JP2011015706A - フェイスマスク包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い美容効果の発揮とその維持のため高粘度のパック用化粧液が含浸でき、フェイスマスクを一面に展開するまでの展開時間が短く且つ展開操作が容易に行えるフェイスマスク包装体を提供する。
【解決手段】フェイスマスク包装体20は、基材シートが顔形状の頭部の両端にその頬部の側端より外方に突出した摘み部2を備えており、横方向にZ折りに折り畳まれ、縦方向に折り畳んだ基材シートの下部から上に巻き上げられて棒状体13が形成されており、その棒状体13の両端から摘み部2の先端部が突出している。
【選択図】図2

Description

本発明は、高粘度のパック用化粧液を含浸でき、使用時に展開操作が容易なフェイスマスク包装体に関する。
フェイスマスクは、美容液、化粧水等の化粧成分を浸透させたシート基材を顔全体に密着状態となるように貼り付けることで美容効果を得るもので、普通に使用されているフェイスマスクは、そのシート基材を縦・横方向に折り畳んだ後、ポリエチレン製等のラミネートフィルムからなる包装袋に挿入し、次いで凡そ粘度が3Pa・sec(パスカル・秒)のパック用化粧液を乾燥されたシート基材に含浸させて、さらに、包装袋の上部をヒートシールして密封することでフェイスマスク包装体の製造を行っている(特許文献1参照)。上記フェイスマスク包装体は、目付が60g/m以下のセルロース不織布等をシート基材に、最大でも粘度が3.5Pa・sec未満までのパック用化粧液を含浸させることができるが、それ以上の粘度のものをシート基材に均一に含浸させることは以下の理由で不可能とされている。
上記ラミネートフィルムからなる包装袋は、その下部及び両横端部がヒートシールされており、折り畳まれたシート基材を挿入するための挿入口が包装袋の上部に形成されている。自動包装機械で自動的に折り畳まれたシート基材を上記挿入口から挿入するためには、上記包装袋の横幅は該シート基材の横幅より大きく形成されており、自動包装機械が上記包装袋の両横端部を内側に押し込むことで楕円形状の挿入口が形成され、上記折り畳まれたシート基材はその挿入口に簡単に挿入することができる。その後にパック用化粧液を上記挿入口から注入するが、包装袋に挿入され折り畳まれたシート基材の左右両側に空間が形成されているために、注入されたパック用化粧液はその空間に最初に流れ込む。もし、高粘度、例えば3.5Pa・sec以上のパック用化粧液を注入すると、上記空間に流れ込んだパック用化粧液は、折り畳まれたシート基材の一部分に接触するだけであり、そして、高粘度であるためにシート基材全体が均一に含浸されずにムラが生じることが知られている。
ところで、棒状に巻き上げられた状態で包装袋に収納するフェイスマスク包装体に関する先行技術文献としては、以下に示す特許文献が知られている。
美容用フェイスマスクを、縦又は、横方向に半折し、この半折したフェイスマスクを、一方から他方に向けてロール状に巻いたフェイスマスクに形成し、これを細筒状の包装袋に入れて収納するものである。尚、この美容用フェイスマスクは、使用する際には、細筒状の包装袋から取り出し、化粧水を、このロール状に巻いたフェイスマスクに降り注ぎ、よく湿潤になってからロールを外し、半折したフェイスマスクに戻した後に、更に、一面に開いたフェイスマスクに戻してから使用する美容用フェイスマスクが提案されている(特許文献2参照)。
また、他の上記フェイスマスク包装体として、半分に折り畳まれたフェイスマスクを更に半分に折り畳み、その折り畳まれたフェイスマスクシートを頭部先端から略円筒状のスティック状体に巻きあげ、スキンケアローションを含浸させたフェイスマスクをアルミラミネートシートでシール包装した携帯用フェイスマスク・パックが提案されている(特許文献3参照)。特許文献3には、該携帯用フェイスマスク・パックに含浸させるスキンケアローションの粘度が、高粘度のものが使用できる旨の示唆又は記載はない。
