JP2011011462A - デジタル処理サービスの提供装置、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信を用いてデジタル処理サービスを提供するプリンター等の提供装置であって、無線通信を可能とするための設定を従来よりも容易に行うことができ、そのための装置環境も簡便に構築できる提供装置等を提供する。
【解決手段】デジタル処理サービスを提供する装置であって、当該サービスを利用する利用装置との間で無線通信を行う提供装置が、無線通信を行う無線通信手段と、装着されることで装着された装置のために無線通信を行う可搬性の無線通信デバイス、を装着可能なインターフェース手段と、無線通信のための設定情報を生成する生成手段と、前記インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスに、前記生成手段が生成した設定情報に基づいて、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と前記無線通信手段との無線通信を可能にする設定処理を実行する設定手段とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】デジタル処理サービスを提供する装置であって、当該サービスを利用する利用装置との間で無線通信を行う提供装置が、無線通信を行う無線通信手段と、装着されることで装着された装置のために無線通信を行う可搬性の無線通信デバイス、を装着可能なインターフェース手段と、無線通信のための設定情報を生成する生成手段と、前記インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスに、前記生成手段が生成した設定情報に基づいて、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と前記無線通信手段との無線通信を可能にする設定処理を実行する設定手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線通信を用いてデジタル処理サービスを提供するプリンター等の提供装置などに関し、特に、無線通信を可能とするための設定を容易に行うことのできる提供装置等に関する。
従来、プリンター、プロジェクター、ハードディスクシステム等のデジタル処理サービスを提供する装置が有線・無線の通信を用いてパーソナルコンピューターなどによって利用されている。
その際、無線通信を利用する場合には、そのための設定作業を各装置に対して行う必要があり、かかる作業には専門知識を要するため一般のユーザーには困難な面があった。
そこで、下記特許文献1では、コンピューターと画像投影装置との通信接続作業を容易にするデバイスが提案され、USBメモリに無線通信部を設けたUSBデバイスが開示されている。当該提案では、画像投影装置からデバイスに書き込まれた無線設定情報がまずコンピューターに読み込まれて、当該読み込まれた無線設定情報がコンピューターから当該デバイスに送信されて、無線通信を行わせるようにすることなどが示されている。
しかしながら、上記特許文献1では、コンピューターと画像投影装置との通信を仲介するデバイスがメモリに無線通信部を設けた複合装置であり、上記提案の通信を実現するための専用装置として準備される必要がある。更に、当該デバイスに対してコンピューターと画像投影装置で所定の処理を実行するため、これら双方の装置にも特別の準備が必要となる。従って、上記無線通信を行うための装置環境面における準備において簡便であるとは言えない。また、無線通信のための設定作業時においても、画像投影装置側とコンピューター側の双方での処理が必要となり簡単さという点で課題が残る。
そこで、本発明の目的は、無線通信を用いてデジタル処理サービスを提供するプリンター等の提供装置であって、無線通信を可能とするための設定を従来よりも容易に行うことができ、そのための装置環境も簡便に構築できる提供装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、デジタル処理サービスを提供し、当該サービスを利用する利用装置との間で無線通信を行う提供装置が、無線通信を行う無線通信手段と、装着されることで装着された装置のために無線通信を行う可搬性の無線通信デバイス、を装着可能なインターフェース手段と、無線通信のための設定情報を生成する生成手段と、前記インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスに、前記生成手段が生成した設定情報に基づいて、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と前記無線通信手段との無線通信を可能にする設定処理を実行する設定手段と、を有する、ことである。