JP2011011532A - グラビア印刷版 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、かつ縦スジ、泳ぎ、ムラなどの印刷欠陥の何れかを完全に防止することが可能なグラビア印刷版を提供することを目的とする。
【解決手段】円柱の側面に、凹状のセル13が配列された凹版面11aを有したグラビア印刷版1である。この凹版面11aには、移動方向xとは異なる方向に延設されたブレード100が当接される。各セル13の開口形状は、同一の菱形で構成されている。この菱形は、円柱の回転による凹版面11aの移動方向xに対して、45°を特異点として除き、かつ30°より大きく60°より小さい角度範囲で延設された4本の土手17(4辺)で構成されている。4本の土手17(4辺)は、移動方向xに対して同一角度で延設されている。
【選択図】図1
【解決手段】円柱の側面に、凹状のセル13が配列された凹版面11aを有したグラビア印刷版1である。この凹版面11aには、移動方向xとは異なる方向に延設されたブレード100が当接される。各セル13の開口形状は、同一の菱形で構成されている。この菱形は、円柱の回転による凹版面11aの移動方向xに対して、45°を特異点として除き、かつ30°より大きく60°より小さい角度範囲で延設された4本の土手17(4辺)で構成されている。4本の土手17(4辺)は、移動方向xに対して同一角度で延設されている。
【選択図】図1
Description
本発明はグラビア印刷版に関し、特には印刷塗料のムラを防止可能なグラビア印刷版に関する。
グラビア印刷とは、複数のセルが規則的に配列された凹版を用いた印刷方式であり、写真画像などの高品質の印刷物を形成する際に広く利用されている。この印刷方式では、凹版に印刷塗料を付着させた後、ドクターブレードにて、凹版上に残存した余分な印刷塗料を掻き落とし、セルの中に充填された印刷塗料を被転写物に転移させることにより印刷物が得られる。転写の際には、非転写体上に転写された印刷塗料の各ドットがごく短い間に連結して平坦化され、塗膜を形成していく。
このため、得られる印刷物の塗料被膜の厚さが確保され、熱転写プリンター用インクリボンの作製のような、熱転写型塗料を基材フィルム上に所望の厚みを持ち、かつ均一にベタ印刷する場合に好適である。またグラビア印刷は、印刷塗料を選択する幅が広く、熱転写プリンター用インクリボンの作製のような。使用時に必要な特性を持たせた特殊な性質を有する塗料を使用することも可能である。また被転写物の選択幅も紙、プラスチックなどと広いために、様々な用途の印刷に用いられている。
以上のようなグラビア印刷においては、印刷物上における印刷塗料のムラを防止するために、凹版表面に形成されるセルの形状や配列の構成に関する様々な提案がなされている。例えば、菱形のセルの4辺が、凹版表面に圧接されるドクターブレードと60°以上の角度をなすとともに、菱形の4辺のうち鋭角を形成する2辺が互いに対して30°以上の角度をなす構成が提案されている(特許文献1)。また、隣り合うセル同士の形状が異なっており不規則に配列されている不定形セルの構成が提案されている(特許文献2)。
しかしながら、以上のような構成のグラビア印刷版であっても、印刷物上における印刷塗料のムラを完全に防止することはできず、縦スジ、泳ぎ、ムラなどに類別される印刷欠陥が発生する。また特に特許文献2の構成は、セル設計が煩雑でコストがかかる問題もある。
そこで本発明は、低コストで、かつ縦スジ、泳ぎ、ムラなどの印刷欠陥の何れかを完全に防止することが可能なグラビア印刷版を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明のグラビア印刷版は、凹状のセルが配列された凹版面を有している。特に各セルの開口形状は、一の方向に対して45°を除きかつ30°より大きく60°より小さい角度範囲で延設された4辺からなる同一の菱形で構成されている。なお、凹版面は、例えば一の方向を円周方向にした円柱側面に設けられている。また、凹版面は、一の方向とは異なる方向に延設されたブレードが当接され、当該ブレードに対して一の方向に相対的に移動する。
