JP2011014190A - 不揮発性半導体メモリデバイスおよびそのデータ書き込み方法、ならびに、データ記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体メモリデバイスおよびそのデータ書き込み方法、ならびに、データ記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】データ書き換え回数が1回等に制限されたメモリデバイスにおいて、その制限を越えた回数のマルチタイム・プログラミング(MTP)を可能とする。
【解決手段】(n+1)個(n≧2)のメモリセルと、メモリセルごとに1本ずつ接続された(n+1)本のビット線と、ビット線間スイッチ19とを有する。ビット線間スイッチ19は、ビットデータをn回書き込むときの1回目の書き込みでは、相補のビットデータを書き込む2つのメモリセル13,14のビット線間を短絡しない。その一方で、ビット線間スイッチ19は、2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みでは、既に書き込みに使用された全てのメモリセル13,14のビット線間を短絡する。これにより、新たに使用する未使用のメモリセルと共に相補のビットデータを書き込む対象として、未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電流チャネルの抵抗が2値変化するメモリセルを(n+1)個(n≧2)、即ち3個以上有する不揮発性半導体メモリデバイスとそのデータ書き込み方法とに関する。また、本発明は、上記不揮発性半導体メモリデバイスがもつ機能とその制御機能とを併せもつデータ記憶装置に関する。
不揮発性半導体メモリのうち、いわゆるOTP(ワンタイム・プログラマブル)メモリは、一般的には、データを格納した後は読み出し専用メモリとして機能し、書き込み回数が1回に限定されている。
OTPメモリは各メモリ素子の書き込み回数が1回であるため、その構造や製造工程が簡素であり、例えばシステムLSI等に組み込まれ比較的小規模なデータを予め保持する混載メモリとして多用されている。また、OTPメモリを多数、マトリクス状に配置した専用メモリの実現も可能である。
入力される書き込みデータのビット論理(“1”または“0”)に応じて、OTPメモリ素子に書き込みがされる場合と、されない場合がある。ここで“書き込み”とは、例えば、メモリ素子の記憶状態が初期状態から変化することを意味し、トランジスタなら十分な閾値変化の発生、ゲート絶縁膜破壊による十分な抵抗値変化、フューズ等の抵抗変化素子なら有意な抵抗変化の発生を指す。また、“プログラム”とは、書き込みデータの“1”と“0”の一方に対応して記憶状態変化を起こす書き込み動作と、該データの他方に対応しては記憶状態を変化させないで初期状態のままとする未書き込み動作との総称である。
電気的に消去・プログラムが可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)等では、何度もデータ書き換えを行うために、ある書き込み過程で書き込み(記憶状態変化)がされなくても次の機会にデータの書き込みがされる可能性がある。このため、EEPROM等では、書き込み動作のたびに実際には書き込みがされないメモリ素子が存在しても、そのメモリ素子は無駄ではない。
しかしながら、OTPメモリ素子の場合、データの書き込み過程が終了したときに、以後、全く使用されずに初期状態のままのメモリ素子が、ある割合で必ず存在するため、この点でメモリ素子の利用効率が低い。
特許文献1には、カラム(データ線に共通接続された複数のメモリ素子)ごとに、データセンス・プログラム回路、データ制御回路およびデータ保持回路等のカラム回路を備え、メモリの利用効率が高いOTPメモリデバイスが開示されている。
特許文献1に記載のOTPメモリは、メモリ素子の各行(セル行)で1ビットごとのデータ記憶が可能であるため、メモリの利用効率が高い利点を有する。
特開2006−172660号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、データ線ごとにカラム回路を有するため、その配置スペースが大きく、OTPメモリ全体で占有面積が大きいという改善点が残されている。
OTPメモリ全体の占有面積を小さくするには、例えばデータ線の2本ごとにセンスアンプ等のカラム回路の一部を共有させる構造も考えられる。ところが、センスアンプの共有構造では、平均すると2つのメモリ素子に1つの割合で書き込みされない(記憶状態が変化しない)初期状態のままのメモリ素子が残されるため、メモリの利用効率が低下してしまう。
読み出し専用のROMデータとして非破壊で何度でも読み出し可能とする第1の用途においては、このように、メモリの利用効率の向上とOTPメモリデバイス全体の占有面積の縮小とは相反する。
一方、一度書いたデータを破壊して新たなデータを上書きするデータ書き換えの第2の用途が存在する。新たなデータを上書きするデータ書き換えが可能なメモリを、OTPに対する呼び方として、マルチタイム・プログラミング(MTP)メモリと呼ぶ。
また、OTPメモリでなくとも、データ書き換え可能回数が数回に限られるようなMTPメモリの場合、デバイスがもつデータ書き換え可能回数を超えたデータ書き換えができれば有用である。