特開2004−002253号公報 特開2008−125685号公報 特開平10−081612号公報
特許文献1のフェイスマスク包装体は、高い美容効果とその維持性を期待する使用者のニーズに応えるために包装袋に高粘度のパック用化粧液を注入すると、シート基材が均一に含浸されずにムラが生じるために、高粘度のパック用化粧液を含浸したフェイスマスク包装体を製造することが困難であった。
特許文献2の美容用フェイスマスクは、ロール状に巻いたフェイスマスクを包装袋から取り出して化粧水を注入して含浸させ、その後にロール状に巻いたフェイスマスクを一面に展開する展開操作を行ってから使用するものである。そのために、前記美容用フェイスマスクは、化粧水を注入して含浸させる操作、一面にフェイスマスクを展開する展開操作を連続して行う煩わしさがあり、特に、展開操作が容易にできないという問題を有している。
特許文献3のフェイスマスクのスティック状体は、半分に折り畳まれた後に更に半分に折り畳み、その折り畳まれたフェイスマスクシートを頭部先端から略円筒状のスティック状に巻きあげた状態で、スキンケアローションが含浸されていることから、使用する際には、シール包装袋を破りスティック状体を手で取りだし、両手で巻きあげた状態のフェイスマスクを平面上に巻き戻し、更に、半分に2回折り畳まれたフェイスマスクを展開して一面に開く必要があり、手がスキンケアローションで汚れるとともに、フェイスマスクを一面に展開するまでの展開時間が長く掛かり、また、展開操作が大変に煩わしいという問題を有している。
それ故に、本発明の課題は、高い美容効果の発揮とその維持のため高粘度のパック用化粧液が含浸でき、フェイスマスクを一面に展開するまでの展開時間が短く且つ展開操作が容易に行えるフェイスマスク包装体を提供することである。
本発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究に努めた結果、本発明のフェイスマスク包装体を完成したものである。
即ち、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明のフェイスマスク包装体は、顔形状に形成された基材シートをパック用化粧液で含浸したフェイスマスクを使用時に展開できるように折り畳んで巻き上げた棒状体を包装袋で包装したフェイスマスク包装体であって、前記基材シートが顔形状の頭部の両端にその頬部の側端より外方に突出した摘み部を備えており、横方向にZ折りに折り畳まれ、縦方向に折り畳んだ基材シートの下部から上に巻き上げられて棒状体が形成されており、その棒状体の両端から上記摘み部の先端部が突出していることを特徴とする。
同様に、請求項2に係る発明のフェイスマスク包装体は、前記パック用化粧液の粘度が3.5乃至12.0Pa・secであることを特徴とする請求項1に記載のフェイスマスク包装体。
請求項3に係る発明のフェイスマスク包装体は、前記摘み部の先端部がその左側又は右側の何れか一つに目印を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明のフェイスマスク包装体は、前記摘み部がその基部に折り曲げ線が設けられており、その長さが折り曲げ線で折り曲げられたときに目尻の位置に届く長さであることを特徴とする。
請求項5に係る発明のフェイスマスク包装体は、前記包装袋がラミネートシート製の包装袋であることを特徴とする。
本発明のフェイスマスク包装体は、縦方向に折り畳んだ基材シートの下部から上に巻き上げて形成した棒状体を包装袋で包装することで、棒状体の中心部から外側に向かって全方位的に均一な状態でパック用化粧液が浸透するので、フェイスマスクに高粘度のパック用化粧液が均一に含浸できる。
