JP2008155614A - 凸版印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高分子有機EL素子の発光層を印刷法にて製造するための凸版印刷装置を提供する。
【解決手段】凸版印刷装置のインキ極旧装置は、版胴に設置されたフレキソ版表面に当接してインキを塗布するインキロール11と、このインキロール11の下部をインキ溜り4aに浸漬させるインキ壷12と、インキロール11の表面に付着した余分なインキ4を掻き取るためのドクター13とを有する。上記インキロール11は、その表面にセラミックコートを施した後、インキを保持するための細かい凹部(セル)は彫刻されておらず、表面研磨にて平滑に処理されている。
【選択図】図2
【解決手段】凸版印刷装置のインキ極旧装置は、版胴に設置されたフレキソ版表面に当接してインキを塗布するインキロール11と、このインキロール11の下部をインキ溜り4aに浸漬させるインキ壷12と、インキロール11の表面に付着した余分なインキ4を掻き取るためのドクター13とを有する。上記インキロール11は、その表面にセラミックコートを施した後、インキを保持するための細かい凹部(セル)は彫刻されておらず、表面研磨にて平滑に処理されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、樹脂凸版の凸部に載せたインキを被印刷物上に転写することにより微細な印刷パターンを形成するための凸版印刷機に関する。
近年、電子部品の微細パターン形成において、公知の印刷方式を利用する試みが検討されてきている。特にディスプレイ分野では、画面の大型化、コストの低減化に対応するため、印刷方式による電子部品のパターン形成の検討が進められている。
印刷法は、量産性に優れ、製造コストを低く抑えることが可能であり、具体的な方式としては、オフセット印刷やグラビア印刷等が挙げられている。
印刷法は、量産性に優れ、製造コストを低く抑えることが可能であり、具体的な方式としては、オフセット印刷やグラビア印刷等が挙げられている。
一方、フレキソ印刷は、ゴム又は樹脂からなるフレキシブルな凸版と、アニロックスロールと呼ばれるインキ付けロールとインキとを用いた印刷方式であり、従来、包装紙等の簡単な印刷物に広く使用されている。このフレキソ印刷は、膜厚0.01〜0.2μm程度の薄くて安定した印刷層の形成に特に適している。
また、フレキソ印刷は印圧がかかる凸版部に柔軟性があり、更に、キスタッチと称されるごく低印圧での印刷であることから、ガラス基板や高圧をかけることによって特性が破壊され得る透明電極等が成膜された基板に対する印刷にも適している。このため、ディスプレイ等の電子部品のパターン形成に特に適した印刷方法である。
また、フレキソ印刷は印圧がかかる凸版部に柔軟性があり、更に、キスタッチと称されるごく低印圧での印刷であることから、ガラス基板や高圧をかけることによって特性が破壊され得る透明電極等が成膜された基板に対する印刷にも適している。このため、ディスプレイ等の電子部品のパターン形成に特に適した印刷方法である。
従来のフレキソ印刷機について図1を参照して説明する。
フレキソ印刷機は、図1に示すように、回転式の版胴2の外周に装着されたゴム又は樹脂からなるフレキシブルな凸版21と、凸版21の版面にインキ4を供給するためのアニロックスロールと称されるインキロール51と、インキを収容しインキロール51の下部分を浸漬するためのインキ溜り4aを有するインキ壷12と、インキロール51の表面に付着した余分なインキ4を掻き取るためのドクター13とを備える。上記インキロール51、インキ壷12及びドクター13はインキ供給装置を構成する。また、インキロール51の表面には、定量のインキを保持するためのセル51aが彫刻されている。
フレキソ印刷機は、図1に示すように、回転式の版胴2の外周に装着されたゴム又は樹脂からなるフレキシブルな凸版21と、凸版21の版面にインキ4を供給するためのアニロックスロールと称されるインキロール51と、インキを収容しインキロール51の下部分を浸漬するためのインキ溜り4aを有するインキ壷12と、インキロール51の表面に付着した余分なインキ4を掻き取るためのドクター13とを備える。上記インキロール51、インキ壷12及びドクター13はインキ供給装置を構成する。また、インキロール51の表面には、定量のインキを保持するためのセル51aが彫刻されている。
インキロール51に彫刻されるセル51aには、ダイヤ型やハニカム型等の形状があるが、特にディスプレイ用の電子部材に見られるようなストライプパターン等の周期的なパターンの印刷をした場合、印刷パターンとセルパターンの干渉によってインキ供給量にバラつきが生じ、モアレ干渉縞状の印刷ムラが発生する問題がある。特にカラーフィルタ等の表示部に係る電子部品では、印刷ムラがディスプレイの表示ムラに直結するため、深刻な問題となる。