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記無線通信デバイスは、レジスタを有し、前記設定手段は、前記設定情報を前記レジスタに設定することで前記無線通信を可能にする、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記設定手段は、2以上の前記無線通信デバイスに前記設定処理を実行することが可能であり、前記レジスタに設定する設定情報は、いずれの前記無線通信デバイスに対しても、各無線通信デバイスを識別する情報を除いて同じである、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、一つの態様は、既に用いた前記各無線通信デバイスを識別する情報が、当該提供装置に記憶される、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記設定手段による設定処理は、前記無線通信デバイスが前記インターフェース手段に装着されたことが検出された際に実行される、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、一つの態様は、前記提供装置は、プリンターであり、前記利用装置は、コンピューターである、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、デジタル処理サービスを提供する提供装置と、当該サービスを利用する利用装置と、前記利用装置が前記提供装置と無線通信を行うための可搬性の無線通信デバイスとを備える無線通信システムにおいて、前記提供装置は、無線通信を行う無線通信手段と、前記無線通信デバイスを装着可能な提供側インターフェース手段と、無線通信のための設定情報を生成する生成手段と、前記インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスに、前記生成手段が生成した設定情報に基づいて、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と前記無線通信手段との無線通信を可能にする設定処理を実行する設定手段と、を有し、前記利用装置は、前記無線通信デバイスを装着可能な利用側インターフェース手段と、前記無線通信デバイスを利用するためのドライブ手段と、を有し、前記設定処理が実行された前記無線通信デバイスが、前記利用側インターフェース手段に装着されると、前記ドライブ手段によって、前記利用装置と前記提供装置との無線通信が可能な状態となる、ことである。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記利用装置は、前記利用側インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスが、前記提供装置の前記設定手段による前記設定処理を実行されていないものである場合には、当該無線通信デバイスを前記提供装置に装着すべき旨のメッセージをユーザーに報知する、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、デジタル処理サービスを提供する提供装置と、当該サービスを利用する利用装置と、前記利用装置が前記提供装置と無線通信を行うための可搬性の無線通信デバイスとを備える無線通信システムにおける無線通信方法が、前記無線通信デバイスが前記提供装置に装着されると、前記提供装置が、当該装着された無線通信デバイスに、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と当該提供装置との無線通信を可能にする設定処理を実行する工程と、前記設定処理を実行された無線通信デバイスが前記利用装置に装着されると、前記利用装置が、当該装着された無線通信デバイスを介して前記提供装置との無線通信が可能な状態とする工程と、を有する、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した無線通信システムの実施の形態例に係る構成図である。図1に示す無線通信システム1が本発明を適用した無線通信システムであり、デジタル処理サービスを提供する提供装置としてのプリンター4、すなわち、本発明を適用した提供装置と、当該プリンター4(のサービス)を利用する利用装置の一例としてのPC2(パーソナルコンピューター)との無線通信を無線通信デバイスである無線ドングル3を介して行うものである。そして、汎用の無線通信デバイスである上記無線ドングル3をプリンター4に装着した際に、プリンター4が自ら生成した無線設定情報を当該無線ドングル3のレジスタ33に設定して、当該無線ドングル3が上記PC2に装着されれば上記PC2とプリンター4間の無線通信接続が構築される状態とし、無線通信を可能とするための設定を従来よりも容易に行うと共に、そのための装置環境も簡便に構築できるようにしようとするものである。
