JP2011016419A - 戸挟み検知装置 - Google Patents

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Katsuyuki Muraki
克行 村木
Tomoki Wada
智樹 和田
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Abstract

【課題】戸挟み状態の検知精度を向上させること。
【解決手段】車両用ドアが閉じた際に戸挟み状態であるか否かを検知する戸挟み検知装置であって、車両用ドアの車内側の戸先に設けられ、弾性変形する素材で構成される第一戸先弾性部と、車両用ドアの車外側の戸先に設けられ、弾性変形する素材で構成される第二戸先弾性部と、第一戸先弾性部又は第二戸先弾性部の内部に設けられ、戸挟み状態の際に弾性変形しない中空部である基準用中空部と、第二戸先弾性部の内部に設けられ、戸挟み状態の際に弾性変形する中空部である検知用中空部と、基準用中空部における空気の圧力を測定する基準用圧力測定部と、検知用中空部における空気の圧力を測定する検知用圧力測定部と、基準用圧力測定部によって測定された基準用圧力と検知用中空部によって測定された検知用圧力との差圧に基づいて、戸挟み状態であるか否かを検知する戸挟み検知部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のドアが閉じた際に人体の一部や物を挟んでしまった状態を検知する技術に関する。
従来、車両用のドアに、ドアが閉じた際に人体の一部や物を挟んでしまったこと(以下、「戸挟み状態」という。)を検知する戸挟み検知装置を設けることが提案されている。例えば、ドアの戸先ゴム内に、外力により弾性変形可能な中空部を有する検知用圧力部と、弾性変形不可能な中空部を有する基準用圧力部とを設け、それぞれの中空部における圧力の差に基づいて戸挟み状態を検知する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−95104号公報
しかしながら、車両における安全確保のため、戸挟み状態の検知精度をより高くすることが要求されている。上記事情に鑑み、本発明は、戸挟み状態の検知精度を向上させる戸挟み検知装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、車両用ドアが閉じた際に戸挟み状態であるか否かを検知する戸挟み検知装置であって、前記車両用ドアの車内側の戸先に設けられ、弾性変形する素材で構成される第一戸先弾性部と、前記車両用ドアの車外側の戸先に設けられ、弾性変形する素材で構成される第二戸先弾性部と、前記第一戸先弾性部又は前記第二戸先弾性部の内部に設けられ、前記戸挟み状態の際に弾性変形しない中空部である基準用中空部と、前記第二戸先弾性部の内部に設けられ、前記戸挟み状態の際に弾性変形する中空部である検知用中空部と、前記基準用中空部における空気の圧力を測定する基準用圧力測定部と、前記検知用中空部における空気の圧力を測定する検知用圧力測定部と、前記基準用圧力測定部によって測定された基準用圧力と前記検知用中空部によって測定された検知用圧力との差圧に基づいて、前記戸挟み状態であるか否かを検知する戸挟み検知部と、を備える。
本発明の一態様は、上記の戸挟み検知装置であって、前記第二戸先弾性部は、前記検知用中空部の戸先方向後方に前記検知用中空部とは異なる変形用中空部を有することを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の戸挟み検知装置であって、前記検知用中空部と前記第二戸先弾性部の戸先方向先端との間の厚さは、前記検知用中空部と前記変形用中空部との間の厚さよりも薄く構成されることを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の戸挟み検知装置であって、前記第一戸先弾性部は、外力により自身が変形したとしても前記検知用中空部を変形させないように構成されることを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の戸挟み検知装置であって、前記車両用ドアが閉じることにより前記第一戸先弾性部及び前記第二戸先弾性部の戸先方向先端がそれぞれ他の物に接触している際に、前記第一戸先弾性部の戸先方向先端が他の物に接触することにより生じる圧力と、前記第二戸先弾性部の戸先方向先端が他の物に接触することにより生じる圧力とは異なることを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の戸挟み検知装置であって、前記車両用ドアが閉じることにより前記第二戸先弾性部の戸先方向先端が他の物に接触している際に、前記第一戸先弾性部の戸先方向先端は他の物に接触しないことを特徴とする。
