JP2011013259A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハンマー部材によって第2スイッチがオンする際に、その衝撃による振動が第1スイッチに伝わり難くして、第1、第2の各スイッチの動作を安定させることができる電子鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】 押鍵操作された鍵2によってオン動作する第1スイッチが設けられた第1スイッチ基板11を鍵盤シャーシ1上に支持する複数の第1支持ボス25と、鍵2の押鍵操作に伴って回動変位して鍵2にアクション荷重を付与するハンマー部材3によってオン動作する第2スイッチ5が設けられた第2スイッチ基板12を鍵盤シャーシ1上に支持する複数の第2支持ボス27とを、互いの各中間部に対応する位置にそれぞれ設けた。従って、第1支持ボス25と第2支持ボス27との距離を十分に離すことができるので、ハンマー部材3によって第2スイッチ基板12が衝撃を受けた際に、その衝撃による振動が第1スイッチ4に伝わり難くすることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器に関する。
従来、電子鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得るために、鍵の下方に重量の重いハンマー部材を上下方向に回動可能に設け、鍵の押鍵操作に伴ってハンマー部材がそれ自身の重量に抗して回動することにより、鍵に所定のアクション荷重を付与するように構成されたものが知られている。
特開平05−73029号公報
この種の電子鍵盤楽器では、同一鍵を連続して押鍵するトリル演奏などの連打演奏を行う際に、鍵およびハンマー部材が回動した後、最終位置から初期位置に回動復帰する前に、再び同じ鍵を押鍵しても、楽音を発音することができるように、スイッチ基板の下面にハンマー部材によってオン動作するハンマースイッチを設けると共に、スイッチ基板の上面に鍵によってオン・オフ動作する鍵スイッチを設けた構造を採用している。
このような電子鍵盤楽器では、鍵が押鍵されて鍵スイッチがオンした後に、ハンマー部材が最終位置に向けて回動変位すると、ハンマースイッチがオンして発音の開始を指示し、このハンマー部材および鍵が最終位置から初期位置に回動復帰する際に、通常の演奏ではハンマースイッチがオフした後に鍵スイッチがオフし、この鍵スイッチのオフにより楽音の発音を停止させて消音するようになっている。
また、この電子鍵盤楽器では、同一鍵を連続して押鍵する連打演奏の際には、鍵が押鍵されて楽音の発音が開始された後に、ハンマー部材が最終位置から初期位置に回動復帰する際に、ハンマースイッチをオフにした後に、鍵スイッチがオフにならず、オン状態のままで、再び同じ鍵が押鍵されると、楽音の発音が停止されずに、ハンマースイッチが再びオンするので、同一鍵を連続して押鍵するトリル演奏などの連打演奏を行っても、楽音を連続して発音することができるようになっている。
しかしながら、このような従来の電子鍵盤楽器においては、スイッチ基板の下面にハンマー部材によってオン動作するハンマースイッチを設けると共に、スイッチ基板の上面に鍵によってオン・オフ動作する鍵スイッチを設けた構成であるから、鍵が押鍵されて鍵スイッチがオンした後に、ハンマー部材が最終位置に向けて回動変位してハンマースイッチがオンする際に、そのハンマースイッチに対するハンマー部材の衝撃がスイッチ基板の鍵スイッチに伝わり、鍵スイッチが一瞬オフになるという、所謂チャタリングを起こすという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、ハンマー部材によって第2スイッチがオンする際に、その衝撃による振動が第1スイッチに伝わり難くして、第1、第2の各スイッチの動作を安定させることができる電子鍵盤楽器を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、鍵盤シャーシ上に鍵が上下方向に回動可能に配置され、この鍵の下方に対応して配置されたハンマー部材が前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与する電子鍵盤楽器において、前記鍵が押鍵操作された際に当該鍵によってオン動作する第1スイッチを有する第1スイッチ基板と、この第1スイッチ基板の下方に位置して前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位する前記ハンマー部材によってオン動作する第2スイッチを有する第2スイッチ基板と、前記鍵盤シャーシ上に設けられて前記第1スイッチ基板を支持する複数の第1支持部と、前記鍵盤シャーシ上に前記第1支持部よりも低い高さで設けられて前記第2スイッチ基板を支持する複数の第2支持部とを備え、前記複数の第1支持部と前記複数の第2支持部とは、互いの各中間部に対応する位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする電子鍵盤楽器である。
請求項2に記載の発明は、前記複数の第1支持部と前記複数の第2支持部とが、前記鍵の前後方向に位置がずれて設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器である。
請求項3に記載の発明は、前記鍵盤シャーシに、前記第1スイッチ基板の一辺部を係脱可能に係止する複数の第1係合部と、この複数の第1係合部よりも低い位置で前記第2スイッチ基板の一辺部を係脱可能に係止する複数の第2係合部とが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子鍵盤楽器である。