本無線通信システム1は、図1に示すように、PC2、無線ドングル3、及びプリンター4で構成される。また、プリンター4は一般的によくそうされるように、複数のPC(2、2a、2b、2c‥)から利用されることができ、プリンター4と各PC(2a、2b、2c‥)とそれらに対応する各無線ドングル(3a、3b、3c‥)によって、それぞれ、無線通信システム1が構成され得る。
各PC(2、2a、2b、2c‥)は同様の構成を有し、また、各無線ドングル(3、3a、3b、3c‥)は同様の構成を有するので、以下、PC2、無線ドングル3について説明する。
PC2は、汎用のパーソナルコンピューターであり、図示していないが、CPU、各種メモリ、ハードディスク、表示装置、操作装置等を備える。また、周辺装置を利用するためのドライバーとしてプリンター4用のドライバー(図示せず)、無線ドングル3用のドライバーである無線通信ドライバー22を備える。また、PC2に装着されるデバイスとのインターフェース機能を司るI/F部21が備えられ、ここには無線ドングル3が装着可能であり、無線ドングル3が装着された場合には当該I/F部21を介して交信する。例えば、USBに則った通信が行われる。
なお、無線通信ドライバー22は、ドライバープログラム、当該プログラムに従った処理を実行する制御装置(CPU)等で構成され、当該ドライバープログラムは、CDなどの記憶媒体から当該PC2にインストールされる、あるいは、無線ドングル3を装着した際に無線ドングル3によって当該PC2にインストールされる。
このように、PC2は、汎用のコンピューターに各利用デバイスのドライバープログラムをインストールしたものであり、本無線通信システム1として機能するために特段の準備をする必要はない。
次に、無線ドングル3は、上述のように汎用の可搬性の無線通信デバイスであり、一例として、図1に示すような構成を有する。本無線ドングル3には、主に無線H/Wモジュール31が備えられ、当該モジュール31は、レジスタ33を有する通信制御部32、物理層制御部34、無線送受信部35、及びアンテナ36を備える。
通信制御部32は、当該無線ドングル3が装着された装置(ここでは、PC2)と通信相手(ここでは、プリンター4)との無線通信を制御する部分であり、レジスタ33に設定された(書き込まれた)各種無線設定情報に基づいて処理を行う。なお、本無線ドングル3が他のデバイスに装着される際のインターフェースは一例としてUSBに則っているが他の方式を採用しても構わない。
次に、プリンター4は、前述したデジタル処理サービスとして印刷のサービスを提供する提供装置であり、どのような印刷方式を採用する装置であってもよい。本プリンター4は、図示していないが、コントローラー部と印刷機構部を有し、各PCからの要求を受け、コントローラー部の制御に基づく印刷機構部の動作によって印刷媒体への印刷処理を実行する。
また、プリンター4は、図1に示すように、他のデバイスとの無線通信機能を担う無線通信モジュール42が備えられ、当該モジュール42の中には、無線設定情報生成部43、無線設定部44が備えられる。
無線設定情報生成部43は、上記無線ドングル3を用いた他の装置との通信を行う際に、無線ドングル3のレジスタ33に設定すべき無線設定情報を生成する部分である。また、無線設定部44は、無線設定情報生成部43によって生成された上記情報を本プリンター4に装着された無線ドングル3のレジスタ33に設定する処理を実行する部分である。これら無線設定情報生成部43及び無線設定部44が本無線通信システム1の主要な特徴部分であり、その処理内容については後述する。なお、無線設定情報生成部43及び無線設定部44は、処理手順を指示するプログラム、当該プログラムに従って処理を実行する制御装置、当該プログラム及び各種データを格納するメモリ等で構成される。
また、I/F部41は、プリンター4に装着されるデバイスとのインターフェース機能を司る部分であり、ここに無線ドングル3が装着可能であって、無線ドングル3が装着された場合には当該I/F部41を介して交信する。例えば、USBに則った通信が行われる。
