JP2011014444A - プラズマディスプレイ装置およびその製造方法 - Google Patents

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敏明 楠
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Abstract

【課題】PDP装置の消費電力を低減する。
【解決手段】対向配置される前面板12および背面板13の間に形成され、内部に放電ガスが充填された放電空間を有するPDP(PDP装置)15であって、前面板12の内面側には、複数の表示電極対、複数の表示電極対を覆う誘電体層2、および誘電体層2を覆う保護膜3が順次積層する。保護膜3は、Sc、Ga、In、Si、Geの群から少なくとも1種の添加材料を10〜1000atom ppm含むMgO膜であって、かつ、屈折率が1.72以上とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルなどのプラズマディスプレイ装置の技術に関し、特に、高精細なプラズマディスプレイパネルに適用して有効な技術に関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP;Plasma Display Panel)は、例えばHe−Xe、Ne−Xe、He−Ne−Xe等の混合ガスで構成される放電ガスを封入したセルと呼ばれる放電空間内で、気体放電を発生させ、この際に発生する紫外線で蛍光体を励起して、画像を表示する表示パネルである。
PDPには、その構造と駆動方法の違いからDC(直流)型とAC(交流)型に分類される。特に、AC面放電型PDPは、構造の単純さと高信頼性のため、もっとも実用化の進んでいる方式である。
現在、AC面放電型PDPでは、カラー表示のための蛍光体を表示電極対からパネルの厚さ方向に遠ざけて配置することができ、それによって放電時のイオン衝撃(スパッタ)による蛍光体の特性劣化を低減することができる。したがって、面放電型PDPは、対を成す表示電極(X電極およびY電極と呼ばれる)を前面基板と背面基板とに振り分けて配置する対向放電型に比べて、長寿命化に適している。
上記AC面放電型PDPの前面板では、内面側に配置された表示電極対を覆う誘電体層が放電時のイオンの衝撃により劣化することを防ぐため保護膜を設ける。この保護膜は、誘電体層が放電時のイオンの衝撃により劣化するのを防ぐため耐スパッタ性(耐イオン衝撃性)が要求される。また、該保護膜にイオンが衝突することにより、2次電子を放出し、放電を成長させる機能も要求される。上記保護膜として、耐スパッタ性や2次電子の放出のしやすさから、酸化マグネシウム(MgO)の薄膜が一般に用いられる。
特に最近は、アドレス放電の高速化のため、放電のトリガとなる種電子を供給するプライミング電子放出性能を向上させるためMgOへの添加材料となる元素添加やMgOの結晶粒散布が行われつつある。例えば、特開平10−334809号公報(特許文献1)では、添加材料の元素としてSiを用いる構成が記載されている。また、例えば、特開2007-280730号公報(特許文献2)では、保護膜の表面にMgOの結晶粒子を散布して付着させる構成が記載されている。
特開平10−334809号公報 特開2007-280730号公報
地球温暖化防止への配慮などから、PDPの消費電力の低減を一層進める必要がある。消費電力を低減する手段として、PDPの発光効率を向上させる方法がある。例えば、放電ガスに含まれるXeの分圧を高くすると、蛍光体の励起源である紫外線(真空紫外線)の発生効率が向上するので、PDPの発光効率を向上させることができる。
しかしながら、駆動電圧の上昇などの副作用により放電ガスのイオン衝撃による保護膜のスパッタが大きくなるため、保護膜の耐スパッタ性の向上が必要となってくる。
一方、PDPの大幅な低コスト化のためには、ドライバコストを半減させるため、PDPの画面の上下両側に配置したアドレスドライバICを用いて上下2方向から表示画面全体を走査する上下2分割駆動(デュアルスキャン)から、PDPの画面の上または下の片側のみに配置したアドレスドライバICを用いて、1方向から表示画面全体を走査するシングルスキャンを可能にする必要がある。そのためにはアドレス放電を高速化する必要があり、前記特許文献1に記載のようにMgO膜表面への結晶MgO粉体の散布が行われている。しかし、この構成では、散布された結晶MgO粉体が、スパッタされたMgOの再堆積を邪魔するため、結晶MgO粉体の下地部分のMgO膜がスパッタにより削れ易く、従来のMgO膜に比べ、MgOからなる保護膜の耐スパッタ性が低下するという課題が生じる。