JP2011015269A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像装置が焦点距離を可変可能とした光学系と、前記光学系により結像された被写体像を画像信号に変換する撮像素子と、ズーム操作に応じて所望ズーム位置を算出する所望ズーム位置算出部と、算出された前記所望ズーム位置に応じて所望ズーム時撮像範囲を算出する撮像範囲算出部と、前記撮像素子からの前記画像信号に基づき前記所望ズーム時撮像範囲内および当該所望ズーム時撮像範囲外を含む画像を表示するとともに、前記所望ズーム時撮像範囲を前記画像中に表示する表示部と、ズーム実行指示が入力されると、前記所望ズーム位置に従って前記光学系がズーム動作するよう制御する光学ズーム制御部とを具備する。
【選択図】図1
Description
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるカメラ付き携帯端末装置(以下、単に携帯端末装置という)の、撮像を行うために機能する各部の構成を示す概略構成図である。同図において、携帯端末装置1は主制御部10と操作部51と主カメラ60と主表示部81と表示メモリ82と重力センサー101とメモリ161と大容量メモリ171と仮保存メモリ181とを含んで構成される。主制御部10は所望ズーム位置算出部11と光学ズーム制御部12と現ズーム位置算出部13と信号処理部14と枠生成部15と縦横判定部16と電子ズーム処理部17と画像記録制御部18と表示制御部19とを含んで構成される。主カメラ60は光学系61と撮像素子62と画像信号処理部63とを含んで構成される。
主制御部10は携帯端末装置1の各部の制御を行う。主制御部10内の各部の機能については後述する。操作部51はユーザによる操作を受け付けて該操作に応じた信号を出力する。操作部51は、半押しと全押しとを区別可能なシャッターボタンと、ズーム操作を行うためのズームボタンと、複数の項目の中から1個を選択するための選択ボタンとを含んで構成される。ズームボタンは広角側へのズーム操作を行う広角ズームボタンと望遠側へのズーム操作を行う望遠ズームボタンとを含んで構成される。選択ボタンは、例えば、メニュー画面に表示されたデータや機能等の選択項目のうち、1つ前の候補を選択することを示す前選択ボタンと1つ後の候補を選択することを示す後選択ボタンと選択を決定することを示す選択決定ボタンとを含んで構成される。
本実施形態では、通常の撮像装置として動作させるモードと本発明で示されるモードを選択的に決定することが可能である。各モードの詳細については後述する。
なお、シャッターボタン半押しが開始されたときに、ズーム実行指示を示すパルス信号を、操作部51が出力するようにしてもよい。光学ズーム制御部12は、このパルス信号が入力されると、光学系61が所望ズーム位置となるよう制御する。また、操作部51は、シャッターボタンが解放されると、ズーム実行指示が解除されたことを示すパルス信号を出力する。光学ズーム制御部12は、このパルス信号が入力されると、光学系61が最広角となるよう制御する。光学ズーム制御部12は、光学系61が所望ズーム位置にあるか又は光学系61が光学ズーム実行中に入力されるパルス信号を、ズーム実行指示が解除されたことを示すパルス信号と判断し、それ以外のパルス信号を、ズーム実行指示を示すパルス信号と判断する。なお、ズーム実行指示がなされた場合は、操作部51がパルス信号を1回出力し、ズーム実行指示が解除された場合は、操作部51がパルス信号を連続して2回出力するなど、互いに異なる信号を出力するようにしてもよい。これにより、光学ズーム制御部12は、ズーム実行指示を示す信号かズーム実行指示が解除されたことを示す信号かを区別することができる。