請求項4に記載の発明は、前記複数の第1係合部と前記複数の第2係合部とが、互いの各中間部に対応して前記鍵の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項3に記載の電子鍵盤楽器である。
請求項5に記載の発明は、前記複数の第1支持部と前記複数の第1係合部とが、互いの各中間部に対応して前記鍵の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されており、前記複数の第2支持部と前記複数の第2係合部とは、互いの各中間部に対応して前記鍵の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電子鍵盤楽器である。
この発明によれば、第1スイッチ基板を支持する第1支持部と第2スイッチ基板を支持する第2支持部との距離を十分に離すことができるので、鍵が押鍵されて第1スイッチがオンした後に、ハンマー部材が最終位置に向けて回動変位して第2スイッチがオンする際に、この第2スイッチを有する第2スイッチ基板がハンマー部材によって衝撃を受けても、その衝撃による振動が第1スイッチ基板に伝わり難くい。このため、ハンマー部材によって第2スイッチがオンする際に、その衝撃による振動が第1スイッチに伝わり難くすることができ、これにより第1、第2の各スイッチの動作を安定させることができる。
この発明を適用した電子鍵盤楽器の実施形態1における要部を示した断面図である。 図1の電子鍵盤楽器において鍵盤シャーシ上に第1、第2の各スイッチ基板を取り付けた状態を示した要部の平面図である。 図2の電子鍵盤楽器において鍵盤シャーシ上に第1スイッチ基板のみを取り付けた状態を示した要部の平面図である。 図3のA−A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図2の電子鍵盤楽器において鍵盤シャーシ上に第2スイッチ基板のみを取り付けた状態を示した要部の平面図である。 図5のB−B矢視における要部を示した拡大断面図である。 図1の電子鍵盤楽器において鍵が押鍵操作されてハンマー部材が回動した際に第1スイッチのみがオンした状態を示した断面図である。 図7の状態で更に鍵が押されてハンマー部材が第2スイッチをオンさせた状態を示した断面図である。 この発明を適用した電子鍵盤楽器の実施形態2における要部を示した断面図である。 図9の電子鍵盤楽器において第1スイッチ基板の支持構造を示した要部の拡大断面図である。 図9の電子鍵盤楽器において第2スイッチ基板の支持構造を示した要部の拡大断面図である。
(実施形態1)
以下、図1〜図8を参照して、この発明を適用した電子鍵盤楽器の実施形態1について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1に示すように、合成樹脂製の鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵(白鍵と黒鍵、ただしこの実施形態1では1つの白鍵について説明する。)2と、これら複数の鍵2にそれぞれアクション荷重を付与する複数のハンマー部材(ただし、この実施形態1では1つのみを示す)3と、複数の鍵2によってそれぞれオン動作する複数の第1スイッチ4を有する第1スイッチ基板11と、複数のハンマー部材3によってそれぞれオン動作する複数の第2スイッチ5を有する第2スイッチ基板12とを備えている。
鍵盤シャーシ1は、図1に示すように、楽器本体(図示せず)の底板1a上に配置されるものであり、その前端部(図1では右端部)に前脚部6が底部から上方に突出して形成されている。この前脚部6の上部には、鍵2の横振れを防ぐための鍵ガイド部6aが設けられている。また、この前脚部6の後方(図1では左方)には、図1に示すように、立上り部7が鍵ガイド部6aよりも少し低い高さで形成されている。
この立上り部7には、後述するハンマー部材3の前部側が挿入して上下方向に移動するためのハンマー挿入用の開口部7aが形成されている。この立上り部7の上部には、ハンマー載置部8が後部側(図1では左側)に向けてほぼ水平に形成されている。このハンマー載置部8の下部には、図1に示すように、ハンマー部材3を支持するためのハンマー支持部9が下方に突出して設けられている。このハンマー支持部9には、ハンマー部材3を回動可能に支持する支持軸9aが設けられている。
また、ハンマー載置部8の後部側には、図1に示すように、基板搭載部10が形成されている。この基板搭載部10は、ハンマー載置部8の後端部から垂下された側壁部10aと、この側壁部10aの下部から後方に向けて水平に延びた搭載部10bとを備えている。この基板搭載部10は、後述するように複数の第1スイッチ4が設けられた第1スイッチ基板11と、複数の第2スイッチ5が設けられた第2スイッチ基板12とが、上下に対向して取り付けられるように構成されている。
さらに、鍵盤シャーシ1の後部、つまり基板搭載部10の後部側には、図1に示すように、鍵載置部13がハンマー載置部8よりも少し高い高さで形成されている。この鍵載置部13の上面には、鍵支持部14が形成されている。この鍵支持部14には、鍵2の後端部を上下方向に回動可能に支持する支持軸14aが設けられている。また、この鍵載置部13の後端部には、図1に示すように、鍵盤シャーシ1の後端部を支持する後脚部15が垂下されている。
一方、鍵2は、図1に示すように、その後端部(図1では左端部)が鍵盤シャーシ1の鍵載置部13上に設けられた鍵支持部14の支持軸14aに上下方向に回動可能に支持されている。この鍵2の中間部には、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に配置された後述する第1スイッチ基板11の第1スイッチ4を押圧するためのスイッチ押圧部16が下側に突出して形成されている。
