JP2011013249A - スピーカシステムを備えるカラオケシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカシステムを備えるカラオケシステムに関し、各スピーカユニット間におけるクロスオーバー帯域の周波数特性を随時変更可能として、歌唱者に満足感を演出する。
【解決手段】中高音域の再生出力を担当する第1スピーカユニット14及び低音域の再生出力を担当する第2スピーカユニット15が配置され、当該第1スピーカユニット14を駆動部17により前後に移動自在とさせ、演奏の際に、設定手段47が演奏楽曲の属性情報(ジャンル)若しくは演奏条件(キー/テンポ)、歌唱者の属性情報(性別)又は顧客IDに基づき、位置設定テーブル53、移動距離テーブル54を参照して移動距離を設定値47Aとし、当該設定値47Aに基づき駆動制御手段48が駆動量を演算し、駆動部17により第1スピーカユニット14を前後に移動させる構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、同一周波数成分を含んだ異なる周波数帯域の再生出力をそれぞれ分担する複数のスピーカユニットで構成されたスピーカシステムを備えるカラオケシステムに関する。
近年、オーディオシステムやカラオケ装置は音質向上のために複数のスピーカユニットで一のスピーカを構成し、各スピーカユニット間におけるクロスオーバー周波数の設定や配置位置の設定により低周波数帯から中高音周波数帯までを再生出力させることが一般的となっている。
従来、オーディオシステムにおけるスピーカは、複数のスピーカユニットで構成されているものが多く、例えば下記特許文献1に示されるようなスピーカシステムが提案されている。特許文献1に開示されているスピーカシステムは、ウーハとツイータの各スピーカユニットで構成した場合に、ウーハをツイータの前方に配置するというものである。
一般に使用されているダイナミックス型のスピーカユニットは、周知のように、アンプから供給される音響電流をボイスコイルを経由して振動板で機械振動に変換し、さらに空気振動に再変換して空気の粗密波を作り出すもので、複数のスピーカユニットでシステムを構成する場合、音質向上のために低音域から中高音域までをできるだけフラットな周波数特性が得られるようにすることを課題として設計され、また、音像位置に違和感を生じさせないためにウーハとツイータの奥行きの配置、すなわち各スピーカユニット間の振動板の位置を調整して配置させる設計がなされている。
実開昭58−107683号公報
ところで、複数のスピーカユニットで構成されているスピーカシステムでは、上述のように周波数特性をできるだけフラットとする分、クロスオーバー周波数の前後における各スピーカユニット間で重なる部分のクロスオーバー帯域が広くなる傾向にある。このクロスオーバー帯域の部分では、干渉を生じ、この干渉した状態の周波数特性となる。
例えば、2ウエイスピーカシステムの場合にウーハとツイータ間で上記クロスオーバー帯域に音声の周波数成分が含まれ、カラオケ装置では、再生出力される歌唱音声は干渉された状態で聞こえるが、歌唱者は自身が歌唱して直接に認識する音声とスピーカシステムより聞こえてくる音声とのずれで心地よく感じたり、違和感を感じたりする。これは、演奏楽曲のジャンル、キー/テンポや歌唱者の声質によっても異なってくるものである。
しかしながら、上記クロスオーバー帯域での周波数特性は、各スピーカユニットの配置位置が固定されている状態では一定であり、歌唱者による歌唱はスピーカシステム固有の上記クロスオーバー帯域の周波数特性で定まり、違和感を感じても為すすべがないという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、各スピーカユニット間で再生出力するクロスオーバー帯域の周波数特性を随時変更可能として、歌唱における歌唱者に応じた満足感を演出するスピーカシステムを備えるカラオケシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、同一周波数成分を含んだ異なる周波数帯域の再生出力をそれぞれ分担した複数のスピーカユニットと、前記複数のスピーカユニットのうち、所定のスピーカユニットを前後に移動させる駆動部と、前記各スピーカユニットのそれぞれの音源体の相対位置を変化させる移動距離から駆動量を演算して前記駆動部に指示する駆動制御手段と、演奏楽曲毎に前記移動距離を設定することができる設定手段と、有するスピーカシステムを備える構成とする。