光学系61が所望ズーム位置となった後にシャッターボタンが全押しされると、操作部51は画像記録制御部18に画像記録操作信号を出力する。具体的には、現ズーム位置算出部13は、光学系61に付随するセンサーから光学系中におけるレンズの位置を示す情報を、経路Z1を通じて入力を受け、該情報に基づいて現ズーム位置を算出する。現ズーム位置算出部13は、算出した現ズーム位置を、経路W2を通じて操作部51に出力する。一方、所望ズーム位置算出部11は、所望ズーム位置を経路W3を通じて操作部51に出力する。操作部51は、入力される現ズーム位置と所望ズーム位置とを比較して、光学系61が所望ズーム位置にあると判断し、画像記録制御部18に画像記録操作信号を、経路W4を通じて出力する。後述するように、画像記録制御部18は画像記録操作信号が入力されると、信号処理部14から入力される画像信号を静止画像として、すなわち静止画像のフォーマットに従って仮保存メモリ181に書き込む。
この仮保存メモリ181に書き込むことは一例でありこれに限らない。例えば画像記録制御部18が、仮保存メモリ181の代わりに大容量メモリ171または表示メモリ82を用いるようにしてもよい。
一方、光学系61が所望ズーム位置となる前にシャッターボタンが全押しされると、操作部51は、光学系61が所望ズーム位置となるまでズーム実行信号を光学ズーム制御部12に出力する。そして、光学系61が所望ズーム位置となると、操作部51は画像記録操作信号を画像記録制御部18に出力する。光学系61が所望ズーム位置にあるか否かの判断は、上記と同様、現ズーム位置と所望ズーム位置との比較により行う。
また、操作部51は望遠ズームボタンが押下されると望遠ズーム操作信号を出力し、広角ズームボタンが押下されると広角ズーム操作信号を出力し、前選択ボタンが押下されると前選択信号を出力し、後選択ボタンが押下されると後選択信号を出力し、選択決定ボタンが押下されると選択決定信号を出力する。以下では、広角ズーム操作信号と望遠ズーム操作信号とを合わせてズーム操作信号といい、前選択信号と後選択信号と選択決定信号とを合わせて選択信号という。なお、これらのボタンは各操作専用のボタンではなく携帯電話の操作に用いるテンキー等のキーに割り当てられていてもよい。また、シャッターボタン半押しに相当するボタンとシャッターボタン全押に相当するボタンとがそれぞれ別のボタンであってもよく、この場合は全押しのみが検知されるボタンであってもよい。
広角ズーム操作信号の入力を受けると所望ズーム位置算出部11は、所望ズーム位置記憶部に記憶した所望ズーム位置を広角側に変化させる(広角ズーム操作信号が入力された期間に比例する値をズーム倍率の値から減算する)。ただし、所望ズーム位置記憶部に記憶した所望ズーム位置が最広角の場合には、広角ズーム操作信号の入力を受けても何もしない。望遠ズーム操作信号の入力を受けると所望ズーム位置算出部11は、所望ズーム位置記憶部に記憶した所望ズーム位置を望遠側に変化させる(望遠ズーム操作信号が入力された期間に比例する値をズーム倍率の値に加算する)。ただし、所望ズーム位置記憶部に記憶した所望ズーム位置が最望遠の場合には、望遠ズーム操作信号の入力を受けても何もしない。
現ズーム位置算出部13は、光学系61が行っているズーム位置である現ズーム位置を算出する。つまり、現ズーム位置算出部13は、光学系61の現ズーム位置を算出する。現ズーム位置算出部13は、光学系61に付随するセンサー(不図示)から光学系61中におけるレンズの位置を示す情報の入力を受け、該情報に基づいて現ズーム位置を算出する。
枠生成部15は、所望ズーム位置と所望ズーム時撮像範囲との対応表を予め備えており、所望ズーム位置算出部11が算出した所望ズーム位置に基づいて対応表を検索することにより、所望ズーム位置に応じて所望ズーム時撮像範囲を算出する。なお、枠生成部15が所望ズーム位置と所望ズーム時撮像範囲との関係を関数として予め備え、当該関数を用いて所望ズーム時撮像範囲を算出するなど、上記以外の方法で算出するようにしてもよい。このように、枠生成部15(撮像範囲算出部)は、所望ズーム位置算出部11によって算出された所望ズーム位置に応じた所望ズーム時撮像範囲を算出する。枠生成部15は、所望ズーム時撮像範囲を示す所望ズーム位置表示枠を信号処理部14から入力される画像信号中に合成する。