また、鍵2のスイッチ押圧部16の前側(図1では右側)に位置する鍵2の箇所には、図1に示すように、ハンマーガイド部17が鍵2の下側に向けて突出して形成されている。このハンマーガイド部17は、後述するハンマー部材3の前端部に位置する鍵当接部21が摺動可能に挿入し、この挿入した鍵当接部21を鍵2の押鍵操作に応じて上下方向に変位させるように構成されている。
ハンマー部材3は、図1に示すように、ハンマー本体18と、このハンマー本体18の後部(図1では左側部)に設けられた錘部19と、ハンマー本体18の前側上部(図1では右側上部)に設けられてハンマー本体18の回動中心となる合成樹脂製の回動支持部20と、ハンマー本体18の前端部(図1では右端部)に設けられた鍵当接部21と、ハンマー本体18の中間部における上部に設けられて後述する第2スイッチ基板12の第2スイッチ5を押圧するためのスイッチ押圧部22とを備えている。
このハンマー部材3は、図1に示すように、ハンマー本体18の鍵当接部21を鍵盤シャーシ1の下側から立上り部7の開口部7aに挿入させて、ハンマー載置部8の前側(図1では右側)に突出させ、この状態でハンマー本体18の回動支持部20をハンマー載置部8に設けられたハンマー支持部9の支持軸9aに回動可能に取り付けることにより、ハンマー本体18がハンマー支持部9の支持軸9aを中心に上下方向に回動するように構成されている。
また、このハンマー部材3は、図1に示すように、ハンマー本体18の回動支持部20がハンマー支持部9の支持軸9aに回動可能に取り付けられる際に、ハンマー本体18の前端部に設けられた鍵当接部21が鍵2のハンマーガイド部17に摺動可能に挿入され、この状態で鍵当接部21が鍵2の押鍵操作に応じてハンマーガイド部17と共に上下方向に変位することにより、ハンマー支持部9の支持軸9aを中心にハンマー本体18を上下方向に回動させるように構成されている。
これにより、ハンマー部材3は、図1に示すように、鍵2が押鍵されていない初期状態のときに、ハンマー本体18が錘部19の重量によってハンマー支持部9の支持軸9aを中心に反時計回りに回動して、ハンマー本体18の後部が鍵盤シャーシ1の後端下部に設けられたフェルトなどの下限ストッパ23aに当接することにより、所定の下限位置に位置規制されるように構成されている。
また、このハンマー部材3は、図7および図8に示すように、鍵2が上方から押鍵されると、鍵2のハンマーガイド部17によってハンマー本体18の鍵当接部21が錘部19の重量に抗して押し下げられ、これに伴ってハンマー本体18がハンマー支持部9の支持軸9aを中心に時計回りに回動することにより、鍵2にアクション荷重を付与し、この後、ハンマー本体18の後部が鍵盤シャーシ1の鍵載置部13の下面に設けられたフェルトなどの上限ストッパ23bに当接するように構成されている。
ところで、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10には、図1〜図6に示すように、鍵2によってオンする第1スイッチ4を有する第1スイッチ基板11と、ハンマー部材3によってオンする第2スイッチ5を有する第2スイッチ基板12とが、上下方向にに離れて対応した状態でそれぞれ独立して設けられている。
すなわち、第1スイッチ基板11は、図3および図4に示すように、鍵2の配列方向に沿って細長い帯板状に形成されている。この第1スイッチ基板11は、その一辺部(図4では右辺部)が鍵盤シャーシ1の基板搭載部10における側壁部10aの上部に形成された複数の第1係合フック24に係脱可能に係止された状態で、他辺部側(図4では左辺部側)が基板搭載部10上に形成された複数の第1支持ボス25上にビス25aによって取り付けられている。
第2スイッチ基板12は、第1スイッチ基板11と同様、鍵2の配列方向に沿って細長い帯板状に形成されている。この第2スイッチ基板11は、図5および図6に示すように、その一辺部(図6では左辺部)が鍵盤シャーシ1の基板搭載部10における第1係合フック24よりも低い位置、つまり側壁部10aの下部に形成された複数の第2係合フック26に係脱可能に係止されて基板搭載部10の搭載部10b上に配置された状態で、他辺部側(図6では右辺部側)が基板搭載部10上に第1支持ボス25よりも低い高さで形成された複数の第2支持ボス27上にビス27aによって第1スイッチ基板11の下方に離れた状態で取り付けられている。
これにより、第1スイッチ基板11の第1支持ボス25は、図1に示すように、第2スイッチ基板12の第2支持ボス27よりも高く形成されている。また、第1スイッチ基板11の第1係合フック24は、第2スイッチ基板12の第2係合フック26よりも高い位置、つまり基板搭載部10の側壁部10aの上部に形成されている。このため、第1スイッチ基板11は、第2スイッチ基板12の上方に所定間隔Sを隔てて配置されている。
すなわち、第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12との間隔Sは、図1に示すように、第1スイッチ基板11の第1スイッチ4が鍵2のスイッチ押圧部16によって押されて第1スイッチ基板11が下側に撓んだ状態で、第2スイッチ基板12の第2スイッチ5がハンマー部材3のスイッチ押圧部22によって押し上げられて第2スイッチ基板12が上側に撓んだ際に、第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12とが互いに接触しない程度の距離に設定されている。
また、第2スイッチ基板12には、図5に示すように、第1スイッチ基板11の第1支持ボス25が挿入する複数の挿入孔28が第2スイッチ基板12の他辺部(図5では上辺部)に沿って所定間隔で設けられている。すなわち、この複数の挿入孔28は、第1支持ボス25の外径よりも十分に大きく形成され、第1支持ボス25が第2スイッチ基板12に接触することなく挿入するように構成されている。
