JP2011015169A - 通信装置、その通信規制方法及び通信規制プログラム - Google Patents

通信装置、その通信規制方法及び通信規制プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特定通信先との通信時間を確保して利便性を高めることにある。
【解決手段】電源に電池(4)を用いた通信装置(2)において、閾値設定部(8)と、電池残量測定部(10)と、通信規制部(6)とが含まれる。閾値設定部では、特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を通信規制の閾値に設定する。電池残量測定部では電池残量を測定する。また、通信可能時間は、この電池残量から求められる。そこで、通信規制部では、この通信可能時間又は電池残量が閾値より少ない場合には特定通信先以外との通信を規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源に電池を用いた携帯電話装置等の通信装置に関し、例えば、特定通信先との通信時間を予測して通信規制を行い、電池残量による通信可能時間の有効利用を図る通信装置、その通信規制方法及び通信規制プログラムに関する。
電源に電池を用いた通信装置として例えば、携帯電話装置では、通話可能時間が電池残量によって制限されるので、ユーザは電池残量を監視し、充電に注意を払うことが必要である。
このため、電池を電源に用いる携帯電話装置にあっては、設定条件に応じて電子メールの選択的な受信(例えば、特許文献1)、電池残量に応じて適当な通信回線の選択(例えば、特許文献2)、電池残量が少ないときは付加機能の動作停止(例えば、特許文献3)等を施すことが知られている。また、電池残量レベルの低下時には、予め登録した電話番号からの着信を許可し、未登録の電話番号からの着信を拒否することが知られている(例えば、特許文献4)。
特開2007−304971号公報 特開2006−180174号公報 特開2000−253142号公報 特開2000−278754号公報
ところで、電池残量レベルに応じて着信規制をすることは、通信可能時間を延ばし、電池の消耗を抑制できる点では有効である。しかしながら、着信規制の開始を通信時間に無関係に電池残量で決定すると、通信時間が長時間に及ぶ例えば、電話会議等の場合では、通信途中で電池残量が不足し、通信が妨げられる場合がある。
通信時間は一定ではなく通信の度に変動するし、通信可能時間は電池残量に依存する。動的に変化する通信時間を考慮することなく、電池残量のみで電池消耗の抑制動作への移行(特許文献1、2、3)や、通信先の選択(例えば、特許文献4)は、電池残量の消耗を抑制するために通信装置に対する機能低下を生じさせるので、通信装置としての利便性を損なうおそれがある。
そこで、本開示の通信装置、その通信規制方法又は通信規制プログラムの目的は、上記課題に鑑み、特定通信先との通信時間を確保して利便性を高めることにある。
上記課題を解決するため、本開示の通信装置には、電源に電池を用いた通信装置において、閾値設定部と、電池残量測定部と、通信規制部とが含まれる。閾値設定部では、特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を通信規制の閾値に設定する。電池残量測定部では電池残量を測定する。また、通信可能時間は、この電池残量から求められる。そこで、通信規制部では、この通信可能時間又は電池残量が閾値より少ない場合には特定通信先以外との通信を規制する。また、通信装置の通信規制方法又は通信規制プログラムには、これらの処理や機能が含まれる。
本開示の通信装置、その通信規制方法又は通信規制プログラムによれば、次の効果が得られる。
(1) 特定通信先との通信に要する通信予測時間を閾値に設定し、電池残量に依存する通信可能時間が閾値より短い場合に特定通信先以外の通信を規制するので、通信可能時間を有効に利用できるとともに、通信可能時間内に特定通信先との通信時間を確保でき、通信装置の利便性を高めることができる。
(2) 電池残量で定まる通信可能時間内に特定通信先との通信時間を確保するために、特定通信先以外の通信を規制するが、通信装置としての通信規制以外の機能低下を来さないので、通信装置の利便性を損なうことがない。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る通信装置を示す図である。 通信装置における処理手順を示すフローチャートである。 通信装置における他の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る携帯電話装置の電池残量表示を示す図である。 携帯電話装置の着信を示す図である。 携帯電話装置の着信切断を示す図である。 携帯電話装置の特定通話先着信を示す図である。 携帯電話装置間の通話形態を示す図である。 電話帳データテーブルの一例を示す図である。 電池残量・通話可能時間変換テーブルの一例を示す図である。 閾値テーブルの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る携帯電話装置の機能構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係る携帯電話装置のハードウェア構成例を示す図である。 メモリ構成例を示す図である。 携帯電話装置の外観構成例を示す図である。 電話帳データテーブルにおける着信規制テーブルの一例を示す図である。 通話履歴記録の処理手順の一例を示すフローチャートである。 通話履歴テーブルの一例を示す図である。 直線回帰式テーブルの一例を示す図である。 閾値テーブルの閾値設定例を示す図である。 閾値テーブルの他の閾値設定例を示す図である。 着信規制設定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 携帯電話装置における処理手順の一例を示すフローチャートである。 携帯電話装置における処理手順の他の例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係る携帯情報端末機を示す図である。 他の実施の形態に係るパーソナルコンピュータを示す図である。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態は、電源に電池を用いた通信装置、その通信規制方法又は通信規制プログラムの一例であって、特定通信先との通信時間を確保するため、特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を閾値に設定する。電池残量やその電池残量に対応する通信可能時間が該閾値より少ない場合、特定通信先以外との通信を規制する。