請求項2の発明では、前記設定手段は、演奏楽曲の属性情報若しくは演奏条件、顧客の属性情報の何れかの設定条件と、前記移動距離とが関連付けられたテーブルを備え、この設定条件に基づき、当該テーブルを参照して前記移動距離を設定可能とする構成である。
請求項3の発明では、さらに、顧客IDを取得するための顧客ID取得手段を備え、前記設定手段は、演奏楽曲の属性情報若しくは演奏条件、顧客の属性情報又は顧客IDの何れかの設定条件と、前記移動距離とが関連付けられたテーブルを備え、当該何れかの設定条件を取得し、この取得した設定条件に基づき、当該テーブルを参照して前記移動距離を設定する構成である。
請求項1の発明によれば、複数のスピーカユニットが同一周波数成分を含んだ異なる周波数帯域の再生出力をそれぞれ分担し、所定のスピーカユニットを前後に移動させるスピーカシステムを備え、演奏楽曲毎に移動距離を設定して、各スピーカユニットのそれぞれの音源体の相対位置を変化させる構成とすることにより、各スピーカユニット間で再生出力するクロスオーバー帯域の周波数特性を随時変更させることから干渉の程度を変更することができ、歌唱者自身の歌唱による直接に認識する音声とスピーカシステムより聞こえてくる音声との関係による歌唱の満足感を演出することができるものである。
請求項2の発明によれば、請求項1のスピーカシステムをカラオケシステムに使用して、所望のスピーカユニットに対して移動距離を設定するに際して、演奏楽曲の属性情報若しくは演奏条件、顧客の属性情報の何れかの設定条件に基づき、上記移動距離とが関連付けられたテーブルを参照して当該移動距離を設定可能とさせる構成とすることにより、自動若しくは歌唱者の発意で各スピーカユニット間で再生出力するクロスオーバー帯域の周波数特性を随時変更させることができるものである。
請求項3の発明によれば、請求項1のスピーカシステムをカラオケシステムに使用して、所望のスピーカユニットに対して移動距離を設定するに際して、顧客IDを取得し、演奏楽曲の属性情報若しくは演奏条件、顧客の属性情報又は顧客IDの何れかの設定条件に基づき、上記移動距離とが関連付けられたテーブルを参照して当該移動距離を設定可能とさせる構成とすることにより、完全な自動で各スピーカユニット間で再生出力するクロスオーバー帯域の周波数特性を随時変更させることができるものである。
本発明に係るカラオケシステムの備えるスピーカシステムの構成図である。 図1のスピーカシステムにおける原理説明図である。 本発明に係るカラオケシステムのブロック構成図である。 図3のカラオケシステムにおける位置設定テーブルの説明図である。 図3のカラオケシステムにおける移動距離テーブルの説明図である。 図3における楽曲選曲の際のスピーカ移動の設定の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図により説明する。本実施形態では、スピーカシステムを2つのスピーカユニットで構成してウーハとツイータの2ウエイスピーカシステムの場合として説明するが、3ウエイや4ウエイのマルチウエイスピーカシステムにおいても適用することができるものである。
そして、各マルチウエイのスピーカシステムにおける各スピーカユニット間のクロスオーバー周波数は、通常市販されているスピーカシステムと同様の設定範囲であり、特異なクロスオーバー周波数のものではない。したがって、ここでは例えば2ウエイの場合として、ウーハがいわゆる低音域の周波数帯(例えば、20Hz〜3.5KHz)を担当し、ツイータが中高音域の周波数帯(例えば、2KHz〜20KHz)を担当するものとしている。したがって、低音域の周波数帯と中高音域の周波数帯との異なる周波数帯域の担当があるものの、2KHz〜3.5KHzが同一周波数成分を含んだ周波数帯域となる。