本発明は、データ書き換え回数が制限されたメモリデバイスにおいて、その制限を越えた回数のマルチタイム・プログラミング(MTP)が可能な不揮発性半導体メモリデバイスおよびそのデータ書き込み方法、ならびに、データ記憶装置を実現するものである。
本発明に関わる不揮発性半導体メモリデバイスは、書き込むビットデータに応じて電流チャネルの抵抗が変化する(n+1)個(n≧2)のメモリセルと、メモリセルごとに1本ずつ接続された(n+1)本のビット線と、BL間スイッチ回路とを有する。
前記BL間スイッチ回路は、前記(n+1)個のメモリセルに対しビットデータをn回書き込むときの1回目の書き込みでは、相補のビットデータを書き込む2つのメモリセルのビット線間を短絡しない。その一方で、当該BL間スイッチ回路は、2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みでは、既に書き込みに使用された全てのメモリセルのビット線間を短絡する。これにより、新たに使用する未使用のメモリセルと共に相補のビットデータを書き込む対象として、未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路が形成される。
この構成によれば、相補のビットデータの書き込み対象となってビットデータが書き込まれる1回目の書き込みにおいて、その片方の書き込み対象のメモリセルには実際にはデータが書き込まれない。2つのメモリセルのうち、その片方には抵抗変化が生じず抵抗値が初期値のままである。
この初期状態のままのメモリセルは、次(2回目)にビットデータを書き込む書き換えの際に、BL間スイッチ回路によるビット線短絡で形成されるメモリセル回路に含まれることになる。この時点で、メモリセル回路のどのメモリセルが未書き込みであるかは前回の書き込みデータに依存するが、1つの未書き込みのメモリセルがメモリセル回路に含まれることは確かである。2回目の書き込みでは、メモリセル回路と、新たに使用する未使用のメモリセルとに相補のビットデータが書き込まれる。
3回目の書き込みを行う場合、同様にして、一度使用した(相補データの書き込み対象となった)メモリセルはビット線間短絡によりメモリセル回路に新たに加わる。そして、その更新されたメモリセル回路と、更に新たに使用する未使用のメモリセルとに相補のビットデータが書き込まれる。
4回目以降の書き込みでも、同様にしてビットデータの書き換えが行われる。
上記の例で、3回目のビットデータの書き込みにおいて、前々回(1回目)の書き込み時に使用したメモリセル回路に、前回(2回目)の書き込みで使用したメモリセルが追加されて新たに更新されたメモリセル回路が、相補データの一方のビットを書き込む対象となる。前々回(1回目)の書き換え時に使用したメモリセル回路には、相補のビットデータが書き込まれているため、前述したように、その1つのメモリセルは未書き込みである。2回目の書き込みで、そのとき用いるメモリセル回路の未書き込みのメモリセルと、未使用のメモリセルの一方が書き込まれ、その両方が、3回目の書き込みに用いるメモリセル回路に組み込まれる。よって、3回目で書き込み対象とするメモリセル回路においても、未書き込みのメモリセルは1つである。
このことは、何度書き換えを行っても同じであるため、ビットデータの最後のn回目の書き換え終了後は、未書き込みのメモリセルは1つだけとなる。
本発明に関わるデータ記憶装置は、不揮発性メモリデバイスと、制御回路を有する。この不揮発性メモリデバイスは、(n+1)個(n≧2)のメモリセルと、メモリセルごとに1本ずつ接続された(n+1)本のビット線と、少なくともn本のビット線で隣接するビット線間に設けられた、少なくとも(n−1)個のBL間スイッチとを有する。
前記制御回路は、前記不揮発性メモリデバイスを駆動して、前記(n+1)個のメモリセルに対しビットデータをn回書き込むときの1回目の書き込みでは、2つのメモリセルのビット線間を短絡しないで当該2つのメモリセルに相補のビットデータを書き込む。また、当該制御回路は、2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みでは、既に書き込みに使用された全てのメモリセルのビット線間を短絡して未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路を形成する。そして、当該メモリセル回路と、新たに使用する未使用のメモリセルとに相補のビットデータを書き込む。
本発明に関わる不揮発性メモリデバイスのデータ書き込み方法では、書き込むビットデータに応じて電流チャネルの抵抗が変化する(n+1)個(n≧2)のメモリセルごとに1本ずつ接続された(n+1)本のビット線を駆動する。そして、前記(n+1)個のメモリセルに対しビットデータをn回書き込む。
このn回書き込みは、1回目の書き込みステップと、2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みステップと、を含む。
1回目の書き込みステップでは、2つのメモリセルのビット線間を短絡しないで当該2つのメモリセルに相補のビットデータを書き込む。
2回目以降のm回目の書き込みステップでは、既に書き込みに使用された全てのメモリセルのビット線間を短絡して未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路を形成する。そして、当該メモリセル回路と、新たに使用する未使用のメモリセルとに相補のビットデータを書き込む。