この第1の実施の形態について、図1、図2及び図3を参照する。図1は、通信装置の機能構成例を示す図、図2は、通信装置における処理手順を示すフローチャート、図3は、通信装置における他の処理手順を示すフローチャートである。図1、図2及び図3に示す構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
この通信装置2は、本開示の通信装置、その通信規制方法又は通信規制プログラムの一例である。この通信装置2は電話機能等の通信機能を備える電子機器であって、電源に電池4を用いている。電池4は、一次電池、二次電池の何れでもよく例えば、乾電池でもよいし、充電池であってもよい。そこで、この通信装置2の通信が可能な時間(通信可能時間)は、電池4の残量即ち、電池残量に依存する。この通信装置2は、不特定の複数の通信先と通信が可能であり、その通信先には単一又は複数の特定通信先が含まれる。通信先は、識別情報として電話番号の他、周波数や回線チャンネル等の識別情報で特定すればよい。
そこで、この実施の形態では、通信装置2には単一又は複数の特定通信先との通信時間を確保するため、通信規制部6と、閾値設定部8と、電池残量測定部10とが含まれる。
通信規制部6は、特定通信先以外の通信先との通信を規制する手段(又は機能)の一例であって、電池残量に対応する通信可能時間が閾値設定部8で設定された閾値より短い(少ない)場合、特定通信先以外との通信を規制する。電池残量に対応する通信可能時間は、電池残量測定部10から提供される電池残量を、通信に要する単位時間当たりの消費電流〔mAH〕(又は消費電力)で除算すれば求められる。また、通信の規制とは、着信の後、通信を維持しない場合、着信自体を拒否する場合の何れであってもよいし、双方を含み、選択的に設定される構成でもよい。
閾値設定部8は、通信規制部6に対して通信規制のための既述の閾値を設定する手段(又は機能)の一例であって、既述の閾値を求め、この閾値を設定する。閾値は、特定通信先との通信に要する時間は通信によって変動する値であるが、その通信時間から通信予測時間を求め、この実施の形態では通信予測時間を閾値として設定すればよいし、この通信予測時間に対応する電池残量であってもよい。
電池残量測定部10は、電池4の残量を測定する手段(又は機能)の一例であって、その電池残量を連続的又は間欠的に測定し、通信規制部6に提供する。
そして、これら通信規制部6、閾値設定部8又は電池残量測定部10はハードウェアで構成されてもよいし、通信規制プログラムを実行するコンピュータの機能(ソフトウェア)によって構成されてもよい。
そこで、この通信装置2における通信規制の処理手順(図2)は、通信規制方法又は通信規制プログラムの一例である。この処理手順を通信規制プログラムで実現する場合には、電池残量の測定に関し、その測定値を取り込む処理とすればよい。
この処理手順では、図2に示すように、特定通信先との通信予測時間を通信規制の閾値とし、該閾値を設定する(ステップS11)。また、電池4について、その電池残量を測定し、又はその測定値を取り込む(ステップS12)。
電池残量から通信装置2の通信可能時間を知ることができる。そこで、電池残量に対応する通信可能時間が前記閾値より少ない場合には、特定通信先以外との通信を規制する(ステップS13)。
斯かる構成とすれば、特定通信先との通信に要する通信予測時間を閾値に設定し、電池残量に依存する通信可能時間が閾値より短い場合に特定通信先以外の通信を規制できる。この結果、電池残量に依存する通信可能時間を有効に利用でき、通信可能時間内に特定通信先との通信時間を確保できる等、通信装置2の利便性が高められる。
また、通信可能時間内に特定通信先との通信時間を確保するために、特定通信先以外の通信を規制するが、通信装置2としての通信規制以外の機能低下を来さないので、通信装置2の利便性を損なうこともない。
また、この第1の実施の形態において、閾値として、特定通信先との通信予測時間に対応する電池残量を用いてもよい。この場合、閾値設定部8には、閾値として電池残量が設定される。
閾値として電池残量を設定した場合には、その処理手順は、図3に示すように、該閾値を設定する(ステップS21)。また、電池4について、その電池残量を測定し、又はその測定値を取り込む(ステップS22)。
電池残量から通信装置2の通信可能時間を知ることができる。そこで、電池残量が前記閾値より少ない場合には、特定通信先以外との通信を規制する(ステップS23)。
斯かる構成とすれば、特定通信先との通信に要する通信予測時間に対応する電池残量を閾値に設定し、電池残量が閾値より少ない場合に特定通信先以外の通信を規制できる。この結果、電池残量に依存する通信可能時間を有効に利用でき、通信可能時間内に特定通信先との通信時間を確保できる等、通信装置2の利便性が高められる。
また、通信可能時間内に特定通信先との通信時間を確保するために、特定通信先以外の通信を規制するが、通信装置2としての通信規制以外の機能低下を来さないので、通信装置2の利便性を損なうこともない。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態は、携帯電話装置に通話履歴記録機能と着信規制機能とを備え、特定電話番号との通話履歴をもとに通話時間の期待値(通話予測時間)を計算する。この期待値は通話履歴の統計的計算(例えば直線回帰式)により通話時間等から予測し、その通話予測時間又はこの通話予測時間に対する電池残量を着信規制の閾値とする。そこで、電池残量を監視し、その電池残量が閾値より少ない場合には特定の通話相手以外からの着信を規制し、特定の電話番号(優先着信電話番号)との通話時間を確保する。