本発明により、戸挟み状態の検知精度を向上させることが可能となる。
戸挟み検知装置が設けられた車両の構成を表すシステム構成図である。 戸先弾性部の構成を表す断面図である。 検知ユニットの機能構成を表す概略ブロック図である。 第二実施形態の戸挟み検知装置における戸先弾性部の構成を表す断面図である。 第三実施形態の戸挟み検知装置における戸先弾性部の構成を表す断面図である。 第四実施形態の戸挟み検知装置における戸先弾性部の構成を表す断面図である。 戸挟み検知装置の構成を表す概略図である。
[第一実施形態]
図1は、戸挟み検知装置が設けられた車両の構成を表すシステム構成図である。車両100は、車両用ドア10、戸挟み検知装置20を備える。また、戸挟み検知装置20は、戸先弾性部30、検知ユニット40を備え、戸挟み状態を検知する。戸挟み状態とは、車両用ドア10が閉じた際に人体の一部や物(以下、人体の一部や物をまとめて、単に「物」という。)を挟んでしまっている状態を表す。以下、車両100に備えられた各構成について説明する。
車両用ドア10は、一つの乗降口に対して左右一対に設けられ、それぞれが反対方向にスライド移動することにより開閉する。例えば、図1の状態では車両用ドア10は閉じた状態(以下「閉状態」という。)となっているが、左側の車両用ドア10が左方向(A0方向)にスライド移動し、右側の車両用ドア10が右方向(A1方向)にスライド移動することによって車両用ドア10は開いた状態(以下「開状態」という。)となる。
図2は、戸先弾性部30の構成を表す断面図である。戸先弾性部30は第一戸先弾性部300及び第二戸先弾性部310を備え、それぞれ車両用ドア10の戸先側の先端に車両用ドア10の上端から下端の略全体にわたって設けられる。第一戸先弾性部300と第二戸先弾性部310とは別の部品として構成され、第一戸先弾性部300は車内側、第二戸先弾性部310は車外側にそれぞれ設けられる。
第一戸先弾性部300は、戸当たり部301、取り付け部302、戸当たり中空部303、基準用中空部304を有する。戸当たり部301は、弾性体を用いて、好ましくは断面が略半円形状となるように構成され、第一戸先弾性部300の戸先方向先端に設けられる。取り付け部302は、車両用ドア10の戸先方向先端に形成された凹部内に挿入固定される。これにより、第一戸先弾性部300が車両用ドア10の戸先方向先端に固定される。
戸当たり中空部303は、戸当たり部301の内部に設けられた中空部である。戸当たり中空部303の存在により、戸当たり部301は変形しやすく構成される。そのため、車両用ドア10が閉状態となる際に左右の戸当たり部301の間に挟まれた物に対する衝撃が緩和されるとともに、挟まれた物を車内側に引き抜くことが容易となる。
基準用中空部304は、取り付け部302の内部に設けられた中空部である。基準用中空部304は、車両用ドア10の上端から下端の略全体にわたって設けられ、上端部と下端部とが閉塞されることにより、基準用中空部304内の空気が密封されている。基準用中空部304の上端は、チューブ等を介して閉塞が保たれた状態で検知ユニット40に接続される。この接続により、検知ユニット40は基準用中空部304内の空気の圧力を検知することができる。なお、基準用中空部304が検知ユニット40に接続される具体的な構成は、基準用中空部304内の空気が密封された状態が維持できればどのようになされても良い。
第二戸先弾性部310は、戸当たり部311、取り付け部312、検知用中空部313を有する。戸当たり部311は、弾性体を用いて、好ましくは断面が略半円形状となるように構成され、第二戸先弾性部310の戸先方向先端に設けられる。取り付け部312は、取り付け部材321の凹部内に挿入固定される。取り付け部材321は、車両用ドア10の戸先方向先端に形成された凹部内に取り付けられ、第一戸先弾性部300の取り付け部302及び車両用ドア10の凹部の内壁との間に挟まれて固定される。