また、前記特許文献2に示されるように、MgO膜中へのSiなどの添加材料ドーピングによりアドレス放電を高速化する方法も行われているが、Siドープ量が少ない領域では、従来のMgO膜に対し、耐スパッタ性は特に改善されず、また過剰なSiドープは、Mg欠損を生じやすいため、従来のMgO膜に比べ、耐スパッタ性は劣化しやすい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、PDP装置の消費電力を低減することができる技術を提供することにある。また、本発明の他の目的は、PDP装置を安価に製造することができる技術を提供することにある。また、本発明の他の目的は、PDP装置の長寿命化を達成する技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明の一つの実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルは、対向配置される前面板および背面板の間に形成され、内部に放電ガスが充填された放電空間を有している。また、前記前面板の内面側には、複数の表示電極対、前記複数の表示電極対を覆う誘電体層、および前記誘電体層を覆う保護膜が順次積層され、前記保護膜は、Sc、Ga、In、Si、Ge等の添加材料を10〜1000atom ppm含み、かつ波長632.8nmにおける屈折率が1.72以上(膜密度換算3.47g/cm以上)の膜とするものである。この膜は、例えば、HOを添加した雰囲気中でSc、Ga、In、Ge、Si等の添加材料をドープしたペレットを蒸着することにより形成するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、PDPの消費電力を低減することができる。
本発明の一実施の形態であるPDPの要部を拡大して示す要部拡大分解斜視図である。 図1に示すPDPを組み立てた後の放電セルのx−z平面の断面図である。 図1に示すPDPを組み立てた後の放電セルのy−z平面の断面図である。 MgO膜の膜密度を屈折率の関係を示す説明図である。 MgO膜の添加材料ドープ種、濃度と屈折率の関係を示す説明図である。 MgO膜の添加材料ドープ種、濃度と放電遅延時間の関係を示す説明図である。 MgO膜の添加材料ドープ種、濃度と放電電圧の関係を示す説明図である。 PDPの電流電圧特性のヒステリシス曲線のマージンセンタVs_cを定義を示す説明図である。 3価元素、および4価元素をドープしたMgO膜の耐スパッタ性を評価した結果を示す説明図である。 とHOを添加して蒸着したScドープMgO膜の屈折率の測定結果を示す説明図である。 導入ガスなし、およびOとHOを添加して蒸着したMgO膜とScドープMgO膜の屈折率、放電遅延時間ts、放電電圧Vs_cの測定結果を示す説明図である。 従来のScドープMgO膜と、本発明のHOを添加したScドープMgO膜の耐スパッタ性の測定結果を示す説明図である。 O流量を変化させて蒸着した屈折率の異なるScドープMgO膜の耐スパッタ性の評価結果である。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
PDPとは、対向配置される一対の基板の間に形成された放電セル内で気体放電を発生させ、この際に発生する励起光で蛍光体を励起させて、所望の画像を形成する略平面板状の表示パネルである。PDPの内部構造や構成材料は、要求性能あるいは駆動方式に応じて種々の構成例があるが、原理的に明らかに適用できない構成を除き、これら全ての構成例を含む。
プラズマディスプレイモジュール(PDPモジュール)は、PDPと、PDPの表示面の反対側に配置されてPDPを支持するシャーシと、シャーシの背面(PDPとの対向面の反対側に位置する面)側に配置され、PDPを駆動、制御する、あるいはPDPに電源を供給するための各種電気回路が形成された回路基板とを備えたモジュールであって、各種電気回路とPDPとが電気的に接続されたものである。なお、PDPモジュールの実施態様としては、上記した各種電気回路が形成された回路基板の一部または全部が取り付けられず、該回路基板の取り付け予定位置に取り付け用治具が形成された構造もある。本願では、このような実施態様もPDPモジュールに含まれる。
プラズマディスプレイセット(PDPセット)は、PDPモジュールを外部筐体でカバーした表示装置である。また、PDPモジュールを例えばスタンドなどの支持構造物に固定した表示装置もこれに含まれる。また、PDPセットをテレビ受像機として用いる場合には、PDPモジュールとチューナとが電気的に接続されるが、このチューナを含むものもPDPセットに含まれる。