この第2の実施の形態について、図4、図5、図6及び図7を参照する。図4は、電池残量が少ない場合の携帯電話装置の表示を示す図、図5は、電池残量が少ない場合の携帯電話装置の着信中を示す図、図6は、電池残量が少ない場合の携帯電話装置の着信切断を示す図、図7は、電池残量が少ない場合の携帯電話装置の特定通話相手先からの着信中を示す図である。図4ないし図7に示す構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
この携帯電話装置12は本開示の通信装置、その通信規制方法又は通信規制プログラムの一例であって、この携帯電話装置12には電源に電池が用いられる。その電池残量は、常に監視され、連続的又は間欠的に測定される。
この携帯電話装置12には図4に示すように、表示部14の表示画面16に電池残量表示マーク18が表示される。この電池残量表示マーク18は、電池形状を模した形状に3段階のグラフ状のレベル表示とし、この場合、電池残量が少ない状態の表示としてレベル1の状態を示している。電池残量が少ない状態の携帯電話装置12のユーザは、特定通話相手先(優先着信電話番号)のAさんから電話を受ける予定であるが、電池残量が少なく、不安状態である。
このように電池残量が少ない状態にある携帯電話装置12に特定通話相手先ではないBさんから着信があり、図5は、Bさんからの着信中を示している。この場合、表示部14の表示画面16にはBさんからの着信中である旨の表示として着信メッセージ20を表示する。
そこで、電池残量が少ない状態にある携帯電話装置12では、図6に示すように、電池残量が少ないので応答できない旨、自動返信するとともに、Bさんからの着信を切断する。この場合、表示部14の表示画面16にはBさんからの着信を切断する旨の着信切断メッセージ22を表示する。この通話規制により、優先着信先に対する通話可能時間が確保される。
そして、この携帯電話装置12において、図7に示すように、特定通話相手先であるAさんからの着信があると、表示部14の表示画面16にはAさんからの着信中である旨の着信メッセージ24が表示される。この着信メッセージ24により、ユーザは、特定通話相手先であるAさんからの着信を知ることができるとともに、電池残量が少ない状態において、特定の通話相手先であるAさんとの通話が確保される。
次に、通話予測時間又は電池残量と閾値について、図8、図9、図10及び図11を参照する。図8は、通話履歴及び通話時間の一例を示す図、図9は、電話帳データテーブルの一例を示す図、図10は、電池残量・通話可能時間変換テーブルを示す図、図11は、閾値テーブルの一例を示す図である。図8ないし図11に示す構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
携帯電話装置12について、図8に示すように、特定の通話相手先例えば、Aさんの携帯電話装置26とN回の通話があったとする。これらの通話において、通話1、通話2・・・通話Nの通話1では40〔分〕の通話時間、通話2では80〔分〕の通話時間、・・・通話Nでは80〔分〕の通話時間であり、通話時間は通話の度に変化している。
このような通話について、携帯電話装置12の電話帳データテーブル28には、通話時間を電話帳データと関係付けて記録するため、図9に示すように、電話帳データ部29と、通話履歴記録部30とが設けられている。電話帳データ部29は、通話先の識別情報を記録する手段であって、識別情報として例えば、Aさんの電話帳データの他、多数の通話相手先の電話番号が記録されている。
通話履歴記録部30は通話履歴情報の記録手段の一例であって、電話帳データ部29に格納されている識別情報として通話記録電話帳データ32に関係付けられて通話時間履歴が設定されている。この場合、特定の通信先を表す識別情報として例えば、電話番号に関係付けられて通話時間履歴が設定されている。この実施の形態では、通話記録電話帳データ32に関係付けられてAさんの電話帳データの通話履歴が格納されている。この通話履歴記録部30には通話・通話時間格納部34と、次回通話予測時間格納部36とが設定されている。通話・通話時間格納部34は通話及び通話時間の格納手段の一例であって、既述の通話1ないしNの通話と通話時間とが格納されている。この場合、通話記録電話帳データ32と通話履歴記録部30とを別個に設定しているが、通話記録電話帳データ32に通話履歴記録部30を設定し、特定の通信先を表す識別情報に関係付けられて通話時間履歴を格納するようにしてもよい。
次回通話予測時間格納部36には、通話・通話時間格納部34に格納された各通話毎の通話時間から統計的計算(例えば、直線回帰式)から求められた通話予測時間(期待値)を表す次回通話予測時間が格納される。この実施の形態では、次回通話予測時間は60〔分〕と記録されている。この通話予測時間がAさん以外の通話先に対する通信規制の閾値となる。また、この通話予測時間は、通話に必要な単位時間当たりの消費電流を用いれば、電池残量に換算でき、この電池残量を閾値とすることができる。そこで、電池残量から通話可能時間を求める手段として電池残量・通話可能時間変換テーブル38(図10)が設定され、通話予測時間又は電池残量の閾値を求める手段として、閾値テーブル39(図11)が設定される。
電池残量・通話可能時間変換テーブル38は通話予測時間又は電池残量に対応する変換手段の一例であって、電話帳データテーブル28における例えば、通話履歴記録部30に設置すればよい。この電池残量・通話可能時間変換テーブル38は、図10に示すように、通話可能時間部40と、電池残量閾値部42とが設定されている。通話可能時間部40には段階的な通話可能時間の一例として30〔分〕、60〔分〕、90〔分〕、120〔分〕・・・が設定されている。電池残量閾値部42には、通話可能時間30〔分〕、60〔分〕、90〔分〕、120〔分〕・・・に対応する電池残量閾値(時間当たりの消費電流値)として、30〔mAH〕、50〔mAH〕、80〔mAH〕、100〔mAH〕・・・が設定されている。
また、閾値テーブル39は、通話規制の閾値を設定する手段であって、既述の通り、閾値が通話予測時間又は通話予測時間に対する電池残量である。この閾値テーブル39は、図11に示すように、通話予測時間格納部41と、電池残量格納部43とを備える。通話予測時間格納部41には特定の通話相手先との通話時間から求められた既述の次回通話予測時間が設定され、この場合、次回通話予測時間の60〔分〕(図9)が閾値として設定されている。電池残量は、この通話予測時間に対応する電池残量値〔mAH〕である。この場合、電池残量は、通話予測時間に単位時間当たりの消費電流を乗算して求めればよい。即ち、通話予測時間が既知であれば、それに対応する通話可能時間〔分〕が通話規制の閾値、また、その通話可能時間に対応する電池残量が通話規制の閾値に設定される。