検知用中空部313は、第二戸先弾性部310の戸当たり部311の内部に設けられた中空部である。検知用中空部313は、車両用ドア10の上端から下端の略全体にわたって設けられ、上端部と下端部とが閉塞されることにより、検知用中空部313内の空気が密封されている。検知用中空部313の上端は、チューブ等を介して閉塞が保たれた状態で検知ユニット40に接続される。この接続により、検知ユニット40は検知用中空部313内の空気の圧力を検知することができる。なお、検知用中空部313が検知ユニット40に接続される具体的な構成は、検知用中空部313内の空気が密封された状態が維持できればどのようになされても良い。
車両用ドア10が閉状態の際に、左右の第二戸先弾性部310の戸当たり部311の間に物が挟まった場合、物が挟まっている部分の戸当たり部311が変形し、検知用中空部313が変形して押しつぶされ、検知用中空部313内の空気の圧力が変化する。一方、基準用中空部304は、車両用ドア10の凹部内に位置するため、閉状態のドアの間に物が挟まったとしてもほとんど変形することなく、基準用中空部304内の空気の圧力は略一定である。
図3は、検知ユニット40の機能構成を表す概略ブロック図である。検知ユニット40は、基準用圧力測定部41、検知用圧力測定部42、戸挟み検知部43を備える。基準用圧力測定部41は、基準用中空部304に接続され、基準用中空部304内の空気の圧力を測定する。検知用圧力測定部42は、検知用中空部313に接続され、検知用中空部313内の空気の圧力を測定する。
戸挟み検知部43は、CPU(Central Processing Unit)や専用回路などを用いて構成され、基準用中空部304内の空気の圧力と検知用中空部313内の空気の圧力との差圧を算出する。戸挟み検知部43は、ドア制御信号を入力し、ドア制御信号が開状態を表すときの差圧を基準用差圧として算出して記憶し、ドア制御信号が閉状態を表すときの差圧を検知用差圧として算出する。そして、戸挟み検知部43は、基準用差圧と検知用差圧との差分と、予め記憶している判定値とを比較することによって戸挟み状態を検知する。具体的には、戸挟み検知部43は、基準用差圧と検知用差圧との差分が判定値を超えた場合には戸挟み状態が発生していると判定し、基準用差圧と検知用差圧との差分が判定値を超えていない場合には戸挟み状態が発生していないと判定する。
このように構成された戸挟み検知装置20では、戸先弾性部30が第一戸先弾性部300及び第二戸先弾性部310として構成される。そのため、車内側に位置する第一戸先弾性部300の戸当たり部301の弾性係数と、車外側に位置する第二戸先弾性部310の戸当たり部311の弾性係数とが異なるように構成することができる。例えば、戸当たり部301を戸当たり部311よりも柔らかく構成し、戸当たり部311を戸挟み状態の検知に適した堅さで構成しても良い。このように構成されることにより、車内側で車両用ドア10の間に挟まった物に対する衝撃を緩和し抜けやすくすることと、車外側における戸挟み状態の発生を精度良く検知することとを両立させることが可能となる。
また、第一戸先弾性部300と第二戸先弾性部310とが別の部品として構成されるため、車内側から第一戸先弾性部300に負荷がかかったとしても、この負荷が第二戸先弾性部310の検知用中空部313に及ぼす影響は小さいため、車内側で人や物が第一戸先弾性部300に触れることがあっても、誤って戸挟み状態が検知されることを抑止することができる。また、取り付け部材321を変形しにくい素材(例えばアルミニウム等の金属)によって構成し、第一戸先弾性部300と第二戸先弾性部310との間を遮断するように(第一戸先弾性部300と第二戸先弾性部310との接触面が小さくなるように)構成することによって、第一戸先弾性部300の変形が第二戸先弾性部310に影響を及ぼすことをさらに効率的に抑止することができる。
また、第一戸先弾性部300と第二戸先弾性部310とが別の部品として構成されるため、閉状態において第一戸先弾性部300同士が接触して生じる圧力と、閉状態において第二戸先弾性部310同士が接触して生じる圧力とが異なるように構成できる。例えば、第一戸先弾性部300同士が接触して生じる圧力を第二戸先弾性部310同士が接触して生じる圧力よりも小さくなるように構成するとともに、第二戸先弾性部310同士が接触して生じる圧力を戸挟み状態の検知に適した大きさとなるように構成しても良い。このように構成されることにより、車内側で車両用ドア10の間に挟まった物に対する衝撃を緩和し抜けやすくすることと、車外側における戸挟み状態の発生を精度良く検知することとを両立させることが可能となる。