なお、本発明において、「同一周波数成分を含んだ異なる周波数帯域」とは、異なる周波数の帯域同士であっても、このように部分的に周波数帯域が重複するか、あるいは、周波数帯域を包含するかの関係にある複数の周波数帯域でも構わない。
また、本実施形態では、スピーカユニットのうち、ツイータのスピーカユニット(第1スピーカユニット)を移動自在として説明するが、ツイータにおける音源体の位置とウーハにおける音源体の位置との前後方向の差は相対的なもので何れを移動自在としてもよく、ウーハのスピーカユニット(第2スピーカユニット)を移動自在としても同様である。なお、本発明はこれに限定されず、何れのスピーカユニットをも移動自在として、各音源体の相対位置を変えるように構成しても構わない。
図1に、本発明に係るカラオケシステムの備えるスピーカシステムの構成図を示すと共に、図2に図1のスピーカシステムにおける原理説明図示す。図1において、スピーカシステム11は、第1エンクロージャ12内に収められる第1スピーカユニット14と、第2エンクロージャ13内に収められる第2スピーカユニット15を備える。第1エンクロージャ12は、例えば密閉型であり、第2エンクロージャ13はバスレフ型でポートが形成される。
第1スピーカユニット14及び第2スピーカユニット15は、上記のように同一周波数成分を含んだ異なる周波数帯域の再生出力をそれぞれ分担する。本実施例では、上記第1スピーカユニット14がツイータとして中高音域の周波数帯を担当し、第2スピーカユニット15がウーハとして低音域の周波数帯を担当し、それぞれの中高音域と低音域の領域間において、周波数成分が部分的に重複するクロスオーバー帯域が存在する。なお、第2スピーカユニット15をフルレンジのものとし、第1スピーカユニットの周波数帯域を包含してもよい。
上記第1スピーカユニット14と第2スピーカユニット15は、図のように、再生出力面14B,15Bを同一方向として配置される。上記第1スピーカユニット14を収納した第1エンクロージャ12には、可動係合部16Aが設けられ、上記同一方向の基軸上に可動軌道部16B上で係合し、駆動部17の駆動により当該可動軌道部16B上で前後に移動自在とされる。
例えば、可動軌道部16Bをボールネジとし、駆動部17がこれを回転させるモータで構成した場合、駆動部17の駆動量(回転量)で第1スピーカユニット14(第1エンクロージャ12)がこれに応じた移動距離で移動する。なお、当該第1スピーカユニット14(第1エンクロージャ12)を移動させる可動係合部16A、可動軌道部16B及び駆動部17の手段内容を問うものではなく、何れの手段を適用させてもよい。
上記第1スピーカユニット14(第1エンクロージャ12)を移動させることは、第1スピーカユニット14の音源体(厳密には振動板)14Aと、第2スピーカユニット15の音源体(厳密には振動板)15Aの位置とを相対的に変化せるもので、これによって、第1スピーカユニット14と第2スピーカユニット15とのクロスオーバー帯域において、両ユニット間の位相差の変化により、干渉の程度を変えることができるものである。
すなわち、例えば、図2(A)に示す、同じ向きで配置された第1スピーカユニット14及び第2スピーカユニット15において、第1スピーカユニット14の出力軸線上に設けられた聴取点Aに対して、第1スピーカユニット14の音源体(厳密には振動板)14Aを第2スピーカユニット15の音源体(厳密には振動板)15Aと略同じに位置させたときの聴取点Aまでの距離がL1であり、第1スピーカユニット14をその出力面方向の基軸上に沿って(聴取点A側)移動させたときの聴取点Aまでの距離L2となった場合に各音源体14A,15A間で相対位置差R(L1−L2)となる。
なお、本実施例では、駆動部17は第1スピーカユニット14を出力面方向の基軸上沿って前後に移動させているが、本発明はこれに限定されず、必ずしも基軸上、すなわち出力面に対して直角方向で前後に移動させる場合に限らず、斜め角度の軸線上で前後に移動させるように構成しても構わない。