そこで、第2の実施の形態に係る携帯電話装置について、図12、図13、図14及び図15を参照する。図12は、携帯電話装置の機能構成を示す図、図13は、携帯電話装置のハードウェア構成を示す図、図14は、メモリ構成を示す図、図15は、携帯電話装置の外観構成を示す図である。図12ないし図15に示す構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。図12ないし図15において、図4ないし図11と共通部分には同一符号又は関連符号を付してある。
この携帯電話装置12は、既述の通り、通話予測時間又は該通話予測時間に対応する電池残量に応じて閾値を設定し、特定の通話先を優先着信とし、特定通話先以外を通話規制とする機能部を備える。この機能部には、図12に示すように、呼制御部44と、無線制御部46と、通信規制部6と、既述の通話履歴記録部30と、電話帳管理部50と、電池残量測定部10と、表示制御部54とが含まれる。
呼制御部44は、発呼又は着呼を制御する手段であって、無線制御部46を通じて電話の着信、着信規制、自動発信、自動応答を制御し、通話相手先の電話番号に対し基地局を介して電話接続を行う。無線制御部46は、通話信号の送受を行う制御手段の一例である。
通信規制部6は、既述の閾値が設定され、通話可能時間又はそれに対応する電池残量が閾値より少なくなった場合には、特定通話先以外の通話先との通信規制や、特定通話先を優先して接続する手段の一例であって、この実施の形態では、電池残量が少ない場合に特定通話先以外の通話先に対し自動返信を行う。即ち、通信規制部6は、複数の特定通信先を設定する通信先設定部を構成している。
通話履歴記録部30は、特定通話先やそれ以外の通話先の通話履歴の記録手段の一例であって、既述の通話履歴を格納する(図9)。
電話帳管理部50は、電話帳の管理手段の一例であって、電話帳データや電話帳データに対して優先着信電話番号の設定等の電話帳データの管理を行う。
電池残量測定部10は、既述の電池4や充電池の残量を測定し、又は電池残量を取得する手段の一例であって、測定又は取得した電池残量を通信規制部6に記録する。
表示制御部54は、既述の表示部14の表示制御手段の一例であって、表示部14に対して既述の電池残量表示マーク18、着信メッセージ20、24、着信切断メッセージ22の表示やその他の表示を行わせる。
そして、この携帯電話装置12には既述の機能部を実現するハードウェアが備えられている。このハードウェアには、図13に示すように、無線部56と、表示部14と、入力部58と、音声入出力部60と、CPU(Central Processing Unit )62と、メモリ64と、タイマー66と、充電池68と、電池残量測定部69とが含まれる。
無線部56は、基地局等の中継局との無線による通信手段の一例であって、アンテナ70を備え、CPU62によって制御され、受信信号から音声信号の復調再生や、音声信号及び搬送信号を用いて無線信号の生成を行う。
表示部14は文字情報や画像情報を提示する手段の一例であって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)表示素子等で構成され、CPU62によって制御され、既述の表示制御部54によって制御される。既述のメッセージ等が表示される。
入力部58は入力手段の一例であって、キー入力部やタッチパネル部で構成される。
音声入出力部60は音声信号の入出力手段の一例であって、電気・音響変換手段としてマイクロフォン72、レシーバ74、スピーカ76L、76Rを備える。マイクロフォン72から入力された音声信号は電気信号に変換されてCPU62に提供される。音声信号は、レシーバ74により音声に変換され、スピーカ76L、76Rによりステレオ音声に変換されて再生される。
CPU62は、制御手段、演算手段の一例である。このCPU62では、呼制御部44や無線制御部46の制御を行う。また、既述の通信規制部6、電話帳管理部50がCPU62によって構成される。その他、通話履歴記録部30の記録や読み出しの制御や、電池残量測定部10からの電池残量の取込みの他、表示制御部54による表示制御等の各種の制御の他、閾値の演算や設定がCPU62によって行われる。
メモリ64は、OS(Operating System)や、既述の通信規制プログラム等のアプリケーションの他、データの記憶手段の一例であって、記録媒体によって構成される。
タイマー66は、計時手段の一例であって、計時開始や計時終了がCPU62によって制御され、通話履歴(又は通信履歴)における通話時間(又は通信時間)の計測に用いられ、その計測時間をCPU62に提供される。
充電池68は、携帯電話装置12の電源の一例であって、既述の電池4に対応する。この充電池68は、図示しない充電装置によって充電される。
電池残量測定部69は、充電池68の電池残量の測定手段の一例であって、既述の電池残量測定部10に対応し、測定された電池残量は、CPU62に提供され、取り込まれる。
既述のメモリ64には、図14に示すように、プログラム記憶部78と、データ記憶部80と、RAM(Random-Access Memory)82とが備えられる。プログラム記憶部78は記録媒体の一例であって、この記録媒体には既述のOS、既述の通信規制プログラム等のアプリケーションが格納される。
データ記憶部80はデータ記憶手段の一例であって、既述の電話帳データテーブル28、電池残量・通話可能時間変換テーブル38、閾値テーブル39が設定されている。また、RAM82は、プログラムを実行する実行エリア(ワーキングエリア)を構成する。
そして、携帯電話装置12は、図15に示すように、第1の筐体部88と、第2の筐体部90とをヒンジ部92によって開閉可能に連結している。筐体部88には、入力部58、マイクロフォン72、スピーカ76L、76Rが備えられ、入力部58には、カーソルキー92、決定キー94、文字入力キー96等が備えられている。筐体部90には、表示部14、レシーバ74等が備えられている。表示部14には既述の表示画面16が展開される。