プラズマディスプレイ装置(PDP装置)には、上記したPDP、PDPモジュールおよびPDPセットが含まれる。
以下の実施の形態では、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。また、本実施の形態を説明するための全図においては、各部材の構成をわかりやすくするために、平面図あるいは斜視図であってもハッチングや模様を付す場合がある。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<PDPの基本構造および製造方法>
まず、本発明者らが検討したPDPの一例としてAC面放電型PDPの基本構造などについて説明する。なお、本実施の形態においてPDPを構成する一対の基板である「前面板」および「背面板」は、両者を組み立ててパネル化した際に、蛍光体による発光が通過して表示面となる側を前面板、表示面の反対側に位置する側を背面板として説明する。また、「前面板」および「背面板」は、それぞれガラス基板からなる前面基板および背面基板を基材とし、基材に後述する各部材を形成した基板構造体として説明する。
図1は本発明者らが検討したいわゆるボックス型のAC面放電型のPDPの要部を模式的に示す要部拡大分解斜視図である。図2は図1に示すPDPを組み立てた後の放電セルのx−z平面の断面図である。図3は図1に示すPDPを組み立てた後の放電セルのy−z平面の断面図である。
まず、前面板12およびその形成方法について説明する。前面板12の基材となる前面基板1の内面側には、ストライプ状に延在する透明電極4a、5aと、透明電極4a、5a上に接合されるバス電極4b、5bとで構成される複数の表示電極対6が配設される。表示電極対6はサステイン電極(X電極)4とスキャン電極(Y電極)5の対からなり、サステイン電極4−スキャン電極5間で、維持放電(表示放電)を行う。つまり、表示電極対6はPDP15における行方向(図1に示すy方向)の表示ラインを構成する。したがって、図1では、2対の表示電極対6を示しているが、表示ライン数に応じた本数の表示電極対6が形成されている。
透明電極4a、5aは透明導電体である酸化インジウムスズ(ITO)からなる膜で形成され、その上に銀の単層膜からなるバス電極4b、5bが付設されている。このバス電極4b、5bは、PDP15を駆動する際の電気抵抗を低減する観点から、銀など、透明電極4a、5aよりも電気伝導率の高い金属材料で構成される。
一方、透明電極4a、5aは、表示電極対6の電極間距離を近づけて維持放電を形成し易くする観点から、バス電極4b、5bよりも広い幅で形成されている。このため、透明電極4a、5aを可視光に対して透明な材料で構成することにより、放電セルCL内で発生した光を効率的に前面基板1側に取り出す構造となっている。なお、表示電極対6の形状や材質には種々の変形例を適用することができる。例えば、透明電極4a、5aとして酸化スズや酸化亜鉛等、バス電極4b、5bとして黒色銀と銀の積層膜、アルミニウムの単層膜、またはクロム/銅/クロムの積層膜で形成することができる。
前面基板1上に表示電極対6を形成する工程は例えば以下のように行う。すなわち、スクリーン印刷のような厚膜形成技術、あるいは、蒸着法やスパッタ法などの薄膜形成技術とエッチング技術とを用いることにより、所定の本数、厚さ、幅および間隔で形成することができる。
また、複数の表示電極対6(サステイン電極4、スキャン電極5)は、主にSiOなどの誘電体ガラス材料で構成される誘電体層2で被覆されている。表示電極対6を被覆するように誘電体層2を形成する工程は例えば以下のように行う。すなわち、誘電体層2は、例えば低融点ガラス粉末を主成分とするフリットペーストを、前面基板1上にスクリーン印刷法で塗布し、焼成することにより形成している。他に、いわゆるグリーンシートと呼ばれるシート状の誘電体シートを貼り付けて焼成する方法で形成することもできる。あるいは、プラズマCVD法でSiO膜を成膜することにより形成してもよい。
誘電体層2の内面側には、表示の際の放電(主に維持放電)により生じるイオンの衝突による衝撃から誘電体層2を保護する、保護膜3が形成されている。このため保護膜3は誘電体層2の表面を被覆するように形成されている。この保護膜3の詳細な構造、機能、および誘電体層2の表面に保護膜3を形成する工程の詳細については後述する。