また、本実施例の場合、図中では、聴取点Aは第2スピーカユニット15の出力面の基軸上に存在していないが、第1スピーカユニット14及び第2スピーカユニット15との間の距離(L0)が上記距離L1とに比べて十分に小さい値(L1>>L0)となっており、出力軸線上にあるものとみなすことができる。したがって、第1スピーカユニット14の音源体14Aから聴取点Aまでの移動前距離L1と移動後距離L2の差(L1−L2)を、そのまま第1スピーカユニット14の音源体14Aから聴取点Aまでの距離と、第2スピーカユニット15の音源体15Aから聴取点Aまでの距離との差(L1−L2)とすることができるものであり、この差が相対位置差Rとなる。
そして、図2(B)に示すように、聴取点Aでは、第1スピーカユニット14の音源体14Aと第2スピーカユニット15の音源体15Aから出力される上記クロスオーバー帯域における同じ周波数成分の音が、第1スピーカユニット14では上記相対位置差Rに応じた時間(T0)分早く到達し、結果、位相もずれる。第2スピーカユニット15の位相は固定となっているため、このずれた分で干渉の程度が変化することとなり、このときの周波数特性と、各音源体14A,15Aの位置が同位置(L2同士)のときの干渉状態における周波数特性とは異なったものとなる。なお、位相のずれは、時間(T0)によっては同一位相になってしまう場合もあるため、相対位置差Rが所定値以下になるように構成するのが良い。例えば、第1スピーカユニット14の移動距離を、第2スピーカユニット15との各音源体14A,15Aを同位置としたときを基準として、±15mmの範囲において所定段階で変化させることで、各段階毎に周波数特性を変化させることができるものである。
そこで、図3に本発明に係るカラオケシステムのブロック構成図を示すと共に、図4に図3のカラオケシステムにおける位置設定テーブルの説明図を示し、図5に図3のカラオケシステムにおける移動距離テーブルの説明図を示す。図3に示すカラオケシステム31の構成については、本発明の要旨と直接関連しない要素部分であっても、従前のカラオケシステムにおいても大部分が適用可能であることを示すために、システム全体を説明する。
図3において、カラオケシステム31は、主要装置としてのカラオケ本体32に有線又は無線で外部接続されるものとして、表示部33、ミキシングアンプ34、マイク35、スピーカ部36、操作部37及び遠隔入出力端末38を備えると共に、上記駆動部17を備える。当該遠隔入出力端末38は顧客ID取得手段39及び楽曲選曲手段40を備える。
上記表示部33は、通常の楽曲選曲表示やカラオケ演奏時の映像、歌詞テロップを表示するもので、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、その他種々のディスプレイを採用することができる。
上記スピーカ部36は、上記スピーカシステム11の第1スピーカユニット14と第2スピーカユニット15と同様に第1スピーカユニット14を移動させる場合として構成される。当該スピーカ部36は、モノラル再生、ステレオ再生の何れでもよく、ステレオ再生の場合には、左右でそれぞれ第1及び第2スピーカユニット14,15を備えて左右両方の第1スピーカユニット14を同時に移動させる。
上記ミキシングアンプ34は、カラオケ本体32より送られてくる演奏データとマイク35からの音声信号をミキシングし、当該ミキシングした音響電流を増幅してスピーカ部36の第1スピーカユニット14及び第2スピーカユニット15より再生出力する。当該第1及び第2スピーカユニット14,15は音響電流をそれぞれ担当する周波数帯に応じてアッテネータで設定されたクロスオーバー周波数のバンドパスフィルタでフィルタリングして再生出力する。
上記操作部37は、後述の設定手段47に対して第1スピーカユニット14を移動させる移動距離を例えばボリウムによりマニュアル操作で設定するためのものである。例えば、歌唱者が所定楽曲の歌唱時にマニュアル操作して自己の心地よく歌唱しやすい第1スピーカユニット14の位置を設定することができるものである。この設定したスピーカ位置を、第1スピーカユニット14のデフォルトに対する移動距離として、顧客IDに関連付けて登録しておくことができる(図4で説明する)。その際に当該スピーカ位置を表示部33に表示させることとしてもよい。