光学系61の画角が最広角にないとき、すなわち光学系61がズームインした状態で所望ズーム位置表示枠を表示するには、既にズーム動作が行われた現ズーム位置を考慮して所望ズーム時撮像範囲を算出する必要がある。そこで、枠生成部15は現ズーム位置算出部13から入力される現ズーム位置と所望ズーム位置算出部11から入力される所望ズーム位置とに基づいて、所望ズーム時撮像範囲を算出する。上記と同様、枠生成部15は、所望ズーム位置と現ズーム位置と所望ズーム時撮像範囲との対応表を予め備えており、所望ズーム位置算出部11が算出した所望ズーム位置と現ズーム位置算出部13が算出した現ズーム位置とに基づいて前記対応表を検索することにより、所望ズーム位置に応じた所望ズーム時撮像範囲を算出する。なお、枠生成部15が所望ズーム位置と現ズーム位置と所望ズーム時撮像範囲との関係を予め関数として備え、当該関数を用いて所望ズーム時撮像範囲を算出するなど、上記以外の方法で算出するようにしてもよい。このように、枠生成部15(撮像範囲算出部)は、現ズーム位置算出部13からの現ズーム位置および所望ズーム位置算出部11からの所望ズーム位置に応じて所望ズーム時撮像範囲を算出する。枠生成部15は、所望ズーム時撮像範囲を示す所望ズーム位置表示枠を信号処理部14から入力される画像信号中に合成する。
また、枠生成部15は、現ズーム位置算出部13から入力される現ズーム位置と予め記憶している最望遠時ズーム位置とに基づいて、最望遠時撮像範囲を算出する。このように、枠生成部15(撮像範囲算出部)は、現ズーム位置算出部13からの現ズーム位置および光学系61の最望遠時ズーム位置に応じて最望遠時撮像範囲をさらに算出する。枠生成部15は、最望遠時撮像範囲を示す最望遠ズーム位置表示枠を、所望ズーム位置表示枠が合成された前記画面中にさらに合成する。
表示制御部19はメモリ161からモード設定情報を読み出し、また縦横判定部16から携帯端末装置1が縦向きか横向きかの情報の入力を受けて、主表示部に表示ずる画像の配置を決定する。表示制御部19は、枠生成部15から入力される画像信号と、電子ズーム処理部17から入力される電子ズーム画像信号とを、決定した配置に基づいて主表示部81に表示させる。現ズーム位置が所望ズーム位置よりも広角であるとき、撮像素子62から出力される画像信号が示す画像は所望ズーム位置に対応する所望ズーム時撮像範囲内の画像と所望ズーム時撮像範囲外の画像とを含み、前述のとおり枠生成部15がこの画像信号に所望ズーム位置表示枠と最望遠ズーム位置表示枠とを合成し、主表示部81がこの画像信号に基づく画像を表示する。つまり、表示部81(主表示部)は撮像素子62からの画像信号に基づき所望ズーム時撮像範囲内および当該所望ズーム時撮像範囲外を含む画像を表示するとともに、前記所望ズーム時撮像範囲を前記画像中に表示する。また、主表示部81(表示部)は撮像素子61からの画像信号に基づく画像中に最望遠ズーム位置表示枠(最望遠時撮像範囲)をさらに表示する。また、主表示部81(表示部)は撮像素子62からの画像信号に基づく画像及び所望ズーム時撮像範囲を表示するとともに、電子ズーム画像信号に基づいて電子ズーム画像を表示する。
図2において図1の各部と同一の部分には同一の符号(10、51、60、61、62、63、81、82、101、161、171、181)を付し、その説明を省略する。ただし、主制御部10は図1で説明した部分に加えて、音声通話機能部や電子メール機能部など、画像を撮像する機能以外の機能部も含んで構成される。また、メモリ161に記憶されるデータには、図1で説明したデータに加えて、携帯端末装置1の電話番号を示す番号プリセットと、ユーザによって入力された電話番号及び付属情報(名前およびメールアドレス等)を示す電話帳と、電話帳の一部を構成する住所データと、電子メールやショートメッセージの送受信履歴を示すメール履歴と、電話の発着信履歴を示す電話履歴と、携帯端末装置1の現在位置を示す位置情報と位置情報の履歴を示す行動履歴とが含まれる。
