JP2011014124A - 信号変換装置、信号処理装置、および信号変換伝送システム - Google Patents

信号変換装置、信号処理装置、および信号変換伝送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011014124A
JP2011014124A JP2010049815A JP2010049815A JP2011014124A JP 2011014124 A JP2011014124 A JP 2011014124A JP 2010049815 A JP2010049815 A JP 2010049815A JP 2010049815 A JP2010049815 A JP 2010049815A JP 2011014124 A JP2011014124 A JP 2011014124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
measurement
conversion
input
protocol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010049815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011014124A5 (ja
JP5507295B2 (ja
Inventor
Masayoshi Yamagata
正意 山縣
Shohei Uto
章平 鵜戸
Shiro Igasaki
史朗 伊賀崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2010049815A priority Critical patent/JP5507295B2/ja
Priority to US12/801,241 priority patent/US8131896B2/en
Priority to DE102010029643.0A priority patent/DE102010029643B4/de
Priority to CN201010194700.0A priority patent/CN101908266B/zh
Publication of JP2011014124A publication Critical patent/JP2011014124A/ja
Publication of JP2011014124A5 publication Critical patent/JP2011014124A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5507295B2 publication Critical patent/JP5507295B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/40Bus structure
    • G06F13/4004Coupling between buses
    • G06F13/4027Coupling between buses using bus bridges
    • G06F13/4045Coupling between buses using bus bridges where the bus bridge performs an extender function
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2213/00Indexing scheme relating to interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F2213/0042Universal serial bus [USB]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】低コストで、かつ汎用性に優れた信号変換装置、信号処理装置、および信号変換伝送システムを提供する。
【解決手段】インプットツール30は、デジマチックI/Fを有する入出力手段31と、測定信号をHIDドライバにより処理可能なHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換する第一信号変換手段351と、測定信号をVCPドライバ254により処理可能な仮想シリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換する第二信号変換手段352と、第一信号変換手段351および第二信号変換手段352のうちいずれか一方に測定信号の変換処理を実施させる変換制御手段353と、PC20と接続可能なUSBI/Fを有するとともに、測定信号の出力処理を実施するUSB通信手段32と、を具備した。
【選択図】図4

Description

測定装置から出力される測定信号を所定の信号形式に変換して通信する信号変換装置、この信号変換装置と接続可能な信号処理装置、および信号変換伝送システムに関する。
従来、測定装置から出力される測定信号をパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に入力する装置(インプットツール)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の装置は、測定装置であるノギスと、データ処理装置とを信号伝送ケーブルで接続し、測定装置で測定された測定結果をデータ処理装置に伝送している。
特開昭60−177210号公報
測定装置から出力される測定信号は、独自のシリアルポートインターフェース(I/F)を用いて入出力が行われるため、このような測定信号を例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に入力する場合、測定信号をパーソナルコンピュータが有するインターフェースに変換する必要があり、上述のようなインプットツールが用いられる。
このようなインプットツールでは、HID(Human Interface Device Profile)キーボードプロトコルに基づいて測定信号の信号形式を変換し、USB(Universal Serial Bus)接続によりパーソナルコンピュータに変換された測定信号を伝送する。このインプットツールでは、HIDキーボードプロトコル用のファームウェアが組み込まれることにより、またはHIDキーボードプロトコルに基づいたハードウェアに構成されることにより、測定信号をHIDキーボードプロトコルに規定される信号形式に変換し、USB接続インターフェース(以降USBI/Fと称す)でパーソナルコンピュータなどの信号処理装置に出力する。
一方、近年多く利用されているパーソナルコンピュータでは、OS(Operating System)が提供するデバイスドライバに、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式の信号を処理可能なHIDドライバを標準的に備えていることが多い。したがって、このようなパーソナルコンピュータに、USBI/Fにより接続されるインプットツールからHIDキーボードプロトコルに基づいて信号変換された測定信号が入力されると、USBI/Fにより接続されるHIDキーボードから入力されるデータと同様に、入力された信号を処理することが可能となる。
しかしながら、測定信号を取り扱うアプリケーションソフトウェア(S/W)には、例えば、測定信号をシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式での入力を要求するものなどがあり、アプリケーションS/Wによっては、要求する測定信号のソフトウェアインターフェース(API:Application Program Interface)が異なる場合がある。このようなアプリケーションS/Wに対して、上記のようなUSBI/FによるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式の測定信号のみを出力するインプットツールでは、パーソナルコンピュータに入力される信号がAPIと一致せず処理することができないという問題がある。また、上記のようなAPIに対応するために、シリアルポートを経由して接続が可能なRS−232C接続型のインプットツールを別途提供することも考えられるが、この場合、複数機種のインプットツールを製造する必要があり、コストが増大するという問題がある。
さらに、USBI/FをRS−232CI/Fに変換する変換チップを用いる方法も考えられるが、このような変換チップを別途用意する必要があり、ハードウェア構成が複雑になり、製造コストも増大するという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みて、低コストで、かつ汎用性に優れた信号変換装置、信号処理装置、および信号変換伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の信号変換装置は、所定の測定処理を実施するとともに、測定により得られる測定信号を出力する測定装置、および前記測定信号を処理する信号処理装置を接続するとともに、前記測定装置に設けられる第一通信インターフェースから出力される信号を、前記信号処理装置に設けられる第二通信インターフェースに入力可能な信号伝送形式に変換して、前記信号処理装置に伝送する信号変換装置であって、前記第一通信インターフェースを有する第一通信部と、前記測定信号を、前記信号処理装置に組み込まれる第一ドライバにより処理可能な第一通信プロトコルに基づいた信号形式に変換する第一信号変換手段と、前記測定信号を、前記信号処理装置に組み込まれる第二ドライバにより処理可能な第二通信プロトコルに基づいた信号形式に変換する第二信号変換手段と、前記第一信号変換手段および前記第二信号変換手段のうち、いずれか一方を選択し、選択した一方に前記測定信号の変換処理を実施させる変換制御手段と、前記信号処理装置と接続可能な第二通信インターフェースを有するとともに、前記測定信号の出力処理を実施する第二通信部と、を具備したことを特徴とする。
この発明では、信号変換装置は、第一通信インターフェースを有する第一通信部、および第二通信インターフェースを有する第二通信部を有し、これらをそれぞれ測定装置、信号処理装置に接続することで、測定装置および信号処理装置を接続する。そして、信号変換装置の変換制御手段は、第一信号変換手段または第二信号変換手段により、第一通信プロトコルおよび第二通信プロトコルのうちいずれか一方に信号形式に変換させ、変換された測定装置を信号処理装置に出力する。
これにより、信号処理装置にて実施されるアプリケーションS/Wにより異なるAPIが要求された場合でも、信号変換装置は、要求信号に基づいてこのAPIに対応した信号形式に変換することができる。また、別途変換チップを設けたり、第二通信インターフェースの異なる複数機種の信号変換装置を製造したりする必要がなく、低コスト化を図ることができる。
本発明の信号変換装置では、前記第二通信インターフェースは、USB接続インターフェースであり、前記信号処理装置は、USB接続インターフェースから入力されるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号を処理可能なHIDドライバを備え、前記第一信号変換手段は、前記測定信号を前記HIDキーコードプロトコルに基づいた信号形式に変換することが好ましい。
この発明によれば、USBI/Fにより信号変換装置と信号処理装置とが接続されており、信号変換装置の第一信号変換手段は、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に測定信号を変換し、信号処理装置では、HIDドライバにより、USBI/Fから入力されるHIDキーボードプロトコル(USB HIDキーボードプロトコル)に基づいた信号形式の測定信号を処理する。
ここで、HIDドライバは、USBI/Fにより接続されるキーボードからの入力信号を処理するデバイスドライバであり、例えばアプリケーションS/Wにおいて、キーボードから入力があった場合、そのキーボードの入力信号をHIDドライバにより処理し、ア
プリケーションS/Wに入力する。これにより、アプリケーションS/Wは、入力信号に基づいた処理が可能となる。このようなHIDドライバは、例えばマイクロソフト株式会社が提供するOSであるWindowsに標準装備されているドライバであり、このようなOSにより一般的に提供されている。また、HIDドライバを有しないOSであっても、例えばインターネットなどの各種ツールを介して容易に信号処理装置に組み込むことができる。
そして、上述のように、信号変換装置の第一信号変換手段により、測定信号がHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に処理され、USBI/Fにより信号処理装置に入力されると、信号処理装置では、HIDドライバにより測定信号が処理される。ここで、アプリケーションS/WのAPIがHIDキーボードプロトコルによる信号形式をサポートしている場合、測定信号は、その後変換処理などをすることなく、キーボードから入力された入力信号と等価の動作で処理することが可能となる。すなわち、他の通信アプリケーションなどを用いることなく、信号処理装置が標準的に装備するHIDドライバを用いて信号変換装置と信号処理装置との通信を実施することができる。また、測定装置のデータ処理を実行するアプリケーションS/Wとして、高度なプログラミング技術が要求されることがなく、簡単なプログラミング技術で処理が可能となり、アプリケーションS/Wの低コスト化をも実現できる。
本発明の信号変換装置では、前記USB接続インターフェースをシリアルポートインターフェースと見なし、前記USBインターフェースから入力される信号をシリアルポートプロトコルに基づいて処理可能な仮想シリアルポートドライバを装備し、前記第二信号変換手段は、前記測定信号を前記仮想シリアルポートドライバにより処理可能な仮想シリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換することが好ましい。
この発明によれば、信号変換装置には、例えば、独自の仮想COMポートドライバ:Virtual COM Port(VCP) Driver(以降VCPドライバと称す)や、CDC(Communication Device Class)ドライバなどの仮想シリアルポートドライバが組み込まれている。この仮想シリアルポートドライバは、USBI/Fを、シリアルポート(COMポート)と仮想し、例えばRS−232C接続I/FなどのシリアルポートI/Fをエミュレートするデバイスドライバである。また、信号変換装置の第二信号変換手段は、測定装置から入力される測定信号を仮想シリアルポートドライバにより処理可能な仮想シリアルポートプロトコル、例えばVCPプロトコルやCDCプロトコルに対応する信号形式に変換し、信号処理装置に出力する。
これにより、信号処理装置において実行されるアプリケーションS/WのAPIが例えば測定装置の独自のソフトウェアインターフェースとしてシリアルポートプロトコルを要求する場合には、信号変換装置は、第二信号変換手段により信号変換された測定信号を信号処理装置に出力することができる。これにより、信号処理装置のアプリケーションS/Wは、シリアルポートI/Fで入力される測定信号と等価となるように、USBI/Fから入力される測定信号を処理することができる。