本発明によれば、データ書き換え回数が制限されたメモリデバイスにおいて、その制限を越えた回数のマルチタイム・プログラミング(MTP)が可能な不揮発性半導体メモリデバイスおよびそのデータ書き込み方法、ならびに、データ記憶装置を実現できる。
本発明の実施の形態に関わる不揮発性メモリデバイス(およびデータ記憶装置)の主要部を示すブロック図である。 最もメモリセル数が少ない場合のメモリセルユニットの構成例と、その動作回路の例を示す回路ブロック図である。 n回の書き換えを行う場合の一般化した回路構成を示す回路ブロック図である。 n回書き換えの場合の書き込みにおける、オンするスイッチ符号を示す図表である。 n回書き換えの場合の読み出しにおける、オンするスイッチ符号を示す図表である。 第2の実施の形態の説明に用いた、メモリセル4個で構成した場合の回路ブロック図である。 比較例の回路ブロック図である。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下、次の順で説明を行う。
1.第1の実施の形態:2回書き換えの場合と、それを一般化したn回書き換えの場合の動作と構成を示す実施の形態。
2.第2の実施の形態:第1の実施の形態と同様なデータ書き換えのモードのほかに、非破壊データ格納モードの切り替えができる実施の形態。
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[デバイス構成]
図1は、本発明の実施の形態に関わる不揮発性メモリデバイス(およびデータ記憶装置)の主要部を示すブロック図である。
図1に図解する不揮発性メモリデバイスは、メモリセルアレイ1と、その周辺回路を有する。周辺回路には書き込み回路2_0〜2_X、制御回路(CONT)3、センスアンプ(S/A)4_0〜4_X、ならびに、BLスイッチ回路(BL_SW)5_0〜5_Xを含む。
メモリセルアレイ1は、メモリセルをマトリクス状に配置している。ここでは、行方向(X方向)に並べた(n+1)個(n≧2)のメモリセル群を1つのメモリセルユニットMCと呼ぶ。(X+1)個のメモリセルユニット、即ちメモリセルユニットMC_00,MC_01,…,MC_0Xがワード線WL_0に接続されている。同様に、(X+1)個の他のメモリセルユニットMC_10,MC_11,…,MC_1Xがワード線WL_1に接続され、(X+1)個の他のメモリセルユニットMC_20,MC_21,…,MC_2Xがワード線WL_2に接続されている。
このワード線接続が全部で(Y+1)ワード線だけ繰り返され、最後の(X+1)個のメモリセルユニットMC_Y0,MC_Y1,…,MC_YXがワード線WL_Yに接続されている。
各メモリセルユニットMCは、(n+1)個のメモリセルを有し、その個々のメモリセルに1本ずつビット線BLが接続されている。ビット線BLは列方向(Y方向)に並ぶ(Y+1)個のメモリセルユニットMCで共有されているため、(n+1)本のビット線BLの組で近接配置されている。
列方向に並ぶメモリセルユニットMC_00,MC_10,MC_20,…,MC_Y0で、(n+1)本のビット線BL、即ちビット線BL_00,BL_01,BL02,…,BL0Nが共有されている。(n+1)本のビット線BL00〜BL0Nは、それぞれ書き込みBLスイッチWS0〜WSNの1つを介して書き込み回路(WRC)2_0の出力に接続されている。
書き込み回路2_0は、BLスイッチWS0〜WSNのオン、オフを制御して、ビットデータの書き込み時にビット線BL_00〜BL_0Nに与える書き込みBL電圧を制御する。
同様にして、列方向に並ぶメモリセルユニットMC_01,MC_11,MC_21,…,MC_Y1で、(n+1)本のビット線BL、即ちビット線BL_10,BL_11,BL12,…,BL1Nが共有されている。(n+1)本のビット線BL10〜BL1Nは、それぞれ書き込みBLスイッチWS0〜WSNの1つを介して書き込み回路(WRC)2_1の出力に接続されている。
書き込み回路2_1は、BLスイッチWS0〜WSNのオン、オフを制御して、ビットデータの書き込み時にビット線BL_10〜BL_1Nに与える書き込みBL電圧を制御する。
この構成が繰り返され、最後の列方向に並ぶメモリセルユニットMC_0X,MC_1X,MC_2X,…,MC_YXで、(n+1)本のビット線BL、即ちビット線BL_X0,BL_X1,BLX2,…,BLXNが共有されている。(n+1)本のビット線BLX0〜BLXNは、それぞれ書き込みBLスイッチWS0〜WSNの1つを介して書き込み回路(WRC)2_Xの出力に接続されている。
書き込み回路2_Xは、BLスイッチWS0〜WSNのオン、オフを制御して、ビットデータの書き込み時にビット線BL_X0〜BL_XNに与える書き込みBL電圧を制御する。
(n+1)本のビット線_00〜BL0Nは、BLスイッチ回路(BL_SW)5_0を介してセンスアンプ(S/A)4_0の第1入力SAin1および第2入力SAin2との接続が制御される。
同様に、(n+1)本のビット線_10〜BL1Nは、BLスイッチ回路(BL_SW)5_1を介してセンスアンプ(S/A)4_1の第1入力SAin1および第2入力SAin2との接続が制御される。
このBL接続制御のための構成が繰り返され、最後の(n+1)本のビット線_X0〜BLXNは、BLスイッチ回路(BL_SW)5_Xを介してセンスアンプ(S/A)4_Xの第1入力SAin1および第2入力SAin2との接続が制御される。