画像P1は撮像素子からの画像信号に基づく画像であり、所望ズーム位置表示枠F1と最望遠ズーム位置表示枠F2とを含む。このように、撮像される部分(所望ズーム位置表示枠F1に囲まれた部分)の画像が周辺部分の画像とともに1枚の画像中に示されるので、ユーザは、ズーム位置や携帯端末装置1の向きを変えるとどのような画像が得られるかを的確に把握できる。特に前述のように、ズーム実行信号が出力されていないときは、光学系61は最広角となる。このとき画像P1は最広角の画像となり、周辺部分の画像が広く表示されるので、ユーザは、ズーム位置や携帯端末装置1の向きを変えるとどのような画像が得られるかをより的確に把握できる。併せて、最望遠時に撮像される部分(ズーム位置表示枠F2に囲まれた部分)の画像も含まれるのでどの程度までズーム位置を変えられるかを把握できる。また前述のように、光学系61がズーム動作を実行している際にも、撮像される部分の画像が周辺部分の画像とともに1枚の画像中に示されるので、光学系61のズーム動作実行中においてもユーザは、ズーム位置や携帯端末装置1の向きを変えるとどのような画像が得られるかを的確に把握できる。例えば光学系61のズーム動作実行中に撮像対象が動いて撮像範囲から外れた場合でも主表示部61の画面中には撮像対象の画像が示されていることが期待でき、ユーザは撮像対象の画像を見ながら携帯端末装置1の向きをどう変えればよいかを判断できる。また前述のように、光学系61がズーム動作を実行している際の画像にも最望遠時に撮像される部分の画像が含まれるので、光学系61のズーム動作実行中においてもユーザは、どの程度までズーム位置を変えられるかを把握できる。
デジタルズーム画像P2は画像P1のうちの所望ズーム位置表示枠F1内の部分をデジタルズームによって拡大した画像である。このように、ズーム動作実行後に撮像される画像のイメージがデジタルズーム画像によって示されるので、ユーザは撮像される画像のイメージを確認して、このままのズーム位置及び携帯端末装置1の向きで撮像を行うか、ズーム位置や向きを変更するかを判断することができる。
ユーザによって撮像機能が選択されると、携帯端末装置1は状態S11となる。状態S11から状態S16までは、ズーム操作に応じて光学系61が随時ズーム動作を実行するモード(通常の撮像装置として動作させるモード)にあり、ズーム位置表示枠やデジタルズーム画像は表示されない。
状態S11において主表示部81は、主カメラ60から出力される画像信号に応じて動画像を表示する、すなわち、表示する画像を随時更新する。状態S11においてズーム操作が行われると、光学ズーム制御部12からの指示に従って光学系61がズーム動作を行い、状態S12に移る。状態S11においてシャッターボタンが半押しされると、焦点制御部(不図示)からの指示に従って光学系61が合焦状態となり、状態S13に移る。状態S12において主表示部81は、状態S11の場合と同様の動画像を表示する。ただし、表示される画像のズーム位置が状態S11の場合と異なる。状態S12においてシャッターボタンが半押しされると、状態S11の場合と同様、焦点制御部(不図示)からの指示に従って光学系61が合焦状態となり、状態S13に移る。
モードの切り替えは、メニュー画面上で行う。メニューボタン(不図示)が押下されると、メニュー画面が表示される。メニュー画面にはモード選択の項目があり、モード選択の項目にはさらに枠不表示モードと枠表示モードとの項目がある。前選択ボタンと後選択ボタンと選択決定ボタンとを用いてモード選択の項目が選択され、さらに、前選択ボタンと後選択ボタンと選択決定ボタンとを用いて枠表示モードが選択されると、ズーム実行操作に応じて光学系61がズーム動作を実行するモード(枠表示モード、ズーム位置枠を表示するモード)となる。一方、枠不表示モードが選択されると、ズーム操作に応じて光学系61が随時ズーム動作を実行するモード(枠不表示モード、ズーム位置枠を表示しないモード)となる。
状態S21において主表示部81は、主カメラ60から出力される画像信号に応じた動画像を表示する。この画像信号には、枠生成部15が所望ズーム位置表示枠と最望遠ズーム位置表示枠とを合成しており、主表示部81は動画像中に所望ズーム位置表示枠と最望遠ズーム位置表示枠とを表示する。ここで、所望ズーム位置算出部11は前回撮像機能終了時の所望ズーム位置を記憶しており、枠生成部15はこの所望ズーム位置に基づいて所望ズーム位置表示枠と最望遠ズーム位置表示枠とを合成する。併せて主表示部81は電子ズーム処理部17から入力されるデジタルズーム画像を動画像として表示する、すなわち、表示する画像を随時更新する。また、状態S21においては、光学系61は画角が最広角の状態にある。状態S21においてズーム操作が行われると状態S22に移る。状態S21においてシャッターボタンが半押しされると、所望ズーム位置算出部11が算出した所望ズーム位置に応じて光学系61がズーム動作を行う。さらに焦点制御部(不図示)からの指示に従って光学系61が合焦状態となり、状態S23に移る。