すなわち、信号変換装置は、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式、およびシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式の双方に対して信号形式を変換することができ、アプリケーションS/WのAPIに合わせてこれらの信号形式を使い分けることで、汎用性に優れた信号変換を実施することができる。また、この信号変換はすべてソフトウェアによって行われるため、別途変換チップを設けたり、第二通信インターフェースの異なる複数機種の信号変換装置を製造したりする必要がなく、低コスト化を図ることができる。
また、仮想シリアルポートドライバとして、VCPドライバを用いる場合、信号処理装置に、信号変換装置から入力される仮想シリアルポートプロトコルに基づいた測定信号を処理するためのデバイスドライバを追加する必要がある。この場合、OSのバージョンアップ時に、新たなOSに対応したデバイスドライバをさらに追加する必要が生じる場合がある。したがって、OSのバージョンアップの度に、デバイスドライバの動作確認作業が必要で、正常に動作しない場合にはOSの変更に対応するための開発を行う必要があるなど、煩雑な工程が増大して生産性が悪化する。これに加えて、信号処理装置に対しても新たなデバイスドライバのインストールなど、煩雑な作業工程が発生する。
これに対して、CDCドライバは、例えばマイクロソフト株式会社が提供するOSであるWindowsに標準搭載されているドライバであり、OSが標準装備するプロトコルを用いるため、例えばOSのバージョンアップ時に、新たなドライバの導入が不要となる。
本発明の信号変換装置では、第二通信部は、前記信号処理装置からの要求信号を入力可能であり、前記変換制御手段は、前記第二通信部に入力される要求信号に基づいて、前記第一信号変換手段および前記第二信号変換手段のうち、いずれか一方を選択し、選択した一方に前記測定信号の変換処理を実施させることが好ましい。
一般に、1つのUSBポートで、複数のインターフェースプロトコルに対応した通信が可能な、いわゆる複合デバイスでは、例えば第一通信プロトコルをHIDキーボードプロトコルとした場合、HIDキーボードプロトコルが有効になっていると、他のプロトコルで通信データの送受信を行う際、HIDキーボードプロトコルによるキー入力が合わせて発生してしまう場合がある。このため、第二通信プロトコルに基いた信号を信号処理装置に送信する際には、キーボードからのキー入力をマスクしたり、デバイスマネージャなどにより、信号変換装置から入力されるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号の入力を無効にしたりするなどの操作が別途必要となり、煩雑な作業が伴う。
これに対して、信号処理装置から入力される要求信号に基づいて、信号変換装置における測定信号の信号形式を切り替えることで、第一通信プロトコルに基づいた測定信号と、第二通信プロトコルに基づいた測定信号とが同時に信号処理装置に入力されなくなる。したがって、信号処理装置に、一方のプロトコルに基づいた測定信号が入力される際に、他方のプロトコルに基づいた測定信号の入力を無効にする操作などが不要であり、簡単な操作で測定信号を信号処理装置に入力することができる。
また、信号変換装置に例えばスイッチなどの操作部を別途も受ける必要もなく、簡単な構成で通信プロトコルの切り替えを実施することができる。
本発明の信号変換装置では、前記変換制御手段は、前記要求信号を認識した場合、前記第二信号変換手段により前記測定信号を変換させ、前記要求信号が認識されない場合、前記第一信号変換手段により前記測定信号を変換させることが好ましい。
この発明では、通常時は、信号処理装置では、第一ドライバ(例えば、HIDドライバ)により入力される測定信号を処理する。この場合は、第二ドライバ(例えば、VCPドライバ)は要求信号を出力せず、信号変換装置は、第一信号変換手段により、測定信号を第一通信プロトコル(例えば、HIDキーボードプロトコル)に基づいた信号形式に変換し、信号処理装置に出力する。これにより、信号処理装置において、第一通信プロトコルに基づいた信号形式の測定信号を処理可能なアプリケーションS/Wでは、USBI/Fから入力される測定信号を、第一通信プロトコルに基づいた信号形式に変換処理し、例えば、第一通信プロトコルがHIDキーボードプロトコルの場合では、HIDキーボードと等価の動作により処理することが可能となる。
一方、信号処理装置において、第二通信プロトコル(例えば、シリアルポートプロトコル)に基づいた信号形式の測定信号を要求するアプリケーションS/Wが起動された際は、第二ドライバ(例えば、VCPドライバ)は、第二信号変換手段による変換を要求する要求信号を信号変換装置に出力する。そして、変換制御手段は、この要求信号を認識することで、第一信号変換手段による測定信号の信号変換から、第二信号変換手段による測定信号の信号変換に切り替える。これにより、信号処理装置では、第一通信プロトコルに基づいた信号が無効となり、第二通信プロトコルに基づいた信号を処理可能な状態となり、例えば第二通信プロトコルとしてVCPプロトコルを用いる場合、USBI/FがシリアルポートI/Fとしてエミュレートされ、測定信号がシリアルポートI/Fから入力される信号と等価に処理される。
以上のように、信号処理装置から入力される要求信号に基づいて、信号変換装置において測定信号を変換するプロトコルを切り替えることで、煩雑な操作を実施することなく、信号変換装置から信号処理装置への信号の入力を容易に実施することができ、汎用性に優れた信号変換を実施可能な信号変換装置を提供することが可能となる。
本発明の信号変換装置では、前記要求信号は、前記第一信号変換手段による前記測定信号の変換処理を要求する第一切替要求信号、および前記第二信号変換手段による前記測定信号の変換処理を要求する第二切替要求信号を備え、前記変換制御手段は、前記信号処理装置から前記第一切替要求信号を認識すると、前記第一信号変換手段により前記測定信号を変換させ、前記信号処理装置から前記第二切替要求信号を認識すると、前記第二信号変換手段により前記測定信号を変換させることが好ましい。
この発明では、第一切替要求信号、および第二切替要求信号のいずれかを認識することで、測定信号の信号形式を切り替える。この発明においても、上記発明と同様に、信号処理装置から入力される第一切替要求信号または第二切替要求信号に基づいて、信号変換装置において測定信号を変換するプロトコルを切り替えることで、煩雑な操作を実施することなく、信号変換装置から信号処理装置への信号の入力を容易に実施することができ、汎用性に優れた信号変換を実施可能な信号変換装置を提供することが可能となる。
ここで、本発明の信号変換装置では、前記第二通信インターフェースは、USB接続インターフェースであり、前記第一信号変換手段は、前記測定信号を前記HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換し、前記信号処理装置は、USB接続インターフェースから入力されるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号を処理可能なHIDドライバを備えるとともに、前記HIDドライバによる信号処理が可能な入力操作装置が接続され、前記第二切替要求信号は、前記入力操作装置から入力される特定キー入力に対して発行されるOutputレポートであることが好ましい。
この発明において、入力操作装置は、例えばHIDキーボードプロトコルに基づいた信号処理が可能なキーボードやマウスなどの装置である。
通常、HIDキーボードプロトコルでは、信号処理装置に接続されるHIDキーボードデバイスの全てに対して、Outputレポートがブロードキャスト送信される。例えば、複数のHIDキーボードデバイスを信号処理装置に接続し、そのうち1つのデバイスの特定のキー(例えばNum Lockキー)を打鍵すると、信号処理装置に接続される他のデバイス全てのNum Lockキーが点灯する。すなわち、信号処理装置に、信号変換装置、およびHIDドライバによる信号処理が可能な入力操作装置が接続された状態で、入力操作装置から特定のキー入力信号が信号処理装置に入力されると、そのキー入力信号がOutputレポートとして信号変換装置にも送信される。本発明の信号変換装置では、このOutputレポートを第二切替要求信号として認識して、測定信号の信号形式を変換する。
このような構成では、特別なアプリケーションS/Wを用いることなく、簡単な構成で信号変換装置における測定信号の信号形式を切り替えることができる。
また、本発明の信号変換装置では、前記測定信号の信号形式を設定可能な操作部を備え、前記変換制御手段は、前記操作部の設定状態に基づいて、前記第一変換手段および前記第二変換手段のうちいずれか一方に、前記測定信号の信号形式を変換させる構成としてもよい。
上述した発明では、信号処理装置から入力される要求信号に基づいて、信号変換装置における信号形式を切り替えたが、本発明では、操作部から入力される操作信号に基づいて、変換制御手段が第一信号変換手段および第二信号変換手段のいずれか一方を選択して測定信号の信号形式を変換する。このような構成では、煩雑な操作を実施することなく、信号変換装置から信号処理装置への信号の入力をより容易に実施することができ、汎用性に優れた信号変換を実施可能な信号変換装置を提供することが可能となる。特に、信号処理装置の取り扱いが不慣れな利用者が、信号変換装置から信号処理装置に測定信号を送信する場合、信号処理装置の誤操作により測定信号を正確に変換できないおそれがあるが、本発明では、スイッチを切り替えるのみの操作であり、より容易に信号変換装置における信号形式の切り替えを実行することが可能となる。
また、本発明の信号処理装置は、所定の測定処理により得られる測定信号を出力する測定装置に第一通信インターフェースにより接続されて、前記測定信号をUSB接続インターフェースに入力可能な信号伝送形式に変換する信号変換装置に接続可能に設けられ、前記信号変換装置から入力される前記測定信号を処理する信号処理装置であって、前記信号処理装置が接続された時点で自動デバイス検出処理を実施するデバイス検出手段と、前記測定信号のデータ処理を実施するアプリケーションソフトウェアと、前記アプリケーションソフトウェアが要求する前記測定信号の信号形式を認識する信号形式認識手段と、前記USB接続インターフェースから入力されるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式の信号を処理するHIDドライバと、前記USB接続インターフェースをシリアルポートインターフェースと見なし、前記USBインターフェースから入力される信号をシリアルポートプロトコルに基づいて処理可能な仮想シリアルポートドライバと、を備え、前記仮想シリアルポートドライバは、前記信号形式認識手段により、前記アプリケーションソフトウェアが要求する信号形式が前記シリアルポートプロトコルに対応する信号形式であると認識されると、前記デバイス検出手段による自動デバイス検出処理の完了後に、前記シリアルポートプロトコルに対応する信号形式の前記測定信号を要求する要求信号を前記USB接続インターフェースから前記信号変換装置に出力することを特徴とする。
この発明では、信号処理装置のVCPドライバは、信号変換装置が接続され、自動デバイス検出処理が完了した時、すなわち、エニュメレーション動作の完了時に、要求信号を出力する。これにより、上述したように、信号変換装置では、第一信号変換手段による信号変換処理から第二信号変換手段による信号変換処理にモードを切り替えることが可能となり、アプリケーションS/WのAPIに応じた測定信号を信号処理装置に入力することができる。
本発明の信号変換伝送システムは、所定の測定処理を実施するとともに、測定により得られる測定信号を出力する測定装置と、上述したような信号変換装置と、上述したような信号処理装置と、を具備したことを特徴とする。
これにより、上記した発明と同様に、信号処理装置にて実施されるアプリケーションS/Wにより異なるAPIが要求された場合でも、信号変換装置は、要求信号に基づいてこのAPIに対応した信号形式に変換することができ、測定装置から出力される測定信号を、最適な信号形式にて信号処理装置に入力させることができ、汎用性に優れた信号変換を
実施することができる。また、別途変換チップを設けたり、第二通信インターフェースの異なる複数機種の信号変換装置を製造したりする必要がなく、システムの低コスト化を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係る信号変換伝送システムの概略を示す図。 デジマチック付き測定装置に設けられるデジマチックインターフェースの例を示す図であり、(A)は平形コネクタに対応するインターフェース、(B)は丸形6ピンコネクタに対応するインターフェース、(C)は平形10ピンコネクタに対応するインターフェースを示す斜視図。 第一実施形態の信号処理装置であるPCの概略構成を示すブロック図。 第一実施形態の信号変換伝送システムにおける信号伝達の概略を示す図。 第一実施形態のインプットツールの概略構成を示すブロック図。 第一実施形態のインプットツールにおいて、HIDキーボードプロトコルに基づいて信号変換を実施させる際の処理の概念図。 第一実施形態のインプットツールにおいてVCPプロトコルに基づいて信号変換を実施させる際の処理の概念図。 第一実施形態のインプットツールのファームウェアの処理を示すフローチャート。 本発明の第二実施形態の信号変換伝送システムにおける信号伝達の概略を示す図。 第二実施形態の信号変換伝送システムにおける信号伝達の概略を示す図。 第二実施形態のインプットツールの外観図。 第二実施形態の信号変換伝送システムの信号伝送処理を示すフローチャート。 第三実施形態の信号変換伝送システムにおける信号伝達の概略を示す図。 第三実施形態の信号変換伝送システムの信号伝送処理を示すフローチャート。 第四実施形態のインプットツールの外観図。 デジマチックI/Fの各入出力信号の説明、およびそのタイミングチャート。 第五実施形態のインプットツールにおいて、デジマチックI/FのDATAおよびCKの信号状態に対して、測定信号を切り替えるプロトコルを示した図。
〔第一実施形態〕
[1.信号変換伝送システムの全体構成]
以下、本発明に係る信号変換伝送システムの概略を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る信号変換伝送システムの概略を示す図である。
図1において、信号変換伝送システム1は、測定装置10と、信号処理装置であるパーソナルコンピュータ20(以降、PC20と称す)と、信号変換装置であるインプットツール30と、を備えている。この信号変換伝送システム1は、測定装置10から出力される測定信号を、インプットツール30を介してPC20に伝送するシステムであり、インプットツール30にて、測定装置10から出力される測定信号を、PC20にて処理可能な信号形式に変換し、変換した測定信号をPC20に出力する。
〔測定装置の構成〕
測定装置10は、所定の測定処理を実施し、その測定結果に応じた測定信号を生成する装置(デジマチック出力付き測定装置)である。そして、測定装置10は、図1に示すように、第一通信インターフェースであるデジマチックインターフェース11(デジマチックI/F11)を備えており、このデジマチックI/F11に接続されるケーブル線から測定信号を出力する。このデジマチックI/F11は、測定装置10に独自に設けられるインターフェースであり、例えば、図2(A)に示すような平形コネクタを接続可能なデジマチックI/F11、図2(B)に示すような丸形6ピンコネクタを差込み接続可能なデジマチックI/F11、図2(C)に示すような平形10ピンコネクタ差込み接続可能なデジマチックI/F11などが例示できる。