ワード線WL0は、行方向(X方向)のメモリセルユニットMC_00〜MC0Xに共通接続される。各メモリセルユニットにおいて、(n+1)個のメモリセルはワード線WL0に共通接続されている。
同様に、ワード線WL1は、行方向のメモリセルユニットMC_10〜MC1Xに共通接続される。各メモリセルユニットにおいて、(n+1)個のメモリセルはワード線WL1に共通接続されている。
同様に、ワード線WL2は、行方向のメモリセルユニットMC_20〜MC2Xに共通接続される。各メモリセルユニットにおいて、(n+1)個のメモリセルはワード線WL2に共通接続されている。
このWL接続構成が繰り返され、最後のワード線WLYは、行方向のメモリセルユニットMC_Y0〜MCYXに共通接続される。各メモリセルユニットにおいて、(n+1)個のメモリセルはワード線WLYに共通接続されている。
全てのメモリセルユニットMCは、共通電位線として、例えばGND線に接続されている。
メモリセルユニットMC内のメモリセル数は(n+1)であるがnが複数のため、その最小数は3である。
図2に、最もメモリセル数が少ない場合のメモリセルユニットMCの構成例を示す。また、図2には、当該メモリセルユニットMCに対する、書き込み回路2、センスアンプ4およびBLスイッチ回路5の接続ならびに構成例を示す。
図2に図解する構成では、各メモリセルが1つのトランジスタ、即ち(不揮発性)メモリトランジスタ13〜15の何れかで構成されている。メモリトランジスタ13〜15の各ドレインが対応するBL0〜BL2のいずれかに接続され、そのソースが接地されている。
メモリトランジスタは、フローティングゲート(FG)型、電荷トラップ型、あるいはその他の微細導電粒子型など、その電荷蓄積手段の種類に限定はない。かかるメモリトランジスタは、書き込みによって電荷蓄積手段に電荷(通常、電子)が蓄積され、これにより閾値電圧Vthが変わるため、電流チャネルの導電率(所定バイアス時の抵抗値)が変化する。
なお、メモリセルは電流チャネルの抵抗が書き込みによって変化するものであれば、その記憶素子はどのようなものでもよい。このようにメモリセルは必ずしもOTPメモリ素子でなくてよい。不揮発性メモリはOTPメモリではないが、OTPメモリ素子としては、例えば、フューズとアクセストランジスタとを直列接続させたメモリセルを挙げることができる。また、FETのゲート絶縁膜破壊を利用してゲートとソースおよびドレイン間の絶縁抵抗を高い状態から低い状態に不可逆的に変化させるメモリ素子でも本発明が適用できる。その他、OTP、MTPに関係なく種々のメモリ素子を用いてよい。
ただし、後述するように一旦書き込みがされたメモリセルに何度も電流駆動バイアスが印加されることから、書き込みによってメモリセルの抵抗が高い状態から低い状態に移行するのは好ましくない。なぜなら、何度も書き込みを行うにつれて消費電力が増大するし、高い電流駆動能力も要求されるからである。よって、本発明が好適に適用できるメモリセルは、その抵抗値が書き込みによって低い状態から高い状態に移行するものが、より望ましい。
また、OTPメモリ素子や書き換え回数に制限があるMTPメモリ素子に対して、本発明の適用が、より好適である。
図2に示すセンスアンプ4は、ラッチ型のセンスアンプであり、第1および第2入力を有するフリップフロップ型ラッチ回路を有するもの、第2入力の印加電圧を参照電圧として第1入力の電位を電源電圧振幅に増幅するシングルエンド型のものがある。また、他の分類ではボルテージフォロア型のほか、入力をトランジスタゲートで受けて電流に変換するタイプでもよい。
図2では、第1入力側のセンスビット線を符号“BL”と表し、そのセンス線の印加データと相補のデータが印加される第2入力側のセンスビット補線を符号“/BL”と表している。
BLスイッチ回路5は、このセンスビット線(BL)とセンスビット補線(/BL)と、ビット線BL0〜BL2との接続を制御するトランジスタスイッチ群である。ここでは各スイッチが単一のNMOSトランジスタから形成されているが、単一のPMOSトランジスタ、あるいは、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタを接続したトランスファゲート構成(制御入力の反転回路を含む)でもよい。
BLスイッチ回路5は、ビット線ごとの読み出しBLスイッチ16〜18と、ビット線間スイッチ19と、センスBLスイッチ20,21とを含む。ビット線間スイッチ19は、ビット線BL0とビット線BL1間に接続されて短絡経路を形成するスイッチである。センスBLスイッチ20は、その短絡経路が形成される読み出しBLスイッチ17のソースとセンスビット補線(/BL)との間に接続され、センスBLスイッチ21は、読み出しBLスイッチ18のソースとセンスビット補線(/BL)との間に接続されている。
図2において、図1のBLスイッチ(WS0〜WSN等)は図示を省略している。また、図1のように(n+1)本のビット線に共通の書き込み回路2_0でなくとも、図2のようにビット線ごとの書き込み回路でも構わない。
[動作方法]
以下、図1および図2の構成を前提とした動作方法を説明する。
本動作方法のポイントは相補的にビットデータが書き込まれたメモリセルにおいて、書き込まれなかったメモリセルを2回目以降の書き換えで再利用することにある。