ところで、第1スイッチ基板11を鍵盤シャーシ1に取り付けるための複数の第1係合フック24と複数の第1支持ボス25とは、図3に示すように、互いの各中間部に対応している。すなわち、複数の第1係合フック24は、複数の第1支持ボス25間の各中間部に対応する位置に設けられており、複数の第1支持ボス25は、複数の第1係合フック24間の各中間部に対応する位置に設けられている。これにより、複数の第1係合フック24と複数の第1支持ボス25とは、第1スイッチ基板11の長手方向つまり鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列された状態で、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に設けられている。
同様に、第2スイッチ基板12を鍵盤シャーシ1に取り付けるための複数の第2係合フック26と複数の第2支持ボス27とは、図5に示すように、互いの各中間部に対応している。すなわち、複数の第2係合フック26は、複数の第2支持ボス27間の各中間部に対応する位置に設けられており、複数の第2支持ボス27は、複数の第2係合フック26間の各中間部に対応する位置に設けられている。これにより、複数の第2係合フック26と複数の第2支持ボス27とは、第2スイッチ基板12の長手方向つまり鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列された状態で、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に設けられている。
また、第1スイッチ基板11の第1係合フック24は、図1、図2および図5に示すように、第2スイッチ基板12の第2係合フック26よりも鍵盤シャーシ1の前側(図5では右側)にずれた位置に設けられている。また、複数の第2係合フック26は、図2および図5に示すように、複数の第1係合フック24間の各中間部に対応する位置に設けられている。これにより、第1、第2の各係合フック24、26は、鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列された状態で、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に設けられている。
さらに、第1スイッチ基板11の第1支持ボス254は、図2、図3および図5に示すように、第2スイッチ基板12の第2支持ボス27よりも鍵盤シャーシ1の後側(図5では左側)にずれた位置に設けられている。また、複数の第2支持ボス27は、図2および図5に示すように、複数の第1支持ボス25間の各中間部に対応する位置にそれぞれ設けられている。これにより、第1、第2の各支持ボス25、27は、第1、第2の各係合フック24、26と同様、鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列された状態で、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に設けられている。
このような第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12とを鍵盤シャーシ1に取り付ける場合には、第2スイッチ基板12を鍵盤シャーシ1に取り付けた後に、第1スイッチ基板11を鍵盤シャーシ1に取り付ける。すなわち、第2スイッチ基板12を取り付ける際には、第2スイッチ基板12に設けられた複数の挿入孔28に、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に設けられた複数の第1支持ボス25をそれぞれ、第2スイッチ基板12に接触させることなく挿入させる。
この状態で、第2スイッチ基板12の一辺部を基板搭載部10の第2係合フック26に係合させて、第2スイッチ基板12の他辺部側を第2支持ボス27上に配置してビス27aによって固定する。この後、第1スイッチ基板11を第2スイッチ基板12の上方に配置して取り付ける。このときには、第1スイッチ基板12の一辺部を基板搭載部10の第1係合フック24に係合させて、第2スイッチ基板12の他辺部側を第2スイッチ基板12の上方に突出した第1支持ボス25上に配置してビス25aによって固定する。これにより、第1スイッチ基板11が第2スイッチ基板12の上方に所定間隔Sだけ離れて対応した状態で、鍵盤シャーシ1に取り付けられる。
ところで、第1スイッチ基板11の第1スイッチ4は、図1および図4に示すように、1つの接点部4aを備え、第1スイッチ基板11の上面に設けられている。この第1スイッチ4は、第1スイッチ基板11上に配置されたゴムシートを備えている。このゴムシートには、ドーム状の膨出部が形成されており、このドーム状の膨出部の内部には、1つの接点部4aが設けられている。この接点部4aは、ゴムシートの膨出部の内部に設けられた可動接点と、第1スイッチ基板11上に設けられた固定接点とを備え、可動接点が固定接点に接離可能に接触するように構成されている。
これにより、第1スイッチ4は、図7に示すように、鍵2が押鍵操作されて鍵2のスイッチ押圧部16によって第1スイッチ基板11上に設けられたドーム状の膨出部が押圧された際に、ドーム状の膨出部が弾性変形し、その内部に設けられた1つの接点部4aの可動接点が第1スイッチ基板11の固定接点に接触することにより、スイッチングしてオン信号を出力するように構成されている。
また、この第1スイッチ4は、鍵2が押鍵操作されて鍵2のスイッチ押圧部16によってドーム状の膨出部が押圧されてオンした状態で、鍵2が最終位置から初期位置に戻る際に、図1に示すように、1つの接点部4aの可動接点が固定接点から離れると、オフ信号を出力し、このオフ信号によって音源に対して消音を指示するキーオフデータが得られるように構成されている。