次に、背面板13およびその形成方法について説明する。背面板13は、例えばガラス基板である背面基板11を有している。背面基板11の内面(前面板12と対向する面)側には、表示電極対6と交差(直交)する方向に延在する複数のアドレス電極(A電極)10が配設される。このアドレス電極10と、前面板12に形成されたスキャン電極5は、放電セルCLの点灯/非点灯を選択するための放電であるアドレス放電を行うための電極対を構成する。つまり、スキャン電極5は維持放電用の電極としての機能とアドレス放電用の電極(走査電極)としての機能とを併せ持っている。このようにアドレス電極10と、表示電極対6を交差させることにより、放電セルCL毎に点灯/非点灯を選択することができる。つまり、PDP15は、表示電極対6とアドレス電極10の交差毎に放電セルCLを有している。
アドレス電極10は銀、アルミニウムの単層膜、またはクロム/銅/クロムの積層膜で形成される。背面基板11上にアドレス電極10を形成する工程は、前記したバス電極4b、5bを形成する方法と同様であるため、説明は省略する。
アドレス電極10は、誘電体層9で被覆されている。誘電体層9は前面基板1上の誘電体層2と同じ材料、同じ方法を用いて形成することができる。誘電体層9上には背面板13の内面側を複数の放電セルCLに区画する複数の隔壁7が形成されている。この複数の隔壁7は、前面基板1と背面基板11の間に配置され、各放電セルCLにおける放電距離を維持する機能を有している。また、隣り合って配置される放電セルCL間におけるクロストークを防止ないしは抑制する機能を有している。本実施の形態では、隔壁7は、図1に示すx方向(アドレス電極10の延在方向)に沿って延在する隔壁7aと、y方向(表示電極対6の延在方向)に沿って延在する隔壁7bとを有している。複数の隔壁7a、7bはそれぞれ交差し、背面板13の内面側に形成される放電空間14をマトリクス状(格子状)に区画している。このように各放電セルCLをマトリクス状に区画するように複数の隔壁7を形成した構造は、ボックスリブ構造と呼ばれ、x方向に沿って隣り合う放電セルCLの間に隔壁7bを形成することにより、当該放電セルCL間でのクロストークを効果的に防止ないしは抑制することができるので、PDPの高精細化に好適な構造である。
なお、隔壁7の形成方法は、図1に示す構造に限定されず、例えば、図1に示すx方向(アドレス電極10の延在方向)に沿って延在する複数の隔壁7aをストライプ状に形成し、隔壁7bは形成しない構造(ストライプリブ構造と呼ばれる)とすることもできる。このストライプリブ構造の場合、背面板13に形成される隔壁7の数が少ないので、放電空間14内のガスを給排気する際のコンダクタンスを低減することができる。
隔壁7を形成する工程は、サンドブラスト法、フォトエッチング法などにより形成することができる。例えば、サンドブラスト法では、低融点ガラスフリット、バインダー樹脂、溶媒などからなるフリットペーストを誘電体層9上に塗布して乾燥させた後、そのフリットペースト層上に隔壁パターンの開口を有する切削マスクを設けた状態で切削粒子を吹き付けて、マスクの開口部に露出したフリットペースト層を切削し、さらに焼成することにより形成する。また、フォトエッチング法では、切削粒子で切削することに代えて、バインダー樹脂に感光性の樹脂を使用し、マスクを用いた露光および現像の後、焼成することにより形成する。
アドレス電極10上の誘電体層9の上面、および隔壁7の側面には、真空紫外線により励起されて可視光を発光する蛍光体8が形成されている。本実施の形態のPDP10は、カラー表示を行うPDPなので、蛍光体8は、真空紫外線により励起されて赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の可視光を発生する蛍光体8r、8g、8bがそれぞれ所定の放電セルCLに形成されている。R、G、Bの各色を発光する蛍光体の構成材料としては、例えば、蛍光体8rとして(Y,Gd)BO:Eu2+、蛍光体8gとしてZnSiO:Mn2+、蛍光体8bとしてBaMgAl1017:Eu2+を例示することができる。カラー表示PDPにおいては、蛍光体8r、8g、8bが形成された放電セルCLのセットにより画素(ピクセル)が構成される。
隔壁7で区画された領域に蛍光体8r、8g、8bを形成する工程は例えば以下のように行う。まず、各色の発光特性を有する蛍光体粉末とバインダー樹脂と溶媒とを含む蛍光体ペーストをそれぞれ準備する。この蛍光体ペーストを隔壁で区切られた放電空間内にスクリーン印刷またはディスペンサを用いた方法などで塗布し、これを発光色毎に繰り返した後、焼成することにより形成している。
PDP15は、上記した前面板12の表示電極対6を形成した面と、背面板13を、放電空間14を介して対向配置して組み立てることにより得られる。つまり、PDP15は、放電ガスを封入して形成された放電空間14を介して対向する一対の基板構造体である前面板12と背面板13とを有している。この組み立て工程には、前面板12と背面板13の位置合わせ工程、各板(前面板12および背面板13)の外周に配置される非表示領域を例えばシールフリットと呼ばれる低融点ガラス材料からなる封着剤を用いて封着する封着工程、PDP15の内部空間(放電空間14など)に残るガスを排気して、放電ガスを導入する工程が含まれる。
