさせる((4))。
ここで、最終トラックのプログラムタイムが長く、最終トラックのタイムレコード00分00秒が内周側に位置する場合もあり得ることから、クリーニング目的の反転スレッドジャンプの目標位置である位置r4としては、最終トラックのプログラムタイムの最終時間近辺の位置とするのが望ましい。このようにすれば、反転スレッドジャンプの距離を、一定距離以上に確保することができる。
サーチ距離を長くしようとすると、目標位置(すなわち最外周位置r1、最内周位置r2)近辺(前後を問わない)までスレッドジャンプし、最終的には、トラックジャンプで、光ピックアップ15を目標位置に到達させるようにするのが望ましいが、この方法では、ミラー領域51への進入を防ぐために、スレッドジャンプでは、目的位置の手前の位置(すなわち位置r3、r4)までとしている。
図8に示すように、最外周位置r1から内周方向にサーチする場合にはトラック番号No.1のタイムコード00分00秒の最内周位置r2まで戻す必要はない。位置r3は、最内周位置r2をサーチする際に、スレッドジャンプからトラックジャンプへ移行する時の通常の位置であればよい。また、外周方向へのサーチに関しても同様に、最終トラックのプログラムタイムの最終時間に対応する最外周位置r1まで正確にサーチする必要はない。位置r4は、最外周位置r1をサーチする際に、スレッドジャンプからトラックジャンプへ移行する時の通常の位置であればよい。
ところで、ディスク再生装置1の中には、ESP(Electrical Shock Proof)機能を有するものがある。ESP機能は、いわゆる音飛びを防止する機能である。ESP機能では、再生するデータは、一旦バッファに保持される。バッファに保持されたデータは、誤りが含まれているか否かが検査される。誤りが検出されると、バッファへの再生データの書き込みは停止される。光ピックアップ15の光ディスク2に対するデータの読み取り位置は、誤りが発生した再生データが記録された位置の手前に戻される。光ピックアップ15は、その位置からのデータの読みとりを再開する。以上の動作により、音飛びが防止される。
図8に示す方法は、反転スレッドジャンプの距離が、図6、図7の方法に比べて長い。このため、ディスク再生装置1が、ESP機能を有しない場合には、再生音が途切れる時間が長くなってしまうので、図8に示す方法を採用できない可能性もある。しかしながら、ESP機能を有するディスク再生装置1には、非常に有効である。
なお、光ディスク2に記録されたデータの容量が非常に少なく、最外周位置r1から最内周位置r2との距離が短すぎて、スレッドジャンプを行うことができない場合には、この方法ではなく、図6に示す方法を用いるなど、ディスクの記憶容量に応じて、経路を変更するのが望ましい。
図9、図10の具体例では、位置r3を移動端e1とし、(2)の反転スレッドジャンプの距離を、一定としている。このようにすれば、データ容量に係らず、コミュテータ9に付着した絶縁膜を確実に除去することができる。
制御部30は、光ピックアップ15を、最外周位置r1から、移動端e1までスレッドジャンプさせる((1))。続いて、制御部30は、光ピックアップ15を、所定の距離だけ、反転スレッドジャンプさせる((2))。これにより、光ピックアップ15は、位置r4に到達する。さらに、制御部30は、光ピックアップ15を、移動端e1までスレッドジャンプさせる((3))。この位置をr5とする。そして、制御部30は、位置r5から、最内周位置r2の近傍の位置r6に、光ピックアップ15をスレッドジャンプさせ、その後最内周位置r2までトラックジャンプさせる。このような一連の動作により、光ディスク2の最外周位置r1から冒頭部(最内周位置)r2への内周サーチが行われ、光ピックアップ15が、トラック番号No.1のタイムコード00分00秒に位置するようになる。
図9は、(2)のスレッドジャンプの移動先が、データ領域50内であった場合である。また、図10は、(2)のスレッドジャンプの移動先が、ミラー領域51であった場合である。
データ量が少ない場合には、外周側のミラー領域51に光ピックアップ15が進入する可能性がある。しかしながら、光ディスク2の外周方向に光ピックアップ15を移動させた後は、光ピックアップ15が、データ領域50に位置していようが、ミラー領域51に位置していようが、内周を検出するまで、光ピックアップ15を内周方向に移動させるようにすればよいので、特に問題はない。したがって、反転スレッドジャンプの距離を一定とすることができる。
ディスク再生装置1では、図6乃至図10に示すように、様々な経路でのスレッドジャンプを選択することができる。光ピックアップ15を反転移動させれば、スレッドジャンプに要する時間が長くなるため、絶縁膜の除去状態と、スレッドジャンプに要する時間との兼ね合いで、いずれかの経路を選択するのが望ましい。
また、例えば、ディスクに記録されたデータの容量や、ディスクの種類に応じて、図6乃至図10の方法を切り替えるようにしてもよい。
また、ESP機能を有するディスク再生装置1では、スレッドジャンプに要する時間が多少長くなっても、再生される音楽が途切れないようにしたり、途切れたとしても、その途切れる時間間隔を短くしたりすることができるので、絶縁膜の除去を優先して、反転移動の距離を長くすることができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、リピート再生において、データ領域50の最外周位置r1から、データ領域50の最内周位置r2まで、光ピックアップ15をサーチ動作させる間に、所定レベル以上の電圧を印加することにより、スレッドモータ5を、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる。このようにすれば、コミュテータ9とブラシ10とが接触する位置を、データの再生時と同じにした状態で、スレッドモータ5のコミュテータ9等に生成されつつある絶縁膜を、除去することができる。これにより、絶縁膜による再生不能を防止して、モータの寿命を延ばすことができるようになり、引いては、ディスク再生装置1の寿命を延ばすことができる。