このような書き込み方法に必須な構成は、図2のビット線間スイッチ19である。データの書き込みに関し、その他のスイッチ、即ち読み出しBLスイッチ16〜18とセンスBLスイッチ20,21の一方は必ずしも必要ない場合がある。起動されていないセンスアンプ4の入力インピーダンスが十分に高く、BL書き込み電圧がラッチ入力に印加されてもよい場合、書き込みだけなら、これらのスイッチは不要である。ただし、センスBLスイッチ20,21の一方は存在しないと、ビット線BL0とBL1のみ短絡しようとしてもビット線BL2も同電位となるため、センスBLスイッチ20,21の一方をオフさせる必要がある。
図2の構成は、書き込み後に書き込んだデータを読み出す際に、ビット線BL0とBL1で相補データを読み出すときと、ビット線BL0とBL1の何れかとビット線BL2で相補データを読み出すときでは、センスアンプ4に対するビット線接続関係を制御する必要がある。そのため、読み出しBLスイッチ16〜18とセンスBLスイッチ20,21が設けられている。なお、ビット線間スイッチ19はデータの読み出し時にも使用される。
図2の構成で2回のビットデータ書き換えを実行した場合の詳細について説明する。以下の説明では、メモリセルの特性を仮に、未書き込みのメモリセルは電流が流れる状態(すなわち伝導性)をもち、書き込まれたメモリセルは電流が流れない状態(すなわち不導性)をもつとする。つまり、メモリセルは初期状態の電流チャネルの抵抗から書き込みによってより高い抵抗に変化する特性を有することを前提とする。
《1回目書き換え》
1回目の書き込み動作では、読み出しBLスイッチ16〜18、ビット線間スイッチ19、センスBLスイッチ21をオフ状態にし、他のセンスBLスイッチ20をオン状態にする。この状態でワード線WLを所定の書き込み電圧にしてメモリトランジスタ13,14のゲートに書き込みWL電圧を印加し、ビット線BL0またはBL1に所定の書き込みBL電圧を印加し、書き込みを行う。
書き込みBL電圧は、図1の書き込み回路2(2_0〜2_X)の何れかが制御回路3の制御を受けて発生し、制御回路3がBLスイッチWS0〜WSNのうちBLスイッチWS0とWS1をオンすることによりメモリセルに印加される。書き込みWL電圧は図1で図示を省略したワード線駆動回路が、制御回路3の制御を受けて発生させ、印加する。
読み出しBLスイッチ16〜18、ビット線間スイッチ19およびセンスBLスイッチ20,21も図1の制御回路3により制御される。
なお、制御回路3はこのような制御を所定のプログラムに従って実行してもよいし、外部からのアドレス信号ADRをデコードすることによって制御手順を知る構成でもよい。
続いて、書き込んだビットデータの読み出しを行う。
読み出し動作では、読み出しBLスイッチ16と17をオン状態にし、読み出しBLスイッチ18をオフ状態にし、ビット線BL0およびBL1を選択する。ビット線間スイッチ19およびセンスBLスイッチ21をオフ状態にし、センスBLスイッチ20をオン状態にする。ワード線WLからメモリトランジスタ13,14のゲートに読み出しWL電圧を印加し、ビット線BL0およびBL1に所定の読み出しBL電圧を印加する。
このとき、既に書き込みが済んだメモリセルは不導性のため電流は流れず(または余り流れず)、一方、未書き込みのメモリセルは伝導性のため電流が流れる。
センスアンプ4は、ラッチ回路とその起動制御の構成を含むが、ラッチ回路の第1入力と第2入力にそれぞれ接続されたセンスビット線BLとビット補線(/BL)には、上記電流が流れる、流れないに応じた電位変化が生じる。ラッチ回路は、センスアンプ起動のタイミングで電源振幅の相補データに増幅し、所定のタイミングで出力する。センスアンプ4の起動とデータ出力は、図1の制御回路3により制御される。
《2回目書き換え》
2回目の書き換えでは、読み出しBLスイッチ16〜18、センスBLスイッチ20をオフ状態にし、ビット線間スイッチ19およびセンスBLスイッチ21をオン状態にする。
ワード線WLに所定の書き込みWL電圧を与え、メモリトランジスタ13,14および15の制御ゲートに書き込みWL電圧を印加する。ビット線BL0およびBL1に所定の書き込みBL電圧を与えた場合、メモリトランジスタ13および14が書き込まれ、ビット線BL2には0Vが与えられるためメモリトランジスタ15に対しては書き込みを行わない。逆に、ビット線BL2に所定の書き込みBL電圧を与えた場合、ビット線BL0およびBL1には0Vを与えるため、メモリトランジスタ13および14には書き込みを行わない。
メモリトランジスタ13および14への書き込みは、1回目の書き込みでメモリトランジスタ13もしくはメモリトランジスタ14に対してすでに書き込みが行われている場合においても実行される。
2回目の読み出しでは、読み出しBLスイッチ16〜18をオン状態にし、ビット線BL0,BL1,BL2を選択する。ビット線間スイッチ19およびセンスBLスイッチ21をオン状態にし、センスBLスイッチ20をオフ状態にする。
メモリトランジスタ13,14および15の制御ゲートおよびドレインに所定の読み出しWL電圧と読み出しBL電圧をそれぞれ印加し、読み出しを行う。書き込みメモリセルは不導性のため電流は流れず、一方、未書き込みのメモリセルは伝導性のため電流が流れ、センスアンプ4のラッチ回路に相補データがラッチされ、増幅される。
もし、2回目の書き込みでメモリトランジスタ13および14に対して書き込みが行われた場合、メモリトランジスタ13および14は不導性をもち、一方でメモリトランジスタ15は未書き込みのはずであるので伝導性をもつ。
このメモリトランジスタの不導性と導電性は、1回目の読み出しと同様にラッチ入力の電位差として伝達されるため、センスアンプ4のラッチ回路に相補データがラッチされ増幅される。