その対策法として、インキロールのセル形状のパターンに線数の高いものを選定し、かつ凸版のストライプパターンに対して若干傾けて形成する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−268319号公報
その対策法として、インキロールのセル形状のパターンに線数の高いものを選定し、かつ凸版のストライプパターンに対して若干傾けて形成する方法が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、高線数のインキロール、すなわちアニロックスロールでは、セル容量が小さくなるため、所望のインキ転写量が得られなかったり、パターンを傾けても、より微細なストライプパターンの印刷をする場合に干渉縞状のムラや印刷欠けが発生し易くなったりする等の問題がある。
また、最近ではRGBデルタ配列のディスプレイに対応するため、ドット状パターン印刷の要求も高まっている。しかし、ドット状パターンはストライプパターンと違い、凸版上でのインキの流動が出来ないため、凸版のドット寸法がアニロックスロールのセルとセルの隙間よりも小さい場合に、ドット部がインキロール上にインキを保持するセル部に当たらずにインキが供給されない箇所が周期的に発生し、印刷抜け不良の原因となってしまう。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的は、高分子有機EL素子の発光層を印刷法にて製造するための凸版印刷装置を提供することである。
上記目的を達成するために請求項1の発明にかかる凸版印刷装置は、版を装備して回転する版胴と、被印刷基板を載せる基板定盤と、前記版上にインキを供給するインキ供給手段を有し、前記インキ供給手段は、前記版にインキを供給するためのインキロールを備える凸版印刷装置において、前記インキロールの表面は平滑な面で仕上げられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の凸版印刷装置において、前記インキロールの表面は、表面粗さでRa=0.05〜1.0μmの範囲内に仕上げられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の凸版印刷装置において、前記インキ供給手段は、前記インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るドクターを備え、前記ドクターがロールドクターであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の凸版印刷装置において、前記インキ供給手段は、前記インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るドクターを備え、前記ドクターが剛性の高いブロック材の直線状の一辺で構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の凸版印刷装置において、前記インキ供給手段は、前記インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るドクターを備え、前記ドクターが剛性の高いブロック材の直線状の一辺で構成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1、3または4の何れか1項に記載の凸版印刷装置において、前記インキロールの両端部に前記表面より5〜50μm高い段差を有し、前記ドクターを前記段差に当接して前記インキロールの表面と前記ドクターとの間の隙間を均一に維持するように構成したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の凸版印刷装置において、前記インキ供給手段は、前記インキロールの表面に当接し該インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るワイヤーバーコータを備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の凸版印刷装置において、前記ワイヤーバーコータは、円柱状の芯材と、前記芯材に該芯材の長手方向に隙間なく巻き付けられたワイヤーとから構成されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載の凸版印刷装置において、前記ワイヤーの線径が0.10〜1.00mmの範囲から選ばれることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の凸版印刷装置において、前記ワイヤーバーコータは、円柱状の芯材と、前記芯材に該芯材の長手方向に隙間なく巻き付けられたワイヤーとから構成されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載の凸版印刷装置において、前記ワイヤーの線径が0.10〜1.00mmの範囲から選ばれることを特徴とする。