なお所望ズーム位置は、初期値においては前回ズーム位置に設定する。前回ズーム位置は所望ズーム位置記憶部に記憶されている。
状態S23においてシャッターボタンが全押しされると、信号処理部14を通じて主カメラ60から出力される画像信号を、画像記録制御部18が仮保存メモリに書き込む。その後、ユーザの操作により予め設定されている表示モードに従って状態S24またはS34またはS44のいずれかの状態に移る。表示モードの設定も、枠表示モード及び枠不表示モードの設定と同様、メニュー画面から表示モードの項目を選択し、さらに1画面表示モード(状態S24)と枠なしモード(状態S34)枠有りモード(状態S44)とのいずれかを選択することによって行う。
状態S23においてシャッターボタンが開放されると、光学系61は画角が最広角となるまでズーム動作を行い状態S21に移る。尚この時の所望ズーム位置は、S23にあった時のズーム位置に設定する。このズーム位置は所望ズーム位置記憶部に記憶されている。
状態S25において主表示部81は、仮保存メモリに保存された画像信号の画像に加えて画像の記録中であることを示すメッセージを、状態S15の場合と同様に表示する。画像記録制御部18が記録動作を完了すると状態S26に移る。
状態S34において画像記録制御部18は、仮保存メモリ181に保存された画像信号を記録するか否かをユーザに問い合わせるメッセージの信号をメモリ161から読み出す。主表示部81は画像記録制御部18から出力される信号に従って、仮保存メモリ181に保存された画像信号が示す静止画像と、この静止画像を記録するか否かをユーザに問い合わせるメッセージとを表示する。併せて主表示部81は主カメラ60から出力される画像信号に応じた動画像を表示する。このメッセージは表示画面確認の妨げとなる場合は一時的にボタン操作またはメニュー操作により消すこともできる。操作継続中に消すまたは操作後一定の時間のみ消す等の対応としても良い。このようにメッセージを消すことにより表示画面の視認性が良くなる効果がある。また、撮影した画像の確認を行いつつ被写体を継続して監視することが可能となり、次の撮影シーンへの対応がスムーズに行える。状態S34において静止画像を記録する指示が入力されると、画像記録制御部18は仮保存メモリ181に書き込んだ画像信号を大容量メモリ171に記録する(書き込む)動作を開始し、状態S35に移る。状態S34において静止画像を記録しない指示が入力されると、光学系61は画角が最広角となるまでズーム動作を行い状態S21に移る。尚この時の所望ズーム位置は、S34にあった時のズーム位置に設定する。このズーム位置は所望ズーム位置記憶部に記憶されている。状態S35において主表示部81は、仮保存メモリに保存された画像信号の画像に加えて画像の記録中であることを示すメッセージを、状態S25の場合と同様に表示する。併せて主表示部81は主カメラ60から出力される画像信号に応じた動画像を表示する。画像記録制御部18が記録動作を完了すると状態S26に移る。
上記ように状態S34とS35とS44とS45とにおいて、主表示部81は主カメラ60から出力される画像信号に応じた動画像を表示するので、ユーザは画像の記録中においてもこの動画像を見ながら次の撮像タイミングを検討するなど、次の撮像の準備をすることができる。
画像P2は画像P1と同様の画像であるが、所望ズーム位置表示枠F1と最望遠ズーム位置表示枠F2は表示されていない。ユーザは画像P2を参照して撮像される画像のイメージを確認し、このままのズーム位置及び携帯端末装置1の向きで撮像を行うか、ズーム位置や向きを変更するかを判断することができる。