この読み出しは1回目の書き込みにおいて、メモリトランジスタ13が書き込み状態であるか、もしくはメモリトランジスタ14が書き込み状態であるか、もしくはいずれのメモリトランジスタも書き込まれていないかによらず実行することができる。
もし、2回目の書き込みでメモリトランジスタ15に対して書き込みが行われた場合、同メモリセルは不導性をもち、一方、メモリトランジスタ13および14のいずれか一方もしくは両方が未書き込みであるはずなので電流が流れる状態にある。
以上の2回目の書き込み手法を、3回目以降に適用することは、上記説明から容易に類推できる。
図3に、n回の書き換えを行う場合の一般化した回路構成を示す。また、図4の図表と、図5の図表に、n回書き換えの場合の書き込みおよび読み出し時におけるオンするスイッチを示す。
1回目の書き込み時には任意の2本、例えばビット線BL0とBL1の何れか片方に書き込みBL電圧を印加することで、2つのメモリセルに1ビットの相補データ(“1”または“0”)を書き込む。このとき“1”データは書き込みBL電圧を与えてメモリセルに抵抗変化をもたらす“書き込み”のためのデータと定義すると、“0”データを書き込みメモリセルでは実際には書き込みが生じないため、初期状態の抵抗値が維持される。
この動作は、既に図2で示した動作と同様である。
次の2回目の書き込み時には、前回書き込み対象となったメモリセルが接続された2本のビット線(例えばBL0とBL1)の組と、他の新たに使用するメモリセルが接続されたビット線、例えばBL2との何れか一方に書き込みBL電圧を与える。3回目の書き込みでも同様に、前回の書き込み対象となったメモリセルが接続された3本のビット線(例えばBL0〜BL2)を組として、同時に電圧印加をするかしないかが制御される。
4回目、5回目、…、n回目も、それより1回前で用いたビット線短絡により同時にビット線電圧が制御される回路(メモリセル回路)に対して、1つのメモリセルずつ加えていくことで、片側の書き込み対象の回路規模は徐々に大きくなる。しかし、どの時点でもメモリセル回路内の未書き込みセルは単一であり、この未書き込みのセルと、他の書き込み対象である未使用のセルとの一方に書き込みを行ってから、次の書き込みのために、当該セルをメモリセル回路に追加する。よって、常時、メモリセル回路には1つの未書き込みセルが存在する。
本手法は、このことを利用して、未書き込みのメモリセルの発生を防止してセルの利用効率を高めながら、OTPメモリ構成であっても、擬似的にMTPメモリと同様なn(≧2)のビットデータ書き換え動作を実現している。
<2.第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、その手法の本質はOTPメモリであるか、MTPメモリであるかを問わないが、たとえOTPメモリであってもn(≧2)のビットデータ書き換え動作が可能であった。
ただし、同じ構成の不揮発性メモリデバイスで、以前のデータを破壊して新たなデータを上書きするデータの書き換え用途ではなく、後から任意に読み出し可能にデータを書き込んでいく非破壊データ格納の用途も考えられる。あるいは、データ書き換えの用途と非破壊データ格納の用途を選択できる様にする要求もある。さらには、MTPメモリ構成では、例えばデータ書き換え手法で全メモリセルを使用した後に、データ消去を行って次は非破壊データ格納の手法でプログラミングを行いたい場合もあり、また、その逆の手順で手法を変更したい場合もある。
以上の要求を満足するために、第2の実施の形態では、図1の制御回路3が与えられた指令に基づいて、データ書き換えモードと、非破壊データ格納モードとを選択可能になっている。制御回路3は、選択されたモードに応じた手順で各種スイッチや電圧印加等を制御する。
データ書き換えモードの動作方法は第1の実施の形態で述べたので、ここでは、非破壊データ格納モードの動作方法を説明する。
図6に、例としてメモリセル4個で構成した場合の回路図を示す。
メモリセル4個で構成した場合、3回書き換え可能な1ビットのメモリとして使用するか(データ書き換えモード)、1回書き換え可能な2ビットのメモリとして使用するか(非破壊データ格納モード)を選択することができる。以下に使用方法の詳細を示す。
〔3回書き換え可能な1ビットのメモリとして使用する場合〕
図6の回路構成は図3を3回書き換えに対応させた場合と等価である。
3回書き換えの方法は表1のスイッチング方法に従い書き換え回数に応じて順次スイッチングを行う。
〔1回書き換え可能な2ビットのメモリとして使用する場合〕
メモリトランジスタ45および46で1ビット、メモリトランジスタ47および48で1ビットとし、計2ビットのメモリとして使用する。
メモリトランジスタ45および46への書き込み方法について説明する。
図6にある全スイッチをオフ状態にする。ワード線WLに所定の書き込みWL電圧を与え、これをメモリトランジスタ45および46の制御ゲートに印加し、ビット線BL0(またはBL1)に所定の書き込みBL電圧を与え、ビット線BL1(またはBL0)に0Vを印加し、書き込みを行う。
メモリトランジスタ47および48への書き込みもほぼ同様で、全スイッチをオフ状態にし、ワード線WLに所定の書き込みWL電圧を与え、これをメモリトランジスタ47および48の制御ゲートに印加する。また、ビット線BL2(またはBL3)に所定の書き込みBL電圧を与え、ビット線BL3(またはBL2)に0Vを印加し、書き込みを行う。