また、第一戸先弾性部300と第二戸先弾性部310とが別の部品として構成されるため、いずれか一方に故障が生じた場合には故障が生じた方のみを交換することができるため、メンテナンスが容易となる。
また、戸挟み状態において挟まれる物は、検知用中空部313を有する戸当たり部311に直接触れるため、物が挟まれたことによる戸当たり部311への負荷が検知用中空部313の変形に直接的に及ぶ。そのため、戸挟み状態の発生を精度良く検知することが可能となる。
また、左右の車両用ドア10に設けられた第二戸先弾性部310の戸当たり部311同士が接する点は、図2に示されるように車外側に位置する。そのため、引きずり状態を精度良く検知することが可能となる。すなわち、車外側で戸挟み状態が発生した場合、挟まった物が十分薄いために挟まった時点では戸挟み検知装置20が戸挟み状態を検知できなかったとしても、車両が発車して挟まった物が車両進行方向に引っ張られることによって車両進行方向と反対側の戸当たり部311が変形して引きずり状態(人や物が挟まった状態で車両が進行している状態)が検知される。このとき、戸当たり部311が車内側に位置するよりも、より車外側に位置する方が、挟まった物が引っ張られることにより生じる負荷が検知用中空部313へ伝わりやすい。そのため、上記のように引きずり状態の検知精度を向上させることが可能となる。
また、第二戸先弾性部310を摩擦係数が低い素材を用いて構成することにより、戸挟み状態が発生した際に引き抜くことを容易にすることが可能となる。
また、周囲温度が変動した場合には、基準用中空部304における圧力と検知用中空部313における圧力とは、同じように変化する。特に、基準用中空部304と検知用中空部313との距離が近いほど、両圧力は同じように変化する。そのため、周囲温度が変動した場合であっても、両圧力の差圧は、その周囲温度の変動による影響を受けることがない。そのため、基準用中空部304における空気の圧力と検知用圧力測定部313における空気の圧力との差圧に基づいて戸挟み状態の検知を行うことにより、周囲の温度の変動にかかわらず戸挟み状態を精度良く検知することが可能となる。
[第二実施形態]
図4は、第二実施形態の戸挟み検知装置20における戸先弾性部30の構成を表す断面図である。第二実施形態における戸先弾性部30は、第二戸先弾性部310に変形用中空部314が設けられている点で第一実施形態における戸先弾性部30と異なり、残る構成は第一実施形態における戸先弾性部30と同じである。
変形用中空部314は、第二戸先弾性部310の検知用中空部313と取り付け部312との間に設けられる。言い換えれば、変形用中空部314は、第二戸先弾性部310の検知用中空部313の戸先方向後方に設けられる。このように構成されると、変形用中空部314の存在により第二戸先弾性部310が変形しやすくなり、戸挟み状態が発生した場合に挟まった物を車外側や車内側に引き抜くことが容易となる。
好ましくは、戸当たり部311の先端と検知用中空部313との間の弾性体の厚さ(W0)は、検知用中空部313と変形用中空部314との間の弾性体の厚さ(W1)に比べて薄くなるように構成される。このように構成されることにより、戸挟み状態が発生したときに、挟まった物による負荷が変形用中空部314における変形ではなく検知用中空部313における変形により大きく影響を及ぼすため、戸挟み状態の検知精度を維持しつつ、挟まった物を車外側に引き抜くことを容易にすることが可能となる。
[第三実施形態]
図5は、第三実施形態の戸挟み検知装置20における戸先弾性部30の構成を表す断面図である。第三実施形態における戸先弾性部30は、第一実施形態における戸先弾性部30と比べて第一戸先弾性部300の構成が異なり、第二戸先弾性部310の構成は第二実施形態における戸先弾性部30と同じである。