以上のような構成を有する本無線通信システム1では、無線通信を可能にするための設定処理に特徴を有し、以下、この処理を中心にPC2とプリンター4の間の無線通信が接続されるまでの処理について説明する。
図2は、PC2とプリンター4の間で無線通信を構築するためにユーザーが行うべき操作手順を示した図である。前述した無線ドングル3を用いてPC2からプリンター4を利用する場合には、まず、ユーザーは、設定処理の行われていない無線ドングル3をプリンター4に装着する(図2の(a))。その後、ユーザーは、当該無線ドングル3をPC2の方へ装着する(図2の(b))。以上の簡単な作業で、無線ドングル3の設定処理、及びPC2とプリンター4との接続処理が実行され、それ以降、PC2からプリンター4を利用することが可能となる。
なお、上記動作の図2の(a)に示す段階で無線ドングル3の設定処理が完了し、図2の(b)に示す段階では、設定処理済みの無線ドングル3を用いた接続処理がなされることになる。なお、PC2には、前述した無線通信ドライバー22が既に備えられているものとする。すなわち、無線ドングル3用のドライバープログラムが既にインストールされているものとする。
次に、上記操作で実行される処理の具体的な内容について説明する。図3は、無線ドングル3がプリンター4に装着された際の処理手順を例示したフローチャートである。すなわち、図2の(a)に示す状態で実行される処理について示されている。
プリンター4に設定処理のなされていない無線ドングル3が装着されると、上記I/F部41がそれを検出し(ステップS1)、無線ドングル3が装着されたことが無線通信モジュール42に通知される。
すると、上記無線設定情報生成部43が無線設定情報を生成する(ステップS2)。図4は、生成される無線設定情報を例示した図である。IPアドレスを含むこれらの各情報は、予め定められた値、予め定められたルールに基づき、適宜、無線設定情報生成部43が生成可能である。かかる無線設定情報の中でIPアドレスを除く他の情報については、どの無線ドングル3に対しても同じ内容とすることが可能であり、本無線通信システム1では、どの無線ドングル(3、3a、3b、3c‥)が装着された場合にもIPアドレス以外は、同じ無線設定情報が生成される。
IPアドレスの生成では、これまでに使用されていないものを生成する必要があるため、既に発行(生成して設定)したIPアドレスをプリンター4が備える不揮発性メモリなどに記憶しておいて、同じものを生成しないようにすることができる。また、別法としては、プリンター4が使用されるネットワーク内をサーチして使われているIPアドレスを取得し、それらと異なるIPアドレスを生成するようにすることもできる。また、DHCPサーバがある場合には、PC2から当該無線ドングル3を用いた通信を行う際にDHCPサーバからIPアドレスを取得するように指示する内容としておくこともできる。
なお、無線設定情報は、この時点で全て生成するのではなく、プリンター4の電源が投入された際などに予め一部又は全てを生成して記憶しておき、この時点でその記憶された情報を読み出すようにしてもよい。
このようにして無線設定情報が生成されると、上記無線設定部44がI/F部41を介して装着されている無線ドングル3にアクセスし、生成された無線設定情報を当該無線ドングル3のレジスタ33に書き込んで無線設定情報の設定を行う(ステップS3)。この処理により、当該無線ドングル3の設定処理が完了し、その後当該無線ドングル3をPC2に装着した場合には、当該無線ドングル3を介したPC2とプリンター4(無線通信モジュール42)との無線通信が可能となる。
以上の処理により、無線ドングル3をプリンター4に装着した場合の処理が終了し、その後、当該無線ドングル3がユーザーによってプリンター4から抜き取られ、PC2に装着される。
なお、図1に基づいて説明したように、プリンター4は複数のPCに利用されるため、各PCに装着されて使用される複数の無線ドングルに対してもプリンター4は同様の設定処理を実行する。従って、プリンター4は、上述した設定処理を1回行うのではなく、未設定の無線ドングルが装着される度に、同じ処理を実行する。但し、前述したように、毎回、IPアドレスは異なるものを生成して設定する。従って、各無線ドングルは、他に設定されていない独自のIPアドレスを設定されることになる。そして、このIPアドレスは、各無線ドングル個体を他の個体と識別する情報となる。