このような構成のグラビア印刷版を用いた印刷では、後述する実施例で明らかなように、縦スジ、泳ぎ、ムラなどの欠陥の何れかを完全に防止した印刷が行われることが確認された。またこのグラビア印刷版には、同一の菱形の開口形状を有するセルが設けられている。このためセル設計が容易である。
以上説明したように本発明によれば、低コストで設計されたグラビア印刷版を用いて、縦スジ、泳ぎ、ムラなどの印刷欠陥の何れかを完全に防止した印刷を行うことが可能になる。
以下本発明のグラビア印刷版について、図面を用いて詳細に説明する。
≪グラビア印刷版の構成≫
図1は、本発明のグラビア印刷方式に用いられるグラビア印刷版の一例を示す図である。この図に示すように、グラビア印刷版1は、円柱11の側面に凹状のセル13を配列した凹版面11aを備えると共に、円柱11における2つの円形底面の中心を貫く回転軸Φを備えたいわゆるグラビアロール構成である。本発明においては、このような構成のグラビア印刷版1におけるセル13の形状および配列状態が特徴的である。
図1は、本発明のグラビア印刷方式に用いられるグラビア印刷版の一例を示す図である。この図に示すように、グラビア印刷版1は、円柱11の側面に凹状のセル13を配列した凹版面11aを備えると共に、円柱11における2つの円形底面の中心を貫く回転軸Φを備えたいわゆるグラビアロール構成である。本発明においては、このような構成のグラビア印刷版1におけるセル13の形状および配列状態が特徴的である。
すなわち、各セル13は、凹版面11aを法線方向から見た平面視的な開口形状が同一の菱形(いわゆる斜方形)である。この菱形は、凹版面11aに配置された凸条の土手17で4辺が構成されている。各土手17は、一の方向xに対して異なる2方向に延設されており、これらの土手17のうちの4本の土手で囲まれた各菱形の部分が各セル13となる。このため、各セル13は、土手17の延設方向に沿った2方向に直線的に配列されている。
ここで、本実施形態において一の方向xとは、円柱11の回転による凹版面11aの移動方向xであり、円柱11の円周方向に一致する。また本実施形態においては、円柱11の回転によって移動する凹版面11aに対して、回転軸Φ方向にわたってブレード100(いわゆるドクターブレード)が当接される。これにより、凹版面11aは、ブレード100に対して相対的に移動方向x(すなわち一の方向x)に移動する構成となっている。
図2(1)および図2(2)には、凹版面11aの要部拡大図を示す。これらの図に示すように、各セル13を構成する土手17の延設方向は、移動方向xに対して同一角度を保って延設されている。つまり、各セル13を構成する4条の土手17と移動方向xとのなす角度θは同一である。これにより、全てのセル13の菱形の対角は、移動方向x上に位置する構成となっている。
以上の構成において、移動方向xと各セル13を構成する4条の土手17とのなす角度θは、45°を特異点として除いた30°より大きく60°より小さい角度範囲である。すなわち角度θは、図2(1)に示すように30°<θ<45°であるか、または図2(2)に示すように45°<θ<60°である。
また好ましい角度θの範囲としては、45°を特異点として除く39°≦θ≦51°の範囲であり、特に好ましい角度θは、θ=39°またはθ=51°である。
以上のような菱形の平面形状で構成された各セル13は、印刷される画像に応じた深さを有するように形成されており、それぞれ画像に応じた量の塗料が充填される容積に構成されていることとする。
また、各セル13の開口形状の大きさは、上記容積を達成する範囲で、平行に配置された土手17間の間隔pが、p=25.4μm(すなわち1インチ)÷ライン数(土手17の数)であり、また、そのライン数が100ラインから300ラインまでの間であれば、特に限定されるものではない。