本発明による凸版印刷装置を用いて、容易に均一な膜厚の印刷パターンを形成することにより、ムラのないディスプレイ用の電子部品を安価に生産することが可能となる。
本発明は、凸版を設置する回転式の版胴と、基板を載置する基板定盤と、凸版にインキを塗布するインキ供給手段とを備える凸版印刷装置に関するもので、特にフレキソ印刷装置について適用される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明による凸版印刷装置は、図2に示すように、版胴2に設置されたフレキソ版表面に当接してインキを塗布するインキロール11と、このインキロール11の下部をインキ溜り4aに浸漬させるインキ壷12と、インキロール11の表面に付着した余分なインキ4を掻き取るためのドクター13とで構成されるインキ供給装置を有する。
本発明による凸版印刷装置は、図2に示すように、版胴2に設置されたフレキソ版表面に当接してインキを塗布するインキロール11と、このインキロール11の下部をインキ溜り4aに浸漬させるインキ壷12と、インキロール11の表面に付着した余分なインキ4を掻き取るためのドクター13とで構成されるインキ供給装置を有する。
上記インキロール11は、その表面にセラミックコートを施した後、インキを保持するための細かい凹部(セル)は彫刻されておらず、表面研磨にて平滑に処理されている。
若しくは、インキロール11の表面は、ロール材の表面を平滑に処理した上で、凹みや傷を防止するためにクロームなどの硬質金属めっきが均一に施されている。
また、インキロール11の表面が平滑に処理されるとは、具体的には、表面粗さでRa=0.05〜1.0μmの範囲であり、より好ましくは、Ra=0.05〜0.5μmの範囲である。
ここで、インキロール11の表面の表面粗さがRa=0.05未満であると、ロール表面のインキ保持力が弱まり、インキ組成によっては、充分なインキ量がのらなくなる。また、インキロール11の表面の表面粗さがRa=1.0を超えるとインキ転移量にばらつきが生じる恐れがある。
また、ドクター13は、図2に示すように、該ドクター13とインキロール11の表面との間の隙間が5〜50μmの範囲の任意の値で均一に維持されるように固定されている。
若しくは、インキロール11の表面は、ロール材の表面を平滑に処理した上で、凹みや傷を防止するためにクロームなどの硬質金属めっきが均一に施されている。
また、インキロール11の表面が平滑に処理されるとは、具体的には、表面粗さでRa=0.05〜1.0μmの範囲であり、より好ましくは、Ra=0.05〜0.5μmの範囲である。
ここで、インキロール11の表面の表面粗さがRa=0.05未満であると、ロール表面のインキ保持力が弱まり、インキ組成によっては、充分なインキ量がのらなくなる。また、インキロール11の表面の表面粗さがRa=1.0を超えるとインキ転移量にばらつきが生じる恐れがある。
また、ドクター13は、図2に示すように、該ドクター13とインキロール11の表面との間の隙間が5〜50μmの範囲の任意の値で均一に維持されるように固定されている。
また、図3に示すように上記インキロール11の両端に、平滑に研磨されたロール表面より5〜50μmの範囲で任意の高さを有する段差11aを設け、ドクター13をインキロール両端の段差11aに当接することにより、ドクター13とインキロール11の表面との間に微細なギャップが安定して形成される構造にしてある。
上記ドクター13は、インキロール11が回転されることにより、インキ壷12のインキ溜り4aでインキロール11の表面に付着した余分なインキ4を掻き落とし、インキロール11の表面に均一な膜厚でインキ4を残すためのものである。このドクター13の形状は薄刃状のドクター刃やロール状のドクターロール等がある。
ドクター13の形状がドクター刃13cの場合、このドクター刃13cは図4に示すようにたわみ易く、その結果、インキロール11の中央寄りのインキ4の膜厚が薄くなる場合がある。このため、図3に示すように、ドクターを剛性の高い部材からなる金属ブロック13aの直線状の一辺で構成し、または、ドクター13にドクターロールを用いることが望ましい。
ドクター13の形状がドクター刃13cの場合、このドクター刃13cは図4に示すようにたわみ易く、その結果、インキロール11の中央寄りのインキ4の膜厚が薄くなる場合がある。このため、図3に示すように、ドクターを剛性の高い部材からなる金属ブロック13aの直線状の一辺で構成し、または、ドクター13にドクターロールを用いることが望ましい。
本発明における凸版印刷装置では、図2に示すように、インキロール11が回転することにより、ドクター13により余分なインキ4が掻き取られたインキロール11表面には、任意の膜厚を均一に有するインキ4が乗っている。