第2スイッチ基板12の第2スイッチ5は、図1および図6に示すように、2つの接点部5aを備え、第2スイッチ基板12の下面に設けられて、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10における搭載部10bの開口部10cを通して基板搭載部10の下側に突出している。この第2スイッチ5も、第1スイッチ4と同様、第2スイッチ基板12の下面に配置されたゴムシートを備えている。
このゴムシートには、ドーム状の膨出部が下側に突出して形成されており、このドーム状の膨出部の内部には、2つの接点部5a、5bが設けられている。この2つの接点部5a、5bは、ゴムシートの膨出部の内部に設けられた2つの可動接点と、第2スイッチ基板12の下面に設けられた2つの固定接点とを備え、2つの可動接点がそれぞれ2つの固定接点に接離可能に順次接触するように構成されている。
これにより、第2スイッチ5は、図8に示すように、第2スイッチ基板12の下面に配置されて基板搭載部10の下側に突出したゴムシートの膨出部がハンマー部材3のスイッチ押圧部22によって下側から押圧された際に、膨出部が弾性変形して、その内部に設けられた2つの接点部5a、5bの各可動接点が、第2スイッチ基板12の各固定接点に異なるタイミングで順次接触することにより、スイッチングしてオン信号を出力するように構成されている。
すなわち、この第2スイッチ5は、図1および図6に示すように、2つの接点部5a、5bである各可動接点と各固定接点との間の距離がそれぞれ異なって形成されていることにより、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22によってゴムシートの膨出部が押圧されて弾性変形する際に、一方の接点部5aがオンした後に他方の接点部5bがオンし、これにより2つの接点部5a、5bが時間差をもって順次スイッチングするように構成されている。
これにより、この第2スイッチ5は、2つの接点部5a、5bが時間差をもって順次スイッチングすることにより、音源に対して発音の開始を指示するキーオンデータが得られると共に、ハンマー部材3の回動速度、つまり押鍵速度に関するデータであって、楽音の音量や音色などの楽音特性をイニシャル制御するイニシャルタッチデータが得られるように構成されている。
次に、この電子鍵盤楽器において鍵2を押鍵操作したときの作用について説明する。
まず、図1において鍵2を押鍵すると、鍵盤シャーシ1の鍵載置部13上に設けられた鍵支持部14の支持軸14aを中心に鍵2が時計回りに回動する。このときには、鍵2の前端部が鍵ガイド部7によってガイドされながら下側に移動し、鍵2のハンマーガイド部17がハンマー部材3の前端部に位置する鍵当接部21を押し下げる。
これに伴って、ハンマー部材3は、ハンマー本体18の錘部19の重量に抗して、回動支持部20が鍵盤シャーシ1のハンマー載置部8の下面に設けられたハンマー支持部9の支持軸9aを中心にハンマー本体18と共に時計回りに回動するので、ハンマー部材3が鍵2にアクション荷重を付与する。このときには、図7に示すように、鍵2のスイッチ押圧部16が第1スイッチ基板11の第1スイッチ4を押圧してオン信号を出力し、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22が第2スイッチ基板12の第2スイッチ5に接近する。
そして、鍵2が更に押し下げられてハンマー部材3が更に時計回りに回動すると、図8に示すように、鍵2のスイッチ押圧部16が第1スイッチ基板11の第1スイッチ4を押圧し続けてオンさせた状態で、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22が第2スイッチ基板12の第2スイッチ5を押圧する。
このときには、第2スイッチ5の2つの接点部5a、5bが時間差をもって順次スイッチングするので、音源に対して発音の開始を指示するキーオンデータが得られると共に、ハンマー部材3の回動速度、つまり押鍵速度に関するデータであって、楽音の音量や音色などの楽音特性をイニシャル制御するイニシャルタッチデータが得られる。この得られたキーオンデータとイニシャルタッチデータとにより、楽音が発音される。
このように、鍵2のスイッチ押圧部16が第1スイッチ基板11の第1スイッチ4を上方から押圧した状態で、図8に示すように、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22が第2スイッチ基板12の第2スイッチ5を下方から押圧してオンさせるときに、ハンマー部材3によって第2スイッチ基板12に衝撃が加わるが、その衝撃が第1スイッチ基板11にほとんど伝わることがない。
すなわち、第1スイッチ基板11は、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に独立して設けられた第1係合フック24と第1支持ボス25とによって保持されており、第2スイッチ基板12は、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10に独立して設けられた第2係合フック26と第2支持ボス27とによって第1スイッチ基板11から下側に離れて保持されているので、ハンマー部材3によって第2スイッチ基板12が衝撃を受けても、その衝撃が第1スイッチ基板11に伝わり難い。
また、第1スイッチ基板11の第1スイッチ4が鍵2のスイッチ押圧部16によって上方から押圧されて第1スイッチ基板11が下側に撓んだ状態で、第2スイッチ基板12の第2スイッチ5がハンマー部材3のスイッチ押圧部22によって押し上げられて上側に撓んでも、第1スイッチ基板11が第2スイッチ基板12の上方に所定間隔Sだけ離れているので、第2スイッチ基板12が第1スイッチ基板11に接触することがない。