放電空間14に導入する放電ガスとしては、希ガスを含む混合ガス、例えばHe−Xe、Ne−Xe、He−Ne−Xe等の混合ガスで構成することができる。本実施の形態では、放電ガスとしてネオン(Ne)−キセノン(Xe)をガス基体とした混合ガスを例えばXeの分圧比が数%〜数十%に調整して封入している。
PDP15では、蛍光体8を発光させるための励起源として、主に147nmと172nmの波長を有する真空紫外線を用いている。147nmの真空紫外線は、放電によりイオン化されたXeイオンが基底状態に遷移する際に発生する。172nmの紫外線は主にXeエキシマから発生し、放電ガス中のXeの分圧を高くすることにより紫外線発生効率が高くなり、蛍光体8を励起する紫外線を多く発生させることができるので、PDP15の発光効率を向上させることができる。
なお、図1ではアドレス電極10を背面板13に形成する例について示したが、アドレス電極10を前面板12に形成することもできる。この場合、図1に示す誘電体層2を複数層構造として、第1層目の誘電体層で表示電極対6を被覆し、この第1層目と第2層目の誘電体層の間にアドレス電極10を形成することができる。
<保護膜の詳細構造、機能および形成方法>
次に、図1〜図3に示す保護膜3の詳細構造、機能および形成方法について説明する。図1〜図3において、放電時に電離したイオンが、直接、誘電体層2に衝突すると、誘電体層2が劣化してPDP15は所定の特性が得られなくなる。保護膜3は、誘電体層2の劣化を防止するため、放電時のイオンの衝撃から誘電体層2を保護する機能を有している。したがって、保護膜3自体がイオンの衝撃により削られてしまうと、誘電体層2が露出してしまうこととなるので、保護膜3には、放電時のイオンの衝撃に対する耐スパッタ性が要求される。特に紫外線発生効率を高めるため、Xe分圧を高くした場合は、放電開始電圧が上昇するため、保護膜3の更なる耐スパッタ性が要求される。
保護膜3には、蒸着法により作製したMgO蒸着膜が一般に用いられる。MgOは耐スパッタ性に優れた材料であるが、その蒸着膜はMgO単結晶に比べて密度が低く、耐スパッタ性をさらに向上させるためには、膜密度をより高めることが求められる。
ここで、MgO膜の膜密度ρと屈折率nには、ローレンツ・ローレンスの式から、
ρ=K(n−1)/(n+2) (1)
の関係があることが知られている。ここでKは比例定数である。本式で求められるMgO膜の膜密度と屈折率(波長632.8nmにおける値)の関係を図4に示す。PDPの保護膜として一般に用いられるMgO膜は、図4に比較例のMgO膜として示すように、屈折率は1.6〜1.7程度であり、膜密度で3.0〜3.4g/cm程度である。これに対し、MgO単結晶の密度3.65g/cmに対応する屈折率は1.76である。つまり、比較例のMgO膜の膜密度、および屈折率は、MgO単結晶のそれよりも低い。また、図4、あるいは(1)式に示すように、MgO膜の膜密度と屈折率には、比例関係が成り立っており、膜密度の改善効果を確認する指標として、屈折率による評価を用いることができることが判る。
また、保護膜3は放電空間14に露出して形成されるため、保護膜3を放電空間14に電子を放出しやすい材料で構成すると、放電電圧の低減、あるいはアドレス放電の高速化の観点から好ましい。
例えば、放電時に、電離したイオンが保護膜3に衝突することにより、放電空間14に2次電子を放出すると、該2次電子が放電空間14内の放電ガスに衝突してイオン化させ易くなる。つまり、2次電子放出係数が高い程、放電させるために必要な電圧(放電電圧)を低減することができる。
また、例えば、保護膜3中にSiなどの添加材料をドープすることで、PDP15の周囲温度や駆動時の熱により保護膜3の添加材料起因のトラップ準位から励起された電子を放電空間14に放出し、放電(アドレス放電)のトリガとなる種電子(プライミング電子)を供給する。アドレス放電を行う際に、放電空間14内に存在するプライミング電子の量が増加すると、各放電セルCLにおいて、電圧を印加してからアドレス放電が形成されるまでの時間(形成遅れと呼ばれる)を短くすることができる。また、複数の放電セルCLについて、順次スキャンしながらアドレス放電を発生させる場合に、放電セルCL毎のアドレス放電が形成されるまでの時間のばらつき(統計遅れと呼ばれる)を小さくすることができる。つまり、保護膜3のプライミング電子の放出性能を向上させることにより、形成遅れと統計遅れの和として表わされるアドレス放電遅れを低減し、アドレス放電を高速化することができる。