上記遠隔入出力端末38は、図示しない端末送受信部により、カラオケ本体12に対して有線方式ないし無線方式(IR方式やブルートゥース(登録商標)機構のピコネット接続方式など)を利用してデータ授受を行うためのもので、顧客ID取得手段39及び楽曲選曲手段40を適宜備え、図示しない端末表示部をも備える。端末表示部は、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチセンサとを積層して入出力用とし、表示されるアイコン等に対応して当該タッチセンサにより楽曲の選択などのデータを入力することができるGUIのユーザインタフェース機能を有するものである。
上記顧客ID取得手段39は、例えば利用者の所持する顧客カードに顧客IDが記憶され、当該顧客カードより顧客IDを読み取って取得し、後述のRAM(43)に記憶するプログラム乃至電子回路である。上記遠隔入出力端末38の楽曲選曲手段40は、上記ユーザインタフェース機能等により利用者に楽曲を検索させ、選曲させるプログラムである。そして、利用者の選曲した楽曲の楽曲IDが後述のRAM(43)の予約待ち行列(50)に記憶される。その際、一例として、演奏時に第1スピーカユニット14を移動させるか否かの選択等を行わせる(図6で説明する)。
上記カラオケ本体32は、バス40、中央制御部41、ROM42、RAM43、映像再生制御部44、音楽演奏制御部45、記憶部46、設定手段47、駆動制御手段48及び送受信部49を備える。上記RAM43には予約待ち行列50等の記憶領域が形成され、上記記憶部46には楽曲DB(楽曲データベース)51、映像DB52、位置設定テーブル53及び移動距離テーブル54が記憶される。
上記中央制御部41は、このシステムを統括的に処理制御する物理的なCPUであり、ROM42に記憶されているプログラムに基づくアルゴリズム処理を行う。上記RAM43は、上記予約待ち行列50や図示しない取得した顧客IDなどの記憶領域が形成されると共に、種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。
ここで、上記予約待ち行列50は、遠隔入出力端末38の楽曲選曲手段40により選曲された楽曲(曲名、アーチスト名、楽曲ID)を順番に記憶しておき、順番に演奏させるものである。また、予約待ち行列50には、選曲の際に適宜設定されたスピーカ移動の条件等が付帯される。
上記映像再生制御部44は、演奏時に、映像DB52より抽出された所定数のシーン映像データ及び楽曲コードで楽曲DB51より抽出された歌詞テロップデータ(歌詞文字データ)を当該楽曲の音符データに同期させて表示部33に出力する電子回路である。上記音楽演奏制御部45は、楽曲コードで楽曲DB51より抽出された音符データをデジタル再生し、アナログ変換してミキシングアンプ34に出力する電子回路である。
上記記憶部46に記憶されている楽曲DB51は、楽曲毎に、音符データ及び歌詞データを格納するもので、具体的には、楽曲ID、曲名、ジャンル及びアーチストID(アーチスト名)が関連付けられた楽曲テーブルを有し、楽曲毎に、楽曲IDで管理される所定データ形式のカラオケ楽曲の音符データ(例えば、MIDI(登録商標)形式の音符データ)及び歌詞データ(歌詞テロップデータ)が同期されて構成される楽曲データ(ファイル)について楽曲IDをファイル名としてそれぞれ格納したデータベースであり、映像DB52に格納された当該楽曲毎の背景映像を表示するための所定数のシーン映像を割り当てる割当データが関連付けられる。上記記憶部46に記憶されている当該映像DB52は、背景映像表示のための所定数のシーン映像データを所定数格納するデータベースである。
上記設定手段47は、演奏楽曲毎に第1スピーカユニット14を移動させる移動距離の設定値47Aを駆動制御手段48に送出するもので、その際にRAM43の予約待ち行列50に付帯されているスピーカ移動の条件に基づき、後述の位置設定テーブル53及び移動距離テーブル54を参照して当該設定値47Aを特定するプログラムである。また、当該設定手段47は、上記操作部37による例えばボリウムからの操作量に応じた上記設定値47Aを特定する。