次に、電話帳データテーブル28における着信規制テーブル86について、図16を参照する。図16は、着信規制テーブルを示す図である。図16に示す構成は一例であって、本発明は斯かる構成に限定されるものではない。
この着信規制テーブル86は、優先着信の相手先の指定や、自動応答メッセージの記録手段の一例であって、この実施の形態では、図16に示すように、電話番号記録部98と、相手先名記録部100と、優先着信指定部102と、応答メッセージ記録部104とを備えている。
電話番号記録部98は識別情報を記録する記録部の一例であって、優先着信の相手先電話番号、着信拒否や自動応答によって対応する相手先電話番号等、複数の電話番号が記録される。
相手先名記録部100は相手先の氏名等、相手先名を記録する記録部の一例であって、相手先の氏名等、相手先名が記録される。
優先着信指定部102は、特定通話先として優先着信か否かを指定する記録部の一例であって、優先着信の有無として例えば、優先する相手先には「優先」が指定される。この実施の形態では、Aさんが優先着信先として設定されている。
また、応答メッセージ記録部104は、自動応答メッセージの記録部の一例であって、優先先以外の電話番号に対し、自動応答メッセージとして通話拒否メッセージが格納される。この通話拒否メッセージは、通話を拒否する理由メッセージとして例えば、「電池残量が少ないので、通話できません」なる音声メッセージであり、呼制御部44により通話規制の対象である相手先に通知される。この通知を発した後、電話接続が遮断される。
次に、通話履歴記録の処理手順について、図17を参照する。図17は、通話履歴記録の処理手順を示すフローチャートである。図17に示す処理内容は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
この処理手順は、通信装置の通信規制方法又は通信規制プログラムの一例であって、通信履歴の一例である通話履歴記録の処理手順である。この処理手順では、図17に示すように、通話開始の後、通話終了か否かを判定し(ステップS31)、通話が終了するまで(ステップS31のNO)、待機状態を維持し、通話終了の場合には(ステップS31のYES)、通話相手が電話帳に登録されているか否かを判定する(ステップS32)。通話相手が電話帳に登録されていなければ(ステップS32のNO)、即ち、電話帳データに登録がなければ、斯かる処理を終了する。
通話相手が電話帳に登録されていれば(ステップS32のYES)、通話時間履歴をもとに次回通話時間を予測する(ステップS33)。この通話時間の予測には、既述の統計的計算である例えば、直線回帰式を用いて演算する。
この次回通話予測時間の演算結果として、通話時間履歴に次回通話予測時間を記録し(ステップS34)、この処理を終了する。
この次回通話時間の予測演算及び閾値の設定について、図18、図19、図20及び図21を参照する。図18は、通話履歴テーブルを示す図、図19は、直線回帰式の一例を示す図、図20及び図21は、閾値テーブルを示す図である。
この次回通話予測時間は通話履歴(過去の通話記録)を用いて演算される期待値であって、通話履歴テーブル106(図18)が用いられる。この通話履歴テーブル106には、通話回記録部108と、通話相手先の通話時間記録部110とが設定され、通話回記録部108には、各通話相手先との通話回(X)が記録されている。通話時間記録部110には各通話相手先毎に通話回(X)毎の通話時間(Y’、Y”)が記録される。この場合、通話相手先としてAさんと、Bさんとが記録され、各通話回1、2、3・・・毎にAさんの通話時間(Y’)と、Bさんの通話時間(Y”)とが格納されている。
このような通話記録から期待値である次回通話予測時間を求めるため、直線回帰式、
Y=aX+b ・・・(1)
を用いる。この直線回帰式において、係数a及びbは、最小二乗法の計算式により求める。この場合、aは、
Figure 2011015169
であり、また、bは、
Figure 2011015169
である。
Aさん、Bさんについて、式(1) の係数a、b及び直線回帰式(Y=aX+b)の直線回帰式テーブル112(図19)が構成される。直線回帰式テーブル112は、図19に示すように、通信先欄114、係数欄116、118及び直線回帰式欄120が設定されている。通信先欄114には、特定の通信先が明示される。係数欄116には通信先欄114に明示された特定の通信先毎の係数aの値が明示される。係数欄118には通信先欄114に明示された特定の通信先毎の係数bの値が明示される。そして、直線回帰式欄120には、通信先欄114に明示された特定の通信先毎に係数a、bを用いた直線回帰式が明示される。この場合、特定の通信先であるAさんの係数aは2.1、係数bは3.3であり、これら係数を式(1) の直線回帰式に代入することにより、Aさんの直線回帰式が求められる。また、特定の通信先であるBさんの係数aは4.2、係数bは6.6であり、これら係数を式(1) の直線回帰式に代入することにより、Bさんの直線回帰式が求められる。
そこで、単数人である特定通話先としてAさんの着信を優先したい場合について、6回目のAさんの通話時間の期待値即ち、通話予測時間TP1(=Y’)は、
P1=2.1×6+3.3=15.9〔分〕 ・・・(4)
となる。この通話予測時間TP1=15.9〔分〕が、Aさんと通話するために必要な通話時間についての閾値となり、換言すれば、この通話予測時間TP1から換算される電池残量(電池レベル)が電池残量についての閾値となる。
このような通話予測時間及び電池残量について、図20に示すように、単数人の閾値として、通話予測時間格納部41には通話予測時間、電池残量格納部43には電池残量が格納され、設定される。この例では、求められた通話予測時間15.9〔分〕より大きい値である30〔分〕が閾値として設定され、電池残量には、この30〔分〕を通話可能時間とする電池残量30〔mAH〕が設定される。この場合、電池残量は、電池残量・通話可能時間変換テーブル38(図10)から求められる。
また、複数人である特定通話先としてAさん及びBさんの着信を優先したい場合について、6回目のBさんの通話時間の期待値即ち、通話予測時間TP2(=Y”)は、
P2=4.2×6+6.6=31.8〔分〕 ・・・(5)
となる。この場合、Aさん及びBさんの通話予測合計時間TPmは、