このように、保護膜3は、耐スパッタ性とプライミング電子放出能力を併せ持つ必要がある。本発明者はこの点を鑑み、屈折率すなわち膜密度が高く、かつ良好なプライミング電子放出能力を持つ保護膜3を得る方法について検討した。
まず、MgO膜中にプライミング電子源となる添加材料、ここではSc、Ga、In、Ge、あるいは、Siをドープした膜をガラス基板上に蒸着し、それぞれ形成した。蒸着源は上記添加材料を添加したMgO焼結ペレットを用いた。蒸着装置はEB(Electron Beam:電子ビーム)ガンを用いており、ベース真空度1×10−4Paで、蒸着を行った。図5にMgO膜のドープ元素種とその濃度(原子量ppm、atom ppm)を振り、屈折率を測定(波長632nmで測定)した結果を示す。添加材料をドープしていないpureMgO膜に比べ、添加材料をドープすると屈折率が向上し、特に10000atom ppm添加した場合は、屈折率が軒並み1.7以上となる。
しかしながら、図6に示す放電遅延時間の測定結果を見ると、添加材料ドープ量が10atm ppm以上〜1000atom ppm以下であれば、pureMgO膜に比べてアドレス放電が高速化しているが、10000atom ppmでは、いずれもpureMgO膜に比べて却ってアドレス放電遅延が大きくなっており、1.7以上への屈折率向上による膜密度向上とアドレス放電遅延の改善が両立していないことが分かる。
また、図7に示す放電電圧の測定結果も、添加材料ドープ量が10atom ppm以上〜1000atom ppm以下であればpureMgO膜に比べて放電電圧が低下しているが、10000atom ppm以上では、pureMgO膜と同程度に放電電圧が高く、やはり膜密度向上と放電電圧低下が両立していない。ここで、放電電圧は図8に図示したPDPの電流電圧特性のヒステリシス曲線のマージンセンタVs_cで定義した。
さらに図9にSc、Ga、In等の3価元素、およびGe、Si等の4価元素をドープしたMgO膜の耐スパッタ性を評価した結果を示す。評価はRFマグネトロンスパッタ装置を用い、100W/4インチφの投入電力で1PaのAr放電雰囲気で行った。この結果、3価元素をドープしたMgO膜では10000atom・ppmを超えた辺り、4価元素をドープしたMgO膜では5000atom ppmを超えた辺りから、スパッタ耐性が劣化している。これは、過剰な添加材料ドープによりMgO膜の電荷中性条件を保つための欠陥が増えていくためと考えられている。屈折率が高いにも関わらず、耐スパッタ性が劣化するのは、1000atom ppmを超える過剰な添加材料ドープ条件では(1)式が成立しておらず、大量の添加材料の添加による材料の変質により屈折率が変化していると考えられる。
そこで、本発明者は、添加材料の添加量はアドレス放電遅延の低減、放電電圧の低減に効果のある10〜1000atom ppmとし、かつ屈折率を高め、膜密度が向上する方法について種々検討を行った。その結果、蒸着方法を工夫することで、添加材料の添加によるアドレス放電性能や放電電圧性能を維持しつつ、かつ屈折率を1.7(波長632.8nmにおける値)より大きくする手法を見出した。
具体的には、保護膜3となるMgO膜を形成する工程において、蒸着方法としてHOを添加した雰囲気中で、Sc、Ga、In、Ge、Si等の添加材料をドープしたペレットを蒸着することにより、保護膜3を形成する。蒸着雰囲気中にHOを添加すると、電子線の照射等によりHOから解離したOイオンやOHイオンが蒸着膜であるMgOの酸化を促進するため、酸素欠損ができにくくなり、密度が向上する。また、EBガンの代わりに圧力勾配型プラズマガンを用いれば、プラズマ中でHOの解離が促進され、より多くのOイオンやOHイオンが発生し蒸着膜のMgOの酸化を促進するため、さらに密度が向上する。
次に、図6に示すように本実施の形態で用いた添加材料のなかでも放電遅延低減効果が特に大きいScドープペレットを用い、蒸着時に酸素、またはHOを添加したScドープMgO膜(保護膜3)を作成し、屈折率およびパネルの放電遅延、放電電圧の測定を行った結果を示す。Scで特に放電遅延抑制効果が大きいのは、Scのイオン半径が母体のMgのイオン半径と非常に近く、効果的に添加材料起因の準位を形成するためである。
図10は屈折率の測定結果である(波長632.8nmの光を用いて測定した値)。酸素添加した膜、HO添加した膜をそれぞれ3枚測定した。酸素添加の場合は、図4に示した比較例のMgO膜の平均的な屈折率である1.62〜1.66程度であるが、HOを添加した場合は1.75以上でほぼ単結晶MgOと同等の高い屈折率を得ることができた。