上記駆動制御手段48は、設定手段47から送られてくる設定値47Aに応じて、第1スピーカユニット14と第2スピーカユニット15のそれぞれの音源体14A,15Aの相対位置を変化させる移動距離から上記駆動部17に対する駆動量を演算して当該駆動部17を制御するプログラムないし電子回路である。
上記送受信部49は、遠隔入出力端末38との間で有線方式ないし無線方式(IR方式やブルートゥース(登録商標)機構のピコネット接続方式など)を利用してデータ授受を行うためのもので、そのための電子回路及びプログラムである。
上記記憶部46に記憶される位置設定テーブル53は、演奏楽曲の属性情報(ジャンル)若しくは演奏条件(キー/テンポ)、顧客の属性情報(性別)又は顧客IDの何れかの設定条件と、第1スピーカユニット14のスピーカ位置とが関連付けられたテーブルである。例えば図4(A)に示すように、楽曲の属性情報のジャンル(例えば演歌、ポップス、ロックなど)を条件としてジャンル毎の第1スピーカ14の位置Rを予め関連付けておいた位置設定テーブル53Aとする。
また、例えば図4(B)に示すように、歌唱者が男性か、女性かの性別条件と第1スピーカユニット14の位置Rとを関連付けた位置設定テーブル53Bとする。この場合、歌唱者が男性か、女性かの条件は、歌唱者が選曲時に設定するものとしてもよく、また、利用者毎に顧客IDを付して住所、氏名、性別等を図示しない顧客DBに登録させておき、選曲時に顧客IDで選曲を行わせることで当該顧客IDに関連付けられた利用者情報に基づくものとしてもよい。
さらにまた、例えば図4(C)に示すように、楽曲演奏のキーの設定値(デフォルト値)や変更値の条件と第1スピーカユニット14の位置Rとを関連付けた位置設定テーブル53Cとする。当該キーの設定、変更は、楽曲の選曲時に選曲者によって行われる(図6で説明する)。
また、例えば図4(D)に示すように、楽曲演奏のテンポの設定値(デフォルト値)や変更値の条件と第1スピーカユニット14の位置Rとを関連付けた位置設定テーブル53Dとする。当該テンポの設定、変更は、楽曲の選曲時に選曲者によって行われる(図6で説明する)。
また、例えば図4(E)示すように、顧客IDの条件と第1スピーカユニット14の位置Rとを関連付けた位置設定テーブル53Eとする。この場合、図4(B)と同様に、利用者毎に顧客IDを付して住所、氏名、性別等を登録させておき、利用者が顧客IDに基づいて、上述のように、独自にスピーカ位置Rの移動距離として登録し、テーブル作成の際に、図示しないテーブル作成手段により当該移動距離をスピーカ位置Rに変換して予めテーブルとしておくものである。なお、本発明では、顧客ID毎にさらに楽曲IDを対応付けて、楽曲ごとに位置Rを設定してもよく、また、直接に顧客IDと移動距離とを関連付けたテーブルとしてもよいものである。
上記記憶部46に記憶される移動距離テーブル54は、図5に示すように、移動対象の第1スピーカユニット14の位置Rと移動距離(mm)とを予め関連付けておいたものである。当該移動距離テーブル54と上記位置設定テーブル53とにより、演奏楽曲の属性情報若しくは演奏条件、顧客の属性情報又は顧客IDの何れかの設定条件と、移動距離とが関連付けられたテーブルとなる。当該移動距離テーブル54は、第1スピーカユニット14の音源体14Aと第2スピーカユニット15の音源体15Aとの位置が略同一のときを基準(ゼロ)として、「+」を図2に示す聴取点Aの方向に移動させることを意味させ、「−」を逆に第2スピーカユニット15の音源体15Aより後方に位置させる場合を意味させている。
続いて、図6に、図3における楽曲選曲の際のスピーカ移動の設定の説明図を示す。この実施形態では、上記位置設定テーブル53を、図4(A)〜(E)に示す総ての位置設定テーブル53A〜53Eを備えたものとして説明する。図6は、遠隔入出力端末38における楽曲の選曲をさせる表示であり、キー設定やテンポ設定を可能としている。
そして、スピーカ移動をさせるか否かの設定を可能とすると共に、そのときの条件(演奏楽曲の属性情報(ジャンル)若しくは演奏条件(キー/テンポ)、顧客の属性情報(性別)又は顧客ID)を選択させるものである。この設定、選択は、選曲として転送されたときに、例えば予約待ち行列50に付帯される。