なお、上述の設定処理は、設定処理のなされていない未設定ドングルが装着された場合について説明したが、当該プリンター4以外のプリンターに装着することでそのプリンターによる設定処理が既になされている無線ドングルや、ユーザーがPC等を用いて既に設定を行った無線ドングルなどに対しても、それらがプリンター4に装着された場合には、同様の設定処理が行われる。かかる場合、無線ドングルが装着されると、無線設定部44は、まず、ユーザーに対して設定を変更するか否かの確認を求めるメッセージをプリンター4が備える表示パネルに表示する。その後、当該表示に対してユーザーが変更する旨の指示操作を行った場合には、上述した設定処理を実行する。ユーザーが変更しない旨の指示操作を行った場合には、上記設定処理を実行しない。また、装着された無線ドングルが複数の異なる設定内容を保持できるものであり、既に設定している内容を更新せずに新たな設定を行える場合には、上述したメッセージを出さずに上記設定処理を実行するようにしてもよい。
図5は、無線ドングル3がPC2に装着された際の処理手順を例示したフローチャートである。上述の通り、無線ドングル3がPC2に装着されると、I/F部21がその装着を検出し(ステップS11)、そのことが無線通信ドライバー22に通知される。すると、無線通信ドライバー22が起動し(ステップS12)、装着された無線ドングル3の設定で、すなわち、レジスタ3に設定された上記情報に基づいて、動作し、プリンター4との無線接続を確立する(ステップS13)。
それ以降、PC2からプリンター4へ印刷要求を行う場合には、当該装着された無線ドングル3を介して印刷要求データがプリンター4へ送信されてプリンター4での印刷処理が実行される、ようになる。
また、他のPCにおいても、上記設定処理が済んだ無線ドングルが装着された場合には、同様の処理が実行されて、無線ドングルを介した無線通信によりプリンター4を利用できるようになる。
以上説明した実施形態例の変形例として、プリンター4における上記設定処理を行っていない未設定の無線ドングル3をPC2に装着した場合に、まず当該ドングルをプリンター4に装着すべきことをユーザーへ報知するためのメッセージをPC2の表示装置に表示するようにしてもよい。これにより、本発明による簡易セットアップ(無線ドングル3をプリンター4に装着することにより無線の設定が完了すること)を知らないユーザーが未設定の無線ドングル3をPC2に装着して使用しようとした際に、上記メッセージによって簡単に無線の設定を完了させることができるようになる。
なお、この変形例の場合には、未設定の無線ドングル3であることの検出と上記メッセージを表示するための機能をPC2に備える必要がある。具体的には、プリンター4用のドライバープログラム等と共に供給される上記機能を実行するためのユーティリティプログラムがPC2側にインストールされ、当該プログラムに従ってPC2の制御装置が動作することによって上記機能が実現される。
以上説明したように、本実施の形態例に係る無線通信システム1では、無線通信によってプリンター4を利用しようとする場合において、専門的な知識を要する無線通信の設定作業を、無線ドングル3をプリンター4に装着するだけで実行することができるようになり、ユーザー利便性が多いに向上する。
また、そのような設定を行うための特別な準備は、プリンター4側になされているだけであり、言い換えれば、ユーザーは、プリンター4を用意すれば、あとは、汎用のPCと汎用の無線ドングルを使用することができ、装置環境の面でも容易な方法であると言える。
更に、プリンター4では、装着された無線ドングル3に繰り返し設定処理を実行するので、複数のPCからプリンター4を利用する際に必要な複数の無線ドングルの設定も容易に行うことができる。また、このように複数のPCからプリンター4を利用する場合にも、特別な準備はプリンター4側になされているだけであり、かかる場合には、上記装置環境の面でのメリットはより顕著である。
また、無線ドングル3をPC2に装着して使用する際には、既に設定処理が済んでいるので、そのための処理時間を必要とせず、PC2に装着時に設定処理を行う方法と比べて高速に無線接続を確立することができる。
なお、本実施の形態例では、デジタル処理サービスの提供装置がプリンターであったが、当該提供装置がプロジェクター、スキャナー、デジタルカメラ、モニター、ネットワークを介してPCから利用可能な記憶装置(ハードディスクシステム等)などであっても、本発明を適用することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 無線通信システム、 2 PC(2a、2b、2c‥)、 3 無線ドングル(3a、3b、3c‥)(可搬性の無線通信デバイス)、 4 プリンター、 21 I/F部、 22 無線通信ドライバー(ドライブ手段)、 31 無線H/Wモジュール、 32 通信制御部、 33 レジスタ、 34 物理層制御部、 35 無線送受信部、 36 アンテナ、 41 I/F部(インターフェース手段)、 42 無線通信モジュール(無線通信手段)、 43 無線設定情報生成部(生成手段)、 44 無線設定部(設定手段)