本発明のフェイスマスク包装体のフェイスマスクは、顔形状の頭部の両端にその頬部の側端より外方に突出した摘み部を備えており、棒状体の両端から該摘み部の先端部が突出しているので、包装袋から該摘み部の先端を取り出しやすい。
また、フェイスマスクが横方向にZ折りに折り畳まれていることで、該顔形状の頭部の両端に左右方向の引っ張り張力を働かせると粘着力よりはるかに大きく働くので、折り畳まれたフェイスマスクを横方向に展開する操作が容易である。
さらに、縦方向に折り畳まれ、下部から上に巻き上げられているので、上記操作に際してフェイスマスクの自重により展開が促進される。
更に、フェイスマスク包装体の摘み部は、折り曲げ線で折り曲げられたときに目尻の位置に届く長さであるので、目尻にパック用化粧液を含浸しやすくできる。
顔全体のフェイスマスク用基材シートの平面図である。 基材シートを折り畳んだ後に、棒状に巻き上げて作成された棒状体を包装袋に収納してフェイスマスク包装体を形成するまでの行程を示す説明図である。 実施例1〜3の展開したフェイスマスクの化粧液の含浸状態を表す図である。 比較例1〜3の展開したフェイスマスクの化粧液の含浸状態を表す図である。
以下、本発明のフェイスマスク包装体の実施形態の一例を添付図面に従って説明する。図1は顔形状の基材シートの平面図である。
フェイスマスク1′は、顔形状に形成された基材シート1にパック用化粧液が含浸されたもので、該基材シート1の素材はセルロース不織布、織布等が用いられるが、セルロース不織布が好ましく、また、その目付は30〜80g/mが好ましい。上記顔形状の基材シート1の頭部の両端にその頬部の側端より外方に突出した摘み部を備え、形状が先端半円形の角(つの)形形状である摘み部2が斜め外方に延展して形成されている。右の摘み部2の先端には切り目3が形成されており、その切り目3によって摘み部2を左手で把持するものであることが識別できる。符号4は顔の目の位置に設けられた逆U字状の切り離し線を示し、折り曲げ線5で左側に示すようにまぶた部6が下方向に折り曲げられている。右側も左側と同様にまぶた部6が下方向に折り曲げられており、フェイスマスク1′を顔面に装着する際には、前記まぶた部6を外側にして顔面に貼着することでフィット感が良好となる。そのために、前記切り目3を目印とすることで、ユーザーは切り目3のある摘み部2を左手で把持して貼着すれば前記まぶた部6が外側になる。
なお、上記の実施形態の例では、折り曲げ線5でまぶた部6が下方向に折り曲げられている例を示したが、まぶた部6を設けずに口と同様に穴を設けても良い。
符号8は、前記摘み部2の基部に設けられた折り曲げ線(例えば、不連続なスリット線)を示し、フェイスマスク1′を顔面に貼着した後、折り曲げ線8の位置で摘み部2を折り曲げ、目尻の位置へ摘み部2を重ねて貼り付ける。この重ねて貼り付けられた摘み部2は目尻の位置にあるので、皺の目立ちやすい目尻にパック用化粧液を重点的に供給しやすくなる。その摘み部2の長さは摘み部2が折り曲げ線8で折り曲げられたときに、先端半円形の角形形状の長さが目尻の位置に届く長さが好ましい。
符号9及び10は、基材シート1の横幅を凡そ3分割する折り畳み線を示し、符号11は前記折り畳み線9、10とほぼ直交して設けた折り畳み線を示し、基材シート1の縦幅を凡そ2分割している。なお、上記折り畳み線9〜11は説明のために一点鎖線で折り畳む位置を示したが、実際には折り畳み機が自動的に基材シート1を折り畳むので、基材シート1上に折り畳み線9〜11が表示されているわけではない。
上記した摘み部2は、その形状が先端半円形の角形形状であり、フェイスマスク1′を摘みやすくすると共に折り畳まれたフェイスマスク1′を展開し易くするために設けられている。そして、右の摘み部2の先端には切り目13が形成されており、その切り目3は、摘み部2を左手で把持するものであることを識別するために設けられている。前記折り曲げ線8は、フェイスマスク1′を顔面に貼着した後、該折り曲げ線8の位置で摘み部2を折り曲げ、目尻の位置へ該摘み部2を重ねて貼り付けるために設けられている。