図11は、蒸着時にOまたはHOを添加した雰囲気中で作製したpureMgO蒸着膜と50atom ppmのSc添加MgO蒸着膜、および比較例として、ガスを添加しないで成膜したpureMgO蒸着膜と50atom ppmのSc添加MgO蒸着膜の屈折率nと、それらの膜を用いたPDP装置の放電遅延時間tsおよび放電電圧Vs_c(維持放電電圧のマージンセンタ)を比較測定した結果をまとめた表である。
図11において、O添加して成膜したpureMgO膜およびScドープMgO蒸着膜、およびガスを添加せずに蒸着したScドープMgO蒸着膜の屈折率(波長632.8nmで測定した値)は1.63〜1.65であるのに対し、HO添加したpureMgO蒸着膜およびScドープMgO蒸着膜の屈折率(波長632.8nmで測定した値)は1.75〜1.77と高い。
一方、アドレス放電遅延時間は今回の成膜条件には関わらず、pureMgO膜に比べ、ScドープMgO膜が6〜7%まで短縮しており、大幅に改善している。また放電電圧Vsマージンセンタ(Vs_c)は、Scを添加した方が低い傾向があり、Oを添加して成膜した膜より、HOを添加した膜の方が低い傾向がある。以上の結果から、Scをドープしたペレットを用い、かつ、HOを添加した雰囲気中で蒸着したMgO膜とすることにより、屈折率を向上させ、かつ、アドレス放電遅延時間および放電電圧を低減することができることが判った。
図12は、図11に示す比較例のScドープMgO蒸着膜と、HO添加したScドープMgO蒸着膜の耐スパッタ性を比較した結果である。評価はRFマグネトロンスパッタ装置を用い、100W/4インチφの投入電力で1PaのAr放電雰囲気で行った。横軸にスパッタ時間、縦軸にスパッタ膜厚(膜削れ量)をプロットしたものである。この図から、HOを添加したScドープMgO蒸着膜は、比較例のScドープMgO蒸着膜に比べ、スパッタレートが50〜75%程度と低く、耐スパッタ性が向上していることが判る。つまり、図11では、耐スパッタ性の評価指標として、屈折率(波長632.8nmで測定した値)を用いた結果を示したが、図12に示す結果より、耐スパッタ性が向上していることを実験的に確認した。
図13は、ScドープMgO蒸着膜を成膜する際に添加するHO流量(SCCM:standardcc/min、1気圧、25℃の流量)を変え、屈折率を種々変化させて上記と同じ実験方法でスパッタレートを測定した結果である。HO流量を300SCCM(本実施例で用いた真空チャンバにおけるHO分圧は3×10−3Pa)、屈折率は1.72を境に、スパッタレートが急激に低下することが判る。ScドープMgO蒸着膜の屈折率を1.72(膜密度換算3.47g/cm)以上とすることで、耐スパッタ性を大幅に向上させることができることを実験的に確認した。また、保護膜3を形成する工程において、蒸着法を用いる場合には、蒸着雰囲気中のHO分圧を3×10−3Paとすることにより、特に耐スパッタ性を向上させることができることが判る。
なお、図13では、Scドープを用いた場合の実験結果を示したが、10〜1000atom ppmの範囲のGa、In、Si,GeをドープしたMgO膜を用いた場合も同様に、屈折率(波長632.8nmで測定した値)を1.72(膜密度換算3.47g/cm)以上とすることで、耐スパッタ性を大幅に向上させることができることを確認した。また、屈折率(波長632.8nmで測定した値)が1.72となる際の、蒸着雰囲気中のHO分圧を3×10−3Paであったことから、前記した、屈折率およびHO分圧の条件は、Sc以外の添加材料(Ga、In、SiあるいはGe)を添加する場合にも適用することができる。
このように、蒸着時にHOを添加して作製した添加材料ドープMgO膜は、添加材料ドープによるアドレス放電遅延の低減、放電電圧低減の効果を損なうことなく、屈折率の高い、すなわち膜密度の高い膜を形成することができ、耐スパッタ性を向上させることができる。従って、消費電力が低く、低コストで、長寿命のPDP装置を作製することができる。
以上、本願発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施の形態では、PDP装置の例として、PDPを例示して説明したが、例えば図1に示すPDP15にPDP15を支持するシャーシ、およびPDP15を駆動、あるいは制御する回路基板を取り付けて、PDPモジュール、あるいはPDPセットとして適用することもできる。