Claims (9)
- デジタル処理サービスを提供し、当該サービスを利用する利用装置との間で無線通信を行う提供装置であって、
無線通信を行う無線通信手段と、
装着されることで装着された装置のために無線通信を行う可搬性の無線通信デバイス、を装着可能なインターフェース手段と、
無線通信のための設定情報を生成する生成手段と、
前記インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスに、前記生成手段が生成した設定情報に基づいて、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と前記無線通信手段との無線通信を可能にする設定処理を実行する設定手段と、を有する
ことを特徴とする提供装置。 - 請求項1において、
前記無線通信デバイスは、レジスタを有し、
前記設定手段は、前記設定情報を前記レジスタに設定することで前記無線通信を可能にする
ことを特徴とする提供装置。 - 請求項2において、
前記設定手段は、2以上の前記無線通信デバイスに前記設定処理を実行することが可能であり、
前記レジスタに設定する設定情報は、いずれの前記無線通信デバイスに対しても、各無線通信デバイスを識別する情報を除いて同じである
ことを特徴とする提供装置。 - 請求項3において、
既に用いた前記各無線通信デバイスを識別する情報が、当該提供装置に記憶される
ことを特徴とする提供装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
前記設定手段による設定処理は、前記無線通信デバイスが前記インターフェース手段に装着されたことが検出された際に実行される
ことを特徴とする提供装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
前記提供装置は、プリンターであり、
前記利用装置は、コンピューターである
ことを特徴とする提供装置。 - デジタル処理サービスを提供する提供装置と、当該サービスを利用する利用装置と、前記利用装置が前記提供装置と無線通信を行うための可搬性の無線通信デバイスとを備える無線通信システムであって、
前記提供装置は、
無線通信を行う無線通信手段と、
前記無線通信デバイスを装着可能な提供側インターフェース手段と、
無線通信のための設定情報を生成する生成手段と、
前記インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスに、前記生成手段が生成した設定情報に基づいて、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と前記無線通信手段との無線通信を可能にする設定処理を実行する設定手段と、を有し、
前記利用装置は、
前記無線通信デバイスを装着可能な利用側インターフェース手段と、
前記無線通信デバイスを利用するためのドライブ手段と、を有し、
前記設定処理が実行された前記無線通信デバイスが、前記利用側インターフェース手段に装着されると、前記ドライブ手段によって、前記利用装置と前記提供装置との無線通信が可能な状態となる
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項7において、
前記利用装置は、前記利用側インターフェース手段に装着された前記無線通信デバイスが、前記提供装置の前記設定手段による前記設定処理を実行されていないものである場合には、当該無線通信デバイスを前記提供装置に装着すべき旨のメッセージをユーザーに報知する
ことを特徴とする無線通信システム。 - デジタル処理サービスを提供する提供装置と、当該サービスを利用する利用装置と、前記利用装置が前記提供装置と無線通信を行うための可搬性の無線通信デバイスとを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記無線通信デバイスが前記提供装置に装着されると、前記提供装置が、当該装着された無線通信デバイスに、当該無線通信デバイスが装着された前記利用装置と当該提供装置との無線通信を可能にする設定処理を実行する工程と、
前記設定処理を実行された無線通信デバイスが前記利用装置に装着されると、前記利用装置が、当該装着された無線通信デバイスを介して前記提供装置との無線通信が可能な状態とする工程と、を有する
ことを特徴とする無線通信方法。
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