pm=Tp1+Tp2 ・・・(6)
である。Aさんの通話予測時間Tp1=15.9〔分〕であるから、通話予測合計時間Tpmは、
pm=15.9+31.8=47.7〔分〕 ・・・(7)
となり、この通話予測合計時間Tpmが通話時間についての閾値となる。また、この通話予測時間を換算することにより、電池残量についての閾値となる。
そこで、この通話予測合計時間及び電池残量について、図21に示すように、複数人の閾値として、通話予測合計時間格納部45には通話予測合計時間、電池残量格納部43には電池残量が格納され、設定される。この例では、求められた通話予測合計時間47.7〔分〕より大きい値である60〔分〕が閾値として設定され、電池残量には、この60〔分〕を通話可能時間とする電池残量50〔mAH〕が設定される。同様に、電池残量は、電池残量・通話可能時間変換テーブル38から求めればよい。
これら閾値について、上記のように通話予測時間を直線回帰式を用いて求めたが、通話予測時間として各通話回毎の通話時間をT1 、T2 、T3 ・・・とすれば、これらの平均値Tpn1 を用いてもよい。通話回をNとすれば、この平均値Tpn1 は、
pn1 =(T1 +T2 +T3 +・・・TN )/N ・・・(8)
となる。これを例えば、Aさんの通話予測時間とすれば、複数人の特定通話先を設定する場合、人数分の平均値又はその加算値を通話予測時間とし、これを通話規制の閾値に設定してもよく、この通話時間に対応する電池残量を閾値に設定してもよい。
次に、着信規制の設定について、図22を参照する。図22は、着信規制の処理手順を示すフローチャートである。
この処理手順は、特定の通話相手先の電話番号に対し、優先着信を設定し、他の通話相手先に対し、通信規制を設定する処理である。この処理手順では例えば、待受画面から機能選択を指示し、図22に示すように、着信規制テーブル86(図16)に、特定通話相手先としてAさんの電話番号に対し、優先着信電話番号選択として「優先」を設定する(ステップS40)。この設定により、電話帳データテーブル28の電話番号に「優先」が設定され、他の電話番号が通信規制となる(図16)。この場合、応答メッセージ記録部104には、通信規制に対応する応答メッセージが設定される。
次に、通信規制の処理手順について、図23及び図24を参照する。図23は、着信規制の処理手順を示すフローチャート、図24は、複数人による通話予測合計時間を用いた場合の通信規制の処理手順を示すフローチャートである。図23及び図24に示す処理手順は一例であって、斯かる処理手順に本発明が限定されるものではない。
この処理手順は本開示に係る通信規制方法及び通信規制プログラムの一例であって、この実施の形態では、特定通話相手先が単数人(例えば、既述のAさん)である場合の通信規制の処理手順である。この処理手順は、図23に示すように、着信の有無を判定し(ステップS51)、着信がなければ(ステップS51のNO)、着信があるまで待機状態となる。着信があれば(ステップS51のYES)、電池残量の測定を行う(ステップS52)。この場合、常時に電池残量を測定し、その測定値である電池残量を着信タイミングで取り込む処理としてもよい。着信規制が設定されている場合には、電池残量・通話可能時間変換テーブル38(図10)を参照し、電池残量から通話可能時間を求める(ステップS53)。
この実施の形態では、閾値テーブル39を参照し、通話可能時間と通話予測時間(閾値)とを比較し(ステップS54)、通話可能時間が閾値(通話予測時間)より長い場合には通話許可とする(ステップS55)。また、通話可能時間が閾値(通話予測時間)より短い場合には、電話番号から着信先を判定し、この場合、優先着信電話番号(Aさん)からの着信か否かを判定する(ステップS56)。
優先着信電話番号(Aさん)からの着信であれば(ステップS56のYES)、通話許可とし(ステップS57)、Aさんとの通話が可能である。また、優先着信電話番号(Aさん)からの着信でなければ(ステップS56のNO)、通話拒否とし、通話拒否メッセージを返送する(ステップS58)。
この実施の形態では、通信規制をするか否かについて、閾値に通話予測時間を用いているが、電池残量を用いてもよい。
また、この実施の形態では、通話予測時間に単数人の場合を想定しているが、複数人の通話予測時間として通話予測合計時間を用いてもよい。この場合、既述のステップS54は、図24に示すように、通話可能時間と通話予測合計時間(閾値)とを比較する(ステップS64)。通話可能時間が通話予測合計時間(閾値)より長い場合には通話許可とする(ステップS55:図23)。また、通話可能時間が閾値(通話予測合計時間)より短い場合には、電話番号から着信先を判定し、優先着信電話番号からの着信か否かを判定する(ステップS66)。この場合、優先着信電話番号として複数の優先通話先にAさん及びBさんが設定されている場合には、Aさん又はBさんからの着信であれば(ステップS66のYES)、通話許可とする(ステップS57:図23)。また、優先着信電話番号(Aさん又はBさん)からの着信でなければ(ステップS66のNO)、通話拒否とし、通話拒否メッセージを返送する(ステップS58:図23)。
上記した第2の実施の形態について、特徴事項、利点又は変形例等を列挙する。
(1) 携帯電話装置12の機能に通話履歴記録機能と着信規制機能を追加し、特定の電話番号との通話履歴をもとに通話時間の期待値(通話予測時間)を計算する。期待値は通話履歴の統計的計算(例えば直線回帰式)により通話時間等から予測し、その通話時間に対する電池残量を着信規制の閾値とすることにより、特定の通話相手以外からの着信を規制し、特定の電話番号との通話時間を確保することができる。
(2) 特定の電話番号として、複数の通話相手を選択することを可能とし、その場合には、複数の特定の電話番号との通話時間の合計値を用いてもよい。
(3) 統計的計算として、通話履歴の通話時間の平均値を用いてもよい。
(4) 着信規制機能では、Aさんの電話帳に記録されている通話時間履歴をもとに、Aさんと通話するための通話予測時間を閾値とし、この通話予測時間に必要な電池残量を閾値とする。そして、電池残量測定部10で周期的に電池残量の監視を行い、閾値である電池残量以下になった時点を契機に、呼制御部44に対して、Aさん以外からの着信を拒否し、着信拒否応答として「電池残量が少ないので、通話できません」との自動応答を行わせる。