各セル13の容積部分の形状(容積形状)は、例えば図3(1)に示すように、四角柱の内形形状であり、底部の形状が開口形状と略同一であることが好ましい。このような容積形状のセル13は、例えばレーザ加工や、レジストパターンをマスクに用いた異方性エッチングによって形成されるが、セルの形成方法が限定されることはない。また他の例としては、例えば図3(2)に示すように、錐形の内径形状であり、底面に向かって開口形状が縮小される形状であっても良い。このような容積形状のセル13は、例えばレジストパターンをマスクに用いたウェットエッチングのような等方性エッチングによって形成されるが、セルの形成方法が限定されることはない。
≪グラビア印刷版を用いた印刷方法≫
図4に、実施形態のグラビア印刷版1を用いた印刷装置、および印刷方法を説明するための図であり、円柱11を円形底面の方向から見た図である。この図に示すように、グラビア印刷版1を備えた印刷装置には、ブレード100と、インク液Lを収容するインク槽101と、円柱形状のガイド103とが設けられている。
図4に、実施形態のグラビア印刷版1を用いた印刷装置、および印刷方法を説明するための図であり、円柱11を円形底面の方向から見た図である。この図に示すように、グラビア印刷版1を備えた印刷装置には、ブレード100と、インク液Lを収容するインク槽101と、円柱形状のガイド103とが設けられている。
グラビア印刷版1は、回転軸Φを水平に保った状態で、インク槽101内に収容されたインク液L101に一部を浸漬させる状態で配置される。ブレード100は、インク槽101の上方において、グラビア印刷版1の凹版面11aの回転軸Φ方向にわたって加圧状態で当接されるように設けられている。尚、このブレード100は、例えば回転軸Φ方向に沿って配置される。また、ガイド103は、グラビア印刷版1の回転方向におけるブレード100の当接位置の下流側において、グラビア印刷版1の凹版面11aの回転軸Φ方向にわたって加圧状態で当接されるように設けられている。
以上のように構成された印刷装置を用いた印刷においては、グラビア印刷版1を回転させることにより、ガイド103を回転させた状態とし、これらの間に印刷対象物となるシート基材Sを挿入する。この際、移動方向xへの移動速度、すなわちグラビア印刷版1の回転速度に対応する塗布速度は、100m/min.〜300m/min.の範囲内であれば特に限定されるものではない。
これにより、インク槽101内のインク液Lに浸漬された凹版面11a部分のセル13にインク液Lが充填される。また、ブレード100によって、凹版面11a上の余分なインク液Lが掻き取られて除去される。そして、円柱状のガイド103によって凹版面11aに圧接されたシート基材S上に、セル13内に残されたインク液Lが転写される。各セル13からシート基材S上に転写されたインク液Lは、シート基材S上において流動して相互に連結する。これにより、シート基材S上にインク塗膜Laが形成される。
以上のような実施形態のグラビア印刷版1を用いた印刷により、後述する実施例で明らかなように、縦スジ、泳ぎ、ムラの何れかの欠陥が防止されたインク塗膜Laが形成できることが確認された。「縦スジ」とは印刷方向(移動方向x)に沿って現れる印刷ムラであり、「泳ぎ」とは梨地状の印刷ムラであり、「ムラ」とはインクドットが印刷方向(移動方向x)と垂直な横方向に連結しやすいことから来る横方向の濃淡ムラのことである。
これは、30°<θ<45°の範囲では、移動方向xと垂直な方向(回転軸Φ方向)に隣接するセル13の中心間距離が、近すぎない範囲の程よい近さに保たれる。このため、基材シートS上に転写されたインク液Lがレベリングされる過程で、移動方向xと垂直な方向にインク液Lが程よく連結し易くなる。一方、θ≦30°の範囲では、移動方向xと垂直な方向に偏ってインク液Lが連結し易くなるため、インク塗膜Laにムラが発生するのである。
45°<θ<60°の範囲では、移動方向xに隣接するセル13の中心間距離が、近すぎない範囲の程よい近さに保たれる。このため、基材シートS上に転写されたインク液Lがレベリングされる過程で、移動方向xにインク液Lが程よく連結し易くなる。一方、60°≦θの範囲では、移動方向xに偏ってインク液Lが連結し易くなるため、インク塗膜Laに縦スジが発生するのである。