なお、図1において、測定装置10として、測定対象の長さ寸法を測定可能なノギスを例示するが、これに限定されず、例えば、マイクロメータや、高さ測定器、深さ測定器、内径測定器などのその他の側長装置、座標測定装置、画像測定装置、形状測定装置、工学測定装置などその他の測定装置であってもよく、さらには、測定対象の温度や湿度、測定対象に作用する圧力や流体の流速などの測定を実施する測定装置であってもよい。
〔1−1.PCの構成〕
次に、PC20の構成を図面に基づいて説明する。図3は、PC20の概略構成を示すブロック図である。
PC20は、図3に示すように、入出力部21と、メモリ22と、HDD23と、CPU24と、を含んで構成されている。なお、本実施形態において、信号処理装置としてデ
スクトップ型のパーソナルコンピュータを例示するが、これに限定されず、測定信号を処理可能ないかなる情報処理装置であってもよく、例えば、ノート型パーソナルコンピュータや、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、その他測定専用制御装置などを用いてもよい。
入出力部21は、本発明の第二通信インターフェースであるUSB接続インターフェース211(USBI/F211)や、ディスプレイを接続可能なDVI(Digital Visual
Interface)端子などの映像出力インターフェースなどを備えている。
USBI/F211には、キーボードやマウスなどの入力手段や、その他周辺機器が接続可能であり、本発明の信号変換装置であるインプットツール30もこのUSBI/F211に接続される。このUSBI/F211は、インプットツール30や入力手段、周辺機器などから入力される信号をCPU24に出力する。
メモリ22は、ROMやRAMを備え、ROMには、PC20を制御するOS上で実施されるプログラムが記憶される。このROMに記憶されるプログラムとしては、例えばPC20の動作において、書き換えなどの変更処理が不可能なファームウェアなどが記憶される。また、RAMは、例えばCPU24にて実施される各種プログラムの作業領域として利用される。
HDD23は、CPU24にて処理される各種プログラムや、プログラムで用いられる各種データを適宜読み出し可能に記憶している。これらのプログラムやデータは、CPU24により読み出されることで演算処理され、各種情報処理が実施される。なお、これらのプログラムやデータがメモリ22に記録される構成としてもよい。
図4は、信号変換伝送システム1における信号伝達の概略を示す図である。
HDD23に記録され、CPU24により実行されるプログラムとして、PC20の全体動作を制御するOS(Operating System)や、OS上で動作し、PC20に接続されるデバイス、またはPC20を構成するデバイスを制御する各種ドライバ、OS上で展開される各種アプリケーションS/W251が挙げられる。また、OSには、入出力部21にデバイスが接続された際に接続されたデバイスを自動的に認識する、いわゆるエニュメレーションを実施するデバイス検出手段252が組み込まれている。
また、各デバイスを制御するドライバには、例えばUSBI/F211に接続されるHIDキーボードをデバイスとして認識し、USB-HIDキーボードプロトコルに基づいた入力信号を処理、すなわち、HIDキーボードから入力される入力信号を所定のコマンドとして処理するHIDドライバ253が含まれる。なお、本実施形態では、HDD23に記憶されるOSとして、HIDドライバ253が標準的に組み込まれたWindows(マイクロソフト株式会社製)を用いるが、例えば他のOSなど、HIDドライバ253が標準装備されていない場合には、例えばインターネットや、CD−ROMやFDなどの記録媒体から適宜読み込んでインストール処理を実施することで、HDD23内に組み込むことができる。
さらに、ドライバとして、仮想シリアルポートドライバ(VCPドライバ254)が含まれる。このVCPドライバ254は、USBI/F211をシリアルポートとしてエミュレートし、USBI/F211から入力される信号をシリアルポートI/Fから入力される信号として処理するプログラムである。このVCPドライバ254は、測定信号を処理するアプリケーションS/W251が、シリアルポートI/Fにより入力される信号形式をAPIとする場合に、VCPプロトコルに基づいた信号形式の測定信号を要求するVCPモード切替命令を有する要求信号を生成し、USBI/F211からインプットツール30に出力する。そして、インプットツール30からVCPプロトコルに基づいた測定信号が入力されると、この測定信号を認識し、アプリケーションS/W251に出力する。
また、HDD23には、測定装置から出力される測定信号の入力により、例えば測定値の個別表示や一覧表示、測定データの収集、測定データを用いた演算処理など、測定信号に基づいた測定値のデータ処理を実施するアプリケーションS/W251が記録される。このようなアプリケーションS/W251の具体的な例として、例えばExcel(マイクロソフト株式会社製)や、Lotus 1-2-3(ロータスソフトウェア社製)などの表計算ア
プリケーションS/Wや、MeasureReport(株式会社ミツトヨ製)やMesureLink(株式会
社ミツトヨ製)などの測定データ収集アプリケーションS/Wなど、HIDドライバ253により処理されるHIDキーボードプロトコルに準拠した信号をAPIとすることが可能なHID対応アプリケーションS/Wがある。
また、アプリケーションS/W251には、例えば利用者が独自に作成したアプリケーションS/W251で、VCPドライバ254により処理されるシリアルポートプロトコルの信号をAPIとしたシリアルポート対応アプリケーションS/Wもあり、VCPドライバ254により処理される測定信号を入力信号として用いる。このようなアプリケーションS/W251としては、測定信号の入力を促す入力要求信号などを出力するアプリケーションS/W251などもあり、この場合、シリアルポートによる双方向通信によりインプットツール30と通信することにより、複雑な動作制御やデータ処理が可能である。なお、上記のようなExcel、Lotus 1-2-3、MeasureReport、MesureLinkなどのHID対応アプリケーションS/Wは、VCPドライバ254により処理されるシリアルポートプロトコルに準拠した測定信号をも処理可能であり、測定信号の入力形式を適宜選択することも可能となる。
また、HDD23に記録されるプログラムとして、上記のような測定信号を取り扱うアプリケーションS/W251が起動された際に、アプリケーションS/W251のAPIを検出するAPI検出手段255(信号形式認識手段)が記憶されている。このAPI検出手段255は、例えばHID対応アプリケーションS/Wが起動された際には、APIがHIDキーボードプロトコルに対応するか、シリアルポートプロトコルに対応するかを検出する。
そして、デバイス検出手段252は、検出されたプロトコルに応じて、稼動させるドライバを切り替える。具体的には、API検出手段255の検出結果において、APIがシリアルポートプロトコルに対応すると検出された場合には、デバイス検出手段252はVCPドライバ254を起動し、VCPドライバ254を用いたエニュメレーションを実行する。エニュメレーションが完了すると、VCPドライバ254は、上記したようにVCPモード切替命令を含む要求信号をインプットツール30に出力する。一方、API検出手段255の検出結果において、APIがHIDキーボードプロトコルに対応すると検出された場合は、デバイス検出手段252によってHIDドライバ253が起動され、HIDドライバによるエニュメレーション動作が行われる。この場合、VCPドライバ254は起動せず、特に処理を実施しない。
〔1−2.インプットツールの構成〕
次に、本発明の信号変換装置であるインプットツール30について図面に基づいて説明する。図5は、インプットツールの概略構成を示すブロック図である。
図5において、インプットツール30は、入出力手段31と、USB通信手段32と、記憶手段33と、CPU34と、を備えている。
入出力手段31は、測定装置10に設けられるデジマチックI/F11に接続可能な、図2に示すようなコネクタを有するケーブル線を接続する端子を備えている。そして、入出力手段31と測定装置10のデジマチックI/F11とを接続することで、測定装置10から測定信号が入力可能となる。ここで、測定装置10から入力される測定信号は、デジマチックI/F11により通信可能な独自のプロトコル(ここでは、デジマチックプロトコルと称す)により規定されている。そして、本実施形態のインプットツール30は、このようなデジマチックプロトコルに基づいた測定信号をHIDキーボードプロトコルおよびVCPプロトコルのいずれか一方に基づいた信号形式に測定信号に変換し、PC20に出力する。
また、入出力手段31は、PC20から入力される、例えば測定処理を促すコマンドなどが記録される制御信号を測定装置10に出力することも可能に構成されている。
USB通信手段32は、USBケーブルを備え、USBケーブルの先端に設けられるUSBコネクタをPC20のUSBI/F211に接続することで、インプットツール30およびPC20を通信可能に接続する。なお、USB通信手段32は、USBケーブルを接続可能なインターフェースを備える構成としてもよく、コストダウンのためにUSBケーブルを介さない構成、すなわち、市販のUSBフラッシュメモリに見られるような、外装部に直接USBコネクタ部が形成されるインターフェースを備える構成としてもよい。
記憶手段33は、例えばROMなどの記憶媒体を備えて構成され、インプットツール30を制御する制御プログラム(ファームウェア35:図4参照)を記憶する。
CPU34は、記憶手段33に記憶されるファームウェア35を読み出し、ファームウェア35に基づいた処理を逐次処理する。
ここで、記憶手段33に記憶され、CPU34により処理されるファームウェア35としては、図4に示すように、第一信号変換手段351と、第二信号変換手段352と、変換制御手段353と、を備えている。
第一信号変換手段351は、入出力部21に入力されるデジマチックプロトコルにより規定される信号形式の測定信号を、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換する。
また、第二信号変換手段352は、入出力部21に入力されるデジマチックプロトコルにより規定される信号形式の測定信号を、シリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換する。
変換制御手段353は、第一信号変換手段351および第二信号変換手段352を切り替えて、これら第一信号変換手段351および第二信号変換手段352のいずれか一方に、測定信号を変換させる。具体的には、変換制御手段353は、PC20から要求信号が入力されていない場合には、第一信号変換手段351により測定信号を変換処理させ、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に測定信号に変換し、USB通信手段32からPC20に出力させる。一方、変換制御手段353は、PC20からVCPモード切替命令を含む要求信号が入力されると、第一信号変換手段351から第二信号変換手段352に切り替え、VCPプロトコルに基づいた信号形式に測定信号を変換し、PC20に出力させる。また、第二信号変換手段352から第一信号変換手段351へのモード切り替えは、例えば、PC20とインプットツール30との接続が一度切断され、再び接続状態となった際に、VCPモード変換命令を含む要求信号が入力されない場合に実施されてもよく、PC20からHIDモード変換命令を含む要求信号が入力されることで、実施されてもよい。
[2.信号変換伝送システムの動作]
次に上述したような信号変換伝送システムにおける信号伝送処理について、その動作を説明する。
図6は、インプットツールにおいてHIDキーボードプロトコルに基づいて信号変換を実施させる際の処理の概念図である。図7は、インプットツールにおいてVCPプロトコ
ルに基づいて信号変換を実施させる際の処理の概念図である。図8は、インプットツールのファームウェアの処理を示すフローチャートである。
測定装置10の測定結果をPC20に出力するためには、利用者は、まず、図1に示すように、測定装置10とPC20とを、インプットツール30を用いて接続する。
PC20は、インプットツール30が接続された際に、エニュメレーション処理を実施し、インプットツール30を認識する。ここで、PC20において、API検出手段255の検出結果により、シリアルポートプロトコルをAPIとして要求するアプリケーションS/W251が起動されていると判断される場合、デバイス検出手段252は、VCPドライバ254を起動させ、エニュメレーション動作を実施させる。そして、このVCPドライバ254は、エニュメレーション処理の完了時に、VCPモード切替命令を含む要求信号をインプットツール30に出力する。一方、シリアルポートプロトコルをAPIとして要求するアプリケーションS/W251が起動していない場合、デバイス検出手段252は、HIDドライバ253を起動させ、エニュメレーション動作を実施させる。この場合、VCPドライバ254が起動されないため、要求信号が出力されず、インプットツール30にHIDキーボードと等価の動作を実施させる。
次に、信号変換伝送システム1におけるインプットツール30の動作を説明する。
インプットツールは、図8に示すように、測定装置10とPC20とに接続されると、PC20から提供される電力により起動処理が開始される(ステップST1)。このとき、上記したように、PC20のデバイス検出手段252により、エニュメレーション動作が実施される。すなわち、図6および図7に示すように、インプットツール30は、PC20からエニュメレーション要求信号がインプットツール30に入力されると、エニュメレーション応答信号をPC20に返す。これにより、PC20は、インプットツール30をデバイスとして検出する。
次に、インプットツール30は、初期化処理として、動作モードをHIDモードに設定する(ステップST2)。すなわち、インプットツール30のファームウェア35は、初期状態として、測定装置10から入力される測定信号を、HIDプロトコルに基づいた信号形式に変換する状態、つまり第一信号変換手段351により信号変換処理を実施させる状態に設定する。
この後、インプットツール30のファームウェア35は、PC20のVCPドライバ254から、VCPモード切替命令を含む要求信号が入力されたか否かを判断する(ステップST3)。
ここで、図7に示すように、PC20から要求信号が入力されている場合、ファームウェア35の変換制御手段353は、VCPモード、すなわち、第二信号変換手段352により測定信号をVCPプロトコルに基づいた信号形式に変換するモードに切り替える(ステップST4)。
また、ステップST3において、図6に示すようにPC20から要求信号が入力されない場合、または、ステップST4の後、変換制御手段353は、現在設定されているモードがVCPモードか否かを判断する(ステップST5)。
そして、このステップST5において、VCPモードであると判断された場合、ファームウェア35は、測定装置10からデジマチックI/F11を介して入力される測定信号を、第二信号変換手段352によりVCPプロトコルに基づいた信号形式に変換する。そして、インプットツール30は、図7に示すように、PC20から入力されるVCP通信要求信号に対し、VCP用応答処理信号として、第二信号変換手段352により変換された測定信号をPC20に出力する(ステップST6)。
一方、ステップST5において、「No」と判断された場合、すなわち、HIDモード