(5) この場合、特定の電話番号との通話履歴の統計値等によって、通話時間の期待値(通話予測時間)を算出し、その通話予測時間を閾値としてもよいが、その通話予測時間に対する電池残量を着信規制の閾値としてもよく、このような閾値を用いて特定の通話相手以外からの着信を規制すれば、特定の電話番号との通話を確実に行うことができる。
(6) 特定の通話相手が複数(例えば、10人)に及ぶ場合には、全ての相手と通話するだけの電池残量を確保する要求に応えることができる。
(7) 特定の通話相手毎に閾値を設定したり、その閾値を固定値とした場合に比較し、長時間の通話相手と短時間の通話相手とでは通話予測時間が異なるが、このような通話予測時間に対応した動的な閾値を設定するので、最適な閾値が設定可能となり、電池切れを来すことなく、通話可能時間が確保できる。また、短時間の通話相手では、短時間分の電池残量を閾値とするので、電池残量を他の通話相手先に利用できる。また、閾値は通信規制のために設定されれば、通話機能以外の機能を低下させることもなく、携帯電話装置12の利便性を損なうといった不都合もない。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について、図25を参照する。図25は、第3の実施の形態に係る、携帯電話装置における通信規制の処理手順を示すフローチャートである。図25に示す処理手順は一例であって、斯かる処理手順に本発明が限定されるものではない。
この処理手順は、本開示に係る通信規制方法又は通信規制プログラムの一例であって、この実施の形態においても、第2の実施の形態と同様の携帯電話装置12を用いて実行される。この処理手順は、図25に示すように、着信の有無を判定し(ステップS71)、着信がなければ(ステップS71のNO)、着信があるまで待機状態となる。着信があれば(ステップS71のYES)、電池残量の測定を行う(ステップS72)。この場合、常時に電池残量を測定し、その測定値である電池残量を着信タイミングで取り込む処理としてもよい。着信規制が設定されている場合には、電池残量・通話可能時間変換テーブル38(図10)を参照し、電池残量から通話可能時間を求める(ステップS73)。
この実施の形態では、全電話帳データ処理を実行したか否かを判定し(ステップS74)、この全電話帳データ処理を実行していなければ(ステップS74のNO)、優先着信電話番号か否かを判定する(ステップS75)。着信した電話番号が優先着信電話番号でなければ(ステップS75のNO)、全電話帳データにおいて、優先着信電話番号を検索する。着信した電話番号が優先着信電話番号であれば(ステップS75のYES)、次回通話予測時間を通話予測合計時間に加算し(ステップS76)、通話予測合計時間の算出の後、ステップS74に戻る。
全電話帳データ処理を行えば(ステップS74のYES)、通話可能時間と通話予測合計時間(閾値)とを比較する(ステップS77)。この比較処理は第2の実施の形態と同様に閾値テーブル39(図11)を参照すればよい。通話可能時間が閾値(通話予測合計時間)より長い(多い)場合には着信許可とする(ステップS78)。また、通話可能時間が閾値(通話予測合計時間)より短い(少ない)場合には、電話番号が優先着信電話番号からの着信か否かを判定する(ステップS79)。
優先着信電話番号からの着信であれば(ステップS79のYES)、着信許可とし(ステップS80)、また、優先着信電話番号からの着信でなければ(ステップS79のNO)、通話拒否とし、通話拒否メッセージを返送する(ステップS81)。
この実施の形態では、通信規制をするか否かについて、閾値に通話予測時間を用いているが、電池残量を用いてもよい。
斯かる実施の形態においても、上記実施の形態と同様の利点を有し、変形例が含まれるものである。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について、図26を参照する。図26は、第4の実施の形態に係る、携帯電話装置における通信規制の処理手順を示すフローチャートである。図26に示す処理手順は一例であって、斯かる処理手順に本発明が限定されるものではない。
この処理手順は、本開示に係る通信規制方法及び通信規制プログラムの一例であって、この実施の形態においても、第3の実施の形態と同様の携帯電話装置12を用いて実行される。この処理手順は、図26に示すように、電話番号別に過去の通話記録から平均通話時間を算出し、その平均通話時間を記録する(ステップS91)。
優先着信先としてAさんからの着信を優先設定する(ステップS92)。Aさんとの通話が可能な通話予測時間(例えば、過去の通話時間)から電池残量を算出する(ステップS93)。
電池残量の測定として、電池残量の減少を検出する(ステップS94)。そこで、Aさんとの通話時間分の電池残量があるか否かを判定する(ステップS95)。この場合、通信規制の閾値は電池残量で設定されている。Aさんとの通話時間分のバッテリ残量があれば(ステップS95のYES)、通話許可とし、通常応答が行える(ステップS96)。
Aさんとの通話時間分のバッテリ残量がなければ(ステップS95のNO)、Aさん以外の着信を拒否する着信拒否モードに移行し(ステップS97)、着信先を判定する(ステップS98)。優先着信先であるAさんからの着信であれば、通話許可とし、通常応答が行える(ステップS99)。優先着信先であるAさん以外の着信であれば、通話不可とし、電池残量不足で応答できない旨を自動返信し(ステップS100)、この処理を終了する。
斯かる実施の形態においても、上記実施の形態と同様の利点を有し、変形例が含まれるものである。
〔他の実施の形態〕
第1の実施の形態では、通信装置、その通信規制方法及び通信規制プログラムを例示し、第2、第3及び第4の実施の形態では、携帯電話装置、その通話規制方法及び通話規制プログラムを例示した。本開示の通信装置、その通信規制方法及び通信規制プログラムは、複数の通信先や不特定の通信先を対象とする通信機能を備えた電子機器に適用でき、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、通信機能を備えた携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)130(図27)や通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)140(図28)等の電子機器であってもよい。