またこのグラビア印刷版1には、同一の菱形の開口形状を有するセル13が設けられている。このためセル設計が容易である。この結果、低コストで設計されたグラビア印刷版1を用いて、縦スジ、泳ぎ、ムラなどの印刷欠陥が完全に防止された印刷を行うことが可能になる。
尚、以上説明した実施形態においては、セル13が配置された凹版面11aを円柱11の側壁に設けた構成を説明した。しかしながら、凹版面11aは平面に設けられていても良い。この場合、凹版面11aはブレード100が当接され、ブレード100が当接された方向とは異なる方向に凹版面11aが相対的に移動する構成で有ることは同様である。ただし、この移動は、凹版面11aの面内での移動または凹版面11a上においてのブレード100の移動による。このような構成において、移動方向xを一の方向とし、この移動方向xに対するセル13の開口形状を、上述した第1実施形態と同様に設定すれば良く、同様の効果が見込まれる。
尚、本発明のグラビア印刷版を用いた印刷方法は、ベタ膜状のインク塗膜Laの形成に適用可能である他、インクリボンのように各色のインク塗膜および保護膜を面順次に形成する場合にも適用可能である。ベタ膜状のインク塗膜Laを印刷形成する場合であれば、グラビア印刷版1における凹版面11aの全面にセル13を設ける。そして、印刷対象物となるシート基材Sを介して、円柱1に対して常時ガイド103を加圧させて印刷を行う。一方、インクリボンのように各色のインク塗膜および保護膜を面順次に形成する場合であれば、例えばグラビア印刷版1における凹版面11aには、移動方向xと垂直方向にセル13のない領域を延設しておく。またこれと組み合わせて、印刷対象物となるシート基材Sを介しての円柱1に対するガイド103の加圧と、加圧の解除とを繰り返し行うようにしても良い。これにより、移動方向xと垂直方向に延設された帯状のインク塗膜LaをシートS上に所定間隔で配列形成する。以上のような印刷を、インク塗膜および保護膜の種類毎に、面順時に繰り返し行えば良い。
次に、実施例1〜6および比較例1〜4において各構成のグラビア印刷版を作製し、これらのグラビア印刷版を用いて印刷を行った結果を説明する。
<グラビア印刷版>
図1および図2を用いて説明した実施形態の構成において、凹版面11aの移動方向xと菱形のセル13を構成する辺(土手)の延設方向とのなす角度θをそれぞれに設定した実施例1〜6および比較例1〜4の各グラビア印刷版を作製した。尚、各セル13の容積形状は、図3(1)を用いて説明したように、角柱形状に類似した形状であり、底部の形状が開口形状と略同一とした。また、平行に配置された土手17間の間隔が100μm程度、すなわちライン数では250ラインとした。さらに全セル13の深さは30μmとした。
図1および図2を用いて説明した実施形態の構成において、凹版面11aの移動方向xと菱形のセル13を構成する辺(土手)の延設方向とのなす角度θをそれぞれに設定した実施例1〜6および比較例1〜4の各グラビア印刷版を作製した。尚、各セル13の容積形状は、図3(1)を用いて説明したように、角柱形状に類似した形状であり、底部の形状が開口形状と略同一とした。また、平行に配置された土手17間の間隔が100μm程度、すなわちライン数では250ラインとした。さらに全セル13の深さは30μmとした。
<グラビア印刷版を用いた印刷>
作製した各グラビア印刷版を用い、図4を用いて説明したと同様の構成により、インク液Lをシート基材S上に印刷してベタ膜状のインク塗膜Laを形成した。この際、インク液Lとしては、下記組成で調整したインクリボン用のインク液を用いることで、熱転写型のインクからなるインク塗膜Laを形成した。尚、インク液の粘度は、5[mPa・s]から200[mPa・s]の間であれば良く、ここで用いたインク液の粘度は40mPa・s]である。
染料(Yellow、Magenta、Cyanインク)
ポリビニルブチラール
メチルエチルケトン
トルエン
作製した各グラビア印刷版を用い、図4を用いて説明したと同様の構成により、インク液Lをシート基材S上に印刷してベタ膜状のインク塗膜Laを形成した。この際、インク液Lとしては、下記組成で調整したインクリボン用のインク液を用いることで、熱転写型のインクからなるインク塗膜Laを形成した。尚、インク液の粘度は、5[mPa・s]から200[mPa・s]の間であれば良く、ここで用いたインク液の粘度は40mPa・s]である。