なお、上述したように、まぶた部6を設けずに穴を設けた場合には、上記切り目を設ける必要がない。
以上のことから、フェイスマスクの摘み部2の構成は、従来のフェイスマスクのそれとは異なるもので、その摘み部2が顔形状の基材シート1の頭部の両端に顔形状の基材シート1の側端より外方に突出した状態で設けられている点と、摘み部2の基部に折り曲げ線8(折り曲げ線8は後に説明する。図1参照)が設けられている点が相違する。
図2は、基材シートを折り畳んだ後に、棒状に巻き上げて形成された棒状体を包装袋に収納してフェイスマスク包装体を製造するまでの行程を示す説明図である。
図2aに示す顔形状の基材シート1を折り畳み線に沿って折り畳み、図2gに示す包装袋に収納するまでの行程を以下に順番を追って説明する。
最初に、図2aの両方のまぶた部6を折り曲げ線5で折り曲げ、次に、図2bに示すように基材シート1の摘み部2を含む右側部分を折り曲げ線10で折り曲げ、図2cに示すように基材シート1を裏返しにする。図2dに示すように基材シート1の摘み部2を含む左側部分を折り曲げ線9で折り曲げ、基材シート1を横方向にZ折りで折り畳む。次に、図2eに示すように基材シート1を裏返しにして折り曲げ線9、10と交差した折り曲げ線11で縦方向に谷折りで折り畳み、図2fに示すように折り畳まれた基材シート1の下端から上に向かって、巻き上げられた層間に空間が生じないようにしっかりと巻き上げることでその層間同士が密な状態となる。そして、その棒状体13の両端から突出した状態の両摘み部2が形成される。
包装袋14は、図2gに示すようなアルミラミネートシート、好ましくは合成樹脂層とアルミ層との多層ラミネートシートの下部及び横中央部をシール15′、シール15″されているが、シールの部位は特に限定されるものではない。該包装袋は、スティック形状のものが、棒状体の収納に適し、しかも嵩張らず、持ち運びに便利であるので好ましい。そして、自動包装機械が上記包装袋の両横端部を内側に押し込んで円形状の挿入口を形成することで、上記層間に空間がなく密な状態の棒状の棒状体13はその挿入口に簡単に挿入することができる。その後に前記密な状態の棒状体13は外側に向かって広がりながら包装袋14の内壁に密着するまで広がり、その結果、棒状体13の中心部に空間が形成される。パック用化粧液を上記挿入口から注入すると、該パック用化粧液は棒状体13の中心部の空間に流入するので、該空間が充填された状態となる。その状態で包装袋14の上部をシール15することでフェイスマスク包装体20が得られる。符号16は開封用切り口であり、シール15′の下に設けられている。
上記したように、前記棒状体13の中心部の空間にパック用化粧液が流入して充填されることで、棒状に巻かれた基材シート1の中心部から外側に向かって全方位的に均一な状態で上記パック用化粧液が浸透することで、粘度が3.5乃至12.0Pa・secの高粘度のパック用化粧液を注入したとしても、従来のフェイスマスク包装体のようにシート基材の左右両側に空間が形成されることがないので、基材シート1を均一に含浸させることができる。
実際に、上述の方法で形成したフェイスマスクの棒状体を、スティック形状の包装袋内に入れ増粘剤を用いて所定の粘度に調整した化粧液を注入・充填後、包装袋の開口上部を密封シールして包装体を製造して、化粧液の含浸テストを行った。
含浸テストで使用した化粧液は、増粘剤以外の配合は、実施例、比較例とも共通であり、表1に示すとおりである。
増粘剤は表2に示す3種類のものを用いて、化粧液の粘度を3.5Pa・sec、7.0Pa・sec、12.0Pa・secに調整した。パック用化粧液の粘度を上記範囲内に調整するために、化粧品分野で配合される公知の水溶性高分子物質を増粘剤として使用できるが、その中でもカルボキシビニルポリマーやポリアクリル酸アンモニウムなどのポリアクリル酸系の高分子であれば、12Pa・secでも使用できるので、ポリアクリル酸系の高分子が特に好ましい。