このため、第2スイッチ基板12に対するハンマー部材3の衝撃が第1スイッチ基板11に伝わり難いので、第1スイッチ基板11に設けられた第1スイッチ4が鍵2のスイッチ押圧部16によって押圧されてオンした状態であっても、第1スイッチ4が一瞬オフになるという、所謂チャタリングを起こすことがない。
この後、ハンマー部材3および鍵2が、回動した最終位置から初期位置に戻る際には、ハンマー部材3が、ハンマー本体18の錘部19の重量によって、回動支持部20を支持するハンマー支持部9の支持軸9aを中心に反時計回りに回動すると共に、このハンマー部材3の回動に伴って鍵2が鍵支持部14の支持軸14aを中心に反時計回りに回動する。このときに、図7に示すように、まず、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22が第2スイッチ5から離れて第2スイッチ5をオフにする。
この後、通常演奏の場合には、図1に示すように、ハンマー部材3および鍵2が初期位置に戻るので、鍵2のスイッチ押圧部16が第1スイッチ4から離れ、第1スイッチ4がオフになってオフ信号を出力する。この第1スイッチ4のオフ信号によって楽音の発音が停止されて消音される。また、通常演奏ではなく、同一の鍵2を連続して押鍵する連打演奏の場合には、ハンマー部材3および鍵2が初期位置に復帰する途中で、同じ鍵2が再び押鍵される。
このときには、図7に示すように、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22が第2スイッチ5から離れて第2スイッチ5がオフになった状態で、鍵2のスイッチ押圧部16が第1スイッチ4を押圧して第1スイッチ4をオンさせ続けた状態で、同じ鍵2が再び押鍵される。このため、楽音の発音が停止されずに、第2スイッチ5がハンマー部材3のスイッチ押圧部22によって再び押されてオンするので、連続して楽音が発音される。
このときにも、鍵2のスイッチ押圧部16が第1スイッチ基板11の第1スイッチ4を上方から押圧した状態で、図8に示すように、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22が第2スイッチ基板12の第2スイッチ5を下側から押圧してオンさせるときに、ハンマー部材3によって第2スイッチ基板12に衝撃が加わっても、その衝撃が第1スイッチ基板11に伝わることがないので、第1スイッチ4がチャタリングを起こすことがない。
このように、この電子鍵盤楽器によれば、鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能に配置された鍵2が押鍵操作された際に、その鍵2によってオン動作する第1スイッチ4を有する第1スイッチ基板11と、鍵2の押鍵操作に伴って回動変位して鍵2にアクション荷重を付与するハンマー部材3によってオン動作する第2スイッチ5を有する第2スイッチ基板12とを、互いに離して独立させた状態で鍵盤シャーシ1に設けているので、ハンマー部材3によって第2スイッチ5がオンする際に、ハンマー部材3によって第2スイッチ基板12が衝撃を受けても、その衝撃によって第1スイッチ4が影響を受けないようにすることができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器では、鍵2が押鍵されて第1スイッチ4がオンした後に、ハンマー部材3によって第2スイッチ5がオンする際に、ハンマー部材3によって第2スイッチ5を有する第2スイッチ基板12が衝撃を受けても、第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12とが離れた状態でそれぞれ独立していることにより、ハンマー部材3による衝撃が第1スイッチ基板11に伝わり難い。このため、ハンマー部材3によって第2スイッチ5がオンする際に、その衝撃によって第1スイッチ4が一瞬オフになるというチャタリングを起こすことがなく、第1、第2の各スイッチ4、5のスイッチ動作を安定させることができる。
この場合、第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12とは、上下に対応した状態で、その上下方向に所定間隔Sを隔てて配置されていることにより、第1スイッチ4が鍵2のスイッチ押圧部16によって押圧されて、第1スイッチ基板11が下側に撓んでいる状態で、第2スイッチ基板12がハンマー部材3のスイッチ押圧部22によって押し上げられて上側に撓んでも、第2スイッチ基板12が第1スイッチ基盤11に接触することがない。このため、ハンマー部材3の衝撃が第1スイッチ基板11に伝わることがないので、第1スイッチ基板11の第1スイッチ4が鍵2のスイッチ押圧部16によって押圧されて第1スイッチ基板11が下側に撓んでいても、ハンマー部材3による衝撃によって第1スイッチ4がチャタリングを起こすことがない。
また、第1スイッチ基板11は、鍵盤シャーシ1に独立して設けられた複数の第1支持ボス25に取り付けられていると共に、この第1スイッチ基板11の一辺部が鍵盤シャーシ1に設けられた第1係合フック24に係脱可能に係止されており、また第2スイッチ基板12は、鍵盤シャーシ1に第1支持ボス25よりも低い高さで独立して設けられた複数の第2支持ボス27に取り付けられていると共に、この第2スイッチ基板12の一辺部が鍵盤シャーシ1における第1係合フック24よりも低い位置に設けられた第2係合フックに係脱可能に係止されているので、第1、第2の各スイッチ基板11、12をそれぞれ独立させて鍵盤シャーシ1に設けることができ、これによっても第2スイッチ基板12がハンマー部材3によって衝撃を受けても、その衝撃が第1スイッチ基板11に伝わり難くすることができる。