第三実施形態における第一戸先弾性部300は、戸当たり部301及び戸当たり中空部303に代えて、本体部305、本体中空部306、突出戸当たり部307、突出戸当たり中空部308を備える。本体部305は、戸当たり部301に比べて戸先方向の長さが短く、他方の車両用ドア10に設けられた本体部305と接することのないように構成される。本体中空部306は、本体部305の内部に設けられた中空部である。
突出戸当たり部307は、本体部305の一部から戸先方向に突出して構成され、車内と車外とを結ぶ方向(図5の上下方向)の幅が本体部305の幅よりも小さく構成される。
このように構成されることにより、突出戸当たり部307が第一実施形態や第二実施形態の戸当たり部301よりも幅が小さく変形しやすいため、第一戸先弾性部300による戸挟み状態が発生した際に、挟まった物を車内側に引き抜きやすくなる。
好ましくは、本体部305及び突出戸当たり部307は、本体部305及び突出戸当たり部307が変形したとしても第二戸先弾性部310に接することのないように構成される。このように構成されることにより、車内側から第一戸先弾性部300に負荷がかかって第一戸先弾性部300が変形したとしても、本体部305及び突出戸当たり部307は第二戸先弾性部310に接触しない。そのため、車内側で人や物が第一戸先弾性部300に触れることがあっても、検知用中空部313が変形し誤って戸挟み状態が検知されることを抑止することができる。
より好ましくは、突出戸当たり部307は、上記のように第二戸先弾性部310に接することのないように構成されるとともに、本体部305の最も車内側から戸先方向に突出して構成される。
[第四実施形態]
図6は、第四実施形態の戸挟み検知装置20における戸先弾性部30の構成を表す断面図である。第四実施形態における戸先弾性部30は、第三実施形態における戸先弾性部30と比べて第一戸先弾性部300の構成が異なり、第二戸先弾性部310の構成は第三実施形態における戸先弾性部30と同じである。
第四実施形態における第一戸先弾性部300は、他方の車両用ドア10に設けられた第一戸先弾性部300と接することのないように構成される。具体的には、第四実施形態における本体部305及び突出戸当たり部307の戸先方向の長さの和が、第三実施形態における本体部305及び突出戸当たり部307の戸先方向の長さの和よりも短く構成される。
このように構成されることにより、閉状態における突出戸当たり部307同士の距離(W2)よりも薄い物は、第一戸先弾性部300によって挟まれることがない。したがって、第一戸先弾性部300により物が挟まれることを抑止することが可能となる。また、第一戸先弾性部300によって物が挟まれたとしても、容易に引き抜くことが可能となる。
[変形例]
第一実施形態〜第四実施形態において、検知用中空部313は、図7に示されるように密閉性を維持したまま引き出し部70に接続され、引き出し部70を介して検知ユニット40に接続されても良い。
また、第一実施形態〜第四実施形態において、検知ユニット40は、基準用圧力測定部41及び検知用圧力測定部42を備えないように構成されても良い。この場合、戸挟み検知部43は、基準用中空部304及び検知用中空部313に接続され、基準用中空部304における空気の圧力と検出用中空部313における空気の圧力との差圧を測定することによって、基準用差圧や検知用差圧を測定し、戸挟み状態の検知を行う。
第一実施形態〜第四実施形態における各構成は、互いに組み合わされて構成されても良い。例えば、第一実施形態における第二戸先弾性部310(変形用中空部314を備えない第二戸先弾性部310)が、第三実施形態や第四実施形態において適用されても良い。また、第一実施形態又は第二実施形態における戸当たり部301が、第四実施形態のように対向する戸当たり部301とW2の距離だけ離れて設けられ、互いに接触しないように構成されても良い。
また、戸当たり中空部303、本体中空部306、突出戸当たり中空部308はそれぞれ必須の構成ではないため、これらを設けないように構成されても良いし、図2、4〜6に表された例とは異なる大きさや形として構成されても良い。