メモリトランジスタ45および46の読み出し方法について説明する。
読み出しBLスイッチ49,50およびセンスBLスイッチ55をオン状態にし、読み出しBLスイッチ51,52と、ビット線間スイッチ53および54と、センスBLスイッチ56,57をオフ状態にする。
ワード線WLに所定の読み出しWL電圧を与え、これをメモリトランジスタ45および46の制御ゲートに印加し、ビット線BL0およびBL1に所定の読み出しBL電圧を与え、読み出しを行う。
メモリトランジスタ47及びメモリトランジスタ48の読み出し方法では、読み出しBLスイッチ51,52と、ビット線間スイッチ53,54と、センスBLスイッチ57をオン状態にする。また、読み出しBLスイッチ49,50と、センスBLスイッチ55,56をオフ状態にする。
ワード線WLに所定の読み出しWL電圧を与え、これをメモリトランジスタ47および48の制御ゲートに印加し、ビット線BL2およびBL3に所定の読み出しBL電圧を与え、読み出しを行う。
この手法(非破壊データ格納モード)では、2つのメモリセルを対として相補のビットデータを書き込み、一度書き込んだメモリセル対はそのままとして、隣の2つのメモリセルを対として他の相補のビットデータを書き込む。そのため、書き込んだデータは任意のタイミングで何度でも読み出しができる。すなわち、この手法は、図7と等価な動作を、図6で実現したものであるため、平均すると2つのメモリセルに1つの割合で未書き込みのメモリセルが発生する。
逆に言うと、第1の実施の形態で述べたビットデータの書き換えモードは、図7の回路では実現できないが、図6の回路では柔軟に対応して、このようなメモリセルの利用効率が高い書き込み手法が達成できる。
<3.変形例>
以上の実施の形態の説明中に種々述べた変形例以外に、以下の変形が可能である。
以上の実施の形態では書き込み対象のメモリセルをメモリアドレスが小さい方(図の左端)から順に選択したが、これに限定されない。
例えば、1回目のデータ書き込みを、同一ワード線におけるメモリアドレスの途中の2つのメモリセルから始めることも可能であり、その場合、例えばアドレスの小さい方に向かって書き込み対象の選択を行う。書き込み対象が最初のメモリアドレスになると、今度は、1回目のデータ書き込みを行った2つのメモリセルからメモリアドレスが大きくなる向きに書き込み対象の選択を行う。
ビット線間を接続することは隣同士のビット線で最も容易であるが、1つ以上飛ばしたビット線間短絡が混在しても構わない。要は、書き込み対象の選択手法は任意である。
以上の書き込み対象の選択の向きを問わない本手法の本質は、以下のごとくである。
(1)(n+1)個のメモリセルに対しビットデータをn回書き込むときの1回目の書き込みでは、相補のビットデータを書き込む2つのメモリセルのビット線間を短絡しない。ここで2つのメモリセルのメモリセルアレイ内位置は問わない。
(2)2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みでは、新たに使用する未使用のメモリセルと共に相補のビットデータを書き込む対象とする。そして、既に書き込みに使用された全てのメモリセルのビット線間を短絡して未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路を形成してから書き込みを行う。ここでも、2回目以降の書き込み対象を選択位置は問わない。
本発明のデータ書き込み方法は、上記(1)を1回目の書き込みステップとして、上記(2)を2回目以降の書き込みステップとして、この2回目以降の書き込みステップを少なくとも1回は実行するものである。
ところで、図1における制御回路3は、不揮発性メモリデバイス内に設ける必要は必ずしもない。特にBLスイッチ回路5の制御は、例えば外部端子から入力される選択信号で代替できる。
図1の構成は不揮発性メモリデバイスのブロック図として説明したが、この図1をほぼそのままデータ記憶装置のブロック構成図として適用できる。この場合、制御回路3は、不揮発性メモリデバイスの外部に設けられる。不揮発性メモリデバイスは、ベアチップまたはパッケージに収容された状態でプリント基板に実装され、そのプリント基板に他のIC等として制御回路3を設けてよい。この場合、データ記憶装置は電子部品をプリント基板等に実装したモジュールの形態で実現される。
以上述べてきた第1および第2の実施の形態ならびに変形例の不揮発性メモリデバイスは、ビットデータ(2値論理)を記憶するために一度だけプログラムすることが可能なワンタイム・プログラマブル(OTP)デバイス構成を有する。ただし、MTPと同様に複数回のデータ書き換えが可能である。厳密には、各メモリセルは1回の書き込みしか行われない点ではOTPメモリそのものであるが、各メモリセルは書き込み対象には2回ずつ選択される点でMTPライクな取り扱いが可能である。その場合、図7の比較例に較べて小面積化を実現することを可能であり、比較例の欠点であった面積増加に対し改善ができ、書き換え回数が増えるごとに効果は大きくなる。
また、特に第2の実施の形態のようなスイッチ制御を行えば、複数回書き換え可能な方法で使用するか、OTPとして使用するかを選択することを可能にする。
1…メモリセルアレイ、2…書き込み回路、3…制御回路、4…センスアンプ、5…BLスイッチ回路、16〜18,29〜30,49〜52…読み出しBLスイッチ、19,35〜38,54,54…ビット線間スイッチ、20,21,39〜43,55〜57…センスBLスイッチ、BL…(センス)ビット線、/BL…ビット補線、WL…ワード線