であると判断された場合、ファームウェア35は、測定装置10からのデジマチックI/F11を介して入力される測定信号を、第一信号変換手段351によりHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換する。そして、インプットツール30は、図6に示すように、PC20から入力されるHID Reportを受けると、返信HID Reportとして、第二信号変換手段352により変換された測定信号をPC20に出力する(ステップST7)。
この後、インプットツール30は、動作を継続するか否かを判断する(ステップST8)。
このステップST8において、例えばインプットツール30とPC20との通信が切断されたり、インプットツール30と測定装置10との通信が切断されたり、PC20において、インプットツールとの切断処理が実施されたりすると、インプットツール30は一連の処理を終了させる。
一方、ステップST8において、インプットツール30、PC20、および測定装置10が切断されず、処理を継続する場合には、再びステップST3の処理に戻る。
[3.信号変換伝送システムの作用効果]
上述したように、上記実施形態の信号変換伝送システム1は、測定信号を出力する測定装置10、測定信号を処理するPC20、およびこれら測定装置10およびPC20を接続するインプットツール30を備えている。ここで、インプットツール30は、測定装置10のデジマチックI/F11、PC20のUSBI/F211にそれぞれ接続され、デジマチックI/F11から入力される測定信号を、USBI/F211に対応する信号伝送形式に変換してPC20に測定信号を伝送する。そして、このインプットツール30は、デジマチックI/F11に接続される入出力手段31と、ファームウェア35に組み込まれ、測定信号をHIDドライバ253により処置可能なUSB HIDキーボードプ
ロトコルに基づいた信号形式に変換する第一信号変換手段351と、ファームウェア35に組み込まれ、測定信号をVCPドライバ254により処処理可能なVCPプロトコルに基づいた信号形式に変換する第二信号変換手段352と、PC20から入力される要求信号に基づいて、第一信号変換手段351および前記第二信号変換手段352のうち、いずれか一方を選択し、選択した一方に前記測定信号の変換処理を実施させる変換制御手段353と、USBI/F211によりPC20に接続されるUSB通信手段32とを備えている。
このため、PC20において、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式のデータ入力により、データ収集などの処理が可能なアプリケーションS/W251が実行される場合、インプットツール30は、第一信号変換手段351による信号変換を実施し、変換された測定信号を、USBI/F211を介してPC20に伝送する。この場合、PC20では、HIDドライバ253により測定信号を処理し、処理した測定信号をアプリケーションS/W251に入力データとして渡すことができ、HIDキーボードと等価の処理により測定信号を処理することができる。
一方、PC20において実行されるアプリケーションS/W251のAPIがシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式のデータを要求する場合では、インプットツール30の変換制御手段353は、PC20から入力されるVCPモード切替命令を有する要求信号に基づいて、第一信号変換手段351から第二信号変換手段352に切り替えて測定信号の変換処理を実施し、変換された測定信号を、USBI/F211を介してPC20に出力する。この場合、PC20は、VCPドライバ254により測定信号を処理し、処理した測定信号を入力データとしてアプリケーションS/W251に渡す。このため、シリアルポートプロトコルに基づいた入力データを要求するアプリケーションS/W251が実行された場合でも、インプットツール30を交換することなく、測定装置10からの測定信号をアプリケーションS/W251にて実施可能な状態でPC20に測定信号を入力することができる。
以上により、上記インプットツール30は、PC20により異なるAPIを有するアプリケーションS/W251が実行された場合でも、そのAPIに応じた信号形式に測定信号を変換することができ、例えばHIDキーボードプロトコルに基づいた信号変換を有する接続装置、およびシリアルポートプロトコルに基づいた信号変換を有する接続装置を用意することなく、また、USBI/Fを有する接続装置およびシリアルポートI/Fを有する接続装置の双方を用意することなく、さらには、インプットツール30に別途変換チップを組み込んだりする必要もなく、測定装置10からPC20への信号伝送を実施することができる。すなわち、信号変換伝送システム1の構成を簡単にでき、複数機種の接続装置を製造する必要もなくなるため、製造コストを低減させることができる。
また、インプットツール30は、USBI/F211を有するUSB通信手段32を備え、USBI/F211により、PC20に測定信号を入力する。また、PC20は、OSに標準的に搭載されるHIDドライバ253により入力された測定信号を処理する。
このため、PC20で実行されるアプリケーションS/W251のAPIがHIDキーボードプロトコルによる信号形式をサポートしている場合、入力された測定信号は、PC20にて別途変換処理などをする必要がなく、キーボードから入力された入力信号と等価の動作でアプリケーションS/W251に渡すことができる。したがって、測定装置のデータ処理を実行するアプリケーションS/W251として、高度なプログラミング技術が要求されることがなく、簡単なプログラミング技術で処理が可能となり、アプリケーションS/W251の低コスト化をも実現できる。
さらに、VCPモードでは、インプットツール30の第二信号変換手段352は、VCPプロトコルに基づいて測定信号を変換し、USBI/F211を用いてPC20に出力する。そして、PC20は、USBI/Fを、シリアルポートI/Fとしてエミュレートし、USBI/Fから入力される測定信号をシリアルポートプロトコルに基づいた信号として処理するVCPドライバ254を備えている。
このため、PC20のアプリケーションS/W251は、シリアルポートI/Fで入力される測定信号と等価となるように、USBI/F211から入力される測定信号を処理することができる。
そして、インプットツール30の変換制御手段353は、PC20のVCPドライバ254から出力されるVCPモード切替命令を有する要求信号が認識できない場合、第一信号変換手段351により測定信号を変換させ、前記要求信号を認識した場合に、信号変換処理を実施させるプログラムを第二信号変換手段352に切り替える。
すなわち、インプットツール30における信号変換の切り替えを、VCPドライバ254により出力される要求信号に基づいて、インプットツール30に組み込まれるファームウェア35のみで実施する。このため、インプットツール30の物理的構成を簡単にすることができるため、インプットツール30の製造効率を向上させ、低コスト化を促進させることができる。また、インプットツール30の物理的な構成はそのままで、ファームウェアのみを更新することで、最新バージョンのドライバに対応した信号変換を実施することもできる。
そして、PC20は、インプットツール30が接続された際にエニュメレーション処理を実施するデバイス検出手段252と、測定信号のデータ処理を実施するアプリケーションS/W251と、アプリケーションS/W251が要求するAPIを認識するAPI検出手段255と、HIDドライバ253と、VCPドライバ254と、を備えている。デバイス検出手段252は、API検出手段255による検出結果を参照することにより、HIDドライバ253およびVCPドライバ254のうち適切なドライバを選択して起動させる。VCPドライバ254が起動された場合は、エニュメレーション処理完了後に、VCPモード切替命令を含む要求信号をインプットツール30に出力する。
これにより、インプットツール30は、PC20に接続された段階で、最適な変換モードに切り替えられ、PC20が要求する信号形式の測定信号を適切に出力することができる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明に係る第二実施形態の信号変換伝送システムについて、図面に基づいて説明する。図9は、本発明の第二実施形態の信号変換伝送システム1における信号伝達の概略を示す図である。なお、以上の実施形態において、上記第一実施形態と同様に符号については、同符号を付し、その説明を省略または簡略する。
[1.信号変換伝送システムの全体構成]
上述した第一実施形態の信号変換伝送システム1では、PC20には、第二ドライバとしてVCPドライバ254が導入された。このVCPドライバ254は、例えばWindowsなどのOSに標準的に導入されるデバイスドライバではないため、別途PC20に導入する必要がある。この場合、例えばOSがバージョンアップされた際、新しいOSに適合するように、デバイスドライバもバージョンアップする必要が生じる場合があり、さらに、異なるバージョンのOSに対して、それぞれ適合したバージョンのデバイスドライバを発行する必要がある。このため、インプットツール30の提供元は、OSのバージョンアップの度に、デバイスドライバの動作確認作業が必要で、正常に動作しない場合には、OSの変更に対応するための開発を実施する必要がある。また、利用者は、PC20のOSのバージョンアップの度に新たなデバイスドライバをインストールする必要があったりする等、煩雑な作業が伴う。
第二実施形態の信号変換伝送システム1は、このような問題を改善したシステムであり、PC20のOSに標準ドライバとして搭載されるCDC(Communication Device Class)ドライバを、仮想シリアルポートドライバとして用いている。
具体的には、第二実施形態の信号変換伝送システム1は、上記第一実施形態と同様に、測定装置10と、信号処理装置であるPC20と、信号変換装置であるインプットツール30Aと、を備えている。
測定装置10の構成については、上記第一実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
[1−1.PCの構成]
PC20は、上記第一実施形態と同様の構成を有し、図3に示すように、入出力部21と、メモリ22と、HDD23と、CPU24と、を含んで構成されている。
入出力部21は、第一実施形態と同様に、本発明の第二通信インターフェースであるUSBI/F211などを備えている。
メモリ22は、第一実施形態と同様に、ROMやRAMを備え、ROMには、PC20を制御するOS上で実施されるプログラムが記憶される。
HDD23は、第一実施形態と同様に、CPU24にて処理される各種プログラムや、プログラムで用いられる各種データを適宜読み出し可能に記憶している。
HDD23に記録され、CPU24により実行されるプログラムとして、PC20の全体動作を制御するOSや、OS上で動作し、PC20に接続されるデバイス、またはPC20を構成するデバイスを制御する各種ドライバ、OS上で展開される各種アプリケーションS/W251が挙げられる。また、OSには、入出力部21にデバイスが接続された際に接続されたデバイスを自動的に認識する、いわゆるエニュメレーションを実施するデバイス検出手段252が組み込まれている。
各デバイスを制御するドライバには、例えばUSBI/F211に接続されるHIDキーボードをデバイスとして認識し、USB-HIDキーボードプロトコルに基づいた入力信号を処理、すなわち、HIDキーボードから入力される入力信号を所定のコマンドとして処理するHIDドライバ253が含まれる。このHIDドライバ253は、OSである例えばWindowsの標準ドライバとして搭載されている。
さらに、ドライバとして、CDCドライバ254Aが含まれる。このCDCドライバ254Aは、本発明の第二ドライバであり、CDC((Communication Device Class)プロトコルに基づいた信号を処理可能であり、OSである例えばWindowsが標準的に備えているドライバである。このCDCドライバ254Aは、第一実施形態のVCPドライバ254と同様に、USBI/F211をシリアルポートとしてエミュレートする仮想シリアルポートドライバである。すなわち、CDCドライバ254Aは、USBI/F211から入力される信号をシリアルポートI/Fから入力される信号として処理するプログラムである。
また、HDD23には、第一実施形態と同様に、測定装置10から出力される測定信号の入力により、例えば測定値の個別表示や一覧表示、測定データの収集、測定データを用いた演算処理など、測定信号に基づいた測定値のデータ処理を実施するアプリケーションS/W251が記録される。
なお、第二実施形態では、第二通信プロトコルとして、CDCプロトコルを例示し、OSに標準ドライバとして搭載されるCDCドライバを、仮想シリアルポートドライバとして機能させる構成を例示するが、これに限定されない。例えば、GPIB(General Purpose Interface Bus)通信プロトコルに基づいた信号処理が可能であり、サードパーティから提供されるUSBTMCドライバを第二ドライバとしてもよい。この場合、USBTMCドライバは、USBI/F211により、GPIB(General Purpose Interface Bus)通信をエミュレートする仮想GPIBドライバとして機能する。
インプットツール30Aにより、測定信号を、CDCプロトコル、およびUSBTMCプロトコルに基づいた信号形式に変換可能とすることで、これらのプロトコルに対応した測定信号を入力することが可能となる。
[1−2.インプットツールの構成]
次に、本発明の信号変換装置であるインプットツール30Aについて図面に基づいて説明する。図10は、インプットツールの概略構成を示すブロック図である。図11は、インプットツールの外観図である。
インプットツール30Aは、第一実施形態のインプットツール30と略同様の構成を有し、入出力手段31、USB通信手段32、記憶手段33、CPU34、を備えている。また、第二実施形態のインプットツール30Aには、図10、図11に示すように、筐体外装部に測定信号の信号形式を切り替える本発明の操作部である切替スイッチ36が、I/Oポートに設けられている。
この切替スイッチ36は、測定装置10からPC20に出力する測定信号の信号形式を、HIDプロトコルに対応した信号形式、およびCDCプロトコルに対応した信号形式のいずれに設定するかを切り替えるスイッチであり、利用者により手動で切り替えられる。
そして、インプットツール30AのCPU34は、切替スイッチ36の設定状態を監視し、測定信号の変換時にこの設定状態に応じた信号の変換を実施する。
入出力手段31は、第一実施形態と同様に、測定装置10に設けられるデジマチックI/F11に接続可能な、図2に示すようなコネクタを有するケーブル線を接続する端子を備えている。そして、入出力手段31と測定装置10のデジマチックI/F11とを接続することで、測定装置10から測定信号が入力可能となる。ここで、測定装置10から入力される測定信号は、第一実施形態と同様に、デジマチックI/F11により通信可能な独自のプロトコル(ここでは、デジマチックプロトコルと称す)により規定されている。そして、第二実施形態のインプットツール30Aは、このようなデジマチックプロトコルに基づいた測定信号をHIDキーボードプロトコルおよびCDCプロトコルのいずれか一方に基づいた信号形式の測定信号に変換し、PC20に出力する。
USB通信手段32は、第一実施形態と同様に、USBコネクタをPC20のUSBI/F211に接続することで、インプットツール30AおよびPC20を通信可能に接続する。
記憶手段33は、例えばROMなどの記憶媒体を備えて構成され、インプットツール30を制御する制御プログラム(ファームウェア35:図4参照)を記憶する。