一方、図1に示すように従来のインキロール51では、インキロール51表面のセル51a内部にのみインキ4が保持されるため、セル51a以外の部分ではインキが乗っていない状態となっている。
一方、図1に示すように従来のインキロール51では、インキロール51表面のセル51a内部にのみインキ4が保持されるため、セル51a以外の部分ではインキが乗っていない状態となっている。
ドクターに代わる他の手段として、ワイヤーバーコータを使用する方法が考えられる。
このワイヤーバーコータ6は、図5に示すように、円柱状の芯材62と、この芯材62の外周に、その長手方向に沿い隙間無く巻き付けられた細いワイヤー61とからなるものであり、ワイヤーバーコータ6のワイヤー61を巻き付けた部分を、インキロール11の表面に当接し、インキロール11の表面に付着した余分なインキを掻き取るようになっている。
このワイヤーバーコータ6は、図5に示すように、円柱状の芯材62と、この芯材62の外周に、その長手方向に沿い隙間無く巻き付けられた細いワイヤー61とからなるものであり、ワイヤーバーコータ6のワイヤー61を巻き付けた部分を、インキロール11の表面に当接し、インキロール11の表面に付着した余分なインキを掻き取るようになっている。
このようなワイヤーバーコータ6を使用したインキ供給装置においては、インキロール11の表面とワイヤー61とで形成される隙間61aを通過したインキのみがインキロール表面でレベリングして均一な膜厚のインキの膜となる。
また、インキロール11の表面とワイヤー61とで形成される隙間61aを通過するインキの量は、隙間61aの面積によって決まるため、インキロール表面とギャップ調整が必要となるドクターと違い、インキロール11とワイヤーバーコータ6とを当接するだけで所望の膜厚を有するインキの膜を形成することができる。
また、インキロール11の表面とワイヤー61とで形成される隙間61aを通過するインキの量は、隙間61aの面積によって決まるため、インキロール表面とギャップ調整が必要となるドクターと違い、インキロール11とワイヤーバーコータ6とを当接するだけで所望の膜厚を有するインキの膜を形成することができる。
インキの膜厚を変更する場合には、ワイヤーバーコータ6の芯材62に巻き付けられるワイヤー61の径(線径)を変更する。ワイヤー61の線径が大きいほど、インキの膜厚も厚くなる。およそ5μm〜50μmの膜厚を得るためには、ワイヤー61の線径は、0.10mm〜1.00mmの間で選定するのが良い。
均一な膜厚のインキ4の膜が形成されたインキロール11の表面を、版胴2に設置された凸版21の凸部上面に当接し、インキロール11と版胴2を回転させることにより、凸版21上には、ムラや欠けなくインキを供給することができる。また、従来のセル51aを彫刻したインキロール51と異なり、インキ転移量の周期的なムラがないため、どんなに微細なパターンやドットパターンにでも均一なインキ供給が可能であり、ムラ・欠けのない印刷が可能になる。
本発明の実施例について説明する。
本発明の凸版印刷機を用いて、カラーディスプレイパネル用の表示画素部分の印刷を行った。画素配置は120ピッチのデルタ配列であり、画素印刷用の凸版は、ドット並列型となっている。一つのドットサイズは30×80μmであり、凸版の凸部の高さは約150μmであった。
本発明の凸版印刷機を用いて、カラーディスプレイパネル用の表示画素部分の印刷を行った。画素配置は120ピッチのデルタ配列であり、画素印刷用の凸版は、ドット並列型となっている。一つのドットサイズは30×80μmであり、凸版の凸部の高さは約150μmであった。
インキロールとドクターのギャップを20μmにセッティングし、インキロール表面に均一な膜厚20μmのインキの膜ができるようにした。インキロール表面のインキを凸版上に転写し、ガラス基板上に印刷したところ、ムラ・欠けのないドットパターンの印刷ができた。
表面粗さがRa=0.05に仕上げられたインキロールとドクターとのギャップを20μmにセッティングし、インキロール表面に均一な膜厚20μmのインキ膜ができるようにした。インキロール表面のインキを凸版上に転写し、ガラス基板上に印刷したところ、ムラや欠けのないドットパターンの印刷ができた。
一方、同様の印刷を従来の凸版印刷装置を用いて印刷したところ、インキロール表面のセルの間に20μm幅の隙間が開いており、セルとセルとの隙間に当接した凸版のドット部にはインキが十分に供給されず、印刷物にはカスレや色抜けが周期的に発生した。
一方、同様の印刷を従来の凸版印刷装置を用いて印刷したところ、インキロール表面のセルの間に20μm幅の隙間が開いており、セルとセルとの隙間に当接した凸版のドット部にはインキが十分に供給されず、印刷物にはカスレや色抜けが周期的に発生した。
本発明のその他の実施例として、インキロールの表面にワイヤーバーコータを当接する方式による凸版印刷装置について説明する。