Claims (6)

  1. 書き込むビットデータに応じて電流チャネルの抵抗が変化する(n+1)個(n≧2)のメモリセルと、
    メモリセルごとに1本ずつ接続された(n+1)本のビット線と、
    前記(n+1)個のメモリセルに対しビットデータをn回書き込むときの1回目の書き込みでは、相補のビットデータを書き込む2つのメモリセルのビット線間を短絡しないが、2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みでは、新たに使用する未使用のメモリセルと共に相補のビットデータを書き込む対象として、既に書き込みに使用された全てのメモリセルのビット線間を短絡して未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路を形成するBL間スイッチ回路と、
    を有する不揮発性メモリデバイス。
  2. 前記BL間スイッチ回路は、n本のビット線で隣接するビット線間に接続された(n−1)個のBL間スイッチを含み、
    前記m回目の書き込みでは、連続する(m−1)個のBL間スイッチをオンして連続するm個のメモリセルのビット線間を短絡して前記メモリセル回路を形成し、他の(n−m)個のBL間スイッチをオフとして、(m+1)番目のメモリセルと、前記形成したメモリセル回路とに相補データを書き込む書き込み制御回路を
    さらに有する請求項1に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。
  3. 前記メモリセルは、共通電位線とビット線とに印加される電圧に応じて流れる電流で電流チャネルの抵抗が変化し、
    前記書き込み制御回路は、
    入力データに応じて書き込みビット線電圧を、相補出力の一方から出力する書き込み回路と、
    前記書き込みビット線電圧を、前記メモリセル回路を形成するm本のビット線と、隣接する(m+1)番目のビット線との一方に印加するように各ビット線と前記相補出力との接続を制御する書き込みBLスイッチ回路と、
    を有する請求項2に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。
  4. 前記メモリセルは、電流が流れることによって低抵抗から高抵抗に変化し、
    第1入力に1本のビット線が接続されたラッチ回路を含むセンスアンプと、
    前記センスアンプの第1入力に接続されたビット線以外のn本のビット線と前記センスアンプの第2入力との接続を制御する読み出しBLスイッチ回路と、
    を含む読み出し制御回路をさらに有する
    請求項3に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。
  5. 不揮発性メモリデバイスと、制御回路を有し、
    前記不揮発性メモリデバイスが、
    書き込むビットデータに応じて電流チャネルの抵抗が変化する(n+1)個(n≧2)のメモリセルと、
    メモリセルごとに1本ずつ接続された(n+1)本のビット線と、
    少なくともn本のビット線で隣接するビット線間に設けられた、少なくとも(n−1)個のBL間スイッチと、
    を有し、
    前記制御回路は、前記不揮発性メモリデバイスを駆動して、前記(n+1)個のメモリセルに対しビットデータをn回書き込むときの1回目の書き込みでは、2つのメモリセルのビット線間を短絡しないで当該2つのメモリセルに相補のビットデータを書き込み、2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みでは、既に書き込みに使用された全てのメモリセルのビット線間を短絡して未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路を形成し、当該メモリセル回路と、新たに使用する未使用のメモリセルとに相補のビットデータを書き込む
    データ記憶装置。
  6. 前記制御回路は、前記BL間スイッチによるビット線短絡を行うデータ書き換えモードと、ビット線短絡を行わないで2対のビット線に1ビットのデータを記憶するデータと、
    書き込むビットデータに応じて電流チャネルの抵抗が変化する(n+1)個(n≧2)のメモリセルごとに1本ずつ接続された(n+1)本のビット線を駆動して、前記(n+1)個のメモリセルに対しビットデータをn回書き込むときの1回目の書き込みステップと、
    2回目以降のm回目(2≦m≦n)の書き込みステップと、
    を含み、
    前記1回目の書き込みステップでは、2つのメモリセルのビット線間を短絡しないで当該2つのメモリセルに相補のビットデータを書き込み、
    前記2回目以降のm回目の書き込みステップでは、既に書き込みに使用された全てのメモリセルのビット線間を短絡して未書き込みである1つのメモリセルが含まれるメモリセル回路を形成し、当該メモリセル回路と、新たに使用する未使用のメモリセルとに相補のビットデータを書き込む
    不揮発性メモリデバイスのデータ書き込み方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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