染料(Yellow、Magenta、Cyanインク)
ポリビニルブチラール
メチルエチルケトン
トルエン
また、シート基材Sとしては、三菱樹脂性PETフィルム(K604E4.5W)を用いた。さらに、塗布速度(移動方向xへの移動速度)は、150m/min.とした。
<評価結果>
実施例1〜6および比較例1〜4のグラビア印刷版を用いて印刷されたベタ膜状のインク塗膜Laについて、均一な塗工面が形成されているか否かを縦スジ、泳ぎ、ムラの各項目に関して比較した。この結果を角度θと共に、下記の表1に示す。尚、上述したように、「縦スジ」とは印刷方向(移動方向x)に沿って現れる印刷ムラであり、「泳ぎ」とは梨地状の印刷ムラであり、「ムラ」とは印刷方向(移動方向x)に垂直な横方向にはいる濃淡のムラである。
実施例1〜6および比較例1〜4のグラビア印刷版を用いて印刷されたベタ膜状のインク塗膜Laについて、均一な塗工面が形成されているか否かを縦スジ、泳ぎ、ムラの各項目に関して比較した。この結果を角度θと共に、下記の表1に示す。尚、上述したように、「縦スジ」とは印刷方向(移動方向x)に沿って現れる印刷ムラであり、「泳ぎ」とは梨地状の印刷ムラであり、「ムラ」とは印刷方向(移動方向x)に垂直な横方向にはいる濃淡のムラである。
表1に示すように、本発明を適用し、角度θが45°を特異点として除く30°<θ<60°に設定された実施例1〜6のグラビア印刷版を用い印刷物では、縦スジ、泳ぎ、ムラの少なくとも1つは完全に防止され、本発明の効果が確認された。これに対して、本発明が適用されていない比較例1〜4のグラビア印刷版を用い印刷物では、縦スジ、泳ぎ、ムラの全てが発生した。
また特に、角度θが45°を特異点として除く39°≦θ≦51°に設定された実施例2〜5のグラビア印刷版を用い印刷物では、縦スジおよび泳ぎの両方を完全に防止できることが確認された。さらに角度θ=39°または角度θ=51°に設定された実施例2,5のグラビア印刷版を用い印刷物では、縦スジ、泳ぎ、ムラの全てを完全に防止できることが確認された。
以上のように本発明によれば、熱転写プリンター用インクリボンのように使用時に必要な特性を持たせた特殊な性質を有する熱転写型のインク塗膜Laを、基材フィルムS上に所望の厚みを持ち、かつ均一にベタ印刷する場合であっても、縦スジ、泳ぎ、ムラなどの欠陥の少なくとも1つを完全に防止できることが確認された。
1…グラビア印刷版、11…円柱、11a…凹版面、13…セル、x…移動方向(一の方向)、100…ブレード、θ…角度
Claims (6)
- 凹状のセルが配列された凹版面を有し、
前記各セルの開口形状は、一の方向に対して45°を除きかつ30°より大きく60°より小さい角度範囲で延設された4辺からなる同一の菱形で構成されている
グラビア印刷版。 - 前記角度範囲は、前記一の方向に対して45°を除きかつ39°以上で51°以下である
請求項1に記載のグラビア印刷版。 - 前記凹版面は、前記一の方向とは異なる方向に延設されたブレードが当接され、当該ブレードに対して前記一の方向に相対的に移動する
請求項1または2に記載のグラビア印刷版。 - 前記菱形を構成する4辺は、前記一の方向に対して同一角度で延設されている
請求項1〜3の何れかに記載のグラビア印刷版。 - 前記凹版面は、円柱の側面に前記一の方向を円周方向にして設けられている
請求項1〜4の何れかに記載のグラビア印刷版。 - 前記各セルの底部の形状は前記開口形状と略同一である
請求項1〜5の何れかに記載のグラビア印刷版。
Priority Applications (1)
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- 2009-07-28 JP JP2009174963A patent/JP2011011532A/ja active Pending
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