PDA130は、図27に示すように、装置本体132に表示部14や入力部58を備える。その他の構成は、第1ないし第4の実施の形態と同様の構成や機能を備えればよい。
PC140は、図28に示すように、固定側筐体部142と可動側筐体部144とをヒンジ部146で開閉可能に連結し、筐体部142には入力部58、筐体144には表示部14を備える。その他の構成は、第1ないし第4の実施の形態と同様の構成や機能を備えればよい。
次に、以上述べた実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 電源に電池を用いた通信装置であって、
特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を閾値とし、該閾値を設定する閾値設定部と、
電池残量を測定する電池残量測定部と、
前記電池残量に対応する通信可能時間又は前記電池残量が前記閾値より少ない場合、特定通信先以外との通信を規制する通信規制部と、
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記2) 前記通信規制は、着信拒否又は着信後の通話拒否の何れか一方又は双方を含むことを特徴とする、付記1記載の通信装置。
(付記3) 前記通信は、通話又は通話以外の通信形態を含むことを特徴とする、付記1記載の通信装置。
(付記4) 前記通信予測時間は、前記特定通信先との通信履歴を用いて統計的演算により算出された期待値であることを特徴とする、付記1記載の通信装置。
(付記5) 識別情報によって前記特定通信先であるか否かを判別する通信先判別部を備え、前記通信規制部は、該通信先判別部の判別結果を通信規制に用いることを特徴とする、付記1記載の通信装置。
(付記6) 複数の特定通信先を設定する通信先設定部を備え、前記閾値設定部は、前記通信先設定部に設定された複数の特定通信先毎の通信予測時間の合計時間を前記閾値とすることを特徴とする、付記1、4又は5記載の通信装置。
(付記7) 前記通信予測時間は、前記特定通信先との各通話時間の平均値を用いたことを特徴とする、付記1、4又は5記載の通信装置。
(付記8) 電源に電池を用いた通信装置の通信規制方法であって、
特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を閾値とし、該閾値を設定するステップと、
電池残量を測定するステップと、
前記電池残量に対応する通信可能時間又は前記電池残量が前記閾値より少ない場合、特定通信先以外との通信を規制するステップと、
を含むことを特徴とする、通信規制方法。
(付記9) 電源に電池を用いた通信装置に搭載されたコンピュータにより実行される通信規制プログラムであって、
特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を閾値とし、該閾値を設定する機能と、
測定された電池残量を取得する機能と、
前記電池残量に対応する通信可能時間又は前記電池残量が前記閾値より少ない場合、特定通信先以外との通信を規制する機能と、
を前記コンピュータにより実現することを特徴とする、通信規制プログラム。
以上説明したように、通信装置、その通信規制方法又は通信規制プログラムの好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本開示の通信装置、その通信規制方法及び通信規制プログラムは、電源に電池を用いた携帯電話装置を含む通信装置の他、通信機能を備える電子機器に広く用いることができ、有用である。
2 通信装置
4 電池
6 通信規制部
8 閾値設定部
10 電池残量測定部
12 携帯電話装置
14 表示部

Claims (5)

  1. 電源に電池を用いた通信装置であって、
    特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を閾値とし、該閾値を設定する閾値設定部と、
    電池残量を測定する電池残量測定部と、
    前記電池残量に対応する通信可能時間又は前記電池残量が前記閾値より少ない場合、特定通信先以外との通信を規制する通信規制部と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信予測時間は、前記特定通信先との通信履歴を用いて統計的演算により算出された期待値であることを特徴とする、請求項1記載の通信装置。
  3. 識別情報によって前記特定通信先であるか否かを判別する通信先判別部を備え、前記通信規制部は、該通信先判別部の判別結果を通信規制に用いることを特徴とする、請求項1記載の通信装置。
  4. 電源に電池を用いた通信装置の通信規制方法であって、
    特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を閾値とし、該閾値を設定するステップと、
    電池残量を測定するステップと、
    前記電池残量に対応する通信可能時間又は前記電池残量が前記閾値より少ない場合、特定通信先以外との通信を規制するステップと、
    を含むことを特徴とする、通信規制方法。
  5. 電源に電池を用いた通信装置に搭載されたコンピュータにより実行される通信規制プログラムであって、
    特定通信先との通信予測時間又は該通信予測時間に対応する電池残量を閾値とし、該閾値を設定する機能と、
    測定された電池残量を取得する機能と、
    前記電池残量に対応する通信可能時間又は前記電池残量が前記閾値より少ない場合、特定通信先以外との通信を規制する機能と、
    を前記コンピュータにより実現することを特徴とする、通信規制プログラム。
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JP2012205068A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Ntt Docomo Inc 通信端末及び通知方法

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