さらに、第1スイッチ基板11の一辺部が鍵盤シャーシ1に設けられた第1係合フック24に係脱可能に係止されているので、第1スイッチ基板11の振動を吸収しやすくすることができ、また第2スイッチ基板12の一辺部が鍵盤シャーシ1に設けられた第2係合フックに係脱可能に係止されているので、第2スイッチ基板12の振動を吸収しやすくすることができるほか、第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12とのビス止め箇所を削減することができると共に、第1スイッチ基板11の一辺部と第2スイッチ基板12の一辺部とを容易に鍵盤シャーシ1に対して固定することができ、これにより第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12との組み立て作業性を向上させることができる。
また、この電子鍵盤楽器では、鍵盤シャーシ1上に設けられて第1スイッチ基板11を支持する複数の第1支持ボス25と、鍵盤シャーシ1上に第1支持ボス25よりも低い高さで設けられて第2スイッチ基板12を支持する複数の第2支持ボス27とが、互いの各中間部に対応する位置にそれぞれ設けられていることにより、第1支持ボス25と第2支持ボス27との各距離を十分に離すことができる。このため、ハンマー部材3によって第2スイッチ基板12が衝撃を受けた際に、その衝撃による振動が第1スイッチ4に伝わり難くすることができ、これによっても第1、第2の各スイッチ4、5の動作を安定させることができる。
この場合、複数の第1支持ボス25と複数の第2支持ボス27とは、鍵2の前後方向に位置がずれて設けられ、これにより鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列されているので、複数の第1支持ボス25と複数の第2支持ボス27とを互いの中間位置に単に設けた場合に比べて、第1支持ボス25と第2支持ボス27との距離を更に長くすることができ、これによりハンマー部材3によって第2スイッチ基板12が衝撃を受けた際に、その衝撃による振動が、より一層、第1スイッチ4に伝わり難くすることができる。
また、第1スイッチ基板11の一辺部を係脱可能に係止する複数の第1係合フック24と、この複数の第1係合フック24よりも低い位置で第2スイッチ基板12の一辺部を係脱可能に係止する複数の第2係合フック26とが、互いの各中間部に対応して鍵2の前後方向に位置がずれた状態で、鍵盤シャーシ1にそれぞれ設けられ、これにより鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列されているので、第1係合フック24と第2係合フック26との各距離を十分に長く離すことができ、これによってもハンマー部材3によって第2スイッチ基板12が衝撃を受けた際に、その衝撃による振動が第1スイッチ4に伝わり難くすることができる。
さらに、複数の第1支持ボス25と複数の第1係合フック24とは、互いの各中間部に対応して鍵2の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列されているので、複数の第1支持ボス25と複数の第1係合フック24とによって効率良く第1スイッチ基板11の取付強度を確保することができる。また、複数の第2支持ボス27と複数の第2係合フック26とが、互いの各中間部に対応して鍵2の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより鍵2の配列方向に沿って千鳥状に配列されているので、複数の第2支持ボス27と複数の第2係合フック26とによって第2スイッチ基板12の取付強度を確保することができる。
また、この電子鍵盤楽器によれば、第1スイッチ4が1つの接点部4aを備えており、第2スイッチ5が異なるタイミングで順次オン動作する2つの接点部5a、5bを備えているので、鍵2が押鍵されて第1スイッチ4がオンした後に、ハンマー部材3によって第2スイッチ5がオンする際に、この第2スイッチ5の2つの接点部5a、5bが異なるタイミングで時間差をもって順次オンし、これにより音源に対して発音の開始を指示するキーオンデータと、ハンマー部材3の回動速度に応じて楽音の音量や音色などの楽音特性をイニシャル制御するイニシャルタッチデータと、を得ることができるので、楽音を良好に発音することができる。
この場合、鍵2が押された後に初期位置に復帰する際に、第1スイッチ4の接点部4aがオフになることにより、楽音の発音を停止させる消音データを得ることができるので、通常演奏の際に、第1スイッチ4によって楽音を消音することができるほか、同一の鍵2を連続して押鍵する連打演奏の場合には、ハンマー部材3のスイッチ押圧部22が第2スイッチから離れて第2スイッチ5がオフになった後に、鍵2のスイッチ押圧部16が第1スイッチ4をオンさせて楽音が発音されている状態で、再び同じ鍵2が押鍵されると、楽音の発音が停止されずに、第2スイッチ5がハンマー部材3のスイッチ押圧部22によって再び押されてオンすることにより、連続して楽音を発音することができる。
(実施形態2)
次に、図9〜図11を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図8に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子鍵盤楽器は、図9に示すように、第1スイッチ基板11と第2スイッチ基板12とを鍵盤シャーシ1に対して取り付けるための取付構造が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1と同じ構成になっている。
この場合にも、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10における側壁部10aの上部には、第1スイッチ基板11の一辺部(図9では右辺部)を係脱可能に係止する複数の第1係合フック24が設けられている。また、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10上には、第1スイッチ基板11の他辺部側(図9では左辺部側)をビス25aによって取り付けるための複数の第1支持ボス25が設けられている。