CPU34は、記憶手段33に記憶されるファームウェア35を読み出し、ファームウェア35に基づいた処理を逐次処理する。
ここで、記憶手段33に記憶され、CPU34により処理されるファームウェア35としては、第一実施形態と同様に、第一信号変換手段351と、第二信号変換手段352と、変換制御手段353と、を備えている。
第一信号変換手段351は、入出力部21に入力されるデジマチックプロトコルにより規定される信号形式の測定信号を、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換する。
また、第二信号変換手段352は、入出力部21に入力されるデジマチックプロトコルにより規定される信号形式の測定信号を、シリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換する。
変換制御手段353は、第一信号変換手段351および第二信号変換手段352を切り替えて、これら第一信号変換手段351および第二信号変換手段352のいずれか一方に、測定信号を変換させる。ここで、第二実施形態の変換制御手段353は、上述した切替スイッチ36の設定状態に応じて、測定信号の信号形式を切り替える。
例えば、図11において、切替スイッチ36が「HID」側に切り替えられた設定状態である場合、変換制御手段353は、測定信号を、第一信号変換手段351によりHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換させる。また、図11において切替スイッチ36が「CDC」側に切り替えられた設定状態である場合、変換制御手段353は、測定信号を、第二信号変換手段352によりシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換する。
なお、本実施形態では、インプットツール30Aは、測定信号を、HIDキーボードプロトコルに基づく信号形式、CDCドライバにより処理可能なシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式のいずれか一方に切り替える例を示すが、例えば、さらに、USBTMCドライバにより処理可能なGPIBプロトコルに基づいた信号形式に変換可能な構成としてもよい。この場合、インプットツール30Aの記憶手段33に記憶されるファームウェア35として、第一信号変換手段351、第二信号変換手段352に加え、測定信号をGPIBプロトコルに基づいた信号形式に変換する第三信号変換手段を設けるとともに、切替スイッチ36においても、「HID」、「CDC」に加え、第三信号変換手段により信号変換処理を実施するための「USBTMC」に切替可能に構成すればよい。
[2.信号変換伝送システムの動作]
次に上述したような信号変換伝送システムにおける信号伝送処理について、その動作を説明する。
図12は、第二実施形態の信号変換伝送システムの処理を示すフローチャートである。
第二実施形態の信号変換伝送システム1では、まず、アプリケーションS/W251のAPIに合わせて、利用者がインプットツール30Aの切替スイッチ36を「HID」および「CDC」のうちいずれか一方に切り替える。
そして、インプットツール30Aは、PC20に接続されると、PC20から提供される電力により起動処理が開始される(ステップST11)。
ここで、CPU34の変換制御手段353は、上記切替スイッチ36の設定状態を読み込むことで、測定装置10から入力される測定信号の信号形式を選択する。
具体的には、変換制御手段353は、切替スイッチ36に対して所定の監視信号を出力する。これに対して、切替スイッチ36は、「HID」に切り替えられている状態で、スイッチ切替変数n=0を返し、「CDC」に切り替えられている状態で、スイッチ切替変数n=1を返す。これにより、変換制御手段353は、切替スイッチ36の設定状態を容易に読み込むことが可能となる。
そして、変換制御手段353は、切替スイッチ36から返されるスイッチ切替変数nを判断する(ステップST12)。
ここで、変換制御手段353により、スイッチ切替変数nがn=0であると判断された場合、インプットツール30Aは、HIDキーボードプロトコルに基づいた信号処理が実行されるHIDキーボードデバイスとして機能する。すなわち、PC20は、接続されたインプットツール30Aを、HIDキーボードデバイスとして検出し、HIDドライバ253によりエニュメレーション処理を実行する(ステップST13)。
この場合、信号変換伝送システム1は、HIDキーボードプロトコルに基づいたHID通信処理を実施する(ステップST14)。すなわち、インプットツール30Aのファームウェア35は、測定装置10からのデジマチックI/F11を介して入力される測定信号を、第一信号変換手段351によりHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換する。そして、インプットツール30Aは、PC20から入力されるHIDレポートを受けると、返信HIDレポートして、第二信号変換手段352により変換された測定信号をPC20に出力する。
また、CPU34は、通信中においても、切替スイッチ36の状態を監視し(ステップST15)、切替スイッチ36が「CDC」側に切り替わると、リセット処理を実施する(ステップST16)。このリセット処理は、HID通信処理を終了させるとともに、インプットツールの状態を初期状態に戻す処理であり、この場合、ステップST12の処理に戻る。
一方、ステップST15において、切替スイッチ36の切替状態に変化がない場合、継続してHID通信処理を実施する。この後、インプットツール30Aは、動作を継続するか否かを判断する(ステップST17)。具体的には、PC20において、インプットツールとの切断処理が実施されたりすると、インプットツール30Aは一連の処理を終了させる。
また、ステップS12において、スイッチ切替変数nがn=1と判断された場合、インプットツール30Aは、シリアルポートプロトコルに基づいた信号処理が実行される仮想シリアルポートデバイスとして機能する。すなわち、PC20は、接続されたインプットツール30Aを、仮想シリアルポートデバイスとして検出し、CDCドライバ254Aによりエニュメレーション処理を実行する(ステップST18)。
この場合、信号変換伝送システム1は、CDCプロトコルに基づいたCDC双方向通信処理を実施する(ステップST19)。すなわち、インプットツール30Aのファームウェア35は、測定装置10からのデジマチックI/F11を介して入力される測定信号を、第二信号変換手段352により、シリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換する。そして、インプットツール30Aは、PC20から入力される仮想シリアルポート通信要求信号に対し、仮想シリアルポート用応答処理信号として、第二信号変換手段352により変換された測定信号をPC20に出力する。
また、CPU34は、ステップST15と同様、CDC通信中も切替スイッチ36の状態を監視し(ステップST20)、切替スイッチ36が「HID」側に切り替わると、ステップST16のリセット処理を実施する。
一方、ステップST20において、切替スイッチ36の切替状態に変化がない場合、継続してCDC通信処理を実施する。この後、インプットツール30Aは、動作を継続するか否かを判断する(ステップST21)。具体的には、PC20において、インプットツール30Aとの切断処理が実施されたりすると、インプットツール30Aは一連の処理を終了させる。
[3.第二実施形態の信号変換伝送システムの作用効果]
上記第二実施形態の信号変換伝送システム1では、上述した第一実施形態の作用効果に加え、次の効果を奏することができる。
すなわち、第二実施形態では、OSの標準ドライバとして搭載されているCDCドライバ254Aを用いて、PC20とインプットツール30Aとの間のCDC双方向通信処理を実施している。このようなOSに標準的に搭載されているCDCドライバ254Aを用いることで、OSのバージョンアップ時に、PC20に新たなデバイスドライバを追加導入する必要がなく、デバイスドライバの開発などの煩雑な作業もなくすことができる。また、このようなデバイスドライバの開発費用なども不要となる。
また、インプットツール30Aは、切替スイッチ36を備え、変換制御手段353は、この切替スイッチ36の設定状態により、測定信号の信号形式を切り替える。
このため、例えばPC20の操作に不慣れな利用者であっても、切替スイッチ36を切り替えるだけの簡単な操作で、インプットツール30AからPC20に出力される測定信号の信号形式を容易に切り替えることができ、インプットツール30Aおよび信号変換伝送システム1の操作性をより一層向上させることができる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明に係る第三実施形態の信号変換伝送システム1について、図面に基づいて説明する。
上記第二実施形態では、インプットツール30Aに設けられる切替スイッチ36により、測定信号の信号形式を切り替える例を示したが、インプットツール30Aに、例えば物理的にスイッチを設けることができない場合がある。これに対して、第三実施形態の信号変換伝送システムでは、PC20から入力される要求信号に基づいて、測定信号の信号形式を切り替える。ここで、第一実施形態のPC20では、VCPドライバが起動された際に、自動的に要求信号が出力される例を示したが、本実施形態では、利用者の設定入力により要求信号が出力される点で異なる。
図13は、第三実施形態における信号変換伝送システムにおける信号伝達の概略を示す図である。
第三実施形態の信号変換伝送システム1では、インプットツール30Bは、HIDキーボードプロトコル、シリアルポートプロトコル、およびGPIB通信プロトコルの3つの信号形式のいずれかに測定信号を変換してPC20に出力する。具体的には、インプットツール30Bのファームウェア35は、測定信号をHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換する第一信号変換手段351、測定信号をシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換する第二信号変換手段352、測定信号をGPIB通信プロトコルに基づいた信号形式に変換する第三信号変換手段352B、および変換制御手段353を備えている。なお、この第三信号変換手段352Bは、本発明の第二ドライバの1つであるUSBTMCドライバ254Bにより処理可能な、本発明の第二通信プロトコルの1つであるGPIB通信プロトコルに基づいた信号形式に、測定信号を変換するプログラムであるため、本発明の第二信号変換手段として機能する。
また、PC20は、これらの3つの信号形式に対応して、図13に示すように、HIDドライバ253、CDCドライバ254A、および第二ドライバであるUSBTMCドライバ254Bを備えている。
そして、第三実施形態の信号変換伝送システム1では、インプットツール30BからPC20へ測定信号を出力する通信モードにおいて、仮想GPIB通信プロトコルに基づいて測定信号を送信するUSBTMC通信モードから、他のプロトコルに基づいた通信に切り替える場合、USBTMC通信コマンドにより、通信モードが切り替えられる。同様にして、仮想シリアルポートプロトコルに基づいて測定信号を送信するCDC通信モードから、他のプロトコルに基づいた通信モードに切り替える場合、CDC通信コマンドにより、通信モードが切り替えられる。
ここで、USBTMC通信コマンドおよびCDC通信コマンドは、それぞれ、通信用アプリケーションS/Wにより提供されるプロトコル切替コマンドであり、本発明の要求信号を構成し、このうち、HID通信モードに切り替える旨のプロトコル切替コマンドが本発明の第一切替要求信号となり、CDC通信モードやUSBTM通信モードに切り替える旨のプロトコル切替コマンドが本発明の第二切替要求信号となる。
一方、HIDキーボードプロトコルに基づいて測定信号を送信するHID通信モードから他のプロトコルに基づいた通信モードに切り替える場合においても、専用のコマンドを送信するアプリケーションS/Wを作成してもよいが、この場合、アプリケーションS/Wの開発コストが発生するなどの問題が生じる。
したがって、第三実施形態の信号変換伝送システム1では、入力操作装置であるHIDキーボード40(図1参照)の特定のキーが打鍵された際に入力されるキー入力信号をインプットツール30Bに出力することで、通信モードの切り替えを行う。
すなわち、PC20に、複数のHIDキーボードプロトコルに基づいたHID通信が可能なHIDデバイスが接続されている場合、Outputレポートは、通常、全HIDデバイスに対して一斉に出力される。例えば、複数のHIDキーボード40(図1参照)がPC20に接続されている場合、1つのHIDキーボードの特定のキー、例えば「NumLock」キーを打鍵すると、そのキー入力信号が全HIDキーボード40に出力され、全HIDキーボードの「NumLock」LEDが点灯する。
第三実施形態の信号変換伝送システム1では、このようなOutputレポートを第二切替要求信号として利用することでインプットツール30Bの測定信号の信号形式を切り替える。
具体的には、HIDキーボード40を構成する入力キーのうち、通常使用する上で、使用頻度が小さいキーを、プロトコル切り替え用の特定キーとして登録する。
本実施形態では、「Scroll Lock」キーが1回打鍵されると、対応したOutputレポートがインプットツール30Bにも発行され、インプットツール30Bの変換制御手段353は、測定信号を第三信号変換手段352Bにより変換させる。ここで、このOutputレポートが本発明の第二切替要求信号をなり、信号変換伝送システム1では、HID通信モードからUSBTMC通信モードに、測定信号の通信モードが切り替わる。
また、「Scroll Lock」キーが、短時間に2回打鍵されると、対応したOutputレポートがインプットツール30Bにも発行され、インプットツール30Bの変換制御手段353は、測定信号を第二信号変換手段352により変換させる。ここで、このOutputレポートが本発明の第二切替要求信号となり、信号変換伝送システム1では、HID通信モードからCDC通信モードに、測定信号の通信モードが切り替わる。
なお、上記では、1つの特定のキー(「Scroll Lock」キー)の打鍵回数により、USBTMC通信モードおよびCDC通信モードのいずれかに通信モードが切り替わる例を示したが、これに限定されない。例えば、「Scroll Lock」キーが打鍵された際には、CDC通信モードに切り替わり、「Caps Lock」キーが打鍵された際には、USBTMC通信モードに切り替わるなどの構成としてもよく、例えば特定キーの長押しなどのアクションにより通信モードを切り替える構成としてもよい。
なお、上記第三実施形態では、HIDキーボードプロトコルに基づいて測定信号を送信するHID通信モードから他のプロトコルに基づいた通信モードに切り替える場合、専用の通信アプリケーションS/Wを導入する方法を用いてもよい。この場合、HIDキーボードプロトコルで動作しているインプットツール30Bに対して、HIDキーボードプロトコルのFeatureレポートを送信するアプリケーションS/Wを作成する。これは、OutputレポートをアプリケーションS/Wから発行した場合、OSによりブロックされてしまい、通信用途として、利用することができないためであり、上記のようにFeatureレポートを作成し、インプットツール30Bに対して送信することが可能となる。また、インプットツール30Bの変換制御手段353は、このようなFeatureレポートの内容に応じて通信するプロトコルを切り替える。このような、Featureレポートの発行、および送信により通信プロトコルを切り替えるアプリケーションであれば、開発コストの増大の問題も起こらず、容易に作成することが可能となる。