そこで、演奏に際して、第1スピーカユニット14を移動させる動作を説明する。まず、楽曲の演奏時に、設定手段47が予約待ち行列50に付帯されているスピーカ移動の条件から、位置設定テーブル53(53A〜53E)を参照してスピーカ位置Rを特定し、当該スピーカ位置Rに基づき、移動距離テーブル54を参照して移動距離を特定して設定値47Aとし、当該設定値47Aを駆動制御手段48に送出する。
例えば、条件を楽曲のジャンルとされており、当該ジャンルが上記演奏楽曲の属性情報より演歌と識別したときに、位置設定テーブル53Aを参照してスピーカ位置R(+R2)を特定し、移動距離テーブル54を参照してスピーカ位置R(+R2)に対応する移動距離(+6mm)を特定し、これを設定値47Aとするものである。そして、駆動制御手段48が設定値47Aに応じた移動距離から駆動量を演算し、駆動制御信号として駆動部17を駆動させ、第1スピーカユニット14を前方+6mmの位置に移動させるものである。
このように、各スピーカユニット間で再生出力するクロスオーバー帯域の周波数特性を演奏楽曲の属性情報(ジャンル)若しくは演奏条件(キー/テンポ)、歌唱者の属性情報(性別)又は顧客IDと移動対象の第1スピーカユニット14の移動距離とが関連付けられた位置設定テーブル53及び移動距離テーブル54を用いることで自動的に各スピーカユニット間で再生出力する重なった部分のクロスオーバー帯域の周波数特性を随時変更させることから干渉の程度を変更することができ、歌唱者自身の歌唱による直接に認識する音声とスピーカシステムより聞こえてくる音声との関係による歌唱の満足感を演出することができるものである。
なお、上記実施形態では、位置設定テーブル53を、図4(A)〜(E)の総てを使用する場合を示したが、これらのうち何れか、若しくは何れかの組み合わせで使用してもよい。
また、上記実施形態では、図6に示すように選曲時に、スピーカ移動の設定、選択を行わせる場合を示したが、例えば、図4(A)〜(E)の優先順位(例えば、顧客ID、ジャンル、性別、キー、テンポの順位)を予め定めておき、選曲者にスピーカ移動の有無の設定や条件選択をさせることなく、設定手段47が演奏時に上記順位で条件を自動的に特定し、位置設定テーブル53A〜53E及び移動距離テーブル54を参照してスピーカ位置Rを特定し、当該スピーカ位置Rに基づき、移動距離テーブル54を参照して移動距離を設定値47Aとして駆動制御手段48に送出することとしてもよいものである。
本発明のカラオケシステムは、カラオケの基本的機能を備えるカラオケ機器製造の分野に利用可能である。
11 スピーカシステム
14 第1スピーカユニット
15 第2スピーカユニット
17 駆動部
31 カラオケシステム
47 設定手段
48 駆動制御手段
50 予約待ち行列
53 位置設定テーブル
54 移動距離テーブル

Claims (3)

  1. 同一周波数成分を含んだ異なる周波数帯域の再生出力をそれぞれ分担した複数のスピーカユニットと、
    前記複数のスピーカユニットのうち、所定のスピーカユニットを前後に移動させる駆動部と、
    前記各スピーカユニットのそれぞれの音源体の相対位置を変化させる移動距離から駆動量を演算して前記駆動部に指示する駆動制御手段と、
    演奏楽曲毎に前記移動距離を設定することができる設定手段と、
    を有するスピーカシステムを備えるカラオケシステム。
  2. 請求項1記載のカラオケシステムであって、前記設定手段は、演奏楽曲の属性情報若しくは演奏条件、顧客の属性情報の何れかの設定条件と、前記移動距離とが関連付けられたテーブルを備え、この設定条件に基づき、当該テーブルを参照して前記移動距離を設定可能とすることを特徴とするカラオケシステム。
  3. 請求項1記載のカラオケシステムであって、さらに、顧客IDを取得するための顧客ID取得手段を備え、前記設定手段は、演奏楽曲の属性情報若しくは演奏条件、顧客の属性情報又は顧客IDの何れかの設定条件と、前記移動距離とが関連付けられたテーブルを備え、当該何れかの設定条件を取得し、この取得した設定条件に基づき、当該テーブルを参照して前記移動距離を設定することを特徴とするカラオケシステム。
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