直径φ6.0mmの円柱状の芯材に直径φ0.50mmのワイヤーを隙間無く巻き付けてなるワイヤーバーコータを、下部をインキ溜りに浸したインキロールに当接し、インキロールを回転させたところ、インキ溜りからインキロール表面に付着したインキがワイヤーバーコータにて掻き取られ、ワイヤーバーコータにてインキを掻き取られたインキロールの表面にはワイヤーの隙間61aを通過したインキにより膜厚約30μmで均一なインキの膜ができた。
また、インキロールの表面に均一に塗布されたインキを凸版上に転写し、実施例と同様のパターンをガラス基板上に印刷したところ、ムラや欠けのないドットパターンの印刷ができた。
直径φ6.0mmの円柱状の芯材に直径φ0.50mmのワイヤーを隙間無く巻き付けてなるワイヤーバーコータを、下部をインキ溜りに浸したインキロールに当接し、インキロールを回転させたところ、インキ溜りからインキロール表面に付着したインキがワイヤーバーコータにて掻き取られ、ワイヤーバーコータにてインキを掻き取られたインキロールの表面にはワイヤーの隙間61aを通過したインキにより膜厚約30μmで均一なインキの膜ができた。
また、インキロールの表面に均一に塗布されたインキを凸版上に転写し、実施例と同様のパターンをガラス基板上に印刷したところ、ムラや欠けのないドットパターンの印刷ができた。
11……インキロール、11a……段差、12……インキ壷、13……ドクター、13a……金属ブロック材、13c……ドクター刃、2……版胴、21……凸版、4……インキ、4a……インキ溜り、51……インキロール、51a……セル、6……ワイヤーバーコータ、61……ワイヤー、61a……隙間、62……芯材。
Claims (8)
- 版を装備して回転する版胴と、被印刷基板を載せる基板定盤と、前記版上にインキを供給するインキ供給手段を有し、
前記インキ供給手段は、前記版にインキを供給するためのインキロールを備える凸版印刷装置において、
前記インキロールの表面は平滑な面で仕上げられている、
ことを特徴とする凸版印刷装置。 - 前記インキロールの表面は、表面粗さでRa=0.05〜1.0μmの範囲内に仕上げられていることを特徴とする請求項1記載の凸版印刷装置。
- 前記インキ供給手段は、前記インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るドクターを備え、前記ドクターがロールドクターであることを特徴とする請求項1記載の凸版印刷装置。
- 前記インキ供給手段は、前記インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るドクターを備え、前記ドクターが剛性の高いブロック材の直線状の一辺で構成されていることを特徴とする請求項1記載の凸版印刷装置。
- 前記インキロールの両端部に前記表面より5〜50μm高い段差を有し、前記ドクターを前記段差に当接して前記インキロールの表面と前記ドクターとの間の隙間を均一に維持するように構成したことを特徴とする請求項1、3または4の何れか1項に記載の凸版印刷装置。
- 前記インキ供給手段は、前記インキロールの表面に当接し該インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るワイヤーバーコータを備えることを特徴とする請求項1記載の凸版印刷装置。
- 前記ワイヤーバーコータは、円柱状の芯材と、前記芯材に該芯材の長手方向に隙間なく巻き付けられたワイヤーとから構成されていることを特徴とする請求項6記載の凸版印刷装置。
- 前記ワイヤーの線径が0.10〜1.00mmの範囲から選ばれることを特徴とする請求項7記載の凸版印刷装置。
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---|---|---|---|
JP2007081992A JP2008155614A (ja) | 2006-11-30 | 2007-03-27 | 凸版印刷装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011243459A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法および有機エレクトロルミネッセンス素子 |
-
2007
- 2007-03-27 JP JP2007081992A patent/JP2008155614A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011243459A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法および有機エレクトロルミネッセンス素子 |
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