この場合、最内周位置r2を超えた位置まで光ピックアップ15を移動させ、それから反転スレッドジャンプを行うようにすれば、反転スレッドジャンプの距離を長くして、絶縁膜をより確実に除去することができる。移動端e1まで光ピックアップ15を移動させれば、反転スレッドジャンプの距離は、より長くなり、反転スレッドジャンプの目標位置を、最外周位置r1と最内周位置r2の間の位置r3とすれば、反転スレッドジャンプの距離をより長くすることができる。
また、ディスク再生装置1では、最外周位置r1から、最内周位置r2の近傍の位置r3まで、光ピックアップ15を、スレッドジャンプさせ、最外周位置r1の近傍の位置r4まで反転スレッドジャンプさせる。すなわち、最内周位置r2の近傍の位置r3から最外周位置r1の近傍の位置r4まで、光ピックアップ15を反転移動させるので、絶縁膜を確実に除去するだけの反転スレッドジャンプの充分な距離が、確保される。
また、ディスク再生装置1では、反転スレッドジャンプの距離を、一定とすることができる。これにより、コミュテータ9の表面上の絶縁膜の除去能力を一定に保つことができる。なお、反転スレッドジャンプを行う時間を、一定とするようにしてもよい。
なお、サーチ動作中、常に光ピックアップ15を反転動作させる必要はない。数回に1回、または所定期間が経過する度に1回行うようにしてもよい。特に、ディスク再生装置1が、上述のようなESP機能を有しない場合には、光ピックアップ15を反転動作させるために、音楽が途切れる時間が長くなってしまうため、反転動作を時々行うようにするのが望ましい。
この場合、制御部30は、サーチ回数を保持するカウンタや、時間を計測するタイマなどを有するようにし、記憶手段を備え、その記憶手段に、クリーニング処理を行うサーチ回数や時間を格納しておく。そして、制御部30は、カウンタ値が、記憶手段に保持されたサーチ回数に一致するか、タイマによって計測された時間が、記憶手段に保持された時間を経過すれば、サーチ動作中に、光ピックアップ15を反転動作させればよい。このような記憶手段を有しない場合、ディスク再生装置1は、サーチ動作を行う度に、光ピックアップ15を反転動作させるようになる。
なお、上記実施形態では、光ディスク2のデータ領域50の最外周位置r1まで再生を終了し、光ディスク2の冒頭部、すなわちデータ領域50の最内周位置r2にサーチするタイミングを利用して、スレッドモータ5内部のクリーニングを行った。ESP機能を有しないディスク再生装置では、このタイミングで、必ず再生音が途切れるためである。
しかしながら、本発明はこれには限られない。再生音の途切れ時間を無視すれば、どのタイミングで反転スレッドジャンプを行ってもよいが、ユーザが気づきにくいタイミングで行われるのが望ましい。その点、上記実施形態に係るタイミング(すなわち、リピート再生のサーチ動作中)は、再生音が途切れる時間が若干長くなってしまうものの、ユーザの不利益が極力少なくなるようなタイミングであり、コミュテータ9のクリーニングには、最適なタイミングであるといえる。
もっとも、ESP機能を有するディスク再生装置でも、ESP機能を有しないディスク再生装置でも、上記実施形態に係るタイミングで、クリーニング処理を実行すれば、両者の制御機能の設計を共通化することができるので、製造コストを抑えることができる。
リピート再生機能を用いず、最終トラック再生後に再生を停止する場合には、再生終了後又は再生開始前に、外周方向へのスレッドジャンプを行っておけばよい。この場合にも、外周方向へのスレッドジャンプの開始位置、終了位置は、ディスクの種類やディスクに記録されたデータ容量などを考慮して、適宜決定することができる。再生終了後に、外周方向へのスレッドジャンプを行っておけば、再生開始時の待ち時間が短くてすむが、音出しまで多少時間がかかっても問題がない場合には、次の再生開始前に反転スレッドジャンプを行ってもよい。このタイミングであれば、一旦再生が終了することから、再生音は必ず途切れるので、ユーザに与える影響は小さいと考えられる。
なお、上記実施形態では、光ディスク2をCDとしたが、CD−R(Compact Disc Recordable)であってもよいし、DVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)であってもよい。すなわち、本発明は、光ディスク2の種類には、限定されない。
また、上記実施形態では、制御プログラムが、ROMに予め記憶されているものとして説明した。この制御プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD、MO(Magneto Optical disc)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布され、ディスク再生装置1にインストールされるようになっていてもよい。
また、上記実施形態に係るディスク再生装置1は、再生専用の装置であったが、光ディスク2への記録を行う記録装置、再生/記録装置にも、本発明を適用することができるのは勿論である。
1 ディスク再生装置
2 光ディスク
3 シャーシ
4 スピンドル
5 スレッドモータ
6 筐体
7 ステータ
8 ロータ
9 コミュテータ
10 ブラシ
11 ウォームギア
12 ギア
13 ピニオンギア
14 ラックギア
15 光ピックアップ
16 ガイド
17 対物レンズ
20 RF回路
21 再生部
30 制御部
31 伝達機構
32 スレッドモータドライバ
33 スピンドルモータ
34 スピンドルモータドライバ
35 アクチュエータドライバ
50 データ領域
51 ミラー領域
2 光ディスク
3 シャーシ
4 スピンドル
5 スレッドモータ
6 筐体
7 ステータ
8 ロータ
9 コミュテータ
10 ブラシ
11 ウォームギア
12 ギア
13 ピニオンギア
14 ラックギア
15 光ピックアップ
16 ガイド
17 対物レンズ
20 RF回路
21 再生部
30 制御部
31 伝達機構
32 スレッドモータドライバ
33 スピンドルモータ
34 スピンドルモータドライバ
35 アクチュエータドライバ
50 データ領域
51 ミラー領域
Claims (9)
- ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
前記ブラシ付きモータを駆動することにより、前記ディスクの半径方向に関する前記光ピックアップの位置を制御する制御部と、
を備えるディスク装置において、
前記制御部は、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加して、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる回転動作を行う、
ことを特徴とするディスク装置。 - 前記制御部は、
前記第1の位置に位置する前記光ピックアップを、前記第2の位置を超えて、第3の位置まで移動させた後、反転移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。 - 前記第3の位置は、前記伝達機構による前記光ピックアップの移動端である、
ことを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。 - 前記制御部は、
前記光ピックアップを、
前記第1の位置から前記第3の位置まで移動させた後、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の位置まで反転移動させる、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のディスク装置。 - 前記制御部は、
前記第1の位置に位置する前記光ピックアップを、前記第2の位置の近傍の位置まで移動させた後、
前記第1の位置の近傍の位置まで、反転移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。 - 前記制御部は、
所定距離又は所定時間だけ、前記回転動作を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のディスク装置。 - 前記制御部は、
前記回転動作を行う時間を、前記ディスクに記録されたデータの容量に応じて調整する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のディスク装置。 - ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
を備えるディスク装置のクリーニング方法において、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加することにより、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる工程を含む、
ことを特徴とするクリーニング方法。 - ブラシ付きモータと、
ディスクに記録されたデータを読み取る光ピックアップと、
前記ブラシ付きモータの駆動力を、前記光ピックアップに伝達することにより、前記光ピックアップを、前記ディスクの半径方向に移動させる伝達機構と、
を備えるディスク装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
データの再生終了位置である第1の位置から、データの再生開始位置である第2の位置を目標位置として、サーチ動作を行う間に、
所定レベル以上の電圧を印加することにより、前記ブラシ付きモータを、データの再生時の回転方向と同一の方向に回転させる手順をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009161155A JP2011018392A (ja) | 2009-07-07 | 2009-07-07 | ディスク装置、クリーニング方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009161155A JP2011018392A (ja) | 2009-07-07 | 2009-07-07 | ディスク装置、クリーニング方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011018392A true JP2011018392A (ja) | 2011-01-27 |
Family
ID=43596057
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009161155A Pending JP2011018392A (ja) | 2009-07-07 | 2009-07-07 | ディスク装置、クリーニング方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011018392A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103373619A (zh) * | 2012-04-20 | 2013-10-30 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置 |
-
2009
- 2009-07-07 JP JP2009161155A patent/JP2011018392A/ja active Pending
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CN103373619A (zh) * | 2012-04-20 | 2013-10-30 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置 |
US9056493B2 (en) | 2012-04-20 | 2015-06-16 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus which performs a cleaning operation to remove a film deposited in a motor |
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