ここで、PDPモジュールあるいは、PDPセットにおいては、PDPを駆動するための駆動回路が取り付けられる。例えば、アドレス放電を駆動するためのアドレスドライバICなどである。アドレス放電動作では、PDP15の表示ライン(走査線)と交差する方向に、図1に示す表示ライン(スキャン電極5)を順次スキャンしながら、画像情報に従ってアドレス電極10にアドレスパルスを印加し、各放電セルの点灯/非点灯を選択する。しかし、近年、PDP装置の高精細化が進み、例えばHD(High Definition)と呼ばれる規格では、表示ラインが1080本以上となる。このように表示ラインが増加すると、1本の表示ライン当たりのアドレス時間が短くなるため、アドレス放電遅延が長いPDPでは、所定のアドレス時間内にアドレス動作を行うことができないため、点灯/非点灯の選択を失敗し、ちらつきなどの画像不良を起こす。そこで1080本の表示ラインをパネルの上下で2分割してそれぞれ540本ずつの2ブロックとし、それぞれのブロックから1本ずつ、計2本を同時にスキャンしてアドレス時間を2倍確保する必要が生じる(デュアルスキャンと呼ばれる)。この場合、アドレスドライバICは、上下で2分割した表示ライン毎に必要となるため、パネルの上下に配置しなければならず、2倍の数のアドレスドライバが必要となる。そのため、アドレスドライバの消費電力が2倍になる分、PDP装置の消費電力が上昇し、またアドレスドライバやその実装材料等の材料の使用量も増加する。
しかし、本実施の形態で説明したPDP15を組み込んだPDPモジュール、あるいはPDPセットにおいては、アドレス放電時間を短縮することができるので、表示ラインを分割することなく、全ての表示ラインをスキャンすることができる(シングルスキャン)。したがってアドレスドライバICは、パネルの上下いずれか片側にのみ配置すれば良い。したがって、アドレスドライバICの数を、デュアルスキャンの場合と比較して、半減することができるので消費電力を低減し、実装材料等の材料の使用量も半減することができる。
本発明は、プラズマディスプレイ装置、特に、高精細なAC面放電型PDPに適用して有効であり、映像機器産業、宣伝機器産業、プラズマディスプレイ装置の製造業といった産業に幅広く利用することができる。
1 前面基板
2 誘電体層
3 保護膜
4 サステイン電極(X電極)
4a、5a 透明電極
4b、5b バス電極
5 スキャン電極(Y電極)
6 表示電極対
7、7a、7b 隔壁
8、8b、8g、8r 蛍光体
9 誘電体層
10 アドレス電極
11 背面基板
12 前面板
13 背面板
14 放電空間
15 PDP(プラズマディスプレイ装置)
Vs_c マージンセンタ

Claims (5)

  1. 対向配置される前面板および背面板の間に形成され、内部に放電ガスが充填された放電空間を有し、
    前記前面板の内面側には、複数の表示電極対、前記複数の表示電極対を覆う誘電体層、および前記誘電体層を覆う保護膜が順次積層され、
    前記保護膜は、Sc、Ga、In、Si、Geの群から選ばれる少なくとも1種の添加材料を10〜1000atom ppmの範囲で含むMgO膜で、かつ、波長632.8nmにおける屈折率が1.72以上であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置において、
    前記添加材料には、Scが含まれることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置において、
    前記保護膜は、膜密度が3.47g/cm以上であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  4. 前面板の第1の面に、複数の表示電極対、前記複数の表示電極対を覆う誘電体層、および前記誘電体層を覆う保護膜を順次積層する工程、
    背面板を準備して、前記前面板の前記第1の面と前記背面板の第2の面を、放電空間を介して対向配置する工程、
    前記放電空間内に放電ガスを充填する工程、を有し、
    前記保護膜を形成する工程では、
    Sc、Ga、In、Si、Geの群から選ばれる少なくとも1種の添加材料を10〜1000atom ppmの範囲で含むMgOからなる蒸着源ペレットを、HOを含む雰囲気で蒸着することにより、前記保護膜を形成することを特徴とするプラズマディスプレイ装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載のプラズマディスプレイ装置の製造方法において、
    前記保護膜を蒸着する際の雰囲気中のHOの分圧は、3×10−3Pa以上であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置の製造方法。
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