次に、上記第三実施形態の信号変換伝送システムの動作について、図面に基づいて説明する。
図14は、第三実施形態の信号変換伝送システムの処理を示すフローチャートである。
インプットツール30Bは、PC20に接続されると、PC20から提供される電力により起動処理が開始される。
この後、インプットツール30Bは、例えば不揮発メモリから、最初に使用する通信プロトコルの情報を取得する(ステップST31)。なお、標準としてHID通信モードが設定される構成などとしてもよい。
そして、インプットツール30BのCPU34は、ステップST31で取得した通信プロトコルの種別を判断する(ステップST32)。
ここで、CPU34は、読み込まれた通信プロトコルの情報がUSBTMC通信モードであると判断した場合、PC20に接続されたインプットツール30Bが、USBTMCデバイスとして検出されるようにし、エニュメレーション処理を実行する(ステップST33)。これにより、PC20は、インプットツール30BをUSBTMCデバイスとして検出し、USBTMCドライバ254Bを起動する。
この場合、信号変換伝送システム1は、GPIB通信プロトコルに基づいたUSBTMC通信処理を実施する(ステップST34)。すなわち、インプットツール30Bのファームウェア35は、測定装置10からのデジマチックI/F11を介して入力される測定信号を、第三信号変換手段352BによりGPIB通信プロトコルに基づいた信号形式に変換し、PC20に出力する。
また、インプットツール30Bは、通信中においても、PC20から入力されるUSBTMC通信コマンドを監視し(ステップST35)、プロトコルを切り替える旨の通信コマンドが入力されると、通信コマンドに基づいて切り替える通信プロトコルの情報を不揮発メモリに書き込む(ステップST36)。
この後、インプットツール30Bは、リセット処理を実施する(ステップST37)。このリセット処理は、インプットツール30BのF/Wをリセットするものであり、USBI/F上にバスリセットを発生させた後、ステップS31の処理に戻る。
一方、ステップST35において、プロトコルを切り替える旨の通信コマンドがない場合、継続してUSBTMC通信処理を実施する。この後、インプットツール30Bは、動作を継続するか否かを判断する。具体的には、PC20において、インプットツール30Bとの切断処理が実施されたりすると、インプットツール30Bは一連の処理を終了させる。
また、ステップS32において、CPU34は、読み込まれた通信プロトコルの情報がCDC通信モードであると判断した場合、PC20に接続されたインプットツール30Bが、CDCデバイスとして検出されるようにし、エニュメレーション処理を実行する(ステップST38)。これにより、PC20は、インプットツール30BをCDCデバイスとして検出し、CDCドライバ254Aを起動する。
この場合、信号変換伝送システム1は、シリアルポートプロトコルに基づいたCDC通信処理を実施する(ステップST39)。すなわち、インプットツール30Bのファームウェア35は、測定装置10からのデジマチックI/F11を介して入力される測定信号を、第二信号変換手段352によりシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換し、PC20に出力する。
また、インプットツール30Bは、通信中においても、PC20から入力されるCDC通信コマンドを監視し(ステップST40)、プロトコルを切り替える旨の通信コマンドが入力されると、ステップST36の処理を実施して、通信コマンドに基づいて切り替える通信プロトコルの情報を不揮発メモリに書き込む。
この後、インプットツール30Bは、ステップST37のリセット処理を実施し、ステップS31の処理に戻る。
一方、ステップST40においてプロトコルを切り替える旨の通信コマンドがない場合、継続してCDC通信処理を実施する。この後、インプットツール30Bは、動作を継続するか否かを判断する。具体的には、PC20において、インプットツール30Bとの切断処理が実施されたりすると、インプットツール30Bは一連の処理を終了させる。
さらに、ステップST32において、CPU34は、読み込まれた通信プロトコルの情報がHID通信モードであると判断した場合、PC20に接続されたインプットツール30Bが、HIDデバイスとして検出されるようにし、エニュメレーション処理を実行する(ステップST41)。これにより、PC20は、インプットツール30BをHIDデバイスとして検出し、HIDドライバ253を起動する。
この場合、信号変換伝送システム1は、HIDキーボードプロトコルに基づいたHID通信処理を実施する(ステップST42)。すなわち、インプットツール30Bのファームウェア35は、測定装置10からのデジマチックI/F11を介して入力される測定信号を、第一信号変換手段351によりHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換し、PC20に出力する。
また、インプットツール30Bは、通信中においても、Outputレポートを監視している(ステップST43)。PC20に接続されるHIDキーボード40から特定のキーが打鍵されると、HIDドライバ253からOutputレポートがインプットツール30Bに出力される。特定のOutputレポートを受け取ったインプットツール30Bは、ステップST36の処理を実施して、打鍵された特定キーに対応した通信プロトコルの情報を不揮発メモリに書き込む。
この後、インプットツール30Bは、ステップST37のリセット処理を実施し、ステップST31の処理に戻る。
一方、ステップST43においてHIDキーボード40の特定のキーが打鍵されない場合、継続してHID通信処理を実施する。この後、インプットツール30Bは、動作を継続するか否かを判断する。具体的には、PC20において、インプットツール30Bとの切断処理が実施されたりすると、インプットツール30Bは一連の処理を終了させる。
〔第三実施形態の信号変換伝送システムの作用効果〕
上述したような第三実施形態の信号変換伝送システム1では、PC20は、HID通信モードにおいて、HIDキーボード40の特定のキーを打鍵した際に、全HIDデバイスに一斉に発行されるOutputを送信する。また、PC20は、USBTMC通信モードや、CDC通信モードにおいて、他の通信モードに切り替える旨のプロトコル通信コマンドをインプットツール30Bに出力する。そして、インプットツール30Bの変換制御手段353は、特定のOutputレポートや、プロトコル通信コマンドが受信されると、このOutputレポートやコマンドに応じて、測定信号の信号形式を選択する。
このため、インプットツール30Bに、例えば第二実施形態のインプットツール30Aのような切替スイッチ36が設けられない構成であっても、PC20から入力される要求信号に基づいて、測定信号の信号形式を容易に切り替えることができる。
さらに、HIDキーボード40の特定キーの打鍵により発行されるOutputレポートを用いて、HID通信モードから他の通信モードに切り替える。
このため、HID通信モードから他のプロトコルに対応した通信モードに切り替える際に、専用の通信アプリケーションS/Wを作成することがない。したがって、これらのアプリケーションS/Wの開発やバージョンアップ作業に要するコストや手間をなく、かつ簡単な構成でインプットツール30Bを制御することができる。
〔第四実施形態〕
次に本発明に係る第四実施形態の信号変換伝送システムについて、図面に基づいて説明する。
図15は、第四実施形態のインプットツールの外観図である。
上述した第三実施形態では、HIDキーボード40の特定キーを打鍵することで、Outputレポートをインプットツール30Bに出力したり、通信コマンドをインプットツール30Bに出力したりすることで、PC20からインプットツール30Bに要求信号を出力して測定信号の信号形式を切り替える構成であったが、第四実施形態では、インプットツール30CのデジマチックI/F11に設けられるDATAボタンの操作により、測定信号の信号形式を所定のプロトコルに切り替える。すなわち、PC20およびインプットツール30Bの通信により通信プロトコルを切り替える第三実施形態の信号変換伝送システム1に対して、第四実施形態の信号変換伝送システム1では、インプットツール30Cと測定装置10とのデジマチックI/F11の通信により、通信プロトコルを切り替える。
具体的には、第四実施形態のインプットツール30Cは、図15に示すように、デジマチックI/F11に、DATAボタン11Aが設けられている。このDATAボタン11Aは、インプットツール30Cに接続された測定装置10の表示値をPC20に取り込ませるためのトリガとして機能するものであり、DATAボタン11Aの押下状態は、CPU34により、常時監視されている。
そして、このDATAボタン11Aの操作方法により、CPU34に所定のプロトコルに切り替える旨の要求信号が入力される。ここで、DATAボタン11Aの操作としては、例えばボタンの長押しや、シングルクリック、ダブルクリックなど、いかなる操作方法であってもよい。また、1回の操作毎に、測定信号のプロトコルを切り替える構成であってもよく、例えば、ボタンの長押し時は、HID通信モードに切り替え、ダブルクリック時には、CDC通信モードに切り替えるなど、各操作方法に対して、それぞれ切り替えるプロトコルが割り当てられている構成であってもよい。
このようなインプットツール30Cは、上記第三実施形態と略同様の動作により、測定信号の信号形式を所望のプロトコルに変更することができる。すなわち、上記第三実施形態では、PC20から要求信号として通信コマンドや、HIDキーボード40のOutputレポートが入力され、これらの要求信号に基づいて、測定信号の信号形式を切り替えていた。これに対して、第四実施形態のインプットツール30Cでは、PC20からの要求信号に変えて、DATAボタン11Aから入力される操作信号を要求信号として、測定信号の信号形式を切り替える。
なお、信号変換伝送システム1の動作において、上記の点のみが第三実施形態と異なるものであるため、ここでの説明を省略する。
〔第四実施形態の信号変換伝送システムの作用効果〕
第四実施形態の信号変換伝送システムでは、上述したように、インプットツール30CにデジマチックI/F11にDATAボタン11Aが設けられ、このDATAボタン11Aを操作することで、測定信号を所望のプロトコルに変換する旨の操作信号が出力される。
このため、上記第三実施形態と同様の作用効果を得ることができ、要求信号に基づいて、測定信号の信号形式を容易に切り替えることができる。
さらに、DATAボタン11Aの操作のみにより、測定信号の信号形式を所望のプロトコルに変換することが可能であるため、例えばPC20の操作に不慣れな利用者などにとっても、簡単な操作により処理を実施することができる。
〔第五実施形態〕
次に、本発明に係る第五実施形態の信号変換伝送システム1について説明する。
この第五実施形態の信号変換伝送システム1は、第四実施形態の信号変換伝送システム1の応用例であり、デジマチックI/F11に接続するアダプタを用いて測定信号の信号形式を所望のプロトコルに切り替える。
ここで、デジマチックI/F11の概要について説明する。
インプットツール30CのデジマチックI/F11では、GND、DATA、CK、RDY、およびREQの各信号が入出力され、測定装置10と通信される。
ここで、GNDは、シグナルグランドであり、DATAは、測定装置10から入力される測定信号、CKは、データ入力用の同期クロックを示す信号である。また、RDYは、測定装置10からのデータ送信信号であり、REQはインプットツールから測定装置10に出力されるデータ要求信号である。
このような信号は、図16に示すようなタイミングチャートによりインプットツール30Cおよび測定装置10間で入出力される。
すなわち、インプットツール30Cおよび測定装置10の間の通信では、まず、利用者によりDATAボタン11Aが押下されることで、RDYがL(Lowレベル)になる(タイミングT1)。なお、DATAボタン11Aが設けられていないインプットツールでは、測定装置10に当該インプットツールが接続された時点で、RDYがLとなる。
次に、インプットツール30Cは、RDYがLになったことを検出すると、REQをLに設定して測定装置10に出力する(タイミングT2)。
この後、測定装置10は、REQがLになったことを検出すると、DATAとCKとを逐次変化させ、所定のビットシリアル列をインプットツール30Cに送出し、測定信号を出力する。
第五実施形態では、インプットツールのデジマチックI/F11にループバックコネクタ(図示略)を接続することで、測定信号の信号形式を所望のプロトコルに切り替える。
このループバックコネクタは、RDYとGNDとをショートさせ、REQとDATAとをショートさせる回路を有する。なお、ここでは、REQとDATAとをショートさせる例を示すが、REQとCKとをショートさせる構成などとしてもよい。
このようなループバックコネクタをデジマチックI/Fに接続すると、RDYとGNDがショートされるため、RDYがLになる。すなわち、上述したデジマチックI/F11を介したインプットツールおよび測定装置10の通信処理におけるタイミングT1の信号入出力状態と同様の状態となり、ループバックコネクタを接続することは、DATAボタン11Aを押下することと同等の操作になる。
このため、インプットツールは、タイミングT2において、RDYがLになったことを検出すると、REQをLに設定して出力する。また、ループバックコネクタにより、REQとDATAとがショートされているため、DATAがLになり、ショートされていない信号であるCKがプルアップ電圧(H:Highレベル)となる。
ここで、インプットツールは、DATAとCKが所定時間内において状態変化がない場合、その信号状態をより、図17に示すように、測定信号の信号形式を切り替える。つまり、インプットツールの変換制御手段353は、DATAとCKとの信号状態を本発明の要求信号として検出する。
この図17は、DATAおよびCKの信号状態に対して、測定信号を切り替えるプロトコルを示した図である。
具体的には、図17に示すように、DATAとCKとがともにLである信号状態が所定時間内継続されると、インプットツールの変換制御手段353は、測定信号を第三信号変換手段352Bにより、測定信号をGPIB通信プロトコルに基づいた信号形式に変換可能な状態に設定する。これにより、インプットツールとPC20とは、USBTMC通信モードにより通信可能となる。
また、DATAがLであり、CKがHである信号状態が所定時間内継続されると、インプットツールの変換制御手段353は、測定信号を第一信号変換手段351により、測定信号をHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換可能な状態に設定する。これにより、インプットツールとPC20とは、HID通信モードにより通信可能となる。
さらに、DATAがHであり、CKがLである信号状態が所定時間内継続されると、インプットツールの変換制御手段353は、測定信号を第二信号変換手段352により、測定信号をシリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換可能な状態に設定する。これにより、インプットツールとPC20とは、CDC通信モードにより通信可能となる。
一方、DATAとCKとがともにHである信号状態が所定時間内継続される場合、デジマチックI/F11が測定装置10に接続されていない状態と同様の信号であるため、インプットツールは、接続エラーとして認識し、測定信号の信号形式の切り替え動作を実施しない。