そして、第1スイッチ基板11は、図10に示すように、その一辺部(図10では右辺部)がゴムなどの第1緩衝部材30を介して第1係合フック24に係止されていると共に、他辺部側(図10では左辺部側)がゴムなどの第2緩衝部材31を介して第1支持ボス25上にビス25aによって取り付けられている。この場合、第1緩衝部材30は、断面がコ字形状に形成され、第1係合フック24に対応する箇所の第1スイッチ基板11の一辺部を包み込むように形成されている。また、第2緩衝部材31は、第1支持ボス25に対応する箇所の第1スイッチ基板11の上下両面に配置されている。
同様に、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10における側壁部10aの下部には、第2スイッチ基板12の一辺部(図9では右辺部)を係脱可能に係止する複数の第2係合フック26が設けられている。また、鍵盤シャーシ1の基板搭載部10上には、第2スイッチ基板12の他辺部側(図9では左辺部側)をビス27aによって取り付けるための複数の第2支持ボス27が設けられている。
そして、第2スイッチ基板12は、図11に示すように、その一辺部(図11では右辺部)がゴムなどの第3緩衝部材32を介して第2係合フック26に係止されていると共に、他辺部側(図11では左辺部側)がゴムなどの第4緩衝部材33を介して第2支持ボス27上にビス27aによって取り付けられている。この場合にも、第3緩衝部材32は、断面がコ字形状に形成され、第2係合フック26に対応する箇所の第2スイッチ基板12の一辺部を包み込むように形成されている。また、第4緩衝部材33は、第2支持ボス27に対応する箇所の第2スイッチ基板12の上下両面に配置されている。
このような電子鍵盤楽器によれば、実施形態1と同様の作用効果あるほか、第1スイッチ基板11が第1緩衝部材30を介して第1係合フック24に係止されていると共に、第2緩衝部材31を介して第1支持ボス25にビス止されており、第2スイッチ基板12が第3緩衝部材32を介して第2係合フック26に係止されていると共に、第4緩衝部材33を介して第2支持ボス27にビス止されているので、第2スイッチ基板12がハンマー部材3によって衝撃を受けた際に、第3、第4の各緩衝部材32、33によって第2スイッチ基板12に対する衝撃を緩衝することができると共に、第2スイッチ基板12が受けた衝撃が第1スイッチ基板11に伝わるのを更に第1、第2の各緩衝部材30、31によって緩衝することができる。
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
3 ハンマー部材
4 第1スイッチ
4a 1つの接点部
5 第2スイッチ
5a、5b 2つの接点部
10 基板搭載部
11 第1スイッチ基板
12 第2スイッチ基板
24 第1係合フック
25 第1支持ボス
26 第2係合フック
27 第2支持ボス
30〜33 第1〜第4の各緩衝部材
S 第1スイッチ基板と第2スイッチ基板との間隔

Claims (5)

  1. 鍵盤シャーシ上に鍵が上下方向に回動可能に配置され、この鍵の下方に対応して配置されたハンマー部材が前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位して前記鍵にアクション荷重を付与する電子鍵盤楽器において、
    前記鍵が押鍵操作された際に当該鍵によってオン動作する第1スイッチを有する第1スイッチ基板と、この第1スイッチ基板の下方に位置して前記鍵の押鍵操作に伴って回動変位する前記ハンマー部材によってオン動作する第2スイッチを有する第2スイッチ基板と、前記鍵盤シャーシ上に設けられて前記第1スイッチ基板を支持する複数の第1支持部と、前記鍵盤シャーシ上に前記第1支持部よりも低い高さで設けられて前記第2スイッチ基板を支持する複数の第2支持部とを備え、
    前記複数の第1支持部と前記複数の第2支持部とは、互いの各中間部に対応する位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 前記複数の第1支持部と前記複数の第2支持部とは、前記鍵の前後方向に位置がずれて設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
  3. 前記鍵盤シャーシには、前記第1スイッチ基板の一辺部を係脱可能に係止する複数の第1係合部と、この複数の第1係合部よりも低い位置で前記第2スイッチ基板の一辺部を係脱可能に係止する複数の第2係合部とが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子鍵盤楽器。
  4. 前記複数の第1係合部と前記複数の第2係合部とは、互いの各中間部に対応して前記鍵の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項3に記載の電子鍵盤楽器。
  5. 前記複数の第1支持部と前記複数の第1係合部とは、互いの各中間部に対応して前記鍵の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されており、前記複数の第2支持部と前記複数の第2係合部とは、互いの各中間部に対応して前記鍵の前後方向に位置がずれた状態で設けられ、これにより前記鍵の配列方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電子鍵盤楽器。

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