画像P2は、仮保存メモリに書き込まれた画像信号が示す静止画像上に、この画像信号を記録するか否かをユーザに問い合わせるメッセージが表示された画像である。画像信号を記録するか否かをユーザに問い合わせるメッセージは、画像信号を記録するか否かの質問を示すメッセージM1(「保存します」)と画像を記録する指示を示すメッセージM2(「はい」)と画像を記録しない指示を示すメッセージM3(「いいえ」)とを含んで構成される。
図6では、メッセージM2(「はい」)が選択された状態となっている。メッセージM2(「はい」)が選択された状態で後選択信号が入力されると、画像記録制御部18はメッセージM3(「いいえ」)が選択された状態に切り替える。メッセージM3(「いいえ」)が選択された状態で前選択信号が入力されると、画像記録制御部18はメッセージM2(「はい」)が選択された状態に切り替える。メッセージM2(「はい」)が選択された状態で選択決定信号が入力されると、すなわち静止画像を記録する指示が入力されると、画像記録制御部18は仮保存メモリに書き込んだ画像信号を大容量メモリ171に記録する(図4の状態45に移る)。メッセージM3(「いいえ」)が選択された状態で選択決定信号が入力されると、すなわち静止画像を記録しない指示が入力されると、画像記録制御部18は画像信号の記録を行わず、光学系61は最広角となるようにズーム動作を行う(図4の状態21に移る)。
図1で説明したように、携帯端末装置1が縦向きか横向きかを縦横判定部16が判定する。表示制御部19は縦横判定部16の判定結果に応じて主表示部81の表示を切り替えるよう制御する。携帯端末装置1が縦向きの状態にあるときは、図3に示したように画面P1と画面P2とをそれぞれ縦向きとして上下に並べて表示するよう制御し、携帯端末装置1が横向きの状態にあるときは図8に示すように主カメラ60から入力される画像のうち、画像の中央を中心とする所定の縦長の矩形部分を切り出して画面P1の画像と画面P2の画像とを生成し、左右に並べて表示するよう制御する。
また、画像記録制御部18は、操作部51から画像記録操作信号が入力されると、主カメラ60から入力される画像のうち、上記において表示制御部19が切り出すのと同一の部分を切り出して縦長の画像を生成し、仮保存メモリ181に書き込む。
録画ボタンが押下されるまでの携帯端末装置1の動作は、図4の状態S21からS22で説明したのと同様である。
録画ボタンが押下されると、画像記録制御部18は録画を開始する、すなわち、信号処理部14から入力される画像を動画として大容量メモリ17に書き込み、大容量メモリ17は、画像記録制御部18によって書き込まれた動画を記憶する。
動画の録画中は状態S22(図4)またはS23の画面が表示されている。録画中にズーム操作が行われると、所望ズーム位置算出部11はズーム操作に応じて所望ズーム位置を算出し、主表示部81は算出された所望ズーム位置に応じて、表示する所望ズーム位置表示枠の大きさを変化させる。また、電子ズーム処理部17はズーム操作に応じて電子ズーム量を変化させた画像を出力し、主表示部81は電子ズーム処理部17が出力した画像を画面下側に表示する。この時点では光学ズームは行われていないので、画像記録制御部18が録画する画像のズーム量は変化しない。
このように、ズーム決定ボタンが押下されてから光学ズームが行われるので、ユーザは所望ズーム時撮像範囲枠や主表示部81の下側に表示される電子ズーム画像を見て、ズームされた画像を予め確認してから録画画像をズームさせることができる。
一方、録画中に広角方向へのズーム操作が行われた場合は、光学系61がズーム操作に応じて直ちに広角側にズームする。これにより、画像記録制御部18が録画する画像のズーム量も変化する。
なお、光学ズームを行うズームスピードはユーザの設定により変更可能としてもよい。これにより、ユーザはズームスピードを調節できるので、演出効果が増す。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態によるデジタルカメラ装置2の外形を示す概略図である。図9(a)はデジタルカメラ装置2を前方(レンズ側)斜め上からみた図であり、図9(b)はデジタルカメラ装置2を後ろ(ファインダ側)から見た図である。同図において、デジタルカメラ装置2の光学系61と主表示部(ファインダ)81とシャッターボタン601と広角ズームボタン602と望遠ズームボタン603と前選択ボタン604と選択決定ボタン605と後選択ボタン606とが示されている。