また、DATAおよびCKとして、ビットシリアル列の信号が測定装置10からインプットツールに入力される場合、インプットツールは、通常のデータ(測定信号)入力処理をして動作し、測定信号を取得する。
なお、第五実施形態では、ループバックコネクタを用いて、デジマチックI/F11の信号状態に基づいた信号形式の切り替え制御を例示したが、これに限定されず、例えば、ループバックコネクタに代えて、信号生成装置を内部に設けたコネクタを設け、特別なビットシリアル列を送信する構成などとしてもよい。
〔第五実施形態の信号変換伝送システムの作用効果〕
第五実施形態の信号変換伝送システムでは、上述した第四実施形態と同様の作用効果が得られ、インプットツールのデジマチックI/F11にループバックコネクタを接続するだけで、デジマチックI/F11で通信される入出力信号に基づいて容易に、測定信号の信号形式を容易に切り替えることができる。また、仕様上、第四実施形態のようなDATAボタン11Aが設けられない場合であっても、このようなループバックコネクタを接続することで、測定信号の信号形式を切り替えることができる。
〔その他の実施形態〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第一〜第五実施形態では、第一通信インターフェースであるデジマチックI/F11から入力される測定信号を、第二インターフェースであるUSBI/F211に対応する信号伝送形式に変換して出力するインプットツール30を例示したが、これに限定されない。
例えば、第一通信インターフェースや第二通信インターフェースとして、PS/2インターフェース、RS−232Cインターフェースなどを用いてもよく、ブルートゥースなどの無線を用いたインターフェースなどであってもよい。
このような場合でも、インプットツールに、信号処理装置で実行されるアプリケーションS/W251のAPIに応じて複数の信号形式を切り替えて変換する第一信号変換手段、第二信号変換手段、および変換制御手段を設けることで、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記第一実施形態では、HIDドライバ253により処理可能なHIDキーボードプロトコル、およびVCPドライバ254により処理可能なVCPプロトコルのうちいずれか一方の信号形式に測定信号を変換するインプットツール30を例示したが、これに限定されず、さらに多くのAPIに対応して、複数の信号変換手段を備え、変換制御手段により、これらの信号変換手段のうちいずれか1つで測定信号を変換させる構成を備えるインプットツール30としてもよい。
また、HIDドライバ253は、上述したように、PC20に導入されるOSに標準的に搭載されることが一般的であるが、VCPドライバ254は、別途組み込む必要がある。これに対して、第一実施形態におけるVCPドライバ254は、インプットツール30に組み込まれ、PC20に最初にインプットツール30が接続された際に、PC20に送信されることで、PC20の記憶領域にインストールされる構成などとしてもよく、その他の記録媒体に別途記録され、これらの記録媒体からPC20にVCPドライバ254がインストールされる構成としてもよい。
さらに、上記第一実施形態では、API検出手段255は、図4に示されるように、アプリケーションS/W251から制御されるプログラムであり、デバイス検出手段252は、このAPI検出手段255の検出結果に応じて、ドライバを切り替える構成を示したが、これに限定されない。例えば、Windowsのデバイスマネージャなどの設定により、利用者が予め起動させるドライバを設定し、この設定されたドライバによりエニュメレーション動作を実施させる構成としてもよく、また、利用者が予め使用するAPIを設定し、デバイス検出手段252は、この設定されたAPIに対応してドライバを切り替える構成としてもよい。
第二実施形態として、信号変換伝送システム1は、HID通信モードおよびCDC通信モードのいずれか一方で、インプットツール30AとPC20との通信を実施する例を示したが、例えば第三〜第五実施形態に示すように、さらにUSBTMC通信モードにも通信モード切り替え可能な構成としてもよく、さらに多くの通信プロトコルに基づいた通信モードに切り替え可能な構成としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明は、測定装置から出力される測定信号を所定の信号形式に変換して通信する信号変換装置、この信号変換装置を接続可能な信号処理装置、および信号変換伝送システムに利用できる。
1…信号変換伝送システム、10…測定装置、11…第一通信インターフェースであるデジマチックI/F、20…信号処理装置としてのPC、30,30A,30B,30C…信号変換装置としてのインプットツール、31…第一通信部である入出力手段、32…第二通信部であるUSB通信手段、211…第二通信インターフェースであるUSBI/F、251…アプリケーションS/W、252…デバイス検出手段、253…第一ドライバであるHIDドライバ、254…第二ドライバであるVCPドライバ、254A…第二ドライバであるCDCドライバ、254B…第二ドライバであるUSBTMCドライバ、255…信号形式認識手段であるAPI検出手段、351…第一信号変換手段、352…第二信号変換手段、353…変換制御手段。

Claims (10)

  1. 所定の測定処理を実施するとともに、測定により得られる測定信号を出力する測定装置、および前記測定信号を処理する信号処理装置を接続するとともに、前記測定装置に設けられる第一通信インターフェースから出力される信号を、前記信号処理装置に設けられる第二通信インターフェースに入力可能な信号伝送形式に変換して、前記信号処理装置に伝送する信号変換装置であって、
    前記第一通信インターフェースを有する第一通信部と、
    前記測定信号を、前記信号処理装置に組み込まれる第一ドライバにより処理可能な第一通信プロトコルに基づいた信号形式に変換する第一信号変換手段と、
    前記測定信号を、前記信号処理装置に組み込まれる第二ドライバにより処理可能な第二通信プロトコルに基づいた信号形式に変換する第二信号変換手段と、
    前記第一信号変換手段および前記第二信号変換手段のうち、いずれか一方を選択し、選択した一方に前記測定信号の変換処理を実施させる変換制御手段と、
    前記信号処理装置と接続可能な第二通信インターフェースを有するとともに、前記測定信号の出力処理を実施する第二通信部と、
    を具備したことを特徴とする信号変換装置。
  2. 請求項1に記載の信号変換装置において、
    前記第二通信インターフェースは、USB接続インターフェースであり、
    前記信号処理装置は、USB接続インターフェースから入力されるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号を処理可能なHIDドライバを備え、
    前記第一信号変換手段は、前記測定信号を前記HIDキーコードプロトコルに基づいた信号形式に変換する
    ことを特徴とする信号変換装置。
  3. 請求項2に記載の信号変換装置において、
    前記USB接続インターフェースをシリアルポートインターフェースと見なし、前記USBインターフェースから入力される信号をシリアルポートプロトコルに基づいて処理可能な仮想シリアルポートドライバを備え、
    前記第二信号変換手段は、前記測定信号を前記仮想シリアルポートドライバにより処理可能な仮想シリアルポートプロトコルに基づいた信号形式に変換する
    ことを特徴とする信号変換装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の信号変換装置において、
    第二通信部は、前記信号処理装置からの要求信号を入力可能であり、
    前記変換制御手段は、前記第二通信部に入力される要求信号に基づいて、前記第一信号変換手段および前記第二信号変換手段のうち、いずれか一方を選択し、選択した一方に前記測定信号の変換処理を実施させる
    ことを特徴とする信号変換装置。
  5. 請求項4に記載の信号変換装置において、
    前記変換制御手段は、前記要求信号を認識した場合、前記第二信号変換手段により前記測定信号を変換させ、前記要求信号が認識されない場合、前記第一信号変換手段により前記測定信号を変換させる
    ことを特徴とする信号変換装置。
  6. 請求項4に記載の信号変換装置において、
    前記要求信号は、前記第一信号変換手段による前記測定信号の変換処理を要求する第一切替要求信号、および前記第二信号変換手段による前記測定信号の変換処理を要求する第二切替要求信号を備え、
    前記変換制御手段は、前記信号処理装置から前記第一切替要求信号を認識すると、前記第一信号変換手段により前記測定信号を変換させ、前記信号処理装置から前記第二切替要求信号を認識すると、前記第二信号変換手段により前記測定信号を変換させる
    ことを特徴とする信号変換装置。
  7. 請求項6に記載の信号変換装置において、
    前記第二通信インターフェースは、USB接続インターフェースであり、
    前記第一信号変換手段は、前記測定信号を前記HIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式に変換し、
    前記信号処理装置は、USB接続インターフェースから入力されるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号を処理可能なHIDドライバを備えるとともに、前記HIDドライバによる信号処理が可能な入力操作装置が接続され、
    前記第二切替要求信号は、前記入力操作装置から入力される特定キー入力に対して発行されるOutputレポートである
    ことを特徴とする信号変換装置。
  8. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の信号変換装置において、
    前記測定信号の信号形式を設定可能な操作部を備え、
    前記変換制御手段は、前記操作部の設定状態に基づいて、前記第一変換手段および前記第二変換手段のうちいずれか一方に、前記測定信号の信号形式を変換させる
    ことを特徴とする信号変換装置。
  9. 所定の測定処理により得られる測定信号を出力する測定装置に第一通信インターフェースにより接続されて、前記測定信号をUSB接続インターフェースに入力可能な信号伝送形式に変換する信号変換装置に接続可能に設けられ、前記信号変換装置から入力される前記測定信号を処理する信号処理装置であって、
    前記信号処理装置が接続された時点で自動デバイス検出処理を実施するデバイス検出手段と、
    前記測定信号のデータ処理を実施するアプリケーションソフトウェアと、
    前記アプリケーションソフトウェアが要求する前記測定信号の信号形式を認識する信号
    形式認識手段と、
    前記USB接続インターフェースから入力されるHIDキーボードプロトコルに基づいた信号形式の信号を処理するHIDドライバと、
    前記USB接続インターフェースをシリアルポートインターフェースと見なし、前記USBインターフェースから入力される信号をシリアルポートプロトコルに基づいて処理可能な仮想シリアルポートドライバと、
    を備え、
    前記仮想シリアルポートドライバは、前記信号形式認識手段により、前記アプリケーションソフトウェアが要求する信号形式が前記シリアルポートプロトコルに対応する信号形式であると認識されると、前記デバイス検出手段による自動デバイス検出処理の完了後に、前記シリアルポートプロトコルに対応する信号形式の前記測定信号を要求する要求信号を前記USB接続インターフェースから前記信号変換装置に出力する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  10. 所定の測定処理を実施するとともに、測定により得られる測定信号を出力する測定装置と、
    請求項1から請求項8のいずれかに記載の信号変換装置と、
    請求項9に記載の信号処理装置と、
    を具備したことを特徴とする信号変換伝送システム。
JP2010049815A 2009-06-05 2010-03-05 信号処理装置、および信号変換伝送システム Active JP5507295B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010049815A JP5507295B2 (ja) 2009-06-05 2010-03-05 信号処理装置、および信号変換伝送システム
US12/801,241 US8131896B2 (en) 2009-06-05 2010-05-28 Signal converter, signal processor and signal conversion transmission system
DE102010029643.0A DE102010029643B4 (de) 2009-06-05 2010-06-02 Signalumwandler, Signalprozessor und Signalumwandlungs-Übertragungssystem
CN201010194700.0A CN101908266B (zh) 2009-06-05 2010-06-07 信号转换装置、信号处理装置以及信号转换传送系统

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009135774 2009-06-05
JP2009135774 2009-06-05
JP2010049815A JP5507295B2 (ja) 2009-06-05 2010-03-05 信号処理装置、および信号変換伝送システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011014124A true JP2011014124A (ja) 2011-01-20
JP2011014124A5 JP2011014124A5 (ja) 2013-04-18
JP5507295B2 JP5507295B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=43263717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010049815A Active JP5507295B2 (ja) 2009-06-05 2010-03-05 信号処理装置、および信号変換伝送システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8131896B2 (ja)
JP (1) JP5507295B2 (ja)
CN (1) CN101908266B (ja)
DE (1) DE102010029643B4 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013156877A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Unitex:Kk 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2014220742A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 株式会社ミツトヨ キーボード信号処理装置、キーボード信号処理方法及びプログラム
KR20170063061A (ko) * 2015-11-30 2017-06-08 주식회사 민토시스 장애인용 입력 보조 장치