なお、No.2の会合性増粘剤はアデカ製の“アデカノールGT700”を、ポリアクリル酸アンモニウム系増粘剤は成和化成製の“SIMULGEL A”を用いた。
上記化粧液を注入・充填後、包装袋の開口上部を密封シールした包装体を室温下で1週間静置した(この一連の工程で、包装袋に圧力は上部シール部を除き付加されていない)。No.1の粘度3.5Pa・secを実施例1、No.2の粘度7.0Pa・secを実施例2、No.3の粘度12.0Pa・secを実施例3として、1週間静置後に、包装袋を開封してフェイスマスク1′を取り出し、摘み部を持って両側へ引っ張ることで展開した。
図3A乃至図3Cは実施例1〜3の展開したフェイスマスク1′の化粧液の含浸状態を表す図である。化粧液粘度が、3.5、7.0及び12.0Pa・secの含浸状態は、フェイスマスク1′全面に化粧液が均一に含浸されていることを示している。
比較のために、同形状のフェイスマスクを、横方向にZ折りとし、次いで縦方向に2つ折りにして折り畳み体を形成した。このフェイスマスク折り畳み体を、巻かずに、左右両側に空間が形成されるように、収容部の横幅が折り畳み体の横幅より広い平袋内に入れ、上記と同じ化粧液を注入・充填後、化粧液を含浸しやすくするために袋面に圧力をかけるとともに、上部の開口部を密封シールすることで包装体を製造した。この包装体を室温下で1週間静置した。その後、包装袋を開封してフェイスマスクを取り出し、摘み部を持って両側へ引っ張ることで展開した。
No.1の粘度3.5Pa・secを比較例1、No.2の粘度7.0Pa・secを比較例2、No.3の粘度12.0Pa・secを比較例3として、1週間静置後に、包装袋を開封してフェイスマスク1′を取り出して展開した。
図4A乃至図4Cは比較例1〜3の展開したフェイスマスクの化粧液の含浸状態を表す図である。化粧液粘度が、3.5、7.0及び12.0Pa・secの含浸状態は、フェイスマスクに化粧液が含浸されていない部分が存在することを示している。
上記比較例1〜3の展開したフェイスマスクの化粧液の含浸状態は、フェイスマスクに化粧液が含浸されていない部分が存在するが、上記実施例1〜3のフェイスマスク包装体20は、縦方向に折り畳んだ基材シートの下部から上に巻き上げて形成した棒状体13を包装袋20で包装することで、棒状体13の中心部から外側に向かって全方位的に均一な状態でパック用化粧液が浸透するので、粘度が3.5乃至12.0Pa・secの高粘度のパック用化粧液を注入したとしても、従来のフェイスマスク包装体のようにシート基材の左右両側に空間が形成されることがなく、基材シート1を均一に含浸できることが判った。
次に、図2を参照しながら、折り畳まれて巻き上げられたフェイスマスク1′を展開する行程を説明する。
上記摘み部2が基材シート1の顔形状の側端より外方に突出していることで、上記切り口16を切り開くと、その切り口16から上の部分が取り除かれた開口から、棒状体13から突出した切り目3を備える摘み部2の先端部2′が現れる。その摘み部2の先端部2′を左の親指と人差し指で把持して包装袋14から摘み上げ、棒状体13の下部の摘み部2が現れるまで上方に引っ張り上げる。そして、引っ張り上げられた棒状体13の下部の摘み部2を右の親指と人差し指で把持して、その把持した指を左右の逆方向にゆっくり広げると、フェイスマスク1′が横方向にZ折りに折り畳まれているので、左右に引っ張る引っ張り張力は、折り畳まれて巻かれた状態のフェイスマスク1′間の粘着力より大きいので、Z折りのフェイスマスク1′が横方向に展開される。その展開と同時に、巻き上げられたフェイスマスク1′に作用する重力が該引っ張り張力に加わることで、該巻き上げられたフェイスマスク1′が容易に下に展開しながら、左右方向にも展開し続けて図2aに示すような一面のフェイスマスク1′が容易に展開される。それを顔面に密着させながら貼着させることで操作が完了する。