また、基準用中空部304は、第一戸先弾性部300の取り付け部302ではなく、第二戸先弾性部310の取り付け部312に設けられても良い。また、第二戸先弾性部310の取り付け部312は、上記の第一戸先弾性部300の取り付け部302のように車両用ドア10の凹部内に挿入固定されても良い。この場合、第一戸先弾性部300の取り付け部302は、逆に上記の第二戸先弾性部310の取り付け部312のように取り付け部材321に取り付けられても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10…車両用ドア, 20…戸挟み検知装置, 30…戸先弾性部, 40…検知ユニット, 300…第一戸先弾性部, 301…戸当たり部, 302…取り付け部, 303…戸当たり中空部, 304…基準用中空部, 305…本体部, 306…本体中空部, 307…突出戸当たり部, 308…突出戸当たり中空部, 310…第二戸先弾性部, 311…戸当たり部, 312…取り付け部, 313…検知用中空部, 314…変形用中空部, 321…取り付け部材, 41…基準用圧力測定部, 42…検知用圧力測定部, 43…戸挟み検知部

Claims (7)

  1. 車両用ドアが閉じた際に戸挟み状態であるか否かを検知する戸挟み検知装置であって、
    前記車両用ドアの車内側の戸先に設けられ、弾性変形する素材で構成される第一戸先弾性部と、
    前記車両用ドアの車外側の戸先に設けられ、弾性変形する素材で構成される第二戸先弾性部と、
    前記第一戸先弾性部又は前記第二戸先弾性部の内部に設けられ、前記戸挟み状態の際に弾性変形しない中空部である基準用中空部と、
    前記第二戸先弾性部の内部に設けられ、前記戸挟み状態の際に弾性変形する中空部である検知用中空部と、
    前記基準用中空部における空気の圧力と前記検出用中空部における空気の圧力との差圧に基づいて、前記戸挟み状態であるか否かを検知する戸挟み検知部と、
    を備える戸挟み検知装置。
  2. 前記第二戸先弾性部は、前記検知用中空部の戸先方向後方に前記検知用中空部とは異なる変形用中空部を有することを特徴とする請求項1に記載の戸挟み検知装置。
  3. 前記検知用中空部と前記第二戸先弾性部の戸先方向先端との間の厚さは、前記検知用中空部と前記変形用中空部との間の厚さよりも薄く構成されることを特徴とする請求項2に記載の戸挟み検知装置。
  4. 前記基準用中空部における空気の圧力を測定する基準用圧力測定部と、
    前記検知用中空部における空気の圧力を測定する検知用圧力測定部と、をさらに備え、
    前記戸挟み検知部は、前記基準用圧力測定部によって測定された基準用圧力と前記検知用中空部によって測定された検知用圧力との差圧に基づいて、前記戸挟み状態であるか否かを検知することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の戸挟み検知装置。
  5. 前記第一戸先弾性部は、外力により自身が変形したとしても前記検知用中空部を変形させないように構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の戸挟み検知装置。
  6. 前記車両用ドアが閉じることにより前記第一戸先弾性部及び前記第二戸先弾性部の戸先方向先端がそれぞれ他の物に接触している際に、前記第一戸先弾性部の戸先方向先端が他の物に接触することにより生じる圧力と、前記第二戸先弾性部の戸先方向先端が他の物に接触することにより生じる圧力とは異なることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の戸挟み検知装置。
  7. 前記車両用ドアが閉じることにより前記第二戸先弾性部の戸先方向先端が他の物に接触している際に、前記第一戸先弾性部の戸先方向先端は他の物に接触しないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の戸挟み検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180075745A (ko) * 2016-12-26 2018-07-05 강인필 안전사고 방지용 자동문
JP2019093901A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 西日本旅客鉄道株式会社 戸挟み検知装置及びドア開閉装置
JP2019215228A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 日立金属株式会社 検出装置

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