JP2019139546A (ja) * 2018-01-11 2019-08-22 上銀科技股▲分▼有限公司 分離式センサ装置
JP2019207605A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 株式会社デンソーウェーブ コンピュータプログラム、及び、制御方法
JP7370671B2 (ja) 2020-02-04 2023-10-30 株式会社ミツトヨ 情報処理システムおよびその接続手段
JP7370670B2 (ja) 2020-02-04 2023-10-30 株式会社ミツトヨ 情報処理システムおよびその接続手段

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201207625A (en) * 2010-08-06 2012-02-16 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Serial port transmission device
DE102011001074A1 (de) * 2011-03-03 2012-09-06 Eduard Wille Gmbh & Co. Kg System zur Verarbeitung von Messdaten- und/oder Messparameterdaten
US8726298B1 (en) * 2012-03-29 2014-05-13 The Mathworks, Inc. Cloud-based instrument driver system
CN103218039A (zh) * 2012-12-26 2013-07-24 青岛盛嘉信息科技有限公司 人机交互系统
JP5933761B2 (ja) * 2013-01-11 2016-06-15 三菱電機株式会社 信号変換システム及び信号変換方法
US9182996B2 (en) 2013-03-12 2015-11-10 Midnight Mosaic Llc Methods and apparatus for USB tunneling through USB printer device class
US9631913B2 (en) 2013-08-29 2017-04-25 Mitutoyo Corporation Calibration control device for metrology tools
CZ304642B6 (cs) * 2013-09-03 2014-08-13 Mendelova Univerzita V Brně Automatické ovládací zařízení geotechnického stroje pro měření únosnosti zeminy a metoda práce s tímto zařízením
CN103744822B (zh) * 2013-12-13 2017-04-19 青岛歌尔声学科技有限公司 向cpu传输来自usb主设备的信号的方法、控制器与系统
CN105100000B (zh) * 2014-05-04 2020-05-12 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种接口转换装置和网络系统
CN104080052A (zh) * 2014-07-14 2014-10-01 四川华立德科技有限公司 一种北斗手机
US20160119055A1 (en) 2014-10-22 2016-04-28 Mitutoyo Corporation Measurement transmission system for handheld metrology tools
US10068465B2 (en) 2014-10-22 2018-09-04 Mitutoyo Corporation Battery-less data transmission module accessory for portable and handheld metrology devices
US9237445B1 (en) * 2014-11-25 2016-01-12 Lai-Fu Wu Heterogeneous network control system
CN104734917A (zh) * 2015-03-17 2015-06-24 上海创远仪器技术股份有限公司 基于usbtmc协议实现可任意配置的矩阵开关设备
CN105487998B (zh) * 2015-12-03 2018-02-06 国家电网公司 一种变电站多种接口通信调试工具
US10289583B2 (en) * 2016-09-02 2019-05-14 American Megatrends, Inc. Techniques of emulation of serial port over USB at embedded-system device
JP7083632B2 (ja) 2016-12-29 2022-06-13 株式会社ミツトヨ データ送信モジュール、無線送信方法及び無線送信システム
JP7427951B2 (ja) * 2019-12-16 2024-02-06 ブラザー工業株式会社 プログラム、プログラム群、および情報処理装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527890A (ja) * 1991-07-23 1993-02-05 Ricoh Co Ltd データ変換機能を有するデータ処理システム
JPH08185591A (ja) * 1994-12-27 1996-07-16 Nikon Corp アブソリュートエンコーダ
JP2007213260A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Shiro Kanbe 計測信号のためのusb変換器

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60177210A (ja) 1984-02-24 1985-09-11 Mitsutoyo Mfg Co Ltd デジタル表示型測長システム
JPS6111885A (ja) 1984-06-28 1986-01-20 Mitsutoyo Mfg Co Ltd 測定デ−タ伝送装置
JPS6476375A (en) 1987-09-18 1989-03-22 Mitutoyo Corp Data collecting device
JPH03253939A (ja) * 1990-03-02 1991-11-13 Asaka Riken Kogyo Kk データ信号変換装置
JPH0468825A (ja) 1990-07-05 1992-03-04 Seiko Instr Inc 無線測定システム
JPH0637940U (ja) 1991-02-21 1994-05-20 株式会社ミトー 測定データ取込み装置
JP2734368B2 (ja) 1994-02-16 1998-03-30 日本電気株式会社 広帯域増幅回路
JP3859313B2 (ja) * 1997-08-05 2006-12-20 富士通株式会社 タグ文書の圧縮装置および復元装置,圧縮方法および復元方法,圧縮/復元装置および圧縮/復元方法並びに圧縮,復元もしくは圧縮/復元プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3368883B2 (ja) * 2000-02-04 2003-01-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション データ圧縮装置、データベースシステム、データ通信システム、データ圧縮方法、記憶媒体及びプログラム伝送装置
JP4719034B2 (ja) * 2006-03-07 2011-07-06 株式会社日立製作所 センサネットシステム、基地局及びセンシングデータの中継方法
US7571035B2 (en) * 2006-03-31 2009-08-04 Spx Corporation Simultaneous vehicle protocol communication apparatus and method

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527890A (ja) * 1991-07-23 1993-02-05 Ricoh Co Ltd データ変換機能を有するデータ処理システム
JPH08185591A (ja) * 1994-12-27 1996-07-16 Nikon Corp アブソリュートエンコーダ
JP2007213260A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Shiro Kanbe 計測信号のためのusb変換器

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CSND200800866002; 小林 博厚 Hiroatsu Kobayashi: 'New計測データワイヤレス通信システム' 計測技術 第36巻 第12号 Instrumentation and Automation 第36巻, 20081030, p.45-49, 日本工業出版株式会社 *
JPN6013053266; 小林 博厚 Hiroatsu Kobayashi: 'New計測データワイヤレス通信システム' 計測技術 第36巻 第12号 Instrumentation and Automation 第36巻, 20081030, p.45-49, 日本工業出版株式会社 *

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013156877A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Unitex:Kk 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2014220742A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 株式会社ミツトヨ キーボード信号処理装置、キーボード信号処理方法及びプログラム
KR20170063061A (ko) * 2015-11-30 2017-06-08 주식회사 민토시스 장애인용 입력 보조 장치
JP2019139546A (ja) * 2018-01-11 2019-08-22 上銀科技股▲分▼有限公司 分離式センサ装置
US10533902B2 (en) 2018-01-11 2020-01-14 Hiwin Technologies Corp. Split detection device
JP2019207605A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 株式会社デンソーウェーブ コンピュータプログラム、及び、制御方法
JP7131084B2 (ja) 2018-05-30 2022-09-06 株式会社デンソーウェーブ コンピュータプログラム、及び、制御方法
JP7370671B2 (ja) 2020-02-04 2023-10-30 株式会社ミツトヨ 情報処理システムおよびその接続手段
JP7370670B2 (ja) 2020-02-04 2023-10-30 株式会社ミツトヨ 情報処理システムおよびその接続手段

Also Published As

Publication number Publication date
CN101908266B (zh) 2014-11-12
DE102010029643A1 (de) 2011-08-04
US8131896B2 (en) 2012-03-06
CN101908266A (zh) 2010-12-08
JP5507295B2 (ja) 2014-05-28
DE102010029643B4 (de) 2023-07-06
US20100312930A1 (en) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5507295B2 (ja) 信号処理装置、および信号変換伝送システム
US20090210608A1 (en) KVM switch and operation method thereof
JP4820434B2 (ja) マイクロフォンのミュート・コントロール
US9723358B1 (en) USB docking station and control method thereof
JP4346853B2 (ja) 電子装置及びその制御方法
US6216188B1 (en) Computer system having computer provided with universal-serial-bus and device conforming to universal-serial-bus standard
KR100922643B1 (ko) 핸드헬드 포인터 기반 사용자 인터페이스의 제공 방법 및장치
KR100781926B1 (ko) 컴퓨터 시스템 및 그 제어 방법
JP2876004B2 (ja) Pcシステムの使用者インタフェース装置及び方法
TW201339898A (zh) 可應用於不同作業系統之鍵盤裝置
KR100686563B1 (ko) 플래쉬 메모리가 포함된 무선 마우스 시스템
US20060007126A1 (en) Wireless peripheral and related control method for supporting legacy keyboard inputting
TW200703011A (en) Bus device used in computer system
KR20010046100A (ko) 컴퓨터의 도킹 시스템
US8250255B2 (en) Two-way connectivity USB control device and operation method thereof
US20070002022A1 (en) Optical pointing device, optical pointing system, and method of operating the same
JP3102459U (ja) Usbとps/2共用の信号アダプタ
US20190121489A1 (en) Serial communication method and sensor controller
CN107783793A (zh) 自动辨识主机操作系统的方法与usb装置
CN112380152A (zh) 一种NVMe-oF异构存储访问控制器及访问方法
CN101251777B (zh) 计算机系统及其控制方法
US8214569B2 (en) Method for reading and writing non-standard register of serial advanced technology attachment (SATA) device
JP2003337784A (ja) 制御システム及びusbデバイス
US20090174660A1 (en) Ambidextrous operated computer system
KR100907301B1 (ko) 플래쉬 메모리가 포함된 무선 마우스 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5507295

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250