上記フェイスマスク1′の展開行程の説明から理解されるように、取り出したフェイスマスク1′の切り目3のある摘み部2を左手で、他の摘み部2を右手で把持して左右方向に引っ張るが、上述したように、上記摘み部2が基材シート1の顔形状の側端より外方にしていることで、包装袋14を開封したときに該摘み部2を指で把持しやすく、また、該摘み部2は顔形状の頭部の両端に設けられており、且つ、フェイスマスク1′は横方向にZ折りに折り畳まれているので、顔形状の頭部の両端に左右方向の引っ張り張力が、高粘度の化粧料の使用により粘着力が大きいとしても、その粘着力よりはるかに大きく働くのでフェイスマスク1′を横方向に展開する操作を容易に行うことができる。そして、その展開と同時に、巻き上げられたフェイスマスク1′の重力が該引っ張り張力に加わることで、該巻き上げられたフェイスマスク1′が容易に下に展開しながら、左右方向にも展開し続けるので、一面のフェイスマスク1′に展開するまでの操作が、左右の指で摘み部2を把持し、引っ張るだけで容易に行え、また、フェイスマスク1′を展開する時間が少なくて済む。
なお、右の摘み部2の先端に切り目3が備えられているとして説明したが、当然のことながら左の摘み部2の先端に備えても良いし、また、切り目3に限定するものではなく、左であることを示す目印、例えば、小孔のような形状のものやカラーマークのようなものであれば何でも良い。また、縦方向に折り畳む畳み方を谷折りで説明したが山折りでも良く、縦方向の長さを短くしたければZ折りに折り畳んでも良い。また、上記実施形態の摘み部2は、その形状の例として先端半円形の角形形状の例を示したが、本発明の摘み部の形状はこの形状に限定されるものではなく、顔形状の頭部の両端にその頬部の側端より外方に突出した形状のものであれば、例えば、長方形状、正方形状、半楕円形状等の様々な形状が利用できる。そして、上記先端半円形の角形形状の長さが目尻の位置に届く長さが好ましいと述べたが、摘み部2がシート基材1の顔形状の頭部の両端にその頬部の側端より外方に突出していれば良く、目尻の位置に届く長さでなくとも良い。
1 基材シート
1′ フェイスマスク
2 摘み部
2′ 先端部
3 切り目
8 折り曲げ線
13 棒状体
14 包装袋
20 フェイスマスク包装体

Claims (5)

  1. 顔形状に形成された基材シートをパック用化粧液で含浸したフェイスマスクを使用時に展開できるように折り畳んで巻き上げた棒状体を包装袋で包装したフェイスマスク包装体であって、
    前記基材シートが顔形状の頭部の両端にその頬部の側端より外方に突出した摘み部を備えており、横方向にZ折りに折り畳まれ、縦方向に折り畳んだ基材シートの下部から上に巻き上げられて棒状体が形成されており、その棒状体の両端から上記摘み部の先端部が突出していることを特徴とするフェイスマスク包装体。
  2. 前記パック用化粧液の粘度が3.5乃至12.0Pa・secであることを特徴とする請求項1に記載のフェイスマスク包装体。
  3. 前記摘み部の先端部がその左側又は右側の何れか一つに目印を備えていることを特徴とする請求項2に記載のフェイスマスク包装体。
  4. 前記摘み部がその基部に折り曲げ線が設けられており、その長さが折り曲げ線で折り曲げられたときに目尻の位置に届く長さであることを特徴とする請求項3に記載のフェイスマスク包装体。
  5. 前記包装袋がラミネートシート製の包装袋であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のフェイスマスク包装体。
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