デジタルカメラ装置2中の、撮像装置として画像を撮像するために機能する各部の構成は、第1の実施形態に関連して図1等に示し、そして説明をしたものと同様であるので、その説明を省略する。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
2…デジタルカメラ装置
10…主制御部
11…所望ズーム位置算出部
12…光学ズーム制御部
13…現ズーム位置算出部
14…信号処理部
15…枠生成部
17…電子ズーム処理部
18…画像記録制御部
19…表示制御部
51…操作部
60…主カメラ(画像信号生成部)
61…光学系
62…撮像素子
63…画像信号処理部
81…主表示部(表示部)
82…表示メモリ
161…メモリ
171…大容量メモリ
181…仮保存メモリ
Claims (7)
- 焦点距離を可変可能とした光学系と、
前記光学系により結像された被写体像を画像信号に変換する撮像素子と、
ズーム操作に応じて所望ズーム位置を算出する所望ズーム位置算出部と、
算出された前記所望ズーム位置に応じて所望ズーム時撮像範囲を算出する撮像範囲算出部と、
前記撮像素子からの前記画像信号に基づき前記所望ズーム時撮像範囲内および当該所望ズーム時撮像範囲外を含む画像を表示するとともに、前記所望ズーム時撮像範囲を前記画像中に表示する表示部と、
ズーム実行指示が入力されると、前記所望ズーム位置に従って前記光学系がズーム動作するよう制御する光学ズーム制御部と
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 前記光学ズーム制御部は、前記ズーム実行指示が解除されると、前記光学系が最広角となるよう前記光学系をズーム制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子が生成した前記画像信号を、前記所望ズーム位置算出部が算出した前記所望ズーム位置に基づいて電子ズーム処理して電子ズーム画像信号を生成する電子ズーム処理部をさらに備え、
前記表示部は前記画像及び前記所望ズーム時撮像範囲を表示するとともに、前記電子ズーム画像信号に基づいて電子ズーム画像を表示する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲算出部は前記光学系のズームを最も望遠側にしたときのズーム位置である最望遠時ズーム位置に応じて定まる最望遠時撮像範囲をさらに算出し、
前記表示部は前記撮像素子からの前記画像信号に基づく前記画像中に前記最望遠時撮像範囲をさらに表示する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の撮像装置。 - 前記光学系の現ズーム位置を算出する現ズーム位置算出部をさらに備え、
前記撮像範囲算出部は前記現ズーム位置および前記所望ズーム位置に応じて所望ズーム時撮像範囲を算出し、
前記表示部は前記撮像素子からの前記画像信号に基づく画像中に前記所望ズーム時撮像範囲を表示する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲算出部は、前記現ズーム位置および前記光学系の前記最望遠時ズーム位置に応じて最望遠時撮像範囲をさらに算出し、
前記表示部は前記撮像素子からの前記画像信号に基づく画像中に前記最望遠時撮像範囲をさらに表示する
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。 - 前記表示部は、所望ズーム時撮像範囲が最も広角または最も望遠となると、前記所望ズーム時撮像範囲の表示を変化させることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
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